北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成18年第6回定例会(6月15日_一般質問1)

○議長(田中勝男) 一般質問に入る前にあらかじめ申し上げます。
 最初の質問は、通告の全項目について、一括して質問していただき、再質問がある場合は、一問一答質疑になりますので、よろしくお願いいたします。
 また、質問、答弁にあっては、わかりやすく、簡潔に行われるよう特にお願いいたします。
 また、質問は会議規則にも規定してありますように、町長その他の執行機関の最高責任者の所信を問う立場で行っていただきますようお願いいたします。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 日程第3、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
 11番、奥秋康子議員。

○11番(奥秋康子) 11番、奥秋康子。今回2項目について町長のお考えをお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 まず、名誉町民条例の今後の取り扱いについてお伺いいたします。
 私は平成15年9月の定例議会におきまして、清水町の危機的な財政難の状況の中で、公共料金の値上げ、公共施設等々の有料化を実施しようとしていました。また、一般住民がお亡くなりになったときに、弔辞すら廃止をしておりました。そのときにこのままの名誉町民条例で、果たして住民感情としていかがなものであるのかということで、見直す必要があるのではないでしょうかということで質問をいたしました。町長から見直しについては、慎重な審議が必要であると管内の情報を収集して検討しますとの答弁をいただきました。しかし、何の見直しもされることなく、現在に至ったわけでございます。
 そして、去る4月8日、名誉町民条例に基づきまして町葬が行われました。当然町も主催者側として会場の混雑を想定されるということで、準備に臨んだようですが、結果として町葬に参列してくださった町民の方々は多いとは思えず、参列者の黒い正装の中で真っ赤な空席のシートがひときわ大きく目についたわけでございます。これは単に現役を退いて、時が経ったからであるというふうに解釈ができるのでしょうか。町民の声なき声であると受け止めるのは私一人だけでありましょうか。
 町長、今おかれている清水町の実情でも、このままの条例を続けていこうとお考えになっていらっしゃるのでしょうか。現在該当者がいらっしゃらない状況でございます。今後、この名誉町民条例の取り扱いについて、町長のお考えをお尋ねいたします。
 次に、町有墓地の必要水の確保ということでお尋ねいたします。
 清水町の霊園の周辺は年々整備をされつつありますし、お盆などには役場の職員が勤務時間外に雑草の刈り取りをされて、墓地の環境保全に努力をされているということでございます。本当にご苦労様と申し上げたいと思います。
 しかし、町の管理下における墓地で水まわりの整備がされていないところがあるとのことですが、墓地の利用者から必要な期間だけでも水が使えるようにしていただきたいとの要望が数年以上前からあったと伺いました。近くには上水道が通っておりませんので、水道をつけてほしいという無理な相談ではなかったと思います。例えば、昔の手押しのポンプなど経費も大きくかけずに夏場だけ使用して冬にかけて水を落としておくというひとつの方法もあると思います。このような簡単な水の確保の方法は、検討されたことはおありでしょうか。
 本町に住んでいる方は、墓地に水がないのはわかっておりますので、水を持参しますが、本町は過疎地域ともいえるため、お墓は清水町にあるが、現住所は他市町村に居住する方がたくさんいらっしゃると思います。
 その方がお盆の墓参りに来たとき、水が一滴もないようではこの当町に眠る祖先崇拝の念も複雑な思いではないかと思います。今まで何の進展もなく不便な思いをしてきた方も大勢いらっしゃると思いますが、この要望が受け入れられないという理由は何でしょうか。この事業評価というのはどのようにお考えでしょうか。要するに水がないのはわかっているのでしょうから、各自でペットボトルなどに入れて持参をすればいいというふうにお考えなのでしょうか。
 町有墓地の必要水の確保ということで、町長のお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) それではただいまの質問にお答えしたいと思います。
 先程の奥秋議員の質問のとおり、平成15年9月の定例議会におきまして、本件については慎重な審議が必要であるということでお話を申し上げ、該当者がおられなくなったときに、管内の情報を収集して検討をしていくというふうに申し上げてございます。
 現在、ご案内のように該当者がおられなくなったというようなことで、管内状況を調査しますと、全町村で現在このような状況になっているところでございます。お伺いしますと、今まで町政発展のために多大な尽力をされて、その功績をやはり町民として敬っていくべきだということで、管内ではそういう形をとっているようでございます。
 前にもお話をしたかと思うんですが、生存中の支給する年金については、他町村も減額もしくは廃止という状況でありまして、私としてはこの旨を廃止したいと今議会に提案しようと考えていたわけでありますけれども、そもそもこの条例は昭和44年に制定したのでありますけれども、これについて本当にこれが必要なものなのかどうか、こういったことを詰めていく必要があるということで、今、まちづくり基本条例等々がございますので、そういう中で意見を求めまして、それから決定をしていきたいという考え方でいますので、もうしばらく猶予をお願いしたいとこのように思っております。
 次に町有墓地の関係でございますけれども、現在8箇所が町内にあるわけでありますが、その内3箇所がご質問のように水がないということで、お参りに来る方々にご不便をかけているのは事実でございます。
 特に大きな地域の墓地としましては、上芽室共同墓地があるわけでありますけれども、以前から地域の要望の中でこれが出ておりました。取り付け道路と水があればということでございましたけれども、その取り付け道路につきましては、早速砂利を敷いてその対応をしたところであります。
 農業用水を検討していましたが、非常に遠距離で工事費がかかると、そして目的外使用ということから断念せざるを得ないということで、検討の結果そういうことになりました。本管から上芽室においては560メートルくらいございまして、25ミリ管を入れていきますと600万円くらいかかると、熊牛・美蔓についても500メートルありますので、500万円くらいかかるということでございます。熊牛については、現在、中地区整備事業関係で可能性があるかどうかということで、検討しているところであります。
 手押しポンプで地下水を汲み上げるという、美蔓は到底これはできませんが、可能性としては上芽室があるかなということでありますが、これも1メートルにつき1万円強かかりますので、何メートルで出るのかということになりますと、これは検査をしないとできない状況でありますけれども、数十メートルは必要になってくるとなりますと、20メートルですと20万円、それに機器と、ただポンプだけではなく屋根を付けなければならない、あるいは手洗い場をつくらなければならないということになりますと、50万円くらいかかるかなと思うわけであります。
 そういうことで、当面は限られた期間であるということでありますので、本年度から水を用意して手当をしていこうという協議をしているところであります。それをすべてのところに考えていきたいと考えております。
 事業の全体の中でと言われるわけでありますけれども、この3箇所につきましてのポンプあるいは管から引くということにしましても、現状では一時のことでありますので、我慢していただくしかないのかなというふうに思っておりますので、本年度はとりあえず水を用意していきたいと、方法についてはどういう方法がいいのか、柄杓を使うとかいろいろありますので、これは飲み水としては使えませんので、それをきちんと表示した中で置いておく、なくなれば補充していくという形になろうかなと考えているところでございます。

