第4回定例会会議録(6月14日_一般質問7)
○議長(田中勝男) 次に、14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 14番、妻鳥公一でございます。私は3項目に渡って質問通告をしております。質問通告にしたがって、お伺いをしてまいります。よろしくお願い申し上げます。
まず初めに、特養移譲に係る住民訴訟について質問いたします。清水町特別養護老人ホームが旭山学園に無償移譲されて、2年が経過いたしました。私は2年前に遡って、特養移譲についての議論をしようとするものではありません。問題は、2年経過した今でも住民訴訟が起こされ、係争中であるということであります。しかも、一個人の利害、不利益による訴えではありません。地域福祉を考える清水ネットワークという住民団体が、町の行政執行により、町民に損害を与えたとしての訴訟であります。これは裁判ですから、勝訴・敗訴のいわゆる勝ち負け、勝った、負けたと結果は出るでしょう。私はその結果を問題にしているのではありません。町政執行の中で、住民訴訟が起こされたことは、極めて不名誉なことであります。町長として、町民に説明と合意を得る努力が足りなかったと思われます。そこで町長にお伺いします。係争中の住民訴訟の争点は何か。町長の認識をお伺いします。また、町長として、訴訟をどのように受け止め、対処しようとしているのか伺いたいと思います。
次に、この問題に関連して4点についてお伺いしますが、あらかじめお断りしておきます。私は旭山学園のせせらぎ荘の運営について、質疑をするものではありません。住民訴訟に関わってお聞きするものであります。
第1は移譲のとき、町の福祉行政と旭山学園の緊密な連携を図り、町の福祉の向上を図っていくとの考えが示されていました。その後、どのようにこれが進んでいるのかをお伺いいたします。
第2点目、評議委員会を設置することになっておりましたが、組織や活動状況はどうなっておりますか。
第3点目、旭山学園せせらぎ荘の事業収益について、お伺いいたします。
旭山学園が特養移譲にあたって、提出されました平成15年度の収支予想では、赤字を見込まれていました。現在はどのようになっているか、お伺いいたします。
第4点目、町がゴミ袋の有料化にあたって、それを町民が分別について、理解してもらいたいとゴミ袋の有料化試行を行いました。そのときのゴミ袋の購入先を旭山学園としています。どうして旭山学園であったのかをその理由をお伺いいたします。
次に2項目目、介護保険制度の見直しについてお伺いをいたします。介護保険制度が実施されて、本年7月で5年目を迎えました。この間、介護保険制度について、様々な論議や制度上の不十分さが現れてまいりました。今回、当初より5年で制度を見直すことで出発し、今回、国はその見直しをしております。見直し案が、今、国会に提出され、論議している真っ只中ですが、まだ法案は可決されておりませんので、詳細についてはこれからであろうと思いますが、今回、進めようとしている介護保険の見直しの概要について、知りえる範囲でご説明をお願いしたいと思います。
今回、国は、今回の見直しを高齢者が介護サービスを利用しすぎるため、保険財政が悪化する恐れがあると、そのような観点で、この見直しをしていると思います。そこで、この見直しが、町民にどのような影響をもたらすか、町の考えをお伺いしたいと思います。
また、この見直しに関連してだろうと思いますが、今年から、老人の体力づくりを始めているようでありますが、どのような全体計画に基づいているのか、お伺いしたいというふうに思います。
次に3項目目に入ります。西十勝ことばの教室が旧羽帯小学校から清水小学校へ移転をするという行政報告がなされました。西十勝ことばの教室は、昭和53年に西部4町の言語治療教室として、言葉の障がいを中心に、障がいを持った子供達の指導、療育を始め、以来20数年余の歴史を刻んでまいりました。その間、行政報告にありますように、西部十勝ことばの教室は、昭和61年に清水町心身障がい児通園施設きずな園を設置し、ことばの教室と併設して、幼児から小学校・中学校の児童生徒まで、心身に障がいを持った子供達に総合的療育指導を行ってきました。
また、平成5年の学校教育法施行規則の改正により、普通学級児童の通級による指導の制度化がなされました。平成16年度から、支援教育制度により、きずな園は清水町児童デイサービスセンターとなりながらも、ことばの教室ときずな園はそれぞれの持ち味を生かしながら、連携して療育指導にあたってまいりました。今回、西十勝ことばの教室が清水小学校へ移転するにあたって、西部十勝ことばの教室の施設や指導体制はどのようになっていくのか。この点についてお伺いをしたいと思います。終ります。よろしくお願いいたします。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午前11時53分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後1時00分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、午前中の質問にお答えしたいと思います。
