北海道清水町議会

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平成17年第4回定例会会議録(6月16日_日程第5)

○議長(田中勝男) 日程第5、議員提出議案第2号、清水町議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。議員提出議案を朗読させます。事務局長。

 (事務局長朗読)

○議長(田中勝男) 本案について、提案理由の説明を求めます。
 下関誠議員。

○提出者(下関 誠) 提案理由の説明を申し上げます。
 1月に議長より定数についての諮問を受けまして、審査してきた結果が5月25日にまとまりまして、答申した内容に沿って、提案したしだいです。理由につきまして、前回、陳情審査報告の中にも含まれていることと重複いたしますけれども、ご説明を申し上げます。
 本町における議員定数については、時代背景や法改正のもと、過去数度に渡り、改正がされてきました。最近については、15年の改選時から、現行の18名に改正されたところですが、その後2回の特別委員会を経て、今回の諮問を受けた審査と、数年に渡りまして、審査を続けてきた結果でございます。
 審査にあたりましては、6項目の視点に基づきまして、進めてまいりました。その中に、合計12回の審査を行っておりますけれども、その中には、議員の各位のご意見を伺ってきたこと、また、陳情がありまして、同時並行で進めてまいりまして、参考人として、ご意見を伺ってきたことなどが含まれております。
 なお、今回は定数についての条例の制定についての提案でございますけれども、常任委員会につきまして、2常任委員会にするということが、確認されております。会議規則等の改正につきましては、所管の分担、常任委員会名とかございますので、今後の審査になって行く予定です。また、その他の委員会につきましても、今後、検討していく課題となっておりますことを付け加えておきます。
 よろしくお願いいたします。

○議長(田中勝男) これより質疑を行います。14番、妻鳥公一議員。

○14番(妻鳥公一) 今、この提案理由について、委員長から説明がありました。ひとつお伺いしなければならないのは、経過については、今、説明がされました。これは18から13へと、5名の定員減ということでございます。大変、議会として、経過だけではなくて、こういう激減をする以上、議会そのものの今までのあり方、議会の果たす役割、議会は何であったのかということについて、もう少し説明がないとね。ただ経過だけでこうなったんですよでは、困ると思うんです。しかもこれは議会のあり方に関わるわけですから。このところをちょっと説明がないと、15にする理由という理由について。

○議長(田中勝男) 13ですね。15でなくて13です。

○14番(妻鳥公一) ごめんなさい、13にね、5名に減らしたということについて、この辺の説明をしてください。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。下関誠議員。

○提出者(下関 誠) ご質問にお答えいたします。
 議会のあり方ということにつきまして、お尋ねの件、もっともだと思います。説明がありませんでした。議会のあり方ということにつきまして、簡潔に6項目と申し上げましたけれども、具体的に申し上げます。1、議会としての行財政改革のプランとして(自ら律する)の検討。2番目、将来の人口減少を見据えた適正定数の検討。3番目、自律を見据えての検討。4番目、合併を見据えての検討。5番目、広域連合を見据えての検討。6番目、住民の視点から見た検討という、視点項目を設けまして、検討をいたしました。当然、これが議会のあり方としての内容になると思います。
 もう1点、役割について検討されたかということにつきましては、役割につきましては、自治法その他の議会の規則の中に明記されておりますので、あえて私から付け加えることはありません。以上です。

○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。

○14番(妻鳥公一) 今、6項目について検討したんだと、それは検討したというだけのことなんですね。検討結果はどうだったのか。ひとつね、これは理由でもなんでもないですよ、今の言われたのは。検討、そういう検討したんだと、結果はないと。6項目渡ってないと。その見解がないということ。これちょっと、もう一度検討したんだから、その検討結果はあるはずだと、委員の中でいろいろな意見が出ただろうと思いますが、その意見はもう結構です。
 それから役割についてというのは、僕は、あのそのとおりです、あえて説明する必要ないんだというんだけれども、この役割を本当にこういうふうにしたら、果たせるのかという議論がされたのかと言っているんです。役割はそのとおりです。地方自治法、民主代議制をとっているわけですから、これは当然のことです。
 しかし、それはこの数で役割が果たせるのか。ここのところを論議されなければならないと思うんですよ。大事な件ですが、そこのところどうなっているんですか。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。下関誠議員。

○提出者(下関 誠) すいません、お答えする前に役割のほうのお尋ねのほう、もう一度お願いしたいと思います。

○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。

○14番(妻鳥公一) あの先程、下関委員長ね、こういうそれは、あえて明文化されているんだからいいのではないかと、わかるのでないかと言われました。そのとおりだと思います。ただ、住民の数と議員の数と、議会としての、議会ですから、それは18名の議員、20名の議員、13名の議員でこの機能を果たせるか、どこが適切なのか。そういうひとつひとつの役割が、議会としての機能が発揮できるのか、できないのか、そこら辺の検討がされたのかと言っている。

