平成29年第4回定例会会議録(3月7日)

○議長(加来良明) 町長より就任のあいさつをしたい旨の申し出がありますので、これを許可します。

 町長。

 

○町長(阿部一男) ただいまご紹介をいただきました、阿部一男でございます。去る2月19日に執行されました清水町長選挙において、多くの町民の皆さまの温かいご支援とご支持をいただき、2月28日をもって清水町長に就任をさせていただいたところでございます。誠に光栄と存じますとともに、この議場に立ち改めてその責任の重大さを痛感し、町民の皆さまの期待にお応えしなければという強い使命感で身の引き締まる思いでございます。

 私は昭和52年、農業改良普及員として道庁に入庁し、平成7年に清水町役場に奉職をいたしました。皆さまもご存じのとおり、4年前までは高薄町政のもと、産業振興課長として農林業、商工業をはじめ清水町の産業分野の全般を担ってきました。更に保健福祉課長として医療、福祉、介護など幅広い分野で清水町の行政を担ってきております。

 定年してからも4年間いろいろなことを経験させていただきました。福祉団体等のNPOの設立に携わり、経営する側の立場、利用者の立場から役場の至らなさも身を持って感じ、反省をしてきたところでもあります。

 そのような中、清水町は昨年の台風10号により、過去に類を見ない被害を受けました。お世話になった清水町がかつてない危機に直面した今だからこそ、長年の行政経験を生かし、そして民間の立場を経験した自分なりの目線を大切にし、これからの清水町を作っていきたいという思いから町政の場に戻ってまいりました。

 今の清水町は災害による被害だけでなく、人口の減少、少子高齢化、そして財政難など、課題は山積しております。災害復興・復旧を着実に進めながら見直すべき事業は丁寧に見直し、未来の子どもたちの選択肢を狭めることなく、再生した素晴らしい清水町を引き継がなければいけないと思っております。

 私は「着実に前へ」をキャッチフレーズとして、5つの約束と43の宣言をマニフェストとして町民の皆さまに公表してまいりました。

 この5つの約束の1つ目は、住民とともに進める災害復興へ。

 2つ目は、たくましい経済基盤を持つ町に。

 3つ目は、いつまでも安心して暮らせる町に。

 4つ目は、子どもの幸せを第一に考える町に。

 そして、5つ目は、町民が主役のまちづくりへであります。

 災害復興をするにせよ、少子高齢化に取り組むにせよ、産業振興に取り組むにせよ、私が大切にしていきたいことは、5つ目に挙げた町民主役のまちづくりであります。町民対話にあると考えております。

 清水町にはまちづくり基本条例があり、そこには「町民こそがまちづくりの主役であり、皆で情報を共有し、互いに尊重し合い、助け合い、協働すること」が書かれています。私は主権者であります町民の皆さまの対話を重視したまちづくりに挑戦していきたいと思っております。

 また、議決機関である町議会と実際に町政を行う町長をはじめとする執行機関の関係は車の両輪であります。対等な立場に立って、お互いを尊重し、議論し合いながら町民のための町政を実現していきたいと考えております。

 最後になりますが、災害の復興と並行して、人口の減少、少子高齢化、財政難など、この難局を清水町民、議会の皆さま、そして行政が一丸となって知恵を出し合い、乗り越えていきたいと思っております。清水町は、それができる町だと確信しております。どうぞ、ご協力のほどをお願いいたします。

 就任にあたりましてのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。 

 

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○議長(加来良明) これから本日の会議を開きます。本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

 

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○議長(加来良明)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は会議規則第126条の規定により議長において

 3番 北村光明 議員

 4番 髙橋政悦 議員

 5番 佐藤幸一 議員     を指名いたします。

 

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○議長(加来良明) 日程第2、会期決定についてを議題とします。

 おはかりします。

 本定例会の会期は本日から3月17日までの11日間にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 会期は、本日から3月17日までの11日間に決定しました。

 

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○議長(加来良明) 日程第3、諸般の報告を行います。事務局長。

 

(諸般の報告 事務局長 朗読)

 

○議長(加来良明) これで、諸般の報告を終わります。

 

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○議長(加来良明) 日程第4、町政執行方針について、町長より平成29年度町政執行方針を述べていただきます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 

Ⅰ はじめに

 平成29年第4回清水町議会定例会の開会にあたり、平成29年度の町政執行方針と所信を申し上げ、議員各位と町民の皆様にご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 最初に、かつて経験したことのない昨年の台風10号により被災を受けた方にお見舞いを申し上げますとともに、未だ行方不明となっている方が、一刻も早く発見されることを願うものであります。

 私は、この度の町長選挙において、町民の皆様の負託を受け、その信頼と期待にお応えするため、強い志と覚悟をもってこれから町政運営に取り組んでまいる決意であります。

 さて、我が国の経済状況は、雇用環境の改善が続くなか、景気は緩やかな回復基調が続くことが期待されておりますが、今後の先行きについては、新興国等の景気下振れや英国のEU離脱問題、米国の大統領交代など海外情勢の不確実性についても留意しなければならないとされています。

 こうした中、本町の財政状況については、人件費の削減や公債費の抑制等により健全化を図ってまいりましたが、台風10号による甚大な被害を受け、復旧事業も数多くあることから、財政運営への影響は避けられない状況にあります。

 しかしながら、一刻も早く町民が安心して生活できる環境をつくるためにも、災害復旧事業に全力を注ぎ、子育てや教育環境の整備、福祉の充実等各種施策に取り組んでまいります。

 なお、本年度の当初予算につきましては、町長選挙が執行されたことから、骨格の予算編成となっておりますが、公約に掲げました政策に関わる予算につきましては、準備が整い次第、議会にご提案をさせていただく考えであります。

 

