北海道清水町議会

北海道清水町議会

第4回定例会会議録(6月13日_一般質問3)

○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 12番、荒木です。最初に、この度のJR西日本宝塚線における事故で犠牲になられた方々に対して、心からお悔やみ申し上げます。さて、せっかくの機会ですので、今回は4点について、理事者のお考えをお聞きしたいと思います。時間が限られておりますので、簡潔にご答弁くださいますようお願い申し上げまして、質問に入ります。
 清水町立御影診療所の今後の方向性について伺います。町長もご存知のとおり、御影地区の医療の拠点として、町営の診療所が開設されて以来、医師として診療業務に携わってこられました、故今野先生が退職の申出があり、理事者は先生の長年の業績に報いるために、当診療所をそのまま今野先生に譲る、いわゆる診療所廃止条例を議会に提案されました。
 ところが、今度は御影地区の住民の方々から、廃止反対の陳情が出されました。この2つの相反する議案を審議した厚生常任委員会は、矛盾する2つの議案を双方採択し、それを受けて町は町立診療所を今野先生に無償貸付を行い、その後、それを荒井先生が引き継いで現在に至っているというのが、流れかというふうに思います。
 御影地区の方々がご心配したのは、民間に無償で払い下げた場合、将来、廃院となり、無医地区になるということを懸念して、行政に医師の確保を義務付けることを狙いとした行動だったと思います。
 間もなく、今野先生が診療を止めることとなり、先程申し上げましたように、当時の若原町長が、いろいろ苦労されまして、今の先生の誘致に成功したということが記憶に新しいところであります。
 地域にお住まいの方々のお話によると、現在の先生も60歳以上になられたとか、何かそろそろというようなニュアンスのお話をされたと申しておりまして、先生がいなくなったらどうしようと、気の早いご心配をされていました。町に対して、何かお話があったのかどうかお話をしていただきたいなというふうに思います。
 次に、今年の5月23日付の新聞報道によりますと、池田町立病院が、介護施設の指定を取り消されることとなったが、理由が医師法に定められている標準医師の6割に満たなかった、医者の数が6割に満たなかったということでした。一方、28日付けの報道では、本別国保病院は、常勤医師の不足が深刻で、外科と内科のもの忘れ科は休診中だということでした。以上が、厳格に適応され、いわゆる名義貸しが違法行為として指摘されるようになった現在、地方の公立病院は、深刻な医師不足に悩まされ、今申し上げました2つの町は氷山の一角に過ぎないと言われていることは、ご存知のことと思います。
 また、経営の方もなかなか大変で少ない自治体でも5,000万円、多いところでは、2003年決算で、十勝管内で、3億を超える繰り出しを行っている、収支のバランスを取っていると、つまり赤字を補填している、それまでして、自治体病院を運営しているのは何故かと、町長はお考えか伺います。
 自治体病院がない本町にとって、住民の命を守るという行政の基本的役割を放棄していると言われても弁解の余地がないと思いますが、いかがでしょうか。町長の見解を伺いたいと思います。
 町長は、1月末に2期目の町長職を得て4ヶ月が経過しました。町長は2月いっぱい任期があったわけですから、3ヶ月だと言われるかもしれませんが、そういったことを言っているのではなく、あと4年町政を担当することが決定してから4ヶ月と言っております。
 それで、この任期4ヶ月間の町長の動きを見ていると、いささか見えづらい。見えにくい。あるいは意識して見えないように行政を進めようとしているのか、私には分かりません。これでは、安心して町長に行政の舵取りをまかせておいていいのか、いささか疑問です。
 今、町長提案のまちづくり基本条例を審査している最中にありますが、この条例の目指すところは、情報の公開と、町民合意のまちづくりを進めることを、行政、特に町長にそれを求めています。
 実際には、この条例があろうがなかろうが、透明性の高い、町政運営を進めることは当たり前のことであり、今更このことを声高々に求めなければならないということ事態が、滑稽であると言わなければなりません。なぜなら、町長は、自ら協働のまちづくりを進めるというふうにおっしゃられ、ことあるごとに、自らの言葉として、町民に呼びかけています。
 私は、協働のまちづくりを進めるには、行政運営のあらゆる情報を正確に町民に公開し、その情報を町民と共有するところから、初めて、そのスタートラインに立つことが出来るのであって、行政側がその都合によって、その都度、手加減するようなことでは、話にならないし、町民はそっぽを向く。私は、今まさにその状態が、今の状態ではないかというふうに思いますが、私の思い違いが多いということであれば、指摘していただいて結構でございます。
 町長がそう意識しているのだろうと思うけれども、本気で説明責任を果たす気があるのか、こんなこと聞くこと自体、野暮な質問だということになるのか、私は実に多くの町民から、行政報告の中身について、質問を受けました。しかし、何1つ私は説明できないし、一緒になって、どうなんでしょうねと言ったら叱られました。そして必ず、おまえが指示した町長が何をやっているのかわからないとは、お前の言うことは無責任だとののしられます。
 10日の行政報告の質問で、私は理解できれば、この項目は撤回してもいいと思っていました。しかし、聞けば聞くほど、疑問が出てまいりました。町長がどんな公約で2期目に当選されたのか、私は、不勉強でよくわかりませんが、協働のまちづくりという当初の公約の視点から言って、情報の透明性の確保されている、情報は住民と共有しているというふうに町長はお考えなのか、そのお考えのみをお答えいただければと思います。
 最後に教育委員会にお尋ねします。へき地小学校が完全に閉校となり、小学校2校体制がスタートしたわけですが、それは町教委の目指す方向であり、そのためにエネルギーをそそがれたわけですが、いろいろな課題も浮き上がってきていると思います。
 その最たるものは、小規模校から転校した、転校したというのか転入した子供たちが、新しい学校で自分の居場所を見つけ、生き生きとした生活を送っているのか。あの閉校式で見せた、希望に燃えた情熱は、今も失わずに燃やし続けているのか。
 私は昨年12月に、小規模校の良さをいかした教育を進めてほしいとお願いし、町教委もそれに対応すると申されましたが、新しい教室に編入生一人ひとりに、どのような気配りが行われ、今どのように行われているか、伺いたいと思います。できるだけ手短にお願いします。
 以上、4点質問いたしました。よろしくお願いします。

