平成17年第9回定例会(12月15日_一般質問4)
○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 2番、西山輝和。通告にしたがいまして3項目について一般質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
最初にへき地保育所の再編成ということでお伺いをします。今回町長から行政報告がありましたように、人舞保育所並びに旭山保育所の統合につきまして報告がありまして、数度にわたり父母会と協議を重ねてまいりましたと書かれておりますけれども、数回とは何回ぐらい会議を開かれて行われたのか教えていただけますか。
また、旭山保育所につきましては、父母会との協議が整わなく、18年度は従来どおりの運営と書かれております。どの辺に意見の食い違いがあり、18年度も継続になったのかお聞きしたいと思います。
2番目に少子化対策ということで、保育料の軽減を考えてはいかがかということで、今回国勢調査でも清水町の人口減ということで524人と1万人が割れるのももうすぐではないかと思います。内閣府の少子化対策意識調査でもまず経済支援ということで70%というデータが出ております。その中には、保育料・幼稚園費の軽減をしてほしい、乳幼児の医療対策・無料化と児童手当の金額の引き上げ、児童手当支給対象年齢の引き上げとなっています。
清水町の次世代支援地域行動計画の中にも子育て支援で望むことということで医療費が60%、保育料でも51%と、負担軽減をしてほしいと訴えている母親がたくさんいらっしゃいます。そのためにも、清水町独自の特色をつくって軽減をしてあげる対策を考えていただいてほしいと思います。その辺でどのぐらい行政として考えておられるかお聞きいたします。
3番目に就学児童の安全確保の取り組みについてお伺いします。子供を学校に安心して通学させる対策、教育委員会でも昨今いろいろな会議を開かれて取り組んでいる努力はよくわかります。広島・栃木で凶悪事件が相次ぎ、都心の出来事が清水町でも起こる世の中に変わってきました。人通りが少なく見ている人がいないなど盲点がたくさんあります。PTA役員会でボランティアを募り、生活安全推進委員と自主防犯パトロールを10月まで予定して取り組んできました。また清水町総合計画審議会・生活安全推進委員でも協議されて、安全な通学路確保のため今後どのように取り組んでいくのか、町長と教育長にお伺いをします。
以上3項目にわたりまして、よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) ただいまの西山議員のご質問にお答えします。
まず、へき地保育所の関係でございます。へき地保育所の再編につきましては、平成15年の1月に本町のへき地保育所再編要綱を策定いたしまして、その方針に基づき今日までそれぞれの地域で取り組んできたわけであります。人舞保育所及び旭山保育所につきましては、幾度となく父母会との協議を重ねてまいりましたが、その中で児童の送迎問題が特に意見として要望が多かったのですが、16年6月30日に送迎についての強い要望書の提出があったわけでありました。こうした状況の中で送迎の問題については、議会等にもいろいろ調査をしていただきまして、私どもも幼児期であるということから、あるいは生産する農家の方々でございますので、その時間を含めていろいろ苦慮した結果、財政的には厳しい状況ではありますけれども運行をさせていただこうということで考えているところでございます。最終的には本年の7月29日にそういった方向性を出したところでございます。
そこで今日まで積み重ねてきた会合でございますけれども、人舞にあっては15年2月から10月21日まで計6回行ってまいりました。旭山につきましても15年5月23日から17年11月15日まで5回にわたりまして協議を重ねてきたところであります。
そこで、どんな意見がどうだったのかということになるわけでございますけれども、様々なご意見を頂戴したところでございます。人舞保育所につきましては、そういった面からやむなく理解をしていただいたということでございます。
どの保育所もそのまま運営して、続行していただきたいというのが強い要望でございます。私もその気持ちは十分わかるわけでございます。農業生産に励むそういった中でやはり時間的にロスがあってはならない、また危険性、事故に遭ってはならないということで、私としましては続行できるものだというふうに考えていたわけでありますが、小学校の時もそうでございますけれども、同年齢での学習や集団行動ということ、あるいは財政の問題、この2つ含めて考えますと、いずれ子供達がいなくなる、その中で1人や2人の中で本当に子供達が成長していけるものかということを考えますときに、やはりある一定規模の中での学習集団体制の教育等が必要ではないかと思うわけであります。そういった意味でそのようなお話をさせていただいているわけでございます。出発点から含めて、閉所の理由が早くにきちんと数年前からお話をしていただきたかったとこういうようなことが多かったわけでございます。
