第4回定例会会議録(6月14日_一般質問5)
○議長(田中勝男) これより本日の会議を開きます。
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○議長(田中勝男) 日程第1、一般質問を行います。
昨日からの議事を続けます。順番に発言を許します。
11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 11番、奥秋康子。順番がまいりましたので、一般質問をさせていただきます。
厳しい財政環境などから、これまで行政が行っていた、あれもこれものサービスの提供から、あれかこれかの選択の時代にきております。その選択の内容によっては、負担の増ということにも繋がりますので、これからの時代というものは、その選択をきちんと見極めていただきたいというふうに考えております。
そういう中で、平成20年度を目標に定員の適正化計画が130人ほどということになるということでございますので、今後の役場の速やかな対応を目指しまして、ITを活用した総合窓口制度の導入について、町長のお考えをお聞きしたいと思います。
21世紀は少子高齢化がますます進んでまいります。独り暮らしや高齢者のみの世帯が増え、高齢者の皆さんが役場に出向いていろいろな手続きをするのも大変になります。
また、高齢者の方が、1年に1度、2年に1度くらいしか来ない方もいらっしゃると思います。役場の機構をよく理解しているとは限りません。この用件は、どの窓口に行けばよいかわからないというのが、実態であるというふうに思います。行政サービスというのは、どういうことなのかと考えたときに、申請者の要望に対して、必要な処理を提供して、その対価をもらうという商売的な業務を行うところという発想になってもいいのではないかというふうに思いますがいかがでしょう。
町長が以前、来庁者に「いらっしゃいませ」というご挨拶をする運動が展開を始めた時期もございましたが、そういう発想になったときに、お客様の側に立つサービスでなければならないということは、実際、どういうことなのかということも、考えていかなければいけないのではないかと思います。現在、清水町は大課制を取り入れておりますが、その以前の役場は、住民が必要に応じて、複数の窓口を回り、用件を済ますという形態でございました。また、大課制導入後は、各担当職員が窓口に出向いて、手続きをする形ですが、しかし、種類ごとにいろいろな申請書がありますので、そのために何回も同じように記入しなくてはならないという煩わしさがあると思いますがいかがでしょう。
その各種の証明書の申請様式を1本化にし、総合窓口の職員で対応すべく、ITを活用した事務の電算化をすることにより、大部分の届出関係が1箇所の窓口で完了することができるというものでございます。申請手法の明確化、事務処理の迅速化、高齢者や障害者の利便を図ることができるというふうに考えます。
これは各種の証明書の発行とか、住民基本台帳、国民健康保険、老人保険、年金、医療給付、児童手当、就学などの業務を1箇所で行えるというものでございます。町民が順番を待って、窓口に座ると、担当者が必要事項を聞き取り、コンピュータに打ち込みます。その出来た書類を確認するだけでO.Kということでございます。申請書を一切書く必要もなく、大変便利なサービスだというふうに思います。そのように住民がひとつの窓口に座りまして、すべてのサービスが受けられるというようにすべきでないかと思います。
そのように、総合窓口制度への取組みも今後非常に重要なものであると考えます。自治体には、事務事業に合わせまして、人員計画があると思いますが、優れた経験を持つ、人材の活用を図り、住民のサービスの向上ということで、今から少数精鋭で対応のできるITを活用した更なる事務の効率化を図っていただきたい。役場の速やかな対応を目指していただきたいというふうに思います。町長の前向きな答弁をお願いいたします。
次に、生活保護対策ということで、お尋ねをしたいと思います。
人は誰もが他人の世話になりたくない。自分の生活は自分で守りたいと努力をしておりますが、しかし、様々な事情で日々の暮らしに困っている生活弱者が出ることも決して否定できないと思います。憲法第25条では、すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると掲げており、これを受けて生活保護法では、生活に困窮するすべての国民に国が最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長すると規定してございます。この高い理念を掲げて、最低限度の生活を保障しておりますが、それが十分に機能をしているのでしょうかといった疑念もございます。
以前、収入を隠した人による不正受給の摘発によりまして、生活保護の適正化ということが、言われておりますが、そのことにより、真に救うべき弱者が切り捨てられていないか、心配でございます。
