北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成18年第3回定例会(3月13日_一般質問6)

○議長(田中勝男) 次に、3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) 3番、口田邦男でございます。最後の質問者となりました。たいした時間はかからないと思いますので、今一度ご辛抱願いたいというふうに思います。
 さて、今回は農業分野での重複質問もありませんので、あえて当面抱えている農業諸問題について、また農業者の不安感を解消するためにも、町長の考え方をお伺いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、通告にしたがいまして、2件についてお伺いします。
 第1点目については、硝酸性窒素の地下水汚染対策についてでございます。農業地帯における硝酸性窒素などによる地下水の汚染については、かなり汚染が進んでおりまして、対策の実施が急がれているのはご承知のとおりでございます。一般的には化学肥料や畜産の糞尿の農地への過剰投入が要因とされているわけでございますけれども、またこれらを多く含む飲料水をとることによって、健康を害する恐れがあるということでありまして、大変な問題でございます。
 ちなみに道の地下水の水質検査によりますと、本町においても環境基準を超過した井戸水が確認されたということでございますが、これに対して、どういう対応をしていかないとならないということで、尋ねてみますと、北海道の定める基本方針に基づいて、我が町は取り組むんだよという話もございました。
 それで道の基本方針とはどんな内容か、またそれに対して本町の取り組みはどういう方向で取り組むのかということに対して、お伺いしますので、よろしくお願いします。
 次に2点目、農業政策の見直しについてということでお伺いします。農業情勢につきましては、目まぐるしく変ぼうの期を迎えております。本町においては、酪農のまち清水をうたい文句に、農業政策を行ってまいったはずでございますけれども、現在は酪農、畑作と専業化が進みまして、大きく二分されつつあります。そうした中、酪農も畑作も農業情勢の大きな変ぼうのあおりを受けまして危機を迎えているように思われます。本町においても、農業政策の見直しをせざるを得ないのではないかと思われますが、以下3件につきまして、考え方を伺いたいと思います。
 まず1点目、過剰牛乳の減産対策について、今盛んに対策が行われておりますけれども、その点についての考え方を伺いたいと思います。
 次に、WTOにおける情勢と今後の対策ということで、今話合いが進行中だと思いますが、その情勢等についてお伺いしたいと思います。
 3番目には、品目横断的経営安定対策導入についてでございます。
 これら3点について、本町の農業に対する影響がどの程度あるか、または今後どのように取り組むかということの展望があれば、ひとつお聞かせ願いたいというふうに思います。
 以上2点についてお伺いしますので、よろしくお願いします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) それでは口田議員のご質問にお答えします。
 最後でありますし、私も大変疲れてまいりましたけれども、誠意頑張りたいと思っております。
 ご承知のとおり、道の環境方針が出ておりまして、基本的にはその方針の実施要綱というのは、市町村に協議会を設置して、それに対する地下水の汚染の件あるいは改善方針、それぞれの地域の取り組みの振興・管理、これを進めなさいということでございます。当町としましても、農業環境整備推進協議会がございますが、これが中心となって取り組んでいきたいというふうに思っております。その内容については、町内277箇所の井戸水の実態調査を当初3年と予定しておりましたけれども、これを前倒ししまして2年でやりたいなとこのように思っております。
 環境省が実施する硝酸性窒素浄化技術開発普及調査事業を実施して、汚染井戸の改良剤・栄養剤の効果を実証し、その対策にあたっていきたいとこのように思っております。また汚染原因とされる化学肥料の減量化や家畜糞尿の適正処理の対策等にも更に力を入れていかなければならないとこのように思っております。補助事業で行う部分もあり、その他単独でやる場合もある、そういった中でこの要綱に基づいて、当町の実態調査をして直ちに改善策を講じていくように努めてまいりたいとこのように思いますので、早めの対策という形をとってまいりたいとこのように思っております。
 次に農業政策の見直しでございますが、非常に好調な農業でようやく明るさが見えたかなと思っておりましたけれども、過剰牛乳という中で減産をやむなくやらなければならないというふうになったわけであります。道内でもその過剰の中でも十勝が一番でございまして、更に十勝の中でも清水町は多いというようなことでございまして、道内では1万トンの余剰が出るという状況でございます。
 本町におきましても、今年度の平成17年の生乳生産量が9万トン、私は10万トンを目指してということでやっていたわけですね。ところが9万トンでようやく18年度からこれは10万トン近くにもっていけるなと、18年と19年でもっていけるなと、そういう伸びでいくなという考え方でいたわけでありますけれども、このような状況になって残念でならないわけであります。そういうことで本町の減産対応状況は3月の出荷限度額をクリアするよう調整を進めているところでありますが、この末に余剰乳は200から300の中での状況になるのではないかというふうに予測しているところであります。