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○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) それでは、荒木議員のご質問にお答えしたいと思います。
 御影診療所のことについての背景をいろいろと議員からお話がなされているわけであります。当然ながら、御影時代からの保健医療ということで、今、大きく貢献をしてきておりますし、住民にも応えてきているわけでありまして、今日までそれは変わってきておりませんし、私もそのように認識をきちんとしているところでございます。
 荒井先生が正式なお話ではないのではありましたけれども、地域から年齢的にいつまでやれるかなという話をしたというのは伺ったところでございます。伺っていたけれども、正式にそのようなお話を承ったことはないわけであります。しかし、今般、2月でございましたか、荒井先生の方からお話をしたいということで、それまでにも先生とは町の財政が大変厳しいだろうから、自分で出来る範囲のことはするということで、随分とご協力をいただいたところで、感謝に堪えないしだいであります。
 そういった中におきまして、前後しましたけれども、荒井先生のほうから、ちょっとお話があるということで、私ども、私だけじゃなくてですね、懇談をさせて、助役を初め、関係課長等々含めて、懇談をさせていただいたところであります。
 その折に、自分個人では、自分が退任した時に、医師の確保等々について、非常に困難性があるというようなことから、地域住民のことを考えたならば、ここでしっかりしなければならないということから、医療法人として出発をしたいんだというようなお話があったわけであります。当然そういったことは、引き続き地域医療を担いたいと、万が一、私が年齢的になった場合にも、法人であるので、次の医師についての確保はしっかりできるというようなお話、あるいは職員体制もしっかりしていきたいと、こういうようなお話がありました。
 そういうことで、計画、構想段階でございましたので、法人となれば、それなりの資産も必要になってくるということから、どのぐらいのどういう形が良いのかということで、今日まできておりますが、詰めた条件ではないわけであります。ただ問題はそういったときに、いつどのくらいの資産等々が価値があるのかいうことを考えなければならないということで、今、鋭意作業を進めているという状況でございます。
 地域住民に取りましても、このままこれがなくなるということで、非常に懸念をしておりますので、やはり私としましては、住民が安心できるような医療環境を整えていくべきだとこのように思っております。
 したがいまして、今は町の施設でありますが、医療法人となった場合には、それをどうするかということになりますけれども、やはり従来の今までの歴史的背景から見ましても、しっかりした財政の中で存続し応援をしていかなければならないとこういうふうに思っているところでございます。
 次に、2点目は公立病院に果たすべき役割ということでございます。
 管内に8箇所公立病院ありますけれども、非常に苦しんでいるのが実情でございます。帯広市にあっては、それも閉鎖せざるを得ないという中であのような形になっておりますが、管内の中では、相当の繰入をしながら運営しているのが実態でございます。
 当然、自治体には、住民の命を守るべく、医療をしっかりしていくというのが、これが義務付けられているところでありまして、当然ながらそういった中でも、守っていかなければならない問題だと思うわけであります。
 私としましても、この自治体病院は、今はないのでありますけれども、清水赤十字病院は、従来から医療三法でありますように、準公的機関として、位置付けられているものでありまして、当然ながら清水町が当時誘致をしたところでございますので、町立病院に準ずるものだというふうに考えているところでございます。
 現在そういった中で、基幹病院としての役割を担っていただいており、本町のみならず、新得方面からも多くの患者さんがこちらに来ているということで、医療機関が非常に整っていると言われても過言でないわけでありまして、本町としましては、各医療機関ですね、本当にご尽力をいただいていることに、この機会に心から敬意を表したいとこのように思っております。
 当然ながら、そういった中で、この高齢社会を踏まえまして、介護予防という中で、それぞれ機能を発揮していただいて、今日までいるわけであります。しかしながら、日本赤十字社という大きな使命のもとの業務でございます。しかしながら、独立採算ということでございますので、今までも建設に当たっては、それぞれの支援をしてまいりましたし、今後も新たな状況が生まれる場合はですね、やはり、町立の役目ということからも、様々な方法で支援をしていかなきゃならないとこのように考えているところでございます。
 次に、町政執行の透明性を高めるということでありますけれども、住民の方が荒木議員にどのようなことを申されたか、私が存ずるわけでありませんけれども、私のいわゆる行動をご覧になれば、一目瞭然にわかると思うのでありますけれども、まず家にいることはありませんので、町の住民との対話姿勢を取っているのが実態でございます。
 まぎれもなく、耳を傾け、語り合いをしながら、どのように今のこの自治体の困難な状況の中を乗り越えていくかということを、常に念頭に置いて、一時も離れることなくやっておりまして、透明性がないんじゃなくて、出しすぎているという、出しすぎて逆にですね、誤解を生んでしまうようなところたくさんあります。
 いわゆる、今こんな状況だよと、だけどこれはまだ固まっていないけれどね、というこういう話でありますから、常に私は住民に伝えていると、ただ、その正確さというのは、当然ながら実行までいくまでには、かなりの過程を踏まなければなりませんし、常に相手方があることでありますから、というのは、いろいろな行政報告の中にもございましたけれども、通信制高等学校の問題にしても、あるいは紙器のリサイクル問題にしても、それから他のものについても、全く、言っていい場合と悪い場合、全部それをスタートからお話をしろというのは、これは無理であります。
 来るものもこなくなるし、つくるものもつくれなくなってしまうわけでありますから、そういう面では、それが説明の責任、今の言葉で言う説明責任に入るかというのには、私は入らないのではないかとこのように思われます。
 もし、それが透明性が不足しているというのであれば、いわば時間がかかっているから、そういう面で不足しているのかなという感じがあるのかもしれません。そういう面でございますので、開かれすぎている、私は町政執行であるなとこのように思っております。すべてガラス張りでありません。ガラスがないかもしれません。そのくらい出しているわけであります。
 やっぱり今、何が今大切かといえば、私への批判は当たり前のことなんですけれど、そういう場合ではなくて、やっぱり町民がみんなで困っているんだから、俺たちに何ができるかを、俺たちでどうするかということをみんなで、力強く心をひとつにして、一丸となって向かうという気持ちを持たなければ、何をやっても、これはどこかでずれてきまして、後退していくんではないかとこのように思うんですよね。
 一人ひとりが全部参加町民に、いろんな面で参画していただければいいんですけれども、いやいやそんなところはまかすわ、そんなところは俺たちで出来ないわということ、たくさん言われることがあります。
 やはり私どもは、まかされて負託を受けているわけですが、そのプロとして、やはり責任まかされているものについて、戦っていく姿勢が私は必要だと思いまして、すべてにそういった面でお話をさせていただいているところであります。
 非常にそういった面から見て、情報の町民と共有するということは、その言葉は非常に簡単でありますけれども、いかに受け入られた共有なのか、受け入られの共有なのか、2通りありますから、やっぱり本当に共有するということは、受け入れるという、互いに受けてもらう、受け入れる、そういうやはり相互の個々の心が共通しなければ、この問題は解決していけないのではないかとこのように思うわけでありまして、順序が違った部分も多々、そういう面はあるかと思います。
 しかし、私の考えがすべてにもう一途乱れず、ずっと先の先までいけるのであればいいんですけれども、それぞれの業務を行っていく中で、いろんな制限もありましょうし、説明不足のところもあるでしょうし、ひたすらただそういう見えないということでありましたら、ここでお詫びするしかないわけでありますから、一層の努力を積み重ねて、ガラスが無いくらい透き通るように、努力をさせていただきたいなとこんなふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