生活保護は、生活に困っている人に対する最終的救済制度ということもありますし、また、福祉課の相談窓口の敷居が高くて相談に行きづらいという声があるのも事実でございます。そうしたことから、清水町の生活保護率は何%で、他の町村と比較してどうでしょうか。本町の実態をお伺いいたします。以上、2項目につきまして、お尋ねをいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) おはようございます。
それでは、本日の奥秋議員のご質問にお答えしたいと思います。
今世紀は、少子高齢化がますます進むというふうに予測されているところでございまして、それらを取り巻く生活環境、経済環境も含めて、あらゆる点で従来の考えを改善していかなければならない時代に入っているところでございます。
清水町では、平成8年に、もう長い話になりますが、課長職を中心としまして、清水町行財政検討会議というのを設置したわけであります。その中の行財政事務検討部会では、只今ご質問いただきました、総合窓口制について、検討いたしまして、道内の先進自治体、そう数はなかったわけでありますけれども、その調査を行ってまいったわけであります。
その結果、平成9年からこの実施したということでございます。主に基本的な届出を中心にいたしまして、1点目は戸籍住民票・印鑑証明の交付、町有バス乗車券の発券、3点目は出稼ぎ労働者手帳の交付、4点目は国民年金更に各種届出相談、5点目に町営住宅の異動届出事務、更に6点目として児童手当受給申請受付、あるいは納税証明書の交付と自動車臨時運行許可申請という、この8点を総合窓口ということで、対応したわけであります。この他、簡易なものについても、窓口で手続きができるように、改善をしてきたところでございます。
しかしながら、申請手続上、どうしても担当職員が詳細について、来庁者の皆さんからお聞きしなければならない点があったりなどいたしまして、現在は担当部署に連絡を取りまして、職員を窓口に出向かせて対応しているという状況でございます。なかには来庁者のお客様を2階の部署までご案内して対応しているところであります。
その結果、現在まで、いわゆる転勤による転入の皆様から、大変ご好評をいただいておりまして、特に高校の先生などは全道区で動いておりますので、こんなにしていただいたのは始めてであるということで非常に好感をいただいているということで、あらゆる会合の中で、高校の校長先生も含めて、お話をしていただいたということで、非常にそういった面では、清水町の進めていることは現在にマッチしているということでございました。
しかしながら、もっともっと足りないのではないかというお話でございます。コンピュータのシステムを駆使して、拡充をする必要がないかと、こういうことでございますが、現在問題点となっておりますのは、一元化すればできるということがありますが、個人情報の保護の問題もありますし、いろいろあるんでありますが、やはり実務が、専門的ではないわけでありまして、その部門にいく場合には、それぞれの専門性があるわけでございますが、正確性に疑義があるということで、実施自治体の中でも、この問題は大きな課題となっているのも実態でございます。したがいまして、そういうシステムにしたけれども、やはり職員が出向いてきてやっているというのも実施町村の中にあるわけでございます。
現在こういう状況で、財政が行き詰まっている中で、現時点ではこの電算化することによりまして、多額の費用がかかってくるということ、メンテナンスも含めてということになりますので、当分の間、今の中身を再点検させまして、充実するようにしていきたいなというふうに思っております。即座に出てくることにもなっておりますが、1階の部分については、水道と町民生活と税務と3本しかありません。3つの課だけに出しておりますので、その中で対応していけるものはすべて対応するということになります。
問題は、福祉のほうはどうしても、庁舎から離れていることもございまして、来ていただいて対応しているわけでありますけれども、ご案内もするという状況もありますので、できるだけ、その場所で済ませるような方法を、改善に向けていきたいとこのように思っているところでございます。
現在、毎月、職員の素により、全職員に対して来庁者に対してのサービスについてのテーマを設定して今いるところでございます。このことによりまして、職員の意識も変わってまいりましたし、住民の方も当然変わってきていると感じているというのが実態でございます。
次に生活保護の関係でございます。生活保護は病気だとか、怪我で働けなくなったり、その他の様々な条件で収入が無く、あるいは働いても少ない収入だったということで、生活費や医療費に困るときに活用する制度であります。今は、権利として保障されておりまして、最低の生活を保障していくということが原則でございます。
本町におきましては、今年の3月現在でございますけれども、50世帯の71人の方がその制度を受けているわけであります。保護率は6.5%ということになります。これは管内町村の9.0%を下回り、保護率の順位は下から5番目くらいとこうなっております。これはあくまでも、千人値でございますのでご理解いただきたいと思います。
