大勝神社

20188587a.jpg

 熊牛原野に入植した十勝開墾会社の小作人たちが地域の発展を願って明治37年、熊牛西に小さな祠を建て、天照皇大神を祀ったのが始まりでした。明治44年、当時の開墾会社農場長、吉田嘉市が農場高燥地を選んで5ヘクタールを割き、神殿を造営しました。さらに翌大正元年には拝殿を造成し、新たな元号となった大正の大と十勝の勝を取り「大勝神社」と名付けました。札幌神社より大国魂神(おおくにたまのかみ)、大名牟知神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)の開拓三神の分霊を請い祭神としました。

20188614a.jpg

 大正5年には開墾会社から落葉松や針葉樹が寄贈され、桜の木などとともに境内に植樹されました。その後氏子ら310戸の寄付により社殿、拝殿、社務所が造営されるとともに発願総代、平賀松五郎ほか60名により内務大臣に神社創立を申請し、大正13年に無格社として認可を受けました。

 毎年4月と9月の15日が祭日とされ、氏子らの手で祭りが催されましたが、とりわけ秋の例祭日には馬匹の改良をかねて近接の競馬場で草競馬が開かれ、周辺からの参観者を加えて賑わいました。

20188709a.jpg

 昭和15年には皇紀2600年を記念して神殿が改築されました。

 戦後、宗教法が改正され国家神道は廃止されて、昭和28年に宗教法人として認可されました。境内には昭和39年に「熊牛開拓70年記念碑」が建てられましたが、平成8年に「熊牛開拓100年記念碑」が字熊牛71番地に建立されたのを機にその隣に移設され、跡には「開拓70年記念碑跡地」の石碑が残っています。

20188690a.jpg

所在地

北海道上川郡清水町清水町字熊牛63番地

この情報に関するお問い合わせ先
教育委員会社会教育課 電話番号:0156-62-5115