人舞もそうでありましたけれども、人舞についてもいろいろと中で北熊牛の両方を兼ねているものですから、その中での意見が十分ありました。
旭山については、当初から足の問題、これが一番というお話があったわけでございますけれども、この間話している最中に役員の任期も変わりまして、役員が変わってしまったところもございまして、なかなか連携といいますか、続けられない部分もあったように聞いております。
そういう中で17年度については、早く話を持ってきてほしかったというのが、率直なご意見でございました。それで私もお話合いの機会を持ちまして、いろいろと懇談をしてまいりました。その結果、まだ全体的な考え方が整わないというようなことから、17年度、18年度も運営もしていくというようなことを決めさせていただいたわけであります。
そういった意味でこの15年の2月なり5月ということで、2月の部分は早かったわけでありますけれども、年度を越えて5月になってしまったということで、非常に皆様にそういった面でのご迷惑をおかけしたということを私も陳謝いたしまして、反省しなければならないというふうに考えてお話合いが終ったわけでありますけれども、当面、旭山の保育所については農村地帯のほうからも多方面からも来ているということもありまして、当面運営せざるを得ないということでございます。
次に少子化対策の関係でございます。保育料の軽減をすべきでないかというような、あるいはそういったご意見を頂戴しているのも確かでございます。しかしながらその反面、保育料に代わるものとして新たな負担が出てきているわけであります。当然ご案内のように、補助金制度から交付金制度になりまして、保育所の運営費が4,000万円ぐらい町費から持ち出しという形になったわけであります。
その面いろいろな子育てに関する事業を展開しなければならないということで、ご案内のように町民の皆様に配っておりますけれども、このようにいろいろな事業展開が増えてきているわけであります。
そういうことで、本来ならこういうものがなくて、交付金が減らないのであればそういう方向を私も考えたいと思っていたんですけれども、交付金は減る、新たな事業展開はしなければならないとダブルパンチになってしまいまして大変なことなわけであります。
では本町の保育料はどうなっているのかと、十勝管内で見てどうなのかといいますと、うちは出発点が低いものですから、現在でも管内の平均を大きく、平均ですから仮に20ありましたら10以下なわけです。大きく下回っているんですね。そういう中で今運営されているわけであります。
全国的に見るとどうなのかといいますと、全国が高いものですから、こちらは私の方は昔17段階あったんですけれども、今13段階にしているんですけれども、国の基準は7段階なんですよ。だから幅が狭いものですから、極めてちょっと所得が上がってもどんと上に上がってしまって高いんです。そういう意味で保育料を下げるべきでないかというのが現実なんです。だけどそれを全国の都会でやっているのと類似してみなさんも考えるものですから、そういう結果になるんですが、実態はそういうことで、十勝の中で12・13番目という状況なんです。これでも最初は19町村の内の17番目位だったんですけれども、少し上げさせていただいて13番ぐらいとこういうような状況なんです。
ですから上げる前の状況から見れば高いわけでありますけれども、更に今の少子化社会で子供達を十分な条件の中で経済的にも低迷しているものですから何とかしたいと思うんですが、先程申し上げましたように収入では減る、支出では増えていく、こういうようなことでご理解をいただかなければならないと思うわけであります。
それから私も就任以来、乳幼児の6歳まで無料化ということで考えてやってまいりましたが、もう行き着くところなくだんだん増えていくわけです。これでやっていたら、他のほうにもう全然向けられないということで、それでも他の町村は、私は6歳まで全部やりましたけれども、入院も入院外も全部やったんですが、他の町村は制限していて3歳までだったんです。けれども6歳までやりました。他の町村は去年の9月で終っちゃったんですよ。打ち切りになりましたから。道などのがね。それでやりましたけれども、私は1年延ばしていこうと、これも何とか医療費無料で持っていけないかということで、財政当局と随分詰めたんですが、担当課とも詰めましたけれども、これ以上やっていったら大変なことになるということになって、今年の9月で1年遅れで1年間サービスを余分にしたということになるんですけれども、させていただいたというのが現状でございます。そんなことで、医療費も本当にしてあげたいというのもやまやまでございます。
