令和2年第7回定例会会議録(12月21日_日程第2_一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(桜井崇裕) 次に、6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 6番、佐藤幸一です。議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。

 質問に入る前に、新型コロナウイルスに感染されました本町役場職員をはじめ全国の感染者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。いまだ療養中の方も大勢おられますが、一日も早い回復を御祈念申し上げます。また、このコロナウイルス感染症が一日も早く終息することを切に願うものであります。

 では、質問に入ります。2項目、7点質問いたします。

 まず、新型コロナウイルス感染症について伺います。

 1点目は、当感染症に対する町長の認識について伺います。町長はある会議で、コロナウイルスは手洗い、うがい、マスク着用で防止できますと話したと聞きましたが、その程度の認識だったのか伺います。

 2点目は、日本医師会の中川会長は、11月の連休前に「我慢の3連休」と呼びかけていたにもかかわらず、町長は11月21日のフェイスブックに、さいたま市大宮区でとかちしみず物産展がにぎわっていますと投稿しておりますが、なぜこの時期に開催しなければならなかったのか伺います。

 3点目は、役場職員の感染は、いつ、何時に、どこで知ったのか、そしてどのように対応したのか伺います。

 4点目は、役場職員感染に関する情報提供が遅く、多くの町民が不安を抱きましたが、町長の見解をお聞きいたします。

 5点目は、これは議会としても要望しておりますが、保育所、幼稚園、小中高等学校における定期的なPCR検査を行う考えはないか伺います。

 次に、しみず温泉フロイデの不法看板の撤去について伺います。9月定例会の決算審査において、不法看板について法的措置を講じて撤去すると答弁がありましたが、現在の進捗状況について伺います。

(「これ言っていない、6番」と呼ぶ者あり)

 申し訳ございません、さきに戻りますが、感染症についての6番、町民のPCR検査費用を助成する考えはないか伺います。

 以上、2項目7点、御答弁をいただきたいと思います。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、私のほうから、まずは大項目の1の新型コロナウイルス感染症、その小項目1、町長の認識について伺うということで御答弁をさせていただきます。

 その前に、ここにない状況の御質問をされた、入っていたので、手洗い、うがい、消毒、それで全部終わるというような発言をしたというのですけど、一部といいますか、ほかも含めて、この部分に多分発言したのも、ひょっとしたらあったのかもしれません。これは大事だよということは言っていましたので、そのほかにも、皆さん気をつけようと、当然そのときには言っていると思うのですけど、この部分だけ引っ張り出されたらそんなふうになってしまいますけれども、多分それだけでは終わっていないと思います。ちょっと、はっきりとどういう状況だったかは分かりませんけれども。そのことをまずお答えをさせていただきながら答弁に、これから具体的なものに入っていきたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症に対する認識についてですけれども、新型コロナウイルス感染症は、現在、全国的に感染者が急増しており、また、多くの方が亡くなられるなど、世界的に猛威を振るっております。

 また、清水町におきましても地域経済に大きな影響を与えるとともに、町民の皆様にも大きな不安を与え、生活スタイルを一変させている状況となっております。

 この感染症は、人からの飛沫、もしくは接触により感染するもので、感染防止のために、とにかく手指の消毒が重要であります。

 この困難を乗り越えるために、国、都道府県、市町村が一体となって取り組んでいかなければならないという認識を持っているところでございます。

 次に、2点目でありますけれども、全国的に感染症が増加している中、埼玉で物産展を開催した理由を問うということでございますけれども、これは清水町出身の方が代表というか、具体的には共同代表を務めるさいたま市の会社から、ふるさとである、清水町出身ですから、清水町の良質な特産品を広めるために、とかちしみず物産展を11月21日から23日の3連休において、さいたま市大宮区の駅前の東日本情報発信施設で開催したいとのお話があったところでございます。これは、大分早くにあったところでございます。清水町の特産品だけを取扱い販売するということで、今回の物産展をきっかけに清水町と埼玉県の方とのつながりも期待でき、清水町をPRする絶好の機会であったことから、町としても物産販売、観光PRや移住相談を行い、事業に協力をしたところでございます。

