令和2年第1回定例会会議録(3月16日)

○議長(加来良明) これより本日の会議を開きます。(午前10時00分)

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○議長(加来良明) 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

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○議長(加来良明) 日程第1、諸般の報告を行います。

 事務局長。

(諸般の報告 事務局長 朗読)

○議長(加来良明) これで、諸般の報告を終わります。

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○議長(加来良明) 日程第2、陳情第6号、「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」の提出を求める陳情についてを議題とします。

 委員会報告書を朗読させます。

 事務局長。

(委員会報告書 事務局 朗読)

○議長(加来良明) 本件について、総務産業常任委員長の報告を求めます。

 委員長、奥秋康子委員。

○委員長(奥秋康子) 本委員会に付託をされました陳情につきまして、御報告を申し上げます。

 3月10日、本会議終了後に当委員会を開催し、付託をされました陳情の審査を行った結果、委員会として賛成多数で採択としたところでございます。

 日本政府に核兵器禁止条約の枠組みへの参加・調印・批准を求める陳情の趣旨はおおむね理解できることから、採択したものでございます。

 議員各位の御理解を賜りますようお願いを申し上げまして、委員長の報告といたします。

○議長(加来良明) これより、委員長報告に対する質疑を行います。

 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 これより、討論を行います。

 討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 これより、陳情第6号、「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」の提出を求める陳情についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 この陳情に対する委員長の報告は採択です。

 陳情第6号は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、陳情第6号は、委員長の報告のとおり採択することに決定しました。

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○議長(加来良明) 一般質問に入る前に、あらかじめ申し上げます。最初の質問は通告の全項目について一括して質問していただき、再質問がある場合は一問一答方式になりますので、よろしくお願いいたします。

 また、質問・答弁にあっては、わかりやすく簡潔に行われるよう、特にお願いいたします。

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○議長(加来良明) 日程第3、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。

 私は、ごみの減量と家庭用生ごみの資源化について質問します。

 昨年4月より、町内のごみ処理は帯広のくりりんセンターに搬入するようになり、ごみの分別方法も一部変わりました。昨年6月の一般質問で、ごみの排出量の変化について伺いましたが、約1年たった現在はどのようになりましたか。また、その結果を踏まえて、どのように取り組まれていますか。

 2つ目、ごみを減らすには、様々なごみがありますが、ごみで、利用できない可燃ごみ、不燃ごみの量を減らすことが大事です。ごみを燃やせば温室効果ガス(二酸化炭素)が発生します。不燃ごみも細かく砕き、地下に埋めています。まちづくり計画の中にも、住民1人当たりの排出量を平成21年の820グラムから、今年、令和2年750グラムへとの目標です。また、リサイクル率を平成21年の24.9%から、今年は28%へと指標を掲げています。現在はどのようになっていますか。

 燃えるごみの中で、家庭用生ごみを資源化するように取り組んでみませんか。去る1月15日、新くりりんセンター建設についての説明会で、鹿追町ではバイオガスプラントに牛ふん等と一緒に生ごみを入れ、堆肥化をしているとのことでした。また、管内では中札内村、更別村でも生ごみを堆肥化していました。また、富良野市では生ごみの堆肥化を含め、ごみの90%を資源化していました。

 以前、当町でも衛生組合のあっせんでコンポストを購入し、今も私は使用しています。このように身近でできる生ごみのコンポスト利用、段ボール箱処理の堆肥化、EM菌を使った処理の仕方など、町発行のごみ分別ブックに載っている生ごみ減量化の実践を進めてみませんか。

 このようにごみの量を少しでも減らすために、先進地の例を参考にし、町民と一緒に考え行動に移していくことが、地域の環境を守り、地球環境を守り、次の世代の子や孫たちに引き継いでいくべきと考えますが、町長の考えを伺います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問にお答えをしたいと思います。

 まず1点目についてですけれども、今年度から十勝圏複合事務組合への加入によるくりりんセンターへのごみ搬入により、プラスチック製品の汚れなどにより資源ごみとならない容器包装プラスチックの分別が、可燃ごみから不燃ごみへ変更となっています。また、新たに金属類という分類を設け、従前の不燃ごみの中から、資源となる金属を町で回収するようにしております。

 ごみの排出量は、1月末現在、去年の4月から、今年の1月までということです。計画収集による可燃ごみは、平成30年度が939トン、今年度が約837トンで100トン減少しております。不燃ごみは、平成30年度が約152トン、今年度が約184トンと30トンほど増加しておりますが、合計では約70トンの減少となっております。

 なお、不燃ごみの収集について、町民から、不燃ごみが増えているので回数を増やしてほしいという要望が寄せられておりますので、不燃ごみの収集日である月曜日が振替休日等となり、収集の間隔が1カ月ほどあいてしまうということを解消するために見直しを行い、一月に必ず2回、不燃ごみの収集を行うように変更し、ごみカレンダーや広報お知らせ版でお知らせを既にしているところであります。

 なお、資源ごみのうち、容器包装プラスチックとペットボトルを含めた量は、これも1月末現在での比較でありますけれども、平成30年度が約98トン、今年度が105トンと7トン、7%増加しておりますが、容器を洗浄しないために、容器包装プラスチック等が資源ごみへ分別されずに排出されることが、不燃ごみが増加する要因の一つであろうと考えておりますので、引き続き広報紙等を通じ、資源ごみへの分別の徹底をお願いし、不燃ごみの減量を図っていきたいと考えております。

 次に、2点目ですが、住民1人1日当たりのごみ排出量やリサイクル率については、平成30年3月に策定した清水町一般廃棄物処理計画の中にお示ししているところです。

 まず、住民1人1日当たりのごみ排出量は、平成28年度が872グラムとなっておりますが、この年は台風10号による水害被害により、ごみの量が増えており、前年の平成27年度は840グラムであります。また、リサイクル率につきましては、28年度が25%、27年度が25.7%となっております。

 ごみ排出量につきましては、北海道の平成31年度の目標値940グラム、国の令和2年度の目標値848グラムを清水町の場合は下回っており、また、リサイクル率につきましては、平成27年度の全道平均の24.3%、全国平均の20.4%を上回っているところでありますが、まちづくり計画の目標指標の達成を目指し、これまでもごみの減量化や資源分別の徹底などをお願いしてまいりましたが、今後も継続した取り組みが大切であると考えております。

 住民1人1日当たりのごみ排出量の平成27年度840グラムのうち、家庭ごみの排出量が622グラムとその多くを占めており、住民それぞれが、各家庭において減量に取り組んでいただくことが重要です。特に、可燃ごみの中で大きな割合を占める生ごみを減らすためには、町民の理解と認識を高めていただくことが必要でありますので、今後、町衛生組合等の関係団体とも協議しながら情報収集や周知を行うとともに、必要な支援策についても検討してまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) ぜひ、住民と一緒に考え、生ごみの減量化に取り組みたいと思いますので、その方法を考え、実現のために行動していきたいと思います。

 これで質問を終わります。

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○議長(加来良明) 次に、12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 12番、桜井崇裕。

 通告に基づきまして、一般質問をしたいというふうに思います。

 本町農業の現状と将来像について。

 本町の農業は、順調な畑作に加え、酪農や畜産は生乳生産の増加、乳価や肉牛価格の上昇により、農協の農産物取扱高は史上最高の300億円を超え、管内24農協においては3,549億千円を達成いたしました。

