令和2年第7回定例会会議録(12月21日_日程第2_一般質問 口田邦男議員)

○議長(桜井崇裕) 一般質問を続けます。

 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 8番、口田邦男でございます。通告によりまして、3件について質問させていただきます。

 まず、1件目につきましては、新型コロナクラスターによる風評被害と町民に対する影響についてお伺いをします。今回は多くの議員が取り上げておりますので、なるべく重複を避けるよう、私はコロナクラスターによる風評被害と影響についてお伺いをしたいと思っております。

 残念ながら、このたび、役場内でコロナが発生し、クラスターへと進んでしまいました。誠にあってはならない場所での出来事であります。役場は町の心臓部であり、職員だけの問題ではなく、町の機能が麻痺し、町民に大きな影響を与えることになってしまいました。まだコロナ自体は終息をしたわけではございませんが、まずは役場の機能回復を第一に、町民に対しての信頼回復をどう進めていくか、町長の考えをお伺いいたします。

 2件目、井戸水の水質検査の進捗状況と今後ということでお伺いいたします。

 水質汚染は、御影の農家の井戸から水質基準の7倍の亜硝酸態窒素が検出されたのが始まりでありました。連日のように新聞報道があり、地下水を利用しているものは非常に不安な毎日を過ごしていました。しかしながら、町からの情報はなく、住民の不安が増したのも紛れもない事実でございます。そうした中、希望する全員の井戸の水質検査を行っておりますが、現在の進捗状況と今後についてお伺いいたします。

 1つ目、住民に対して、もう少し早い時期に情報発信はできなかったか。

 2つ目、水質検査に当たり、道とのつながりはどうなっているのか。

 3点目、基準超えの井戸に対する浄水器の対応はどうなっているか。

 4番目、環境省によると、現時点での汚染の原因は過剰な施肥、家畜排せつ物の不適正処理などが要因であると考えるというふうになっておりますが、これはいかがでしょうか。

 5番目、公共施設の水質は大丈夫か。

 6点目、原因究明はどこまで行うことになっておりますか。

 以上が2点目でございます。

 次、3件目でございますけれども、ハポネタイへの協力とはということで質問させていただきます。

 「ハポネタイ」はアイヌ語で「母なる森」の意味であり、2006年、アイヌであることを喜び、表現する場所を求めて、旭山の地に森を購入いたしまして、ハポネタイと名づけて活動を展開しておりましたが、残念ながら体調不良となりまして、13年を最後に、活動を休止しております。このたび、森の売却も検討していたということでございますが、しかし、清水町からの今後の活動の協力の申し出があったと、そういうことで再開を決めたということでございますが、アイヌの文化に対しての協力は大事なことであると思いますが、町長の考えをお伺いいたします。

 まずは、ハポネタイの活動内容についてお伺いいたします。

 もう一点は、活動に対しての協力の申し出、その内容についてお伺いをいたします。

 以上、3件、よろしくお願いします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、口田議員の御質問にお答えをしたいと思います。

 まず、大項目1の新型コロナウイルスによる風評被害と町民に対しての影響ということであります。

 今般の役場における新型コロナウイルス感染症の集団感染の発生により、町民の皆様に大きな不安が広がったことにより、急激な消費の冷え込みが起きております。特に、飲食業を中心に年末年始の予約がキャンセルになるなど、町内経済に大きな影響が出ているものと認識しております。

 役場の機能につきましては、ほぼ、通常業務に回復してきたところでありますので、今後におきましては新型コロナウイルスの感染防止に万全を期するとともに、減速した町内経済の回復に向けて、中小企業緊急支援事業、新たなまたプレミアム商品券事業などの支援を実施することにより、町民の生活支援に全力を挙げてまいりたいと考えております。

 続きまして、大項目2、井戸水の水質検査の状況について、(1)から(6)まで、順次続けてお答えをしていきたいと思います。少し長くなりますけれども、御了承をいただきたいと思います。

 1点目の住民に対する情報発信についてでありますけれども、農村地区の井戸水の水質については、平成18年より清水町農業環境整備推進協議会が、任意抽出により、清水町全域の水質検査を実施しており、平成26年度からは亜硝酸態窒素の項目についても水質検査を行い、平成30年まで、亜硝酸態窒素については基準値を超える箇所はない状況でありました。

 10月の8日に御影地域の方から、新たに掘削した井戸水において、自主検査した結果、亜硝酸態窒素が検出されているとの報告があり、町として実態調査を行う旨、回答をいたしました。10月14日と15日に字御影、字旭山、字羽帯、字清水の各地区から抽出した49か所の井戸水について水質検査を実施いたしました。22日に水質検査の確定値を受理し、3地区の井戸水から硝酸態窒素が検出されていましたが、地域の偏りや広範囲な汚染状況はなく、緊急性はないものと判断をし、各世帯に結果をお知らせいたしました。このときには、一番問題になっている亜硝酸については、基準以上のものは検出されませんでした。

