平成29年第4回定例会会議録(3月17日_日程第8)

○議長(加来良明) 日程第8、議案第28号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第18号)の設定についてを議題とします。

 本案について、提案理由の説明を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 議案第28号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第18号)の設定について、ご説明をいたします。

 総額に33,000千円を追加し、それぞれの総額を11,913,060千円とするものでございます。

 歳入よりご説明をいたします。6頁をお開き願います。

 18款1項1目、財政調整基金繰入金につきましては、今回の補正予算におきます調整額33,000千円の追加です。

 下、7頁にまいりまして、歳出の補正につきましてご説明をいたします。

 4款1項1目、保健衛生総務費につきましては、清水赤十字病院運営費補助金33,000千円の追加です。清水赤十字病院に対します運営費補助につきましては、救急医療部門の不採算に鑑みまして、平成28年度当初予算で47,000千円を計上しているところでございますが、過日、清水赤十字病院より補助金の増額の要請がございました。常勤医師の定着による患者数の増加及び非常勤医師経費の抑制、各種経費の削減、さらには地域包括ケア病床の実施により病院経営は改善が図られてきており、平成28年度医療事業収支の積算見込みでは、赤字額が前年度比で減少する見通しとなっているところでございますが、いまだ病院経営は大変厳しい状況下にありますことから、今回の補正予算により33,000千円を追加し、年間の運営費補助金を80,000千円に引き上げるものでございます。

 以上、一般会計補正予算(第18号)の説明とさせていただきます。ご審議よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これより、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 過日の全員協議会で53,000千円を要望するというようなことで説明をいただきました。病院の方から3名の課長がみえて、縷々説明を受けたわけでありますが、私個人としてはなかなかこれは大変なことになっているなという思いが非常に強く受けたような印象があります。

 今月退職される課長に申し訳ないんですけれども、何点かちょっとお尋ねをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 今回、53,000千円を何とか清水町さん出していただけないかと、こういう要望だったと思うんですが、今回、町が20,000千円減らして33,000千円にして、なんとか議会で可決をしようとされているんですが、日赤病院としては53,000千円をどういう方向に向けて活用して、患者数を増やすとかいろいろな面で頑張ろうとしていたのか、この辺が全く見えてこないので、まず、その辺はどういう考えで53,000千円ということを出してきているのか。ひょっとしたらまだまだ出したいんだけれども、この辺で我慢して出しているのかよくわかりませんので、もしわかるとしたらこの辺の説明を願いたい。

 それから、2点目ですが、常勤の医者が足りないということは、この間も説明を受けているわけですが、特に非常勤の医師にかかる費用が経営を圧迫しているんでございますと、こういうことになっているのですが、今後も内科の医者を何とか確保したいということも言っておりましたけれども、この非常勤の医師がかかると言っている面をずっと見てみますと、非常に遠い、名古屋の第二日赤から非常勤の医師をずっと何年か続けて来てもらっているということがあって、たぶんその辺を指しているのかなという気がするんですが、道内の大学病院等からそういうことをしていれば、相当低く終わるのではないかと、こんな単純な思いで私はいるんですけれども、この辺について、今後も同じように日赤はされているのかどうか。今後は、第二日赤等の医者も来なくなるから、別な方法を考えているとか、そういうことがもし説明されているのであれば、その辺についてまずお知らせを願いたいと思います。

 それから、先ほども副町長からの説明を受けましたけれども、地域包括ケア病床を今年の1月から2部屋で8床増やしていて、今後、これを増やしていくという方向であるということを説明を受けているわけですが、このことによって、相当日赤病院としては今の赤字を減らせる方向にあるのかどうか、この辺の説明を受けているとすれば、まずはその辺についてお尋ねをいたします。

 それから、小児科と人工透析の方の実績が非常に思わしくないというように、この間は感じたのでありますけれども、過去、人工透析病棟を造る際には、町も多額の助成をして、私の聞くところでは、あれだけ広げることはないというような日赤の上層部からの指導があるにもかかわらず増やしたという話も聞いておりましたので、なんでこんなになっているのかなと、こんな思いがあるわけで、増えないで減っていく原因は何なんだということは、昨日も一部出ておりましたけれども、距離的な面だとかそういうことがありました。私は違うのではないかという認識をしておりまして、今、従前ずっといたあそこの病棟の医者がいなくなったことによって、3名の医者が順繰り順繰り半日交替とか、そのようなことで対応をしているような図表に日赤病院のホームページを開けるとなっているので、こんなことになっていると私はこれからもますます累積赤字が増えていくのではないかと、そんな思いがしておりまして、この小児科を含めて、新得にもない鹿追にもない小児科があるわけですから、ここがなぜ患者数が増えないのかなと。子どもが丈夫になって来なくなったのかなとも思えないし、この辺はどういう押さえ方をされているのか、または全くその辺の説明がないのかどうか、もしあるとしたらこの辺についてお話をいただきたい。

