平成18年第3回定例会(3月10日_日程第4)
○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
町長並びに教育委員長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) 第3回清水町議会定例会におきましての行政報告を行いたいと思います。数点ございますのでよろしくお願いします。
まず、北海道市町村合併推進構想策定の状況につきまして、ご報告申し上げます。
北海道は、道内市町村の自主的な合併を推進するための構想策定を進めており、去る2月14日に開催された市町村合併推進審議会では、合併の組み合わせを検討するため、市町村の結びつきを客観的・定量的に分析し、道内市町村の一体性・類似性の傾向を把握するための手法として「クラスター分析」と呼ばれる統計的分析手法を取り入れ、「住民活動」「行政活動」「地域の産業経済」「地勢的特性」の4つの要素を踏まえた分析結果が公表されました。
分析の結果、清水町と最も結びつきが強いのは、新得町、次に鹿追町、更に広い範囲では上士幌町と士幌町を合わせた5町の枠組みとなっています。また、十勝管内市町村は、最終的に全ての市町村が一つの枠組みに結びつく結果となっております。
市町村合併推進構想の中で、自主的な合併の推進をする必要があると認められる構想対象市町村の組合せにつきましては、今回の分析結果をもとに(1)おおむね人口3万人程度、(2)最大の役場間の時間距離80分以内、(3)旧法下の合併市町村、(4)地域の自主的な動きなどに鑑み、市町村への意向調査の結果を踏まえながら決めていくことになります。
クラスター分析の結果(裏面)をもとに、(1)(2)の基準を当てはめた場合、清水町と周辺町は、次のような状況になります。
清水町、新得町、鹿追町の枠組みでは人口23,580人、最大役場間時間距離は清水町鹿追町間の約19分、また、清水町、新得町、鹿追町、上士幌町、士幌町の枠組みでは人口35,562人、最大役場間時間距離は清水町上士幌町間の約64分となります。
これらの組合せのうち、新得町と鹿追町、上士幌町と士幌町は、いずれも先の任意協議会を経て合併しないことを判断しております。
道では、今回の市町村合併推進審議会の後、市町村の意向調査を行うこととしておりますが、十勝町村会は2月2日の会合で、「各町村が自主・自立の方針に沿って、広域連携や行財政改革を一層進め、簡素で効率的な行財政運営に努める。また、この間に合併機運が高まったところは、積極的に合併協議を進める。帯広市を中心にした「十勝一市」をおおむね10年以内を目標とし、人口36万人の道東の拠点都市をめざす。」という内容の十勝地区グランドデザインの方針に基づいて対応していくことを確認しているところであります。
以上、北海道市町村合併推進構想策定の状況についての行政報告といたします。
次に、清水町御影診療所の今後の運営につきまして、ご報告申し上げます。
昨年9月第6回清水町議会定例会において清水町御影診療所の今後の運営につきまして、行政報告をさせていただきましたが、その後、荒井医師と十勝保健福祉事務所との間で、同診療所の法人化に向けての協議が具体化し、本年4月1日から個人開業の目途が付いたとの報告を受けたところであります。
個人開業の申請に際しましては、認可要件として建物及び土地の賃貸借契約が必要なことから、清水町御影診療所を廃止し、その後、現存建物及び付帯施設延べ床面積1,286.13平方メートル並びに清水町御影西2条3丁目13番地内の町有地3,434.83平方メートルを有償により貸し付けすることとし、本定例会に清水町御影診療所を廃止する条例をご提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
なお、診療所の法人化に際しましては、8か月間以上の個人開業の実績が必要なことから、本年4月1日から約8か月間の個人開業後に法人化の申請をするものであります。
以上、清水町御影診療所の今後の運営についての行政報告といたします。
3点目、町有地の無償貸付けにつきまして、ご報告申し上げます。
去る2月24日社会福祉法人清水旭山学園より、特別養護老人ホームせせらぎ荘を増築したく、せせらぎ荘に隣接する清水町南3条1丁目14番3の町有地396.68平方メートル(裏面の町有地無償貸付予定位置図とおり)について無償貸付けして欲しいとの要望がありました。
増築計画の概要につきましては、現在、無償貸付けしております特別養護老人ホームの町有地の一部と合わせた約1,320平方メートルに鉄骨平屋造り、床面積834.53平方メートルのユニット化した特別養護老人ホーム20室、食堂及び浴室等を増築するというものであり、増築後は、既存ホームから20名が移動し、空いたスペースを活用して多床室ショートスティを開設することにより、利用者の自己負担の軽減を図り、待機者の利便に供しようとするものであります。
現在、特別養護老人ホーム入居待機者が79名(2月24日現在)を数え、その緩和を図るためにも増築は最善と考え、要望のありました町有地につきまして、無償貸付けをしてまいりたいと存じます。