特養に関わる住民訴訟につきましては、すでに昨年の8月16日に、争点につきましては、議会でご報告申し上げたとおりでございます。
当然、その後、議決をいただきながら、応訴をしているところでございますが、それぞれ説明、住民に2ヵ年に渡りまして、説明をしてきたところでございます。そういうことで、特別に町が要請を云々ということでもなく、何もなく、現在も引き続き係争中でございますので、詳しくは述べることができないわけでありますけれども、現時点では、私は非常に、本件につきましては、遺憾でありますし、極めて町の、町民及び町外にも不名誉なことだとこのように思っているところであります。
次に、その続きでありますが、いろいろ緊密な連携を図るということでありますが、当然、福祉を進める上では、議員もご案内のように、総合計画があり、そして地域福祉計画、その方向を示してきているわけであります。単なる一事業者なり何なりが、これをやることにはならないというふうになっておりまして、町がやはり位置付けをして、その上で事業展開がなされるものであります。そういうことから考えまして、当然ながら、連携を深めながら、利用者のために、この施設を運営してきているところであります。
評議委員会のことでありますけれども、当然、この評議委員会を設置、15年の3月に設置しておりまして、地域の推薦者、それから行政ということで、私ども課長が入っておりまして、19名で構成されております。
したがいまして、評議委員会のすべてを得なければ、理事会の決定にならないわけでありまして、極めてこの理事会の設置についての、住民の声が中に取り入れられているというふうに聞いているところであります。
こういった点から、社会福祉法人の旭山学園につきましては、そういった様々な町民の声をしっかりと受け止めているところであります。
次に、せせらぎ荘の問題でありますが、長期構想では、計画ではなく構想の段階では、いわゆる赤字が、収支不足になるのではないかということでございましたけれども、現時点では、ほぼ収支バランスが取れているようでございます。いわゆる黒字、大黒字ではなく、いわゆるマイナスではないということでございます。
ただ、15年度に、経常支出とは別に、町が施設整備を出来なかった分があったわけでありますが、スプリングクーラー等々、備品等々含めて、その部分が出ているということでございます。
なお、評議委員会の公開につきましては、あくまでも法人の判断になるところでございます。
また、ゴミ袋のことでございますけれども、これはゴミの有料化導入に伴いまして、どうしようかと、担当者の中で話がなったわけでありますが、できれば町内で調達が出来ないかどうかということで、いろいろとお話をしたところ、たまたま学園の授産施設がありまして、それが入所利用者のためのいろいろな事業展開をしているわけでございまして、社会復帰の準備をしているわけでありまして、そことの話合いによりまして、できるということで、ゴミ袋をそこにお願いをしたということであります。
そういうことで、芽室の類似した施設が、授産施設がやっておりましたので、それに合わせて地元で出来ないかということで、その旨を発注したところでございます。
授産施設等の利用促進についてということは、すでに各都道府県、あるいは市町村宛に、利用者のために、その活用についての配慮を願いたいというものですから、それに沿って、行ったということであります。
次に2番目の介護保険でございますけれども、5年間経過いたしましたけれども、3つ、制度の視点がございます。保険料や市町村の負担が増加しないように、給付を効率化し重点化すること、2つ目には、要介護状態になってからのサービスの提供にとどまらず、要介護状態にならないために、身体状態の介護予防に重視していくこと、3つ目には、介護、年金、医療等、各社会保障制度の機能分担を明確にするということであります。これは、3つ目が、今審議中でありますけれども、年金を受給していながら、介護に入った場合に、食事も何もかも片方では需給して、要介護になっていない人は、自分たちで生活して食事も全部やっているんだけれども、施設に入ってこう受けるようになったら、そこで食事もその中で、支給されるのは二重の食事代になるのではないかというようなことでございます。そんなことで、今これらが、施設入居者のホテルコストというか、そういうもので、その分を予防介護給付のほうに持っていってはどうかというようなことが、今、議論されているところでございます。
一部、18年度、ホテルコスト、いろいろ居住用負担は、食費、光熱費等については、10月を目途に実施されるという予定になっているところでございます。
