平成29年第1回臨時会会議録(1月16日_日程第4)

○議長(加来良明) 日程第4、議案第1号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第14号)の設定についてを議題とします。

 本案について、提案理由の説明を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 議案第1号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第14号)の設定についてご説明をいたします。

 総額に1,575,307千円を追加し、それぞれの総額を12,081,586千円とするものでございます。

 歳入よりご説明を申し上げます。9頁をお開き願います。

 10款1項1目、地方交付税につきましては、台風10号災害の対策・復旧費用に対します財源措置等により12月分の特別交付税679,164千円が交付決定されましたことから、予算の上振れ額499,164千円を追加いたします。

 14款1項3目、災害費国庫負担金、並びにその下の2項7目の災害費国庫補助金につきましては、台風災害の道路、橋梁、河川、農地、農業用施設及び農業用水施設の災害復旧事業費かかります国による補助査定の終了に伴いまして、平成28年度分の交付見込額を追加するものです。

 3目、公共土木施設災害復旧事業費負担金で221,600千円。

 7目の農林施設災害復旧事業費補助金で645,034千円の追加です。

 一番下になります。

 15款1項1目、民生費道負担金につきましては、災害弔慰金の支給等に関する法律に基づくところの台風災害による行方不明者にかかります災害弔慰金の国・道の費用負担額3,750千円の追加です。

 10頁にまいります。

 3項6目、災害費道委託金につきましては、災害救助法に基づく台風災害での避難所運営費など、災害救助経費にかかります委託金14,200千円の追加です。 

 17款1項2目の特定寄附金につきましては、台風災害の復旧事業への寄附金12,737千円、それと被災者への義援金11,122千円を合わせました23,859千円を追加するものでございます。

 21款1項9目の災害債につきましては、災害復旧事業費の国による補助査定の終了等により、災害復旧事業費の予算を追加するものでございます。

 まず1番の道路橋梁河川災害復旧事業、これは補助災害分で55,400千円。

 2番目の農地・農業用施設災害復旧事業(補助災害)で94,400千円。

 6番の農地・農業用施設災害復旧事業、これは単独災害で14,500千円の追加です。

 8番の歳入欠かん債につきましては、町民税、固定資産税の災害減免による歳入減額見込分にかかります起債発行として3,400千円を追加するものでございます。

 なお、起債の後年度償還に対します財源措置につきましては、災害復旧事業(補助災害)では95%、単独災害では47.5%、また、歳入欠かん債では57%が交付税措置されるものとなっております。補助で95%、単独で47.5%でございます。

 11頁にまいりまして、歳出の補正内容につきましてご説明いたします。

 今回の補正予算におきます歳出につきましては、煙突アスベスト気中濃度測定委託経費、鳥インフルエンザ対応経費、台風10号災害関係費の3項目となっております。

 1点目の煙突アスベスト気中濃度委託経費ですが、アスベストを含有する断熱材を使用している煙突を有します施設につきましては、気中濃度測定を実施するものでございます。対象施設は、保育所、福祉館、小学校等21施設でございます。予算計上につきましては、11頁から15頁までの各目に煙突アスベスト気中濃度測定委託料と計上しております。21施設分を合わせまして5,588千円の追加となります。

 2点目は、鳥インフルエンザ対応経費ですが、12頁の下をご覧ください。6款1項2目、農業総務費です。鳥インフルエンザの発生により、殺処分また消毒対応にかかります職員の時間外勤務手当2,250千円の追加です。

 3点目は、台風10号災害関係費ですが、12頁の中段をご覧願います。

 3款3項1目、災害救助費です。災害弔慰金の支給等に関する法律に基づきまして、台風10号災害により行方不明者にかかります災害弔慰金5,000千円の追加です。

 先ほど、歳入の説明で3,750千円の収入を申し上げましたが、町が4分の1を負担し支出するものでございます。

 13頁・14頁・15頁のアスベスト関係は説明を省略させていただきます。

 次に16頁に進みまして、15款1項2目の災害救助費をご覧ください。こちらにつきましては、行方不明者にかかります義援金として5,000千円を配分支給するために、予算の不足額2,000千円を追加するものでございます。