○議長(田中勝男) 次に、教育長。

○教育長(横山一男) それでは、荒木議員のご質問にお答えしたいと思います。昨年の12月の議会で議員からご質問がありまして、5点に渡ってご答弁を申し上げました。更に再質問があって、それに対して、小学校は再編成して良かったと思われる学校をつくっていきたいと申し上げました。議員のご質問のとおりであります。
 このことを具現化するための取組みでございますが、まず5点に渡って申し上げます。
 1点目は交流学習の実施でありまして、再編成を前に複式校の子供たちは、数度に渡って編入先の学校訪問をし、交流学習を実施しました。この交流学習は子供同士の人間関係の構築や、学びの環境への順応に役立ちました。また、複式校同士で集合学習を展開しておりましたので、複式校の子供の仲間意識も育っておりました。
 2つ目、複式校の願いに応える学校体制の確立でございますが、受入校の校長等が複式校を訪問して、願いや思い、心配事等の聞き取りを行いまして、それを組み入れた学校の新年度体制づくりに心がけました。また児童一人ひとりの引継ぎでは、その子供の特性、持ち味等を生かした指導が出来るように、きめ細かに行ったところでございます。
 3点目、転入した子供への配慮でございますけれども、議員のお話もありましたように、特に担任が細かな気配り、目配り、耳配り等を行いました。例えば、自己紹介等で明るい雰囲気づくりに努めるとともに、学級通信等、文字による交流や周知の徹底、更にクラスメイトによる学校案内等を通して、友人関係の気配りに努めたところです。また、全職員が気持ちを一つにして、転入生の様子等の情報の交換と指導の一貫性を重視して、一丸となって取り組んできたところです。
 4点目、きめ細かな生徒指導や学習指導の構築でございますが、これは議員もご案内のように、低学年における20人程度の少人数学級の実施、指導助手の配置、国の加配教員の配置によるT.T等の指導工夫等を実施してございます。
 5点目でございますけれども、PTAとの取組みでございますが、複式校出身の保護者からの役員の選出であるとか、複式校の保護者からの意見の聞き取り等を行ったところでございます。
 さて、複式校からの子供の様子でございますけれども、私も何度か学校を訪問させていただいて、子供の様子を見せていただいております。
 また、生涯学習アドバイザーにも、足繁く学校訪問していただき、校長初め先生方からお話をお聞きしたり、直接、子供の学びの様子等も観察させていただいているところです。その中から4点申し上げます。
 1点目、子供同士はすぐに仲良くなっており、自分の居場所を見つけているようでありまして、違和感を感じることはございません。 
 2つ目、多数の学びの仲間の存在が、学習や生活にいい意味での刺激となって、意欲的になっているように見受けられます。
 3点目、多くの友人にもまれることにより、新しい自分の発見や学校生活への機会も見られるようでございます。
 4点目、しかし、中にはまだ自分らしさを出し切っていない子供も、若干いるようでございます。
 保護者間の声も聞き取りました。運動会等でお会いした保護者や、会合等でお会いした方、更には家庭にも一部お電話など差し上げまして、お聞きしたところでございますが、また学校支援委員の声もひろってみました。
 5点申し上げます。1点、新しい友達が出来て友好関係が広がったという声。2点目、最初は心配もあったが、なるにしたがって、張り切って登校しているというお話。運動会など、今までとは違った経験が出来て楽しかった、何よりも張りがあるというお話。バス通で朝が早くなったのにはちょっと閉口している、またバスのために帰りが早くなったりするので、家で手持ちぶさたのようであるという声。5点目、親としてPTA活動などに戸惑っているというお話もありました。
 今後に向けてでございますけれども、再編成がひとつのきっかけとなって、学校が活性化してきているように思います。運動会でみられるように、間違いなく学校は変わってきました。学校の意気込み、保護者の熱い思い等で教師の意識改革もみられます。
 更に、子供一人ひとりに対するきめ細やかな指導を展開するために、2点申し上げます。1つは今まで以上に、家庭・学校・地域の連携を深めていく、そのために開かれた学校を創造してまいりたいと思います。もう1点は、地域の持つ教育力を今まで以上に積極的に学校に導入したいと考えているところです。
 以上、荒木議員のご質問のお答えといたします。よろしくお願いします。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 御影診療所の件ですが、私が先程申し上げましたように、町は廃止条例、住民からは存続の陳情、苦肉の策として2件とも採択したという、いわゆる先輩議員の政治判断が、いわば変則的でしたけれども、それは今考えみますと、現在もあの場所で診療が続いているのはないのかなと、そうしたから続いているのではないかなというふうに考えますと、その先見性には脱帽します。
 こうしておくことが、いろいろ困難なことでもあることは、私も十分知っております。しかし、この形が結局は、御影地区を無医地区にしない、唯一の方法なのかなと、今町長おっしゃいましたように、新しい医療法人をつくっていくことが、将来ずっと先ですね、繋がっていくということになるのかどうか、詳しく分からないので、個人の医療法人という形になりますと、個人の先生がお辞めになれば、結局、もし次のお医者さんが見つかればいいですけれども、見つからなければ、そこで廃院という形になるのではないかなと、そうならないためには、この変則的な今の形を維持してくというのが、やむを得ないのかなというふうに私は思っているんですけれども、そこのところ説明してください。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 確かに医療法人といえども、ドクター1人で行っていれば、その後がいなければ、当然ながら、閉院になるのは確かでございます。荒井先生のお話では、そうならないようにきちんとしていきたいと、こういうお話であります。けれども、これは事情によりまして、変わることもなきにしもあらずということもあります。だけども、今は先生のお話をしっかり受け止めていく必要があるのではないかというふうに思っております。
