北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成17年第2回定例会会議録(3月11日_日程第4)

○議長(田中勝男) 日程第4、町長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。町長。

○町長(高薄渡) 第2回清水町議会定例会におきまして、行政報告を3件申し上げたいと思います。
 第1点目は清水町まちづくり基本条例の制定でございます。
 私は、平成15年第3回清水町議会定例会におきまして、町政執行方針の中で「まちづくりの原則を明確にし、行政情報の町民との共有や町民活動と行政との関係などの基本ルールを定め、協働のまちづくりを進めるために(仮称)清水町まちづくり基本条例の制定に取り組む」との姿勢を示したところでございます。
 社会情勢のめまぐるしい変化や国家財政の危機と地方分権の流れの中、地域における住民と行政の協働による自治の在り方を再定義し、それぞれの果すべき責務や役割を明確にすることが、現在、清水町にとって必要であり、まちづくり基本条例は、これからの本町のまちづくりにおいて大切な条例となるものであります。
 この条例の制定に取り組むにあたり、平成15年9月に公募委員を含む町民と町職員による「まちづくり基本条例検討委員会」を立ち上げ、北海道東海大学馬淵悟教授の助言並びに協力を得て、約1年間にわたり検討を重ね、昨年10月に提言書をいただいたところであります。
 この提言書の内容につきましては、広報しみず12月号に掲載し、町民の皆さんに広く公表して意見を募り、また、役場内におきましては、臨時庁内会議において条例と同施行規則につきまして検討し、更に職員研修会を開催し、条例の内容等を確認したところであります。
 清水町まちづくり基本条例は、まちづくりの主役である町民と行政、議会が互いに尊重し合い、協働のまちづくりを行うために、町民参加に必要な情報を共有し、町民誰もが積極的にまちづくりに参加できるように、町政運営の基本的なことがらを定めることを目的に制定するものであります。
 なお、本定例会に「清水町まちづくり基本条例」を提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
 以上、清水町まちづくり基本条例の制定についての行政報告といたします。
 次に、清水町農業委員会の選挙による委員の定数につきまして、ご報告申し上げます。
農業委員会の選挙による委員の定数につきましては、農業委員会等に関する法律第7条第1項の規定により、40人を超えない範囲内において条例で定めることとされており、現在の清水町農業委員会の選挙による委員の定数は、15人と定められているところであります。
 本年は、3年に1回行われる農業委員一般選挙の年であり、清水町農業委員会では、昨今の農地流動化の状況、町内農家戸数の減少傾向、更には厳しい財政状況等を踏まえ、定数も含めた中で農業委員の在り方などにつきまして内部検討がなされ、今般、経過を含め「農業委員の在り方に関しての報告書」が町長宛に提出されたところであります。
 この報告書の中では、選挙による農業委員の定数につきまして、現在の定数を次の一般選挙から13人に削減しても、選挙後の各農業委員の担当区域を考慮した場合、充分対応が可能であるとの報告をいただいたところであります。
 私といたしましては、報告された事項及び現在の状況等を充分考慮し、農業委員会からの報告のとおり、削減することを判断した次第であります。
 委員の定数の変更につきましては、農業委員会等に関する法律第7条第2項の規定により、一般選挙の場合でなければできないことから、本年7月の選挙に向け、本定例会に「清水町農業委員会の選挙による委員定数条例の一部を改正する条例」を提案させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
以上、清水町農業委員会の選挙による委員の定数についての行政報告といたします。
 最後に、町道清水5号道路における車輌事故につきまして、ご報告申し上げます。
 去る1月30日午後9時頃、本別運送株式会社のトラックが本町の冬期間非除雪路線であります上清水地区の町道清水5号道路に進入し、バリケードとして設置してあった雪山に衝突する事故がありました。
 当時は、前日からの約20センチメートルの降雪があり、更に十勝地方には、強風注意報が発令されていた状況で上清水地区においても、地吹雪がひどく視界が非常に悪かったため、運転手は前方にある雪山の存在に気付くのが遅れたとのことでありました。
 本町の冬期間の非除雪路線につきましては、道路入り口に「冬期間は除雪しておりません」と書かれた進入禁止の警告看板を設置しておりますが、当該路線につきましては、例年、極端に交通量が少なく、冬期の道路利用者は、当該道路に隣接する数戸の農業者のみであったため、警告看板は設置しておりませんでした。現在は、同様の事故が二度と起こらぬよう、道路入り口に警告看板を設置したところであります。
 今回の事故において幸い運転手に怪我はありませんでしたが、2月8日本別運送株式会社に出向き、当時の事故状況及び車両の修繕等につきまして、事情等を聴取してまいりました。
 本別運送株式会社としましては、町の道路管理に瑕疵があったとし、賠償を求めておりますので、本町が加入しております全国町村会総合賠償保険の幹事会社であります株式会社損害保険ジャパンと協議し、対応してまいりたいと考えております。
 なお、今後は、このような事故が起きぬよう道路の管理パトロールを強化し、安全対策に一層注意を払い事故防止に努める所存であります。
 以上、町道清水5号道路における車輌事故についての行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 行政報告ですが、特に質疑ありましたら、許可いたします。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで行政報告を終ります。