また、在宅サービスの場合の要介護1の方のうち、介護予防の効果が期待できるという場合は、現在のサービスの再評価をし、再現した新たなサービス、先程、病気にならないようにという質問がありましたけれども、筋力トレーニングだとか、栄養改善だとか、そういったことが予定されているようであります。
更に、転倒予防教室なども提供されることになっております。これらの介護予防サービスは、私どもの地域支援事業に分類されまして、この財源は介護保険料になってくるということであります。
新たなサービスがなされていくわけでありますから、いろいろなこのサービスの総合的な機能、相談窓口だとか、あるいはこのケアマネ、マネージメントというものが要求、強くこれからまた要求されるわけでありますので、第3期の計画でしっかりと議論しながら、いかに我が町の介護予防対策に、介護保険の対策にしていくかということを考えていかなきゃならないだろうと、このように思っております。
なお、不足してくる部分があるかもしれませんが、その部分については、各自治体と協調しながら要望し、しっかりと国への意思をはっきりさせたいなとこのように思っているところでございます。以上、申し上げまして、答弁に代えさせていただきます。
○議長(田中勝男) 次に教育長。
○教育長(横山一男) それでは、妻鳥議員の西十勝ことばの教室が清水小学校へ機能移転をすることによっての指導体制がどう変わるかというご質問でお答えをしていきたいというふうに思います。
この西十勝ことばの教室の機能移転につきましてはね、その基軸にあるというか、根底にあるのは特別支援教育制度の考え方にあります。障がいのある児童生徒と障がいの無い児童生徒が、同じ教育の場で学習や行動を行う交流、共同学習を積極的に行うというところにあります。このような背景も清水小学校へ機能を移転したひとつでございます。この教室の正式な名称は、清水小学校言語通級指導教室といいます。
それでは中身に入りますが、大きく3点申し上げます。
1点目、機能移転する前と後での指導がどうなったかという問題ですが、まず、子供の側面から申し上げますと、子供たちは以前も現在も通常教室に籍を置いて、言語教室に通級しています。
それでは子供の指導の受け方について申し上げます。以前は籍を置く、通常学級から言語の個別指導を受けるために、羽帯のことばの教室に通っていました。議員もよくご案内のとおりです。その移動の足は、保護者が担っていました。現在は、清水小の子供たちは通常学級から自分の学校に開設されていることばの教室に通級して、個別指導やグループ指導を受けています。御影小学校の子供につきましては、担当の教員が御影小学校に出向いて指導しています。鹿追小学校からの子供は清水小学校へ通って指導を受けています。
では、教師の側面はどうかということですが、言語通級指導のために2名の教員が清水小学校に加配されています。指導教員は以前も現在もこの2名の加配教員がその任に当たっています。
教員の指導のあり方を申し上げますと、以前は清水小学校に籍はありましたけれども、羽帯のことばの教室に出向して、指導するとともに、学校の会議等では学校にまた戻るというようなことで、学校とことばの教室の間を行ったり来たり、行き来することが多くございました。
現在は、清水小に常駐しておりますので、常駐してことばの教室を担当しておりますので、特別支援教育にも積極的に関わりを持つことができます。個別指導のあり方は、以前も現在も変わりがありません。
それでは、機能を移転することによって、指導体制のメリットとデメリットはどうかという面であります。
メリットの側面でありますけれども、学級担任と指導者との連携が、ごく近くにいるわけですから、非常に取りやすくなって、特別支援教育に向けての体制づくりがスムーズに行われるようになってございます。
2つ目は、通級する保護者の負担が軽減されています。また、指導教師の出勤場所が固定されることによって、落ち着いた指導体制が図られています。
3点目は、清水小学校が保有する教材教具を活用することができます。
じゃあ、デメリットの面はないのかということでございますが、これは清水小学校の空き教室を通級指導教室として利用していますので、羽帯の施設にありますような完全防音マジックミラー、そういったような施設はございません。しかし、実際の指導には特に支障が出ておりません。
3つ目、じゃあその言語通級指導に利用している教室の有り様でございますが、この教室は個々の児童の言語障がいを改善することを目的にしておりまして、発言指導であるとか、高音の改善指導等々、言語機能の基本的に関わって指導する場であります。そうしたことから、当然、静かな環境を有する空き教室を利用しているところであります。
以上、申し上げまして答弁させていただきます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 一番最初の住民訴訟に関わって、争点といわれるものについて、それからその内容について、行政報告の範囲を出ない、詳しい中身については、訴訟中だということでございますが、ひとつ私が聞きたいのは、この訴訟の中身をどうのこうのとか、訴訟がどうだという形で質問はしないということでございます。