 井戸水は、厚生省が定める飲用井戸等衛生対策要領や北海道飲用井戸等衛生対策要領で各設置者が適正に維持管理を行い、水質についても自主的に検査することが望ましいとされております。

 広範囲に汚染される大規模な汚染原因があれば、飲用の停止など、地域への周知を行うべきですが、各個別の水質状況によるものであり、周知の必要はないものと判断をいたしました。

 町といたしましては、亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素の検出箇所が点在していることから、町民の健康の確保と汚染状況の調査を目的に、給水区域を含む全町内において、井戸水を飲用に利用している世帯を対象に緊急的に水質検査の実施を行うことを決定し、10月26日より受付を開始し、28日以降、採水を行ったところであります。

 実態調査により、町内の水質現状把握を行い、その結果から水質検査の実施を決定してきた状況であります。それぞれ迅速に対応し、適時適切に周知等を行ってきたと考えております。

 2点目の水質検査に当たり、北海道との関わりについてでございます。

 10月13日に帯広保健所と協議を行い、経過と現状の情報共有を行い、22日には水質検査の結果による対応について、十勝総合振興局の環境担当部門も含め、協議を行っております。

 10月28日からの水質検査の採水について、帯広保健所等の職員の同行をいただきながら、井戸水の維持管理についての説明を行ってきております。併せて、亜硝酸態窒素の簡易水質検査キットの提供をいただき、採水訪問時に簡易キットによる検査を実施してきております。また、各世帯に対し、水質検査の結果の送付後に、帯広保健所から電話により、基準値を超えた世帯に対し、井戸水の維持管理等についての指導が行われております。

 3点目の基準超えの井戸に対する浄水器の対応についてお答えいたします。

 未給水区域において、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素を含む水質検査項目において、基準値を超えている項目がある場合には浄水器の補助対象となり、設置経費の2分の1、上限50万円までを補助しております。今回の水質検査の実施に伴い、補助件数の増加を見込み、予算の増額を行ってきたところです。ただし、給水区域においては水道施設の導入を優先するため、補助対象から除外をしております。

 4点目の汚染の要因についてですが、環境省の水・大気環境局が作成している資料において、硝酸性窒素による地下水汚染の主な原因として、農地で用いられる肥料、家畜のふん尿、生活排水と記載がされています。平成11年に硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素を合わせた項目が水質環境基準健康項目に追加され、北海道においては、清水町内3か所を含む、道内約9,500か所の地下水の常時監視が実施されています。

 清水町においては、農業環境整備推進協議会において、水質検査の実施、検査結果に基づいた指導・啓発を行ってきたところです。平成30年に同協議会は解散しておりますが、清水町地域農業再生協議会において、啓発などの事業について、引き続き取り組んでいるところでございます。

 5点目の公共施設の水質についての質問にお答えをいたします。

 井戸水を飲用に利用する場合の施設設備等の維持管理、衛生確保については設置者が行うこととされておりますので、井戸水を利用している公共施設については、町が年1回、水質調査を行っております。1か所、pH値が水質基準に適合していないため、飲用水に利用しないよう周知しながら対応していますが、それ以外の公共施設については水質基準に適合していることを確認しております。

 6点目の原因究明については、十勝総合振興局と連携して、現地調査を11月25日に予定しておりましたが、コロナウイルスの感染状況から延期としております。

 今後におきまして、敷地内及び近隣の汚染源等の有無の確認や井戸の掘削状況の聞き取りなどを行い、独立行政法人北海道地質研究所の協力をいただきながら、今後の対策を含めた原因究明を実施してまいりたいと考えております。

 以上、井戸水関係の答弁とさせていただきます。

 次に、大項目の3点目、ハポネタイへの協力とはということで、(1)(2)、小項目、併せて答弁をさせていただきます。

 私がハポネタイの存在を初めて知ったのは、昨年6月の十勝毎日新聞の報道でございます。旭山の森の中からアイヌ文化を発信してきましたが、活動を休止し、6年が経過し、その活動に一区切りをつけ、拠点を手放すという新聞記事の内容でございました。

 報道を受け、7月に私と企画課長、商工観光課長とともに現地の様子を確認し、代表の方とお話をする機会を得ました。以前の代表である母親が、この拠点を整備するために相当苦労されていたのを間近で見ていたため、手放すにはかなりの葛藤があったようですが、母親の体調が芳しくないとのこと、御自身もこの拠点への思い入れが強すぎて疲れてしまったこと、できれば今までの思いを継承してくれる人に施設を購入してほしい等のお話がありました。

 町といたしましては、場所を含め、それらの事情を確認したかったこと、個人史等、資料がたくさんあったため、それらの保存に関すること、さらにアイヌ施策推進法が施行されたこと等、今後において協力できることがあれば伝えてほしい旨を説明したところでございます。

 続きまして、小項目についてお答えをさせていただきます。

 1点目でございますけれども、ハポネタイの活動は、アイヌ文化を単なる伝統的な儀式として捉えるだけでなく、現代を生きるアイヌが、自分たちで新たなアイヌ文化を創出することを目指していると伺っております。