児童手当もそうでございますけれども、これは国のでございますけれども、今回ようやく私ども要望しておりましたけれども、小学生まで、これまで3年生までをそれまで延ばすことに一応なる予定であります。これは今政府、与党の会議で決めていますけれども、これから国会に入っていくわけでありますけれども、そういう考え方でおりますし、我々も少子化という問題にどう対応していくかということを考えていかなければならないということで、懸命に努力をして中央に訴えてまいりたいと思います。
次に、就学児童の安全確保の問題であります。もう本当に残念というか痛ましい事件が次々起こっているわけであります。都会だけかと思うとそうではない状況になっておりまして、大都会でも昔はそうであったわけですが、そうでない状況であります。
そんなことから、私どもも早急に会議を開催しまして、課長職の皆さんを通じて全課に、出勤するときあるいは業務で出かけるとき、それから退庁して家に帰るとき、単なる目的地から目的地への目線ではなくて、あらゆる気配りと目配りをしながら来るなり出勤するなり、それから業務で町へ出るなり退庁するときにやってほしいということをこないだ指示したところであります。
更に安全推進会議を持ちまして、防犯パトロールは10月までとなっておりましたけれども、あのような事件が起きましたものですから、11月・12月まで行うという、2学期までということで今取り組んでおりまして、今後は今の状況に更に輪を広げていこうということで監視活動をしていこうということでございます。
ただ、これには限界があります。というのは日中働いておりますから皆さん、男性の方、女性の方もうちの場合は多いわけであります。工場がありますから。そうすると、やっぱり一番は高齢者ではないかと、けれども高齢者もあまり高齢になると冬には足元悪いですから転んだりなんかしてまた事故につながる可能性もあるし、どうしようかということで、担当課にはそういう面でまず高齢者もそうでありますけれども、町内各地区、各地区で自分達の近くの子は守ってあげようと、守ろうということで、全町的な運動展開をしていきたいとこういうことで今おります。
これは児童生徒を持つ親のみならず、お互いこのことについては憂慮しているわけでありますから、全町挙げてこの問題に取り組んでいきたいと思っております。
なお、毎年暮れには当然多くの関係団体や町職員も出動して、防犯なり歳末警戒あるいは火災予防これも含めて取り組むことにしております。多くの皆さんの関係者のご努力によりまして、今までそれぞれ分かれていた組織が清水町生活安全推進委員会ということで一本化になりましたので、その指示系統も一本でいけるということでございますので、今後一層そういう分野についての危機感というものを常に住民の方に持っていただくように、そしてそれを保持していくというか、危険を回避していくということを多くの町民の皆さんに喚起を促してみんなで努力をして守っていこうという意識付けをさせていきたいとこのように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 次に教育長。
○教育長(横山一男) それでは西山議員のご質問、教育関連について答弁させていただきます。
子供を学校に安心して通学させるための対策ということでのご質問だというふうに思いますが、まず学校における安全教育の位置付けにつきまして申し上げたいと思います。安全教育、これは学習指導要領の中に総則というところがありますが、その総則の中でこのように謳われています。「家庭や地域社会との連携を図りながら、生涯を通して健康で安全な生活を送る基礎を培う」というふうに書かれています。総則の中で書かれていることでございますから、子供の安全に関わることにつきましては、学校教育全体にかかわると考えます。教育課程上では、保健体育、道徳、特別活動で学ぶことになっております。
さて本州の複数県で発生した児童の悲惨な事件は、何故どうしての思いを強くするものです。こうした犯罪は首都圏に限ったことではなくて、いつどこで起こるかわかりません。教育委員会としましても、子供の安全につきましては、今も町長からご答弁申し上げましたが、学校・家庭・地域や関係機関と連携を十分にとって、万全を期してまいりたいと思っております。
具体的に3つの視点から申し上げます。
まず1点目は学校での対応でございますが、大きくは5点。児童の下校時間をできるだけ揃えて集団で下校させるようにしております。2つ目、同じ方面の児童ができるだけ一緒に登下校するように指導しております。3つ目は特に低学年の下校指導については教師の数が限られておりますから、全部というわけにはいきませんけれども、現在できる範囲で教師がついております。4点、特に注意が必要と思われる場所につきましては、その場所に教師を配置しました。5点目、道教育委員会から配付されております「学校安全」という冊子があるんです。1・2年生用、3・4年生用、5・6年生用、3分冊になっているんですが、その中のセクションに安全というセクションがあるんですが、それを利用して子供自身がやはり自分の危険を自分で守っていくという教育もやはり大事だと思って指導しているところです。