 今回の物産展の開催時期につきましては、先ほどもちょっと触れましたけれども、主催者側が5か月前より開催日程を決めて準備を進めておりました。開催に当たっては来場者の入場制限を行い、体温の自動測定を行うなど、サーモグラフィーを設置するなど、密にならないようなコロナ感染予防対策を十分に行い開催するという連絡も受けたところで、予定どおり、私といたしましては応援に行ってきたところでございます。

 続きまして、小項目3、4、5、まとめてお答えをさせていただきます。

 小項目3の職員の感染はいつどこで知り、どのような対応を取ったかですけれども、11月21日土曜日の午後6時20分頃に十勝振興局より、職員1名が陽性となる見込みで、まだ、このときには確定でありませんけれども見込みであるとの連絡があったところであります。そして、私は埼玉にいましたので、6時半頃だったと思います、直ちにといえば直ちにですけれども、私のところに、こういう状況で見込みになるというような連絡を受けたところでございます。

 この連絡を受けまして、副町長以下関係職員により対応を協議し、各課長に対し所属職員の健康状態の確認を指示するとともに、1階フロアで勤務する職員を直ちに自宅待機とし、もう土曜日だったので、当然出勤する者も少ない、次の日からも出勤は、普通はないのですけれども、自宅でしっかり待機するようにという連絡をして、保健所の指示に基づき、感染拡大防止のため、職員名簿及び座席表の提供を行うとともに、庁舎1階の共有スペースの消毒を直ちに実施したところでございます。

 また、職員の健康状態を確認し、体調不良の職員が5名確認されたことから、翌22日に抗原検査、これは、すぐ結果が出る部分でございます。抗原検査を実施することになり、調査結果4名の陽性が確認されたところでございます。この結果、集団感染の可能性があることにより、保健所の指示により、11月22日から25日にかけて職員172名のPCR検査を実施し、最終的には31名の感染を確認したところであります。

 この間、感染した職員の職場全てを消毒するとともに、職員の感染及び濃厚接触者により自宅待機となり通常業務が困難な関係課を11月24日から閉鎖し、臨時受付窓口を開設し、25日からはPCR検査の結果、陰性とされた職員により、緊急を要する業務の対応を行ってきました。

 また、公衆浴場を除く公共施設につきましても、安全が確認された12月8日まで閉鎖をしたところであります。

 次に、小項目4番目の質問に対するお答えであります。町民への情報提供についてですが、町としましては個人情報に配慮し、正確な情報を北海道からの感染情報の発表に遅延なく防災情報無線及び町ホームページにおいて情報発信してきたところでありますが、お伝えできることに限りがあり、町民の皆様に不安を与えた部分もあろうかと思いますが、御理解をいただきたいと思います。

 次に、小項目5の保育所、幼稚園、学校の職員及び教員の定期的なPCR検査の実施についてでありますが、今回の役場における新型コロナウイルス感染症の発生を受け、役場及び保健福祉センターへの往来のある保育所、幼稚園の職員について抗原検査を実施し、陰性が確認されたところでございます。

 保育所、幼稚園、学校の職員及び教員の定期的なPCR検査の実施につきましては、1日当たりの検査件数に限りがあり、行政検査に影響を与える可能性があることから、感染者が確認されるなど、PCR検査の実施が必要と判断される場合に実施してまいりたいと考えております。

 次に、(6)町民のPCR検査の費用を助成する考えはないかということで、その質問にお答えをいたします。

 PCR検査については、保健所や医師の判断により行われる行政検査が基本であり、健康保険が適用され患者の自己負担はないとされております。しかし、町内でも一部の医療機関において、本人の希望により自由診療でのPCR検査が行われており、それぞれの医療機関が設定した費用の負担が生じることになっております。

