令和2年第6回定例会会議録(9月15日_日程第1_一般質問 中河つる子議員)

○議長(桜井崇裕) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。

 高齢者が住み慣れた地域で生きていくのに何が必要でしょうか。

 昨年3月の一般質問で同じ質問をしました。高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる施策の構想について伺いました。

 1項目め、高齢者が一人で住むことに不安を感じるようになったとき、安心して住むことができる世話をしてくれる家(ケアハウス)があれば、この町に住み続けることができます。

 ケアハウスについては、昨年3月の質問に対して、介護保険事業計画の策定の際に行うアンケート調査により、ニーズを把握し、必要があれば計画に盛り込んでいくとの返答でした。昨年から1年半がたち、高齢者はさらにその必要性を増しています。町長の考えをお伺いしたいと思います。

 2項目め、高齢者の日常は通院が多いです。町内のかかりつけ医のほかに、専門の医師に診てもらうために帯広の眼科、耳鼻科、整形外科などに通う人が多いです。通院のために多くの時間とお金を費やしています。これらの病気を診てくれる医師に、清水に来てもらうことはできないでしょうか。お伺いします。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問にお答えをしたいと思います。

 小項目1ですけれども、ケアハウスの設置に関する質問でありますけれども、ケアハウスは、身体的機能の低下により自立した日常生活を営むことに不安がある高齢者を対象とした施設で、一般型・介護型の2種類に区別されております。

 一般型は、介護サービスが常設されていないため、介護が必要になった場合は、外部の介護サービスを契約するか、退去しなければならない施設であります。

また、介護型は、介護保険法における特定施設入居者生活介護の指定を受け、スタッフによる介護サービスが提供される施設であります。

 ケアハウスは、社会福祉法人等によって運営される公的側面が強い施設で、十勝管内でも数施設が設置されておりますが、近年の設置はない状況であります。

 高齢者の施設整備については、本年度作業を進めている高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定にあたり、高齢者の状況を把握するため、65歳以上の一般高齢者及び要支援の高齢者を対象に、アンケートで、今後町内に整備を望む施設のニーズ調査を行っており、「現状のままでよい」が最も多く、2番目に多かったのが「サービス付き高齢者向け住宅」、3番目に多かったのが「介護付き有料老人ホーム」という結果でありました。

 昨年3月の議会でも同様の質問があり、お答えをしておりますが、本町においても高齢の単身者世帯や夫婦世帯が増加することが予測されておりますことから、高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定委員会の中で、アンケート調査等を参考にしながら必要な施設整備についても検討する予定でございます。

 次に2番目、専門医の受診に関する質問についてでありますけれども、町内の医療機関において、整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科等の診療は行われているところであり、さらに泌尿器科の診療も毎月2回行われております。しかし、眼科の診療については、医師の確保が難しく、機器等の設備が高額であるため、診療は行われていない状況であります。

 町内の医療機関における診療科の充実については、今後も医療機関と協議を行っていく必要があると思いますが、現状は、帯広市を中心とした専門医の治療が必要であると認識しており、清水帯広線バスの利用や、一部の医療機関において実施されている送迎等を御利用いただきたいと考えているところでございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 質問します。

 十勝管内のケアハウスの状況を調べてみました。士幌町には、定員50名のケアハウスがあります。足寄町には、定員70名のケアハウスがあります。建ててから21年目だそうです。士幌町と足寄町は経営者が同じです。本別町では、本町に2か所、勇足と仙美里に1か所ずつ、計4か所の施設があります。各町村とも小規模多機能施設と併設しています。本別のように、地元にあることで安心して入ることができると思いました。

 第2期清水町地域福祉計画(令和元年度)中間見直しの中のアンケート調査に、50代女性が、「私は清水町を出たいと考えています。60歳を過ぎた者たちが安心して住める介護付住宅等が必要だと思います。夫婦どちらかが一人になったときの不安や寂しさを共感し合える人たちが近隣にいることは、とても安心できるのではないでしょうか」とあります。また、別の50代の女性も同じように意見を書いていました。

 実際に体が不自由になって子供さんの近くの老人住宅に行った人がいます。ケアハウスがあれば、ほかの町に行かなくても済むのではないでしょうか。お伺いします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 今、具体的に各町村のケアハウスの設置状況等について報告がございましたけれども、先ほども答弁しましたように、これから介護計画の中で、去年も答弁していたと思うのですけれども、今ちょうど介護委員が認定されて、今ちょうど計画を諮問したところでございますけれども、その中に、アンケートにもありましたように、やはり少しそういう施設が必要だと。ただ、本当にケアハウスがいいのか、それからここの質問の中にあったサービス付高齢者住宅、いわゆるサ高住というやつですね。それがいいのか、あるいは有料老人ホームがいいのかだとか、微妙に違うのですけど、そんなに多くは違わないのです。

 だから、今後いろいろやっていく中で、ケアハウスがいいのか、それから先ほど言ったようにサ高住がいいのかだとか、そういったこともしっかり、どういうところに一番ニーズが高いのかというようなことも含めて検討してもらうように、この間もそんなような話を私が諮問するときにしてきましたので、そんなふうな流れになっていくかなというふうに思っているところでございまして、その辺も御理解をいただければなと。しっかり進めてまいりたいなというふうに思います。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) さきに、そういうような計画があるお話を伺えたのはよかったと思います。老人は、本当に1年と言えず老化が進んでいきます。そして、多くのひとり暮らしの女性は、大抵、夫のときは一生懸命介護をし、そして最後をみとるわけですね。その後、残された女性たち、ひとり暮らしの女性たちは、その後、自分の行き先はなかなか見据えることができない。それは大変不幸なことではないかなと思います。

 そして、この問題は、私たち高齢者だけではなく、その子供さんたちもみんな関係することだと思います。そういう意味でも、この町に高齢者が安心して暮らせる家、そういうケアハウス、サ高住なのでしょうか。そういうところがあれば、皆さんが安心して住むことができると思います。

 2問目に移ります。

 清水町に整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科の診療が行われているということは、私はちょっと認識不足でした。あまりにも多くの人が通院のために帯広方面に通っている話を聞いていたものですから、このような専門の機関があるということは、とてもいいことだと思います。さらに充実することを望みたいと思います。

 最後に、年を取ると、体力、認知機能などの衰えを感じ、生きることに不安が多くなります。行政の力で少しでもカバーすることができれば、その不安も安らぐと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。

 これで質問を終わります。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 今、中河議員から言われたこともしっかりとこう受け止めながら、ただ、本当に例えば眼科だとか、ここの答弁の中でもお話ししましたけれども、開設するには、眼科以外のものは、耳鼻咽喉科だとか、皮膚科だとか、そういったことはやっておりますけれども、診療科目の中に入っている病院がいっぱいありますのであれですけれども、そんなことも十分こういろいろ考えると、答弁にあったように、非常に予算とかそういうこともかかるというようなこともありましてね。

 ただ、今も帯広・清水線のこのバスを利用してもらいながらということでお話をしましたけれども、もう少しそういう人たちがやはり年を取ってくると、高齢になってくると、段階にしても、ほかの部分にしてもそれぞれやはり機能が衰えてくるというようなこともありますので、ここに持ってこられない、診療医師を連れてこられないと、そんなようなことになっても決して不自由をかけないような送り迎えの部分をね。今はそれなりに何とか行っているのでないかなと思いますけれども、さらにいろいろ皆さんが、もうちょっとこうしてほしいだとかいろいろなことがあれば、きめ細かくそういった部分のもう充実した中でやっていければなというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。

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