令和2年第7回定例会会議録(12月21日_日程第2_一般質問 中河つる子議員)

○議長(桜井崇裕) 一般質問を続けます。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。

今回は保育士に慰労金をという件名で質問します。

 新型コロナウイルスの感染症拡大の下で、感染症予防や直接、検査・治療に携わる医療・介護従事者に慰労金が、9月の議会後に支給されました。それは大変よかったと思います。

 保育所、学童保育所で働く保育士さんたちは、2月に学校が一斉休校となる中、危機的な状況の下で子育てをしながら働く医療や介護従事者をはじめ、働く保護者の子供さんたちを受け入れ、社会生活の維持と命を守る人たちのために保育を続けてきました。

 保育士さんたちは子供さんとのスキンシップや言葉がけが不可欠です。マスク着用やソーシャルディスタンスの確保が難しい中、医療や介護従事者と同様に不要不急な外出を控え、かつ多大な負担感やストレスと闘いながら懸命に子供さんたちの保育に従事してきました。その保育士さんたちに医療・介護従事者と同様に慰労金を支給し、その労に報いてあげるべきではないでしょうか。町長の考えをお伺いいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問にお答えいたします。

 新型コロナウイルス感染症の拡大によって、医療・福祉施設等は人同士が直接接する必要があり、感染のリスクや感染対策などの大きな負担があるものと考えられ、医療・介護従事者のほか、保育士にも慰労金を支給してはとの御意見でございますけれども、保育所等の小さなお子さんを預かる保育施設等においては、新型コロナウイルス感染症だけではなく常にインフルエンザやノロウイルス、その他、様々な感染症が広がらないよう注意を払いながら運営を行っているところです。先般は町独自の、福祉施設や医療施設等の従事者に対し慰労金の支給をしたところですが、町職員については対象外としたところであります。

 また、他の市町村での保育士等の慰労金の支給の状況については、道内では支給している市町村もありますけれども、十勝管内では支給しているところはない状況です。支給している市町村については、比較的、民間の保育所等が多くあるところにあるようです。その中でも公立施設については対象外にする市町村もあります。

 そのような状況ですので、今後の感染状況や国等の状況にもよりますけれども、現段階での支給は、清水町の場合には町職員であるということも含めて、今の段階では支給は考えられるような状況ではないということで、私もそういう思いは十分酌んであげたいのですけれども、さっき言いましたように町職員を特別にというようなことが、職業によって決められた部分ではなくて、職種だとか危険だとか、そういう部分によって決めがない部分もありますので、出してあげたいなという部分、本当にストレスや何かがたまって大変だと思うのですけれども、なかなか、ちょっと今の状況の中では支給できるような状況にはないということで、どうぞ御理解をいただきたいなというふうに思います。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 保育所の保育士さんたちはコロナばかりではなく、今言われたようにインフルエンザやノロウイルスなど毎年のように流行し、その中で働いています。ですが、この新型コロナは、2月、3月頃は未知の部分が多く、危険を感じながらも、手探りの中で予防しながら保育もするという状況だったと思われます。そういう中で、頑張っておられた保育士さんたちにもエールを送り、励ましの気持ちを伝えたらと思うのです。コロナはまだまだ続きますので、今後も見守っていきたいと思います。

 また、新型コロナについてですが、新型コロナの特徴は、本人も知らないうちに感染し感染させる点が恐ろしいところと、厚生文教常任委員会に私も属していますが、その所管事務調査でも報告しています。今回の役場のクラスターも、そういう中での出来事と思われます。新型コロナのことを自然災害だと広島県の知事は言っています。町民からは、「よくこれだけで止めた」また「防災無線で逐一知らせてくれて事実がわかってよかった」との声も聞かれます。私もクラスターの状況を防災無線で全戸に放送し、終結に至るまでを発表したことはよかったと思っています。今後は安心して役場に行くことができます。

 12月7日付の十勝毎日新聞の「まちの声」に次のような声が載っていました。題は「コロナ禍を超えて職員の回復を願う」という清水町の町民の声です。「清水町役場のコロナに罹患された方々の早い御回復を願っています」ちょっと飛ばしまして、「未知の事態で何か起きたときこそ、お互いを思い知恵を出し合い解決していく姿を子供たちは見ています。皆様が元気に復帰し、いろいろな立場の子供や大人がうれしく安心できる清水町になっていくことを願います。アイスホッケーに第九の町、教育の四季がある町。きっと乗り越えましょう。みんなが笑顔でいられるように」という声です。

 このように、応援している町民はたくさんいます。これからも、より一層、町民に寄り添った仕事をしていってほしいと思います。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 私もいろいろな、情報等を発信するように心がけて、正確な情報をできるだけわかりやすく、そしてたくさん発信できるようにというようなことを心がけているところであります。

 しかし、今回、町広報だとかそういう中にもいろいろなことをさせていただいたし、それから防災無線のメッセージでもいろいろしたところでありますけれども、今のような「頑張れ」という応援をしてくれる人もたくさんいますし、それからまた、「何をやっているのだ」というようなお叱りの声も、最初のうちはたくさんこうやっていただいた状況でございます。

 どちらにしても、一つ一つ、それらの意見をしっかりと受け止めて、今後のいろいろな糧にしていきたいなと思いますし、今の「頑張れ」という情報は、そういう声を届けていただいたり、あちこちから出てくること、本当に感謝をしたいと思います。

 それから、先ほども言いましたようにお叱りをいっぱい受けておりますので、それらも反省の材料にして今後に生かしていきたいと、そんな思いも持っておりますので、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。ありがとうございます。

○議長(桜井崇裕) よろしいですか。

○4番(中河つる子) 以上で終わります。

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