平成17年第2回定例会会議録(3月14日_一般質問7)
○議長(田中勝男) 一般質問を続けます。14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) 14番、妻鳥公一でございます。私は4項目に渡って質問の通告をしております。通告にしたがって、町長並びに教育委員会に質問をいたします。
町長は、行政執行方針の中で、安全で安心な生活を営むことの出来るまちづくりを基本として、新たな決意と情熱を持って、全力を傾注する決意を述べられております。行政執行方針は19頁に渡る膨大なものでした。しかし、内容は前年度とあまり変わりなく、総花的で町長のまちづくりの方向が見えてこないのであります。まちづくりは、役場職員、町民が一緒になって、今年はこれを重点にして進めます、そういう合意があってこそ、出来るものであります。そこで町長にお伺いします。町長の考えるまちづくりの基本的な方向と重点施策についてご説明を願いたいと思います。
次に、行政方針で町長は、町の財政の危機について、地方交付税の大幅な削減等の改革が推し進められ、本町の財政はかつてない危機に直面していると述べられております。この財政危機は、自然に生まれたものでもまた町民が役場職員がつくり出したものでもありません。これは今日、町財政の危機と言われているのは、小泉内閣が進める構造改革のひとつ、三位一体の改革によるものであります。町長の新年度一般会計予算は、昨年度と比べ、7億9,000万円減っております。約8億円です。これが町民の暮らしに与える影響は計り知れないものがあります。これだけ予算を削減しなければならないのは、町長が述べているように、国の地方交付税等の削減にあります。国の進める三位一体の改革に対して、町長の町民の生活を守るという町長の責務の立場から考えて、これに対する考えをお伺いするものであります。
次に2項目目、平成17年度の予算編成についてお伺いします。先に述べたように、小泉内閣の構造改革、三位一体の改革によって、町の財政収入は激減しています。予算編成を行う町長の苦労は大変だと思います。町民予算は町民生活に深い関わりを持っています。町長は予算編成の基本的考えを持たれていると思います。それをお聞かせください。また、17年度予算が町民生活に与える影響についてお伺いします。
次に、行財政健全化実行プランと予算編成の関わりについてお伺いします。町長は行財政改革では清水町行財政改革推進計画と行財政健全化プランにより進めると言っています。行財政健全化プランが17年度予算編成にどのような関わりかたをしたのかをお伺いいたします。
つぎに3項目目、小学校閉校後の施設利用についてお伺いをいたします。平成16年度に北熊牛小学校、美蔓小学校が閉校いたしました。今年度は松沢小学校、熊牛小学校、下人舞小学校が閉校になります。80年から100年の長い歴史を刻んだ地域の小学校が閉校することは、大変寂しいことであります。また、学校を心の拠り所とした地域の皆さんの気持ちを察するに余りあります。
4校の閉校後の活用についてお伺いする前に、旧旭山小学校、現在の剣の郷創造館、旧上羽帯小学校、現在の少年自然の家の利用状況についてお伺いをしたいと思います。また、本定例会で条例が可決されました、旧北熊牛小学校のきたくま文化蔵について、当面の活用と将来像について、教育委員会にお尋ねいたします。
次に、本年度閉校になる4校について町長にお伺いします。町長は閉校後の活用については、地域の皆さんと話し合いながら、閉校施設等活用検討委員会で、検討すると言われております。検討の進め方と今後の見通しについてお伺いをいたします。また、行政執行方針では、松沢小学校、熊牛小学校、下佐幌小学校の3校について検討するとあります。下人舞小学校についてはどうなっているのかをご説明願います。
最後に、季節労働者対策についてお伺いします。町長は行政執行方針の中で、季節労働者の対策について述べられております。長引く不況と地方経済の貧困の中で、地元建設業者の仕事は激減し、季節労働者の働く場が無くなってきています。本町の新年度予算でも、工事請負費が5,000万円であり、これでは町の仕事はないに等しいと思います。その上、国が季節労働者の冬の生活の支えであった、冬期技能講習の切捨てを進め、今年度から65歳以上の労働者の受講資格を認めず、受講により給付金を切り下げてまいりました。季節労働者は大変な状況にあります。
そこで伺います。町として季節労働者の現状をどのように捉え、今後の対策についてお考えを伺いたいと思います。以上です。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、妻鳥議員の質問にお答えしたいと思います。
先般、新年度の町政執行方針を述べさせていただいたところでございます。国におきます三位一体改革によりまして、地方交付税の大幅な削減により、町の財政は極めて厳しいうえに、更に一段とそのしわ寄せがきたしだいでございまして、大変財政運営には苦慮しているところでございます。基金の繰入につきましても、実行プランによりましての施策という中で進めさせておりますが、依然として状況は、厳しい状況にあることは間違いありません。
