平成28年第7回定例会会議録(12月16日_日程第1_一般質問 佐藤幸一議員)
○議長(加来良明) 次に、5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をいたします。
1点目は、今回の台風10号における復旧対策について伺います。今回の台風10号による大雨は、町内に多くの被害をもたらしました。町民は1日も早い復興・復旧を待ち望んでおり、今後の復旧計画と二度と被害の受けない施設整備の考えを伺います。
1つ、町道における落下や前後の道路が流失して通行不可能、橋梁の復旧の見込みについて伺います。
2、被害の一番大きいペケレベツ川の改修計画と流失した住宅や宅地の取り扱いについて伺います。
3、今回の災害で、町は広報車等で住民に注意を喚起しましたが、雨の音と締め切った住宅では聞こえない方が多くおりました。これらの対策として、個別受信機等の設置が必要かと考えますが、その計画について伺います。
4、今回の災害により、上水道や農業用水が断水いたしました。配水管の損傷もありましたが、貯水池へ河川の水が遮断されたことが大きいと思います。このままではこれからも同じことが起きることが想定されますが、今後の改善計画があればお示しをいただきたいと思います。
2点目は、学校給食について伺います。学校給食の無償化は少子化対策や子どもの貧困対策として重要な施策であります。給食費の無償化や町費増額をする考えはないか伺います。
次に、小中学校の児童生徒が減少しても施設の規模は変わっておりません。つまり、能力に余力があると考えております。この際、清水高等学校振興策の一つとして、高校生に給食の提供は考えられないか伺います。
以上、明確な答弁を期待いたしまして質問といたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
町長。
○町長(高薄 渡) それでは、佐藤議員のご質問にお答えしたいと思います。
最初に、台風10号に関わってのご質問でございます。
まず、町道、橋梁の復旧見込みについてでありますが、ご承知のごとく、現在、災害査定を受けている状況であります。12月5日から12月22日までということになりまして、町道が25か所、橋梁が4か所査定を受けている状況であります。工事の期間は3年間となっているところであります。そのうち、町道6か所につきましては、事前着工が認められまして、応急工事としてすでに工事を発注して年度内に工事を完成させて、2年間で全体の約8割程度を完工させる予定にしているところでございます。大変ご不便をおかけしているところではありますけれども、先ほどの質問でもありましたが、22日の後に決まればチラシか何かでお知らせをしなければならないなと考えているところであります。
次に、2番目のペケレベツ川の改修計画についてであります。これにつきましても北海道が今計画を策定しておりまして、遂次実行することになりますが、11月25日に帯広建設管理部から改良復旧計画の概要説明を受けたところであります。その概要説明では、工事区間は佐幌川合流部、いわゆる讃岐からの基線道路にある佐幌川合流部から清水11号、いわゆる高等学校をずっと上がっていったところの橋で、あれもペケレベツ橋という道路なんですけれども、そこまでの4.7キロメートルを5年間で整備をしていくということになるわけであります。河道断面の拡幅、それから合わせて閉塞を起こした橋梁の架け替え、落差工及び河床の浸食防止対策などを行い、今後の災害に強い河川づくりをするという計画を受けました。
町としましては、下流の部分、基線の下の部分ではなく、そのずっと上の方の家屋の流失した部分などをぜひとも早くしてほしいと切に要望しているところであります。ペケレベツ川の改修については、そういう流れなんですが、計画の中の水位の上昇を水位計を設置して、先ほどもちょっと述べましたけれども、砂防ダムを含めて、復旧の中に予定をしているわけであります。そういった状況下の中から、北海道、道庁といたしまして、ペケレベツ川の関連工事についてもそれぞれ進めていくという考え方で説明を受けているところであります。それがまた決定したら説明に来ると思いますが、その部分についてはまた、町民の皆さんにはお知らせをしていかなければならないだろうと思うところであります。
次に、個別受信機なんですが、今回、情報を出すのにはひどい雨のためどの地点からやっても聞こえない状況でありました。しかしながら、個別受信機も今の受信機については数年で終わりになります。農村地区にある個別受信機はデジタル化になりますので、これは平成34年にはデジタル化を徹底しなければならないわけであります。また、それが本当に必要かどうかということも調査していかなければならないわけでありますけれども、本当にやる場合には平成29年には基本設計をして、平成30年には実施設計をもって平成31年には着手するという状況になります。個別受信機を設置する場合に個人負担はどうなるのかということも出てくるわけであります。いらないという人が出てきた場合はどうするか、様々あるわけでありまして、そういったことを踏まえながら多種多様なものが必ずや開発されてくるだろうと、そういうことを見込んでこれから調査、研究をしていきたいということでございます。私もできるだけ早くということでいたんですが、隣町、他の自治体でも今は急ぐべきではないのではないかと、次から次にシステムが出てくるということもございますので、慎重にこの部分についても検討してまいりたいと思います。その間にもし起きたらどうするのかとなった時には、これは特別なことということで、以前何かでお答えしたかもしれませんけれども、都会では騒音がすごいわけです。私ども東京に行くと光もすごいんですけれども、ことさら聞こえるのは消防です。これは特別大きく感じますので、そういうものも考えていかなければならない部分もあるだろうなと。火災、地震だけではなく、そういうお知らせをする中で消防の機動力としっかりと連携を取っていけば、もし途中で起きた場合にはそういうことも必要ではないかということで、考えていきたいと思っているしだいであります。
