北海道清水町議会

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平成17年第6回定例会会議録(9月8日_日程第4)

○議長(田中勝男) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申出がありました。
 これを許可いたします。町長。

○町長(高薄 渡) 第6回清水町議会定例会におきまして、行政報告を行わせていただきたいと思います。3件ございます。 
 まず第1点は、清水町御影診療所の今後の運営につきまして、ご報告申し上げます。
 清水町御影診療所につきましては、平成5年4月1日から公設民営の診療所として、地域医療の中心的な役割を担っており、平成8年から荒井正昭医師が運営に当たり、同医師の献身的な診療や医療相談などを通して地域住民の大きな信頼を得ているところであります。
 本年2月17日、荒井医師から今後も地域医療に、より一層力を注ぐため医療法人化を進めたいので、町に対し協力要請があり、その後、現在使用している診療所並びに敷地を借入れしたい旨の申出がありました。
 荒井医師は、医療法人化する利点として、自らが退いても後任の医師を招致することが可能であり、更に医療に従事している職員の雇用の安定化が図られるとしており、町といたしましては、同医師の決意に応えるため内部協議を重ねた結果、地域医療の安定的な確保と充実につながると判断し、去る6月23日、御影地域づくり推進協議会とも協議を行いご理解をいただきましたので、医療法人化に向けて全面的に協力していくこととした次第であります。また、この協議の後7月15日に同協議会から御影地域の医療体制の継続のため、御影診療所の存続を求める要望書「御影地域における今後の医療体制の在り方について」が提出されました。
 現在、荒井医師に使用を許可しております診療所施設につきましては、建物が付帯施設と併せて延床面積が1,286.13平方メートル、敷地については3,434.83平方メートルとなっており、医療法人認可申請要件として、町と医療法人との間に長期間の賃貸借契約が必要となりますので、契約締結の時期など同医師と協議をしながら取り進めてまいりたいと考えております。
 以上、清水町御影診療所の今後の運営についての行政報告といたします。
 2点目は、姉妹町縁組の自然解消につきまして、ご報告申し上げます。
 北海道、静岡県、福井県、和歌山県の清水町が同じ町名という奇しき縁により、昭和54年10月3日に姉妹町縁組書を締結し、行政交流や姉妹友好協会を主体とした小中学生交流、経済交流、文化交流等でそれぞれ友好の輪を広げ、町民相互の親睦を深めてまいりましたが、この度、平成18年1月1日に和歌山県清水町が吉備町(きびちょう)、金屋町(かなやちょう)との合併で有田川町(ありたがわちょう)となり、同年2月1日には、福井県清水町が福井市、美山町(みやまちょう)、越廼村(こしのむら)との合併で福井市となることから、去る8月24日本町において開催いたしました全国清水町町長会議におきまして、姉妹町縁組の取扱いについて協議した結果、本年12月31日をもって、姉妹町縁組を自然解消することを確認いたしました。
 なお、平成8年8月27日に姉妹4町で災害応援協定を締結しているところでありますが、この取扱いにつきましては、合併町村の協議事項に掲げられていないことから、それぞれ新市及び新町におきまして、引き続き協定を継続できるかを検討していただき、年内に方向性を出すこととなっており、本町といたしても、地理的に良好な位置関係にあることから、引き続き新市及び新町との災害応援協定が締結できるよう努力してまいりたいと考えております。
 また、今回の町長会議におきまして、姉妹町縁組により26年間培ってきた交流の絆が深いことから、今後におきましても民間を主体とした交流を奨励することが併せて確認されたところであります。
 以上、姉妹町縁組の自然解消に係る行政報告といたします。
 最後でありますが、9月5日現在の農作物の生育状況等につきまして、ご報告申し上げます。
本年は、3月の大雪により積雪量が多く、融雪時期が遅れましたが、土壌凍結がなかったことから、各作物とも播種作業は、ほぼ平年並みに終了したところでありますが、5月の平均気温が羽帯の観測点で8.0度と平年より2.9度低く、極端な低温で経過したため、馬鈴薯の萌芽や各種豆類の出芽遅れなどにより、初期生育が著しく停滞しました。
 しかしながら、その後6月中旬、更に7月下旬から8月にかけて、高温多照で推移したこともあり、生育は順調に回復し、9月5日現在、ほとんどの作物が良好となっております。
 作物ごとの生育状況をみますと、既に8月上旬に収穫作業が終了しました秋播小麦につきましては、乾麦重量で10アール当たり9.66俵となり、製品歩留まりは80パーセント台と低目の見込みでありますが、ほぼ平年並みの作柄を確保することができました。
 てん菜につきましては、根部肥大が良好で、糖分も平年並みに近づいてきており、昨年に引き続き高収量が見込まれます。
 馬鈴薯につきましては、早生種ではやや不良となっておりますが、晩生種を中心に回復してきており、全体的にはほぼ平年並みの収量となる見込みであります。また、豆類につきましては、開花期の好天により大豆・小豆・菜豆とも着莢数が多く豊作が期待できる状況となっております。
 次に、飼料作物関係でありますが、牧草につきましては、一番牧草は好天に恵まれ高収量、高品質となり、二番草は収穫作業が遅れやや不良となりましたが、全体としましては、平年以上の収量・品質を確保することができました。また、サイレージ用とうもろこしにつきましても、登熟が順調に進み、間もなく収穫作業が始まりますが、ほぼ平年並みの収量・品質が期待できる状況であります。
一方、生乳生産量につきましては、前年対比2パーセント近い伸び率で推移し、好調を維持しております。
 以上、9月5日現在の生育状況等についての行政報告いたしますが、今後におきましても、農作物の適期収穫指導等に万全を期してまいりたいと考えております。
以上、3点申し上げて行政報告といたします。

○議長(田中勝男) 質疑がありましたら、許可いたします。
 質疑ありますか。

 (「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(田中勝男) 質疑なしと認めます。
 これで行政報告を終ります。