次に2つ目の視点ですが、保護者と地域との関連でございます。今、町長からも答弁を申し上げましたように、保護者にまず学校を通して文書により安全意識の高揚に努めています。2つ目には町長部局や地域間との連携を再確認させていただきました。
3つ目の視点ですけれども、教育委員会としての対応でございます。3つございます。1つ目は各学校や保護者への文書による指導注意をすると共に、『「教育北海道」家庭版ホットネット「子どもの安全を守るために」』というのがあるんですが、その中に「子供の安全を守るために」というカラー刷りのものが出ているんですが、それを全家庭に配付して喚起を促したところです。ごめんなさい。各家庭に配られていないかもしれません。各学校にある部数を配付してそれを通して喚起を促したところです。2つ目、教育委員会職員それから御影支所の職員による下校時間帯でのパトロールを車にステッカーを貼って実施しております。3つ目は給食センターの職員がスクールバスに乗車しまして、スクールバスを降りた後の子供の状況を確認したところです。いろいろこのような視点で事故が起きてからというのではなくて、事故の危機管理予測と申しますか、そんな視点も大事にしながら、しっかりと子供を守っていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 先程町長さんからご報告ありましたように、旭山地域でも5回ほど説明会を開いているということで、お話がありましたけれども、私が聞いている分ではそのように5回もやってはいないということです。その辺どうして食い違っているのか教えてください。
○議長(田中勝男) 保健福祉課参事。
○保健福祉課参事(滝口幸男) お答えします。旭山保育所の父母会との協議でございますけれども、要綱をつくったというのは15年1月でございますから、6箇所保育所がございまして、順次入っていきました。
旭山保育所につきましては、15年5月23日、これが第1回目の協議でございました。これは剣の郷創造館でやってございまして、父母の会11名出席という記録でございます。次に2回目でございますけれども、これは15年6月24日、第2回協議、旭山福祉館、この時は父母会の役員の方でございました。次に第3回目でございますけれども、16年4月12日、これは旭山福祉館で父母の方8名が出席でございます。それから第4回目になりますが、これは17年8月31日、父母の方9名、旭山福祉館で協議、それから第5回目ですけれども、17年10月14日、父母との協議ですけれども、これも旭山福祉館で8名の父母の方が出席しております。担当としてやったのはその5回なんですが、その後に町長からお話がありましたように、11月15日に町長がお伺いしております。以上です。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) ありがとうございます。トータルで言っているわけですね。今年度に入って2回ほど話し合われたということですけれども、このお話をする、説明会をするということは非常に回数が少ないということ、15年度から始まって1年に1回ずつぐらいしかお話をしていないという、その結果、先程町長が言われたように、6月30日に結論が出て、各地域から早く持ってきてほしかったという答弁がありましたけれども、それは行政がすることであって、部落から提供されるものではないのではないでしょうか。お伺いします。
○議長(田中勝男) 保健福祉課参事。
○保健福祉課参事(滝口幸男) お答えします。どこの保育所もというより、旭山と人舞がそうだったんですが、3回目までは協議がそれなりのペースでいっていたんです。その3回目あたりから人舞についても旭山保育所についても結局のところ足の確保をしてくれと、送迎の問題が一番ネックになったわけです。保育料の問題もありました。当然、急に保育料が変わりますから。この2つが一番大きな問題だったと私自身の判断ですけれども、そういう認識をしておりまして、いうなれば足の確保を何としてもしてほしいという話ですから、それを考えないと町は行っても話しすることがないと私は感じました。それで所管事務調査もやっていただきましたが、それも含めてその方向も見極めようという調整会議もやりました。
ただ保育所の送迎バス出すといっても、いろんなやり方があるわけです。いくつも種類があります。例えば保育所バスを町が買う、スクールバスに乗る、保育所バスを町が買ってそれを業者に委託する、あるいは業者にバスを買わせて全面委託する、それから最終的にジャンボタクシーで送迎するとなったんですけれども、そういうものを全部ひっくるめて、どの方法が一番いいだろうと、どれが一番安上がりだろうと、将来のことも考えてですよ。人数も減っていくわけですから。そういったことをやっていたわけです。更にじゃあバスを出すなら利用料は取るのか取らないのか、取れるのか取れないのか、取れるのであればどういう方法があるんだと、そういうことも含めてですね、陸運とそれから十勝支庁の指導も仰ぎながらやっていたわけです。大変申し訳なかったけれども、これで1年以上かかったということで、町長が申し上げましたように、間は空いたんですが、今年の6月・7月にそういう方向が町としての一定の考え方がまとまって、よしこれを持っていこうと、これを持っていって話をしようということになったわけです。