Ⅱ 地方財政と予算概要

 平成29年度の地方財政計画では、自治体情報システム構造改革等が重点課題とされ、その財政規模は86兆6,100億円、前年度比1パーセントの増となり、地方交付税の出口ベースにあっては、地方税収の伸びにより16兆3,298億円、前年度比2.2パーセントの減となりました。

 本町の本年度当初予算につきましては、平成28年台風10号災害にかかる災害復旧費の計上により、一般会計は90億4,000万円、前年度比15.3パーセントの大幅増、一般会計と3特別会計、2公営企業会計を合わせた予算総額では130億9,890万円、前年度比11.3パーセントの増であります。

 主要財源の普通交付税につきましては、地域経済雇用対策費の減等により、27億8,000万円、前年度比2.1パーセントの減とし予算計上したところであります。

 

Ⅲ 主要政策の推進

1 自然と共生する安全で快適なまちづくり

◆ 自然環境の保全と環境との共生として

 森林は、人々が安全で安心して生活するために不可欠な多面的機能を有しており、大切な森林を守り育てていくため森林経営計画に基づき適正管理のもと継続的整備により自然環境の保全に努めてまいります。

 限りある資源を有効活用しながら、ごみ減量化と再資源化を図り、ごみの分別や排出方法、リサイクル等の推進に努めてまいります。

 インフラの整備は、災害復旧を最優先とし、安全な水を安定供給するため、水道施設の適正な管理並びに更新を実施し、下水道施設の適切な維持管理に努めてまいります。

 町道の整備につきましては、道路整備計画に基づき道路改良及び舗装工事並びに橋梁点検事業を実施してまいりますとともに、国道、 道道の整備につきましては、国や道へ積極的な要請をしてまいります。

◆ すべての世代が交流し住みやすいまちづくりとして

 町民の日常生活の交通手段を確保するコミュニティバスの運行は、 交通弱者にとって必要不可欠であり、更なる利便性向上に努めてまいります。

 老朽化が進んでいる町営住宅の建替や改修を計画的に進め、今後の住環境の整備に努めてまいりますとともに、転入や転居のための「空き家、空き地、賃貸住宅などの情報」を提供し、民間との連携を深めてまいります。

 空き家の放置は大きく社会問題化しており、課題の解決に努めてまいります。

◆ 緑豊かな森と水に親しむまちづくり

 花や樹木にあふれ心和む環境を目指して、春と秋の町内一斉清掃やクリーン・ディ、花いっぱい運動等、各団体と連携して、爽やかで美しいまちづくりに取り組んでまいります。

 地域の大切な資源である自然環境を守り育てるため、河川、公園、 緑地の維持管理に努めてまいります。

◆ 町民相互の支え合いと暮らしの安全安心

 町民が犯罪被害に遭わないよう関係機関と連携し、犯罪の抑止、事件事故の未然防止に努めてまいります。

 また、消費者トラブルは年々、形態の多様化と巧妙化によって一層悪質化しており、国の基金等を活用しながら持続的に体制の維持・強化を図り、今後も消費生活相談等による問題解決への支援拡充を行い、関係団体等との情報共有を進め、未然防止を図ってまいります。

 

2 誰もが健康で思いやりのあふれるまちづくり

◆町民の健康と健康づくり意識

 健康寿命の延伸には、若い世代からの生活習慣病予防が大切なことから、健康管理システムの活用により、各種検診の受診率向上ときめ細かな健康指導に努めてまいります。

 また、保健福祉センターのさわやかプラザに指導員を配置し、個々に応じた指導を実施してまいります。

 国民健康保険事業につきましては、保険給付費、前年度実績などを考慮したところですが、安定運営を図るため引き続き保険税徴収率の向上と特定健診事業等の推進による給付費の抑制に努め、被保険者の負担軽減を図ってまいります。

◆高齢者の暮らしと社会参画や障がい者の社会参加

 高齢者の方が、可能な限り住み慣れた地域で日常生活が営めるように、医療・介護・福祉の連携を強化するとともに、介護保険においては、本町独自のサービスを提供してまいります。

 また、障がいのある方が自立した生活を送る事ができるよう、関係団体と連携を強化し安心して暮らせる環境を推進してまいります。

◆ すべての世代が交流し支え合うまち

 少子高齢化が進展しているなかで、世代を超えた交流は互いに有意義であることから、ボランティア活動、サロン活動などを推進してまいります。

◆ まちぐるみで子育て世帯を支え応援するまち

 子育て世帯の負担軽減策として、第2子以降の幼稚園、保育所保育料の無料を継続し、子育て用品貸出事業についても継続してまいります。

 また、子育ての悩みやお子さんの発達に対する不安解消のため、相談体制の充実を図ってまいります。

◆ 安心して暮らせるまち

 雇用のミスマッチが顕在化している状況がある中、再雇用を希望される方へは、関係機関との連携により雇用情報の提供に努めるとともに、新卒者就労支援制度により新たな雇用に結びつくように取り組みます。

 また、労働条件の改善、労働災害・事故防止等に向けた各種啓蒙活動に取り組み、安全で安心な職場環境の確立に努めてまいります。

 

3 新しい時代を担う人材を育むまちづくり

◆ 家庭・学校・地域がともに推進する教育のまちづくり

 未来を担う子どもたちが心豊かにたくましく成長し、健やかに充実した生活を送ることは、私たちの願いであり、使命でもあります。

 教育の振興としましては、昨年3月に策定しました「清水町教育大綱」に基づき、教育委員会との連携を強化してまいります。

 学校教育につきましては、教育理念である「心響」と実践指標"しみず「教育の四季」"の普及と実践のため、幼保・小連携、少人数教育や特別支援教育の充実、ICTの活用などの方策により次世代を担う子どもたちの生きる力を育みます。

 また、町を担う人材として成長できるよう、家庭・学校・地域が一体となり地域全体で子どもたちの学びを支援するコミュニティ・スクールの導入について検討を進めるとともに、総合学科先進校として特色ある教育活動を展開しております清水高等学校との連携と関係団体への支援を強化してまいります。