本年度の町政執行にあたっての重点的な問題としましては、大きくは3つを考えているわけであります。健全な財政と活力あるまちづくりということでございまして、これには3つの視点を掲げております。
いわゆる行財政改革の一層の推進、2つ目には町民の想像力を活かすまちづくり組織の改革であります。3つ目には地域資源を活かす地域経済の活性化戦略であります。この3つを機軸としまして、従来の安心して子供を育てられる環境の推進、それから高齢者や障害者が安心して暮らせる推進政策、そして農業における強力な担い手対策を中心としまして、強固なそしてまたクリーンな力強い農業生産体制の整備、それから商工業の進展の中に、滞在型観光を含めたそういう中での交流人口拡大による、商業への購買力の喚起を含めた対策、そして工業においては、この比例する中で民間力の活力を何とか引き出せるような方策をしなければならないということで、考えていく推進策であります。
また、当然ながら定住人口をそこに含めて、そういったものに対応していく考え方であります。また、人づくりということで、これは子供も含めて社会人も含めて住民意識も含めた、人づくりという問題についての学習機会の提供ということも押さえて、この度の町政執行の重点としているわけであります。
しかしながら、そういった中にもおのずから財源的に限られた中でございまして、その中で精一杯こういったことを進めていかなければならないというふうに考えているところでございます。
次に、05年度の予算編成の基本的な考え方でありますが、昨年、この予算編成に当たりまして、各課長職の皆さんに深刻な構造状況であるということは申すまでもなく、将来に渡る持続的な経営が出来るように予算の算定にあたっては取組んで欲しいということでございます。
具体的には、昨年の11月に策定しました、この実行プランを遵守することとし、そのプランに基づいた第4期の総合計画の見直しをしながら、実行を図るということと、徹底したコストの縮減を行うということ、あるいは施策の見直し、これを進めて欲しいということでございます。
財政調整基金という名の基金他が年々減少せざるを得ない状況でございますので、生きるうえでもどうしてもこの問題については取り組まなければならないということでありますが、町民生活に大きく影響するようなことがないようにということで、考えたところでございますが、町民の皆様のご負担をお願いしなければならない部分が、多々出てきたしだいでございます。
どうしても、投資的な経費に回るような財源がないというようなことで、食等を中心とした生活に本当にどうしてもやめられない密着したもので行わなければならないということで、大変苦慮したところであります。そういった面から最後の最後まで、建設投資事業について幾度も取り組めないかということで、部局ともかなり協議したところでありますが、それを行うことによって、健全化プランが崩れていくということになりますので、初年度から、そのようなことは取るべき方策ではないという判断をしたしだいでございます。
次に、05年度予算と関わって実行プランとどの程度になったのかということですが、基金に依存しない健全財政を目指して策定したものでありますから、先程申しましたように、その行政運営の基盤づくりということで、緊急3ヵ年を考えたところでございます。
この見直しの事項、あるいは経費につきましては、その精度を高めるために、総合計画事業実施予定事業シートの、全シートについての作業点検を行いまして、今後5年間の事業計画を設定したところであります。予算当初から、課長職への検討指示事項を含めて、財政の担当者によります、最初の予算の調整段階から、最終の私の査定に至るまで、常にそれを念頭に置いて、それぞれが編成作業を進めてきたところでございますが、私の手元に来た時には一切の政策的な財源措置がなく、私がそれらをまだ削減しなければならないという悲痛な気持ちでやらなければならない査定に至ったのは、本当に今回が初めてといっても過言ではありません。そのぐらい、普通で今まで従来であれば、多少の予算の措置の変動が出来たものでありますが、それらが出来ないということで、残念でならないしだいでありますが、約350項目に及ぶ見直しをさせていただいたところであります。
したがって、実行プラン等の関わりの中では、全体で17年度の見直し予定額でありました、約3億近いものが3億7,000万円という見直しの額となったしだいでありますし、実行プランでは示していない、退職不補充による職員給与、諸手当の見直し額が1億34万円になりますので、全体で4億7,471万円を見直し、プランと予算の差ができ、効果を予算に反映したということになったしだいでございます。
3番目の小学校の閉校後の利用でございます。本年3月末を持ちまして、松沢、熊牛、下佐幌、下人舞と4校が閉校する運びになり、記念式典も終えたところでございます。この閉校に際しまして、地域の皆様やPTAの皆様、そしてその他の卒業生及び同窓生を含め、それに対して苦渋の中の英断をしていただいたことに対しまして、心から深く敬意と感謝を申し上げるところでございます。教育委員会におきましても、昭和45年だと思いますけれども、学校統合の委員会が設立されて以来、重々今日までその問題についてのいろんな過去の中からやられてきたわけでありますけれども、このような時代に入り、地域の方々との懇談を経て、このような結果になったことに本当に教育委員会に対しましても、心から敬意と感謝を申し上げるしだいでございます。