 16頁の下から17頁にかかります。

 2項の災害復旧費につきましては、国による補助査定の終了等により災害復旧工事費を追加するものです。

 1番目の公共土木施設災害復旧費で、道路橋梁災害復旧工事277,000千円。

 2目の農林施設災害復旧費で農地・農業用施設災害復旧工事725,800千円の追加です。

 18頁・19頁につきましては、今回の補正による給与費の明細書でございます。説明は省略をさせていただきます。

 恐れ入ります。15頁にお戻りいただきます。

 13款2項1目、基金費につきましては、今回の補正予算の調整額として財政調整基金積立金557,669千円の追加をするものです。

 次に地方債の補正につきましてご説明いたします。4頁にお戻り願います。

 第2表、地方債補正です。町債の歳入補正に合わせまして、地方債限度額を定めるものでございます。

 まず、災害復旧事業の歳入欠かん債につきましては、限度額3,400千円を設定し、災害復旧事業(補助災害)につきましては、限度額を149,800千円引き上げまして780,500千円に。また、単独災害につきましては、限度額を14,500千円引き上げまして67,100千円に変更するものでございます。

 次に5頁にまいりまして、繰越明許費の補正につきまして説明をいたします。

 第3表、繰越明許費補正です。災害復旧工事の完了が次年度となる見込額につきまして、繰越明許費を設定するものです。

 1つ目の道路橋梁河川災害復旧事業につきましては、繰越金額を337,000千円。

 2つ目の農地・農業用施設災害復旧事業費つきましては、繰越金額775,800千円でございます。

 最後に、一時借入金の補正につきまして説明をいたします。

 補正予算書の表紙をご覧ください。

 第4条、一時借入金の補正です。台風10号災害の発生以来、災害関係費の補正予算を随時追加してきたところですが、今回の補正までの災害関係予算の追加累計は歳出で3,117,824千円です。このうち、国庫・道支出金で1,578,793千円、町債では855,500千円となっており、今後の予算執行におきまして、歳計現金を確保し、支払いをスムーズに行うために一時借入金の最高額を1,500,000千円追加し、2,500,000千円に引き上げをするものです。

 以上、一般会計補正予算(第14号)の説明とさせていただきます。ご審議よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これより、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 災害の査定が終了して、国がどれほど負担をしていただけるのか、また町はどの程度財源を必要とするのか等について、これから大変な時代に入ると思うんですが、お尋ねをしたいのは、今副町長からも縷々説明がありましたが、この満額を国が負担をしてくれると、激甚とはいえしてくれるというのであれば全く問題ないんでしょうが、相当広範囲にわたって災害が起きているという中においては、相当幅広く被害があったことによって、町の負担というのは相当増えていくのではないかと、こういうことを素人ながら考えているんですが、まずお尋ねをしたいのは、国庫補助の対象とならないと言われている小さな災害の小災害、1か所400千円未満については対象にならないと言われておりますが、私どもの町で、今回災害が起きたことによって、この小さな災害というのはどのくらい件数としてあって、額的にどのくらいになるのかということについて、まずお尋ねをさせていただきたいと思います。

 それと、要望ですが、町民も幅広く、これだけ大きな災害があったことについて、今、一連の副町長からの説明がありましたが、災害の種類等によって補助災害や単独災害と諸々言われておりますが、このことについてほとんどの町民は何を言っているのかちんぷんかんぷんだろうと思います。したがって、広報紙で、町民とともに苦労してもらうという観点から、理解をしてもらう必要があるのではないかということで、特集号でもいいですし、加えて、年寄りが多いわけですから理解しやすいような方法で記載をしたものをぜひ町民へ届けていただいて、この災害がいかに大きな災害だったのかということも認識をしてもらう必要があるのではないかということを、まずは要望として申し上げておきたいと思います。

 それと2点目ですが、アスベストの関係で、気中濃度の測定委託料を数多くみておりますが、1件あたり254千円、それ以上のところもありますが、このアスベストの委託料については、濃度の検査をする、測定をする会社というのは清水にはありませんけれども、相当幅広くあるんだろうと思ってちょっと調べてみると、なんでこんなにかかるのかなという疑問がありましたのでちょっとお尋ねをさせていただくんですが、全国対応でアスベストの分析調査をしている会社というのは札幌にもありまして、1検体あたり28千円くらいでできている。それは、広範囲でいろいろな面でできるということで記載がありましたので、全体で5,000千円くらいあるんですけれども、この額そのものは複数の会社を相手に調査して、こういう額になっているのか、あるいはどこもなくて1社だけでこういうことになるのか、この辺についてお尋ねするのと。加えて、このアスベストの濃度を検査した結果、補修する、あるいはいろいろな手があると思うんですけれども、これらの工事をすることになった際に国の補助はどのような形になっているのかをお知らせ願いたいと思います。

