令和2年第1回定例会会議録(3月17日_日程第1_一般質問 川上 均議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 2番、川上均議員。

○2番(川上 均) 議長からの御指名がありましたので、私のほうから、1項目4点について御質問いたします。

 大項目としまして、小中学校教職員の働き方改革の取り組みについてお伺いいたします。

 子供たち一人ひとりに寄り添う豊かな教育を行うためには、教職員の生活時間を確保し、心身ともにゆとりを持って教育に専念できる環境整備が必要だと叫ばれて久しいですが、教職員の超勤・多忙化の現状は、いまだ解消されていない現状にあると思います。

 平成30年3月、北海道教育委員会は、教員の時間外勤務等の縮減や外部人材の活用に向けた取り組みを、喫緊に対応すべく重点的取り組みに位置付け「学校における働き方改革『北海道アクション・プラン』」を策定しました。この内容につきましては、道教委の役割として市町村立学校における働き方改革を進めるため、地域の実情に即した取り組みを促進し、支援を行うとしております。

 先生方の子供たちと向き合う時間を確保し、健康でいきいきとやりがいを持って働ける環境の構築は、子供たちにとっても大変重要であり、ワークライフバランスを意識した働き方改革を推進していかなければならないと思います。

 しかし、現状は、部活動及び少年団指導、小学校の新学習指導要領の本格実施に伴う英語教育と道徳の教絆化、プログラミング教育の導入など、教職員が取り組む課題は増大しており、働く上での超勤・多忙化にますます拍車がかかることが懸念されております。

 これらの解消のためにも、学校の実態、現場の教職員の声を反映したさらなる取り組みが重要であると考えることから、次の4点について教育長の考えを伺います。

 第1点目ですが、教職員の働き方改革は大変重要ですが、全ての基本となるのは出退勤の勤務時間管理の状況になっております。この勤務時間管理の状況と今後の取り組みについてお伺いします。

 2点目です。北海道教育委員会は、平成30年3月に道内全ての学校で働き方改革を行うための業務改善の方向性を示した「学校における働き方改革『北海道アクション・プラン』」を作成しましたが、「清水町立学校における働き方改革推進プラン」の策定状況及び策定時に学校との連携・協議はされたのか、そして現状の課題等についてお伺いします。

 続きまして、第3点目です。スポーツ庁や道は、部活動に対しても「部活動の在り方に関する方針」を策定しましたが、「清水町における部活動の在り方に関する方針」の策定状況及び策定時に学校のとの連携協議はされたのか、そして現状の課題等についてお伺いします。

 最後、第4点目ですが、令和2年度の教育行政執行方針にGIGAスクール構想について検討するとされておりますが、その内容についてお伺いします。あわせて、教職員の超勤・多忙化を少しでも解消するためにも、ICTの活用は今後ますます重要と考えますが、教育長の考えをお伺いします。

 以上、4点について御返答をお願いいたします。

 以上です。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) それでは、小中学校教職員の働き方改革の取り組みについてお答えをさせていただきます。

 1点目の出退勤管理の勤務時間管理の状況と今後の取り組みについてですが、現在の勤務時間の管理につきましては、管理職が現認することにより出退勤の管理をしている状況にあります。

 勤務時間の管理については、業務改善を進める基礎として、勤務時間を適切に把握することは必要不可欠であります。

 また、昨年12月27日付で北海道教育庁より、教職員の勤務時間の適正な管理について国のガイドラインに示すとおり、タイムカード等の客観的な記録により把握するように通知があったところでございます。

 教育委員会としましては、学校の意見も聞きながら、新年度よりタイムレコーダーにより教職員の勤務時間の把握を行い、働き改革の取り組みにつなげていきたいと考えております。

 2点目の、「清水町立学校における働き方改革推進プラン」の策定についてですが、清水町教育委員会では、北海道教育委員会が平成30年3月に作成した業務改善の方向性を示す「学校における働き方改革『北海道アクション・プラン』」に基づき、清水町立学校における働き方改革を推し進める「清水町立学校における働き方改革推進プラン」を平成30年10月に策定したところであります。

 また、3点目の「清水町における部活動の在り方に関する方針」の策定につきましては、スポーツ庁策定の「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」、文化庁策定の「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」及び北海道教育委員会策定の「北海道の部活動の在り方に関する方針」に基づき、「清水町の部活動の在り方に関する方針」を令和元年9月に策定したところであります。

 なお、「清水町立学校における働き方改革推進プラン」及び「清水町の部活動の在り方に関する方針」の策定にあたりましては、各学校に素案をお示しし、意見をいただいて策定したところであります。