さて、施設の利用についてでございますけれども、3校とも施設については、まだ決定をさせていただいていない状況でございます。それぞれの地域の思いもございますので、十分互いに協議をしながら歩みよりながら、より良い方向で持っていきたいということで継続することになっております。下人舞につきましては、処分の制限期間を経過しているわけでございまして、地域としても活用策がないことから、貸付または売却というようなことの案を示したところでございます。
その結果、地域としての理解を得られましたので、新年度において、その準備を進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。ただ、熊牛の小学校につきましては、当初案としてですね、いろいろ開拓歴史館的なもので提示したところでございますが、地域としては現在の福祉館から公民館から保育所から移動して、そちらのほうの学校に活用したほうが良いのではないかという要望が出されております。
その結果、保育所を設置、移転するとなりますと、消防法が大幅に変わっておりまして、改修に大幅な財源が必要とされると、再度地域との全体での懇談をした結果、まだ結論が出ておりませんので、結論は出せないということになりまして、新年度において継続して、協議を進めましょうと、こういう形になっております。何も案がないのでそういう形になっているわけでありますけれども、これの活用策で良いのがあれば、提示して協議をさせていただきたいとこのように考えているところでございます。
次に、下佐幌小学校につきましては、当初案では素案でありますけれども、障害者福祉施設の移転ということを活用素案として考えていましたが、運営をしている団体としましては、現在地が現状では希望であるというようなことから、地域ともその旨経過を説明し、今後も、今年度もまた協議していこうということになっております。
また、その際、あそこの運動公園の問題も抱えておりますので、運営自体そのものも地域としての限界もきているものですから、それらも含めて考えていこうとこういうような形になっているわけであります。
また、それぞれの体育館については、軽スポーツに使用したいとの意向がありますので、今までどおり地域の体育施設として利用を図っていただきたいというふうに考えているところであります。
松沢につきましても、活用案について福祉館にする案を持って懇談をしているところでありますが、地域としては大きすぎて管理がいき届かないということになりまして、再度、それについても継続して協議を進めていこうとこういう形になっているところでございます。
最後に、季節労働者の対策でございますが、今日の経済状況から見て、非常に季節労働者については、大変な状況になっているのは承知しているところでございます。
本町における対策としましては、雇用の就労の場の確保として、春期の道路清掃作業を初めとしまして、冬期は除雪作業も就労対策としておりますが、これ以上の対策としては今のところは持ち合わせていないのが現状でございます。更には、特に生活に困窮をきたしている方々には、生活一時金の貸付を行う事業を併せて実施していきたいと考えております。
なお、こういったことについての問題点は、ただ単なる季節労働者という考え方で施策を行うのではなくて、やはりそれを前提とする企業体経営ということをしっかりしていかなきゃならないということで、前段の下関議員へのお答えにもありましたように、しっかりした経済戦略をしていくことによって、この季節労働者に対する対策も生まれてくるのではないかとこのように思うところでございます。
なお、求人情報につきましては、従来どおり役場のロビーにいつでもありますので、閲覧できるように、更には広報通じていろいろな面でのPR活動もさせていただきたいとこのように思っているところでございます。以上申し上げまして、ご答弁に代えさせていただきます。
○議長(田中勝男) 答弁を求めます。次に教育長。
○教育長(横山一男) 妻鳥議員の教育委員会に関連するご質問にお答えをしたいと思います。まず、剣の郷創造館と少年自然の家の利用状況について申し上げます。
剣の郷創造館でございますが、議員もお話ありましたように、閉校した旭山小学校跡地を利用して、平成12年の7月に文化スポーツ等の活動などの地域の生活学習の拠点として、開館をしたところです。施設は旧校舎、体育館をそのまま利用しており、研修室、団体連絡室、ワークスペース、体育館が利用されてございます。特に、音楽室には防音装置も施されており、バンド演奏や合唱の練習にも利用できるほか、広い研修室では絵画や工作などの創作活動にも適しておりまして、実習室等では地域の料理教室にも利用されている状況です。体育館の利用については、地域の幼児のお遊戯会の練習や発表会、小、中、高校生のバドミントンや地域青年会のスポーツを通しての交流の場として広く活用しています。館内には旭山の歴史が模型や年表などで展示され、ミニ郷土館の役目も果たしております。なお、利用された人数ですが、平成14年度が延人数2,467人、平成15年度が延人数2,646人となってございます。