生活保護の制度を受けるか受けないかにつきましては、相談業務が各地域にいる民生児童委員が大きく関わっておりまして、持っている以外の方も相談に応じているわけでありまして、そのしづらいというのは誰しもが持っていることでありますが、できるだけその状況を把握して、相談する方の自宅へ民生委員さんが出向いたりしてですね、その手続きを含めて相談に応じているわけです。
後は、十勝、今度変わりました社会福祉事務所の担当者と連絡を取りながら、十分な対応をしておりますけれども、今後も抵抗感がないように、窓口といいますか、民生委員の皆様にもその旨ご相談申し上げ、少しでもそういった本当に困っている方については、その制度を受けるように進めていきたいというふうに考えております。現在そういった中で、本年度から自立支援プログラムというのを国が定めまして、現在の保護世帯の全世帯の状況を把握して、個別に相談をして必要な援助を行うと、こういう形になっているところでございます。
先程から下から5番目と申しますけれども、人口の多いところが一番保護率も多い状況になっておりまして、ただし本町におきましては、この雇用の状況が、現在も以前も含めて、働ける場所が類似する、うちより少ない人口のところも、若干前後しますけれども、そういう雇用がしていける、働く場があるというようなことから、低い状況になっているのも事実でございまして、決して保護を抑止するとか、そういう制度をなるべく活用しないような、そういうことはなく、いつでもという条件は受けているわけでありますけれども、そういう面で若干低いのではないかなと、普通でいえば、帯広市入れて5番目くらい、管内では4番目くらいになるわけでありますけれども、雇用のない町村がかなりありますので、そちらのほうが千人値の保護率が高くなっているというようなことでございます。以上でご答弁をさせていただきます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) ご答弁ありがとうございました。それでは再度、質問をさせていただきたいと思います。まず、大課制の導入ですけれども、清水町の場合は、平成9年より非常に取組みも早くやっているということでございまして、これを本当に評価するところでございます。そういう部分では非常によろしいのでしょうけれども、やはり非常に、本当に行政のサービスということが、どうなのかなということを考えたときに、やはり手続きなどが、便利でやさしくて、わかりやすくて、早くてという、この4つが私は大切ではないかなというふうに思います。
そこで、大課制の中で、そういう簡素化になっておりますけれども、やはり書類など申請書を書くのに、非常に同じ事を何回も転入者の方達も手続きをすれば、場所的に移動しなくても済みますけれども、これは同じ事を書かなくてはならないということですけれども、そういうことはもうよろしいんでしょうか。清水町の場合は。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町民生活課長。
○町民生活課長(笹倉大嗣) 今のご質問ですが、清水町に転入した方が、何回も申請書、書類を書いて手続きをするというようなシステムにはなっておりません。それで清水町に転入された方が、転入届を1枚、複写の転入届なんですが、それを1枚書いていただければ、それぞれの課にですね、その書類が届くようになっておりまして、一度で手続きが終るようなシステムになっております。
また、町長からも答弁ありましたけれども、水道課とか、いわゆる関係課に必要な、届が必要なときには、私の方で窓口で書類を預かることもありますし、必要なときには担当職員に来ていただいて、手続きを終らせるというようなシステムを取っております。以上です。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) そういう中で、今のところ、職員の数というのも非常に少なくないということでございますので、各担当の職員が出向いてきて、業務をこなせるというのも、可能であると思うんですけれども、私が先程申し上げましたとおり、財政改革の中で、職員の補充は当分していかないということでございます。そういうときに、担当の職員がこちらまで出向いてきて、業務をこなすということが、それはどうなのかなということで、それは事務事業などに支障はきたさないのでしょうか、将来。そういうことをお尋ねしたいと思いますが。
○議長(田中勝男) 町民生活課長。
○町民生活課長(笹倉大嗣) 実態としてお話を申しあげますが、先程も町長のほうからご答弁を申し上げていますが、窓口職員がすべて把握しているということではなくて、現実に書類を見なければ、お客さんとお話できない部分も中にはあると思います。
例えば、住宅の問題でも、現況届という中で提出いただくんですが、毎年所得が変わったり、家庭の構成が変わったりという、そういった異動が必ずあるわけですけれども、そういった細かいことになりますと、直接担当の方に来ていただいて、確認していただくとか、また住宅係として、入居者の方に、その機会にお話をしなければならないこともあるようなこともあるのではないかなと思いますし、また、児童手当の関係につきましても、現況届等提出いただくときには、家庭状況の変化だとか、そういった部分についても、詳しく聞かなきゃならないというような事情がありまして、一概にコンピュータ化したことによって、住民の皆さんのサービスにつながるということにはならないだろうと思います。