 現状の課題等についてですが、勤務時間が増加する要因として総授業時数の増加に加え、生徒指導、行事準備、部活動、渉外対応、研修等その業務は多岐にわたる点にあると思われます。

 教員が、授業や授業準備に集中し教育の質を高められる環境を構築することは、21世紀を生き抜く子供たちに必要な資質能力を高める教育を一層行っていくために必要不可欠であります。その際、教員が疲労や心理的負担を過度に蓄積して心身の健康を損なうことのないよう、執務環境を整備し、限られた時間の中で最大限の効果を上げられるような働き方を進める必要があります。教育委員会としましても、学校と協力しながら業務改善を進めるとともに積極的に指導、助言及び支援を行ってまいります。

 4点目のGIGAスクール構想についてですが、国においては、Society5.0時代を生きる子供たちにとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術等の効果的な活用が求められる一方で、現在の学校ICT環境の整備は遅れており、自治体間の格差も大きいことから、令和時代のスタンダードな学校像として全国一律のICT環境整備が急務であるとして、高速大容量の通信ネットワークを前提とした児童・生徒1人1台端末を整備するものです。

 教育委員会としましては、令和2年度におきましては小学校5、6年生に1人1台端末の導入について検討を進めており、詳細が確定次第、令和2年度補正予算により対応してまいりたいと考えております。

 また、教職員の超過勤務・多忙化を解消するためのICTの活用につきましては、今後の公務支援システムの導入も含めて検討してまいりたいと考えております。

 以上、教育委員会としての答弁とさせていただきます。

 よろしくお願いを申し上げます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 2番、川上均議員。

○2番(川上 均) この問題は、今始まったことではなくて、議会の中でも過去再三取り上げられた課題だと思っております。

 また、解決に向けては1自治体でなかなか解決できない状況にあるということも十分承知しております。

 それでもあえて言いたいのは、やはり教育行政執行方針ですばらしい方針が示されておりますが、実践するのはやはり現場の先生ですので、教職員の方がやはり疲弊していては実際には実現は難しいということだと思います。

 今回、今御答弁にありましたように、例えばタイムカードの導入も一歩前進だと思っております。でも、これで風呂敷残業が増えたのでは意味がありませんので、しっかりとそこら辺は対応をお願いしたいということと、引き続き、行事の簡素化、そして今答弁にありましたGIGAスクールの導入による、例えば先生方の公務支援システムだとか、今まで取り組んでいただいていると思うのですけれども、教職員の増員による少人数学級の推進ですね、これらをさらに積極的に取り組んでいただいて、これらの課題解決に向けて取り組んでいただきたいと思っております。

 それについての教育長の決意をお聞きしたいということと、今答弁にありましたように、ICTにつきましては、やはりそれなりの予算も必要ですので、それらに向けた町長の考えについてもお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

 以上、今回コロナの感染防止のためにこれで質問を終わりたいと思います。

○議長(加来良明) 最初に、教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 現場の働き方改革の問題については、本当に大きな課題だというふうに思っております。

 子供たちの教育に、またその準備のために先生方が十分に時間をとって子供たちと向き合う時間をつくるということは、教育全体の質の向上にとってとても大事なことだと思っています。しかしながら、現場の状況が非常に多忙なのは、現実的なところでございます。

 そういう中で、学校の状態もよく把握しながら、そして校長先生、教頭先生の御意見、また現場の意見もしっかり聞きながら、できるところをまず少しずつ緩和をしていく、このことが一番大事ではないかなというふうに思っております。

 最終的に、先生が元気でなければ、子供たちもにこやかに授業を受けることができない、そこを大切にしながら進めてまいりたいと思っております。

 よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) ICTの部分ですね。はい。昨年度、清水町が全国に、先駆けてということはないですけど、比較的早い状況の中で中学校はみんなにタブレット端末が渡るようなということも、積極的な予算付けをしたところでありますし、また、そんなことも含めて、これから小学校の部分が出てまいりますので、またそういった状況が中学校ほど完璧とは言えないかもしれないけれども、しっかりと、予算付けと言いますか、方向性を今後もつくっていきたいと思いますし、私自身、教育や、それから、ちょっと言われている情報も含めて過疎があってはいけないと、清水町は過疎地帯になっていますけれども、そういった思いで、教育委員会、教育行政を支援しているところでございますので、そんな思いで日頃おりますので、その辺もしっかりと、ある意味支援をしていただければなという思いでおります。

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