なお、増築工事につきましては本年6月に着工し、平成19年4月1日供用開始の予定となっております。
以上、町有地の無償貸付けについての行政報告といたします。
次に、(仮称)環境基本条例の制定の取組につきまして、ご報告申し上げます。
平成17年度町政執行方針におきまして、環境保全活動を喚起していくため、制定を目指しておりました(仮称)環境基本条例につきましては、制定する前提として、住民と行政が環境に対する理解と認識をともに深めた上で、その内容を検討し、また、実際に環境保全活動の広がりに結び付けることで、条例の実効性につなげていく必要があるとの認識のもとに職員プロジェクトの設置、環境家計簿の取組や環境学習会を実施してまいりました。
環境を守り、育てていく取組につきましては、行政のみならず町民の皆様の主体的な行動無くして成り立つものではなく、条例の制定は、清水町の環境に対する理念を明らかにした上で、行政にも町民の皆様にも、具体的な行動について求めて行くこととなりますので、現時点におきましては、環境づくりに対する町内の気運を高めることに、充分に時間をかけることが必要であり、これまでの取組を進めて来ている環境関連施策を継続し、更に拡充しながら積み重ねていくことが必要と判断し、条例の制定につきましては、今しばらく見送ることといたしました。
以上、(仮称)環境基本条例の制定の取組についての行政報告といたします。
次に、町税等の滞納に対する特別措置に関する条例の制定につきまして、ご報告申し上げます。
平成17年度町政執行方針の中で、標記条例の制定に向け、取り組むことを申し上げたところであり、昨年4月15日に関係課の係長等を委員とする第1回滞納者への行政サービス制限条例検討委員会を開催し、以後12回の検討委員会において検討を重ね、本年1月18日町税と国民健康保険税の滞納者を対象とする「町税等の滞納に対する行政サービスの制限措置に関する条例案」がまとまり、平成18年第3回清水町議会定例会に条例案を提出することを考えたところであります。
しかし、条例提案前の事務手続において、税等の滞納の事実により町民に対し行政サービスの制限を加えるものであることから、公平に町民の皆さんから意見を聞くことが重要と判断し、意見を募集したところでありますが、限られた期間での意見募集となったことから、短期間での意見募集では町民の理解が得られず、更に「周知方法が不十分で町民の意見が反映されない」との意見が寄せられたことなどから、今定例会への提案は、見送ることとした次第であります。
今後の制定への取組につきましては、本年4月1日施行のまちづくり基本条例に基づき、新たに制定する町民意見提出制度により、町民の皆さんに条例案についての浸透を図り、ご理解をいただくために、再度、町民の皆さんから意見を賜り、町税等の滞納に対する行政サービスの制限措置に関する条例の新年度制定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
以上、町税等の滞納に対する特別措置に関する条例の制定についての行政報告といたします。
次に、本日お配りの十勝市町村税滞納整理機構設立について、ご報告申し上げます。
十勝圏域の広域行政のあり方について、十勝圏広域連携検討会の中で、消防・介護・税滞納整理・国保に係る4項目の事務について調査検討を行ってまいりましたが、平成17年11月に報告書が、十勝圏広域連携検討会で承認され、市町村長に報告されました。
税滞納整理に関する報告内容は「機構設立に向け、北海道が提案する広域的な徴収組織による滞納整理の取組みを基本とした準備組織を立ち上げて、早期の業務開始を目指して、道の積極的な指導と支援を仰ぎながら、設立までの手順と運営の具体的な検討が望まれます」となっています。
これを受けまして、昨年12月1日、管内全市町村税務担当課長と十勝支庁納税課及び地域政策課の職員で構成する「十勝市町村税滞納整理機構設立準備協議会」を立ち上げ、調査・検討を行うプロジェクトチームを設置し、機構設立までのスケジュールを策定し、機構の「徴収組織体制」、「業務内容」、「各市町村の費用負担」などを検討してまいりました。
その結果、十勝圏複合事務組合の組織に組み入れ、「十勝圏複合事務組合十勝市町村税滞納整理機構」として、平成19年4月1日の設立を予定しております。
今後においては、設立準備費や運営経費の精査、職員派遣市町村の決定など、具体的な処理事項を残しておりますが、平成18年度中において、十勝圏複合事務組合の規約改正等について、議会提案してまいりますのでよろしくお願いいたします。
なお、税滞納整理を除く他の事務につきましては、今後更に検討を深めていくこととなっております。
以上、十勝市町村税滞納整理機構設立についての行政報告といたします。
以上、ご報告申し上げまして終わりたいと思いますが、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
○議長(田中勝男) 次に教育長。