 平成23年5月にはアイヌアートのフェスティバル事業「FOREST STORY」~アートの実り 母なる森から~というイベントに清水町教育委員会や北海道が後援しており、その前後もイベントに対し名義後援とチラシの提示をしてきたところでございます。イベントでは、アート展示、ライブや演劇、アイヌの伝統住居チセづくり等、様々なことを手がけていたようであります。

 2点目でございますが、ハポネタイの計画が具体的になった際には相談に乗りたいと考えております。ハポネタイの代表は、以前の活動で地元との関わりが薄かったことを気にかけており、今後、事業を再開する際には地域の人たちと連携を深めていきたいとの意欲を持っているようです。

 9月末には、東京でアイヌアート展を開催したとのお話も伺っております。

 活動していた当時と比較すると、現在はアイヌ施策推進法が施行され、アイヌ政策推進交付金等、様々な支援制度も充実しております。ハポネタイの活動が、今後、どう展開していくのかを見守りながら、それらの支援制度の活動や地元との関わりを深めるための支援など、協力できることを考えていきたいと思っております。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。

 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) それでは、再質問させていただきたいと思います。

 まず1点目のコロナ関係でございますけれども、私の質問の中で、あってはならない場所というふうに書いてありますけれども、あってはならない場所、この認識は、町長、どうお考えですか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 役場というのは、大事な機能を持った地域の中枢の部分でありますので、そういった意味でクラスターが発生したということについては、町民の皆さんに不便をおかけした点については、本当に申し訳ないなという思いでございます。そんなところですね、まず。いいですか。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) それで、このコロナの事の起こりは、初期対応の遅れがあったのではないかというふうに思うのですけれども。総務課長にちょっとお伺いしますけど、総務課長、これが耳に入ったのはいつですか。総務課長の耳に入ったのは何日ですか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) 私のところに入ったのは、21日の夜に、午後6時半過ぎに副町長のほうから連絡が入りまして、陽性の可能性の職員が出たということで連絡がありまして、その後、急遽、関係職員が集まって協議をしたところでございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 副町長は何日に情報をキャッチしましたか。

○議長(桜井崇裕) 副町長。

○副町長(山本 司) 21日の18時20分頃、十勝振興局からの連絡を受けてございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 分かりました。

 そういうことは分かりましたけれども、この初期対応が遅れ、これが言わばクラスターに結びついたのではないかなというふうに思っているのですけれども、その認識というのはどうですか。

○議長(桜井崇裕) 副町長。

○副町長(山本 司) 連絡、18時20分に受けまして、すぐ町長に18時30分頃、電話で報告をいたしました。そうしまして、総務課の課長を含め、総務課、企画課等の管理職を含めまして、19時30分までに役場に集まって打合わせをするということで準備を進めまして、実際に早い人で19時から集まりまして、打合せをしまして、北海道保健所との打合せ等を随時進めてまいった次第でございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 私は素人で何も分かりませんけれども、何か初期の判断ミスがあったのでないかなというふうに思えてならないのだけれども、そんなことはないというふうに理解してよろしいですか。

○議長(桜井崇裕) 副町長。

○副町長(山本 司) 初期の取り進めについては、特段、遅れたとか、対応が悪かったというふうには考えてございません。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) この件に関しましては、職員の方々も大変な目に遭ったと、大変御苦労をかけたというふうに思っております。

 が、しかし、それ以上に、町民は大変な影響を受けたと、こういうふうに思っているわけでございますけれども、これに対してのその認識ですね、それをちょっとお伺いしたいなと、改めてお伺いします。

○議長(桜井崇裕) 副町長。

○副町長(山本 司) 町民の皆様には、役場を一時的に閉鎖して、業務の一部しか実際にはできなかったといった部分で、大変御迷惑をおかけしたということにつきましては、おわびを申し上げたいと思ってございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) それは、確かにもちろん、そのとおりでございますが、そのほかの町民に対して、町民にどれだけ迷惑をかけたと、間接的に迷惑をかけているということを認識しているかどうかということだ。

○議長(桜井崇裕) 副町長。

○副町長(山本 司) 町民の皆様にも御心配をおかけし、役場の業務が滞ったことによって、本当に多種、様々な方面において、経済活動を含めまして御迷惑をおかけしたということで、誠に残念に思っておりますし、おわびを申し上げたいと思います。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 役場のクラスターですか、終息したというふうに言っておりますけれども、これから町民に対しての信頼回復、これが大きな問題ではないかなというふうに思っております。本町の最高責任者である町長、この大きな使命が、今後、かかっているのではないかなというふうに思っておりますけれども、改めて、今後に対して、町長の考えをお伺いします。

○議長(桜井崇裕) 町長。

○町長(阿部一男) 答弁でもお答えしておりますように、役場の迷惑については、心配だとかそういう部分については、今、副町長のほうからお話ししましたけれども、経済についてもちょこっと触れましたけれども、私も経済を急には、せっかく回復基調にある中、順調にきていたのもありますけれども、そういう中で急激な落ち込みを与えたということにつきましては、そのような状況に陥る原因をつくったということについては、今後、経済の回復をしっかりと行うべく、対策をしっかりと打っていきたいなと思いますけれども。

