平成26年第7回定例会会議録(9月18日_日程第1_一般質問原議員)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 通告は2点ということで提出をさせていただいておりますので、2点行わせていただきます。
私、8月の前半で、お隣の町の芽室町議会の質問力を高めると、そして議会改革に生かすのにはどのようにしたらいいかと、こういうことを目的として、2日間にわたって町議会が企画をした研修会に参加をさせていただきました。私どもの議会も前日は多くの方が出ましたけれども、翌日は寂しく私1人だったので、翌日7時間近く討論を行いましたので、龍谷大学准教授の指導のもとにいろいろとお話をさせていただきました。今日、この一般質問の中でそれが生かされるかどうか、ここは私の努力次第だろうと、このように考えているところでございます。結論的に言うと、最終日に言われたことは、追跡質問をいかにしっかりとやっていくかということが非常に大事だということは、翌日参加した16名の私どもの町以外、芽室町、本別町といろいろな町がおりましたけれども、その議員さんも認識をしたことだろうと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
1点目でございます。清水町のまちづくり計画、すなわち第5期総合計画推進の今は真っ只中でありますけれども、この計画推進の真っ只中について疑問点がございますので、このへんについてお尋ねをさせていただくことにいたします。
平成23年度から平成32年までの計画期間として、清水町のまちづくり計画が策定されて進んでいるわけでありますが、この計画は常々言われておりますけれども、策定委員会の設置をされて28名の町民と25名の役場職員が全体で80回にもおよぶ長い丁場の中で会議を重ねて、1年間をかけてまとめ上げたものでありまして、最終的には議会の議決を得て、現在、推進されているわけであります。現在、3年半を経過しているわけでありますが、町民だとかあるいは団体事業所等、本町を構成する各種の団体が、今後10年間のまちづくりを自ら考えて、実践するという共同のまちづくりの本町最上位の計画であるということからすると、非常に重要なものだろうと考えているわけであります。近年の計画の推進の過程を見てみますと、なかなか納得しがたい事案も多く指摘をされているわけでありまして、今後につきましては、計画の推進過程を町民がわかるように検証する必要があるのではないかと、このように考えております。この計画の策定に関わった町民あるいは職員等からも私は近年の議会でのことについてお話を伺ったところ、まちづくり基本条例をしっかりやっていただけるのであれば、このようなことは起こりえないのではないかということは、正式に審査委員会の中でも発言をされている委員もおられますから、これを厳しい意見ということで受け止めていただいて、今後、しっかりとやっていただきたいということがありまして、今後の推進についてどのように考えておられるのか、このへんをお尋ねさせていただきます。
2点目であります。
清水赤十字病院の診療体制についてでございます。昨年の12月、町長が不在で病院に入院されているおりにもお尋ねをさせていただきました。医師の退職等により医師不足が虚実に現れて、臨時の医師による診療が多く、町民に信頼される病院治療になっていないということを指摘し、町としての対応についてお伺いをしておりました。その後、町はどのような手を打ち、現在、どのようなことになっているのか、このへんをお尋ねさせていただきます。
過日、病院をひと通り見させていただきました。現在も非常勤医師による診療が大半を占めておりました。町民からも直接不安の声も私のところに届いている状況がございます。患者の減少により、経営悪化をこれ以上招きますと、病院そのものの存続にも大きく関わっていくのではないかということを危惧いたしますので、12月議会にもお話がありましたけれども、町からの補助の要請等が当然、今後出てくるでしょう。町がいかに補助をしても、このような体制の中で補助をするのであれば焼け石に水のような状況になるのではないか。医師確保が最重要課題だろうと考えているわけであります。もちろん、簡単に医師を集めて来いと言っても、大変なことでありまして、他町村も同じような苦労をされているということも重々承知をしているわけであります。しかしながら、私どもの町の日赤病院は、他町村の町立病院と同じような立場で、町民の命を預かる重要な機関の病院でありますから、当然、町とスクラムを組んで医師が足りないときには医師を集めてくるという努力は病院ですべきものだと考えているわけであります。このへんについての考え方をお尋ねさせていただくしだいであります。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 原議員のご質問にお答えいたします。