○教育長(横山一男) それではお手元にあります行政報告申し上げます。
しみず「教育の四季」の宣言につきまして、ご報告申し上げます。
最近の子どもたちは、家族と接する時間の減少や家庭環境の変化、社会的価値観の多様化や地域の教育力不足、また、学校教育の場における不登校や読解力の低下などが、今日的な課題となっております。
清水町の未来を担う子どもたちが、安全で安心して明るく伸び伸びと表情豊かに育つためには、家庭や学校だけではなく、地域との連携協力が大切であります。さらに、しみずの四季折々のうつくしさ・きびしさ・あたたかさ・すばらしさなどその「風」「色」「香」「人」を感じるとともに、自然への畏敬の念を深め感性を育てるために、しみず「教育の四季」を宣言するものです。
縦軸に春・夏・秋・冬の四季を、横軸に家庭・学校・地域を配して、そこにできる「12の窓」に子どもの姿を求め、どの「窓」からも明るく元気で輝く子どもの姿が見えるような取組みを進めてまいります。
今後は、それぞれの「窓」ごとに家庭・学校・地域が連携協力し、取組むことにより、子どもたちへの関心を高め関わりを深めることが期待されます。
また、この推進に関わりましては、しみず「教育の四季」推進協議会を立ち上げ、側面からご支援を頂くことになっております。
なお、この策定に当たりましては、関係団体・教育関係者・保護者・子どもとの座談会を開催し、ご意見を頂きました。
以上、4月当初に宣言する、しみず「教育の四季」についての行政報告といたします。
なお、お手元にしみず「教育の四季」を資料として添付させていただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可いたします。
13番、下関誠議員。
○13番(下関 誠) 最初に北海道市町村合併推進構想策定においてという行政報告を伺いました。この中では、北海道の推進構想の策定の状況と町村会の見解と入っているんですけれども、本町としての考え方というのが全く入っていないんですね。これは他町村の首長、それぞれ自分の市町村の進む方向ということについて、見解を述べているわけですけれども、肝心かなめの首長の考え方というものを聞かせていただけなければ、あまり意味のある行政報告というか、意味がよく理解できない。これをぜひ首長の見解というものも併せてお聞かせいただきたいと思います。
次に御影診療所の件ですけれども、いくつかわからないところがありますが、これについては条例改正議案として厚生に付託するようになっておりますので、ここではお伺いいたしません。
次に町有地の無償貸付についてですけれども、前回グループホームの土地貸付において、無償貸付から有償貸付という方針の変更がありました。今回、無償貸付ということで、出てきたんですけれども、この無償と有償の根拠となる理由が書かれていないということは、行政報告として不親切ではないかといいますか、きちんと理由を報告の中に付け加えるべきではないかと思うんです。
この不明な点についてお伺いをしますけれども、どういう根拠で無償貸付にするのかということで、考えられますことは、本町の条例の中に、「財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例」というのがあります。これの第5条に、普通財産の無償貸付または減額貸付というような文言があるわけですけれども、たぶんこれに基づいているのではないかと思いますが、それの確認をいたします。それで根拠となって無償貸付をしたいというのであれば、社会福祉法人というのはどこに該当して、本町との関係がどのようになっているのか。社会福祉法人というのは、どういう性格を持っているのかということをお伺いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 私のほうからは合併の件について、後は診療所については助役もしくは総務課長のほうから答弁をさせたいと思います。
合併問題、これはあくまでも今北海道が進めている推進の審議会の内容を町民の皆様にご理解をいただくためにご報告をさせていただいたということでございまして、更に十勝ではこういう状況でありますよということは、当町としてもそういう考え方でいるということで、十勝のいわゆるグランドデザインを目指しているということでございます。
そこで今後の清水町についてどうするかということについては、これらを踏まえまして、更に北海道がのちのち早い時期にというふうに言っておりますけれども、それが示される状況の中で町民の皆様と対話をしながら、あるいは当然その前に議会との慎重な協議を経まして、本町のあるべき進むべき方向を一定の考え方を示すべきと私は考えているんですが、ここはあくまでも北海道市町村合併推進構想策定をしたクラスターの内容をまずもって報告させていただくという内容でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 2点目の町有地の無償貸付の関係でございます。議員がご指摘のとおり、若干この文書では根拠について触れていないという部分では大変申し訳なく思います。根拠につきましては、議員のご質問のとおり「財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例」の第5条に基づく貸付でございまして、社会福祉法人につきましては、ここで規定します公益法人に該当するということで、今回無償貸付をするものでございます。