 町民の中にも感染の不安を抱える方がいらっしゃると思いますが、9月の定例会の一般質問にもお答えしたとおり、PCR検査を実施しても、その時点だけの検査結果であり、ずっと不安が解消されるものでないことから、一般町民に関する検査費用の助成は考えていないところでございます。

 なお、町職員の新型コロナウイルス感染症集団感染を受けて、役場庁舎、保健福祉センター、文化センター、御影支所において委託業務等に従事する方については、町が費用を負担して検査を受けていただいたところであります。

 次に、大項目2、しみず温泉フロイデの不法看板の撤去についての御質問にお答えをしたいと思います。

 しみず温泉フロイデの不法占用看板につきましては、現在、弁護士に状況及び対応について相談している状況であります。

 今後の考え方として、看板の差押えを行い、解体、撤去し、鉄くずとしての処分、売り払う方法や不法占拠扱いとしての裁判を行い、撤去する方法等を検討している状況であり、看板の状況や解体のための資料収集及び費用の積算を行っているところであります。

 いずれにしても、相手側の財産の問題でもあることから、今後の対応についても慎重に進めたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。

 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 新型コロナ感染症について町長の認識を伺います。

 町長は、職員の皆さんの健康を守る責任があるはずでございまして、重症者は死にも至るという感染症なのですが、町長の認識の甘さが役場庁内に蔓延し、気の緩みが生じ、それが蔓延した結果だと思います。行政の長としての認識を再度伺います。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) このコロナの発生から、すぐに清水町としても感染症対策本部、本部に格上げしたのは5回目か10回目ぐらいだったと思うのですけど、それまでの連絡会みたいのを通じて、ずっとやってきた経過があって、コロナについてはしっかりと職員に対しても、自分がかからない、感染しないようにということで、その場その場に応じて、それから全国あるいは北海道、十勝の状況等も含めた中で、しっかりと自分がかからないような方法を考えながら行動しなさいと、そんなようなことも指示していた経過はございますけれども、結果としてこのような状況になってしまい、私の認識が怠慢だというような、甘かったというようなところを、そう言われれば、それはそれとして真摯に受け止めて反省しなければならないところはありますけれども。最後は、やっぱり職員の意識の問題だとかそんなところを変えられなかったことについては、変えられなかったというか変えてきたつもりでいるのですけれども、結果としてそれがこういうふうなものにつながったということにつきましては、大変残念に思うところでございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 職員の皆さんの健康を守っていただきたいと思います。

 次の質問に入ります。埼玉物産展でございます。日本医師会の中川会長は、連休前に「我慢の秋の3連休」と国民にステイホームを求めておりましたが、そのことについてはどう捉えていたのかお聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 埼玉の物産展の開催は、町が主催ではありません。ずっと相談を受けていたので、それらについて応援はするよというようなことの中で、いろいろ話合いをしながら応援をしてきたところでありますけれども、最終的に主催者が実施するよというようなことで、そして先ほどもちょっと出ましたように感染症予防対策、具体的には、結構広い、実施したところの会場だったのですけれども、一度に40人以上にならないようにやります、それから体温も測定します、手指の消毒についてはしっかりと実施しますという、そういう安全を取った中でやるという連絡を受けましたので、当初の予定どおり応援に行って、いろいろと協力をしながらやってきたところであります。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) いろいろな対策をしたようなことをお聞きいたしましたが、結果的に職員が帰ってこられない、入院をしたといった実態がございます。この時期の物産展を中止しようとは考えなかったのか、お聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 町長。

