北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成17年第2回定例会会議録(3月14日_一般質問2)

○議長(田中勝男) 次に、4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) 4番、林巖雄です。議長からお許しをいただきましたので、私は通告に従いまして、2点に渡って行政の考え方をお伺いしたいというふうに考えます。
 昨今、国内的に大きくクローズアップされておりますのが、環境問題であります。従いまして、この環境問題を中心にお尋ねしたいというふうに考えております。執行側の簡潔な答弁をひとつお願いしたいと思います。そこで、今、とりわけ関心を持たれているのが、すでにご存知だと思うんですが、地球温暖化問題であります。今年の2月の16日以降二酸化炭素などの温室ガス、これの日本における目標数値を決めた京都議定書、この議定書の温暖化対策の数字結果というものが実は出されました。目標としておりました数値を8%上回るというような結果となっております。この2012年に向けてこの数値を目標に近づけようということで、今、今後の対策について、改めてテレビや新聞などのマスコミを通じて世論として報道されているところであります。
 そこで、地域の我が町の行政の方針、昨年の16年にも実は示されておりました。豊かな自然と共存した森と水のふるさとをつくるとこういう中に町政の施策に環境基本条例制定という表現を使って、その方向付けに町民に環境保全活動をしながら、方針の提起をしていこうというふうになっておりました。1年が経過しました。今年度の執行方針を見せていただきましたが、これも内容的には昨年とほとんど変わったような状況になっておりません。本題は、この環境問題が今国民的課題となっている時期であります。環境保全分野の整理をして、この環境基本条例の制定をしていこうとこういうふうにしたときに、今、我が町で、この中心的な課題に付せようとしているのが、その事項というのは何があるのかなというふうにひとつお尋ねしたいと思います。ここが定まらないと、これは前に進んでいかないんだろうと思うんですね。ぜひそこのところをお聞かせいただきたいと思います。そして、それを踏み越えて、この条例を制定して発足をさせるスタートをいつの時点に置こうとしているのか、そこについても、お尋ねしたいというふうに考えております。
 同じくこの環境問題に関わって、昨年から、住民の方々にこの環境問題に意識を深めてもらうという位置付けを持って、家庭における手段のひとつとして、環境家計簿というものが取組まれてきました。平成16年度の環境家計簿の取組状況ですが、この実態について、協力者の戸数、何人の方が協力していただいたのか。この協力者の実態は、本町の全世帯数の何%を占めているのか、こういったことをお示しいただきたいというふうに考えております。
 2つ目には、28年間の歴史を刻んできました、国設日勝スキー場、これはスキーを愛好してきた方々に大変に惜しまれ、残念な気持ち、こういったことを与えながら、今年度をもって幕を下ろすことになりました。それに代わるものとして、町民レクリェーションの森という形で、衣替えをしていくということですが、スキー場のゲレンデの跡地を、ゲレンデを中心とする地域一体は、緑の一大風流というふうにしてこれから造成をしていこうという計画をされております。日勝峠第一展望台から見ますと、西側の眼下といいますか、それに位置する日勝スキー場であります。東側を見ますと、十勝平野を一望できます。観光的にもスキー場と十勝平野とあの展望台から見る清水の町はレクリェーションの森、そして十勝平野と一体感を増すものというふうに思われます。環境的な維持をどう図っていくのかという視点では、この緑のフィールドをしっかりつくっていくことも大事であろうと思うのであります。