私としては1年ちょっとかかりましたから、その点については本当に保護者の方に大変申し訳ないと思っております。もし時間がそういうふうにかかっているのであれば、そういうことで時間がかかっていますよと、何回か行けばよかったと反省しています。以上です。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 送迎する方法で時間がかかったということはよくわかりましたけれども、人舞の地域ではそういう強い要望があって、送り迎えをしなければ統合は絶対できないと言われてやったのであって、旭山地区では絶対に送迎をしてくれという話ではなくて、あくまでもへき地保育所を残して欲しいという前提で進んでいたはずだと思うんですが、いかがですか。
○議長(田中勝男) 保健福祉課参事。
○保健福祉課参事(滝口幸男) 15年に要綱をつくったときからこのことについて携わらしていただいておりますので、だいたいは記憶があるんですけれども、3回目のときには私の記憶ではなくて、記録として残っているんですね、実は。その中でおっしゃるように、送迎しなければ絶対に反対だということではないんですけれども、意見の8割がたが送迎だったんですよ。いちいち言いませんけれども、書いてあります。その問題がクリアすれば、私の甘い判断かもしれませんけれども、同意していただけるものかなというふうに考えていたのは事実です。ですから、送迎のことばかり書いてありますけれども、送迎が解決すれば閉所に同意すると、確かに父母会ではそうは言ってはいないと思います。しかし私の感触としては、そういうふうに感じました。以上です。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 言った・言わないといってもこれはしょうがないので、よろしいですけれども、だいたいこういう統合問題というのは、1年前にこういうものはきちんと決めて、1年間の締めくくりでいろんな行事を地域でやっていただいて、名残惜しんでもらって閉所していくというのが、一番大事だと思うんです。ただ8月31日に送迎が決まりましたから、統合をお願いします、閉所をしますという、一方的な言い方では、運動会も終っているのに、もしそういうことになればですね、皆で集まって今年最後の運動会だよといって地区全体でいろんなやり方があると思うんです。
そういうこともしないで、いきなり7月29日に方針が決まって、8月31日にただ経過報告に行くだけで、地域の住民と話し合いにいったわけではないでしょう。この話が進まないから10月14日に町長が呼ばれて地域に説明に行っているわけですよね。そこでやっと18年度、そのまま1年待って話し合いをしていくということで話が決まったということです。
いつも町長が言っているように、地域ときちんと話し合いをして、説明して納得してもらって、こちらの誠意も見せながら、地域と話し合いをたくさん持たれて、地域でどういうふうに思っているかとか、そういうものを聞いていくということが一番大事だと、町長がいつも言ってるじゃないですか。そういうことを全然、昨年度も16年度もただ1回だけ話し合いを持たれただけで、今年度も1回目の時に話し合いに行ったのではなくて、結果報告に行っているわけですよね。そういうことでは地域の方は絶対に納得しないです。
いつも荒木議員が言っているように、住民に説明不足だということです。こういうことでは、なかなか納得してもらえないと思います。課長がおっしゃるように誠心誠意やっていただいてるのはよくわかるんですけれども、もう少し住民とキャッチボールをたくさんして、お互いのレベル差を縮めていくという努力をたくさんしていただかないと駄目だと思います。
18年度継続となっていますけれども、この辺をよく考えながら来年度進めていただきたいと思います。
次に2番目の項目に移ります。少子化対策ということで、へき地保育所が今年度からですね、1日のおやつ代70円をカットされました。小さい子供達は一度にたくさんの栄養をとることができないので、その栄養を補うためにおやつは大事な必要性があります。ひとつの袋から友達と分け合ったり、交換したり、思いやりが生まれて優しさや友達の大切さなどを小さいうちから学んで、最近のきれない子供を育てていく、各家庭・教育機関・行政が一丸となって大切にすべき子供を3箇所のへき地保育所を閉鎖してまでも、まだその子供達のおやつ代までをカットするということは、非常に情けないことだと思います。