◆ 文化とスポーツ・レクリエーションに親しむまちづくりとして

 感動や生きる喜び、創造性を育むため、文化芸術に触れる機会を提供するとともに、文化の継承活動を支援してまいります。

 また、心身ともに健康であるために、軽スポーツの普及や体を動かす習慣を身に付ける機会を提供してまいります。

◆ 学びの成果を活かすまち

 まちづくりは「人づくり」であり、生涯にわたる学習機会の提供や、しみず読書の日の浸透を図り、学びの成果がまちづくりに活かされるよう魅力ある人材の育成を推進してまいります。

 

4 町の資源を活かした活力あるまちづくり

◆ クリーンな農業と資源循環型のまちづくりとして

 農業は食料の安定供給は勿論のこと、関連する多くの企業が地域経済や社会を支える重要な役割を担っており、安全で良質な農畜産物の生産確保に向けて、各種施策とクリーンな農業を推進してまいります。

 TPP問題については、先行きが不透明なことから、国や道の対応を慎重に見据えながら関係機関と対策を協議し、必要な対策をしていきたいと考えております。

 また、食育を通して、心身の健康を守り、豊かな食文化を継承していくことが重要であり、関係団体の協力を得ながら食育計画を推進してまいります。

◆ 経営基盤の確立と後継者が働きやすいまちづくりとして

 持続的な畑作農業の推進に向けた合理的な輪作体系の確立と畑作振興事業の充実を図ってまいります。

 酪農経営の大型化に伴い、バイオマスを活用した家畜糞尿の有効利用を推進し、乳牛の育成期におけるコスト低減や労働力の軽減を図るため町営育成牧場の迅速な復旧と円滑な運営に努めてまいりますとともに、家畜伝染病の発生防止対策につきましても、関係機関と連携を図りながら、万全な防疫体制と自衛防疫の普及啓発を行うなど指導徹底に努めてまいります。

 農業基盤整備につきましては、本年度は新規に1地区の道営事業に着手、団体営事業につきましても農地耕作条件改善事業の継続により暗渠整備を補完的に実施し、異常気象に負けない強い農業づくりに向けた基盤整備事業を図りながら農産物の生産性を高めてまいります。

 災害復旧につきましては、今後の営農に安心して取り組めるよう1日も早い復旧を進めてまいります。 担い手対策につきましては、農業塾による担い手の技能向上を図り、後継者対策や花嫁対策事業を推進してまいります。

◆ まちの資源を活かした産業の振興と連携の促進や地域の資源を活かした観光産業の創出

 昨年の台風10号災害の影響により十分に機能が果たせなかった十勝清水観光情報ステーションの取り組みをより機能的で実践的な運営となるように、本町の農業・商業・工業・観光がもっている潜在的な力を結集し、地域資源を活かした事業創出と付加価値の高い特産品の開発など地域産業の振興につなげてまいります。

 合わせて本町の強みを活かした「食」と「景観」を活用し、情報発信と物産販売を推し進め、落ち込んだ交流人口の再創出を目指してまいります。

◆ 商業の活性化と異世代が集う多機能型まち

 本町の消費経済動向として、購買行動の町外流失は、依然歯止めがかからない中、商業全般において今もなお厳しい状況が続いております。

 これを打開するため、商工会との連携をより深め、商業の活性化に挑んでまいります。

 また、起業・雇用促進補助制度などの活用を促進し、多種多様な業種の参入を支援してまいります。

 

5 みんなで創る協働のまちづくり

◆ 町民誰もが参加する協働のまち

 広報紙や町ホームページは、よりわかりやすい掲載方法と町民視点に立った情報の提供に努め、まちづくりの資料となるよう各種広報活動の充実に取り組んでまいります。

 また、いきいきふるさとづくり基金には、本町のまちづくりに対して応援、貢献したいと思う方々から寄附をいただいており、今後も寄附者の意向を十分反映できるよう適切な活用に努め、一定額を寄附された方々への町内特産品贈呈により、町の活性化と魅力を発信してまいります。

 移住定住促進事業については、ワンストップ窓口において、移住希望者が安心して相談できる体制を確立し、本町の生活、医療、福祉、雇用、起業、移住体験住宅等の多様な情報提供に努め、合わせて建設業協会による住宅や土地のあっせんなどの住環境の相談に関し、連携を図ってまいります。

◆ 効率的でわかりやすい行政運営として

 住民が地域のことを自ら考え、その総意に基づくまちづくり計画を基に、実践していける環境づくりに努めてまいりますとともに、平成27年度に策定した清水町人口ビジョン・総合戦略の事業化など各種計画の推進に取り組んでまいります。

 自主財源の確保につきましては、個人町民税では、農業所得は昨年の台風被害や天候不順により畑作部門では減収となるものの畜産部門では生乳生産量の増加や肉用牛価格が堅調に推移したことなどにより増収が見込まれており、給与所得は増減に結びつく大きな要因が見当たらないことなどから、前年度と同額としたところです。

 法人町民税につきましては、一部に業績の回復が見られることから増収を見込んだところです。 固定資産税につきましては、大規模商業店舗の出店や大規模工場での設備投資による償却資産の取得が見られることなどから、前年度と比較し微増としました。

 軽自動車税につきましては、台数の増加などにより増収とし、町たばこ税につきましては、喫煙者が減少傾向にありますので、減収を見込んだところです。

 なお、収納対策につきましては、早期の自主納税の推進に努めるとともに、十勝市町村税滞納整理機構と更なる連携を図りながら、適切な滞納整理に取り組み、徴収率の一層の向上に努めてまいります。

◆ 広域行政の推進として

 人口減少やグローバル化の進展など自治体を取り巻く環境が厳しくなる中、行政サービスや地域活性化など十勝管内などでの広域行政や連携は、今後更に重要となります。

 このため、第2期十勝定住自立圏共生ビジョンを推進し、「フードバレーとかち」などをはじめ、十勝圏全体の連携事業の発展に資する取り組みに努めるとともに、効率的な広域行政を進めてまいります。