 そこで、この緑のフィールドを自然環境の回復を図って、一旦壊したと言っていますが、壊したという表現ちょっとあれかもしれませんが、スキー場に開発したものをもう一度原形に復せるような状態に出来るだけ早い時期に戻すとこういうことを展望しつつ計画をされているわけでありますから、一方では観光面も加味しながら、この造成計画というものを17年から施行をしていかれるわけですね。中身は施設工、緑化工、撤去工とこういうことで計画されておられるようですが、町の財産として取得した場所であります。町の所有地でもあります。今後経費を投入しながら、継続して、あの計画書の中にもありますように、誰もが手軽に楽しめる森林レクリェーションのフィールドとしていくわけであります。その造成は多くの労力と長い期間、そしてその長い期間の中にはたくさんの手入れやそういったものが伴ってくると思うのでありますが、この計画は最後までぜひやり遂げていただくと、ひとつそういう決意で進めていただきたいと思いますので、その決意の部分を改めてお示しいただきたいと思います。途中で頓挫することのないようにお願いしたいと思います。
 そして、このレクリェーションの森の本計画の中の緑化工の中には、将来の自然環境を充実させると、こういう一環として、多種にわたる樹種の植栽が予定されております。この多種にわたる植栽は、この木の生長をきちんと導いていく、そして植栽した樹種からたくさん酸素が放出し、そしてその逆の面から二酸化炭素などを有害なものを吸収していただくという、そういう循環活動をレクリェーションの森に期待するんだというところも、ぜひお願いしておきたいというふうに思うのであります。それが我々この地域が、地球環境というものを活性化する一つの場所でもあるというふうに押さえていただきたいというふうに思います。そういうことを期待されておられる町民の方もいるということを、ぜひ受け止めていただきたいと思います。
 そこで2つお尋ねしたいと思います。1つは計画書の中に遊歩道の作設するという計画があります。この遊歩道、作設予定線は既設のといいますか、既にスキー場として利用していた時に、残存していました造林木、アカエゾ松の造林木が実はあるわけでありますが、あの造林木の林地の中をこの遊歩道が開設されるといいますか、作設される予定となっているように見えます。この計画線があるということは、これはこのとおり造っていただきたいと思うんです、計画ですから。計画を変更しないでやっていただきたいと思うんですが、この遊歩道の箇所を間伐するという表現というのは、町有林あたりでそういう扱いがあるのかどうかということを、実はお尋ねしたいと思います。一定の箇所を支障になるものを伐採して取り除くというのは、間伐という表現ではないんでないのかなという感じがいたします。そこらあたりをお聞きしたいと思います。
 2つには、この維持管理計画の方針で育樹、つまり植えた木を育てるというふうに理解しているわけですが、そこにも既に造林されてスキー場開設してやめるまで28年と言われていますが、この28年間、手をかけていない、造林木がある、これもアカエゾ松ですがあります。これも同じように、間伐、枝打ちというような表現があります。現地のこのフィールドの中にこういった年数を経過したある一定程度の中形木といいますか、大きくなった樹木を17年度以降に植栽をする樹木と同じように、その生長の過程に合わせて切る枝打ちなり間伐と同じような表現されている部分については、どういうような根拠に基づいて言われておられるのか、そこら辺もお聞きしたいというふうに考えます。その2点についてお尋ねしたいと思います。
 どちらにしても、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温質ガス効果をいかに減らしていくか、これは地球上に生きる私達の生活にとっての課題でもありますし、子供達がこれから生きていく将来の地球環境を考えたときに、温暖化というものを何としても防いでいかなければならない。そういう視点に立てば、このレクリェーションの森というものも、ひとつの大事な場所であるという位置付けに立っていただいて、しっかりと取り組んでいくんだと、こういう提議をさせていただいて、町長の考えをお伺いし、私の質問を終らせていただきます。