 今、十勝も含め、清水町以外でも、本当に経済が落ち込んでいます。そんな状況の中で、国だとか、状況の中で相談しながら、あるいはいろいろな北海道も含めて相談をしながら、しっかりとそういう対策等も取っていければなというのはありますけれども、どこも落ち込んでいるといいながらも、やはり11月の20日過ぎから落ち込んでいるところは、うちが一番最初に落ち込んだという、そういう点も含めて、清水町はなおさら、この経済の復興、回復対策をしっかりとやっていく必要があるかなと、そんな思いを持って、この間の18日にも補正を通させていただき、皆さんから承認決定をいただいたところでありますけれども、今後についても状況をしっかりと把握した中で、町民が安心して生活をしていけるような政策を打っていければと、そんなふうに思っているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 分かりました。この件につきましては、後ほど2名の議員さんが、またあるようでございますので、私からは、この程度で収めておきます。

 次に移ります。

 次は井戸水の関係でございますけれども、今いろいろと御説明をいただきました。町でやっていることに対しましては、そのとおりで間違いないことをやっておられるというふうに思っておりますよ。それでいいと思います。町の責任としては果たしているというふうに思います。

 が、しかし、前にも言ったけれども、これが分かった時点から、我々住民に分かるまではかなりの、半月以上の時間が経過しているわけです。その間のことを私は言っているので、もう少し何とか、途中経過でもいいから住民に対して発信してくれなかったのかなと、できなかったかなと、何が理由にできなかったのだろうというふうに、何か、その謎めいたものがあるわけさ。そこを私は言いたいので、やっていること自体は、それに対してどうのこうのと言うつもりはありません。情報が欲しかったと、その点についてどうお考えか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(斉木良博) 情報の提供についての御質問というふうにお伺いしました。

 先ほど、町長から答弁した内容と重複いたしますけれども、10月6日に御影地域の方から亜硝酸態窒素が検出されたというお話がありました。町としては、その亜硝酸態窒素が限定的なのか、地域的なのか、広範囲にわたるものかといったような情報を確認しなければ、対策等も打てない、動くこともできないということから、一定程度の範囲、今回については未給水区域である字御影、旭山、羽帯、字清水について、49地点、抽出をして、地域的な汚染状況というのを確認しようという手続といいましょうか、対応を取ってきたところです。

 結果としては、実態調査を行った中では点在をしている、地域的な汚染状況はないということでしたので、緊急性はないし、地域に対しての危機的な、そういったような情報提供も不要だというふうな判断をしてまいりました。

 一方では、新聞報道もあって、それは町ではなくて、そういったような情報を持っている方からの情報提供によって新聞報道がされたわけですけれども、そのことによって住民の方、不安に思っている方がおりますので、亜硝酸態窒素の検出はなかった、その情報提供があった方以外にはなかったのですけれども、硝酸態窒素の汚染状況について不安を持っている方がいるので、全町的に水質検査を実施してきたというところでございます。

 町としては、まずは実態調査の状況から動いてきたというところですので、御理解いただきたいと思います。

 以上でございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 今、課長、御説明していただきましたけど、そのとおりなのです。あなたの言うのは、そのとおり。やろうとしていることも、そのとおり。理解できます。

 だが、しかし、我々住民としては、新聞に出た、あの時点から半月ですよ、半月まで情報がないのですよ、町からは。新聞では毎日毎日どんどん、危ないよ、危ないよと。家庭では、井戸水飲んだら駄目だよと子供らに言っている。それ以前に、やっぱり発生してすぐに、町としてはこういう方向で進めますからという情報が1つあってもいいのではないかという、それを言っているのです。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(斉木良博) 住民の方が不安に思っているという状況の中で、町として、それに対応した情報提供ができなかったかというようなお話かと思います。

 今回、新聞報道等された亜硝酸態窒素につきましては、平成26年の水質基準に単独で追加されたという項目だというふうに聞いています。その中で、今回、私どももいろいろ調べた中で、水質基準としては0.04を超えるかというふうな水質基準が設けられておりますけれども、水質基準は飲用の部分として定められているものでございます。新聞報道等でブルーベビー症候群ですとか、その他の影響等について書かれている情報が提供されましたけれども、水質基準を少しでも超えたから、そういったような状況になるかというと、そういうふうなことではないというふうに認識をしておりました。なので、町としては、そういったようなことではなくて、実態の把握とともに、その後の対策を含めて提供することが最善であるという判断をしてきたところでございます。

 以上でございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 課長の言うせりふはもう十分承知しているし、そのとおりだというふうに思うのだけれども、我々町民の身になってみてくれないかということなのです。いかに不安だったか、半月余りは。どうなっているのだと。