 更に、先般、日赤の院長さんとも懇談させていただきました。その中では、日赤の院長としましても、前からこれはお話のあったことでありますけれども、医師不在となった場合、御影地域がなった場合は、赤十字病院の、いわゆる部位的な考え方も可能性としてはありますよというお話はいただいておりますけれども、これはあくまでも、そういうお話でございますけれども、一番は荒井先生がしっかりと御影地域の医療を守っていくという考え方でございますので、その部分については、心配しなくてもよいのではないかというふうに考えておりまして、今後のですね、計画が構想段階だけでありますので、どのようになっていくのか、それをきちんとしながら、また私達と協議したいと言っておりますので、いろいろ医療機関とも、懇談の場をつくってまいりますので、いろんな形の中から、きちんと医療体制をしていかなきゃならないなと、強い使命感を持っているところでございます。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) いずれにしましても、御影地区が無医地区になることだけは、何としても避けなければならないし、そのための行政の責任というのは重大だと思います。
 私が考えたのは、今の形が一番いいのかなというふうに思ったんですけれども、別の方法が出ても、無医地区にならないというふうな方法が取れるんであれば、それは、それでいいのかなと思いますけれども、ぜひそういう意味で、長い視点を持って考えていっていただきたいというふうに思います。
 それから、自治体病院を持たない本町にとって、町が何もしないということであれば、いわゆる町民の命を守るという観点からみれば、役割を放棄しているのではというふうに、私は申し上げましたが、町長は日赤を自治体病院と位置付けているとか、何とおっしゃいましたか、もう一度すいません。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 日赤は医療法によりまして、清水赤十字病院そのもの、あるいは厚生連、それから社会事業協会、これは法律で準公的機関、公立機関というふうになっております。したがいまして、災害時なりにおいても、直ちにそこが一番先に自治体病院よりも先に動かなければならないという使命義務もあるわけでございます。そういった面から考えても、当然ながら、今まで清水町にこの病院をつくるために、経済界を初めとして、いろんな方々の多くの町民の特殊寄付を仰ぎながら、この病院を誘致した経過があるわけでありますから、当然ながら、清水町として、自治体として、責任を持って誘致したということについては、今も変わらぬ責任があるのではないかと、ましてや、町立病院があるわけではありませんので、これを準町立病院と位置付けしながら、今までも支援策をしてきたのではないかと思いますので、今後も、引き続き基幹病院として、この部分についての支援は当然ながらしていかなきゃならないものだとこのように考えているところでございます。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) ということは、何ていいますか、町としては、町立病院的なものを考えてはいないと、でもって、日赤にその役割を担ってもらうというふうにお考えだと理解してよろしいんですね。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) はい、そのように考えていますが、やはり、日本赤十字社という使命感がございますし、それから、その中の医療事業というものでございますので、それと調整を取りながら、私どもとして、予算の、財政的に許す範囲の中で、支援をしていかなきゃならない、そういう位置付けは今まで同様させていただきたいと思っています。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 鹿追町が町民意識調査というのを行って、町民が眼科を希望するという意見が多かったということで、この4月に音更の眼科医と契約しまして、鹿追に診療科目として、月に2回、眼科を開設するということになったと、それと併せて、これから町民要望の多い皮膚科を取り入れていきたいということが報道されていました。清水町は、町民がどんな診療科目をほしいというふうに思っているか、調査したことがありますか。ありましたら、教えてください。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(安曇達雄) 診療科のご要望のニーズを聴取したかどうかということでございますが、近年ではそういったことは実施をしておりません。従来から、総合計画の中のアンケート、あるいは他の関連するアンケート等の中で出てまいりますのは、眼科、耳鼻科、こういったものについてのご要望は確かにございます。そういったことは承知をしておりますけれども、具体的なそれぞれの診療科のアンケート等については、近年度は実施しておりません。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) そういうような意識調査をしていないと、いうことですね。じゃあ、意識調査もしてなければ、何が町民が診療科目としてほしいかということについて、もちろんお願いもしているわけもないということですよね。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(安曇達雄) アンケート調査等々、実施しておりませんけれども、国保に関わります、いわゆる診療科にかかっている方々、こういったものの分析というものは、逐次可能でございますので、そういった中では、先程申し上げたようなものも、非常にニーズとして高いのかなという認識は持っております。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) やはり、いつもしろとは言いませんけれども、町民が今何を望んでいるかという部分については、何年かに1回くらいは聞いて、いわゆる行政としてどうするかということを考えていくべきでないかなというふうに思いますが、これから、やる気はないですか。意識調査をする気はないですか。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(安曇達雄) はい、今の保健医療につきましては、先程からご質問等ございますとおり、医療機関の位置付け、それから、そういったものをどういうふうに位置付けをしていこうかという部分については、きちんと整理をしていかなきゃならないというふうな認識を持っておりますので、その中でどういった取り扱いが出来るのかちょっと検討してまいりたいと思います。以上です。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 日赤清水病院で透析治療されている方、現在何人いますか。