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議長(田中勝男) 暫時休憩します。       (午前11時01分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時12分)

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○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄渡)  それでは林議員の質問にお答えしたいと思います。
 まず、1番目の関係でございますけれども、中心的課題とされるものは何かということでございます。私どもここに住む人々にとって環境というものは欠くことのできない生活条件でございまして、従来、この問題についてもそれぞれの中で取組みはしていることは確かでございますが、理念的なものがどうだったのかということになりますと、欠けていたものがあったのではないかというふうに思うわけであります。
 そういった意味では、私ども、第4期の計画の中にもご案内のように、恵まれた豊かな自然を守るということを謳っているわけでございまして、清水町も、我々住む者がその住みやすい生活環境をつくっていくためには、この自然環境とかいろいろありますけれども、これに取組む必要があるだろうということで環境基本条例というものを提言したわけであります。
 しかし残念ながら、任期中にこれができなかったわけでありますが、庁内プロジェクトを設置して、鋭意、この問題について昨年から取組みをしているところでございます。環境には自然環境なり、生活環境なり、産業環境なり、あるいは景観も含めた環境という中の様々な環境があるわけでありますが、どの部分を主体的に行うかということについては、まだ議論をしておりませんが、住民との協議を行いながら、シンポジウム等々を含めてご意見を頂戴しながら、環境についての一定の状況を取り組んでまいりたいなとこのように思っているところでございます。
 なお、昨年から始めました環境家計簿については、非常に公募してやっているわけでありますが、なかなかまだ住民の皆様に取り組んでいただけない状況でございまして、昨年度は31世帯の皆様しか取り組んでいない。これはたいした難しい家計簿ではないのでありますけれども、やはり記述をしなければならないということがございますので、言ってみれば複雑、面倒という言葉になるかもしれませんが、そういうようなことなのではないかということで、世帯数の0.7%ぐらいしか取組まれていないということであります。広報だとかいろいろな面でも住民の皆様にお示ししているわけでありますけれども、また17年度からそれに引き続いてプラスして取り組んでいただくように努力をしていきたいとこのように思っているところでございます。
 現在までに、そういった状況の中で推移をしているわけでありますが、国の基本法ができておりまして、この基本法に基づいて、北海道も条例に取り組んでいるわけでありますけれども、目指すはやはり住民が環境の恩恵を受けられるように、世代を超えてそういった享受できるものを構築していかなければならないだろうと、このように思うわけでありますし、更にCO2の問題を含めてしていかなきゃならないだろうと、地域の積み重ねが北海道の環境を良くすることになるであろうし、全体で取組む日本国中、京都議定書の問題など、そうなりますと我が国の役割、そういうものが当然求められなければならないですし、実施していかなきゃならない、このように思うわけであります。そういった面で、このような課題がありますので、ぜひ取組みをしてきたいとこのように思います。
 次に2点目でありますけれども、スキー場の先般、リフト運営の閉所ということで、残念ながら取り止めをすることに決意をしたところでございます。これまで、多くの関係者に大変あそこを利用していただき、また、運営の補完的な役割をしていただきました、スキー団体の皆様に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。今までそういった面から、自然の部分を取り戻すということでございますので、今まで、スキー場として長年相反するスキー場利用という問題とは反する問題では、そういう二酸化炭素の放出がなされてきたところでもありますが、これを取り戻そうというのが、今の考え方に至っているわけであります。
 そういう中で、事業計画書ということで、購入に際してこれを北海道森林管理局との協議によりまして、この管理計画書を出させていただいたところでございます。十分北海道森林管理局としましても、利活用室がありますので、そこで十分、文言の整理をされているわけでありますが、これは決してあくまでも計画ということでございますので、実施という形になれば若干の変動があることは承知の上で、森林管理局にも認めていただいているところでございます。
 ただ問題は、その自然体験の中で子供たちがという表現があるかと思いますけれども、その中で間伐が本当に出来るのかということになりますと、私どもこれは無理ではないかとこのように思うわけであります。したがって、文言の中ではそういうふうになっておりますが、徐伐というのが正しいのかなと、あるいは間伐を見学させるという、枝打ちはやりますけれども、間伐を見させると、徐伐というのがいいのかなというふうに考えるところでありますから、これは計画書の変更については、変更があれば常に森林管理局と協議して変更してくださいとこういうことでございますから、その旨は変えていかなきゃならないかなとこのように思うわけであります。そういった意味で育樹についても、この植栽から伐採までの林内作業全般を育樹という表現をさせていただいているわけでございまして、うちだけの町だけで、協議整うときにかなり森林管理署とも協議させていただいてやってきたということも実態でございます。
 いずれにいたしましても、非常に開発した部分を埋めるという、変でございますけれども、植林をしていくということになりますと、非常に多くの時間を費やさなければならないというのは確かにございますし、樹種によっては気候、気象条件によって、生長するものもあるし生長しないものもあるのではないかとこのように思いますけれども、できるだけ緑を復帰して、そして、京都議定書にありますように自然を回復することによって、この二酸化炭素の問題を解決していく道もあるでしょうし、また、そこで見る人々の目を楽しませるような、感動できるものをしていかなければならないと決意しているところでございますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。以上でございます。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林 巖雄) 今、1点質問した中で、漏れているんですが、遊歩道の扱い、これについてはどうなっているのか、1点お聞きしておきたいと思います。

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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。       (午前11時22分)

○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時23分)

