平成17年第6回定例会会議録(9月13日_一般質問2)
○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 11番、奥秋康子。十勝川橋に歩道橋の設置を、ということで、通告をさせていただきました。答弁の程をよろしくお願いをいたします。
この春で、町内の小学校の再編成をすべて終えました。2学期を迎えまして、子供達が生き生きとスクールバスで通学をする姿を見るとき、新しい学校へ通わせる当初の不安から、児童の親達は、安堵していることと思います。町内の小学校が2箇所に統合されたことによりまして、児童の生活圏が拡大されました。何といっても、一番心配なのは、子供の歩行中や自転車乗車中の交通事故等でございます。そこで、子供が安全に通行できる道路交通環境の整備の観点から、町長のお考えをお伺いいたします。
再編されるまではそれぞれの学校をエリアとして、子供達の生活圏はせいぜい2~3キロ以内でありましたので、子供達は交通の安全なルートをわきまえて行動ができました。しかし、再編後は、御影小学校、清水小学校と児童達はやはり自分達の通学をする学校を中心に活動をしていくわけでございます。通常は、スクールバスで通学をしておりますので、心配はないでしょうが、休日はお友達の家へ遊びに行くとか、交流が多くなっていくことでしょう。
中でも大きな課題は、川東地区の児童が通る1級河川の十勝川に架かる橋が、4箇所ございますが、道々である熊牛・御影線の十勝川橋と、274号線の上川橋は、拡幅されることもなく、また、歩道橋が設置されないまま今日に至っていることであります。
生活圏の広がった児童達には、危険極まりない環境にあるということでございます。この2つの橋が架けられましたのは、十勝橋が1965年、上川橋が1963年でありますので、その当時は、農家にトラック兼乗用車がぼつぼつと普及し始めた頃で、農作業も人畜が大半で、トラクターなど、今のように1戸で3台も4台も普及はしておりません。もちろん、輸送の面でも、大型トラックも今のように目にすることはなく、当時としては、十分機能をしていた橋であったことはもちろんのことであると思います。しかし、現在、道々と国道になったこの橋は、自家用車、大型車、大型特殊のトラックなどが頻繁に走行をしております。
町は交通安全教育の推進を図り、交通安全指導を十分行っているとはいえ、現状では物理的に危険極まりない環境であると考えます。以前、中学生が部活をしたり生徒会活動をすることにより、帰りのスクールバスに間に合わなくなり、自転車を利用しているということもありましたので、非常に危険であるということから、PTAなどが懇談会などに歩道橋の設置または道路拡幅の要望をするように、申し入れをしてきたと聞きますが、いかがでしょうか。行政として、安全な道路、交通環境整備を図ることは、重要であると思います。児童の安全、歩行者の安全を守る歩道橋の設置を関係機関に働きかけていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。町長の所信をお伺いします。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、奥秋議員の質問にお答えしたいと思います。只今質問の、一般道々熊牛御影線、十勝川に架かる十勝橋につきましては、昭和40年に永久橋として幅員6m、橋梁延長394mということで、架け替えられて、現在に至っているところであります。
現況は、平成10年に落橋防止や橋脚補強工事が施されたところでありますが、この橋を含めた道路につきましては、松沢地区と一部、熊牛地区、本町においては、夏場には特に自転車等で、おじいちゃんなども行き来しておりますし、御影中学校に通う中で、普通はスクールバスでありますけれども、部活動で夏休み中にもそういう状況になっているところであります。
この問題につきましては、私も大型車や作業運搬車、そして農作業のコンバイン等々も入りまして、非常に危険であるということから、危惧しておりまして、また多くの方々から、そういうお話もいただいておりますので、記憶では、平成2年位から、これは道々でございますので、道に対しまして、継続して要望しているところであります。歩道の設置についても、当然、架け替えか、歩道をつけて欲しいという両方で、歩道付きの架け替えか、あるいは今の現状に歩道ということで付け替えを、粘り強く要望しているところであります。
しかし、本件につきましては、国営の畑総事業が当時ずっと入っておりまして、最後のほうになるんですが、それと関連して、道々の改修ということで、考えられていたんですが、畑総があそこ途中で終ってしまったというようなことで、地域の、あそこの、合意が得られなく、出来なくなったということで、これが大きな障害のネックになったということは事実でございます。
しかしながら、そういう状況でありますから、言ってみれば、道々帯広新得線を利用して、裏通りを通りまして音更から観光のバスが入ってまいりますから、非常に危険であるということで、自民党の十勝支部並びに道政懇話会並びに民主党の十勝連合並びに道民連合の議員会、あるいは十勝圏域の要望事項というような形で、あらゆる機会を通じて要望活動をしているということでございます。
その中で北海道としましても、非常に財政が悪化しているというような状況の中で、優先順位で、北海道全体の中の優先順位になってくるわけでありまして、計画には入っておりますけれども、なかなか工事着工に踏み切れないというようなことでございます。しかし、当町における道々の整備については、この他にも要望をしているところでございます。