 一方、野菜価格の低迷もあり、栽培作物による農家間格差が広がった年でもありました。国際的には、環太平洋連携協定(TPP11)、日欧EPA、さらに日米貿易協定が発効され、政府は令和元年度補正予算で、それぞれの対策予算、そして新年度予算が年度内成立の見込みとなっています。また、農政の中長期の指針となる新たな食料・農業・農村基本計画が3月に閣議決定することになっています。

 本町においては、阿部町政が任期1年を残しての締めくくりの年であり、第5期清水町まちづくり計画の最後の年でもある。町長が就任されてからの本町の農業政策等についての所見を伺うとともに、第6期清水町まちづくり計画に当たっての本町農業の将来像について、次の3項目をお伺いいたします。

 1、公約及びこれまで述べられた執行方針は達成されたかお伺いいたします。

 2、本町農業の町長が感じる課題とするものがあれば何か伺います。

 3、第6期清水町まちづくり計画を策定する中で、本町農業の将来像とは何かをお伺いします。

 よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、桜井議員の御質問にお答えをしたいと思います。

 最初に、公約及び執行方針についての達成状況でございますが、公約には、大規模農業経営の安定した経営の推進や高収益作物への支援、バイオガスプラント設置によるクリーン農業の推進などを掲げております。

 執行方針におきましても、クリーン農業と資源循環型農業の推進、また、毎年のように状況が変わる農畜産物の市場開放に対する対策、異常気象に負けない農業基盤の整備などに取り組むことにしています。

 現状といたしましては、農家戸数が減少している中で、本町の農地面積は変わっておらず、耕作放棄地も発生しておりません。このことは、当然、経営規模を拡大される農家が増えていることになりますが、このことに関しては、高性能な大型作業機などの導入や自動操舵システムなど、ICTの導入による効率化・省力化を図るため、補助事業を活用し、積極的に導入を進めているところであります。

 また、高収益作物の増反などへの支援に関しましては、農業の生産部門、また、農畜産物に付加価値をつけ、販売を担う農協との協議を行った上で、行政として農家の安定的な所得の確保に必要な支援を行ってきております。

 バイオガスプラント設置によるクリーン農業の推進については、昨年、酪農家と農協による集合型プラントとしては国内最大規模となる美蔓バイオガスプラントが稼働し、さらにもう1基のプラント計画も進めているところであり、公約の実現に向けては、おおむね順調に経過しているものと考えます。

 また、執行方針については、公約達成に向け、例年、基本的な考え方は大きく変わっておりませんが、国際的な市場開放については、今後とも本町における影響や、国や道の動向を注意していかなければならないものと考えております。

 次に、2点目になります。

 本町農業の課題でございますが、日本は過去にない市場開放を迎えることになり、また、近年の異常気象による農作物への影響を懸念しているところでございます。こうした厳しい農業情勢や災害などを乗り越えることができる安定的な生産基盤の確保と、持続可能な強い清水町農業を推進することが課題であると考えております。

 また、本町においては大規模経営が増加する一方で、農家戸数の減少があります。大規模経営においては労働力の不足が顕著であり、また、農村地域の振興を図るためには農業従事者や酪農ヘルパー組合など、農作業受委託組織における人材確保・育成に加え、新規就農対策にも取り組んでいかなければならないものと考えております。

 次に、3点目の本町農業の将来像についてであります。

 先ほど申し上げました農業の課題については、まずは取り組んでいかなければならないものと考えております。地域農業を支える担い手・後継者の育成を図り、農業者の健康管理と、よりゆとりある生活を支援するため、労働力の確保やスマート農業の推進を図らなければなりません。

 また、食の安全安心への関心が高まる中で、化学肥料や農薬を低減した環境保全型農業を広く周知し、農協が生産する堆肥ペレットやバイオガスプラントから生産される消化液を活用した循環型の有機農業を進める必要もあります。

 異常気象に関しましては、現在も進めている農業基盤の整備を、今後とも計画的に推進していかなければなりません。

 いずれにいたしましても、第6期の計画策定におきましては、農業生産者の現状や農畜産物の販売に精通している農協や、幅広い知見を有している農業改良普及センターなど、関係機関との協議を重ねながら将来像の策定に当たってまいりたいと考えております。

 以上、本町農業の現状と将来像についての答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 町長に就任されて、当時は本当に農地が流されるなど、大変な状況でありました。その中で復旧されまして、数年で300億円を超える所得を上げていると、そういう状況でありますが。振り返って、町長の、災害の中でここまでなったっていう所見をお伺いしたいというふうに思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 平成28年、農地で言いますと110ヘクタール以上の被害に遭った経過がございますけれども、国等、あるいはたくさんの人の御支援のもと、比較的よその地域に比べると早目の農地の復旧ができました。その後、被害を受けたところの農地の生産力の向上に向けて、いろいろとまた有機質の投入だとか、あるいはさらにまた基盤の整備だとか、そういう事業も積極的に展開したこともありまして、今はそのときの被害を受けた農地が、どこだかわからないと言ったら怒られますけれども、そのぐらい安定した部分があって、比較的いい生産状況になっているかなと。それは29年と、30年は少し畑作のほうは落ちましたけれども、また平成31年度、令和元年度につきましては、まあまあの成績が上がったと、そんなところにいろいろなこういう対策が功を奏したところがあらわれているのではないかなと、そんな思いを持っているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 阿部町長は農政通でありまして、また、町長も自負していると思います。また、農業者の期待も大きいと思います。その中で公約あるいは執行方針が出されているわけでございますけれども、大規模経営の推進を図るという観点から、今、清水町はほとんどが家族経営であります。その中で農家戸数が減るとかそういった課題はあっても、家族で経営するにも限界があると。その中で大規模経営というのは、どんなふうに町長は思っているのか、そこら辺も、ちょっとお聞きしたいと思います。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 大規模経営、ずっと農業の、清水町ばかりではなく、十勝全体も含めて清水町、日本全体は少し違いますけれども、清水の農業を見てきて、大規模化とそれから機械化の歴史がずっといろいろあるところでございまして、私もその中で公約には大規模経営の安定推進ということで挙げさせていただきました。そういう意味では、中身を、大規模化は黙っていても、今は、清水町は平均で、公式数字ではありませんけれども、14,000ヘクタールの、法人も入れると三百二十何戸ですけれども、335戸ですかね、そうですけれども、それで割ると43ヘクタールぐらいの経営規模になっております。