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○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄渡) 大変失礼いたしました。先程、計画書の中の1点、アカエゾ云々とありましたのと育樹のことあったものですから、そのことについて答弁させていただいて、遊歩道の表現がありましたけれども、これにつきましては、遊歩道の作設につきましては、現存している樹木の伐採、これを最小限にとどめなければならないだろうと、このように思うわけであります。その伐採した樹木についても、計画書にありますけれども、ベンチ11箇所ありますけれども、ベンチだとか階段だとか、それから傾斜地になりますね、当然それを土止めにして土の再利用ですね、土止めする再利用にも考えていかなきゃならないだろうなとこのように考えております。そこで処理したもので、最もどうしても使えないものについては処分しなければなりませんけれども、再利用できるものは、やはりしていくことによって自然の回復度といいますか、それを高めていかなければならないなとこのように考えております。以上でございます。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) ありがとうございました。環境問題ですけれども、これですね、今、町長のお話聞いていますと、豊かな自然を守る、保つといいますか、守るといいますか、これは町民憲章にも謳われていることなんですね。私が町長にお聞きしたいのは、今回、まちづくり基本条例が提案されているわけですよね。いくつかの条例の制定というのはなされてきているんですが、この清水町で環境条例をつくっていこうという、16年度以降、執行方針の中にあるわけですから、謳っている以上は産業なのか建設なのか、そういったどういう分野を中心に我が町でやっていこうと考えておられるのか、そこがひとつ聞きたかったんです。
 そういう意味では、まだそこまで絞りきっていないというふうにお話がありました。だとすれば、文字になっている環境条例の基本計画といいますか、環境基本条例の制定ですね、これは文字にしておいても、言ってみれば、絵に描いたもちみたいなもので、いつになったらそういったものが具体化できるかといったことが目に見えないんですね。そういう視点で言えば、文字にした以上はどこに絞って我が町としては、こういったところに町民とディスカッションしながらつくっていこうという視点で進めていくということを、より具体化していくということに絞っていただきたいなと思うんです。今のお話を聞いていると、提起されていることとお話となんかかみ合わないように感じますので、改めてお話を伺いたいと思います。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 確かに先程のご答弁でも絞りきっていないということを申し上げております。先程申し上げましたように、環境問題には様々な問題があるわけでありますが、いわゆる将来像に明文化しているのは、恵まれた豊かな自然を守ると、その恵みを活かそうということが表題になって、テーマになっております。しかし、今それだけで、自然だけでいいのかという問題もありますので、私としましては、担当者には、まず自然環境だよと、次に生きていくうえでの生活の問題だよと、それから産業それを活かしていく、生産性にも含める産業、これも大切だよと、それから、これから農村の体験学習だとか、様々な自然を活かした観光を取り進めていく中に、やはり景観の環境も必要だよというわけであります。
 そこで、絞りきっていくのは、これは言ってみれば、割合ものについての追究ですから、広い範囲ではないですから、狭いですから、それは条例では当然できますけれども、やはりこういうひとつひとつこれだけの4つなり5つなりの環境問題をどういうふうにしていったら、1つの集約された条例にいけるかどうかということを、やはり練る必要があるだろうということで、プロジェクトで職員によりまして、今進めているところであります。しかし、この住民基本条例を今提案しておりますけれども、やはりこれからの行政執行については、行政と町民とのパートナーシップ、そういう面から考えますと、やはり今住民が求めているものはどういう環境なのか、こういうことを行政が求めているのはどういう環境なのか、あるいは産業が求めている環境はどういうものなのかということをやはりしっかりと認識した上で、環境条例をもっていかなければならないのではないかと、このように思うわけであります。