 以上、よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 原議員、2項目目の要望というのは、ここは質疑の場ですので質疑に変えていくように訂正をお願いいたします。

 原議員。

 

○7番(原 紀夫) 申し訳ありませんでした。一連の申し上げたことについて、町民は知らなければならないと思っておりますので、このことについて、今後町民に対してどのような対応をしようとされているのかをお伺いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) まず1点目の小災害についての箇所なんですけれども、農地に関しましては400千円以下という形で小災害になりますけれども、まだ確定はしておりません。

 一応、今回上げさせていただいている中では24地区ですね。それで上限額の400千円という形の中で9,600千円を計上させていただいております。

 

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 建設課長。

 

○建設課長(菅野靖洋) 2問目のアスベストの関係についてお答えいたします。アスベストの調査・実施をする会社につきましては、管内で1社となっております。それと、補助はあるのかということでしたが、検査についての補助は今のところないということになっております。

 

○議長(加来良明) 課長、結果、工事を行うようになった場合に補助の対象になるのかという質疑だと思います。アスベストの検査に対する補助があるのかということではなくて、結果、工事を行うようになった時の補助があるのかという質疑だと思います。

 今はわかりませんか。休憩を取って調べればわかりますか。

 原議員、ただいまの答弁の中で施設に対する改修工事等が行われるときの補助については施設ごとになるので、建設課だけでは答弁できないんですけれども、現状ではそこはわからないという答弁ですが、調べて答弁をもらいますか。

 

○7番(原 紀夫) 結構です。

 

○議長(加来良明) それでは次に副町長。

 

○副町長(金田正樹) 原議員の2点目の質問でございます。今回の災害の関係で、正式に町負担も含めてどのようになるかということでございます。最終的に補助の査定が終了しましたので、現在、細かいものを合わせて、補助金、さらには起債、さらには交付税算入、これらを整理します。できれば早いうちにこの辺につきましては町民の皆さまにもお知らせをしていかなければならないと考えております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 災害の関係は結構でございますが、アスベストの関係です。検査するところは1か所だけということでしたが、私先ほど言ったように、例えば煙突の中を剥離して検体として送ることによって、国の方で使うにしてもどこについても対応できますよということが書いてあったものですから、そんなに安くできるのになぜこんなに大きい額でしなくてはならないのかなという疑問がありましたので、ちょっとお尋ねをしているのですが、私が見ているのは札幌の会社ですけれども、その辺を含めて、今後、先ほども言ったように、これから大変な財政、これからひっ迫する状況にあるわけですから、それぞれ職員が知恵を絞って、いかに安くあげて、調査をしっかりできるかということの方にまでそれぞれ目を向けてもらわなければ困るなという視点からお尋ねをしておりますので、その辺についてもしおわかりになるのでしたら、教えていただきたい。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(菅野靖洋) 調査の委託の内容ですけれども、煙突の部分をセキュリティールームということで囲います。その中で内部を確認して、その中で気中濃度を測定し、その後、結果を提出するというふうになっています。ただ、この1社につきましては、管内すべてこの金額ということで私の方では聞いています。

 