更に町の条例でございます「社会福祉法人への助成に関する条例」、これらも勘案いたしまして、今回貸付するわけでございます。
ご案内のように特別養護老人ホームにつきましては、平成15年に旭山学園に建物を無償譲渡、土地につきましては無償貸付をいたしまして現在に至っております。今回その隣接地に特別養護老人ホームを増築するということの内容でございますので、この条例、更には財産の交換条例等に基づきまして無償貸付をするところでございますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) 13番、下関誠議員。
○13番(下関 誠) この合併推進構想の策定、今町長はいずれ本町も策定していかなければならないというお話でした。そのとおり進めていただきたいと思いますが、これは本町にとって、他人事ではないですね。当然結びつきがあるし、本町がどう受け止めて、どう進んでいくかということが関係ありますので、今後こういうような報告をされるときには、併せて町長の考え方も出していただけると理解しやすいと思います。
それから町有地の無償貸付ですけれども、この5条および社会福祉法人に対する助成の条例が根拠というのがわかりました。それで社会福祉法人のこれに該当するという性格なんですけれども、性格についてはお話いただけませんでした。この性格ということからいうと、今、介護保険事業ということでいうと、NPO法人でも株式会社でも参入できる形になっています。そこで何が違うかということで考えますと、株式会社は利益を得たものを株主に配当するというのが目的になっています。それは利益は株主に消えていくわけです。社会福祉法人の場合は、公益事業をしたときにおいては、公益事業において剰余金が生じたときにはこの法人が行う社会福祉事業または公益事業に充てることということになっています。それから収益事業という分野でいうと、同じく当該事業から生じた収益は当該法人が行う社会福祉事業または公益事業の経営に充当することということが決められております。
ここでいう無償貸付をするということイコール収益があがるとしたら、その収益は町民に還元されていくという解釈でよろしいのかどうか。それが社会福祉法人の性格と考えていいのかどうか。
○議長(田中勝男) 助役。
○助役(五十嵐順一) 今、下関議員から説明のあったとおりでございます。
○議長(田中勝男) 他に質疑ありませんか。
12番、荒木篤司議員。
○12番(荒木篤司) 最初に御影診療所の関係ですけれども、たぶんこれは9月でしたか、前回行政報告がありましたよね。そのときに申し上げたんですけれども、診療所を利用される地域の方々の理解を得るということが大前提でないかというお話を申し上げたと思います。
それでできるだけといいますか、多くの人達に実情を説明して、ご理解をいただくということが、まず必要でないかというふうに申し上げましたけれども、その後、地域の人達に、この診療所のあり方についてどういう説明をしてご理解をいただいたのか。その経過について説明をしていただきたいと思います。
それから特別養護老人ホームの件ですが、これはあのよくわからないですよね、20室が増えても全体の特老に入居される方の部分といいますか、病床数といいますか、それが増えるわけではないんですよね。例えば今なら50数人ですか、それが70人になるということではなくて、同じ人数であるということには変わりないのかどうか、ちょっとよくわからないです。ですから何かこういうことにすると、入居者にとってよくなるんだというような説明ですけれども、このよくなるという理由を説明していただきたいと思うんですよ。多床室ショートステイを開設することによって自己負担の軽減を図るというふうになっていますけれども、この多床室ショートステイをすることによって、どうしてそういうふうになるのかということも併せて説明していただきたいと思います。
それから今回の18年度、この後ですね、町長の執行方針ということで、方針を示されるということだと思うんですけれども、17年度の町政執行方針の中で、環境基本条例あるいは滞納の特別措置の関係条例をやりますと言っているんですよね。結果的にはやらなかった。これってそういうものでいいんですか。町長の執行方針、18年度の執行方針もいろいろ書いてはありますけれども、たいした意味がないというふうに捉えればいいのか、このできなかったということに対して、どれほど町民に対して説明しているかというと、私はこの行政報告の中だけでは説明が足りないのではないかと思いますが、その辺についてどう考えているのかお聞きいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。助役。