清水町の未来の将来を背負っていく子供たちを大切にしていかなければならないと思います。そのためにも清水町独自の特色をつくって、何か手立てを考えてあげるべきだと思います。先程町長からも言われましたけれども、保育料は平均でも清水町は低いほうだと言われましたけれども、これで人舞も閉じて4箇所閉鎖するということですので、もう少し子供達に何か、経費削減をしないで、もっともっと暖かい目で見てあげる必要があるのではないかと思うのですが、いかがですか。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。保健福祉課参事。
○保健福祉課参事(滝口幸男) おやつの話でございますけれども、従来へき地保育所それから常設保育所、幼稚園も含めてですが、特に今お話の保育所の分ですが、16年度までへき地保育所に限ってお話しますと、おやつ代を出していました。ご指摘のように1日というか1回というか70円、それが17年度の4月から全額カット、町の経済情勢ということで、全額カットさせていただいて、そのときには4箇所のへき地保育所が残っていましたので、1箇所ずつ回らせていただいて、こういうことで削減させていただきましたと、これは4月に入ってからでしたので、報告にすぎないのではないかとまた怒られましたけれども、そういうことするのであれば事前に話して欲しかったということで、その場はそれで一応終りました。その後はいろいろあって、そういう形でやっていただいて、現在は保護者の負担で全部が賄われているというのが実態でございます。
一方、常設保育所はどうなのかということでありますが、常設保育所については、保育料の中におやつ代が含まれているという解釈を私どもはしております。これは厚生省認可でございますから、認可保育所ですから、設置基準がございます、保育所の。そのために給食を議員がご指摘のように一遍に与えられないから小さい子供は、2回に分けて与えようとか、ちょっと大きくなれば、午後からだけおやつにして、小さい子供は午前と午後の両方におやつを与えているんです。いわゆる間食とか補食という言い方ですよね。それについては議員がご指摘のようなそんな形でやっていて、それは見ればおやつかもしれませんけれども、給食の一部という考え方なんです。へき地だって子供が小さいのは同じなんだから、2歳児がいれば同じ2歳児なんだから、そういう考え方をとってもおかしくはないんだよというのが一方にあります。ところが認可保育所ではないために、昔の季節保育所の流れですから、いわゆるへき地保育所ですからそういった基準がない、いってみればそのことが不公平といえば不公平かもしれません。けれどもそれは国のひとつの基準ですから、常設保育所もあれば小規模保育所もあれば、へき地保育所もあれば、社内でやっている保育所もある、いろんな保育所があります。その中の基準がそれぞれあるわけですから、へき地はそれで不公平だと言われたらそれまでなんです。小さい子供という意味では同じですから。ただ、保育料が全く違いますよね。へき地は月額7,200円、常設は一番高い人は3歳未満で57,000円、3歳以上でも27,000円、保育料も当然違いますし、そのために常設保育所は調理人もおいて、栄養士もおいてやっているわけですから、それを何でもかんでも一緒にということは、申し訳ないですけれども一緒にはならないというのが実態なんです。
こういう情勢になってきたものですから、景気のいいときはへき地のおやつも出していたけれども、ひとつ父母の方にお願いしようとこんなことになったわけですね。毎日のおやつ以外にも、行事用という運動会とかいろいろな行事のときのおやつについては、常設保育所も給食の一部ではないですから、それは保護者に負担してもらっているんです。その辺の意味では同じなんです。それが今の保育所の実態でございます。以上です。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 今の西山議員のご質問、本当に気持ちは私も一緒でございます。今、担当課長からお話しましたように、では保育料をへき地の保育料を上げてはどうかと、常設も上げてその中に入っているんだから、来年度から上げさせてもらって、そういうふうにしたらいいのではないかという話になったんですが、今行革を全体の会議でやっていますから、そこだけ利用料を上げるということになる、平成19年に上げるということになっているものですから、町長それはまずいですよということで、今までどおりご父兄にお願いしなければならないなということなんです。
問題は、へき地保育所の保育士が今2名しか配置していません。ですからお母さん達が当番で購入してくるわけです。それがやっぱり負担なんですよね。だから前は保母さんが帰ったときに何日間分を購入してきてやるんだけれども、今のお母さん達は忙しい農業者のお母さんですから本当に働いている状況です。ですから、そういう面があって保育料を上げてもいいんではないかというお話もいただいたんです。だけどそれができなかったということでございますが、実質保育料を設定しているときにはそのおやつ代というのが入っていないのがへき地の場合はそういう状況だったんだけれども、従来、初めからではなくて、その中で、経費の中で6,000円という時代にやりましたね。季節保育所から通年の保育体制にしたものですから、忙しいときだけの季節保育所だったんです。ですがそれを通年にして、農業者生産者のためにということで通年にした。けれども料金は全然その中にはめてはいなかったと、季節保育所のときにはそうではなかったものですから、それが残っておりましたので、やはり若干不備な点があったのではないかというふうに思っています。