 

Ⅳ むすび

 以上、平成29年度の町政運営にあたり、方針を述べさせていただきましたが、まずは本町の災害復旧・復興を最優先とし、各種施策と課題に取り組んでまいります。

 そのためにも、町民一人ひとりの思いを尊重し、主権者である町民の皆様との対話を重視したまちづくりに挑戦してまいります。

 議員の皆様をはじめ、町民の皆様の深いご理解とご協力をお願い申し上げ、町政執行方針といたします。

平成29年3月7日  清水町長  阿 部 一 男

 

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○議長(加来良明) 日程第5、教育行政執行方針について、教育長より平成29年度教育行政執行方針を述べていただきます。

 教育長。

 

○教育長(伊藤 登)

  

Ⅰ はじめに

 教育の目的は、人格の完成と地域社会・国家の形成者の育成、すなわち「ひとづくり」であります。

 人口減少や少子化・高齢化の進行、情報化やグローバル化などの社会情勢が急激に変化する中で、本町を愛し、地域を担う人材の育成が求められています。

 昨年3月「清水町教育大綱」を策定し、基本目標とその達成に向けての方策を示しました。

総合教育会議の実施による町長との協議・調整により、教育の政治的中立性、継続性・安 定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、町長部局との連携を強化してまいります。

 清水町教育委員会といたしましては、教育理念を「心響」、実践指標を"しみず「教育の四季」"とし、町民総ぐるみで「心かよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。

 

Ⅱ 学校教育の推進

 確かな学力、豊かな心、健やかな体を育むため、バランスのとれた教育を進めてまいります。

 本町を愛し、優しさと勇気を持ち、地域の発展に貢献できる子どもを育てるため、学校における全ての「教育力」を結集し、「学校力」を高め、子ども一人ひとりが意欲的に学びあい、可能性を伸ばす教育を推進するとともに、家庭・学校・地域が一体となり町民全体で子どもたちの学びを支援する「コミュニティ・スクール」の導入について検討を進めてまいります。

 

1 確かな学力の育成

 分かりやすい授業を展開するために、教職員の授業力の向上に向けて校内外の研修体制の充実や指導方法の工夫改善に努めてまいります。

 また、学ぶ意欲を高め、学習習慣を身に付け、思考力・判断力・表現力など「社会を生き抜く力」を育成するための学習活動の充実を図ります。

 中学校のパソコンの更新にあたり、タブレット型コンピューターを導入し、理解度を高める授業の展開など、基礎学力の向上に向け活用を進めてまいります。

 

2 学力向上支援プランの推進

 全国学力・学習状況調査などの調査結果で明らかになった成果や課題を踏まえ、学校での授業改善の取組などに活かしてまいります。

 また、学習習慣の定着や生活習慣の確立など家庭教育にかかわる面も多いことから、学校と家庭との連携に努めます。

 

3 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進

 生命を大切にする心、思いやりの心、感謝の心、互いに支え合う心など、子どもたちの規範意識や倫理感を育むため、家庭・学校・地域が一体となって、発達段階に応じた道徳教育や、奉仕・体験活動などの推進を図ります。

 なお、いじめについては、「いかなる理由があろうと、人間として絶対に許されない」という認識に立ち、その未然防止、早期発見、早期対応に努め、命を大切にする指導や教育相談、スクールソーシャルワーカーの活用を充実してまいります。

 また、小学校におけるフッ化物洗口を実施し、歯質の強化とむし歯予防の意識づくりや、 子どもたちの活動の源となる体力の向上、健康の増進について、学校の教育活動全体での指導と合わせて家庭や地域との連携を図ります。

 本町のまちづくりの基軸のひとつである「第九のまちづくり」の振興策として、小・中学校のチャイムを第九の音楽に変更し、町民としての誇りを育みます。

 

4 子どもの安心・安全教育の推進

 子どもたちが事故や事件に巻き込まれないように安全教育を進めるほか、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの協力を得るなど、保護者や地域ぐるみの取組を推進します。

 また、防災教育や情報モラル教育につきましても、子どもたちの発達段階に応じ、家庭、学校とも連携した指導を図ってまいります。

 

5 特別支援教育の推進

 特別に支援を必要とする児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努め、 特別支援教育支援員の配置などにより支援体制の充実を図るとともに、関係機関との連携を推進します。

 

6 幼保小中の連携の推進

 幼児と児童との交流活動や教師など関係者の連携した取組により、なめらかな接続を進める幼保・小の連携は重要と考えており、保育活動と教育活動の連続性を踏まえた教育の工夫、改善を推進していきます。

 また、学習内容の連続性を踏まえ、小学校と中学校の連携についても進めてまいります。

7 しみず「教育の四季」の推進

 清水町の厳しくも美しい自然の中で、家庭・学校・地域が一体となって感性あふれる表情豊かな子どもを育てるため実践している"しみず「教育の四季」"の取組については、教育の今日的課題を解決するための本町の特色ある活動として引き続き実践してまいります。

 

Ⅲ バスの運行及び学校給食の運営方針

1 スクールバス等の運行

 スクールバスにつきましては、全路線を運行委託しますが、引き続き遠距離児童・生徒の通学手段として安全な運行に努めてまいります。

 また、本年度も中型バス1台の更新を図ります。

 

2 学校給食の推進

 学校給食につきましては、地元産の食材を多く利用したメニューを取り入れ、子どもたち が食に興味や関心を高められる食育活動を進めてまいります。

 また、調理環境の整備を図り、何よりも安全で信頼される、学校給食の提供に努めてまいります。

 