要は先ほどから簡素化というお話がされていますけれども、特に窓口の場合、いろいろなプライバシーの問題とか、悪質な申請も出てくる可能性があります。特に、印鑑証明の場合につきましては、必ず本人を確認するということと、本人でなければ委任状を持ってきていただくと、基本は必ず手帳を持参しているということが基本になるんですが、特に今、本人確認ということが求められておりまして、コンピュータで申請すれば、すべてですね、本人が手続きしなくても簡素化につながるということが一概にですね、サービスにつながるかといったら、いろいろ問題等が噴出したときに、その対応ですね、求められた時に果たしてその本人が、すべて行政側に申請手続きからすべてをまかせたときに、そういった問題を防げることができるのか、防止することができるのかということを考えるとなかなか難しい問題もあるのかなというふうに思います。
それで私どもは、先程町長からお話がありましたように、お年寄りの方が来て、役場の中にどういうシステムがあって、どこの係でどういう仕事をやっているかということで、来られますけれども、そういうお客さんには必ず職員が窓口にご案内して、用件のある担当課の窓口の職員につなぐというようなことを進めておりますし、窓口に来たお客さんが、職員が仕事に熱中していてわからないこともあります、実際には。そういった面で、お客さんが来ても不愉快な思いをすることもあるかもしれません。
しかしながら、そういった部分について、特に私ども気をつけて、窓口業務に当たっているつもりですが、なかなか今、ITによって、窓口業務を総合窓口にしてはどうかという部分については、良い面と悪い面があるなというふうに実は私も考えております。以上です。
○議長(田中勝男) あの、町民生活課長、一問一答質疑でございますので、聞かれたことを簡潔にお答え願いたいと思います。
続けます。11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 今、現在は職員の数も十二分にいらっしゃいますので、そのようなサービスというものが、可能であると思うんですが、将来、昨日も、橋本議員の質問の中で、120人、130人程の職員になる計画でございますので、そのときに、果たして今のサービスが可能であるのかということも心配なんですよ。やはり、今現在、このITを取り入れた、私が申し上げたような住民サービスというものが、この日本の中でやっているところもありますので、そういう中でITがすべてやはり心配だということばかりでもないと思うんですよね。やはり、将来的には、すべての業務がこのITの端末を入れて、やっていくというのが、もちろん必要ではないのかと思います、その前提として、窓口業務を清水町もやっていくべきだなというふうに考えておりますけれども、やはり職員の方は、そこら辺、私なんかよりも、もちろんプロでございますので、まだまだそこら辺の考え方というのは、ITというのがそこまで受け入れられないということなんでしょうけれども、これ将来はどうふうにするつもりでしょうか。将来、130人くらいの職員になったときに。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今、職員の関係でございますけれども、昨日も町長からご答弁申し上げていますが、今の職員が将来120名という形で想定しております。当然、仕事をこれからの事務量も増えてくるということも想定されますが、道州制など含めて、予想されますけれども、昨日もご答弁申し上げているように、現在の仕事をそのまま抱えるんじゃなくて、民間の方にお願いできるものは、していくといったような体制を取りながら、120名体制で業務を遂行していきたいというふうに考えてございます。
それから、いわゆるITの関係ですけれども、将来、今議員おっしゃるように電子申請、自宅で、そういった時代も来るかと思います。来るかと思いますが、現在のところ、今の清水町としては、今の窓口対応で、職員がその窓口に行き、お客さんに接するという対応で進めていきたいと考えているところでございます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) それでは次、生活保護対策ということで、お聞きしたいと思います。今、答弁の中で、生活保護率というものが、十勝管内では、大変低いということでございます。
これは、清水町の人達、住民は、この豊かであるということでは、大変そういう考えであれば結構ですけれども、生活保護費の地方負担が多いから、自助努力を強く求めているという結果であるとすれば、私も心配でございますが、そういうことはないでしょうか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) 先程、町長からも、ご答弁をさせていただきましたとおり、生活保護申請にあたりましては、直接、支庁のほうで、権限を有しているわけでございますので、よく内容をお聞きして、おつなぎをするということが、私どもの大切な仕事なのかなと思っております。