まず、第1点目でございます。今後の推進とこれまでのまちづくり基本条例について守られていないのではないかという声があるということでございます。私どもとしましては、当然、まちづくり基本条例を尊重しながら行っているわけでございます。ただ、あくまでもこれは計画ですから、これに財政が伴わないと実行的なかたちになっていかないわけでありまして、そこには例え1年の間でも数カ月単位に変わっていく社会情勢、経済情勢というのがあるわけでありますから、それなども考慮していかなければならないということでございます。そういう意味で今日まできているところであります。どのセクションにおいても、そういうことを守り抜きながら、新たな意見なども取り入れながらやっているというような実態でございます。したがって、町民意見提出制度などがあるわけでありますし、あるいは更に最終的に総合計画審議会での議論を経て実行に求めております。
また、先ほど申し上げましたけれども、実施計画につきましては、各課から事業の内容、または現在行っている事業についての課なりの評価をしながら、住民とすり合わせをするところはすり合わせをし、あるいは団体とするところはし、緊急性や事業要領を含めて最終的に町政会議を経て、総務課、企画課を含めて検討・精査して計画づくりをし、そして総計審議会に審問し、答申し、予算原案を決定させていただき、議会に提案をしているわけであります。
したがいまして、これまで同様の考え方に指すことはもちろんでありますけれども、平成27年に向けては、これを作りましての4年くらいになってまいりますので、更に今の段階のものを見直しするためにも、各関係機関、団体、あるいは分野別の会議を開催しまして、これまで進めてきたこと、これから進めることを住民の皆さん等による会議を構成してまいりたいというふうに考えております。
次に、赤十字病院であります。
幾度か、4月以降2回にわたりまして、院長の交替がありましたので3回くらいでしょうか、お話を伺っているところであります。内部事情もありますので、深くは私も承知はしておりませんし、聞くところにおよびませんので、ただ常勤がなかなか困難であるということでお話をいただいております。また、出張の先生を見つけるのも容易でないということでございます。現在も常勤4名で、あとは出張医ということになっているようです。出張医も広範囲にわたっての医療機関からの地域支援というかたちで来ているようでございます。その支援の仕方も3通りくらいあるようでございますけれども、なかなか私どもでは承知できない問題であります。大変、町民の方も心配をしているのも事実でございます。しかし、なんといっても赤十字病院には町立病院と違って赤十字本社というものがありまして、そこの医療関係の力点があるわけでありますし、また、大学医局側にとりましても、医局そのものの医師が足りないと、不足しているというようなことだそうでございます。したがいまして、これは、公立病院、公立診療所、公立以外であっても市町村長の要請は受けることができないということになっているようでございまして、ましてや赤十字病院ということでありますので、私どもがその中で協力してまいりたいと言っても、先ほど前段で申し上げたように、なかなか難しい問題であります。昨日もそのようなことで事務部長が来て言っているところであります。
私どもとしましては、これだけ医師が足りないので、医師確保のために北海道に医育大学、要するに医者を養成する大学を切望して、毎回、どの地区からも要望をし、医科大学の設置に向けて頑張っているところであります。今回は、そういうこともありますが、東北のほうで何十年ぶりでしょうか、六十何年ぶりかに医科大学ができるというような話になっているようでございます。道東にはありませんので、道東にということで要望をしているしだいであります。したがって、先般、道の日赤の事務局長さんも見えられまして、その折にもお話をさせていただいておりますけれども、いかんせん、事務局長の医療の部分については、医療部門の関係というかたちになっているものですから、なかなか思うようにいかないということを言っておりました。昨日、地元の事務部長のお話によりますと、全国会議で問題になって、医療部門だけはわけて、赤十字社等の一員ではあるけれども、分けた組織で、全国の赤十字病院についてのいろいろな指導、応援、支援体制というものを考えていくことになるのではないかということをお話がございました。したがいまして、何かありましたら、私のほうでお手伝いできることであれば致したいということもお話しております。なおかつ、現在、そういった常勤医師がいないというために、患者さんも離れていく、入院も離れていくというような状況でありますので、一刻も早く常勤がほしいということを病院側も言っておりましたし、私どももそのように思っておりますので、最大の努力をしていこうということであります。
現在、そういう状況ですから経営が悪化しているわけでありますけれども、清水赤十字病院としての経営計画、それから先ほど申し上げました日赤本社での経営計画、これを先般、日赤本社からみえて、事情聴取を含めて調査をしているそうでございますので、それらの対策がなされたころに、また一度おじゃまして、いろいろな面をお話したいということで、病院長ともどもまいりたいということで言っておりました。どのような結果になろうとも、私どもとしましては最大限の努力を惜しみなくしていくつもりでありますので、その旨はお伝えしておりますが、受入れ側がまだそのようなことでございましたので、非常に難しい問題だなというふうに思っております。