○議長(田中勝男) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(安曇達雄) 直近でとらえておりませんけれども、30名前後というふうに押さえております。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) このことについては、若原前町長は、いわゆる透析患者が他の町に通院しているという状況を的確に判断されて、その利便性と何よりも遠くに通院するということのご本人の苦痛、家族の負担、そういうことを理解されて、日赤病院にその施設と機器の整備にかかる費用を負担するということで、現在、透析室が整備されて、今課長がおっしゃったように、30人近く通院されているということだと思います。
 私は町民が何を望み、何に苦労されているのかということを、行政は的確に判断して、その対策を、自らやれるものは、自らやるとしても、やれないものはやはり他の機関にお願いしなければならないわけですから、お願いする、そういうことが私は首長の仕事でないかなというふうに思っています。そういう意味で、若原前町長が下された英断に、この部分については高く評価しております。
 町長は、今おっしゃったようなことから言っても、町がこういうことを住民が困っているんで、医療機関としてやってくださいということを相手にお願いする、私はそうはしないと思っていますが、そういう部分でお話したことがないですよね、調査していないんですから、どうでしょう。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 調査はしていませんけれども、住民との対話のいろいろな話の中では、調査に類するくらいの伺い方はしておりますので、私が町長になってからも、病院にこういう科目が望まれているのでということは、お願いをしているところであります。

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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。    (午後2時51分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後3時11分)

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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 日本の公的医療3団体のひとつといえども、町長先程おっしゃったように、独立採算制を取っているという日赤病院の経営にあって、いわゆる採算を度外視しての病院の継続、存続ということはあり得ない。したがって、行政として、はっきりした方針を打ち出し、協力できるものは協力し、支援するものは支援し、要望するものは要望する、そこで初めて、町立病院の代わる医療機関として存続していただいて、住民に健康と安心を提供できるということになるのではないのかなというふうに私は思いますけれども、いかがでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) この件については、先程も申し上げましたけれども、清水町が誘致をした事業体であるということから考えましても、当然、そういう方向にいかなくてはならないと思っています。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) あのぜひですね、相手が何を言ってくるかという待ちの姿勢でなくて、行政としてどうしてほしいかという方針を打ち出して、それをお願いするというふうな形を取っていただきたいと思います。
 次の質問に移ります。私は、3年前にこの場所で、羽帯にある千年の森と町との関係について伺ったことがあります。結論的にいえば、特別な関係はなく、特別な支援もないということでしたが、それは現在も間違いはありませんか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) その際にもお話をしていたかと思うんでありますけれども、いわゆる事業体の中身については、特別な関係ではありませんけれども、環境を含めて、森づくり、また、仮称でありますけれども、教育のファームという関係で行いたいというお話もございましたので、庁舎内にプロジェクトでいろんな面での協力体制というか、そういうものを行うということでございます。今、現状では、そこの部門については、それぞれ課題はありますけれども、なかでは特別な形の中では取り上げておりません。