○町長(阿部一男) ですから、主催者はうちでないので、私が中止すると言っても、そんなような状況にはならない。あくまでも主催者は、やりますので応援をお願いします。ですから、できる範囲内で、私も1日ですけれども、そんな中で、しかもそこにいた時間というのは数時間、3時間も、結果的にいたかどうかは、いろいろ別の用事も足しておりましたので、そんな状況でありますので、これは私が安全性を確認した中で大丈夫だな、東京出張も含めて、そういうところの中で重要な位置づけにしたところでございますので、そういう判断の中で協力はさせてもらったと、そんな状況でございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 結果的に、先ほども申し上げましたが、職員1人が帰ってこられない、入院をしたといったような事実がございます。コロナウイルスに対する町長の認識がその程度だと分かりましたので、次の質問に入ります。

 職員の感染者、町長のフェイスブックは21日の午後3時41分に投稿されています。町長が職員の感染を聞いたのはその後になりますが、すぐ清水に戻ろうとは考えなかったのか、お聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) さいたま市の大宮区にいましたので、6時半です、私が連絡を受けたのは。それからは、帰ってくる、どう考えても東京羽田まで出てだとか、そういうことになります。そうすると、当初、次の日の朝早い便で清水に帰って来る予定を持っていたので、その予定どおりの行動が一番早い、清水に帰ってくる方法かなということでありましたので、すぐに帰るということは物理的にできない状況でありました。

○議長(桜井崇裕) よろしいですか。

 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 帰ってこられなかった、でございます。これは危機管理の関係でちょっと総務課長にお聞きをいたしますが、町長が出張する場合、交通の手配や宿泊先の確保は総務課で行っているのか、お聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) 秘書担当しておりますので、私からお答えさせていただきたいと思います。

 町長が出張をする際の交通機関等の手配につきましては、町長自身が、それぞれの都合もありますので手配しているという状況でございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 総務課で手配しているということですか。

○議長(桜井崇裕) 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) 総務課で手配はしておりません。町長が自身で手配して、その行程については、きちんと総務課が報告を受けて把握している状況でございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) それでは、今回の出張も、どこに宿泊していたのかは押さえておりませんね。携帯電話があってもつながらないような場合もありますので、その際、宿泊先に伝言する方法もあるのですから、分からないということについては、宿泊先を公にしていないのか。町長、どうしてこれ公にしていないのですか、お聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 町長。

○町長(阿部一男) 今回はいろいろな関係団体だとか何かもありますし、宿泊している場所はちゃんと、そういったところにも連絡をしてほしいだとかそういうのがありましたので、どこに宿泊するというのは連絡をしているところでございます。一番状況のいい、東京の北区にも行くし、埼玉にも行くし、埼玉は北区から1時間以内で行けるというような状況もありましたので、そこを拠点に出張をして、宿泊施設にしているところでございます。宿泊場所や何かについても、しっかりと総務のほうに伝えているところでございます。

○議長(桜井崇裕) よろしいですか。

○6番(佐藤幸一) はい、終わります。

○議長(桜井崇裕) 全部。

○6番(佐藤幸一) その点については終わりたいと思います。

 フロイデの看板について、お聞きをしたいと思います。3か月経過したにかかわらず、全く済んでおりません。もっとスピード感を持って取り組んでほしいのですが、今後の予定についてお聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) 先ほど町長からも答弁させていただきましたけれども、今、弁護士の先生に相談をしながら進めているところでございます。

 ただ、コロナウイルスの関係で、11月の中ぐらいから事務準備が進んでおりませんので、大変申し訳なく思っております。今後におきましては、先ほど答弁で申し上げましたとおり、費用の積算だとか資料収集をしまして、対応について早急に検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 一日も早く不法看板が撤去されることを真剣に取り組んでいただきたいが、前回も申し上げましたとおり、一般の方が通りますと、温泉まで行く人が何人かおられます。そこで、やっぱり清水町も評判が悪くなりますので、一日も早い撤去をお願いしたいのですが、いかがでしょう。

○議長(桜井崇裕) 総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) なるべく早く撤去できれば一番いいのですけれども、その辺、費用もどれぐらいかかるかということも、今まだ試算中でございますので、そういった面も含めまして検討してまいりたいなと考えてございます。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317