続きまして、少年自然の家の利用状況についてでございますが、この施設は昭和50年度で閉校した上羽帯小学校跡地を利用して昭和51年4月から旧校舎と体育館をそのまま利用して開設されました。
校舎内には40人収容できる宿泊施設が設けられており、体育館は、バレーやバスケット、卓球など各種スポーツやレクリェーションの活動の場として利用されております。付近には、円山牧場や芽室川、芽室岳の登山口もあり、川遊びやキャンプ、登山など屋外活動の場として活用されていまして、利用する団体は、子ども会やスポーツ少年団の他、小中学生の自然観察や集団訓練の場としても利用されております。また、家族での利用も可能なことから、最近では家族連れの施設利用者が多く見られています。利用につきましては、夏休み中の7月、8月が多いですが、利用者は管内や道内に限らず、昭和53年度からは東京から「育てる会」という50人前後の子供たちが、少年自然の家を足場に、剣山登山や川遊びなど北国の自然を大いに楽しんでいます。また、利用人数につきましては、平成14年度が延人数で1,340人、平成15年度が延人数1,322人となってございます。
続きまして、きたくま文化蔵の将来像についてですが、同施設については、その経緯につきましては本会議においても、すでにご説明させていただいておりますが、北熊牛小学校の閉校後の活用について、庁舎内で閉校施設等活用検討委員会を設置しまして協議した結果、社会教育施設と位置づけ、文化芸術作品等の保存や展示及び創作活動を支援する施設として活用する目的で開設いたしました。
今後の集客の方法としましては、すぐには難しいですが、文化蔵独自のホームページを作成し情報を提供する、次にしみず温泉フロイデなどのホールにパンフレットを置く、一部の作品をフロイデのホールに展示する等々を考えております。将来像についてですが、閉校後の活用については地域ともお話をしてあり、当面はこの形で進めてまいりたいと考えております。また、協働のまちづくりの観点から新たな活用も考えられるときには、地域と議会にお話をさせていただきまして、柔軟な考えを持って臨んでいきたいと思っております。以上でございます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) それでは再質問を一問一答でお願いいたします。
まず最初にこの問題ですが、町長の町政執行方針というのを重点というのか方針というのか述べられました。
なるほど、3つに分けて、その他それに付随して農業の問題、クリーン農業の問題、いろいろ出されました。私、これを見ると、お金のかからない策と、そうならざるを得ないと思うんです、町長も。そこで、さっきちょっと触れたんですけれども、答弁漏れとは言わないで、ここで話をしますが、国の進める三位一体の改革について、町長どういう立場を取るのかということ、お聞きしたつもりだったんですが、私は前からお話を、ここで質問をしているわけですが、先程の同僚議員の質問の中で答えられていたんですが、来年度のその交付税についてはまだわからないと、それから将来についてどうなるか、今年と来年くらいは何とかということだけれども、将来はわからないと、言われていたと思うんです。それで、それについては、全国町村会や6団体ですね、それらのところで5月の末に大会があるので、それぐらいまでには目途が立つだろうというお話をしておられました。
そこでですね、町長、6団体の方針があるんです。財政がこんなことになるのは、三位一体の改革がこうさせているんですよ、主要の原因は。だから、国に向かって、本当に要求しなければ駄目だというのが、私の立場なのです。国はこれ財政苦しくてもいいんですから、役場の職員でもありません、町民でもありません、だから、私はこの方針に全面的には賛成するものではありません。部分的に駄目な部分があるから。しかし全体として、6団体の方針というのは、指示をしております。そこら辺で町長、その一員でもあるわけですから、決意とこれからの運動の中心になっていただきたいと思っているので、先程ちょっと決意を聞かせていただきたいと言ったんですが、町長いかがでしょうか。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄渡) お答えしたいと思います。当然ながら、三位一体に関わります問題については、私としましては、最もこのような形になるのは残念でありますし、まだ決定はしておりませんので、すべてが、これに向かって鋭意努力してこれを国の方に訴えていかなければならないということで、常にその行動の認識のもとに今まで戦ってきておりますので、今後も十勝町村会並びに北海道町村会を通じて全国団体ですね、強く求めていかなければならないと思っております。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) はい、町長それひとつよろしくお願いしたいと思います。それから、町長示されました3点ですね、これはこれからやっていくと、町長先程言われたんですが、後から2番目で関係あるんですが、行財政改革の更なる推進というふうに言われています。