 もう1点、これでやめます。

 数日前、日赤本社からこちらの病院の方にこの辺の経営関係についての話か分かりませんけれども、来ていたという話を聞いておりますが、日赤の指導を含めて、清水町の日赤病院は今後どういう運営方法にしなさいとか、そういう指導というのはどういうようになっていて、病院はどう受け止めているのか、この辺について、町の方に日赤の本社からこういう指導を受けているので、今後、こういう方向に持って行って、なんとか赤字を減らして頑張りたいというようなことがあるのか、ないのか。この辺もお聞きしたいと思います。

 数多く質問をいたしましたけれども、簡単で結構ですので、よろしくご答弁をお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 保健福祉課長。

 

○保健福祉課(細野博昭) たくさん質問をいただきました。

 まず、要望額53,000千円がどのように使われるのかということでございます。確かに、平成28年度、まだ終わってはいませんけれども、本年度の見込みは、対前年に比べて50,000千円程度収益、赤字幅が減ったということで、非常に努力がみられるかと思います。ただ、累積分が3億円を超えておりまして、それらの借り入れに対する償還がだんだん増えてきているというような状況から53,000千円の補助要望があったというふうに理解をしております。

 2点目、常勤医師の件でございます。名古屋からうんぬんということでございますけれども、それらにつきましては、病院の経営上の関係であるかと思いますので、日赤の本社とのいろいろな話の中で名古屋からということかと思いますが、それ以上につきましてはちょっと承知はしておりません。

 3点目、地域包括ケア病床の件でございます。8床でスタートいたしましたけれども、具体的な数字については承知しておりませんけれども、この病床を設けることによって経営には非常にプラス要素があるということで、順調にいけば8をさらに増床して12にしたいというような計画もあるように聞いております。

 病院の入院が3か月で一応切るわけではないんですけれども、報酬が減額されるということで、その後の患者さんがすぐ自宅に帰ることができるのであれば問題ないんですけれども、いろいろな家庭の事情等がございます。そういった患者さんを対象にこの病床に行くことによって、2か月いることができるというようなこともありますし、逆に在宅で暮らしていてもすぐ入院まで行かなくても包括の方にちょっと入って2か月の期間の中で回復というようなことで、今後、介護保険等の絡みもありまして、このような病床はますます必要ではないかというふうに思っているところでございますし、この病床を新たに設けたことによって病院の経営が安定することを願うものでございます。

 4点目、小児科と透析の関係でございます。小児科につきましては、患者数が減っているということのご質問でございましたけれども、それの具体的な分析は行っておりませんが、当然、町といたしましては平成26年度から補助をずっと続けておりますので、小児科医を中心として病院全体で小児科の安定というものを努力しているものというふうに押さえておるところでございます。

 透析患者の件でございます。できた当時は多くの利用者がいたということで、経営上もプラスになっていたというふうに聞いておりますけれども、その後、透析患者も年々高齢化してきますので、お亡くなりになったり、あるいは最近いい薬ができてきたので、透析をしなくても何とか頑張れるんだという患者さんもいるというふうに聞いておりますし、さらに私は透析までしなくていいと、薬で何とか最後を迎えてもそれでいいんだというようにおっしゃる患者さんもいるというようなことで、透析患者が減っているというふうに病院から報告を受けているところでございます。

 それから、本社の指導の件でございますけれども、先日、本社からの指導があったようでございますが、それらの内容についての報告はまだいただいておりません。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) おおよそわかりました。ありがとうございます。