○助役(五十嵐順一) 御影診療所の関係での町民の理解をどう求めているのかというご質問だと思います。確かに9月の行政報告のときにそういうお話があったかと思います。地域としましては、御影地域づくりが主体となって活動をしているということでございますので、私どもとしましては、御影地域づくりの方々とお話をさせていただいたという経過がございます。最終的には、先般もお邪魔しまして、そういう意見交換をさせていただきまして、地域のご理解をいただくということでお話をさせていただいたという経過でございます。全体での、今お話が地域づくりだけではなくて全員という感覚でお話をされているかと思いますけれども、私どもとしましては、従来からしっかりとした組織の御影地域づくり推進協議会でございますので、そちらのほうを窓口として説明をさせていただいたという経過でございます。
それから、特別養護老人ホームの関係でございます。確かに定数が増えるわけではございません。50床の定数でございますので、50床という定数で進められております。ただ中身につきましては、50床で4人部屋ということでやっておりますけれども、それを個室、ユニット化して、利用者の便を図りたいというようにお話を承っているところでございます。そしてその空きスペースについて、ここにありますようにショートステイ、このようなことも考えているというお話も聞いているということで、具体的にはどういうことを進めていくのかという中身については、直接まだ私のほうではお話を聞いておりませんので、これから詰めていくことになろうかと思います。担当のほうで聞いていれば担当のほうから説明をさせていただきますけれども、そういうことで今進んでいるところでございます。
また、最後の執行方針との絡みの関係でございますが、確かに経過で進めていく中でこう事情が変わってきて、今回17年度中にできなかったという経過がございました。この経過について逐次町民説明をしなければならないということかもしれませんけれども、そういう時期を逸したということについてはお詫びさせていただきます。いずれにしても、粛々と進めてきた関係で環境基本条例については、報告をさせていただきましたように、もう少し町民の理解というか下地が必要だということになってきたということから繰り延べさせていただいたしだいでございます。
税関係につきましては、先程行政報告をさせていただきましたように、手続き的なこと、時間的に間に合わないということもありまして、ちょっと急いだために、こういう問題がありまして、もう少しじっくりと町民に意見を求める機会を進めて、更に再度提出をしなおそうと、今回17年度中に提案ができなかったということでございますので、今ご指摘がありましたように、町民にもう少し事前に説明が必要ではないかということであれば、そのとおりでございまして、その点についてはお詫びを申し上げたいと思います。以上でございます。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) 自己負担の軽減の部分ですが、ユニット化をすることによってなぜ軽減になるのかというご質問かと思います。
そのことについては、ユニット化による軽減ということではございませんで、ここにございますとおりユニット化をした20床分が移られたその空いたスペースを多床室のショートステイということで今想定をしているようですけれども、今は個室のショートステイしかございませんが、それを多床室のショートステイを予定することによって、利用者の自己負担の軽減に図られるのではないだろうかということの、多床室のショートステイにかかる自己負担の軽減というふうに捉えていただければと思います。
なお、ユニット化した場合の利用者の負担の関係でございますが、いわゆる居住費にかかわる部分はその分が上がります。ただ、これにつきましては、事業者がどの程度の設定をするかという部分がございますので、どの程度というのは申し上げられませんが、総体的に申し上げますと、現在多床室の部屋、いわゆる特老の多床室の部分の部屋の総体の介護報酬の引き下げがされております。そういった意味でいいますと、給付費そのものについては、ほとんど変わりはない状況で推移するかなと、20床が個室化されたとしてもということでございます。以上でございます。
○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。
○12番(荒木篤司) 助役から答弁をいただきましたけれども、今の説明ですと結局は何を行政が進めてきたのかというのがわからないです。
この前も申し上げたと思うんですけれども、9月に申し上げましたが、御影診療所を御影地域の人達の意見も聞いて進めたほうがいいと言ったのは、何年か前に廃止するというときありましたよね、町長がやめて、あのときに同じように地域づくり推進協議会の意見を聞いて、廃止していいよと意見があってそれで廃止条例を出してきましたよね。それに対して、地域の人の中からやっぱり置いてほしいということで議会に陳情書が出てきましたよね。それは結局その人達が、地域づくりの人達が、地域の声を反映してなかったということですよね。だからそれはそれぞれの立場の中で物事を考えるという人もいますし、そうではなくて、一人の個人としてあったほうがいいのか、なかったほうがいいのかと考えた中でそれは残してほしいと言ってきたんだと思うんですよ。そういうことを全然学習をしていない、この進め方は。