○議長(田中勝男) 下関誠議員。

○提出者(下関 誠) お答えいたします。最初の検討結果ということに関しましては、委員会の検討してきた審議の状況を、議員の皆様全員にお伝えしてきました。同じように議員皆様のお答えも承ってきました。
 ご質問者の妻鳥議員も、当然、他の皆様のご意見をお聞きになっておりますでしょうし、また、ご自身もご意見を申し上げておられることが、この検討結果ということになると思います。
 また、審査してきた議会運営委員会も、全員協議会も同じように、すべて公開しておりまして、当然、町民の方々も審査内容、検討結果含めて知る機会を得られておりましたし、報道機関も当然入っておりまして、その報道をしていたと思います。
 個々にその内容説明をしろとおっしゃられておりますが、それを伝えていくには長時間要します。そんなことで会議録等をご参考にして、また協議会の内容を振り返っていただいて、判断していただきたいと思います。
 次に、機能についてお尋ねありました。機能を含めた役割、機能というのは、すべて上位法から始まりまして、本町におきましては、清水町議会の会議規則、委員会規則等の中に入っております。
 本提案の定数の改正になった後におきましての、機能・役割というものをどのように進めていくかということにつきましては、先程、一部申し上げましたけれども、従来、3常任委員会あったものを2常任委員会にするというところまでは、確認しております。
 先程説明したように、当然、機能も変わってきますし、それぞれの常任委員会の所管する役割の中の調査項目も変わってきますし、これらにつきましては、本条例が可決させていただいた後に、進めさせていただくということも議員皆さんに、おはかりして了解していただいているところです。
 この件につきましても、もう少し詳しく申し上げますと、今回、議長から諮問を受けましたことにつきまして、2段階で検討していくという整理をいたしました。1段階目は、1つ、議員定数の見直しという検討です。もう1点は、常任委員会の設置、どのようにするかという検討です。これを第1段階として、次にその後、検討していく課題として、新たな定数が決定された後の検討課題として、議会運営委員会の設置・運営機能、広報特別委員会の設置・運営機能、その他の特別委員会の設置・運営機能、また、その他含めて今後検討していくということで、議員各位のご理解を得た上の今回の提案でございます。

○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。

○14番(妻鳥公一) その、ちょっと、やはり経過なんですね。あのひとつだけ、時間ないと思いますので、指摘しておかなければならないことがあります。
 今、委員長ですね、この問題については、議長から諮問を受けたと、1月に、そして諮問を受けて、それを議運で論議したと、だけども、その間で、議員協議会で全体に開いて、意見を聞きましたよと、いろいろ意見を聞きましたと、そこで情報も流しましたと、これはその中の、議運の中でのやり方だったんですよ。しかし、議運はその責任を全部持たなければならないんですよ。こうやったから、これで皆さん了解してくれたからいいんだという問題ではない。提案する以上は。議運で議論して、そしてその間、そういう手続きを取るというのは議運の仕事ですから。
 あなた方、みんな了解したんだというふうなものではなくて、議運として責任を持って、これを出したんだということだと思うんですよ。その他の手続きいろいろありますよ。それは議運としていろんな人から事情を聴取するという立場ですから、こういう問題については。だから、そのことをあえて、この中で話をしてそうですよというのは、これは議会としてちょっと違うのではないかと、指摘しなければなりません。
 あの説明についてはもうないと思いますので、これで終ります。

○議長(田中勝男) 下関誠議員。

○提出者(下関 誠) あの、お尋ねの皆さんへの了解を得たということは、私、おっしゃったことと、この条例の提案とは直接結びつきません。
 私は、検討結果について、その前に質問を受けましたから、こんなふうに説明進めましたという、説明をしたんであって、条例案の18を13にするということは、これから皆さんがご判断していただくことであって、私は提案者として、ご理解をいただくように説明をし、お願いするところの状態でありますことをお伝えしておきます。

○議長(田中勝男) 他に質疑ありませんか。

(なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで質疑を終ります。

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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。      (午前11時00分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時15分)

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○議長(田中勝男) これより、議員提出議案第2号、清水町議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について、討論を行います。討論ありますか。
 はい。まず、原案に反対者の発言を許します。
 14番、妻鳥公一議員。

○14番(妻鳥公一) 私は、この議案に反対の立場で討論に参加いたします。議員定数については、先程、委員長から報告があったときに、昭和34年、26名で出発しました。以来、数度に渡る改正があったと、26名で6回の選挙を行い、その後、22名に改正し3回の改選を行いました。次に20名に改正されました。そして2回の改選が行われました。平成14年に18名に改正されました。それで1回の改選が行われました。今回、1回の改選を過ぎて、次の改選では13名という提案がなされております。今までの改正からみると5名というのは、大変な数であります。この13名、激減ということは、議会そのもののあり方が問われるのではないかと思います。
 本来、議会は住民自治、団体自治という大きな使命を担って、ひとつは行政が適切に公正に運営されているかどうか、それを監視する機能がひとつあります。次に広く住民の意思、声を町政に反映させる機関でもあります。3番目に住民の代表として、町の意思決定機関であります。
 こういう重要な機関が、ただニーズが減ればいいと、減らすということをここで議決するのは、私は議会の自殺行為だと、今日、非常に厳しい地方自治であります。このときにこそ、多くの住民の代表として、町政の方向、そして住民の意思を行政と共にしっかりと掴んでいかなければならない、そういう重要な時期だと思います。
 少数精鋭が議会にはなじまないというのが、私の考えであります。日本の民主政治は、直接民主主義ではありません。代議制をとっております。これは地方議会も国も同じことでありますが、本当に国民の声、住民の声を、意思を反映させるには、代議制は数が多くなければなりません。それが今日の町民のいろいろなニーズに応える道でないかというふうに思います。
 本当に財政問題が、議員定数にはね返っていると、これは議会、行政、本当に今厳しいこの清水町の町政を切り抜けていくためには、多くの知恵と住民の意思が、反映されなければならないというふうに考えております。
 そういう意味で、18定数から13定数、今提案されておりますが、私はこれは、本当に、町政を発展させるという方向にはいかないというふうに思って、ここに反対討論をするものであります、以上。