 53,000千円を何とか出してもらえないかと要望した分を20,000千円減らして33,000千円にしたことによって、過日の全員協議会の中でこういうこともやりたい、こういうこともやりたいと、いろいろなことを病院側から言っておりましたけれども、これに関わって、町が53,000千円出してくれたらあれもやれたんだけれども、出してくれないからできないということで、病院が前向きに考えていたことが町のおかげでできなくなったと言われはしないかなと心配をしているんですが、その辺はどうなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 確かに、病院側といたしましては、医療機器の更新、あるいは新規導入、また建物の関係も新しいところでは30年近く経っておりますし、後ろの方には旧建物もございます。日赤といたしましては、そういった建物につきましても新たに建てたいというような構想は持っているようでございますが、とりあえず、この補助金を出すことによって現状の診療体制は維持できると、新たにということにはまだ届かないかと思いますけれども、現状の診療体制を縮小することなく維持できるというふうに聞いております。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明)今、原議員の方からも質問があったので重複しないようにお聞きしたいなと思っているんですけれども、53,000千円の要請があって、それを町側として20,000千円減らした根本的な理由はどこにあるんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 日赤への運営費補助につきましては、平成26年から平成27年と続けてきております。過去2年間の補助の額が90,000千円ずつということでございますので、本年度につきましても要望は53,000千円、救急分の47,000千円と合計いたしまして1億円になりますけれども、今年度の単年度の収支が前年度より大幅に改善しているということがございまして、基本としては、まず過去2年間の補助金額90,000千円を基本として、そこからプラスなのかどうなのかということで検討をいたしました。昨年に比べて経営状況がかなり改善してきているということ、それから、今後においても改善が見込めるというようなことで前々年度の90,000千円から減額して80,000千円という数字に決定したところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今お答えいただいたんですけれども、私はどうもその理由がよくわからないです。今聞いてもわからない。それで、先日の全員協議会の中でのお話を伺っていると、昨年の11月に日赤本社の方から3億円の融資を受けていますね。それで、赤十字社の考え方としては、基本的には1億円以上は融資しないというお話しだったように聞いているんです。それを3億円まで出したというのは、それなりの必要性があるというふうに認めたと思いますし、何よりも清水町が助成をするようになったことにやっぱり背景があるし、名古屋の第二赤十字病院から医師派遣をされるようになったのは、今の院長の尽力もあるでしょうけれども、日赤として何らかの形で支援をしなければならないというふうに動いたのではないかと、私は認識をしているんです。それでいきますと、11月に3億円の融資を受けている、それから銀行で利息が付いているところの融資を受けていると。それで、町として最終的には年度末で融資をすることになるんでしょうけれども、お金の使い方としてあまり賢くないのではないかなと思うんですが、利息を発生するような融資をせざるを得ないような状況があるのを、そこのところを見て見ないふりをしているような感じがするんですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 日赤さんの借入れにつきましては、清水赤十字病院と本社の間で綿密な打ち合わせを当然されていることと思いますし、日赤自体が借入れを起こす際も本社の許可がいるというふうに聞いています。町から借りるにしても、補助金は別ですけれども、借入れをする場合はすべて本社の許可がいるというようなことで聞いておりますので、資金繰りを考えながら今までの本社からの応援、あるいは町内の金融機関からの応援というようなことで、なんとか資金繰りをしながら運営をしているというふうに聞いております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 先ほどの課長のお話でいきますと、33,000千円程度を助成すれば悪化もしないし良くもならないと。生かさず殺さずみたいな形のことで、町としてはずっとこういう状況を続けていくのか。この間のお話でしたら6億円の債務があるというふうに聞きましたし、その債務のことについてどう返済していくかということは、日赤が自主的に決めればいいことだというふうな認識を町としては持っていらっしゃるのかどうかをちょっとお聞きしたいです。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 日赤の今後の運営等も含めてのお話だと思いますが、実は昨日、私は院長とお話をさせていただきました。前回、総務課長、会計課長、医事課長、3人来ていただきまして説明を受けたと思いますが、さらに詳しく説明を聞きたいということもありましたし、院長、事務部長においでいただきまして、中身をちょっと伺いさせていただきました。それで、1億円という話はございました。要望どおり。ただ、うち、単年度としましては赤字が解消されていること、またはうちの決算の関係もございますので、その辺も理解してもらって、当面、今年度は80,000千円で了承していただくということでいきましたけれども、ただ、今後におきましては、先ほど議員からもありましたように、小児科部分の不採算部分や透析の関係でなかなか運営が厳しくなってくると。

 それと、夜間におきましてもフリーアクセスというんですか、予約なしで飛び込みにつきましては、ある程度考えていかなければならないと、いろいろな話を伺いました。また、平成27年度は施設の屋上防水、これは平成元年に建てて、うちが420,000千円助成をしてやっている部分ですけれども、そこら辺は実は知らなかったんです。50,000千円かけて整備をしていただいたという話は。そこら辺を受けて、これからは大変厳しくなってくるかと思います。うちの会計の関係もございますので、そこら辺は議会の議員の皆さんも含めて、いろいろと日赤さんとお話を伺いながら進めていくということで、昨日の院長との話は終えております。

 

○議長(加来良明) ほかに質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、討論を行います。

 討論はありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、議案第28号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第18号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第28号は原案のとおり可決されました。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317