北海道清水町議会

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平成17年第4回定例会会議録(6月10日_日程第7)

○議長(田中勝男) 日程第7、陳情第12の1号、清水町議会議員定数の削減に関する陳情について、陳情第13号、清水町議会議員定数の削減に関する陳情について、計2件を一括議題とします。
 委員会報告書を朗読させます。事務局長。

(事務局長朗読)

○議長(田中勝男) 本件について、議会運営委員長より報告を求めます。委員長、下関誠議員。

○委員長(下関 誠) 本年3月定例会において、本委員会に審査の付託を受けた陳情第12の1号及び陳情第13号について、審査の報告をいたします。
 本町のまちづくり議会ということに関する陳情ですので、丁寧に説明したいと思いますので、若干時間がかかることをお許しください。本町における議員定数については、その時代背景や法改正のもと、過去数度に渡り、改正がされてきました。
 最近においては、平成14年に多くの町民の意見を聞き、15年の改選時から、現行の18名に改正されたところですが、その後においても、改選前の議会から議論を託されたこと、更には16年3月に議員提出議案として提案され、特別委員会を設置し検討したところですが、市町村合併の動きが定まらず、合併、自立、広域行政など、自治体のあり方が不透明な段階で3年後の定数についての議論は、時期尚早であるとの結論に達したところです。
 今回、本年1月の改選に伴い、新しい委員会がスタートし、更には議長からの諮問を受け、議員定数について検討してきました。
 また、同時期に町民から2つの定数削減の陳情が提出され、本委員会で審査することとなり、これらを同時に審査していくこととし、検討を重ねてきたところです。
 陳情の審査にあたっては、ご承知のとおり、検討にあたっての視点及び具体的な改革などについて、各議員のご意見を伺いながら検討してきたところです。
 5月30日、結審するにあたり、各委員からはいろいろな意見が出されました。また、採択、不採択の他、運用面における一部採択、趣旨採択の選択についての検討も行い、結審したところです。
 各委員からの主な意見を申し上げますと、1、陳情の趣旨が誤解に基づいている。議会は独自に削減を検討している。また、議会運営組織を理解していない。1、陳情の趣旨内容に賛同できない。町民の行動は重く受け止めるが、文章内容には差異があり、受け止めることはできない。1、人数限定の陳情であり、趣旨が誤解に基づいており、賛同できない。1、議会のあり方に行動を起こされたことを評価するが、陳情内容に賛同できない部分が多い。議会組織運営を理解していない部分も多い。定数問題については、前議会から継続して審議している事項である。1、陳情趣旨の中に、議会運営について理解されていない問題点はあるが、削減すべきとする内容の陳情である。
 以上が、2つの陳情に共通する各委員からの意見であり、採択の結果、趣旨採択との意見もあったが、賛成多数で不採択となったところです。
 この意見の中に、誤解をされている、理解をしていないという部分について、若干説明したいと思います。
 文章中、人件費抑制の範疇に議会議員の年俸、定数削減等には触れることなく、聖域扱いになっているという部分ですけれども、お答えといたしまして、議会といたしましては、議会独自で削減に取組んでいるというのが実態です。
 平成13年度の議会費は、1億2,200万円でした。人件費も含みます。平成16年度議会費は、9,360万円になっております。平成16年度と13年度の比較をいたしますと、議会費全体では24%の減、報酬、手当等につきましては、20%減となっているのが実態です。
 次に本町の議員協議会は、甚だ消極的、保身的と断ぜらるを得ませんという文言がありました。このことについて、議員協議会の内容についてお答えしておきます。
 正規の会議は、町長の適法な招集行為に基づき、開かれるのに対し、議員協議会の場合は、議長などが適宜議員に通知して開かれるものであり、審査能力、法定能力など、議会としての能力は一切認められておりません。議員協議会には、自治法を初め、会議規則、委員会条例、その他の関係法規の適用はありません、というのが、議員協議会の位置付けです。
 次に、定数問題に関わる内容は、議会運営にみられる少数な委員会の少人数による多数決の議決は町民が納得できかねる結果であるという文言が入っております。この件について、お答えをいたします。
 前回の定数の検討は、6人による特別委員会を設置し検討したが、本会議の定足数からみても、委員会における審議結果が本会議の結果とイコールとはならない。いわゆる議員総数の過半数を持って委員会が決定をしたということではないということです。委員会において、前回一致により結審されても、本会議において反対の結果となることもあり、委員会は議会の下審査機関という位置付けになっております。
 大変長くなりましたけれども報告です。

○議長(田中勝男) これより一括して質疑を行います。質疑はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。

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○議長(田中勝男) これより、陳情第12の1号、清水町議員定数の削減に関する陳情について、討論を行います。討論ありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

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○議長(田中勝男) これより、陳情第12の1号、清水町議会議員定数の削減に関する陳情についてを採決いたします。
 この採決は挙手によって行います。
 本件に対する委員長報告は不採択です。
 陳情第12の1号を採択することに賛成の方は挙手願います。

(挙手者なし)

○議長(田中勝男) 挙手者なしです。よって、陳情第12の1号は不採択と決定しました。

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○議長(田中勝男) これより、陳情第13号、清水町議会議員定数の削減に関する陳情について、討論を行います。討論ありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 討論なしと認めます。

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○議長(田中勝男) これより、陳情第13号、清水町議会議員定数の削減に関する陳情について、採決いたします。
 この採決は挙手によって行います。
 本件に対する委員長報告は不採択です。
 陳情第13号は採択とすることに賛成の方は挙手願います。

(挙手者なし)

○議長(田中勝男) 挙手者なしです。よって、陳情第13号は不採択と決定しました。