これは町が行った行政執行でございます。そのことで訴訟になったという点で、どう受け止められるか、私が先程言ったように、訴訟にまでなる状況、しかもそれはこれからも続くという状況で、去年の問題は訴訟の中身というのは、前のやつは訴訟が解決、終ってきているんです。判決出てきている。改めてここで今の係争中の争点ということをお聞きしたかったんですが、それは訴訟の内容ではなくて、その争点は何になっているのかと、今そこのところがちょっとひっかかったんですが、町長お願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 訴訟の内容は、昨年の行政報告にしたとおりです。その3点しかありません。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) あのそれしかないんですか。それが争点だということですね。いわゆる住民に被害を与えた、これは争点でしょうね。それでそういう訴訟が起こっていると、じゃあ、こういう訴訟が起こって、訴訟の内容が言えないと、詳しいことは係争中だと、そこで町長はさっき、これは個人の訴訟ではないんですよね、さっき言ったネットワークを中心とする人達が、これは駄目だと言って訴訟になった。そういうところをね、町長がどう受け止めているかということを、本当はこのところで聞きたかったんです。2年間続いているんですから。町長、私さっき言ったように、この内容、争点を明らかにしないとね、もっと詳しく。町の態度はこうですよというのがなかったら駄目だと思うんですよ。それを住民に明らかにする中で、この訴訟をどう見るかということですからね、皆が。そこら辺ちょっと、町長の気持ちというのか、考え方というのか、明らかにしてほしいと思うんですが。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 議員もご案内のようにこの問題はですね、監査請求がスタートでございますから、それから発したものでございまして、それが引き続きなっているわけでありますけれども、私としましては、町の行政運営をしていく中で、公平性、中立性、正当性とこういうような中で、やっていく中で、今後の福祉の施設の運営にあたっては、やはりより専門化した、今までは町直営ですべてがやってきたわけでありますけれども、これもやむを得ず町立にしてきたという経過があるんです。議員はいないのでご案内ないと思いますけれども。そういう中で、町がこの事業展開をしてきたと、しかしここに来て時代は変わって、そういった法人やNPOとか、そういったものに携わるという中で、町としてはあくまでも町の考える福祉政策の中の一環であれば、こういう形は妥当ではないかということで判断をした中で、こういう形を取らせていただいたわけでありますが、それが正当性になっていないと、不正当だということについて、私は非常に遺憾と思っているわけであります。
現在そういうことから、訴訟が、監査請求があり、更に訴訟に続いているわけでありますから、現在それに対して、町の考え方は間違ってはいないということで、応訴をしているわけですし、議会の皆さんにもご説明して議決をいただいているわけですから、その内容については、係争の争点については、何度も申し上げておりますけれども、昨年の行政報告でしたものと何ら変わっていないわけです。
今後、どのようにするかということについても、これはあくまでも係争中でありますから、その推移を見守るしかないということです。ただ、残念なのは、長い間、町民の皆さんにもご心配かけてるところが多々ありますし、外に向かってはあまり好ましくない。1日も早く解決できればと、こういうふうに思っております。以上です。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 裁判は裁判で応訴するということ、私、それが駄目だとかなんとかではありません。訴訟を受けたら、それに応訴するということで、私はそのことを言っているのではありません。こういう不正常な状態だと思うんですよ。あるひとつの、清水ネットというところから、こういうふうな訴訟を起こされるということは、不正常だと思うんですよ。これは話し合いの前にも、いろいろ話し合いの状況どうだというふうになったんですが、これは話し合いでつく、するべきだと思うんですよ、長びかさないで。そこら辺の話し合いはできないんでしょうか。町長。これは個人の不利益だとか、損害だとかという、そういう訴訟でございませんので、町民の方々に、こういう状況であるということを説明しながら、相手方との話し合い、これはしては駄目だという問題ではありませんから。