なお、知り合いを通じて、私もあるいは清水町内の方も医療関係の方がいるわけでありますから、通じていたわけでありますけれども、隣町からも頼まれていたようでございます。要するに、医師の報酬金額を示してもご本人は地元ですからそこを希望と思っているようですけれども、やはり、家庭的に子どもの教育どうしていくのということだとか、さまざまなことが言われて、教育環境、それから勤務環境だとかを含めるとなかなか定着するまでにはいかないということでございます。それから、若い先生方にはどうなんでしょうかとお聞きしたところ、若い先生は報酬そのものよりも勤務時間、要するに休みをしっかり、当直なし、特定分野というようなことらしいです。したがいまして、地域医療ということになりますと、全般的にやらなければなりませんので、特定分野だけにはいかないということだそうでございますので、なかなか難しい問題であるということだけ言っておりましたので、承って、先ほども申し上げましたように、もし力になれることがありましたら遠慮なく申してくださいということで、私のほうで伝えたところであります。
以上でございます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 質問の2点にわたって答弁をいただきました。
1点目の関係であります。相当長く答弁をいただけるのかなと思っておりましたが、比較的に短い答弁でありましたので、私のほうからいろいろお尋ねをさせていただこうと、このように考えております。
さて、この総合計画ですが、1篇から5篇までで指標も設けているわけであります。この指標ですが、全体で1篇から5篇までの合計で基本目標の指標を設けているのは50項目あるわけです。この50項目の中に、今年いくらなものを平成32年度にはいくらにすると、こういうのを指標で設けているわけですけれども、これは先ほど町長が答弁をされましたけれども、今年かそこらで見直しという話もされておりましたけれども、途中で、どのくらい進んで、結果がどうなっているかということがある程度つかめないと、あれだけ苦労した計画がなかなか生かされないという思いがあるのですが、このへんについてどのように考えておられるのかを、まず、お答えをいただきたいと思います。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 指標の関係でございます。これにつきましては、昨年の実施計画のローリングの際に、その項目も付け加えて調査を始めました。まだ集計ができないという部分もありまして、今年度も達成度をこれからとりまとめするんですけれども、そういうところはきちっと出していただくように進めて、少なくとも中間年までには中間の報告をさせていただきたいなと思っています。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 今、担当課長から答弁をいただきましたが、現在、この指標についてどのくらい進んでいるかをいろいろやっているということであります。今は3年以上過ぎて、近々4年になるんですけども、指標は、どのへんで、例えば今年中に出すとか来年に出すとか、他町村では、総合計画は単年度ごとにどのくらい進んでいるかということもやっている町もあるわけですけれども、何年に出すということですか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 本来はもう少し早く出したかったんですけれども、先ほど言ったように今回のローリングでやっておりますけれども、全部そろわなかった部分もありまして、数字も出なかったところもありますので、本年度のローリングのときにも調査をする予定になっておりますので、そのときには強く言って、達成度を出していきたいと思います。先ほども言いましたように、中間年には出そうということでは考えていたんですけれども、できるだけ早く進めたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 今、課長は中間年と言っているのは5年くらい経過してから考えたいということですか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) そのように考えておりますけれども、できるだけ早くしたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 5年ということで、私は相当遅すぎるという感覚をもっています。順調に平成32年度の目標に向かって進んでいるのであればいいんですが、検証した結果、全然進んでいないというようなことが出たりしないとも限らないという気がするわけですけれども、できるだけ早くと言っておりますけれども、今5年の中間年ではなくて、まだちょっと早めなければならないという気はありませんか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) そのような考えは当然もって、昨年から調査を始めていますけれども、今年度は強く調査をしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 1つ提案ですが、まちづくり基本条例をつくるには職員の皆さん、私も2、3回傍聴に入ったんですけれども、なんせ耳が若干調子が悪いものですから、聞き取れなくて、途中からやめたんですけれども、相当、町民も職員も仕事が終わったあと7時から来て、大変苦労されてつくりました。