そういった意味では、業務上で、制限を加えるとか、あるいはそういった方向に持っていくということは、私どもの権限の中にはございませんので、内容をよくお聞きをして、そういったものが本当にどうなのかという部分については、十分調査をして、聞き取りをして、おつなぎをしていきたいというふうに検討をしておりますので、そういったことはないというふうに思っております。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) もちろん、自助努力というのも大変大切なんでしょうけれども、やはり職が無くて、働く場所とか仕事が無くて、このような状況であるんであればよろしいんですけれども、やはり働きたくても、家族の方が、働き手の方がご病気だという、そういう現状の中で、ご苦労をさせている方も現実におります。そういう中で、やはり行政としても、この生活保護制度の仕組みというものをきちんと説明をしていただかなければならないと思うんですよ。やはり生活保護法で、このあなたに保障されていることと、権利とその部分ですね、そのあなたにしていただくことという義務というものを、きちんと説明をしていく、行政としての責任もあると思うんですけれども、その辺はどのような形でやられているのかなと思いますが、住民に何だかの形で、普段というのか、日常、目に付くところにそういうものが、掲示したりなんかをしているのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) 生活保護制度に関わりまして、窓口にそういったものももちろん用意してございますけれども、一番内容をうちのほうに寄せていただく、こういう相談をしたいんだということを、寄せていただいて、直接お話を聞くということが、一番先の、一番大事なことになるのかなというふうに思っております。そういった意味で、先程ちょっとお話の中に、なかなか敷居が高くてというお話がございましたけれども、私どものもしそういった状況があるとすれば、反省しなければなりませんけれども、生活保護そのものについては、個人の、本当の生活の部分の内々の部分を聞くということですので、その対応というのは随分慎重にしていかなきゃならないなというふうに思っております。そういった意味では、窓口にそういったものも用意してございますし、広報等でもお知らせはするわけでございますけれども、十分とは確かに言えないかなと思いますが、ただ制度的には、大変歴史のある長い制度でございますので、住民の方にも随分承知をしていただいているものというふうに私どもも思っております。なお、一層そういった部分については、努力をしていかなければならないかなと思っております。以上です。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) そういう中で努力をしていただきたいというふうにも思います。ボランティア的な形で各地域には民生委員の方が担当しているんでございますけれども、なかなか、今、民生委員さんの活動範囲、農村地域ですと、わりと人の出入りも少ないんですけれども、町になってしまうと、人の動きやなんかで、自分の担当区なんかがきちんと把握できないという部分もあるように聞いているんですが、そういう実態はないでしょうか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) ちょっと確認させていただきますけれども、民生委員さんが、自分の担当地区の確認がちゃんとできていない、ということですか。
○11番(奥秋康子) 確認する資料が、あの。
○保健福祉課長(安曇達雄) はい、実は、昨年、民生委員さんの改正がございまして、新しい民生委員さん、それぞれ就任いただいたんですが、
大事なことでございますけれども、民生委員さんの自分の担当区ももちろんでございますけれども、住民の方がどなたが自分のところの担当区の民生委員さんなんだということを、わかっていただくことがまず大事だろうなということがございまして、実は、それまで広報等でご連絡していたんですが、それぞれの町内会長さん、それから農事組合長さん宛てに、新しい民生委員さんのお名前のご連絡を申し上げまして、現状の中で、情報の部分についての守秘義務等々もございまして、大変情報が取りにくい中で、ぜひ町内会長さん、それから農事組合長さんのご協力をいただきたいということで、そういった形の文章を差し上げました。
できるだけ、町内会、農事組合の、それぞれの地域の方の、後押しもいただきながら、民生委員活動というのはしていかなきゃならないということもございましたので、そういった措置も取ってございます。そういう意味で、まだまだ有効な手段があるかもしれませんけれども、いろいろ検討しながら進めていきたいと思っております。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 民生委員さん自体は、自分の担当区の個別の家族構成とか、お名前とかそういうものとか、そういうものまではおわかりになっているのかどうかということも、お伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) この部分も、民生委員さんからの要望が非常に高いわけでありますけれども、現在、保護条例の中で、そういった個人のプライバシーに関わる部分の公表といいますか、実はお渡しできない、やっておりません。