裁判だからそんなの駄目だとはなりませんので、そこら辺のところ、町長どんなふうに考えているのでしょうか。町長。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) これは裁判になる前であれば、お話の余地はあるわけでありますし、したがって、私は最初のときに、そういうようなお話合いをすべく、したいということで、2回ほどお会いしているわけですけれども、単純に個人だけでしたから、やっぱりきちんと組織のメンバーがこうなってこうだと、そしてこういうことで、このことだけじゃなくて、福祉ネットなんですから、全ての在宅も含めて乳幼児から高齢者まで、幅広く意見交換をしたいんですけれどもと言っても、それに応じてくれなかった。したがって、こういう形になって、更にこうなってきているということですから。今現在こうなっている以上は、話して云々ということは相成らないだろうとこのように思っています。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 町長の意思がそういうことだということを確認させていただきました。それで先程、旭山学園せせらぎ荘のね、運営についてどうのこうのいうこともないし、移譲した後、せせらぎ荘が施設の改善や何かでできているという点について、サービスも向上していると聞いております。残念なのが、町がそれをできなかったという、そういう点では残念であり、そういう努力がされていなかったということでありますが、そこで先程旭山学園との関係の中でひとつお伺いしましたが、ひとつお伺いしたいのは、旭山学園というとかなり大きな組織でしっかりした福祉の事業を行っているということでございますから、先程言われたように、旭山学園は福祉の部分でいえば、町の福祉計画に基づいてやっていくと、その一部分だと、そして協力関係を行うと、お話されたと思います。
それはそれでいくんですが、先程言いましたように、移譲のときに関係を十分につけていくというお話でございました。そういう点でどんなふうになっているかということをお伺いしたんですが、町の計画でいくというのは当然のことですから、その中でも、いろいろと福祉関係、それから、特養というのは、ひとつの重要な部分ですよね。それから、特養に入れない人、入れる人、そういうもの、じゃあ入れない部分はどうするかという問題なんかを福祉として考えていくということになると、やっぱり関係を持たなければならないんでないかと、話し合いをする場があるんだろうと思いますが、そこら辺の連携というのはどんなふうになっているんでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 先程も言いましたが、連携は取らなければならないし、取っております。ですから、この旭山学園にとって、町有地に全て本体にしても、もうひとつのほうにしても、すべて町有地ですね、旭山学園というのは御影学園が母体ですから、いってみれば一旦離れたけれども、また清水町にと誘致をしてですね、そういう障がい者のための施設をつくっていこうと、つくってくれではなくて、つくっていこうですからね、町を挙げてつくっていこうということにしたところでございますから、当然ながら言ってみれば、直営に類するくらいのそういう考え方で今までも来たと思うわけであります。そういうことを考えまして、いろいろ連携を取っているからこそ、グループホームもつくっていただいたわけであります。場所的には、学園側としては、何もあそこでなくてもいいと思っていたけれども、将来のことを考えて、そこであの場所につくるんであれば設置してもらいたいということをお願いしてやっている、逆に私どもがお願いして、すべてやってきているというのが実態なんです。その辺のところをご理解いただいて、やはり福祉の心で、大きな中で、温かく議員も考えていただかなければ、なんにしたって、もう法人格でありますから、その中には私どもは中まで入っていくわけにはいきませんので、あくまでも全体構想なり、全体計画なり、それから今後の運営についての連携を密にして、利用者がここに入って良かった、そういった気持ちを持っていただくような運営に対する支援努力をしていくのが、我々の役目だとこういうふうに思っています。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 次に、ちょっと、先程ゴミ袋の問題でよくわからない、聞き取れない部分あったんですが、これは試行の段階での、旭山学園に頼んだということなんですが、その後プツッと切れたんですよ。ここの部分だけですよね、問題は。どうしてそういうふうになったのかね、そこのところ、高い安いとかいう問題も含むのですが、これはその段階からでいくと、だいたい継続するんですよね。それが継続しないでそこで切れたと、そこで高いのではなかったのかという疑問も出ているわけですね。