 十分住民との両者が理解を共通認識に立って、理解を深めた中での、条例制定というのがこれから求められる住民基本条例にもありますように、やはり住民の責務とか、住民の政策参加だとか、そういうものにつながっていくことが、住民の意識が高まりますし、自立精神も高まる、我が町のことも十分理解してこれからの在りかたも論じられるのではないかと、こういうことで時間をかけなければならないと、単なる他のところで動いている環境条例は、国の基本法から含めて道の条例に即したのがほとんどそういうのが今出てきているのがそうでありますけれども、当町が目指すものはそうではないものを目指して担当課のほうにも指示して、住民と協議する場を今年度も構築するための考え方を持っていくと、こういう考え方でございますので、ひとつその辺のご理解をいただきたいなと思うしだいであります。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) いってみれば、この環境基本条例の制定に向けてはまだまだ時間を要するという、時間をかけて議論をしていきたいと、深めていきたいとそういうことで理解をします。それにしても、17年度一応方針にあげているので、出来るだけ、制定に向けての努力を行政なりに進めていただきたいと思いますので、そういった住民との協議を場の設置について、取組んでいただくようにひとつ思います。
 今、町長が言われました、例えばいくつかの項目がありますが、そういうなかの1つに先程答弁の中にもありましたが、住民の方に環境問題の意識を深めてもらう手段として、環境家計簿、この問題について答弁ありました。31戸の協力があったと、取組みの結果があったというふうにお話がありました。そういう実態をより広めていくという視点で、広げる前段として、これは行政として、生活面に視点を合わせて、この家計簿の実態調査に見合うような調査を行政などの機関、ここで契約書みたいなものをつくるというようなお考えはお持ちでないでしょうか。1点、お聞きしておきます。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄渡) 現時点ではそういった計画書を作成するという考えは持っていないのが実情でございます。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) どちらにしても、この環境問題、大きな問題ですから、この31戸を増やしていかなければならないという部分では、私の考えと行政の考えとはそう大きなズレはないと理解します。そういった意味では、町民各層へ環境対策という視点で、問題意識を広めていく、そういう視点で町民個々に家庭個々に、例えばCO2の削減、そういう視点でこういうことと絡めて、この家計簿の記載をしておられる方の数を増やしていく、そういう努力といいますか、取組み、これは今後に向けての考え、この辺はどんなふうにお持ちになっておられるか、1点、お聞きしておきたいと思います。どうでしょうか。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄 渡) これも昨年度から取り進めておりまして、まだ住民の皆様全体に行き渡っているかというとそう認識されない部分が多いのではないのかなと、先程も申し上げましたけれども、取り組む事項が、いわゆる自分の生活のあれから全部、それに合わせて変えていかなきゃならないという部分で、今、ペンを持つということが非常におっくうになってきている状況でございますから、非常に難しい状況もありますけれども、だからといってやらないのか、ということにはなりませんので、町内会長会議もありますので、そこでできるだけ、取り組んでいただくように、提起と周知の徹底はしていかなきゃならないかなと、わざわざ1戸ずつこう配っていくわけにもいきませんので、やっぱり応じてくれる方でなければできませんので、拡充はしていきたいとこういうふうに思っております。
 また、今、プロジェクトでつめておりますから、どのような方法で環境意識を高めていくかということを重点に考えておりますから、そこら辺の中から、住民との協議がなされてきて、どの部分を視点にあてて、環境条例をつくるかどうかというのが最後の過程になってくるかと思いますけれども、そういう状況の中で進めさせていただきたいとこのように思っております。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) 今、考え方のひとつとして、町長のほうからお話がありましたから、そういうことで進めさせていただきたいと思うんですが、ひとつの事例といいますか、そういったことで見ると、ゴミの分別有料化なんかがこういったことに、繋がらないとは思うんですが、あるような気がします。これもあのスタート時点では、町民が自分で出すゴミの処理にあたって処理料を負担しなければならないとは何ぞやと、本来これは税金で賄うべきだというようなこれは町民の個々の感情でした。しかし、こういうことを持ちつつも、やっぱり行政と町民との対話を深めることによって、今それが払拭されたとは言いませんが、ある程度、理解が得られて、軌道に乗ったような形で推移をしているわけですね。ですから、確かに今は機械といいますか、ワープロ、パソコンというものが、家庭の中で主流をなす状況ですから、文字に記述をするということは大変なことかもしれませんが、そういったことも事例として組み立ててみる、これはやはり行政がCO2を減らすためにはこういうことを皆でやろうやと、こういう取組をしっかりやれば、一定の成果というのが出てくるんであろうというふうに思います。そういう視点で、取組む熱意だと思うんですね、熱意を持ってやってくれれば、町民のそれに応えてくれると、こういうふうに受け止めていただいて、積極的な宣伝や啓蒙を進めていただきたいというふうに考えています。そういった意味でもう一度、プラスして決意をお聞きしておきたいと思います。