次に、上川橋については、昭和38年に出来たわけでありまして、平成5年に道々から国道に昇格したところであります。この平成10年から11年にかけまして、床版補強と落橋防止工事等が行われております。しかし、昇格後ですね、本格的なあそこの道路全体の改修が行われていないということで、これもいろんな観光バスやら、ビート時期にはビート運搬も入りますし、澱粉等も士幌まで運ぶ運送の道路でございますので、すべてこういう問題も開発建設部を通しまして、強くこれも要望していたわけでありますが、1町だけではなかなか駄目だということで、これは士幌までとりあえず行っておりますので、士幌町、鹿追町、清水町の3町で、初めて3町合同で要望しております。帯広開発建設部あるいは北海道開発局、それから国土交通省にも要望して、今回も9月の末に、この3町でと、帯広開発建設部と協議をすることになっております。
これは、今までの要望だけでは、これは今こういう公共事業の縮減という中では非常に難しい面があるなということで、住民と共に国道の環境を良くしようというシーニックバイウェイを繋げながら、計画的にきちんと整備をしていただきたいということで、これも強く要望し、十勝圏活性化期成会においても、毎年要望をしているところであります。そういった面で、交通安全の問題、あるいは子供達の安全教育の推進にとりあえず教育委員会や学校、町内各関係団体等と連携しまして、とりあえずはそういう方向で、防止策をしていかなきゃならないだろうなというふうに思っています。先程も申したように、非常にこれについても、強く要望しているところでございます。
なお、また、R38新得の境と清水の町道、いわゆるカーブになったところがありますので、これも歩道がないんであります。これも要望しております。町道については、3本くらい、佐幌、ペケレパークがかかってあるんでありますけれども、現状では非常に難しい状況になっておりますけれども、危険のないように鋭意その努力をして要望するところについては、更に強く要望してまいりたいとこういうふうに思っているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) ご答弁ありがとうございました。
○議長(田中勝男) 奥秋議員、マイクのスイッチ入れてください。
○11番(奥秋康子) 町としては、関係機関のほうに要望しているということでございますが、この問題につきましては、もうここ2年や3年の話ではないんですよ。もう子供達が本当に、子供を持つ親の身になって考えていただきたいと思うんです。もうそれこそ平成の初めぐらいから、PTAの人達が、町の懇談会などに何でも要望などを言ってくださいというときに、お話をしているんですけれども、一向になしのつぶてだと、どうなんだろうと、反応がないということなんですが、これなんかは町としてそちらのほうに懇談会のときなどに、その要望したという話なども伝えてあったかどうかお伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 本件につきましては、そういう早くから要望ございますので、これもずっと引き続きやっているんですよ。やっているんですが、なかなか出来ない。その折りには、平成13年から、12年度で畑総事業が終ってしまって、その12年度以前ですね、それを含めて、あの辺一帯の改修、川から何から一帯改修するということで、道と開発との話がなされていたように聞いております。しかし、開発のほうの、畑総のほうが、下のほうで断念せざるを得ないということになりまして、仕切りなおしという形になったようでございます。
そういうことで、我々も伺っておりますので、強く要望をしていると、これが道のほうです。それから開発のほうは、開発で先程申し上げたように、これも同じく要望しているんでありますから、両方ともこういう時代に突入してしまいましたものですから、非常に財源的に予算獲得するのが、非常に困難になってきておりますが、上川橋のほうについては、何とか国道でございますので、道々から引き受けて手を加えていないということもございますので、全体計画の部分的になろうかと思うのですが、優先順位をですね、第1にあげていただきたいと、今月もまた27日くらいにそういう3者での協議をしていきたいということで、開発からお話がございましたので、そのときにも強く言ってまいりたいと思いますし、春に開発建設部のほうから、出向いていただいて、10人以上ですかね、来てまして、関係各課、強くそのことも要請しておりますし、更に6月にも建設本部長さんのところにまいりまして、3町長で要望を申し出るということでございますので、その後、札幌にも行っておりますので、働きかけを強めていきたいということでございます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) あの上川橋のほうはそういうことで、国道であるということで、優先順位ということで、優先順位のほうからいきますけれども、計画としては、計画というのか、目安としてはいつ頃という話までいかないかもしれませんけれども、もしありましたら。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 先程、優先順位と、道々に関わるもので、一般道路と、それから橋梁等あるんですが、あそこは長い十勝川でございますけれども、交通量の優先順位からいくと、本町における交通のあれでいくと、5線といわれる、メイプル、クラシックにいってるあの道路が優先順位高いんですよ。