実は、これがどんどん進むとなかなか町民生活、先程も町民生活大変だと、これで痛みも与えているんだと町長認識されているようですが、やっぱりこれを進めると、特に先程荒木議員が言われたように、高齢者や低所得者に非常に負担がかかるんです。やっていけばやっていくほど。料金上げなきゃならないですから。そこでそういう点を更なる推進の中で、私はこう思っているんですが、そういう人達を視野に入れて、その人達に負担をかけないような、そういう施策が出来るんでないか、私は一律にみんなやってしまうとね、どうしてもそこに負担かかるんですよ。水道料金でもそうです。19年に上げようと言っているんですから。そうしたら、これは負担がかかるんです。だからそういうところに、負担かけないような方法が、なんぼでも取れると思うんです。そこら辺のところ、町長、どんなふうに考えられているかお伺いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄渡) 確かに行革を進めていく中には、そういった部分も含まれるわけでありますけれども、単なる行革の中身はあくまでも削減改革だけではありませんので、そういった面も考慮しながら進めていかなければならないとこのように思っております
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) それよろしくお願いしたいと思います。次に入らせていただきます。平成17年度の予算編成の基本的な考え方をお伺いしたわけです。町長がお話した中身でいえば、予算編成をする最初から最後の過程まで、実行プランを活かす形でやりましたと、いうことでございます。私は活きている部分と活きなかった部分があるんでないかと。そこのところはどう捉えられているのか、ちょっとお伺いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 確かに実行プランの活きた部分と活かせなかった部分があるわけでございます。以前にも実行プランの説明の時にご案内しているとおりでございます。状況の変化もございますし、無理な状況をすることによって、町民に対して多大な影響があるものだとか、緊急を要するものだとか、いろいろあるわけであります。そういう面から考えまして、前後したり、1年繰り延べしたり、先に前倒ししたり、そういうことはありますよということでございます。しかし、実行の総体の頭金は決まっておりますから、それを超えない範囲の中で行うということにしたしだいでございます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) それが表れているんですね。その具体的にいうと、その実行プランをつくるときのこれ去年の5月出発ですよ。実行プランつくるの、そして11月に出来上がった。長期に渡って変化はあります。災害が起こったり特別なことが起きたらあります。それはわかる。しかし、11月に出来たもの、それは予算編成を考えるときですよ、ずっと、もう予算編成に手をつけているときですよ。そこから変更が起こるというのは、よくわからない。何が変更になったか、具体的な例を挙げます。先程、奥秋議員が指摘しましたフロイデ温泉の予算、こうやって変更になっていますね。これはフロイデ温泉の17年度の予算額、実行プランでは2,400万円、今回は1,200万円に減りましたけれどもね。これは計画変更。さっき町長言いました、ボイラー買うんだと、もう2年も前から、ずっと前に期限切れているボイラーだから、大事に使ってきたんだけれども、これは11月の時点でわかりますよね、普通。そして今年予定していた、来年これやりましょうといっていた、フロイデの仕事をボイラーに変えてしまったんですね。これは変更というものではないと思うんですよ。状況が変わっているんですから。そこら辺のところ、どうもよく納得できないので、説明願います。
○議長(田中勝男) 総務課長。
○総務課長(荒木義春) 今の実行プランに関わりまして、温泉等の改修等との差があるというお話の中身でございますけれども、当初予定しておりました、例えば、浴室の天井張替え工事、これも更に専門家に精査させたところ、当分改修しなくても持つというお話もございましたし、更に配管の関係につきましても、今いわゆるレジオネラ対策でやらなきゃならないという部分も保健所と協議の結果、これも現状のままで出来るといった見通しも出来ましたので、平成17年度におきまして、実行プランとの2,480万円みておりますけれども、そういった部分の改修が当面必要ないといったことがありましたので、確かに11月の計画ではございましたけれども、その間、予算編成の間に再度精査した中で、そういった方向が確認されましたので、予算的にはこの実行プランよりも低い金額で計上させていただいたという状況でございます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) そうなんですよね。この実行プランつくったとき、フロイデ温泉2,400万円かけて改修すると、2年間に渡って3,500万円程かかるんでしょうか、入れてあるんです、実行プランにね。