○町長(高薄 渡) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 今、何故このようなことを唐突にお尋ねしたかといいますと、実は、広報しみずの486号のお知らせ版の中にですね、千年の森の事業のお知らせということで、直接、千年の森からのお知らせという形で載っております。
 これを見た町民の方から、これはちょっと違うんでないかという声が寄せられました。それで前のお話ですと特別な支援する関係ではないというお話だったものですから、これはどういうことなのかなということで、ちょっとお聞きしたんですけれども、説明してもらえますか。

○町長(高薄 渡) 先程申し上げましたように、プロジェクトの中でですね、教育ファームというお話をさせていただいているんですけれども、清水町に変わって事業主体をしていただける部門として捉えてみたわけでありますし、当然ながら、観光協会のメンバーでもありますし、体験学習という中のですね、そういったものでありますし、事業者の内容がそういった体験観光であるというようなことを含めましても、親子参加という中で教育的なものであるということから、担当課として判断して掲載した、こういうことです。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 町長、今ね、そういうことを言うからわからなくなるんですよ。これは行政文書ですよね。行政文書に、例えば、これは何のことない、「あそびとふれあいの村キャンプ場開催と会員募集」という内容です。もし、町長がいうように町として何だかの支援をしているんだということであれば、それは支援している課からのお知らせだというなら話はわかりますよ。行政文書に、行政に関係ないところから、町が支援しているから、だから載せていいんだという話をするから、住民がわからなくなるんですよ。違いますか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) これまでにも、これとは違いますけれども、類する企業等含めてですね、町内でそういういわゆる喚起をするためとか、PRしているとか、そういう面について、掲載することは確かにあったと思います。今、言われるように、課のほうでとりあえず事業の協賛みたいな感じでやれれば、それが一番望ましい姿ではないかと思っておりまして、今後、こういう主のものについての取り扱いの要綱をきちんと定めまして、そして誤解のないようなPRの仕方を清水町のためになるものであれば、やってかまわないんでないかなとこのように思っております。
 町村によっては、広報誌の中に町内の企業の宣伝も入れて、新聞みたく同じくやっているところもございますので、全国的にはそういうのたくさん出ておりますので、それらも含めて、いかに読まれる広報誌で、そして充実公正な、また清水町をPRしていけるような、それから町民の気持ちを喚起できるようなそういうものも含めて、掲載の取り扱いの注意を含めて、検討させていきたいとこのように思います。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 時間なんで、次の質問に移ります。質問の仕方を変えます。いわゆる行政報告について、質問します。助役は私の質問に答えようとしないので、前回はやめました。町長に伺います。今回の出されました、町有財産の貸付や、売払いについては、私は以前から、そう思っているんですけれども、今まで行政上の法的なものをクリアすればそれでいいような姿勢はなかった。事前に協議会に資料を提出して、いろんな疑問に答え、多くの議員の納得と合意の上で、次の手続きに進むという方法を取ってきたのではないかというふうに思います。
 ところが、今回は権力の行使という形で強引に進める、私にはそう思えてならないんです。今回の行政報告の2件、すなわち、旧商工会館跡地の売却と下人舞小学校の貸付に関して、どうも今申し上げましたような強引さが目に余るというふうに私は思います。
 町長は、町民に十分理解していただいているというふうにお考えなのかどうか、説明責任を果たし、透明性を確保しているというふうにお考えなのか、簡単にお答えください。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) 本件につきましても、議員協議会の中では、お話をさせていただいたつもりであります。ただ、グループホームについては、図面が出てきておりませんでしたので、その部分については、説明しようにもしようがない状況でございましたので、とりあえず、用地をあの中にというお話をさせていただいたものです。平成14年でしたか、15年ですか、違う方から同じような場所で、そのときには図面が出ておりましたので、ご説明をさせていただいたというようなことであります。
 グループホームでございますから、居宅でありますから、想定しても、中にセンターがあって、部屋が回りにあるというような状況でございますけれども、面積的にも限られておりますので、したがって、その分が出なかったのが、出せなかったというので、申し訳ない分はあったかと、ただ事業主体のほうから出てくるのが遅いということもございましたので、ご理解をいただきたいと思います。
 なお、下人舞につきましては、校下住民が検討委員会との中でですね、明らかに売却又は賃貸ということで話が出ておりましたし、その後の報告の中でもそういうのを報告させていただいたところでございます。本年の3月に、その旨を、借りたいということで相談がございましたので、そのような状況になったわけでありますが、その時点では、はっきりした、しっかりしたものがなかったやつが、5月に入りまして、その本体をつくっているところから、会長と常務と担当部長さんがまいりまして、こういうようなことで、こうなんだというお話を伺ったわけでありまして、そういうことを前提として、貸すというお話をさせていただいたわけでございます。
 これがすべてが、会社設立も6月2日に行って、登記になって、報告受けておりますけれども、その過程の中で、ひとつも不透明という、不透明と言われれば不透明なところあったのかもしれませんけれども、そのような形はとったつもりはなかったわけでありますけれども、それなりに、町民にそういう機会を設けて、お話をするべきものなのかどうかということもまたありますけれども、ひとつの施設を貸してくれという中で、その部分をいちいち説明しなければならないのかどうか、これは大きな、大小に関わるわけでありますけれども、その部分から考えてみても、地域住民も、それから協議会の中でもお話させているわけでありますので、ご理解が賜ったのではないかというふうに、私どもは踏んで、行政報告の場が町民への報告方々お知らせする場であるというふうに踏んだところでございます。
 まだまだ、定かでありませんから、いろいろお話がきておりますけれども、それらも含めて、今後も、もしそういうことであれば、慎重に、よりわかりやすくしていくように、至らない点がありましたら、是正してまいりたいなとこのように考えております。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 私は事業をやったら駄目だとか、そういうことを言っているわけではないですよ。この前、資料が出されました。資料2として、このグリットコアパネルというものの写真、写真が資料として出されました。これは何ですか。これを見て、良いとか悪いとか判断しろと言うんですか。議会をバカにしているんじゃないかという話も控え室でありました。どういうことか教えてください。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春)  前回の、10日の行政報告で資料を出させていただきましたけれども、この資料につきましては、今やろうとしている会社がどのようなものをつくるかという部分で、資料を出させていただきました。説明が十分でなかった部分については、お詫び申し上げますけれども、いわゆる紙、ダンボールを使った、再利用してつくった、素材から、そういったようなテーブルだとか、家具、そういったものを、それは使用例ですけれども、そういったものをつくっていきたいという、何をつくるかということは、現在新しい会社で研究中です。それはあくまでも、そういったものに変わるという部分での資料でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 町民が知りたいのは、この写真じゃないんですよね。そもそもどういう話があって、どういう計画で、どういう製品をどこに売ろうとしているのか。それを聞いて、だったら、ぜひ応援しようということになる。少なくとも前は、これは熊牛小学校の特区で貸す、これでいえば、事業名、資本、会社名、個人名、事業計画、収支見通し、取引銀行、取引先、そういうものが添付されて説明を受けて、これだったら、ぜひあそこを使ってもらったらいいんではないかということで、皆さん了解したはずです。ところが今回はこれだけですよね。この写真の資料1枚で、総合的に判断して貸すことにした。総合的という判断は何ですか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春)  はい、判断した材料といたしましては、先般、助役も答弁させていただておりますけれども、町民の雇用が期待できること、起業により経済活性化が期待できること、更に会社を設立することによる効果、税的な効果、それと資材を提供する会社、これは前澤工業ですけれども、それとの契約の関係から、そういう、先程町長も申し上げましたように、全面的にそういった支援を得られるというようなこともございました。そういうようなことを総合的に判断し、最初は個人でございましたけれども、榊鐵男氏と賃貸契約を結びまして、6月2日に、いわゆる株式会社が設立されて、現在、そちらのほうに契約の相手を変えるということで手続きを進めているところでございます。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 今、あれですよね、前回の説明より踏み込んだ答弁されました。前澤工業が資材を提供するということですか。