厚生常任委員会に付託することになっていますから、その辺ですね、そういうことを踏まえて、だから9月に地域の人達の声も聞いたほうがいいんでないですかと、僕は提言したつもりなんですけれども、全然学習をしていないと判断しますけれども、本当に廃止条例をつくって、地域の人達がこれで安心だというふうになるとお考えなのか、改めて伺います。
それから、無償貸付の件はよくわかりませんけれども、先に計画書というのは出てこないんですか。こういう中身でこういうような利用料も含めてこういうふうに進めますという計画書というものは出てこないんですか。ただ、これだけの土地を貸してくださいということで、町はわかりましたという話になってしまうのですか。その辺の進め方を教えてください。
それからこの条例2つの延期ですか、これも助役の説明ですと、条例はつくりますといって、行政側が進めるといっているわけですよね。それで時間がなくなりました。だから、来年度以降にまわしますという話になるのかなと、じゃあこの1年間は何をやったのかということになりませんか。この件に関しては、いつ提案してどうしたら次年度から施行できるというのは、最初からわかっていますよね。わかっている中でこういうことをやりますって書くんじゃないんですか。なるかならないけれどもじゃあ書いておくかという、そういう性質のものなのですか。その辺をどうも曖昧というよりももっといえばいい加減のような感じがします。もっときちんと責任を持った仕事をしてもらいたいと思いますけれども、この責任の所在をどうするかということについて考えているかどうか、含めて答弁をしてください。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。助役。
○助役(五十嵐順一) 御影診療所の関係でございます。御影地域づくりの意見が地域の意見集約になっているのかという観点のご質問かと思いますけれども、先程もお話しましたように、御影地域づくりにつきましては、そういう組織が歴然としてあるということを我々は踏まえておりますので、そこを窓口としてやるのがベターだという感覚でそうさせていただきました。
また、過去のその辺についての話も、その中でお話をさせていただきましたけれども、地域づくりの中では、今個人で頑張っていられる荒井先生の意欲、その気持ちを考えるときに、これに応えていくことが地域としてもいいというような判断をされているようでございます。そんなこともありまして、地域からも荒井先生からの意向に添った形の取り組みもお願いしたいという思いもあがってきているかと思います。それを踏まえた中で我々は法人化することによって、地域としては安心して地域医療をやっていただけるというふうに踏んでいるという押さえ方をしているところでございます。
最後にお話のありました条例の関係であります。確かに執行方針では17年度中の制定を目指していきたいというお話を町長がしております。ただ、その条例の検討委員会を進める中で、検討する過程の中でいろいろな状況がありました。税の問題だけで言わせてもらえれば、氏名公表だとか使用料も含めて今回条例ができないかということで、いろいろ検討をした経過がありました。しかし最終的にいろいろなことをクリアしていく中で、難しいということがどんどん出てきまして、結果的にはこのような形で延び延びになって条例案が遅れたということについては、検討する中での進め方にまずさがあったのかどうかはわかりませんけれども、そういう状況の中で遅れてきたというのは、経過的には1月にまとまったということで、どうしてもそういう手続きを踏むという中では、仕切り直しをせざるを得なかったということで、今回なったわけでございます。
これから、そういうことにつきまして、予定する条例等につきましては、やはり検討する中では、予定していたやつが提案しないままあるでしょうし、いろいろな状況が出てくるかと思います。できるだけ執行方針等で述べた形でやるということになりますけれども、計画して検討していく過程において、状況等が変わってきた場合については取りやめるという状況も変わってくると思いますけれども、今回の制限条例にかかわりましては、当初検討してきたことが、いろいろ状況が変わってきて、最終的にまとまったのが、ぎりぎりになってしまったということでございまして、手続き的なものもありまして、年度内の条例提案ができなかったということですので、その辺ご理解をいただきたいと思います。
○議長(田中勝男) 次に町長。
○町長(高薄 渡) 私からお詫びと説明不足の部分でちょっとお詫びしたいと思います。町有地の無償貸付につきましては、行政報告した時点では図面案が出てきておりますので、その図面をこれにつけて出すべきだったのではないかと思いますけれども、確定していないものだと思いますけれども、とりあえず早急に今用意をさせますので、ご理解をいただきたいと思います。誠に申し訳なく思っております。