 さっきから言ったように、新聞で危ないよ、危ないよと報道されている。町からは何も、一言も何もない。どうなっていくのだろうという不安があったのです。だから、その不安のないような方法はなかったのかというふうに私は言っている。そんな、ああした、こうした、どうのとか、そんなことは、あなたたちがやっていることは間違いないよ、これ。順序としては間違いない。それ以前の、思いやりだな、これは一つの、町民に対しての。これが欠けているのではないかということを私は言いたい。

 町長、どうですか、これ。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) これにつきましては、10月8日に、最初にそういう状況を、井戸水利用者の方が私のところにきてから、どうしようかということも含めて、今ここにいる町民生活課長、それから、ずっと昔からこういう水質検査をやっている農林課長、それから水道課長と、この3者と私と、もちろん総務課も入ったりしながら、どうしようということで、随分、協議というか、一部は悩みながら、片一方ではどんどんそういう報道が、いかにもすごいような報道が出るのだけれども。

 実は、これ、水質検査を始めたのも、私が農林課のときのあれで、ずっとその経過等も知ってございました。だから、今回こういうことで、亜硝酸ということで、新しく出てきたやつがどうなのだと、最初ちょっと私も認識、26年から、こういう概念が出てきたということで、ちょうど役場を離れていたときでございますので、その辺びっくりといいますか、ちょっと混乱したところもあったのですけれども、よくよくいろいろ調べてみると、30年まで、結局は去年1年だけやっていないだけで、30年までのデータを見たときに、亜硝酸のデータも実は26年からあったのです。そして、この新しく掘った井戸の近くのところからは全然亜硝酸のデータは出ておりませんでしたので、これは何か変だぞということの中でいったときに、新しく掘ったところに何かあるのかな、深井戸を掘ったところに何かあるのかなということの中でいったときに、まず、大丈夫だろうと。かえって、危ないですよという、そういうはっきりしたものがないことの報道のほうが、今にして思えば、今、検査中ですからねということぐらいは出せばよかったかなということはありますけれども、でも今、危ないですよということで出したほうが、余計、皆さんは混乱と不安に陥るのではないかと、そういう思いを持って、実は出さないでいました。

 その結果、30年までのデータと、それから今合わせたデータと、新たにやった50点ぐらいのデータと、それから、その後200点ぐらいになっているのだけれども、そのデータを見ると、そのところの考察というか、あれは間違いではなかったなという思いは今も持っているところで。新たにちょこっとあれしたところも、みんな新しい深井戸の状況で、ほとんどの人がそのままの状況であれば何でもないというようなデータが出ておりましたので、その辺は相当悩みながら、逆に不確かな情報は出さないほうがいいなということの中で、出さないできたところです。

 先ほど言いましたように、もし、ちょこっと反省するというところがあれば、今、慎重に調査しておりますのでという、判断をしておりますのでということは、ひょっとしたら、どこまで出せるか難しい表現になると思うのだけれども、そこのところはあってもよかったなと思うのですけれども、こうやってきた方向性をしっかりと見定めながら、どんなふうになっていくかなという、そういう判断は間違っていなく、今のような状況になって、その判断どおりの、これから、まだ200点しかやっていませんので、どういう状況になるか分かりませんけれども、そのときの判断は間違っていなかったのではなかったかなという思い、それについては評価をいただいておりますけれども、そんな思いを持って、片一方ではどんどんあおられるし、そういうことの中で自分としては悩みながら、一番みんなが不安にならないような方法を、確かな情報を出したほうがいいという思いを持ちながらやってきたところでございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 今、町長いろいろ説明された、そのとおりだと思う。間違いだとは思っておりません。私も立場がそうだったら、そういうふうにします。

 ただ、さっき言ったように、ちょっとしたこと。今、町はこういうふうに進めようと思っています。これでいい。これで納得するわけよ、町民は。それが一言も何もなしでは納得のしようがないでしょ。だから、さっきから言うように、ちょっとした思いやりだよと。今後はひとつ、よろしく、この点やってもらえますか。

○議長(桜井崇裕) 町長。

○町長(阿部一男) 今のちょっとしたところも駄目だというのであれば、そのとおりで、今後については、そのちょっとしたことも含めてしっかりといろいろな、こういう場合ばかりでなくて、いろいろなところの情報発信というのは、役場は大事な、それこそ中枢でありますので、私、今回のクラスターや何かでもちょっと書きましたけれども、いろいろな情報に惑わされないで、しっかりとした情報を、我々も皆さんが思っているほど、思っているほどというか、隠しているだとかいろいろなことを言われて今回もきたのですけれども、そんなことは毛頭ございませんので、しっかりとした情報を今後も、これは信頼度の問題ですけれども、しっかりとした情報を発信し続けるようにしていきたいなというふうに思います。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 浄水器の関係でちょっと御質問させていただきますけれども、検査結果、浄水器を設置しなさいという状態になった場合、結果が出てから浄水器を設置するまで、何日ぐらいかかるのかなと。

 それと、メーカーの関係ですね。メーカーはいろいろあると思うけれども、これらに対しての指導や何かをしているのか、これちょっと確認します。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 水道課長。