 だから、これはそのまま、その中で内部従事だとか経費の節減だとか、いろいろなことを図りながら充実をさせていって、自然の流れであれするよと。ただ、今後いろいろなことを考えていくと、労働力の不足だとか、さらにまた、それのためにAI化を進めていくと、先ほどの回答の中にもありましたけれども、そんなことをさらに推進の支援を、お手伝いをしていかなければならないかなと、そんな思いを持っているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) そういった中で、町長は町営牧場の預託頭数等の増加分も確保して何とか支援をしたいというような考え方を持っておられるわけなのですが、過去にも町営牧場の整備計画が提示されましたけれども、本年度も土地改良するというようなこともお聞きしていますけれども、今後の進め方、計画を教えていただきたいというふうに思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 町営牧場の今後の整備計画についての御質問ですが、今年度の実施計画が終わりました。来年度から工事着手となり、計画では令和6年度までの事業となってございます。これまで多少、過密での受け入れ、それと草地についても経年による減収となっていることから、計画としては家畜保護施設3棟、それと草地整備約390ヘクタールの実施を行うものでございます。これにより、夏季放牧頭数は2,200頭から2,400頭、また、冬季舎飼いについては616頭から1,216頭に受け入れを増頭する計画となってございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) それでは、町長の公約、それから執行方針の中でよくクリーン農業ということを強調されておりますが、基本的な町長の考え方を改めてお聞きしたいと思います。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 一番は、今、農業生産が増大していく中で、施肥の問題だとか、それからふん尿の過剰投入だとか、そんなこともいろいろ考えた中で、環境に相当負荷を与えていると思われる部分がありますので、先ほどの答弁の中にもありましたように、まずはバイオガスプラントによって、それらをしっかりと環境の整備にプラスになるような、そんなような推進も図りたいということで、1棟は今、最大規模のやつが美蔓にできましたけれども、また引き続き2基目についてもそういう計画を図りながら、こういうところからクリーン農業を図っていきたいし、それからまた先ほども出ていますように、施肥の、しっかりとした、消化液を有効に活用した中で減肥だとかいろいろなものにつなげて、特に地下水の問題だとかいろいろなことがありますので、そういったところも含めて環境に負荷のかけない農業を、大規模化と進めながら、あるいは多頭化であって、すごくそういう状況を引き起こしやすい方向に向かっている部分もありますので、それをしっかりと排除した中で今後も進めていければなと、そんな思いを持っております。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 今バイオガスプラントのお話をいただきました。クリーン農業を推進する上で重要な取り組みということを認識してはおりますけれども、今後、第2、第3と進める中で、FIT枠、その買い取りがどうなっているのか。84万キロまで増やせるという道東枠という話もお聞きしているのですが、近々の状況をわかる範囲で説明いただきたいと思います。

○議長(加来良明) 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) FITの空き容量の現状でございますが、北電におきましては接続検討を行い、20万キロ程度の容量が確保できるということを示されております。ただし、工事費につきましては100億円程度、工期についても5年程度はかかるということで、現在、具体的な募集プロセスまでは示されていない状況であります。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) それでは、2つ目の清水町の課題についてお聞きをしたいというふうに思います。

 バイオガスプラントといっても限定的であります。全ての清水町の酪農家がそれに依存することは不可能であります。そういった中で、特に清水町が主導してバイオガスプラントをやっているわけではない。そういった中で、今後、そのふん尿処理、悪臭対策、そういったものがもともと課題となっていましたが、そういったものの対応についてお伺いします。

○議長(加来良明) 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 悪臭対策等ですが、バイオガスプラントから生産される消化液につきましては完熟されていることから、においも少なく有効な液肥であるということではありますが、現状、まだ畑作農家さんのほうに理解されていないという部分がございます。次年度においては、消化液の散布につきまして実証事業を計画しているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 地域の基盤強化を一部の経営の大規模化に依存する環境は、人手不足の深刻や自然災害の多発の中、リスクが大きいと。中小・家族経営を中心とした戸数の維持、基盤の底上げが重要であるというふうに、今、国はそういった計画を立てていますが、そういった点についてはいかがでしょうか。

○議長(加来良明) 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 農家戸数の減少ですけれども、こちらは町としましても、農村地域の振興という部分では、これから進めていかないといけない。特に新規就農対策等、労働力確保・育成、そういった部分で進めていかなければならないものと考えております。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) スマート農業について、町長の考え方をお聞きしたいと思います。

 現状、ほかの地域によってはスマート農業推進協議会なるものを立ち上げるなど、いろいろな動きがあります。本町においても、農家がいろいろな形の中で導入されていると思います。しかし、なかなか高額であるために、誰彼買えるものではないものもあるわけなのですが、そういったことを含めて町長のスマート農業に対する、まあ、これは将来の中にも述べられておりますけれども、基本的なスマート農業の認識と考え方をお伺いしたいと思います。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) スマート農業は、どこからどこまでがスマート農業なのかという、その定義の部分もありますけれども。

 今もスマート農業というのは、ある意味では推進をされてきているところで、桜井議員がおっしゃっている、いわゆる農村のブロードバンド化だとかそういうことだと思うのですけれども。それらについては、今いろいろな経過の中で進んできている町村もあるのですけれども、私といたしましては、これらの部分についても何年か後に、例えば今、上士幌では今年、NTT関係のそういうものが進んだりしましたし、それから今言われているのは、畑作地域の大きい地区の更別がスマート農業ということで、2023年度までにそういうものを整備したいという一部新聞報道があったりしているのですけれども、そんな中で、我々もそれのちょっと後ぐらいの中で、そんなことになっていければなという思いは持っているのですけれども。

 ただ、今5G、いわゆる第5世代との関係の中で動いてきますので、今そこに多額なシステムにお金をかけるだとかそういうことよりも、少しいろいろな勉強をした中で、一番効率的な部分を含めた中で進めていければなと。ただ、目標としては、あと5年ぐらいの間の中で進めていければなということは強く思っているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 高速通信環境整備については、今お聞きしたのでいいかと思いますけれども。

 スマート農業の中で、地域ではどういったことが利用できるのかとか、いろいろな地域の要望だとか、そういったものというのはあろうかと思うのですが。そういったものについて、国は実証実験を積極的に進めるようにということで予算も確保しているわけですが、実際に実証実験をやって、いろいろな講習会等をやっている町村もあります。ぜひともそういったことも進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(加来良明) 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 清水町、どこの町でもそうですけれども、大規模化または高齢化、後継者不足、そのような形で労働力不足が起こっております。それを解決するためには担い手の確保・育成、それとスマート農業が必ず必要になってくると思いますので、そういった部分についても関係機関と協議をしてまいりたいと思っております。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 町の農政の体制について、御質問いたします。

 現場の体制強化が課題になっています。自治体支援が必須であるとされています。「自治体の体制が弱くなり、農業振興の推進が落ちている」「市町村の職員の人員体制は厳しい」という新聞報道もありました。そういった中で、いかに農業の現場を知りながら、いかに現場の声を拾う。そして実際に政策として農家が利用できるものにしていくという観点から、本町の、まあ大丈夫だと思いますけれども、現状の中で農業振興体制というのは大丈夫でしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 何度も出てきておりますけれども、農業及び農業関連産業で、正確な数字ではありませんけれども、私は常々、総生産のどのぐらいを占めているかなと。それからいきますと80%ぐらい占めていると。農業関連産業も含めるとそのぐらいの、ボリュームが大きい農業ですので、役場組織の体制の中では、そこについては充実した人を配置しながら、しっかりと農業を将来に向かって、TPPだとかいろいろなことの対策も含めながら安定したものに、清水の農業が未来永劫、安定して持続的な農業が展開できるようなそういうことは、もちろん農協等の関係機関としっかりと連携をしながら、うちの中の組織もしっかりと連携を図りながら進めていければなと、そんなふうな思いはいつも変わらず持っているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) それでは最後に、清水町の農業の将来像について、多少議論をしたいというふうに思います。

 農業が農業で成り立つ、これが基本であります。それとともに、しっかり後継者ができて循環していく、そういったことが基本ではないかというふうに私は思っています。

 また、地方創生においては、本町のような農業を中心とする1次産業中心の地帯においては活性化が不可欠であります。また、地域経済やコミュニティーを維持するには、既存農家がより長く営農していけるような環境を整えることが基本にあるというふうに考えております。

 私も一個人として、酪農家ではありますが、酪農家の基本としては、土づくり、草づくり、牛づくりとよく言われます。それとともに、人づくりであります。きちんと足元を見つめ、生産性を上げること。農業をなりわいにすることで、家族が協力して働くことができる生活。生き物を飼っているということ。自然を相手にしているということ。牛がいつも何事もなく健康に快適に過ごして、長命連産となるように環境整備をすること。後継者が成長して、経営継承がスムーズにできることというふうに私は考えているところでございますけれども。