特養の内容の説明を受けたときは、概要でございますけれども、現在支庁や道と協議している部分もありますので、詳しいことについてはわかっておりませんが、今の国の方針は個室化になっております。それで改築もなかなかできない状況にある。町もそういう支援のめども立たないという中で、自力でやっていただけるということは感謝を申し上げるところであります。内容としては空いたところは多床室ということになるんですけれども、いわゆる所得の低い人達がやはり多床室型を利用し、所得の高い方は個室という形で、やはり両方を持ち合わせたほうがいいという法人の考えであり、どうしても低所得者層を救う道はないのかということで、こういう方向を考えたということでございますので、その点を説明いただいたところでございます。
それから条例等々につきましては、鋭意検討させてまいりましたけれども、その手法に不備があるということで、最終的に私の決定で先送りをさせていただいたところでありますので、今後住民への様々な中での説明をそういう形でさせていただきたいと思いますし、条件として他自治体における条例先行によって住民の活動が進まなかったという経過の中でわかりましたので、こういう条例は住民が理解をしたうえで行動・活動をできるそういう土台を築けることができる状況をつくりながら、必要に応じた条例が望まれるのではないかということを申し上げて私の責任で引き延ばしを、先送りをさせていただいておりますので、まことに申し訳なく存じておりますし、住民の皆様に更にこういう問題を提起して理解を得て条例等々の規則等もありますけれども制定等につなげてまいりたいと思いますので、どうぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) すいません、特別養護老人ホームの増築の関係ですが、今町長から説明があったとおりなんですけれども、今回20床、2ユニット増築いたしますけれども、残りについては将来国庫補助金の活用も視野に入れながら、改修をしていきたいという考えを持っているようでございますので、いずれすべて多床室がなくなり、個室になるという考え方は学園で持っているところでございますので、申し添えさせていただきます。
○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。
○12番(荒木篤司) 御影診療所のほうは委員会に付託しますので、おまかせするとして、特養の関係ですが、移譲しましたよね、旭山学園に、あのときの話ですと、将来は改築するという部分については町が責任を持って改築するというような内容の説明をされたように思うんですが、そうすると町は将来の改築については、一切かかわらないということなのかどうか、そこを教えてください。
それから条例の関係についてですが、結局は提案するというのが先で、条例の中身については何にも考えていなかったということですよね、今の説明だと、何か話が逆ですよね。いろいろ検討して、こういう条例だからつくらなければならないというのでなければ、何か条例だけつくるという気持ちだけが先に出て、結局はあとから誰もついてこなかったみたいな格好になってしまっている。この辺を今後こういうふうに考え方を示されるのはいいんですけれども、示されるまでにはきちんとした整理をして、説明なり提案いただかなかったら混乱するのは町民側です。それについて今後どう考えているのか、教えてください。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 前段の部分ですけれども、15年に特養を移譲したときには、議員のお話の部分ですが、町の予算の範囲内で議会の議決を経て、全面改築の際には町も支援しますよということになっておりますけれども、今回学園につきましては、全面改修も考えていたようでございますが、補助事業の改革が進む中、全面移転改修が大変難しくなってきたといったことと、大規模修繕並びに全面移転改修において清水町からの財政支援が難しいという判断の中で、自己資金で2ユニットの増築をするという状況でございます。
○議長(田中勝男) 助役。
○助役(五十嵐順一) 今後、条例を新たに制定するということで、事前に町民にお示しする段階についても踏まえて十分検討をした中で、町民にお示ししていきたいと思います。
○議長(田中勝男) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) これで質疑を終ります。
これで行政報告を終ります。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前11時12分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時21分)
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