先ほども言いましたけれども。したがって、この策定した委員の皆さん、全体なのか各委員会に2人くらいになるのかわかりませんけれども、そんな5年なんていうようなことではなくて、その前段で早く一応集まっていただいて、策定委員の皆さんの意見も聞いたらどうですか。いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 策定委員に集まってもらって、その中から前回のまちづくり計画推進委員会もその中の方になってもらったりしていただいています。今後、どのようなかたちで進めたらいいかというのは十分検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 各担当課で新しい計画を組む前段で、いろいろ計画を組むわけですけれども、当然、各担当課の職員は総合計画についてしっかりと頭に入ったうえでやってほしいと思っているのですが、相当頭に入ってしっかりやっているという理解でよろしいですか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 毎年、総合計画のローリング等を行っております。その中で、当然、シートは各係長なり課長が各担当課で検討されていますので、目標等は十分考えて進めていると考えております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 目標等は考えているということです。先ほど言ったように基本条例の審査会の中でも担当課長ですから当然出席されて、いろいろ説明されているわけですけれども、アンケートをとったりということで、いろいろと努力をされていますが、やはり、この計画そのものをしっかりと熟知をした中で、これから群れて計画するような事業があるとすれば、また別な方法でしっかりと町民に周知をし、公開をする。先ほどの補助金ではありませんけれども、そういうことというのはどうしてもやらざるを得ないと思うのですが、このへんについては今まで、先ほど言いましたけれども、いろいろありましたが、そこについては掘り下げて言う気はありませんけれども、今後はそういうことがないようにしっかりやらせるということでよろしいですか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) これから公表なり、町の広報で出せる計画の情報については、量も膨大になるので、まちづくり情報コーナーとかに限られると思いますけれども、できるだけ、そういう情報は出していきたいと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 総合計画審議会、先ほども町長言われましたが、私もそういう面には関心がありますので、傍聴にも出向いているわけでありますけれども、総合計画審議会の委員の皆さんに資料は何日前に渡しているんでしょうか。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 開催日によりますけれども、少なくとも数日前にはお渡しはするようにしています。どうしても取りまとめ等時間がない部分もあって、日数が足りない部分もありますけれども、できるだけ早くお手元に配付しております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 総合計画審議会の中で審議をいただく際に、この事業については大変問題だなというようなことの事業があったとすれば、そのことについていろいろと討議をお願いして、最終的に結論が出なかったときには決を採るというくらいのことまで私はしてほしいなといつも思っているんですが、そのようなことは全くないという感じでおりますが、このへんの私の思いについてはどのように考えておられるでしょう。
○議長(加来良明) 企画課長。
○企画課長(松浦正明) 最近は特に審議会の中で意見が分かれて多数決を取るというような場面はございませんでした。そういう場合があれば、決を採ることもあるのかなと思っておりますけれども、そういうかたちで今のところ進めております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 町長にお尋ねをいたします。
担当課長から今、総合計画全般についていろいろ答弁をいただきました。町民が見て、この計画は問題だなというような事案があると、総合計画審議会がGOサインを出したのちに出たときに、なんでこんなものを認めたんだというようなことだって、私は出てこないとは限らないと思うのですが、そういうことが起きないようにするには今までどおりでいいと思っているのか、若干手を加えたほうがいいと思っているのか、このへんはどうでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 総合計画審議会に諮問するときには、あくまでもご意見を賜るということでございます。それを受けて答申をされたならば、尊重はいたしますけれども決定ではありません。最終決定は私がしなければならないわけでありますから、その点はご理解願いたいと思います。
