平成28年第7回定例会会議録(12月20日_日程第1)
○議長(加来良明) 日程第1、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。
町長。
○町長(高薄 渡) 鳥インフルエンザの発生について、ご報告申し上げます。
平成28年12月16日午前10時46分に十勝家畜保健衛生所から町内の養鶏場において採卵鶏30羽が死んでいるとの報告を受け、その後12時49分にA型鳥インフルエンザの陽性反応が確認されたとの報告を受けました。
これを受け、直ちに本町において十勝総合振興局を含む関係機関が集まり対策会議を開催、同日午後10時30分には、遺伝子検査の結果が判明し、道内初(国内では本年5例目)となる高病原性鳥インフルエンザと確認されました。
この結果を受けて、十勝総合振興局に対策本部が設置され、翌17日には振興局職員と陸上自衛隊の災害派遣部隊による殺処分作業等が開始されました。
殺処分の対象となる採卵鶏は、当初21万羽を予定していましたが、26万羽に上り、ひな鳥を含めると約28万4千羽となりました。
国の指針では24時間以内に殺処分をし、72時間以内に焼却又は埋却しなければならないこととなっておりますが、道内初の事例であり、資材調達の遅れと冬期による作業の難航とが重なり、計画どおりに作業が進まず、20日午前7時に埋却が完了したところです。
殺処分した鶏は、当初養鶏場内に埋却する予定でありましたが、試掘調査をした結果不適切との判断が下され、その後町有地の調査をした結果、清掃センター内敷地しか適合する用地が無く、清掃センター内敷地に埋却することとなりました。
各対策につきましては、北海道が主体となり感染拡大防止策を担ってきましたが、本町といたしましても防疫対策等に職員を配置するとともに、町民の方に鳥インフルエンザに対する冷静な対処を依頼する広報活動を実施してきたところであります。
一日も早い終息に向け、関係機関と連携し風評被害対策等について、万全を期してまいります。
以上、鳥インフルエンザの発生についての行政報告とします。
○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。
質疑ありませんか。
4番、髙橋政悦議員。
○4番(髙橋政悦) 今決まっている今後の防疫業務のスケジュール等をお知らせ願えれば幸いです。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 現在のところ鳥インフルエンザに関しての今後の防疫体制というのは、まだ私どもには示されておりません。
○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。
○4番(髙橋政悦) 今、町内7か所で消毒作業とか道路のところで消毒をやっていると思うんですけれども、それはいつまで続くのか、その辺のことくらいはわかると思うんですけれども。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 今回、埋却処分が終わりまして、この後10日後にいったん環境検査を行いまして、その後11日後に再度やるということで、その結果、菌が出なければそれで正常化ということになると思います。その間、町内7か所、新得町も含めれば10か所なんですけれども、道路の消毒作業というのは振興局によって続けられるということになります。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) 支援策なんですが、先ほどテレビ等で国、道から支援して、引き続き経営はなされるような支援をするといった報道がされました。清水町としてはそのような対策は受けられないのかお聞きをしたいと思います。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 今の段階では、町独自の支援策というのは考えてございませんというか、まだ検討中でございます。とりあえずは、鶏本体についての補償というものは、評価額にかける3分の1と特別支援手当ということで3分の2、合計で100%の支援が受けられる。鶏の個体に対してはそうなるということになります。それを今回殺処分した羽数分を出して、それが支援されるということになってございます。ただ、この間、卵は売れないということもありますし、たぶん21日間については移動禁止ということになりますので、その間一切だめということになります。更に3キロ以内とか10キロ以内とかというところに移動禁止といったものが発令されていますので、そちらの養鶏場も含めてそういったものの販売ができないということでの損害はあるだろうというふうに思います。
ただ、国はそれに対して支援をするかということになるんですけれども、今の段階では残念ながらお金での支援というよりは融資という形での支援しかないということになってございます。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
8番、口田邦男議員。
○8番(口田邦男) 実は、今朝2時半か、3時にはなっていないと思うんだけれども、そのくらいの時間帯にドンドンドンドンとダンプが私の家の前を往来しておりました。一時はそんなものを運んでいるとは思いませんでしたので、何を運んでいるのかなと思ったんだけれども、よく調べたらわかったんですが、少なくとも私は敷地内で対応すると思っていたし、もしできないなら後で----という話もありましたけれども、少なくても変更になった場合には地元、あるいは軒下を通るその沿線にはちょっと連絡くらい欲しかったなというふうに思うんだが、そこら辺の見解というのは町として考えていたのか、全然無視していたのか、これをちょっとお伺いいたします。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 大変申し訳ないなというふうに思います。
本来であれば、自分の土地の中でやらなければいけないのですが、台風の影響なのか、掘ったら約2メートルほどで水が噴き出すというような状況でございました。それで、養鶏場の自用地のいろいろなところを掘ってみたんですけれども、それでだめだったということで仕方ありませんので町有地をいろいろと探しました。町営牧場等を含めて町有地を探したんですけれども、本来は3キロ以内とか10キロ以内という中でやらなければいけないんですけれども、それすらオーバーしなければ見つからないという状況があったということでございます。それで、二十何キロと報道でもされていましたけれども、移動ということになりまして、それであの距離になってしまったということです。
それぞれの近隣の住民の方にその旨をお知らせしなかったということは、大変申し訳ないなというふうに思いますけれども、最低鶏を飼っているおうちだけは避けようというような形でずらしながら設定されたものですから、このような形になったことをお詫びして報告したいというふうに思います。すみません。
○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。
○8番(口田邦男) もちろん、その理由は十分承知しております。緊急事態だから仕方ないかもしれませんけれども、いかなる場合でも心配りは必要だということを肝に銘じて反省していただきたいと思います。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 心に命じて反省したいと思います。どうもすみませんでした。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑ないと認めます。
これで、行政報告は終わりました。