 町長は、今後の第6期を進める上で、農業生産者の現状や、精通した農協や普及所、関係機関との協議を重ねた中で、それぞれを作成したいというふうに言っておりますが、町長の公約の中で清水町経済活性化連絡会議の創設とうたっておりますけれども、この関係機関との推進協議会はいいのですけれども、本当に若い農家、あるいは後継者、それと女性、農協の若い職員、町の若い職員、そういった中で清水町の農業・農村の活性化、まあ、これは仮称でありますけれども、協議会みたいなことはできないか、しっかり将来を見据えたことができないかというふうに考えております。

 町長も、町民が自ら地域のことを考え、多くの意見を反映したまちづくりをうたっておりますので、そういった中で、そういった会の創設というものを、ぜひ、作っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 前段のほうにありました土づくり、草づくり、牛づくり、人づくりというのは、全く私も同感の思いを持ちながら、ずっと、こういう立場になる以前から、そんなつもりで活動を、仕事も含めて活動してきた経過がございます。

 そんな中で、今、後段のほうに議員から御提案がありましたものについては、私の全体的なまちづくりの中で、例えば商工会の皆さん、それから学校関係のPTAの皆さんだとか、いろいろな団体の方、文化協会の皆さんだとか、体育協会の皆さんだとか、あらゆるところの中の人たちと、お話を年に1回以上は必ずやるような形の中で進めてきておりまして、今年の場合につきましても、特別枠として、去年の12月ですか、農協青年部といろいろな会議を持って、皆さんと一緒にどんなことを目指していくのだというような話し合いを具体的に持ったところでございます。さらに、その中で、むしろ農協青年部のほうから提案がありまして、農林課の若手の職員をぜひ出席させてほしいというようなこともありまして、農林課ばかりではなくて、役場の若手職員というようなこともありまして、それで会議に、忘年会も含んでおりましたので、10人ぐらいの職員を連れて一緒に参加して、いろいろな意見交換をしたところでありまして。

 そういう部分も含めながら、今後、そんなところの中で定期的に持てるような、そんな流れに発展させていければなとそんな思いは強く持っているところでございまして、ぜひとも実現させていければなと思っているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、桜井崇裕議員。

○12番(桜井崇裕) 最後になりますけれども、今、町長から答弁いただきましたように、1人でも多くの町民が、自ら、本当に地域あるいは町のことを考えて多くの意見が出しやすいような、そういった場というのを必ず作っていただきたいと思います。農協の理事者との懇談会、あるいは町長との懇談会の中で、なかなか意見というのは出づらいものがありますので、本当に若手だとか現場の人たちがしっかりとした意見交換をできるような場というのが、将来的には本町の農業に結び付くものであるというように私は考えておりますので、ぜひとも、よろしくお願いしたいと思います。

 最後に、答弁をお願いします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 町民とのコミュニケーションを密に持ちながら、というようなこともありましたし、それからまた、農村部は、特に11月、農繁期が終わった後、全体の人との懇談会も含めた中で進めているところでございます。もちろん、町もやっているのですけれども、数を拾えば農村部の人のほうが、トータルすれば多くなっているというような状況もありまして、その中で、さらに若手に向けた将来のことの中で、議員から提案のありましたような流れは少しずつつくってはきておりますけれども、さらにそういう体制づくりはしていきたいと、そんなふうに思っているところでございます。

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○議長(加来良明) ここで休憩します。(午前10時53分)

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時05分)

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○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 9番、口田邦男でございます。通告によりまして、2件について、町長のお考えをお伺いいたします。

 まず1件目、各種交流の現状と今後についてということでお伺いをいたします。

 1点目、埼玉県深谷市との交流についてでございます。

 渋沢栄一翁の1万円札の肖像画が決定以来、本町と深谷市との交流が始まりまして、また、深谷市の記念式には、本町より町長をはじめとする各界の代表が参加し、交流を深める道筋をつけたことは、まことに意義深いものだと考えております。改めて、その経緯と今後の取り組みについてお伺いをいたします。

 次、2点目、静岡県清水町、それから和歌山県旧清水町、福井県旧清水町との交流についてお伺いをいたします。

 当時はかなり深い交流がなされていたようでございますけれども、平成の大合併以来、交流が閉ざされております。過去の経緯と今後の取り組みについてお伺いをいたします。

 次、3点目、チェルシーとの国際交流でございますけれども、近年、参加人数が少なくなっております。まずは現状をお伺いします。

 教育長の執行方針の中に書いてあるように、5年生以上が、外国語が教科となりまして、外国語の指導には積極的に力を入れなければならないと、そういう形になっております。そうした中、海外交流を積極的に進め、多くの子供たちが参加できるように考えるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 次、4点目、東京清水会及び札幌清水会との交流についてでございますけれども、町長をはじめとする代表者は毎年参加しております。町の代表として参加しているわけでございますけれども、もちろん、案内があれば参加するのが当然でございますけれども、毎年とは言いませんけれども、町民に対して、清水会の中の様子やらを報告してほしいなと思うし、知らせるべきではないかというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。

 次、2件目、農業用水の関係でございます。農業用水の今後ということでお伺いをいたします。

 御影畑総で行われた農業用水については、当初は農業用水の必要性は大して重要視しなかったのは事実でございます。しかしながら、河川の汚染、それから井戸の枯渇等によりまして必要性が増えております。そうした中、地球の温暖化によりまして干ばつが進んできておりまして、畑地かん水が必要になってきております。

 以上のことから、農業用水の数量増と水圧増により、畑地かん水ができるよう大幅改修が必要だと思いますが、今後の見通し等についてお伺いをいたします。

 同時に、使用料の算出方法の見直しも改めて検討すべきと考えますが、町長の意向をお伺いいたします。

 以上2件、よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、口田議員の御質問にお答えをしたいと思います。

 まず、1つ目の各種交流の現状と今後についてでありますけれども、このうち、チェルシーの部分は教育長のほうからお答えをしたいと思います。

 まず、各種交流の現状と今後でありますが、私からは交流であります。

 埼玉県深谷市との交流については、昨年6月3日に清水町として初めて深谷市を公式訪問し、渋沢栄一記念館館長から記念館等の施設を御案内いただきました。深谷市議会議員が過去に2度、清水町の渋沢関連施設の視察に訪れていたこともあり、その後、市長や議長をはじめとする11名から手厚い歓迎を受け、今後、渋沢栄一翁を御縁として交流を深めたいと話があったところでございます。

 その後、11月10日に渋沢栄一翁関係団体の集いが深谷市で開催され、全国から渋沢栄一翁が設立に携わった企業や友好都市の関係者らが集まりました。清水町からは、先ほどもありましたように、私と正副議長、農協組合長、商工会会長、観光協会会長、熊牛地区からは渋谷氏、また役場からは企画課長、社会教育課長補佐が参加をいたしました。

 集いの前日には、別件業務で上京していた商工会副会長、建設業協会事務局長も加え、深谷市からは市長、副市長、教育長、正副議長、商工会議所会頭、商工会長、農協組合長、観光協会長が参加し、様々な分野で意見交換をしたところであります。

 10日の関係団体の集いでは、渋沢栄一記念館をはじめ、全部で4か所の施設を見学した後、記念講演、関係団体との交流会に参加し、翌日には第25回青淵渋沢栄一翁銅像献花式において、訪問団一同、献花をしてまいりました。