○水道課長(小林 進) 何日ぐらいかかるのかという形なのですけれども、基本的に浄水器補助を出すに当たっては、水質基準の検査、水質検査をしていただき、基準オーバーをした場合に対象となるということになりますので、今回もいろいろ出しておりますけれども、水質基準につきまして大体2週間程度かかるというような形になっております。

 その結果を見て、それに見合う、水質基準をオーバーした、水質をクリアというか取る浄水器を選定してもらうような形になるのですけれども、それにつきましては、うちのほうでどこどこの会社とか、どこどこのメーカーとか、そういうことはありません。ただ、こういうところが扱っておりますよとか、町内業者に対しても、今後そういうような形の中で、相談があったらこういう会社があるということを紹介してくれというような話はしたりしております。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 今、課長が言ったように、浄水器の対応は、町としてはそれでいいと思う。

 だけど、浄水器設置するまで1週間ぐらいかかると、その間の対応というのは、何か町で、こうしたほうがいいのではないの、ああしたほうがいいのではないのというような指導というか、そういった面はどうですか。

○議長(桜井崇裕) 答弁。

 町民生活課長。

○町民生活課長(斉木良博) 検査結果が出てから、その水質検査項目で水質基準に合わない項目に対応する浄水器が設置されるまでの間ということですよね。

 基本的には、井戸水については個人の所有物ですから、個人の方が維持管理をして、水質についても個人の責任において確保していくということになっております。なので、第一義的には水質基準に適合していない場合については、保健所としては飲まないでくださいという飲用指導があります、もちろん。で、個人として飲み水を用意してくださいねというふうなお話はすると思います。そこで、個人で飲み水等の確保ができればよろしいのですけれども、もしも、例えば高齢であるとか、移動手段がないとか、そういったような状況があれば、町のほうに御相談いただければ対応はしたいなというふうに考えております。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 分かりました。

 汚染の原因についてですけれども、先ほど町長の答弁にあったように、これは環境省、何かそんな訳の分からない、私たちには訳が分かりませんけれども、そこによると施肥の問題、それから堆肥の問題、それが原因だよと。原因だとは言っておりません、それが原因と考えられるというような状態でございますけれども、これらに対する認識というのかな、これはどういうふうに考えておられますか。

○議長(桜井崇裕) 答弁。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 確かに、過剰な施肥というのは影響があるものかとは思います。ただ、堆肥につきましても、畑の地力の維持という部分では土づくりに必要なものであります。できる限り、生産者の皆さんには土壌分析をしていただいて、今後とも化学肥料の減肥、また適正な堆肥の施肥というのを努めていただければと考えております。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) それで、これは堆肥もある程度原因しているというような話もありますので、ちょっとお伺いしますけれども、今バイオのあれやっているのですね、その消化液というものがあるのです。これは、その窒素には関係ないのかどうか、そこら辺ちょっとお伺いしますけれども。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) バイオガスの消化液でございますけれども、消化液につきましても完熟堆肥と同じ、土づくりには適した肥料と認識しております。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 硝酸態の関係はあるのですね。

○議長(桜井崇裕) 町長。

○町長(阿部一男) 全ての肥料は、堆肥であろうが、それから消化液、消化液は、また有機質とは違うのですけれども、堆肥は有機質ですよね。消化液はどちらかというとアンモニア態窒素が入っています。普通の肥料と同じようにアンモニア態窒素がほとんどです。それから普通の肥料。これはもうアンモニアの肥料が主体になって、たまには硝酸肥料も即効性を求めるために必要な場合がありますけれども。このどれを取ってみても、最後は作物に吸われるときは硝酸態窒素になって吸われるのです。その硝酸態窒素は人体に、過剰になれば、あるいは亜硝酸になって悪いものがあれば、そうなれば人体にはあまりいい影響ではないということは言われているけれども、この硝酸態窒素というのは作物には最高で、一番重要な栄養素です。そこに、この根本的な部分の問題解決が、結構、大変だという。今まで何十年も研究しているけれども、結局は最後まで、これからまたいろいろなこと、我々がデータを提出してやりますけれども、そんな中で、なかなか完全に、これが解決の一番の方法だというのはないというふうに思います。

 それともう一つ、これは過剰な施肥でなくても条件がよければ、口田議員のところも肥料をいっぱい、アンモニア態の肥料をやると思います、化成肥料でやると思います。条件がよければ、水と空気と温度があれば硝酸態窒素になります。その辺にふらふら、土の中で浮いています。うまく作物に吸われればいいけれども、ちょっともたもたしている間に、作物の大きさだとか、いろいろなことがあって、条件がよくていっぱい溶け出てきたときに作物に吸われなく、ちょっとその後に大雨が降ったら下に流れます。