○議長(田中勝男) 町長。

○町長(高薄渡) あの今そういう状況の中で、職員の皆さんで、そういった考え方持っておりますので、新年度、多くの町民の皆さんがこの環境問題について、意識を持てるような対策をしていかなきゃならないとこのように思っております。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) 次にレクリェーションの森についてお尋ねしたいと思います。先程、町長の答弁では森林管理署の計画云々、森林管理署に対してといいますか、そういう視点で計画云々というようなお話であります。私は別に質問をするといいますか、お聞きするにあたって、森林管理署がどうのという考えは毛頭ありません。要するに、町のほうからこういう計画で進めたいというその部分を受けて、その計画を遂行していただきたいという視点であります。ですから、町以外のことはまったく関係していないというふうに、理解をしていただきたいというふうに、冒頭お話しておきたいと思っています。
 そこで先程もお話しましたが、今レクリェーションの森にしようという場所、そこはまさしく展望台から見て、眼下にくる、バッと広がるところなんですね。そういう場所でありますし、この先、町民の森とはいえ、しっかり手入れをすれば、町民プラス町外の方も利用されるんでないかなとそんなふうに期待をして、そういう期待のもとに、フィールドを整備していく、そんなことが必要でないかなというふうに思いますし、ぜひそうあっていただきたいというふうにも思う一人であります。
 そこで、フィールド内に広葉樹を中心にして植栽をするという計画が示されておりますが、これも先程お話しましたが、温暖化対策という視点からいえば、非常に的を得た樹種の選定であるというふうに評価しておきたいというふうに思います。

○議長(田中勝男) 林議員、質問中ですけれども、再質問でございますので、簡潔に聞きたいところを聞いてください。続けてください。

○4番(林巖雄) わかりました。先程、フィールド内の遊歩道の関係ですが、遊歩道の関係、遊歩道を開設する場所、ここの部分は択伐というような木の処理の仕方、これは町有林ではないのでしょうか。そこを1点お聞きします。

○議長(田中勝男) 答弁を求めます。産業振興課参事。

○産業振興課参事(山本英夫) ご質問ですけれども、町有林におきましては、あまり択伐という文言は使った伐採方法というのは行っておりません。遊歩道の関係で開設する林内の択伐を考えてはということだと思うんですけれども、私どもも一応そういう考えでおります。できるだけ、木をよけながら、なるべく木を切らない形の中で遊歩道をつくっていきたいなとこのように思っております。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林巖雄) 現地ご存知だと思うんですが、非常に造林木が入り組んでいるといいますか、混み合った状態ですね。今お話を伺いますと、できるだけ切らないようにというお話ですが、計画でいくと、ずっと造林地の中を切り抜いていくような形の計画になっております。確か幅は2メートルというふうに計画書ではなっておりましたが、そうすると、切らないようにとなると、形が変わるという理解になりますが、それでよろしいのでしょうか。

○議長(田中勝男) 産業振興課参事。

○産業振興課参事(山本英夫) 確かに計画は森林管理署のほうでつくっていただいたものでございまして、実際的には私どもあそこは保安林に指定されているところなんですけれども、実際にあそこの現地については、まだ踏査しておりません。それで、夏に歩けるような状態になれば、現地を踏査して実際の計画されているところから、また外れるような形になるかもしれませんけれども、再度精査しながら、現地を踏査して決めたいと思っています。すいません、計画につきましては、一応、森林管理署と協議してつくったものでございます。

○議長(田中勝男) 4番、林巖雄議員。

○4番(林 巖雄) わかりました、いずれにしても融雪後、雪が融けてからということですから、その後の処理は現地を見てということだと思います。1点お話しておきたいのは、非常に入り組んだ状態になっていますから、あのまま放置をすると確か保安林というネットの部分がございますが、緑が茶色になるんでないかなという心配があります。茶色く枯れる、枯渇するといいますか、枯れる心配がありますが、ぜひ緑を残すとそういう視点だけは、ぜひ持っていただきたいというふうに考えます。
 幹を取り除いてやらないとですね、枝と枝が触れ合うというのはどうしても木が生長しない、生きていかれないという状態になるだろうと思います。ですから専門的なところで判断いただきたいと思うんですけれども、そういうことでひとつ現地を見て判断いただきたいと思います。
 そういうことでひとつお願いいたします。

○議長(田中勝男) 答弁はよろしいですか。

○4番(林巖雄) はい、終ります。