次に、上水道並びに農業用水の今後の改善計画であります。今回の災害というのは頭首工、取水口、水を取るところが完全に破損になったわけであり、これが原因であります。2回目になると大変なことになるということで、担当課において、今ところは現状復旧をすることでありますけれども、水利権が非常に難しいので、今のところでやるということになります。だけれども、今後のことを考えると、御影にあっては地下水のために断水をしなかったわけでありますけれども、地下水も考えていくということで、平成29年度で政策というよりも、災害のあれなので早急に進めるように、できれば途中でも調査できるので、補正なのか専決なのかわかりませんが、早めにこれはやっていくべきだろうということで、担当課の方にはそういうお話をさせていただいているところであります。そういう意味で、今後、河川を横断していくわけでありますから、今度は橋梁に設けていくと、水道橋ということで、河川横断は考えないと。今までは下にもぐっていたわけでありますけれども、このようなことがあるので上の方でやっていくということで、今後は水についての内部検証も外部検証も含めて検証をずっとしていって、一般の生活水、営農用水を含めて水についての改善計画を作っていくべきではないかということで、担当課とも協議をしているしだいであります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 次に、教育長。
○教育長(伊藤 登) それでは、佐藤議員の大きな2つ目の学校給食について答弁をさせていただきます。
まず、給食費の無償化、町費増額についてお答えをしたいと思います。小中学校における給食の提供につきましては、学校給食法において児童生徒の心身の健全な発達や食生活の改善に寄与することを目的に実施しているところであります。また、経費負担につきましては、給食の実施に必要な施設、設備、運営に要する経費は学校設置者であります教育委員会が負担し、これら以外の経費につきましては児童生徒の保護者が負担すると規定されているところであります。給食費につきましては、他の使用料とともに改定の検討をしており、平成26年4月の消費税の改定の際に税率の増加分については、その後さらに消費税が改訂される予定がありましたことから、改訂を見合わせ、差額分については町が負担しております。
また、貧困世帯への対策につきましては、就学奨励費において所得に応じて給食費の支援をしているところでもあります。
ご質問をいただきました給食の無償化については、これまでどおり児童生徒の保護者に負担していただきたいと考えているところでもあります。
また、町費の増額に対しましては、今後の消費税改定や材料費の価格推移などを勘案し、更に管内状況を見ながら適切な給食費の設定をしてまいりたいと考えているところでもあります。
次に学校給食についてということでの2点目であります。清水高等学校振興対策としての給食提供についての質問にお答えしたいと思います。これまで清水高校及び清水高校振興会より給食提供の要望はいただいておりません。しかし、以前に清水高校振興会において振興対策のひとつとして検討をしてまいりましたが、給食搬入に伴う校舎の改修、給食配膳や欠席等の際の数量把握、給食費の会計処理等の担当者の配置など、実施にあたり清水高校において手当てをしなければならないことについて協議をした経過があります。今後におきましては、総合学科として一定程度就職に対する優位性は周知、浸透したものと思いますので、教育委員会といたしましては清水高校振興会を通じて、進学に向けての学習環境の充実や高校卒業時の社会人としての基礎学力や人間力の確保に向けた支援対策の充実などを協議しているところであり、更に生徒確保に努めてまいりたいと考えております。
以上、教育委員会からの答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) 諸々ご答弁をいただきました。台風10号における復旧対策については、諸々、国・道でそれぞれ進んでいるなという感じがいたしました。町民の皆さんは1日も早い復興を願っているわけでございまして、国・道に任しておきますと手続き上かなりの日数が必要かと存じますが、町としてスピード感をもった復旧ができるものがございませんかお聞きをいたします。
○議長(加来良明) 建設課長。
○建設課長(菅野靖洋) 先ほども申し上げましたが、道路につきましては応急本工事ということで、すでに6か所工事を発注して3月までの完成を目指して今進んでいる状況です。
○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) よくわかりました。町民の皆さんは、出かけようと思ったら橋がなくて逆戻り、あっちの場所に行ったら逆戻りといった不便な生活が強いられておりますので、1日も早い復旧をお願いしたいと思います。
給食について伺います。学校給食は教育の一環であり、義務教育は無償とする点からも必要ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(加来良明) 学校教育課長。
○学校教育課長(斉木良博) 教育の一環の部分についてでございますが、給食については食育として教育課程に組み込まれておりまして、教育の一環として実施をしているところであります。各小中学校においても食に関する指導計画ですとか、そういったものをつくりまして、学級活動ですとか、給食時間に栄養教諭による給食指導などを行っております。
ただ、憲法が規定をしている義務教育の無償化と学校教育法で定める保護者負担という規定がありまして、それぞれ現状の中では、私どもとして考えているのは法律に基づいて保護者負担により給食は提供していこうかなというふうに考えています。
○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) わかりました。
清水高校なんですが、汽車通生の希望もございまして、給食があれば助かるなという声も聞こえますが、清水高校と今一度協議をする考えはございませんか。
○議長(加来良明) 学校教育課長。
○学校教育課長(斉木良博) 先ほどの答弁、それから今回佐藤議員からいただきました質問に基づいて高校側とお話をさせていただいているところです。先ほど答弁をさせていただいたとおり、高校側でも施設の改修ですとか、事務員の配置など、高校の方で費用がかかったり手当をしなければならないという状況、それから今現在、保護者を含めて高校側で給食を出してほしいという要望はいただいていないという状況ですので、今のところは考えていないということです。