今言ったように何とかなるんだと。最初はね、非常にこれをみてびっくりしたんですよ。本当に練りに練って半年かけてやったやつですよ。他にもあるんですよ、減額するとなったら元に戻った、どうして戻ったのかわからない。そこのところを、他にもあるんですが、そこら辺のところ、この実行プランというのは本当に練りに練ったのか、心配なのです。ところが、住民に関わるところは値上げすると、切るところは完全にその金額になっている。ある部分もありますよ、住民に関わるところ、補助金ですね、復活したの、あるんです。そこら辺のところでね、実行プラン、どれだけ練られたのかなと心配しております。それによって、予算編成が行われた、ちょっとそこら辺のところ、明確にしてほしいなと思います、町長。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄渡) 実行プランについては、計画段階からしっかりした数値を持ちまして、それらが数値したままで何千万円で出てこないわけでありますから、何十万か何百万になってしまうんですね。だけれども、細かく出しているわけであります。それは精査して出している、それを出すにしましても、単独で出来るものは自分たちで出来るんですが、例えば違うもの、皆寄せて見積もりみたいのを寄せて、作業的にかかるわけですよ。そして、やりますけれども、その時点での見積もりと、また今度予算のときの見積もりと相違が出てくる場合もあります。そういう面で多少の差が出来るのも当然のことだと思うんです。
ですから、あくまでもこの健全化プランは、前から言っているようにひとつの指標としてね、指標としての計画のものですよと、だけどその中で前後する場合もありますよと言っていますし、変更する場合は当然見直しをかけて、1年後だとか、そういうことでなくても見直しをかけなくてはなりませんよと、そういうことを言ってきたつもりであります。
ですから、なんでもかんでも、計画がすべてそのとおりいくかといったら、ならない場合もあるわけでありますから、あくまでもやはりひとつの目安として、大きな指標として、それを持ちながら、全体の財政の推計をしていかない限りは、これは数値が出てまいりません。しっかりこの部分については、職員皆で取り上げた状況でございますから、しかし前段で申し上げましたように、いくらかの差異は出てくるかと思います。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) あの金額の多少の違いだとかそういうことを私言っているのではありません。基本的なものががらっと変わるということはあり得ないのではないかということをお話しているんです。
それで実行プランに関わって、ひとつだけこれは予算編成との関係で大きな問題なので、お聞きしておきます。細かいことはあれでいきますが、行政財産の使用の免除と使用料徴収ということでございます。実行プランで、有償にするために協議をするということを書いてあります。協議、17年度予算に入れるために書いたんだろうと思うんですが、どういう状況になっているか、教えていただきたいと思いますが。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄渡) 実行プランのしみず温泉の使用料の問題ですね、これについて有償にすることで協議するとなっています。17年度から、計画ではこのようになっていますが、今まで何度か協議をさせていただいておりますが、その協議の合意が至っていないということで、この新年度には間に合わないということになりまして、続行中でございます。そこで今どういう方法でということで、私どもとしましては、今後の温泉の方向性、これもございますから、その分も含めて相手方にもお話をしているわけでありますが、今まだ合意に至っていないということで、合意すればまた補正なり、状況下が生まれれば、これをやっていかなければならないとこのように思っています。
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○議長(田中勝男) 暫時休憩します。 (午後8時03分)
○議長(田中勝男) 休憩前に引続き会議を開きます。(午後8時15分)
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○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) フロイデ観光との話合いがまだつかないということは理解できます。ちょっと言葉じりをとらえるようで、町長恐縮なんですが、さっきあのフロイデの方向が定かでないので、方向が、それでちょっと話合いが滞っているんだというお話をされてたんですが、フロイデの方向が決まらないと駄目ということなんでしょうか。聞き違いだったらあれですが、お願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 私の説明の部分で、誤解したように思いますけれども、そうではなくて、フロイデ観光との今の状況の中ではまだ協議が整っていないと、しかし、一方ではフロイデの方向性も、前段の奥秋議員の時にもお話しておりますので、関連しておりますので、その方向性も考えていかなきゃならないということをお話したつもりなんですけれども、それと一緒ではないということであります。