 また、9日、10日には深谷市の産業祭に清水町観光協会が出店し、物産品等の販売を通して、深谷市民との交流を深めたところであります。

 清水町は、間もなく開町120年を迎えようとしている町でありますが、町をつくるきっかけとなった十勝開墾合資会社をつくった渋沢栄一翁の出生の地に清水町の訪問団が公式に訪れるのは、長い歴史の中で初めてのことであり、清水町の代表として非常に感慨深いものがありました。

 さらに、深谷市では、施設の概要や、そこに関わる渋沢栄一翁の歴史などを説明するのは、全て市民ボランティアであるところに感心したところです。深谷市には、そういう市民ボランティアが組織化されており、市外から訪れた方や地元の小中学生の授業など、歴史や哲学を学ぶ環境を町ぐるみで整えていると感じたところであります。今後、本町におきましても、そうした先進事例を参考にし、十勝開墾合資会社に関わる郷土史の研究や、渋沢栄一翁の哲学の学び等を深め、今後のまちづくりに生かしていきたいと考えております。

 また、深谷市長からは、意見交換、交流会など様々な場面で、「渋沢栄一翁を御縁とするつながりを一過性のものとしたくない」との発言がありました。私も同様の考えでございます。この御縁を大切に、今後に向けて様々な場面で連携していければと考えております。

 次に、静岡県清水町等、清水町姉妹町交流事業についてお答えをいたします。

 昭和54年に全国の清水町において締結した姉妹町縁組により、長年交流を続けてきたところですが、平成18年1月に和歌山県清水町が有田川町に合併し、同年2月には福井県清水町が福井市と合併し、姉妹町友好協会が解散し、現在、行政が関わる交流は、静岡県、福井県、北海道で行っている文化作品の交流のみとなっておりました。

 令和2年度の予算策定にあたり、今後の方向性を確認したところ、交流について継続意向があるのは静岡県清水町のみとなっているのが現状であります。静岡県清水町とは、現在も少年団等の交流が続いていることから、令和2年度予算において、体育協会に交流に関わる予算を措置したところでございます。

 今後におきましては、4町における行政交流は途絶えたものの、静岡県清水町との民間交流に可能な限り支援をしていきたいと考えております。

 次に、東京清水会及び札幌清水会との交流についてお答えをいたします。

 東京清水会は平成4年、札幌清水会は平成2年に設立され、ともに会員相互の親睦を図り、郷土愛のもとに清水町との交流を深め、ふるさと清水町の発展に寄与することを目的に、総会を初め、年に数回の行事を実施している団体でございます。

 設立当初は、両会に町から補助金を支出しておりましたが、現在は、参加会員が負担する総会費と年会費等によって運営されております。総会に御案内があった際には、私もできるだけ参加し、様々な情報交換や、本町への支援を依頼しているところでございます。会員の中には、毎年ふるさと納税をしてくれる方、自らの作品を町のために役立ててほしいと送ってくれる方、貴重な情報をくださる方等、郷土の発展のために首都圏、札幌圏と清水町の橋渡し役となっていただき、本町の活性化にお力添えをいただいているところでございます。

 今後におきましては、広報紙等で両会の活動や総会の様子等をお知らせできればと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたします。

 次に、大きな2項目め、農業用水の今後についての質問にお答えをしたいと思います。

 御影地区国営畑地帯総合土地改良パイロット事業は、受益農業戸数531戸、受益面積8,900ヘクタールを対象に、かんがい用排水、農地造成、区画整理を目的に、昭和51年から平成12年まで26年間を要し事業を完了しており、生活の利便性確保や受益農業者の農業経営の向上に貢献した事業であります。

 しかし、当初の事業計画から長い年月が経過しており、事業計画時から地球温暖化による異常気象、耕作作物の種類が大きく変化し、これに伴いかんがい用水の必要性も変化している現状ではあります。

 今後の事業につきましては、令和2年度から、道営畑地帯整備事業御影旭山地区の基盤整備に着手いたしますが、リールマシン等により、畑にかん水するかんがい用水は、当初の国営事業計画では一部の受益地しか計画されておらず、十分な施設規模を有していないこともありますが、平成30年度に行った道営事業での聞き取りでは、かんがい用水の整備要望がなく、道営事業の整備計画には計上されておりません。

 しかしながら、現在の農業情勢は大きく変化しており、かんがい用水についても必要性が高まるものと考えておりますので、地域の要望を聞き取り、地域に適した事業を関係機関と協議して進めていきたいと考えております。

 次に、使用料の算出方法の見直しですが、現在は使用方法の違いから、メーター器と面積割により料金を賦課しておりますが、今後の事業整備により、使用方法が変更された場合は、使用料についても他地区同様な算出方法を考慮しながら見直していくことになると考えております。

 以上、大項目2点目の農業用水の今後についての答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 次に、1項目め、チェルシーとの交流について答弁をお願いいたします。

 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) チェルシーとの交流についてお答えをいたします。

 アメリカ合衆国・チェルシー市との国際交流事業につきましては、平成6年に、当時の英語指導助手からの提案と町の姿勢が合致し、チェルシーの子供と清水町の子供との相互交流が始まりました。

 その後、平成15年12月に清水町国際交流協会が設立され、この事業を継続されており、これまでに200人を超える方が清水町からチェルシーを訪問し、外国の人々の生活や文化を理解し、国際的視野を広め、豊かな人間性の育成を図ってきたところです。

 議員の御指摘のとおり、近年、参加希望者が減少してきている状況にあり、チェルシー訪問を中止した年度もあったところであります。参加希望者が減少してきている原因は様々あるかと思われますが、国際交流事業は積極的に進めていかなければならないと考えておりますので、清水町国際交流協会とも協議しながら、国際交流事業の実施の方法も含めて、事業の充実を図ってまいりたいと考えております。

 以上、教育委員会としての答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) ただいま町長のほうからいろいろと御説明がございました。詳しく説明したので、大して再質問はございませんけれども、一、二点だけ質問させていただきたいというふうに思います。

 まず、交流の関係でございますけれども、深谷市との関係でございます。昨年始めたばかりで、交流が始まって、いろいろな待遇を与えていただいたという報告がございましたけれども、行くのは結構でございますけれども、交流でございますので、迎えるほうも考えなければならないということで、町長、これは迎えるほうで何か考えがあれば、ひとつお聞かせ願いたい。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) この間、もちろん行ってきました。迎えるほうという、今、御意見といいますか、お話でしたけれども、既に迎えるほうはもう2度も、例えば議員さんが来ただとか、いろいろなことがあって、むしろ我々が遅れていた状況もありましたので。今後については、議員さん、また3度目も来たいと言う人もおりましたし、そればかりでなくて、本当に市民レベルでの、先ほどもちょっと答弁の中で触れましたけれども、市民レベルでの交流につなげていければなと。お互いに町民が行ったり市民が来たりだとか、そんな関係になるように進めていければなという思いは強く持っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 今、町長が言ったように、私は代表者レベル、これはもうどうでもいい、早い話が。それよりも、やはり市民レベル、子供から老人から青年からと、できれば老人といったように、全体が交流できるような方法はないかなと。そういったことも、町長のことですから、もうそれは頭の中にあるなというふうに思ったものだから、それをちょっとどうかなと思って聞いたのです。どうですか、ありませんか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 私としては、そういう思いを強く持って、市民レベル、町民レベルというお話もしましたけれども。そんな流れに、新年度も含めて、それからその後も含めて、強くそういう、本当にそんなレベルで交流を深めて、そして姉妹町になりましょうと、向こうから、一番先に行ったときに姉妹町もというような意見も最初に議員さんのほうから出たりもしましたので、そんなことも含めて。この場合については、何年かかかるし、いろいろなことの中でそっちのほうに持っていければなと。その前に、町民・市民レベルでの交流を活発にして、これはもう絶対、結ばなければならないな、あるいはそれが両町の経済やいろいろなものにとって、まちづくりにとってプラスになるような方向にいくという、そういう状況が取れるような流れに持っていければなと、そんなことを思っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 急に、こんなアイデア、どんな方法があるのか聞いても出るはずがない。これからの問題だと思いますけれども。さっきから町長も言うように、これはもう代表者だけで終わったのでは何にもならないことなのだから、底辺レベルまで浸透して初めて交流が成功するのであって、ぜひ、そちらのほうを重点に置いて考えてほしいなと思います。