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) この補正の中で災害の大きさをはかりえるような予算が示されているわけですが、実は、過去、今までどちらかと言ったら年間、工事関係に伴う予算というのはだいたい1億円から2億円の間であったろうと。それが、今ここで補正だけでも何倍くらいになるのかな。かなりの倍数の予算が補正される。現在の職員体制でこれが実際にスムーズな事業推進、その監督官庁、発注者でもあり監督官庁でもありますから、そういう機能が今の体制でちゃんと果たされるのか。これは、実は大きな疑問を持たざるを得ないんです。ほかのいろいろな仕事と違って、技術的なものというのは、手不足になったから内部で調達してすぐできるというものではないと私は認識をしています。それからすると、私の勘違いかもわかりませんが、土木職は1名募集していたのか、したのか、そのようなことを耳にしましたけれども、これは、現実に1人で対応できる、増員してできる。というのは、今配置されているのは平常時の配置ですから、これだけ急に、たぶん2、3年で災害復旧は大方終わるだろうというふうに期待をしておりますけれども、いろいろな事情があって若干遅れるのかもわかりませんが、人的配置というのは、短期間とはいえ、あまり粗末に考えているんじゃないかというふうに、ちょっとこの数字を見て感じましたので、その辺について、新年度に向けて今から準備をしなくてはならないことですから、その辺について内部で検討されたのかどうかと、今後、どういうふうにそういうふうに対応するのか、この2点についてお伺いをしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 事業執行にあたっての職員体制の充実ということにつきましては早くから考えていました。特に、職員採用はすぐに採用はできないということがありまして、今までは道と札幌市の応援協定の中から2名ないし3名を派遣していただいております。年が明けましたので、3月までは1人継続で土木関係の派遣を続けていただいております。

 さらに4月からは土木技術関係の職員を1人採用する予定でおります。過日、面接を行いまして、これから結果を出すところでございますが、来ていただくことになるかと思います。

 もう1点、農業施設の関係につきましては、開発さんにお願いをしまして、2名の人のお手伝いを願うことを約束をいただいております。2年、3年を含めまして、人は交代になるかもしれませんが、やり方としてはそこを退職して、うちの職員になって、事業が終わるとまた戻ると。割愛という言い方をするんですが、その方式で充実をして、なんとか乗り越えていきたいという考えでおります。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 今の説明で、だいたい人数的にはそういう感じなのかなと。職員が1人、開発の方からのご理解、ご協力で2名、これは期間限定ということだろうと思いますが、ということは、最低3人くらいはいるだろうと。とにかく、金額もだけれども現場の数が多いわけですから、それでもちょっと足りないかなと。1人で3か所も4か所も兼務して持つような現場というのは、そんなにしっかりとした監督行為はできないだろうという不安もあります。若干少ないかなと思いますけれども、若干ではなくかなり少ないとは思いますが、今の開発のご理解、ご協力をいただけるということでちょっとほっとしています。ただ、今後はやはり情勢を見て、開発うんぬんということもですけれども、前からお話しを申し上げている、これは期間的なものですから、やはり退職者OBでもそういう経験をしている人がいますから、その業務だけを期間限定をしながら依頼して、万全を期す。現場というのは見るだけではないですから。災害は地域の方々との調整がありますから、一般の工事とはちょっとわけが違うということを理解しておいてもらいたいと思います。一般の工事の場合は、事前に説明をしたらだいたいそれで終わりなんです。災害の場合は被害を受けている方がいろいろな工事が始まることによって、いろいろな意見や要望が出てくる可能性は非常に高いわけですから、それからいくと、急に職員を増やせということは無理だと思いますが、そういう対応も開発がそこまで考えてくれるのなら、町自らもそういうことを考える。そんなことを今一度内部検討をしていただきたいと思いますが、それについてお考えをお聞きしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 現在、今、OBの人のご活用をどこの部門でお願いをすると具体的に考えておりませんが、とりあえず開発の関係も2名ないし3名というお話をいただいております。それと札幌市もとりあえず3月までということですけれども、引き続き来年度につきましてもお願いをしていこうと思っております。そこら辺も状況を見ながらOBの人のお手伝いをいただくということは十分考えていかなければならないと思っております。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) その辺になってくると、今の考え方は人数的なものはカバーできると思います。ですが、私は先ほどお話をしたことが費用的に考えたら、全員とは言いませんが国や道からのご協力、あるいは札幌市のご協力をいただけるところはご協力をいただくという部分もありますが、その部分で私は全てとは言っておりませんので、その部分で費用的なものを地元の人を動かすことによって軽減される部分があるんじゃないかというふうに思いますので、それらについて今一度検討をしていただきたいと思うんですが、その1点をお聞きして終わらせていただきます。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 当然、経費の関係もありますが、今までOBの方ですと、先ほど言われましたように被害を受けた方とも顔なじみの人もいるかと思います。その辺でいけば、いろいろとご理解がいただけると。事業もスムーズに進むのではないかという考えをしております。その辺は十分前向きで検討しています。

 

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、討論を行います。

 討論はありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、議案第1号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第14号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。

この情報に関するお問い合わせ先
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