その折に、社会情勢が求めているなと私が判断した場合、多少のことはあったとしても、町政を託された執行者として私が責任を持てばいいだけですから、実施するということもあり得ます。だけれども、概ね今まではそういうことがないように、議論が分かれないように全会一致でもって答申をしてきたことについては、全て尊重して事業執行にあたっているということであります。全十勝、それぞれの町村がありますけれども、これを守っているところは他にはないと、私は自負しております。それだけ、我が町では住民の協働まちづくりに努めていて、早くから取り組んでいるということもあるし、財政が非常に困難なときに頭を下げて涙を流しながらお願いをしたという経過がありますから、住民の方々は多くの人はこれを理解しているものと信じております。したがって、今後どうするかということについては、それらを尊重しながらやらざるを得ないだろうというふうに思ってはおりますから、心配はおかけすることもあるかもしれませんけれども、その点は信頼をしていただいて、進めさせていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 私も今町長が後段で言われましたが、こんな計画をもっているところはどこにあると、うちの町だけだと、いろいろとまちづくり基本条例審査会の中でもそういう挨拶もされているのは承知をしております。したがって、町長の言われるとおりだと私も思うし、そのためにはこの総合計画をしっかりと町民も職員もこぞって理解をして取り組むというのが、一番重要なことだと思うわけですが、どうもこの頃、先ほどの情報公開も含めて、若干中の抜けているところがあったりしているんだなという気がしますので、今、町長がお答えになったことを踏まえて、今後の計画等については今まで以上に努力をしてほしいと、こういう感じでいるんですが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 事務的な度量に入るかと思います。したがって、副町長を中心に各セクションによる責任者あるいは全町職員が、当然この総合計画に携わっているわけですから、昨日、今日入った職員はできませんけれども、それ以前の方は全部携わっているものとしていますから、私は皆さんがこれに携わったことを自覚して、再度確認をしていくということは必要でありますから、例えば4月から9月までの上半期、これから下半期に入るので気を一層引き締めて事業にあたってほしいということで、私から庁議でもって話をしておりますので、その旨はボードにも載っかっていると思いますので、職員は見て、それにしたがって進めているというふうに信じております。更に今後もそういうことがもしあるとしたならば、反省の余地をしながら進めさせていただこうと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 総合計画についてはこの程度でやめておきたいと思います。今、町長の決意を重たく受け止めておきたいと考えております。
さて、日赤病院の関係に移らせていただきますが、町長の答弁を聞いていると、町としては協力をしてあげたいんだけれども、今のところ協力のしようがないんだというようなことを大まかに言われたんだろうと思います。医者についても、町長はどうだという声もかけたという話であります。
日赤の本社なり札幌の本部が清水町の日赤病院について医師が相当不足していて難儀をしていると、なんとかしなくちゃという考えで私は12月段階ではそのくらいのことは日赤のほうで進めてくれるのかなという感覚でお話をさせていただいたんですけれども、まったくそうではないということがわかりました。したがって、今、日赤病院のホームページは相当前から中断したようなホームページで、相当忙しいのか、前の院長のような感じになっておりますけれども、それだけを見るにしても医師がいないために大変混乱をしているなということがうかがえるわけであります。
医師の報酬についてですけれども、町長は来てもらいたくても教育関係含めて、若い人は若い人なりの感覚があるんだということであります。日赤病院は道内に9つありますが、他の日赤病院についても医師がいなくて、大変なことになっているということは、なかなか私のほうではうかがい知れませんけれども、ホームページを見る限り、どうにもならないというところはないと私はないという感じでいるわけです。
うちの病院は、聞くところによると全国レベル、名古屋の第二日赤、第一病院、旭川日赤とあらゆるところから来ていただいている。来ていただいているのは良いんだけれども、患者の立場から見ると、金曜日に行ったときと月曜日に行ったときの先生が全然違うと、本当に心細いなと私は感じております。したがって、町長、先ほどの話でありますが、町長として相当努力をされているようでありますけれども、計画ができて、「清水町さん1億円補助してください」と言われたとしても補綴がしっかり揃っていないと、私は補助のしがいがないという感覚でいるのですが、私の今言った感覚は町長どうでしょう。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) これは非常に難しいことで、質問していることも私としてはなかなか理解しがたい。いずれにしても、仮に町立病院でありましたと、そのような状況になりましたらどうなのかと。動ける範囲は動きますよね。