 いいですか、続けて。交流は来年度も続けるのだろうと思うけれども、何か予算的に、具体的にこういうことを令和2年度はやってみたいのだということがあれば、ひとつ教えていただきたい。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 先ほど、答弁の中でボランティアということ、深谷市がそういう部分を持っておりましたので、案内や何かは全部市民のボランティアの中で、よく来てくれたと。時間のない中でも一生懸命いろいろ説明してくれて、そういう中で、こんな人だったというのがより理解できた部分もありますので。

 例えば、うちについても、今後いろいろな経過の中で、そういう部分が、熊牛のところにゆかりの施設だとか、いろいろなものがあります。そういうような案内だとか、うちの当時始まった歴史だとか、そんな案内をするような場面が出てくるように持っていきたいと思っているのですけれども。そんなときのためのボランティア養成の人たちがちょっと勉強してもらうだとか。

 それからまた、先ほども言いました子供からお年寄りまでということの中で、今はちょっと言えないですけれども、子供たちの部分もいろいろな経過の中で、新年度はちょっと設けられませんでしたけれども、その後の将来においては子供たちの部分もしっかりと言って、清水の歴史を理解してもらって、良さを理解してもらって、郷土愛のそういう部分をしっかりと理解してもらって、私のもともと持っている基本のところですけれども、その子供たちが清水にまた、学生時代にどこか外へ出た子供たちも、また戻ってきてもらえるような、そんな中でまちづくりに貢献してもらえるような、そんなところにつなげていけるような事業を今のうちからしっかりと展開していきたいなと、そんな思いを持っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 予算に関してはこれからだけれども、令和2年度に関して、具体的な交流というのはまだ考えていないということ、予算に関わる、ですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 交流の予算ですね。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 令和2年度の予算に関しての御質問だと思います。令和2年度の交流事業として、公民館の事業報償として、郷土史の講座をまず開催をするための講師謝礼というのを1つ設けております。それともう一つ、深谷市の交流として文化ボランティア推進事業報償ということで、史跡のガイドモデル、地域視察参加報償として500千円を設けているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わかりました。予算に関しては、予算委員会の席でいろいろとお聞かせ願いたいと思っております。

 今、町長の答弁の中で、あらゆる角度の各界からの参加、大勢の方が参加されたと。帰ってきて、今後どうするかということの、そういう協議はなされたのですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 反省会や何かは、もちろんした中で、今後どういうふうにしていくかというのは、皆さんが大体同じ方向の中でおりますので、そんな中で自分の思いも含めて進めていければなというふうに。早く交流の姉妹町提携だとか、そんなふうに持っていければなと。そんなことを計画しながら、今回も、先ほどの答弁の中にありましたけれども、うちの特産品を持って行って、向こうの産業祭に、11月9日と10日に出店をして、そういう交流を既に始めたところでございますけれども、お互いにそういう場面の中で、いろいろといいものを出し合って、そしてそれを地元の産業につなげていくというような、そんな流れは少しずつでも持っていければなというふうに思っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 反省会やら、そういう場ではいろいろと話が出たかもしれませんけれども、正式に、こういった方々が一堂にそろって、今後、深谷市との交流をどうすべきかというような話し合いをしたことはあるのですかということを私は聞きたかったわけ。もし、なかったら、行った人間はいるのだから、やはりいいアイデアも出るだろうし、そういう日が必要ではないかなということで、お伺いしたところです。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 意見交換としては、反省会はそれなりにしましたけれども、正式なそういう会議であれしましょうということはやっておりませんけれども。

 実は、もう手元に届いているかもわかりませんけれども、今月号の町広報の中で、そのときの経過だとかそういったものを詳しくいろいろやって、そして私の考えだとかそういったものを含めた中で、その部分を広報の中で特集をしておりますので、そんな流れの中でやっていきたいと。それは正式には会議としてやっていないけれども、反省会の中で皆さんの意見を集約した、あるいは先日、渋沢栄一翁、深谷市にある記念館の館長が来たときにも、また行った人が集まる、そういう場面はありましたので、そういう皆さんといろいろ協議をしながら進めてきたところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わかりました。深谷市の交流については、いろいろとあるかもしれませんけれども、いい方法で、皆さんが参加できるような深い交流ができるよう望みます。

 次、移ります。

 次、静岡県の関係でございますけれども、いろいろ御説明があったとおり、今、若干交流があるのは静岡県の清水町ということですよね。これについて、若干交流があるということは、ちょっと具体的にどういう交流か、ひとつお聞かせ願いたいのですけれども。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 現在行っている交流は、文化の日に、様々な作品を清水町と御影地域で展示します。そのときの文化作品の、持ち回りで事務局をしながら、作品を交流しているということが、まず一つ。

 それから、これはもう行政というよりは民間レベルなのですが、静岡県の清水町とは、かつて仲良くしていただいた体育協会ですとか、少年団ですとか、そういった方たちが市民レベルで交流を続けているというお話は聞いております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 先ほど、一応、少年団の交流が続いていますよという説明がございました。令和2年度の予算についても、体育協会の交流に関わる予算を措置したと。その中身について、ちょっと御説明願いたいと思います。

○議長(加来良明) 社会教育課参事。

○社会教育課参事(佐々木亘) 令和2年度の体育協会の補助金に係る予算の関係になろうかと思います。静岡県清水町との交流ということで、静岡県清水町の体育協会が、令和2年度に創立50周年を迎えます。これにあたって、清水町の体育協会の役員を派遣ということで、向こうのほうに行く経費という部分で、一応、予算計上させていただいているところがございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) ちょっとわからなかったのだけれども、ちょっとマスク取って。

○議長(加来良明) 再度、答弁お願いします。

 社会教育課参事。

○社会教育課参事(佐々木亘) 大変申し訳ありませんでした。

 静岡県の清水町との交流という部分で、体育協会のほうに、若干、交流経費ということで予算を計上させていただいてございます。

 中身的には、令和2年度、静岡県の体育協会が創立50周年を迎えます。その50周年の記念式典等々に赴く経費について、予算を計上させていただいてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 予算の中身はともかくといたしまして、これは代表者の経費だ。向こうへ行く。何か記念式があるのか。

○議長(加来良明) 社会教育課参事。

○社会教育課参事(佐々木亘) 静岡県清水町体育協会の50周年を迎えます、創立50周年式典に関わる部分になります。体育協会のほうから、役員のほうが出席するということになりますので、それに対する経費ということで補助をしてまいりたいというふうに思います。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それはいいのだけれども、私はそうでないと思ったわけさ。交流なのだから、民間レベルの少年サッカーだとか少年野球だとか、いろいろあるでしょう。そういった交流の面にお金を出すのかなというふうに思ったわけでございます。今はそういった交流はないのね。