Ⅳ 社会教育の充実

 町民が充実した生活を送るため、学びの環境整備に努めるとともに、それぞれのライフス テージに応じた多様な学びの場を提供し、主体的に地域をつくる人材を育ててまいります。

 

 1 社会教育活動の推進

 各種活動団体の情報を発信し、団体活動の活性化を図るとともに、公民館講座の充実に努め、学ぶ意欲を引出し、いきいきとした地域づくりを推進してまいります。

 公民館につきましては、町民の皆さんが気軽に利用していただける社会教育活動の拠点として、その運営に努めます。

 

2 文化芸術活動の推進

 町民一人ひとりが心豊かに潤いのある生活を送るため、子どもから大人まで、文化芸術に触れる機会並びに芸術鑑賞の場を提供するとともに、地域の文化を次世代につなげてまいります。

 

3 スポーツ・レクリエーション活動の推進

 各年代やそれぞれの体力に応じた「町民一人1スポーツ」を目指し、スポーツ推進委員並びに関係機関の協力をいただきながら、ニュースポーツの普及など、町民の皆さんが年齢や体力に応じた健康づくりを推進してまいります。

 また、アイスアリーナや体育施設等につきましては、引き続き指定管理者と連携を密にスポーツの振興を図ってまいります。

 

4 図書館の運営

 地域を支える情報の拠点として、町民の生涯学習の支えとなるように、また町民の読書要求と学習意欲に応えられる資料を収集・提供してまいります。

 子どもたちの読書活動につきましては、学校図書館との連携を深め、移動図書館など本に親しんでもらう環境づくりのため、図書館サービスの充実に努めてまいります。 毎月19日の「しみず読書の日」の浸透のため、幅広い世代に本に興味を持ってもらえる事業を展開し、「町民のふれあいの場」としての図書館を目指してまいります。

 

Ⅴ むすびに

 以上、平成29年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。

本年度も本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げます。

平成29年3月7日  清水町教育委員会 教育長  伊 藤  登

 

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○議長(加来良明) 日程第6、議案第10号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号、清水町学校体育施設使用料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号、平成29年度清水町一般会計予算の設定について、議案第19号、平成29年度清水町国民健康保険特別会計予算の設定について、議案第20号、平成29年度清水町後期高齢者医療保険特別会計予算の設定について、議案第21号、平成29年度清水町介護保険特別会計予算の設定について、議案第22号、平成29年度清水町水道事業会計予算の設定について、議案第23号、平成29年度清水町下水道事業会計予算の設定について、以上8件を一括議題とします。

 提案者より提案理由の説明を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 平成29年度予算のご審議をお願いするにあたりまして、概要を説明いたします。

 なお、条例の一部改正につきましては別途説明をさせていただきます。

 事前に資料といたしましてA4横版の予算に関する資料、17頁のものです。それとA4縦版の平成29年度予算に関する資料の説明、これは両面印刷で1枚のものです。これをお配りさせていただいております。A4横版の予算に関する資料に沿って説明をいたします。資料の説明と見比べながらご覧いただきたいと思います。

 それでは、予算に関する資料の1頁をお開き願います。

 平成29年度清水町予算(案)総括表といたしまして、一般会計及び特別会計、企業会計の予算額を前年度と比較した形で掲載をしております。一般会計、3特別会計及び2企業会計の予算総額は13,098,900千円で、前年度比1,334,900千円、11.3%の増となったところです。

 一般会計の予算額につきましては、9,040,000千円で、前年度比1,200,000千円、15.3%の増となりました。

 概要につきましては、2頁の平成29年度一般会計予算(案)の歳入歳出対比表で説明をいたします。

 戻っていただきまして、特別会計につきましては、国民健康保険特別会計は1,546,000千円で、退職被保険者等療養給付費の減等によりまして、前年度比15,000千円、1%の減です。

 後期高齢者医療保険特別会計は164,000千円で、広域連合納付金の増等によりまして、前年度比5,300千円、3.3%の増でございます。

 次に、介護保険特別会計は1,112,700千円で、保険給付費の減等によりまして、前年度比22,000千円、1.9%の減となったところです。

 次に、企業会計ですが、水道事業会計は収益的支出と資本的支出を合わせまして696,600千円で、災害復旧工事費の計上等によりまして、前年度比で212,400千円の増となりました。

 下水道事業会計につきましては539,600千円で、農業集落排水施設更新事業費及び企業債償還金の減等によりまして、前年度比45,800千円、7.8%の減となったところでございます。

 次に2頁にまいりまして、平成29年度一般会計予算(案)歳入歳出対比表でございます。

 一般会計の歳入歳出をそれぞれ款別で計上しております。一般会計の予算額は先ほど申し上げましたとおり9,040,000千円で、1,200,000千円、15.3%の増となりました。平成28年、台風10号による災害復旧経費を2,260,000千円計上しておりますことから大幅増となっておりますが、骨格編成の通常収支分は6,780,000千円で、前年度比1,060,000千円、13.5%の減となっております。

 予算に関する資料の3頁・4頁、平成29年度一般会計予算(案)総括表につきましては、款別支出予算額と特定財源内訳、一般財源内訳のこれらを記載したものでございます。

 次に、5頁からずっといきまして10頁にかけましては、一般会計、特別会計の主な事業の一覧、また11頁からは一般会計繰出金等の内訳、続いて12頁は平成18年度以降の債務残高、基金残高の推移状況。13頁は、地方債、債務負担行為に係ります年度別償還予定表。14頁以降は、複数年度の実施計画となります大型建設事業費等につきまして記載をした、主要事業施策シートとなってございます。

 以上、簡単ですが平成29年度予算の概要につきまして申し上げました。関連条例とともによろしくご審議をお願いいたします。

 

○議長(加来良明) おはかりします。

 ただいま議題となっています8件の議案につきましては、議長を除く12人の委員で構成する平成29年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託し、審査することにしたいと思います。

 これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 よって、一括議題となっています8件の議案につきましては、議長を除く12人の委員で構成する平成29年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託し、審査することに決定しました。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 日程第7、議案第5号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第17号)の設定について、議案第6号、平成28年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第5号)の設定について、議案第7号、平成28年度清水町後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第5号)の設定について、議案第8号、平成28年度清水町介護保険特別会計補正予算(第4号)の設定について、以上4件を一括議題とします。

 本案について、提案理由の一括説明を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 議案第5号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第17号)の設定について説明をいたします。

 まず、総額から328,783千円を減額し、それぞれの総額を11,880,060千円とするものです。

 歳入よりご説明をいたします。11頁をお開き願います。

 1款1項、町民税、2項の固定資産税、3項の軽自動車税、12頁に進みまして12款1項の負担金、12頁の下段から13頁の中段に係ります13款1項の使用料、2項の手数料、これらにつきましてはすべてそれぞれの決算見込みによる補正でございます。

 なお、若干戻りますが11頁の中段、1款2項1目1節1番の固定資産税の現年課税分につきましては、台風10号災害による減免措置が主な減額要因となっています。

 また、12頁の上段、12款1項3目1節2番の農業耕作条件改善事業受益者負担金につきましては、台風10号の農地被害により事業実施面積が減少したことが減額要因となっております。

 13頁の下段にまいります。

 14款1項1目、民生費国庫負担金につきましては、決算見込みによる減額でございます。

 次は14頁です。2項3目の農林業費国庫補助金につきましては、補助事業制度が国庫支出金から道支出金に変更になったことによる72,972千円の減額でございます。

 4目の土木費国庫補助金、6目の総務費国庫補助金につきましては、補助金の交付決定によるそれぞれの補正です。

 7目、災害費国庫補助金につきましては、農業用水施設の平成28年度分災害復旧工事費の確定に伴います39,260千円の減額です。

 15款1項1目、民生費道負担金につきましては、決算見込みによる減額です。

 下の15頁にまいります。

 2項2目、民生費道補助金、4目の農林業費道補助金、3項1目の総務費道委託金につきましては、決算見込みまた補助金の確定による補正でございます。

 なお、中段になります2項4目3節17番の産地パワーアップ事業補助金につきましては、補助対象の免責要件により、個人農業者が対象外となったことから464,325千円の減額となっております。

 また、4節4番の農地耕作条件改善事業補助金につきましては、補助制度が国庫支出金から道支出金に変更となったことによる追加ですが、台風10号の農地被害により事業実施面積が減少したことから16,632千円の追加となっております。

 16頁にまいります。

 16款1項、財産運用収入、2項の財産売払収入につきましては、決算見込みによるそれぞれの追加でございます。

 17款1項2目、特定寄附金につきましては、2月10日までに収入をいたしました台風10号に係る寄附金・義援金につきまして、8,078千円を追加するものです。

 今回の補正時点での寄附受領累計につきましては、寄附金で834件、66,812千円。義援金で464件、38,169千円。合わせまして1,298件、104,981千円となっております。

 次、18款1項2目、公共施設建設等基金繰入金、17頁に進みまして3目の老人福祉基金繰入金、5目のいきいきふるさとづくり基金繰入金につきましては、繰入金充当事業の歳出減額に伴いまして、それぞれを減額するものです。

 20款4項3目、雑入につきましては、決算見込みによる補正です。

 次に、17頁の下段から18頁にかかります21款1項、町債につきましては、起債対象経費の確定、もしくは決算見込みに伴いそれぞれを減額するものです。

 19頁にまいりまして、歳出の補正につきまして説明をいたします。

 19頁の2款、総務費から47頁の15款、災害費までは、今回の補正予算におきます歳出の補正のほとんどが事業費確定もしくは決算見込みによる不用額の整備となりますことから、増額補正の項目につきまして説明をします。

 まず19頁の2款1項1目、一般管理費、19節16番であります。上から5行目です。北海道派遣職員人件費等負担金につきましては、北海道からの負担金見込額通知により304千円の追加でございます。

 次に22頁の中段、3款1項3目、老人福祉費、19節31番、介護保険利用者負担軽減事業補助金につきましては、対象者の増によりまして148千円の追加です。

 あとはずっと不用額の整理等で減額等をしております。

 30頁の6款1項3目、農業振興費、19節50番、農地中間管理機構集積協力金交付事業補助金につきましては、交付単価の増額によりまして452千円の追加です。

 そのあとはずっと不用額の減額等が続きます。

 35頁中段であります。8款2項2目、除雪対策費、13節50番、町道除雪委託料につきましては、降雪、吹雪等によりまして出動回数が多くなりましたことから、除雪予算を確保するために29,400千円を追加するものです。

 次にずっと不用額が続いております。

 44頁の下段であります。13款2項1目、基金費につきましては、今回の補正予算調整額として財政調整基金積立金174,666千円の追加でございます。

 次に46頁の上段でございます。15款2項1目、公共土木施設災害復旧費、19節10番、災害復旧派遣職員人件費負担金につきましては、札幌市からの派遣職員にかかる負担金の増額見込みにより200千円の追加でございます。

 48頁につきましては、今回の補正にかかります給与費明細書です。説明は省略をさせていただきます。

 次に地方債の補正につきまして説明をいたします。恐れ入ります。5頁までお戻り願います。

 第2表、地方債補正です。先ほど、歳入予算におきまして町債の減額につきまして説明をいたしました。地方債の限度額につきましても町債減額に合わせて変更をするものです。

 過疎対策事業につきましては、632,500千円から584,700千円に47,800千円の引き下げです。

 辺地対策事業につきましては、112,000千円から111,900千円に100千円の引き下げ。

 災害復旧事業(補助災害)につきましては、780,500千円から638,200千円に142,300千円の引き上げをするものでございます。

 次に6頁にまいりまして、債務負担行為の補正です。

 第3表の債務負担行為補正につきましては、平成28年台風10号により被災した農業用水施設に係ります直轄災害復旧事業費の決定を国から受けまして、事業完了年度に一括償還いたします市町村負担金の債務負担行為を追加するものです。期間は平成28年度から事業完了年度まで。限度額は1,177千円です。