○議長(田中勝男) 総務課長。

○総務課長(荒木義春)  この、リサイクル型資材を製造している会社は、今回、仕入れる会社は前澤工業でございます。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) そういうことを、何で最初にきちんと説明できないですか。だから、先程言いましたけれども、僕たち、議員は町民からいろいろ聞かれますよね。聞かれてわからないでは、何やっているんだと言われます。町長は、下人舞の地域の人達に理解していただいたというふうにおっしゃってますけれども、あそこの地域の方達でさえも、今小学校で何をやっているんだというふうなことを言われております。たぶん、地域振興会か何かの役員の方にお話して進んだ話なのかなと思いますけれども、私は先程から言っているように、どうしてそういうものをきちんと説明して、次々と仕事を進めていかないのかということを申し上げているところで、何かね、言われたら小出しにする、出してくるみたいな隠ぺい体質がどうも感じられるんですけれども、いかがですか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) そういう体質は一切ありません。まずお答えしておきます。それでは、私からお話申し上げます。5月12日に、地域13名、町からは助役他、関係者それぞれ出向いております。そこで、そこと地域とのやりとりがございます。
 そんな中で、先程貸した理由としましては、そういうことでございますけれども、いわゆる会社の資材提供を受ける前澤工業は、新たな作品をつくるということで、地球温暖化防止対策環境保全という中から紙を自由に木を切ることなく、リサイクルして、地球環境を守ろうという、そういう中から新しい製品を開発したということでございます。
 そこで、開発して、それをどういうふうに展開するかという中におきまして、清水町というのは従来から事業展開をさせていただいて、長年のお付き合いがある中で、清水町が何か起業興しにならないかというお話を常々私もあちこちにしていたわけでありますが、幸いに清水町の住民と繋がりがありまして、こういうものをどうかというお話があったそうでございます。そこで、北海道をエリアとする代理店の業務を行ったらどうかという提案があったそうでございます。そういうことで、ここに会社をつくりまして、地域にあった製品づくりをしたいということで、すべきだということでそういう方法について、営業については、その前澤工業の事業推進部が全国に営業支店を持って、それは大きな事業体、小さなものについては、この中で行っていくと、したがって、作品は当面1年間は試作品をつくって、製品の目途にしていきたいということであります。
 内容については、総務課長が言ったようにどういうものになるかは、これからまだ検討されるということであります。
 前澤工業としましては、加工が確実に出来る体制を望んでいるということで、個人との業務提携というのはしないと、あくまでも法人としたいということで、会社の設立ということでございます。そういうことで、今回このような形になったわけであります。
 このようなやつを地域説明会で資料を出せばよかったのではないかと思いますので、あの皆さんに今定例会中にお配りをしたいなとこのように思っています。よろしくお願いします。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) ということは、町長も今までの説明については、説明不足だというふうに認識されているということですね。私は、町長がいろんな情報を掴んで、いろいろ試みるということに異を唱えているわけではありません。にもかかわらず、私の質問に対して、何か私が駄目だと言っているようなふうに理解されている議員がいるような質問を投下されました。私は迷惑な話でして、そういう意味で、全然ないというか、私は認識しておりません。情報をひょっとしてですね、その議員の情報だから隠していたということなのですか。