 そういったところで、必ずしも過剰施肥でなくても害を与える場合があるので、すごく難しいところがあるので、生産と、こういう環境安全というようないろいろなことを考えると、どんなところの中で難しい状況に、なっていくかというのが、今後予想がつかない部分もあるけれども、そういう作物の生理と、我々の環境という難しい場面があるので、なかなか一朝一夕には解決していかない部分があって、それは農業者の皆さんもよく知っていて、あんまりこの問題をやると、いろいろなことがまた出るよというようなことも最近言われ出してきていることですし、その辺についてはしっかりと町民のみんなが、農業者も含めてみんなが、あるいは井戸水を使っている人のコンセンサスを得られるような、そんな方向に持っていければなというふうに考えておりますけれども、完璧な方法というのは難しいかなと思っているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 分かりました。

 私、なぜこの問題取り上げたかといいますと、御影の、町の上水道のもとになる、あそこはポンプアップして貯水槽か何かがあるはずなのです。どうですか。どういう仕組みになっていますか。まずは御影の上水道。

○議長(桜井崇裕) 水道課長。

○水道課長(小林 進) 今お話ししたとおり、深井戸で水をくみ上げて、消毒をして、配水池にためて供給をしている状態です。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 今課長の言ったように、御影の上水道、地下水をくみ上げていると。その200メートル上側に、ある消化液の貯蔵施設があります。コンクリートでぴちっとなっているならまだしも、土を土盛りしてビニールを張って、そこにためているのです。絶対浸透しないと言われるかもしれませんけど、今はしないかもしれない。あれ、まず間違いなく浸透するのではないかなというふうに心配しているのです。200メートルですよ、200メートル上側だよ、御影の上水道のくみ上げているところの。地下に浸透していって、それが影響するおそれがないのかなという心配をしているけれども、その点はどうですか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 確かに消化液、タンクにためるような形で設置されている設置者がおります。かなり頑丈なタンクと聞いていますけれども、破裂のおそれがないかといえば、万が一の場合に備えて、水道課長と一緒に、その設置者とどのような対策が取れるのかということで、ちょっと時間はかかっていましたけれども、タンクが破裂した際のためおきというのでしょうか、落盤後、そこにシートを張って、そこに十分にためられるような対策は講じていただいているところです。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 今課長、タンクとおっしゃいましたけれども、もちろんタンクもあります。タンク以外に、今やっているのは土盛りして何もないですよ、普通の平らなところに土盛りして、ビニールを敷いて、そこへためている。現地見ましたか。見ていないでしょ。最近のことですよ、これは。見ていないでしょ、現地。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) このコロナになってからは現地のほうは行っていないのですけれども、その前に、対策はある程度講じたという段階で見させていただいております。あくまでも、土を掘って盛土をしてビニールシートを張っているところなのですけれども、あくまでもタンクが破裂した際にためる場所ということで確認はしております。

○議長(桜井崇裕) よろしいですか。

8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) いや、私は、その詳しいことは分かりませんよ、どういう仕掛けになっているか分かりませんけれども、私が見る限りは、道路越しだけれども、土盛りして、そこにためていると、簡単な装置でやっていると。それが、今言ったようにあふれた場合の避難措置というふうに、今、課長はおっしゃいましたけど、それなら分からないわけでもないけれども。でも、見たところ、何かたまっていたな。再度ちょっと調査してください。

○議長(桜井崇裕) 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 再度調査してまいりたいと思います。

○議長(桜井崇裕) よろしいですか。

8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) この件の最後でございますけれども、原因究明についてちょっとお伺いしますけれども。これについては、私は、やっぱり、あそこの地で出たのだから、あの近辺でいいから何か所かボーリングして、地層をはっきりしたほうがいいのではないかと、そのほうが安全ではないかと思うのだけれども、そこら辺のことはどうなっていますか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(斉木良博) 先ほど町長から原因究明の答弁をさせていただいた中で、11月25日に予定していたという話をさせてもらいました。

 今、口田議員がおっしゃったようなボーリング調査という部分では、実は予定をしていません。

 十勝総合振興局の環境部局との協議の中で、どういったような原因究明方法というのでしょうか、確認方法がいいかということを打合わせしながら進めてきたのですけれども、ボーリング調査等はせずに、まずは御影地域の方、新しく掘削した井戸のごく近くに、もともとの浅井戸があって、そちらのほうでは特に検出をされていないという状況ですし、今回49か所、水質検査をした状況のデータもありますので、ボーリング調査はせずに、一定程度、今回の新しく掘削した状況については業者ですとか、そういったような方から聞き取りなどしながら確認をしていきますけれども、周辺の土地の利用状況ですとか、そんなようなものを確認しながら、地質研究所の協力をいただきながら原因究明を、それと今後の対策についても協議をしていきたいと、そういうふうに考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) そういうことであれば仕方ないけれども。私は何でこんなことを言うかといったら、あの地帯的には、さっき言ったように御影の上水道の井戸があるわけよ。だから、そうなると、あの地層はどうなっているかなということで心配でしょ。だから、ここはこういう地層だから亜硝酸態の心配はないよというような地点をある程度出してくれれば安心につながるのではないかなと思って、私は言っているのですけれども、どうですか。