 7頁に移りまして、繰越明許費の補正です。

 第4表、繰越明許費補正につきましては、2つの事業の繰越明許費の追加です。

 2款3項の社会保障・税番号制度個人番号カード発行等事務交付金事業につきましては、平成28年度中のカード発行状況が低調であるため、翌年度発行分の交付金として繰越明許費を設定するもので、金額は756千円です。

 15款2項の剣の郷創造館敷地内土砂等除去事業につきましては、工事完了が翌年度となりますことから繰越明許費を設定するものです。金額は5,476千円でございます。

 以上、一般会計補正予算(第17号)の説明とさせていただきます。

 続きまして、議案第6号、平成28年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第5号)の設定についてご説明を申し上げます。

 総額から20,630千円を減額し、それぞれの総額を1,555,558千円とするものでございます。

 歳入より説明をいたします。5頁をお開き願います。

 2款1項1目、療養給付費等負担金につきましては、過年度負担金の確定により1,634千円の増額です。

 2目及び5款1項1目、高額医療費共同事業負担金につきましては、交付決定見込みにより国費、道費それぞれ240千円の増です。

 7款1項1目の利子及び配当金につきましても、基金利子の配当額の確定により3千円の増額です。

 6頁をお開き願います。

 8款1項1目、一般会計繰入金につきましては、歳入歳出の財源調整分として22,747千円の減額です。

 次に歳出にまいります。下の7頁からになります。

 2款の保険給付費につきましては、特定財源内訳の補正です。

 7款1項1目及び8頁の上段になります、2目の共同事業拠出金につきましては、額の確定によりそれぞれ増減をするものです。

 9款1項1目の基金積立金につきましては、歳入同様、本年度分利子配当額の確定により3千円の増額です。

 以上、国民健康保険特別会計補正予算(第5号)の説明です。

 続きまして、議案第7号、平成28年度清水町後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第5号)の設定についてご説明をいたします。

 総額に458千円を追加し、それぞれの総額を159,758千円とするものです。

 歳入よりご説明を申し上げます。5頁をお開き願います。

 1款の後期高齢者医療保険料につきましては、2月までの賦課状況等をもとに1目の特別徴収保険料を5,155千円減額し、2目の減年度分の普通徴収保険料を6,306千円増額するものです。

 2款、繰入金につきましては、事務費繰入金につきまして広域連合への前年度分の事務費負担額の精算を今年度の負担金で調整をすることから、負担金分720千円の減額です。

 下の4款2項1目、保険料還付金につきましては、過年度保険料還付金の増によりまして27千円の増額です。

 次に6頁、歳出でございます。

 2款の広域連合納付金につきましては、保険料の見込額の変更に伴いまして、保険料分で1,151千円の増、共通経費分では720千円の減額です。

 その下、3款1項1目の保険料還付金につきましては、歳入同様、過年度保険料の増により27千円の増額です。

 以上、後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第5号)の説明でございます。

 続きまして、議案第8号、平成28年度清水町介護保険特別会計補正予算(第4号)の設定について説明を申し上げます。

 総額から64,354千円を減額し、それぞれの額を1,103,195千円とするものです。

 歳入よりご説明を申し上げます。5頁をお開き願います。

 1款の保険料につきましては、2月末までの賦課状況等をもとに特別徴収保険料を4,261千円増額し、普通徴収保険料を5,856千円減額するものです。

 2款の国庫支出金と次の頁にまいりまして、3款の支払基金交付金、4款の道支出金、これらにつきましては、交付の決定額並びに内示額の通知に基づき、それぞれ減額をするものでございます。

 7頁の、5款、財産収入につきましては、準備基金利子46千円の減額です。

 次の6款の繰入金のうち1項の一般会計繰入金につきましては、1節、介護給付費分では7,725千円を減額し、3節の包括的支援事業の2事業分につきましては、事業計画の見込額の変更により289千円の減額。

 次に5節の事業費分につきましては、西十勝介護認定審査会負担金のほか、訪問調査費委託料の見込額の変更によりまして、合わせて1,025千円の減額です。

 6節の低所得者保険料軽減事業分につきましては、対象者数の確定減によりまして140千円を減額するものでございます。

 6款の繰入金、一番下でございます。今回の補正予算分の収支差引分7,299千円の減額です。

 次に歳出にまいります。8頁をお開き願います。

 1款3項、介護認定審査会費につきましては、事務局であります芽室町における人件費及び平成27年度負担金の精算減に伴いまして、負担金は875千円減額し、13節、委託料につきましては、訪問調査委託件数の減少により150千円を減額するものです。

 2款、保険給付費につきましては、2月までの支払実績と今後の見込みをもとに精査をし、補正をしております。

 まず1目の居宅介護サービス給付費、21,000千円の減額。

 下の9頁にまいります。

 2目の地域密着型介護サービスは4,200千円の増額。

 次の頁にかけて3目の施設介護サービスは30,000千円の減額。

 4目の居宅介護福祉用具購入費は300千円の減額。

 11頁、5目の居宅介護住宅改修費につきましては、300千円の増額。

 一番下です。6目の居宅介護サービス計画給付費は1,400千円の減額。

 12頁に行きまして7目の審査支払手数料は、交付金変更に伴う財源内訳の補正です。

 13頁にまいります。

 2項1目、高額介護サービス費につきましては、4,000千円の減額。

 14頁、3項1目、高額医療合算介護サービス費は交付金の変更に伴う財源内訳のみの補正です。

 4項1目の特定入所者介護サービス費は9,600千円を減額するものでございます。

 15頁の一番下になります。3款の基金積立金につきましては、介護給付費準備基金利子の見込額により46千円の減額でございます。

 16頁、最後になりますが、4款の地域支援事業費のうち、1項2目の介護予防事業費につきましては、社会保険支払基金の交付金内示額の変更に伴いまして財源内訳のみの変更です。