 このような条件は非常に残念ながら、非常に厳しい状況が続くのではないのかと心配をしております。酪農家の方々にはやはり今もやっているんですけれども、更なるコスト削減ということが望まれるのではないかということで、過去に二度の生産調整の経験をもとにこの難局を乗り越えていかなければならないのではないかとこのように思うわけでございます。現在、中央酪農会議では、牛乳消費の拡大促進委員会を設置して、その対策を検討しているわけであります。どうもこの8億もの生産者が拠出して宣伝費用をかけているんですけれども、果たしてこれが効果になっているのかどうかということが疑問なところがあるわけです。もっと変わった中で拡大戦略をやっていくべきではないかなということも考えているところでございます。
 いずれにいたしましても、大変厳しい状況でありますので、政策見直しの中には入っていかざるを得ないというふうに考えるところでございますので、これの対策について関係機関と協議して、また全国的な拡大戦略もしていくように要望と我が町の体制づくりもしていかなければならないと思っているところでございます。
 次にWTOの関係でございますけれども、現在4月に向けてモダリティが決定されるわけであります。12月に最後の決定になるわけでありますけれども、極めて難しい交渉に入っていますけれども、日本の求めている大枠、それに確立することがこの4月末までに決まるのではないかということでおりますが、輸入国、工業国でありますから、その輸出対策と更に輸入で求めている農作物、これの差があまりにも大きいようなわけでありますから、この状況がですね、ひとつの契機としまして、私どもこれらを踏まえた中での対策も必要かと思っているわけであります。農業関係機関と十分な協議をもちながら進めてまいりたいとこのように思っております。
 またこれに併せて来年から新たな農業政策、品目横断経営になるわけであります。19年度からそれでいくわけでありますが、新しい農業の支援制度の導入という形になります。これが果たして国が進める農業の経営安定所得対策になりえるのかどうかということに対して、私も疑問に思っているところであります。なぜかというと昨年の実績を見ての条件でありますし、それから加糖といわれる糖業のビートについても減産体制に入ってくるだろうと、それから今言いましたWTOの問題、酪農専業でない方もいますから今後酪農のほうにおいては影響もたくさん出てくるということで、これは本当に大変なことになると、これが一次産業、我々のところがそれが衰退するとなると、二次産業に大きく影響してくるわけでありますから、これは清水町だけではないわけでありますけれども、そういうことから考えて、どのような本町としての政策判断をしていかなければならないのかという、それが求められてくるんだという状況を見ながら、早めの対応策を打たなければならないと思います。
 予算編成時にもこのことについては、私のほうからこういう厳しい条件であるけれども、農業者の方は税収等を含めて完税をしていただいているわけであります。そういうことを考えていくと、やはりここでそれに応えるだけの政策判断が必要になってくるのではないかなと、こんなふうに私は思っておりますので、農業者の皆さんが安心してやれるような体制づくりを、何としてもつくりあげていきたいなと、このように考えているところでございます。終わります。よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) それでは項目に沿ってひとつ質問をさせていただきます。
 地下硝酸体の関係でございますけれども、いろいろ新聞等で人間の健康に影響するということが騒がれております。硝酸性の水、特に乳幼児の血中の中ではメトヘモグロビンを生成し酸欠状態を引き起こす危険性が高く、欧米では死亡例があるというような記事が載っておりました。これは大変なことだと思いまして、一応、町の係からの説明によりますと、3年ぐらいを考えて段階的にやるんだよと聞かされまして、そんなことでは駄目だ、とにかく水質検査だけは単年度でやらないと駄目だというふうに私は思っておりましたけれども、ただいま町長のほうから繰り上げて2年で実施したいというお話がございましたけれども、なるべくならば実態調査だけでも済ましていただきたいなと思っております。
 そんなことで最終的に、どういう結果が出るのかわかりませんけれども、対応策としては上水道の切り換えとか、あるいは浄水器の設置ということも考えていかなければならないのではないかと思うわけでありますが、その点についてはどうお考えかひとつよろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 本件につきましては、当然ながらそういうような条件下でございますので、できるだけ早い適切な処理をしていきたいと思いますし、浄水器等の設置については今までどおり進めていかなくてはならないとこのように思っております。更に進めなければならない条件に入るのではないかとこのように考えておりますので、人体に及ぼす影響も大でありますから、これは対策を急ぎたいと思っております。