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) それでは、細かいことは予算委員会で予算についての審査がございますので、そこでやることにいたしまして、3番に移らさせていただきます。教育委員会の説明、よくわかりました。こういうふうにいろいろ規制がかかったり、こういうふうに置いておくと、非常に重荷になる部分があるものですから、そこのところで、この部分をお聞きしたんですよ、教育委員会には。中身はわかりました。予算見ると、去年よりだいぶ少なくして、そして努力しているということがわかります。
そこで町長、閉校のことについて、地域といろいろ話し合いながら進めるんだということなんですが、僕は今まだ補助金の規制がかかり、それから借金返済がかかっているなかで、非常に規制がかかるわけですから、大変だろうと思うんですが、いろんな形で存続させるということになりますと、非常に町の経費がかかると、施設があれば、電気から水から全部お金かかるわけですから、そういう意味で節減に努めて欲しいと思うんですが、そこら辺が地域との話し合いの中で、どんなふうになるかわかりませんが、町長ひとつ努力をして欲しいと思うんですが、いかがでしょう。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄渡) 閉校の跡地のことにつきまして、基本的には、地域のこれまでのいろいろな経過を見まして、地域の要望に出来るだけ応えていきたいというのは私達の考え方であります。
一方では、財源的に当然費用もかかっていくということから、何かの活用策が生まれないものかどうか、それを考えていかなきゃならないだろうと、また一方では、福祉施設が老朽化してきているという状況もございます。新たな施設を建設するということは難しい状況でございますし、そういう面で、福祉施設はいかがなものかということも、出しているわけでありますけれども、それでは重荷になりすぎるというようなところもありますので、今後、更なる代案を考えながら、協議を進めていかなければならないだろうと、このように思っています。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) これがこれからの問題であろうかと思いますが、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
最後になりますが、季節労働者対策でございます。町長、やれることはこれぐらいです、というふうにお話されました。大変、季節労働者の状況が悪いんですよ。業者の方も大変なんですが、これは季節労働者の現状復帰ということで、町長どれくらい、どういうふうに押さえているのか、ちょっと現状や生活状況というのがあると思うんですが、そこら辺のところ町長、わかる範囲で。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 私の押さえている範囲でしか、申し上げられませんけれども、本町には約300人くらいのですね、作業労働者といわれる、季節労働者がいるわけであります。今日まで、建設業に関わる中では、冬もですね、ある一定度の賃金を得ながら、生活をしていたわけでありますけれども、そういう方と、全く単純労働の方と分かれるわけですけれども、長期のほうもいわゆる今日の企業の形状から見て、やっていけないというようなことから、リストラではありませんが、所属していながらも、そちらのほうの対応でしてほしいということを、企業間でそういう話が出ていることも確かですし、実際にそういうふうになっているわけでございます。したがって、非常に、従来増加の方向にきているなというふうに思っております。全国的には現象的な部分があるわけでありますが、北海道は特にひどい状況でありまして、特に十勝もそういうことになっておりまして、当町にも影響が出ているということがあるわけです。非常に生活の困窮度が悪化してきているということで、心配をしているところでございます。 しかし、町だけでそれが救えるかということになりますと、限界が今の時点ではあると、打つ手がみつからずということでいるわけでございますので、先程来の質問にもお答えしておりますけれども、そういう後押しができるような対策を講じる道をつくりあげていかなきゃならないだろうと、今後も決してそれらが上昇していくという経済状況になっていくとは、あまり期待できませんけれども、それなりの効果策を見出していくためにも、その経済戦略をしっかりとしていかなきゃならないということを申し上げておきます。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) この問題は非常に根が深くて、経済情勢問題が関わってまいります。中小建設業に仕事がなくなってきていると、地方の冷え込みが非常に激しいという問題があります。そういう問題と大きく絡んでるんですが、季節労働者の場合、こういうふうなことになりますね。