 2項2目、包括的支援事業費・任意事業費につきましては、高齢者等見守り安心事業委託料につきまして、2月までの実績額により事業見込額を1,483千円減額をするものです。

 以上、介護保険特別会計補正予算(第4号)の説明です。

 以上、補正予算4会計一括しての説明とさせていただきます。ご審議よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これより、一括して質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、一括して討論を行います。

 討論はありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、議案第5号、平成28年度清水町一般会計補正予算(第17号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第5号は原案のとおり可決されました。

 

○議長(加来良明) これより、議案第6号、平成28年度清水町国民健康保険特別会計補正予算(第5号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第6号は原案のとおり可決されました。

 

○議長(加来良明) これより、議案第7号、平成28年度清水町後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第5号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第7号は原案のとおり可決されました。

 

○議長(加来良明) これより、議案第8号、平成28年度清水町介護保険特別会計補正予算(第4号)の設定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第8号は、原案のとおり可決されました。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 日程第8、議案第24号、農地及び土地改良施設の災害復旧についてを議題とします。

 本案について、提案理由の説明を求めます。

 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) 議案第24号、農地及び土地改良施設の災害復旧について、提案理由の説明をさせていただきます。

 台風10号で被災を受けた農地及び農業施設の復旧にあたり、土地改良法第96条の4第1項を準用する同法第88条第1項に規定する、災害のため急速に土地改良事業を行う必要がある場合は、議会の議決を経て応急工事計画を定め、その事業を行うことができると規定されていることから議会の議決を求めるものでございます。

 応急工事計画につきましては議案に記載しておりますが、議案説明資料その2でご説明させていただきたいと思います。

 議案説明資料1頁をお開きください。

 ここでは、災害査定を受けた事業計画の全体を工種、区分、地区数、事業量、査定額、発注年度に分けて集計しております。

 農地につきましては、畑と牧場に区分され、合計で地区数40地区、事業量66.59ヘクタール、査定額177,752千円で、発注年度は全圃場の畑を平成29年3月に発注し、被災補助の耕作計画に可能な限り沿うように復旧いたします。

 牧場につきましては、平成29年4月の発注を予定しており、農地は平成29年度中に復旧する予定でございます。

 農業用水施設につきましては、農業用水と排水路に区分され、合計で地区数104地区、事業量21,181.39メートル、査定額1,578,989千円で、発注年度は農業用水が平成28年度から平成30年度の3か年。排水路が平成28年度と平成29年度の2か年で復旧する予定でございます。

 農地及び農業用施設を合わせて、地区数144地区、査定額1,756,741千円でございます。

 続きまして、2頁から6頁には各工種の詳細を被災状況と復旧計画を含め記載しております。

 復旧計画でございますが、2頁、左番号1番から3頁38番までが畑で、土砂堆積除去と耕土が流失した圃場は、搬入土による復旧をいたしますが、帯広開発建設部が発注した十勝川河川堆積土除去により発生した土を被災圃場まで運搬した土を活用し、復旧をいたします。

 39番、40番が牧場で、畑と同様な土砂堆積除去、河川堆積土を活用した復旧であります。

 41番から58番までが農業用水で、仮設取水の設置、管路復旧、施設内に流入した土砂の撤去であります。

 59番から最後6頁、144番までが排水路で、被災した法面復旧、護岸ブロックの布設替、堆積土砂撤去でございます。

 次に7頁から11頁には、今説明をした各工種の被災箇所図を添付しております。

 7頁には畑、8頁・9頁には牧場、10頁は農業用水、11頁が排水路の被災箇所でございます。

 以上、議案第24号の提案説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これより、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) ただいま説明を受けました畑の関係で、開発局がという話をされましたが、これは来年度早々畑作について従前どおりとはならないにしてもほぼ復旧できて播種できると、こういう状況なんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) 平成28年度分につきましては、2月をもって完了しておりますけれども、平成29年度は引き続き4月以降発注をして、農地が流亡したところについては運搬をして復旧をしていく状況になっております。

 一応、平成29年度以内に全部復旧できるような形で考えていきたいと思っています。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 平成29年度にある程度種をまけるという状況というのは、この中にはないんですか。

 

○議長(加来良明) 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) 春先にまくようなもの、4月、5月にまくようなものについては、なかなか難しいかなという形では思っております。ただ、秋にまくような作物については、できれば間に合うような形で努力をしていきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 2番、桜井崇裕議員。

 

○2番(桜井崇裕) 査定で、本年度と平成29年度に実施される事業については良くわかりましたけれども、これから雪解けが進んで二次災害等があった場合、そういった場合にどういった対応を取っていくのか。

 また、査定に至っていないものがあったとすれば、どういう対応をするのかをお聞きしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) 農地につきましては、二次災害等がある前に4月中に7割程度復旧したいと思っておりますので、さほどないのかなというには思っております。

 小災害、今ご説明した査定以外につきましては、まだ30丁くらい54圃場くらいございます。これにつきましても合わせて3月中に発注をして、小災害につきましては畑の流失や流亡しているところがございませんので、先ほど言いましたけれども耕作者の意向に沿うような、耕作条件に沿うような形で進めてまいりたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、討論を行います。

 討論はありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、議案第24号、農地及び土地改良施設の災害復旧についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第24号は原案のとおり可決されました。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 以上で、本日の日程は全部終了しました。

 おはかりします。

 議事の都合により、3月8日は休会にしたいと思います。

 これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 よって、3月8日は休会することに決定しました。3月9日は午前10時に会議を開きます。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 本日はこれで散会します。(午後2時05分)

この情報に関するお問い合わせ先
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