○議長(田中勝男)
 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) よろしくお願いいたします。今は人間の関係でございますけれども、次は農地の関係で、農地の健康状態という面から考えてみますと、これは先程申しましたように、化学肥料の過剰投入、家畜糞尿の過剰投入が原因だよというふうに言われておりますけれども、そういったことによって畑の健康も大きくバランスを失っていくのではないかなと思われます。そこで活力ある土壌を再生するという意味におきましては、土壌診断に基づいた適正な化学肥料の投与と、有機質いわば完熟堆肥の投与が考えられるわけでありますけれども、現実的に今大量の糞尿処理というのは、完熟までには手を加えられないというのが現状でないかなということで、生の糞尿を過剰投入するというのが現実の姿でございます。
 そういうことで、水質汚染につながるわけでございますけれども、これを解消するには完熟堆肥をつくらなければ、解消できないのではないかというふうに思いますけれども、そうするにはどうしたらいいのかということでございまして、大きく考えられるのには個人では無理なんですから、ある程度公的な考えで事を進めなくてはならないとなりますと、やはり堆肥センターというのも、過去にはいろいろと議論された経過あると思いますけれども、また再度そういった面も考えを目指さなければならないのではないかなと思います。その点について、もし堆肥センターが無理ということになれば、それに準じた何か対策があるかないか、そこら辺についてひとつ考えを伺いたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ご指摘のとおり、以前にこの問題についても調査・研究をしてきたところであります。コスト面などいろいろありまして、それから当町においては地域性でも点在しているという、酪農家が集中していない、そういうこともございまして、運送コストだとかそれにかかわるコストの問題がクローズアップされて、現段階では難しいという判断になっている、今では地下水汚染こういう問題で全体に影響する、それから食の安全安心問題、こういうことから考えていくと、やはり対策が必要であろうということで、農業環境整備協議会、この中で再度再考を促して検討をさせてまいりたいと思っています。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) 別な考え方として、町長に伺いたいんだけれども、この点について民間活力を得て、民間業者を組み込んだ中で対応というのはできないものかなと考えるんだけれども、どうお考えですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) この面につきましても、民間で非常に進んできておりますし、ただいろんな方法がございまして、各社ございますので、この協議会の中でそういう方向、いろいろあると、全部清水町が一緒でなくてもいいんですね、完熟な形にして、それが畑作に還元されていくようになればいいわけでありますから、いろいろな方法があると思いますが、この協議会の中でまた練っていただくように、普及センターも入って、いろいろな機関が入っていますから、そういう中で協議をさせていきたいとこのように思っております。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) ぜひ、その堆肥については積極的に取り組んでほしいと思います。
 次に移ります。次は過剰牛乳に対する対策でございますけれども、先程町長のほうから説明ございました。今年度3月の乳量が1万トンオーバーいたしまして、十勝でも5,200トンの減産を余儀なくされていると、本町については319トンの減産が示されております。それらについては、全道で1万トンの処理不可能牛乳が発生するということで、いくら搾っても処理ができないということで、減産対策になったということでございます。
 これはもう緊急対策でございますけれども、それで現在は早期乾乳や低能力の牛の淘汰とか全乳哺育ということで対応されているようでございますけれども、今年度3月いっぱいはそういう形でいいかもしれませんけれども、また18年度、いわゆる4月に入ってからは一般的に乳量が伸びる時期でございまして、そうすると前年対比97%が98%まで速やかに減産をしなければならない状態になるのではないかというようなことも伝えられております。
 それに付け加えまして、今年度の加工原料乳の限度額が2万トン減らされたというように、まさに生産量を増やす見込みはまず厳しいのではないかなと、そういう酪農情勢になっているということでございまして、本町にとってもかなり腰を据えた展望が必要ではないかと思います。
 それに付け加えまして、個体販売の関係もやはり生産抑制施策の影響で前年度対比20%ぐらい個体も安く売買されているということで、往復ビンタの状態ではないかと思いますので、ぜひ酪農対策についても真剣にひとつ町のほうでも指導願いたいなと思いますので、そこら辺の農協・生産者と行政とのつながりというのをどういうふうになっているのか、ひとつお願いいたします。
○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ちょっと細かい点については、課長サイドで進めておりますので、課長のほうから今の範囲でやっていることや考えていることを説明させます。