夏期間働いて、そして冬期になると一般的に50日間の失業手当をもらいます。掛金をかけた場合ですよ。50日間もらえます。これは原則です。それにこの後いろいろなことがあるんです。例えば冬期技能講習をやると、去年までは11万7,000円もらったのが、今年は8万8,000円になったんだけれども、それは65歳以上の人はカットされたと、その他のいろんな条件がついてカットされたと、それも受けられなくなったという人がいます。そういう状況があります。もうひとつは業者が大変なんでね、業者も失業手当半分ずつかけなければならないんでね、本人と業者とそれをかけるのが大変だから、その必要経費も入らないでやってくれやという労働者にそういうふうに話するんですね。業者も大変ですから。そういう状況なんですよ。そこでね、これが最後です。寒冷地特有の問題なんですが、全国的にはそうでもなくなったんだと、そのとおりです。寒冷地は非常にひどいものです。こういう例えば、技能講習などの拡大や失業者の救済ということについて、国に言わなければならないんですよ。国が締めてきているんですから。ひとつ、町村会や何かで取り上げて、国への、そういう大きな力にして、国に言っていかなければならない問題だというふうに思いますが、町長、どう考えておられるか、ひとつよろしくお願いします。
○議長(田中勝男) 町長。
○町長(高薄 渡) 私はこれまでにもですね、この問題については、既に町村会も含めて、全般的にこの問題についても取り上げていることは、事実でございますから、懸命に努力をさせていただいておりますが、ただ、これだけでいいのかということは、常に疑問に思っているんです。
何故かというと、いわゆる公共事業をどんどん減らせと、いってみれば国民の声として、減らして無駄なことを止めさせろというわけですね。そういうお金が無いのに同時に併せて、段々縮小されてきたのが実態でございますから。余計なものはつくらないほうがいいと、当然ながら及んでくるわけです。
公共事業が無くなったら。特に北海道なんて、それがメインなような状況でございますから、今までたくさんのそういう労働者を抱えながら、北海道経済を動かしてきたというのが実態でございますから。そういう問題で、一方ではそう言っていて、一方では対策をというのはなかなか難しい。やっぱり産業構造が変わってきているということなると、それを受け皿となるべきものをしっかり我々としても考えていかなきゃならないだろうと、当町としては、今、私が考えているのは、農業者の労働力不足です。
これをどういうふうに、これからの補いをしていくかということに、焦点を合わせたほうが、むしろ建設工事のそれよりも、そちらのほうに合わせていく方がいいんではないかと思っているんですね。これは年代層別いろいろあります。ありますけれども、全て全部がというわけにはいきませんけれども、ある一定度の方には出来るんでないかなということで、そういう方向に向けていく準備をしていく必要があるだろうし、していかなきゃならないだろうと、私はそう思っています。
要求できるところは要求しますけれども、我が町で出来るものは、何かということをやはり考えていくほうが私はそのほうが住民のためであるし、生活者のためであると私はそのように認識しています。ただ、それが公共事業に携わった時の単価とは、もちろん農業も厳しい状況の中で運営しているわけですから、そんな高くは出来ませんと思いますけれども、一定度の生活は出来る形の中に生まれてくるものでないかと思います。
これから、ますますそういうふうになっていくものではないかと思っていますので、農業関係の中でも、これらの問題を取り上げながらいかなければならないし、一方では要求しなければならないところはする形は取りたいと思っています。
○議長(田中勝男) 14番、妻鳥公一議員。
○14番(妻鳥公一) これで終りますが、町長、誤解されているんでないでしょうか。私は、公共事業を地方で行ういろいろな道路工事だとか建築工事だとかいうことはね、これは大いにやらなければならないと、今やらないから困るんですよ。私は公共工事は、大型、国のやる、関西空港やりたい、談合やったり、それは駄目だと言っているんです。町がやる公共事業、それを駄目だなんて言っていません。それは大いに交付税を出してやるべきだと、そういうふうに思っております。そういうことなので、そこら辺のところ、誤解のないように。こちらでは公共事業止めろ、こっちはやれって、そんなこと言っていません。ひとつ、町長、よろしくお願いいたします。質問終ります。大変ご苦労様でした。
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○議長(田中勝男) おはかりします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中勝男) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもって延会することに決定しました。明日は午前10時に会議を開きます。
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○議長(田中勝男) 本日はこれで、延会いたします。
(午後8時33分延会)