○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。

○11番(奥秋康子) ご答弁ありがとうございました。名誉町民条例について、もう少し質問をさせていただきたいと思います。
 町長、該当者の年金30万円を廃止していきたいとおっしゃっていましたし、この名誉町民条例というのは本当に今後も清水町にとって必要なものかどうかということなのでしょうけれども、どうしても管内の様子をみてとかというふうに日本人というのは慎重にというか横並びというのが大好きで、隣がつくったからうちもつくる、隣が廃止したからうちも廃止するということではなくて、本当にこれは今の現状の清水町で一般住民が亡くなったときに、弔辞すら廃止しているという状況を考えたときに、これが必要なものであるのかどうかということをしっかりと審議していただきたいと思います。これについて町長もう一度ご答弁願います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 先程申し上げましたけれども、この辺については経過もありますので、十分慎重に協議をした中で行ってまいりたいとこのように考えているところでございますので、少しの間のお時間をいただきたいとこのように思うしだいでございます。

○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。

○11番(奥秋康子) 結論というのは、いつ頃お出しになろうというお考えでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 今、条例のつくりかたや廃止についても、すべてまちづくりの重要な案件でございますので、十分町民の皆様のご意見を聞くというまちづくり条例がありますので、それを基本としてやっていくのが筋だと、今の時代はそうであろうと思いますので、各方面の意見を聞いて従来つくるときにはそうではなかったんですけれども、執行側と議会で決めてきたものでありますけれども、今はそれが本当に必要なものなのかどうかということで、住民に問いかけてそれから結論を出していきたいと思っておりますので、時間をいただきたいと思います。今年中には当然やらなければならないことでありますから、そのようにお考えいただいて結構だと思います。

○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。

○11番(奥秋康子) それでは、次に墓地の水の関係ですけれども、これはやはり最初から場所的にも離れておりますので、農業用水の場所からもかなり距離が560メートルほどあるというのも住民の方はわかっております。これは数年というより10年以上も前から要望をしてきたということなんですけれども、一向に進展をしなかったということであります。万が一、手押しのポンプを設置していただけるならば、ボランティアで春と秋の水を汲んだり落としたりするくらいはするという住民のボランティアの協力もしてもらえると思うんですけれども、その辺は検討されたことはありますか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 結論から申しますと、ボランティアというのはご相談も受けた記憶もないですし、検討した記憶もないものですから、それも必要なことでありますけれども、それはその方達が現存しているときはいいのでありますけれども、責任を持ってこちらでやらなければならないという考えを持たなければならないと思うわけです。そういうわけで現状は、今年についてはとりあえず水を用意しまして、それでその中で検討を加えていきたいということで考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。もともと墓地というのは、ご存知のように当時の地域の人達が地域の墓地として設置したものでありまして、町がその後で管理をうけたものですから、そもそもあそこからスタートしていると、清水霊園や御影霊園のような形ではなく、そういう状況から発足しているものですから、お互いに共同でやることもやぶさかではないなと、しかしそういう面でどの程度まで経費がかかるのか試算もまだしておりませんので、その辺も含めて検討も加えて、本年度は水だけの用意をさせていただきたいとこのように考えているところでございますので、よろしくご理解いただきたいと思います。

○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。

○11番(奥秋康子) まもなくお盆がきますので、早急に実施をしていただけるということですね。もう一度お願いします。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 本年度につきましては、水を用意して置くということにさせていただきたいと思っております。

○11番(奥秋康子) 終わります。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(田中勝男) 暫時休憩します。       (午前11時15分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時30分)

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