ところが、大学側なりその病院側が市町村長に来てもらったら困るということですから、要するに下のレベルで意見交換はされているようでありますけれども、トップが行くとトップ同士の話合いになってまいります。そうなりますと、当然、嫌なことも言わなければならないということもあるんでしょう。そういうことで、なかなか難しいということが言われているわけです。当日赤もそのとおりでございまして、日赤の道支部であっても医局のほうとの関わり方が難しいということで、現在、日赤同士の中で先生をやっているという状況なようでございます。ですから、私も歯がゆいところがありますけれども、常勤がいないから助成措置をしないということではなく、要するに患者さんは町民である、その命を守るためには医師として、非常勤であっても医師でありますから、ここは守ってくれていると思いますので、ただ、医師が常勤か非常勤かの違いと、事務部長さんに聞きますと、「出張医だから、相当費用がかかる」と、その分が1.5倍なりかかってくるということでありますから、そういう面での赤字が積み重なっていくと、ですから、そういう面で町として、もしできることであればお願いをしたいということでお話をしておりますので、町民の命を守る機関であるということから考えれば、町として当然していかなければならない。ただ、町立病院であれば毎年最低でも2億円から3億円のお金をつぎ込まなければならない状況であります。ですから、私としましては相応する状況の中できっちりしていきたいなと思います。ただし、日赤側が改善計画をきちっとしていかない限りは、私としても納得できませんのでということでお話はさせていただいているところであります。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 日赤病院として、医師の報酬についてはいろいろあるようですけれども、1,500万円から3,000万円くらいで先生に来ていただきたいというような広告も出したり、ホームページにしているところも何カ所か見ております。医師だけではなく、医療従事者についても相当の動きがあるというようなことも聞いておりますので、そのへんも私は心配をしているところなんです。したがって、なんとか早い段階で落ち着いた診療ができて、町民が信頼できる方向に軌道修正できないかなということを常日頃から思っているわけであります。
総合病院、一般病院、西部十勝も一般病院ですから日赤病院に行けば、大きな病気以外については処置してもらえるものだというのが一般的な感覚だと思います。実は私、先月に女房が鎌で手を切ってしまったと、私が草を取れという指示をしたのが悪かったのか、草を刈らないで手を刈ってしまいました。私が帯広から帰って来て、そのへんに血がぽたぽた落ちているので何かなと思っていたら、鎌で手を切ってしまって血が止まらないと手を押さえていたので、着替えなくていいからとそのまま前田先生のところへ連れて行ったんですが、運悪く、前田先生は4時まで帰ってこないということで、芽室の公立病院に行っていただくよりないですねということだったんですが、私の頭の中に日赤病院には臨時の医者を含めて10人近くの医師がセットされているから、誰か1人くらいは処置してもらえるだろうと思って日赤病院へ駆け込みました。事務へお尋ねをしたところ「少々お待ちください」ということで上から看護師3人と医師が来てくれました。医師に見せたら即「あ、だめだ」とこういう話でした。すぐガーゼで塞いで、処置をしてくれなかったということがあって、私はこういう男ですから先生に「あんた医者か」という話をいたしました。「申し訳ありません。内科です。」という話です。「内科だって救急処置くらいできるじゃないですか」という話をして、「申し訳ありません」と、これで終わりでした。したがって、そのまま芽室の公立病院に行って1カ月半くらい通ったんですけれども、あれを見ても初期の段階の処置は、私も隣の御影へ行けばよかったのかもしれませんけれども、そこは頭に入っていなくて、そのまま芽室の公立へ行ってしまったんですけれども、このへんを含めて考えても、やはり最低限、大きな病気で入院する以外のものについては、日赤病院で対応できるような措置をしてもらわなくては、町民も安心して行けないということがあって、町長の答弁はなかなか無理だなというニュアンスのものでありましたけれども、今後、計画が出た段階で、どういうことになるか分かりませんけれども、そういうことを頭において対応をしてほしいなと、私は思っているのですが、いかがでしょう。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) それは、おっしゃいましたことはわかってまた、お話をさせていただいています。だけど、それ以上のことはつっこめないです。ですから、先ほど、町立病院であれば、責任者は町長であるけれども、ここは違いますので、その点をご理解していただかないと困りますよということを言っているわけでありまして、できることなら飛んで行って、相手が道外であろうが飛んで行ってやりたいという気持ちはありますけれども、喉から手が出るその気持ちはあるけれども、それ以上はできないということでございますので、今しばらく待たなければならないかなと思っているところであります。
○議長(加来良明) これで、原紀夫議員の質疑を終わります。