○議長(田中勝男) 産業振興課長。

○産業振興課長(阿部一男) 関係機関とよく協議してということで、今農協も必死で牛乳の減産対策等をやっておりますけれども、十分相談にのりながら、確かに減って非常に厳しい状況でありますけれども、比較的いい状況ができておりまして、前年対比の新年度、例えば98%という数字は一昨年の数字ぐらいになりますので、そういった意味からいくと、ビートの砂糖の余り1割以上基準糖量買い付けの枠を減産したよとか、そういうものから比べるとまだ少し余裕はないですけれども、なんとか、先程町長がお答えしたように、コストの低減だとか生産比の低減だとか、そういったことの中で乗り切れる、経済的にはそういった部分があるんではないかと思いますが、ただ技術的には減産というと、水道の水をひねるように上手くはいきませんので、長期的な展望に立って、議員から指摘がありましたように、早期乾乳だとか早期更新だとか、そういったことを含めて技術的な部分についても、農協とよく相談しながら、生産者と一緒になってこの難局を乗り切っていかなければならないのではないかと思いますので、協議を十分進めてまいりたいなと思っております。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) ぜひ行政と農協とタイアップしながら、この難関を乗り切ってほしいなというふうに思います。よろしくお願いします。
 次にWTOの対策でございますけれども、これについても町長のほうからいろいろと説明がございました。これについては我々がとやかくどうのこうのといって事が進むわけでもございませんし、要するに深く情報をキャッチしながら速やかに対応策を講じてほしいということをお願いしておきます。
 次に最後でございますけれども、品目横断的安定対策についてでございますけれども、これについては先程町長の説明のとおり平成19年度より品目横断的経営安定対策が導入されることになっております。この導入目的等については、農業の構造改革の加速化、それにWTOにおける国際比率評価への対応とこれが導入の目的のようでございます。それに対して加入するのに要件がございまして、認定農業者で、かつ経営面積規模が10ヘクタール以上という要件がございます。この要件ですが、本町については皆さんがクリアできるのかひとつお伺いいたします。

○議長(田中勝男) 産業振興課長。

○産業振興課長(阿部一男) 今盛んに認定作業をやっているところでございまして、だいたい畑作関係の皆様については、めどがついてきているところであります。ただ全員が認定農業者制度の中の認定というのは、町長が認定する部分でございまして、所得の緩和だとかそういったものもありまして、ぐっと以前700万円でありましたのが、うちは360万円に下げるということで、関係機関と協議してそういうふうに進めておりますので、そういった部分では、十分クリアできるような条件を整えてきております。
 最終的に何軒残るとかそういうのは、まだはっきりとしていない部分がありますけれども、要件に満たない農家がいたとしても、本当にごくわずかでございまして、その部分につきましても、先程言いましたように、いろんな緩和策だとか、いろんな工夫をして、できるだけたくさんの人がこの制度にのれるように努力をしてまいりたいと、そんなふうに思っているところでございます。