○議長(田中勝男) はい、答弁を求めます。

○町長(高薄 渡) はい、先程私が議員協議会の中で、私が説明をしっかりしているということだけは、再び申し上げておきたいと思います。ただ、資料2の中のこんなものが出来るところですよというだけにしかすぎなかったことについては、もう少し、資料が出ていればよかったのではないかと思いますので、先程申し上げましたとおり、これは説明会の資料の一部でありますけれども、要点のみでありますけれども、皆さんにお渡ししたいとこのように思っております。以上です。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) あの、私も忘れていました。それはそうとしても、やはりできるだけ、皆さんがわかるような情報を的確に出していただく、やはりやり方をその都度その都度変えるということが一番誤解を招く原因になっていくというふうに思いますから、その辺は、きちんと確立する形を取るべきだというふうに思いますがいかがでしょう。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) ケースバイケースによるかと思いますけれども、早くに事業の計画案が出来て、ある程度実施計画に近い分であればそれは出しますけれども、そうではないまだ構想段階だとか、そういうものについては出ない部分もあるわけであります。したがって、そういう部分をできるだけ議員協議会や常任委員会等々含めて、できるだけ直近のものを出していかなきゃならないわけでありますから、その部分で若干差があることもご理解をいただきたく存ずるしだいであります。

○議長(田中勝男) 12番、荒木篤司議員。

○12番(荒木篤司) 今、ここにですね、お母さんの手記があります。清水学童保育所父母の会が発行した「なかよし」という文集です。その中に、掲載されております一文を時間がありませんので、一部だけ読みます。
 「いってきます、の声は元気が無く、ちょっとしたことに体調不良を訴え、病院に通うことも多くなった。娘が何よりも戸惑ったのは、ものの良し悪しがわからない子が多いということらしかった。先生が話しているときにおしゃべりをする。掃除をさぼる。たたく。意地悪を言う。挨拶をきちんとしない。などなど、今までの小学校だったら、大抵は誰かが注意し、皆と話し合い、それでも駄目なら、先生が真剣に子供と向き合って話し合うという、理想に近い状態であったらしい。助けを求めなくても、必ず誰かが助けてくれた。」以下省略しますが、この子供はその困難な状況を乗り越え、今は大きく成長しているというふうにこの文章は結んでいます。それでほっとしておりますが、乗り越えられない子供や、今年廃校になったところの子供達は、今まさにその渦中にいるということを認識させられました。もし、教育長が言われましたいろいろな対策で、この子供達を救うことができるのか、私はちょっと認識が違うのかなと気がいたしましたが、子供を預かる側としてのお考えをお聞きしたいというふうに思います。

○議長(田中勝男) 教育長。

○教育長(横山一男) 今、議員がお読みになった文集のなかに出てくるようなことというのは、その、全くそのようなことがないということは、無いような気がします。そういったようなことはきっとあるのかな、あってはいかんことだと思いますけれども、そういったことは集団生活の中であるのかなと、だけども、学校が目指す姿としては、今お話のあったように、悪いことは悪い、いけないことはいけない、ということがきちんと子供同士の中で指導がされたり、学校の担任や、その他の先生がしっかりと指導できるということになっていなければ、教育機関としては、私はいけないことと思っております。現にそういったことがあるとすれば、直ちに是正していかなきゃならないことだし、そのような声をお聞かせいただいたことについて、まずはお礼を申し上げたいというふうに思います。
 なぜなら、私達は聞こえてくることが、良いことが聞こえてきて、悪いことは聞こえてきにくいという実態があることから考えてみれば、素の情報というものもしっかり聞き取る耳も持っていかなきゃならないというふうに思います。そういった意味ではありがとうございました。
 そういうことにならないように、しっかりやっていかなければならないと思いますが、じゃあ実際どうするかという問題ですね、そこで、ひとつは学校の指導体制の問題も考えられると思いますが、ご案内のように、学校には道費による教員が配置されています。それは法に定められる配置です。更には、その道費負担の教員の加配教員というのが、配置をして、配置をされます。例えば、教科のT.T、それから中学校で言えば、数学や英語の指導加配、小学校であれば、生徒指導等の加配等がございますが、それによる道費負担の加配。それから3つ目は、全国に先駆けて、本町が取組んでいただきました、町単費による教員の配置。これはもう議会のご理解をいただきながら、少人数学級を特区の申請を受けて進めた、こういう実態があります。
 もうひとつ考えていかなければいけないことは、この上の3つはこれは国や地方のお力をいただいて、教員配置をしているところでございますが、もう一歩、踏み込んで考えれば、先程もそのちょっと申し上げましたけれども、町の教育力をもっともっと活用するという視点からすれば、町のなか内在している、点在している教育力を学校に導入していく、言ってみれば、学校を支援するボランティア。今、現在もやっていることはやっているんですが、習字だとか音楽だとか、それから伝統文化の生け花だとかお茶だとか、更には読み聞かせだとか、図書整理だとか、やっていることはやっているわけですが、もっともっとそういったものを組織化しながら、今議員がご心配いただいておりますように、一人ひとりの子供達にきめ細かな指導を展開するという意味で、それこそ道費負担の教職員をサポートできる場面がないのかと、そのあたりも十分に検討し、現場とも話し合いをさせていただきながら、そういったものの取組みも視野に入れ、制度化していくことも必要なのかなというふうに考えるところです。

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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。       (午後3時50分)

○議長(田中勝男)休憩前に引続き会議を開きます。(午後4時00分)

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