また先程の平成15年から理由があったにしろ、中間で行けば良かったのに1年以上も話がストップしていたということもありまして、やはり父母の会と町との信頼関係が希薄になってしまったのだということで、11月15日に私は出向きまして、一切私が悪かったということでご理解をいただいたわけでありますが、来年はとりあえず続行して欲しいということでございましたので、私もこれはやむを得ないということでございまして、合意をされておりませんのでやむを得ずということで理解をしたところでございます。本当に常々住民との公平で親切でわかりやすく早く、そして説明を十分にということで常々言っているわけでありますけれども、たまたまいろいろな諸事情でできなかったことについては、本当に申し訳ないなとこういうことで皆さんの前でもお詫びさせていただきました。でもなかなか一旦こうなりますと最大公約数に持っていくというのは非常に時間がかかることでありますけれども、ただいまのご質問のように、同じレベル、最大公約数を取るために努力をお互いにして円満な形の中で進めさせていただきたいと思っているところでございますので、どうぞご理解をいただきますことをお願い申し上げます。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午後2時58分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。 (午後3時15分)
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○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。
なお再質問でございます。また再答弁でございます。質問、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) 少子化対策について、更別村のように児童医療費の無料化ということで、12歳まで拡大して取り組んでいる町村もあります。そればかりが要因ではないんですけれども、人口減ということでテレビにも出ておりましたけれども、やはりそういう特色を清水町でも何か見出して人口減抑止にも繋がっていくように、アイスアリーナがあるおかげでですね、今年度4家族20人が、清水町に人口が増えたということで、これも素晴らしいことだなと、地域性がよく出ているおかげだなと思います。そういうことでいろいろこれからも何か特色を出してやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 西山議員、それは質問ですか。
(西山議員より「要請です」との発言あり)
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) すみません。それでは3番目に移らせていただきます。先程町長さんからも教育長さんからも努力の経過はよくわかりました。PTAでもボランティアを募ってパトロールをすることは非常に困難で家庭でも共稼ぎが大変多くてやはりなかなか難しいということは自分でも考えております。中学校の部活動あたりでは帰りが5時という時間帯になってしまって、最近では真っ暗になった中、集団下校しておりますけれども、お母さん達からは人通りがなく危険で心配ですという声を聞いております。
そういう中でこれから地域で一体となって、通学路の住民や保育所に迎えに来るお母さん達に全町にいいパンフレットがあれば配布して協力してもらえるように検討していっていただきたいと思います。教育長、どうでしょうか。
○議長(田中勝男) 教育長。
○教育長(横山一男) 先程も申し上げましたように、通学路の安全確保につきましては、極めて今重要な課題でございますし、通学路のマップ、通学路マップの安全再確認であるとか、それから先程パトロールしていると申し上げましたけれども、パトロールポイントの設定をして、そこで議員からお話のあったように状況の調査とか、死角になるところだとか、そのような危険の箇所の調査だとか、今、教育委員会ではパトロールポイントでの巡回チェック報告書というのを求めているんです。ただ回ってくるだけではなくて、どうであったのかという報告を求めて、毎日やっているんですけれども、今議員からお話があったように、地域の人達と情報を共有化して子供を守っていくという手立てについては、今後ともしっかりやっていきたいというふうに思っております。
○議長(田中勝男) 2番、西山輝和議員。
○2番(西山輝和) はい、よくわかりました。それではよろしくお願いいたします。これで私の一般質問を終らせていただきます。