○議長(桜井崇裕) 町民生活課長。

○町民生活課長(斉木良博) 地層等については、先ほどお話しさせていただいた独立行政法人の地質研究所について、その文献等ですとか、今までの情報データがありますので、そちらを参考にしながら進めるというのが一番効率的だなというふうに思ってございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 次に移ります。

 最後でございますけれども、ハポネタイ、これについては私もあんまり内容はわかりませんけれども、先ほど答弁でいろいろと御説明がございました。私はこの問題、何で取り上げたかというと、予算にも関わってくるのではないかなという心配があったので、これをあえて取り上げてみました。

 というのも、やっている方がもうやめたいと、森を売りたいというにもかかわらず、町のほうから、応援するからという一言で、またやることに決めたということでございますので、どんな約束をしたのかなと。やめようとするやつをやめたのだから、よっぽどの約束でなかったら、そんな気にならないのではないかなということで、その約束内容、どういう約束なのか。ただ口先だけのものか、そこら辺も含めて、ちょっとお願いします。

○議長(桜井崇裕) 答弁願います。

 企画課長。

○企画課長(前田 真) お答えいたします。

 先ほど町長のほうからお話があったとおり、僕ら、ハポネタイの存在を、昨年まで全く、恥ずかしながら存じ上げておりませんでした。何をされているかということも分からなかったので、現地に行って代表の方とお話をしました。そのときには、答弁にあったとおり、建物を売却したいというお話がありました。

 さすがに、町がその建物を購入するというのは、予算的になかなか難しいというのもあるので、中を拝見したところ、たくさんの写真だったり文献だったり、自分の力でためたものがたくさんあったのです。そういったものを、北海道内にはアイヌに関する図書館や博物館というのがたくさんあるので、そういったところの引継ぎ等をお手伝いできることがあればお手伝いしたいということと、あとは、もう金銭的にも厳しいというお話があったので、今は、かつてと違ってアイヌ施策の推進法というのができて、かなり有利な補助金等もありますよということはお話ししました。

 というのも、当時いろいろなことを手がけていたらしいのですが、私の事前の勉強によると、当時手がけていたことのほとんどは補助金の対象になるようです。補助金も、普通の2分の1補助とかではなくて、10分の8補助金をもらうようななかなか優れた補助金なので、もし、いろいろなことをやるのであれば、そういった相談というのも乗っていけるよというお話はさせてもらったところです。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) 私も昔、1回か2回、行ったことはあるのです。何か催物をやっているときに行ってみたことがありますけれども、夜に行ったものだから、どこにあるのか、さっぱり行けない。そして私、昼間行ってみたけど、わからない、どこにあるか。それから、ある人に聞いて、どこにあるのかと聞いたら教えてくれました。でも、行けないのですよ。道はない。橋がない。そういう現状を見たとき、遠くから見たらかなり建物はあって、まだ何とかなりそうだなというふうな雰囲気はあったけれども、これ道路もないのに、一体全体、町はどんな約束したのだろうと、それを知りたかったものだから。道路をつけてあげますよ、何をしますよというような、それまでの約束をしたのかなと思ったものだから、今、お尋ねしています。

○議長(桜井崇裕) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 私も、そのとき初めて訪れて驚きました。災害で相当打撃を受けた地域なのですよね。道路だったり橋だったりというのが今も、復旧されたとはいえ、車1台ぐらいがぎりぎり通れるぐらいの場所に建っているようです。建てた当時は、小さなバスであれば、ぎりぎり近くまで行けるような林道や何かも整備していたらしいです。ここの代表の方が。ただ、今私が訪れたときには、もうそういった雰囲気もなく、とても町有施設としては活用できないなという判断をしました。もちろん、従来どおりに道路等も整備するに当たっては本人がすることになるので、そういった金銭負担も考えて、本人は諦めて手放すという決断をしたということは、そのときには伺っているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 8番、口田邦男議員。

○8番(口田邦男) その程度の協力要請をしただけのものかい。もっと何か意味あってのことではないの。町でこういうことをしたいから、協力すると言ったって、ただ口先だけで協力するのではなく、やっぱり町としてはこういうことを考えていますから、ぜひひとつ何とか考えてもらえないかというような要請の仕方をしたのか。

○議長(桜井崇裕) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 繰り返しの答弁になるかもしれないのですけれども、行くまで、どんな建物か、どんなところに建っているかも分からないで訪れたのです。

 ただ、アイヌ施策推進法というのは、かつてアイヌの人たちの福祉だったり文化を振興するという目的でつくられていた法律なのですが、去年から新しい法律になって、文化振興に加えて観光振興だったり産業振興だったり、そういったことに補助金が活用できるという話はあらかじめ、私も担当ですので、そういったことは勉強して伺った次第です。お話しした結果、場所も確認できて、本人の意思も確認できたので、そういったことがあるよというお話をしたのみでございます。

 本当は具体的なアイデアを持って代表にお会いできれば、今この場で口田議員にも、いろいろなお話ができるのですが、そこまでのアイデアもなく、本人から、まず話を伺うということでお会いしたというのが現実でございます。

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