○議長(加来良明) 社会教育課参事。

○社会教育課参事(佐々木亘) 令和2年度の予算につきましては、先ほど申し上げたとおりですけれども、この部分に関しては、向こうに行った際には、今後の交流、そういったことも静岡県清水町のほうと協議がなされてくることになろうかと思います。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わかりました。次に移ります。

 チェルシーは後回しにして、東京清水会、それから札幌清水会、この件でございますけれども、これも詳しく町長のほうから説明がございました。

 実際問題、両清水会、会員がかなり減っているといううわさを聞いているけれども、町長、行ってみて、どういうふうに感じておりますか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 決して多くはありません。それからまた、少し高齢化してきた状況がありますので、会員自らが、若手の人たちを少し誘っているだとか、そういう状況も聞いておりますけれども。現在としては、会員は多少少なかったり、札幌も同じですけれども。ただ、札幌については、若返ったとまでは言えませんけれども、新しい人が役員になったりだとか、そんなことは少しあるかなと。そんな思いの中で、これからそういう状況に合わせた中で、交流の方向性だとか、そんなものを考えていかなければならないときであるかなと、そんな思いも少し持っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わかりました。先ほど御答弁がありましたけれども、我々としては、町長あたり、毎年のように行っているので、何しに行っているのかなというのは正直な気持ちなので、やはり向こうの様子も知りたいし、こちらの様子も届けてほしいので、ここに広報紙等でお知らせしますと書いてありますので、今後とも、そういったことをよろしくお願いしたいというふうに思います。一つ、それだけです。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 先ほど、答弁中にもありましたように、そういう状況も、皆さんに、今回の深谷のあれと同じように、いろいろなものの中で発信をしながら、より協力的になって、お互いが発展していけるような状況を、さすがに、年々ちょっと停滞している部分もありますので、つくっていければなという思いを持っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 次に移ります。次、チェルシー。

 先ほど教育長のほうから御答弁がございました。確かに、ずっと参加人数が少なくなっているけれども、これはどういう事情かわかりませんけれども。

 それに突き動かして、今回、ちょっとこの答弁の中には触れていないようでございますけれども、現在、学校教育の中で外国語の問題が、ちょっと触れたみたいですけれども、答弁の中にはなかったけれども、外国語が必須科目になったでしょう。それに対して、教育長の意気込みというのが何もないけれども、どうですかね。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 英語が教科化をされて、清水町の場合は早くから子供たちの生きた外国語の教育に関して力を入れてまいりました。今は幼稚園、保育所から中学校まで、ずっとネイティブの英語助手に英語の活動を一緒に行ってもらっている形でございます。そういう中で生きた外国語を学ぶ、また文化も一緒に学ぶ、そういう意味を持って、この国際交流事業というのは非常に大切だというふうにも思っております。このことにつきまして活発に行ってまいりたい、また、参加者が減っている部分につきましても、原因をしっかり確かめまして、その中でより多くの子供たちがそういう体験ができるようにしてまいりたいというふうに思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) これね、教育長、思うのは勝手でいい。思っていますと言っているけど、実際問題、こういうことをやってみたい、ああいうことやってみたいというようなアイデアというのはないのですか。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 国際交流に関してでございましょうか。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) チェルシーにこだわらなくてもいいけれども、特に今はチェルシーとやっているから、チェルシー問題にかけて言っておりますけれども、要は国際交流です。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 国際交流に関して、なるべく、いろいろな地域の文化に触れていくということ、非常に大切だと思っています。

 今、ICT教育の部分でパソコン等も活用しまして、海外の方と、お金をかけずともいろいろな交流ができる時代になってまいりました。そういう部分についても積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) この国際交流、子供たちのためだったらお金をかけてもいいと思う。金のことばかり言わないでね。それは、今言ったITの、画面上の会話はできるかもしれない。実際の生とは違うと思う。だから、今の子供たちを、全員だよ、全員続いてやるのだと。そして生で対話してみようと。そういった大きな気持ちになれませんか。やったらどうですか。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) そのようなスケールの大きな交流ができたら本当にすばらしいというふうに思います。ですけれども、それについてはいろいろな負担のこともありますので、しっかりと考えてまいりたいと思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) ぜひ応援しますよ。やってくださいよ。

 とにかく子供たちに大きな目標を与えて、目標があれば子供たちは一生懸命頑張るのだから。ただ画面見て頑張れって言ったって、そんなものでできるものではないのだわ。だから教育長、ひとつ頑張ってやりなさいや、それ。教育長としての抱負、お聞かせ願いたい。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 国際交流に関しましては、ほかにも英語キャンプ、イングリッシュキャンプというのが、いろいろなところで行われております。これ、外国に行くだけではなくて、一日中、研修の期間中、ずっと英語を使って活動しようというような催しも行われているところでございます。そういう部分も含めて、しっかりと進めてまいりたいというふうに思います。御協力のほど、よろしくお願いを申し上げます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 次に移ります。

 2件目の農業用水に関してでございますけれども、種々御説明がございました。農業用水の畑地かん水の問題についてですけれども、非常に難しいだろうというふうに私も理解しております。

 しかし、必要性があるということも重々肝に銘じて、私は感じているのですけれども、今の説明の中で、希望がないからやれないという、そういうニュアンスの答弁があったのですけれども、なぜ希望を持てないのかと。必要性があるということは、みんな必要で、必要性があると感じているけど、現状の中ではできない。希望してもできないことはみんなわかっているのです。そこの理由とすれば、やはり畑総のメーターの利用料の問題があるのです。この現状の中で畑かん水があったら、やろうとしたってできない。畑かん水なんかしようものならとんでもないことになってしまう。だから、できない理由があるのです。ただ希望がないからやらないではなしに、そういったことも解決しながら、みんなが気楽に、畑かん水ができるような環境をつくらないことには、やりたくてもできない。これが現状なのです。そこら辺の現状を認識されているかどうか、ひとつお聞かせ願いたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) ただいま、口田議員おっしゃっていること、もちろんだと思います。皆さん、畑にまく水が、この道営事業ではできないというのはわかっていて、要望がないという部分もあろうかと思います。

 今後、異常気象等に対する整備という部分では、すぐにとはいかないだろうと思いますけれども、関係機関と協議して進めていきたいとは考えております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) もちろん私自身も、そう簡単にできるものだとは思っておりませんが、しかし、少なくとも希望がないわけではない。あるということを、ひとつ、強く申し上げておきたいというふうに思います。

 先ほど触れましたように農業用水の料金や料金設定については何回も、さっきもこの場で言った記憶がございますけれども、そのたびごとにいろいろとかわされまして、もうしようがない、もう言わないよというところまでいった経過がございますけれども、あわせてこの問題が出たので、絶対的に私は利用料の設定にメーターと、それから面積割と、これは計算すれば大差はないかもしれない。ないかもしれないけれども、利用料設定では公平ではない。絶対公平ではないと、これは強く申し上げたい。