そこら辺のところ、ちょっとどうしてそうなったのかという理由を説明してください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 金額は別として、あくまでも先程申し上げましたように、授産施設で事業展開が出来ないかどうかということなんです。町としても、そういう授産施設に当然ながら各都道府県に通知が入っているわけですから。そういう人達のためにね、出来るものであれば、そういう仕事を振り向けて、その人達が自立して、社会に復帰できるように、そういう支援をすべきだということになっているわけです。ですから、そういうものが出来ないかということで試行的にやっていただいたという結果であります。それもこれも係争中になっておりますので、それ以上の詳しいことについては、割愛させていただきます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) ちょっとわからなくなった。試行段階で出来ないかと、そういう授産施設に発注出来ないかということだと思うんですが、やったんですよね、駄目だったと、やってみようと、どっちも試行ですよね。ゴミ袋そのものも町民に試行段階でやる、購入も試行段階、駄目だったという理由はないんですよね。そこのところどうなっているのでしょう。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 試行で行ってみたけれども、これを事業化にしていくのには、困難性があったということでございます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) わかりました。やっぱり駄目だったということなんだと。それでゴミ袋の件、終らせてもらいます。
次に介護保険制度について、町長、だいたいの概要言われました。それで、こういうふうにひとつは保険、利用者の負担を求めるということが、ひとつ、大きくですね。それから、今回の見直しでは、予防介護というものが出てきているようですね。要支援、介護1が2つに分けると、ひとつは状態のいい人については、予防介護にまわると、実は要支援と介護1が非常に多いんだと、国がそう言っているんです。ここを減らさないことには、駄目だということで、そういう考え方できているようでございます。
そうすると、介護保険の見直しされてきて、予防介護に重点を持って、予算を持っていって、国のね、そして先程町長言われたように、ホテルコストだとか、食事だとかを10月から納めてもらうんだということになるようですね。これはそうすると、利用者の負担が非常に増えるということになると思うんですよ。それで先程も聞いたんですが、利用者それから保険者、保険を払う方、今は5段階でとっていますが、これらについて、受けている町民、利用者、それから保険料を払っている人、こういう人にどういう負担がかかるのか、ちょっともう少し詳しく、これ町長に聞くのは大変なんですが、町長、押さえている範囲で、これは大事なことですから、ちょっと教えてください。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在、ご案内のように、当町は介護保険料については低いほうでございます。これが様々な施設が生まれたり、介護度が高くなってきた人が多くなれば、当然ながら保険料が上がっていくのが道理でございます。今回は、これをやってみるなかでは、やはり全ての現在のサービス、再評価をしていかないと、この辺が生まれてこないわけですから、要介護、要支援、要介護1、その辺の層はこれは多いのは現状であります。これは全国的に見てそうであります。
そうならないようにするための予防対策をどうするかということなんでありますけれども、それもそのことについては、先程もご答弁を申し上げましたから、何回も言うのあれなんですけれども、本年中に策定します、第3期の介護保険事業計画、これをしっかりこの中で議論していかなくてはならないということで、そういうことから、保険料等々も議論されていくわけでありますので、今しばらくちょっとご猶予をいただかなくてはならないとこのように思っております。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) はい、それでひとつ国が進めているのはできるだけこの介護保険にお金がかかりすぎるので、かけないようにという考え方なんですね。だからそうすると、利用者に負担をかけていく、利用させないようにする方向でくると思うんですよ。それが介護予防という形で出てきたんだと、そこでとにかく、要介護の3とか4でね、入所出来る人、その人の問題はひとつはホテルコストと食事代なんです。これは大変な負担になります。負担になります。それから、それはひとつとして置いといて、これは負担をかけるわけですから、今、一番問題になるのは、要支援と介護1あたりのね、人達というのは、そしてここから漏れる人達、境界線で、こういう人達をこれから町として、どう支援するか、ひろっていくか、ここが大事なところのひとつなんですよ。