もう交通量が圧倒的に多いものですから、危険度と、ですから、あれでさえ、道路認定も全部できなくて、本当に細切れで道路認定してきているんですね。それでまだ工事がされていないということで、恐らく優先的にはそちらが早くなるのではないかというふうに、私どもはしておりますけれども、これも同じく強く要望しているわけでありますけれども、全然見通しは、いつというのは、道のほうでは財政困難でありますから、全然出てこないというのが状態であります。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) 強く要望しているということなんですけれども、なかなかこういう財政状況の中でというお話、町長おっしゃっておりますけれども、やはり子供が安心をして生活のできる環境というものを一番重要視していかなきゃならない。当初のように、畑総事業などで、あれもこれもやってきた時代じゃなくて、これからはしっかり優先順位をつけて、これかあれかという時代でありますので、強く要望していただきたいと思います。道々の上川橋のほうはそういう状況のようでございますけれども、御影の十勝川橋におきましては、一向に生徒がスクールバスで、朝はいいんですけれども、帰りの部活をすることによって、必ず自転車で通学するか、保護者が迎えにいかなきゃならないという、これはこういう状況がいつまで続かなければならないのかということも、お伺いしたいと思います。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午後1時23分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後1時26分)
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○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。質問を続けてください。
○11番(奥秋康子) そういう子供達の安全をやはりしっかり確保してしなければならないということで、これは10年も20年も言い続けてきたことですので、未だに歩道橋がないということは、やはり子供に危険ではないのかということでございます。それがやはり中学生はそれぞれの判断が出来ますけれども、これが小学校が再編成をされて、子供が今度休みのときに、たまにお友達のところに行きますといって行くんですよ、そしてまた来ることももちろんありますので、そういうことがあるために危険ですということで、私は申し上げているんです。それが後手後手に回らないように、町長の要望をしっかりとしていただきたいとお願いしているわけでございます。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 同じようなことになるかもしれませんけれども、あのあそこ土現でその後橋の安全性含めて、道路が、御影からだと曲がってきているでしょう。松沢のほう回っていますよね。それで調査しているんですよ。道としてはね。先程申し上げましたように、畑総事業は国道の上で終っちゃっているんです。御影のアリーナの辺で。線路の上でいろんなことがあって出来なくなった。その下の、川のところを切り替えていくということで、そこから橋を改修すると、改築というのか、そういう道路も含めて、そういうことだったそうです。それがストップになっちゃったものだから、もう畑総は12年で終っちゃってもうやれないんです、あそこ。非常にここの橋については迷惑をかけたということは、国のほうで、道は直そうとしていたけれども、国はこういうふうにするから、変わるからということで、やっていたやつですから、だから遅くなったのは事実なんです。ですから、平成元年か2年、私が企画課長のときに土現の企画室長が、やらなきゃならないんだろうけれども、畑総とかみ合わせてやらなければならないと言っていたのは事実であります。清水町でヒアリングがありましたから。そのとき私が担当課長でございましたから、そのときに言っていたのは事実であります。その後、まだ畑総で開発と下のほうとでやっていたんですけれども、とうとうやれなくなって、打ち切っちゃったというのが事実だから、結局それまで長くかかっていたということです。ですから、今は白紙に戻っているから、今そういう状況の中で、強く要請活動を毎年しておりますということだけれども、時期は道の財政難にぶつかっちゃって、なかなか出来ない。それでも、人舞から入ってくる忠別線がやっとあの讃岐街道が用地の買収になって、橋のあそこの架け替えやりましたよね。あの道路に歩道をつけるということで、今、それでも工事、まだはまっておりません。それだけ財政難なんですから、出来ないものですから、もうしばらく待ってほしいというのが、道の考えかたでありますけれども、優先順位としては、それはこう入っておりますから、いずれかはそういう形になると思いますが、その間、安全対策については、十分、子供達の安全については、教育委員会を通して、やっていただくということになろうかと思います。以上でございます。
○議長(田中勝男) 11番、奥秋康子議員。
○11番(奥秋康子) そういう事情というのは理解いたしました。どうか今後も強く子供達の安全のために要望していっていただきたいと思います。
私の質問を終ります。