 その点、町長自ら、この問題はうまくないなというふうに考えておられるか、いやいや、これでいいというふうに考えておられるか、ひとつ御答弁を願いたい。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) やはり今の時代は、水もお金で買わなければならないような時代になってきて、そして施設をすると、もちろんその負担をどうするかだとか、そんな問題もありますので。今の負担割合は、いろいろな経過の中でこういうふうにきたのだと思うのですけれども、先ほどの答弁にもありましたように、いろいろな今後のあれを見ながら、今すぐ、また急にあれすると、例えば上水でやっているところもあったりするものですから、そういうところとの差はないような、町村の負担などもすごく大きかったりしますので、上水でやったところと比較してどうなのかだとか、そんな経過の中で料金というのが出てきた経過もありますので。

 最初の答弁にも答えましたように、いろいろ今後の経過を見た中で、何かの機会があれば、組み替えだとかそういったものがあれば、基準の変更だとか、そんなことは図っていきたいと思いますけれども、今すぐどうということにはなかなかならない経過もありますので御理解をいただきたいと思いますし。

 それから、先ほど出ていたかん水に対する考え方、徐々にそういうあれは高まってきている経過はあります。例えば芽室のほうでタマネギだとか野菜が入ってきた中で、通っただけでかん水が始まっただとか、そんな経過があって、清水の中でも少しずつそういう機運というのは高まっているところがあるのですけれども、そして今、リールマシーンだとか持っているところも何件か出てきて、そちらのできる地区については、また新たにそういう道営事業に乗ろうとしておりますけれども、徐々に高まってきたとはいいながら、平成元年、特に干ばつで、当初のとき、移植の時期だとか春先に相当やられましたので、さらにそういう思いは皆さん強くなって表に出てきていると思いますので、そんなことも含めながら、少し時間はかかるけれども、いずれそういう時代になってくるということも含めまして、スマート農業の中にこの部分も少し入ってくるかなと思いますので、そういう方向をもって検討していければなという思いは持っています。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 私も、そう簡単に、今すぐにと言ったって、これはできるはずがないと十分承知の上で、お話ししているのだけど。少なくとも、これは後からやれば後からやるほど、いいものができてくるのです。うちのすぐ隣の芽室町あたりは最近できたばかりだから、これは見ていたら、この暑いのにスプリンクラーで水をまいているのです。うちらは指をくわえて見ていなければならない。これは現実なのです。そういう姿を見ると、やはり一刻も早くああいう姿になってほしいなというのが、これはもう人間ですから、ぜひやってほしいなというふうに思っております。ひとつ、今後の課題としてよろしくお願いします。

 以上で終わります。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 先ほどから私の答弁している内容、それから今、口田議員の言われたことも参考にしながら、先ほどの繰り返しになりますけど、そんな流れに持っていけるような農業政策を打てるような状況をつくっていきたいなと、そんな思いを持っております。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) ここで休憩します。(午前11時54分)

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 3番、山下清美議員。

○3番(山下清美) 3番、公明党、山下清美でございます。2項目について一般質問をさせていただきます。

 初めに、防災対策についてお伺いします。

 近年、各地では、異常気象、地震の災害等頻繁に起こっておりまして、本町においても平成28年の大雨被害を経験し、今月初旬にも大型の低気圧が接近しましたが、本町ではそれほどの積雪もなく、安心したところでございます。

 しかし、いつどのような災害が起こるかわからない災害、そして避難生活に対する心配や不安、これらは常に抱えているところでございます。

 町では、地域防災計画の一般災害対策編の第4章の災害予防計画の中で、第3節に物資及び防災資機材等の整備・確保に関する計画が示されており、それに基づき計画的に整備を進めていることと思いますが、次の項目についてお伺いします。

 一つとしては、防災計画の資料12の1、防災資機材及び救援物資保有状況では、主な物資が載っていますが、災害弱者の障害者、女性、子供、乳幼児に対する液体ミルクなど、救援物資の備蓄並びに避難所における防犯対策とともに男女別トイレや着替えの場所、移動可能な授乳室の確保など、災害弱者へ配慮した防災対策を考えていただきたいと思いますが、町としての考え方をお伺いいたします。

 次に、障害者支援についてお伺いします。自宅で家族と一緒に生活している障害者の方の中には、地域社会との接点がなかなか持てず、どのようにすればいいかわからず、将来に不安を抱えている方もいると思います。障害者の方が社会の中で生き生きと生活できるよう、町民との関わりが持てる、安心して気軽に立ち寄ることができる、そういった集える場所や機会が必要だと思いますが、町としての考え方についてお伺いをいたします。

 以上、2項目について、今般の状況に鑑み、この質問をもって一般質問を終わらせていただきますので、前向きな御答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。

○議長(加来良明) 山下議員、確認ですけれども、1項目めの(2)について、質問はされたでしょうか。

○3番(山下清美) 失礼いたしました。大変申し訳ありません。

○議長(加来良明) あれば続けて、(2)について。

○3番(山下清美) 2項目めについて、飛ばしてしまったので、1点目の2項目めの質問をさせていただきます。

 2項目め、避難所への公衆無線LANの設置予定について、どのように考えているのかお伺いをいたします。

 以下の点については、先ほど述べたとおりでございます。よろしくお願いいたします。大変失礼しました。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、山下議員の質問にお答えをいたします。

 大項目の1つ目の防災対策についてでありますが、まず、さらにその1つ目の災害弱者に対する救援物資の備蓄と災害弱者の方への配慮についてでありますが、現在、障害者や女性、子供向けの備品については、紙おむつのみ備蓄している状況であり、種類や数量が十分ではないと認識しております。災害時への備えとして、避難される方々の状況に合わせた物資の備蓄を進めていきたいと考えておりますので、乳幼児向けの哺乳瓶やミルク、女性の生理用品など、障害者や女性、乳幼児などの方々にも対応した物資を計画的かつバランスよく備蓄できるよう努めてまいります。

 また、それぞれのニーズの違いに配慮し、更衣室や授乳室の設置、段差の解消など、地域防災計画に基づき対応してまいります。

 次に、2つ目の避難所における公衆無線LANの設置についてですが、避難所において避難される方々の情報通信環境の整備を図ることは、国の推奨のもと、全国で取り組まれていることは認識しております。しかしながら、本町においては取り組まなければならない政策課題が山積する中、平常時における運用方法や農村地区における情報通信環境整備などの課題もあり、設置に至っていない状況にあります。避難所への公衆無線LANの設置が有効であることは認識しておりますので、設置に向けた調査研究を進めてまいります。

 次に、大項目2の障害者支援についてであります。

 障害者の社会参加を促進し、障害者もそうでない人も関係なく交流することができるきっかけをつくっていくことが重要であると考えております。町では、従前から地域活動支援センター事業を町内のNPO法人に委託し、障害者が通所により作業等を行いながら、障害者同士の交流を図っております。

 また、まちなかで実施しているさんさんカフェやふれあい食堂などは、町民どなたでも参加できる場となっていることから、毎月の町内発送の際にチラシを折り込み、広く案内をしております。

 さらに、ボランティア団体が中心となり、町老人福祉センターを利用し、精神的な障害を持つ方の交流を図る場を設定しており、他の利用者との交流につながることを期待しているところです。

 町といたしましては、障害をお持ちの方が、それぞれのニーズに合わせて出かけることができる場があることが重要と考えており、これらの場の利用について、各種の機会を捉えて対象者に御案内するとともに、交流につながるよう取り組みを行ってまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 終了でいいですか。再質問なしということでよろしいですか。

○3番(山下清美) はい。

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○議長(加来良明) お諮りします。

 本日の会議はこの程度にとどめ、散会したいと思います。

 これに御異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

よって、本日はこれをもって散会することに決定しました。

明日は午前10時に会議を開きます。

 本日はこれで散会します。(午後1時10分)

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317