○議長(田中勝男)
 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) それでは要件のひとつでございます、経営面積の関係でございますけれども、これにつきましては、個人間の貸借では駄目だということを聞かされましたけれども、正式に農業委員会を通じた法的な貸借でなければこの要件は満たせないよということでございます。なぜならば、この安定対策の関係では面積的なものがありますね。交付対象というのかな、面積に対してどうのこうのと、これが個人間の貸借ではそれが該当になりませんので、仮に交付されても会計検査員によって実際に実在しない面積に交付されたということになるので、大変な問題になるので駄目だよと聞かされたんですけれども、そこで個人間貸借というのかな、農業委員会を通じていない個人間貸借というのは、農業委員会として把握されているのかどうか。聞くところによると委員会としてはあまりこれにはタッチしていないということを聞かされました。この実態について、もし差し支えなかったらお願いいたします。

○議長(田中勝男) 農業委員会事務局長。

○農業委員会事務局長(赤堀正己) いわゆるヤミ小作の部分を農業委員会が把握しているのかどうかということでございます。それこそこれは農業委員会を通らないで個人間で契約をしているものですから、その部分は把握しておりません。
 それで先程今度の経営安定対策事業の中で面積的な要件を言っておられましたけれども、農業委員会の農地基本台帳が10ヘクタールの基本になるということにはなっております。しかしまだ不透明なところもあるんですけれども、それだけではなくて、おそらく所得特例ですとか何とかということで救われる道も、今の段階では確定ではありませんので、はっきりと言えませんけれども、あるのではないかと思っております。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) そうすると、ヤミ反別とかいうのは、ちょっと聞こえがよくないから僕は使いたくないんだけれども、そういう反別数は委員会としては押さえていないんですね。

○議長(田中勝男) 農業委員会事務局長。

○農業委員会事務局長(赤堀正己) 押さえておりませんが、農業委員さんを通してそういうヤミというのは好ましくないということで、利用権の設定していない土地ということの解消には農業委員会としても取り組んでおります。以上です。

○議長(田中勝男) 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) わかりました。わかりましたけれども、とにかくわからない個人間の貸借、これについても落ち度のないように進めていただきたいなと思います。後でいろんな問題が起きて、それはちょっと格好の悪いヤミ反という言葉を使いたくないと言いましたけれども、だから駄目なんだよと、後で問題になっても困りますので、これはひとつきちんとしてほしいと思います。
 いずれにいたしましても、いろいろな対策を講じていただいても、農業所得の向上につながるとは思いません。先程町長が言われましたように、そういうことで、経費節減と新規の市場開拓が大事でないかと思います。そこで少なくとも攻めの農業に徹しなければならないと思いますが、改めて町長のそこら辺も含めた、攻めの農業というのも含めた中で、その今後の農政についての展望をお聞かせください。それで終わります。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ただいまの口田議員のご指摘のとおり、これからの農業経営は今まで従来の国の施策のもとに保護されたような状況にはならない、決してなってはいかない、やはり農業者自身がそのことを早く承知していく体制、それをつくりあげていかなければならないと思っておりますし、私どもも今までのようなことではなくて、いろんなアイディアを出していかなければならない。
 すでに今も牛乳の余剰問題について、牛乳をいかに飲んでもらえるかという方法を、今のままでは駄目ではないかと私は思っております。ですから、今もお茶とかウーロン茶など暑いときにはそっちのほうに走ってしまう、違う飲み物にいってしまう、それを何とかそうではない方法にいかなければならない。歯止めをかけなければならない。問題はそういう飲む層が20代含めて減少していますよね。一番飲む時期が減少になっている。高齢者がだんだんと飲まなくなっている。こういうことでございますから、それに対応するためにはどういうのがいいのか、健康的なものを訴えていく方法でやらなければならない。ただし、これは我が町だけではできないんですが、当町としての努力はしていかなければならないのではないかとこんなふうに思っております。

○議長(田中勝男) これで一般質問を終わります。

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○議長(田中勝男) 以上で、本日の日程は全部終了しました。
 明日は午前10時に会議を開きます。

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○議長(田中勝男) 本日はこれで散会します。
(午後8時18分散会)