そういうことで民生委員さんにお願い申し上げておりますのは、できるだけそれぞれの地域の方とのコミュニケーションを取っていただいて、もちろん必要であれば、私どものほうにこういったところに、例えて言いますと、独居のご家庭があるような気がするけれどもどうなんだろうという、そういった情報は、当然、私どもで押さえておりますので、そういった部分の情報公開はいたしますけれども、一団的なものについては出しておりませんので、全戸掌握をしているかという部分については、なかなか難しい部分があろうかと思いますけれども、ただその辺につきましては、個人情報の保護という観点からやむを得ないと思いますので、そういった意味から、各町内会長さん、農事組合長さんに、できるだけ情報の提供をお願いをしたいということで、文章を差し上げたという経過でございます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) やはり、民生委員さんの方も、この住民票とまでいかなくても、ある程度の把握をしておかなければ、なかなか動きづらいという部分もあるのかなというふうに思います。すべて今個人情報の中で制約をされておりますけれども、行政がお願いして、信頼関係の中で民生委員さんにお願いをしているというのであれば、私は個人情報というものを、住民票というものはお渡しして、その差し支えないのではないかと考えるんですけれども、いかがでしょうか。
○保健福祉課長(安曇達雄) 現状では、事務情報をそのままお渡しするということは不可能かなというふうに思っております。
それに変わりまして、先程申し上げましたとおり、できるだけ、もちろん、継続されている民生委員さんの皆様におきましては、当然、自分はおわかりになっておられますし、変わられた方につきましては、その情報をきちんと引き継いでいただくということは、もちろんでございますし、そういった部分についてはお願いしてございます。
更に地図情報、そういったものを含めまして、できる情報は私どもの方で用意をさせていただきまして、それぞれお渡しをしてございます。その中で、いろんな町内、あるいはいろんな方からの情報を得て、その確認でありますとか、そういった部分で、民生委員さんが窓口に来られることが多くありますけれども、できるだけの情報はお渡しして、また、うちのほうで、どうしても民生委員さんに関わっていただけなければならない部分もたくさんありますので、そういった部分での情報を交換しながら、できるだけそういう方々に対する対応を取れるような方向で努力をしていきたいなと思っております。以上です。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 最低限度、地図情報とかというものをお渡しをしているわけですけれども、農村地域はそうでもないんですけれども、町の中に入ったときに、結構、移動があると思うんです。昨年の秋までここにお独りで住んでいたけれども、今年は息子さんのところにいらしたとか、亡くなったとかいう部分もあったりして、その地図情報というものが、やはり民生委員さんのお手元には最新のものがいっているかどうかということも、もう一度お尋ねしたいと思います。
○議長(田中勝男) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(安曇達雄) 地図情報と申し上げましたのは、地域がどういうふうに区分けをして、どういった状況、おおまかなものでございますけれども、そういったものでございます。
その中で、必要とされる部分についての情報、例えば、個々のこういったところには、どういう高齢者の方がいるんだろうという部分等については、私どもで押さえている部分についての情報を書き入れながら、差し上げるということもございますし、地図情報、市販されていますものがございます。そういったものをご活用いただいて、利用していただくということになろうかと思います。
こちらで、全部地図をつくりあげてというところまでは、なかなか難しい部分がございますので、そういったことになっております。以上でございます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) わかりました、この今、清水町の場合は、十勝でも6.5%と非常に低い数字でございますが、数字を見る限りでは、喜ばしいかなと思いますけれども、まだまだ声が届かないような、行政に対して声が届かないような本当の弱者もいるということも申し上げまして、その方たちをやはりどう救っていくかということも、行政のほうで、今一度ご検討いただきまして、私の質問を終ります。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前10時50分)
○議長(田中勝男)休憩前に引続き会議を開きます。 (午前11時01分)
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