○議長(田中勝男) 次に、賛成者の発言を許します。
 1番、橋本晃明議員。

○1番(橋本晃明) 議員定数を13とする案に賛成する立場により、討論を行います。私は、昨年議員定数を11とする議案の提出に賛成をいたしました。その案は、特別委員会に審議が付託されましたが、議員定数を審議するには時期尚早であるなどの結論から、とりあえず一旦否決されました。
 その後、任期が折り返し地点に達し、常任委員会の構成が変わったのを機に、議長より議会運営委員会に定数についての諮問がありました。議会運営委員会は、議員協議会で意見を聞きながら、同時に町民から出されている2件の定数削減に関する陳情の審査について行い、総合的に最終案をまとめました。
 議員協議会では、13の他、現行の18を維持すべきとの意見もあり、私が傍聴した議会運営委員会では、12や14の案も出ておりました。
 当然、一旦否決されたとはいえ、前回の11とする案や、不採択にはなりましたけれども、定数削減を求める2件の陳情も影響力はあったと考えております。
 議会運営委員会では、常任委員会での審議に必要な委員数について、随分と議論されておりました。最小のコストで最大の効果が得られるよう、議会改革を進めるという観点は維持されていたと思います。基金取り崩しでしか財政運営を維持できない、我が町の現状では、自立を覚悟した視点や、町民の視点から考えれば、思い切った議員定数の削減はやむを得ないと思います。ややもすれば、町民感情は議会不要論に走りがちですが、そうなると議員定数はいくら減らしても足りないということになります。
 今回の議論では、定数を減らす中で、活発な委員会活動を行うのに必要な人数を考えるということが、最大の集約点であったというふうに思います。幅広い意見をまとめたという点からも、議会運営委員会の結論を尊重しなければならないと思っております。以上です。

○議長(田中勝男) 次に反対者の発言を許します。

○議長(田中勝男) 次に賛成者の発言を許します。
 3番、口田邦男議員。

○3番(口田邦男) 私は、賛成の立場で討論に参加させていただきます。この件につきましては、議運の委員さんによりまして、十分審査、協議がなされたことでありまして、私も十分理解したつもりでございます。
 また、行財政改革の中におきまして、各町村でも取り上げている問題でございまして、また、我が町においても、職員の削減を初めとする、教育委員会、農業委員会等削減に取り組んでいるのが実態でございます。
 そうした中、議員だけが削減に取り組まないということにはならないわけでございまして、むしろ、率先して削減に取組むべきでなかったかなというふうに思います。
 そうした意味において、この削減に賛成するものでございます。ここに私の賛成の意を表わしまして、討論といたします。以上です。

○議長(田中勝男) 次に賛成者の発言を許します。
 7番、小谷裕一議員。

○7番(小谷裕一) 私は、今般の議員定数削減に関する条例改正の提案について、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 議会改革の最たる検討課題でありました、議員定数の見直しについては、前の議会からの申し送り事項でもあります。本年1月にこの件に関して、議長より諮問を受けた議会運営委員会においては、その後12回にも及ぶ委員会を開催され、その間、数度に渡る議員協議会の中で、我々議員の意見も聴取されました。それを踏まえ、この長期間に渡っての慎重審議がされたわけでございます。委員の方々に対しまして、深くこの敬意を表したいと思います。
 また、定数見直しの検討段階において、議運より示されました6項目の視点をみる限り、議員定数を現行の18から5削減の13とすることについては、妥当な数であるのではないかと思います。いうまでもなく、定数が削減されたとしても、本来議会が持つ、2つの使命、すなわち具体的な政策の最終決定等、行財政運営の批判と監視という機能は、議員の職責を全うすることによって、達成できるものと確信しております。以上の点から、この提案について、賛成討論といたします。以上です。

○議長(田中勝男) 他に討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) これで討論を終ります。

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○議長(田中勝男) これより、議員提出議案第2号、清水町議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について、採決します。
 この採決は起立により行います。

○議長(田中勝男) おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに、賛成の方はご起立願います。

(賛成者起立)

○議長(田中勝男) 起立多数です。
 よって、本案は原案のとおり可決されました。