先程言った利用料の負担も問題ですけれども、町としてやる、先程も言いましたように、健康づくりだとか、食事の学習だとか、何とかってありますけれども、それを町としてやる、これは国がある程度予算化すると思います。しかし、そこら辺のところの漏れた人達、お元気な方ですと、92、93歳でも独り暮らしでね、何にも文句言わないでやっている方います。しかし、もっと若くて倒れられたり、体を悪くされた方もいらっしゃいます。人様々ですね。ですけれども、そこから漏れた人達をどう救っていくかという、そういうことが町政の上で、福祉の上で大事なことだろうと思うんですよ。そこの施策を町がとる必要があるんではないか、そこら辺のところの、町長の考えを聞かせてほしいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) これまでにも、独自で、単独でやってきていることはありますが、これも財政的な問題も出てきます。それで、他町村では、それらが全然していないので、我が町が財政状況厳しいのに出来るのかということになると、これまた財政状況が他町村より悪くても、それが出来るかと、他はやっていないのに、他はまだやっていないのに、うちがそのことだけを取り上げて出来るかということになった場合、やはりいくら福祉といえども、取捨選択した中で、集中ろ過していかなきゃならないものはしなければならないということになるかと思うんであります。先程も何回も言っていますけれども、介護保険事業計画を策定する中で、いくらかでしっかり議論していきたいと、このように思っております。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) ちょっとそれ、町長の答弁には意見があるんですね。他の町村でやっていないと、うちの町村よりも豊かだと、そこがやらないでいるのに、私達の財政ではやれないと、僕はそういう論理では駄目だと思うんですね。やれる範囲で努力すると、本当にね、大変な人達いるわけですから、その人達を救うという立場をとらなければならないと思うんですよ。財政の問題ではなくて考え方の問題だと思いますよ。それが気概というふうに言わなければなりません。今度の改正が本当に大変な利用者に負担を負わせるものにならないようにしたいと思っていますけれども、そういう自治体としての努力をできるだけしていただきたいということと、この改正は、改正というか見直しはね、町の仕事を膨大に増やすと思います、今町長が言っているように。中身をちゃんとやるとね。そこら辺のところ、心して、その町民に負担をできるだけかけないように、努力をしていただきたいというふうに思います。これからの計画ですので、そういうふうに述べておきます。
次に教育委員会でございます。私も随分、何年間か離れてしまいましたので、特別教育、支援学習というんですか、支援教育というんですか、こういうふうになってきたんですね。なんか、例えば、多動の子供がいたり、社会学習障害を持った子供がいたり、その障がいにも多種多様になったということで、こういう支援教育ということが、支援学習といいますか、これが出てきたようでございますが、ちょっと、そこのところを、障がい者を含めての支援教育というんですか、支援学習というんですか、そこのところのさわりだけ教えてください。
○議長(田中勝男) 教育長。
○教育長(横山一男) 特別支援教育につきましては、従来、特殊教育と言っておりました、その特殊教育の対象だけではなくて、今議員もお話されていましたように、学習障害、これはよくLDという言葉が使われます。更には注意欠陥多動性障害、これはADHDと言われていますが、そういうものを含めて、障がいのある児童生徒の自立や社会参加に向けて、適切な教育や指導を通して、必要な支援を行うというものでして、障がいのある子供に対する教育のありかた、方向性を示したものでございます。
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○議長(田中勝男) これで一般質問を終ります。
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○議長(田中勝男) 以上で、本日の日程は全部終了しました。
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○議長(田中勝男) おはかりします。議事の都合により、明日6月15日は休会にしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
よって、6月15日は休会することに決定しました。
6月16日は午前10時に会議を開きます。
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○議長(田中勝男) 本日はこれで散会します。
(午後1時54分散会)