平成29年第6回定例会会議録(6月22日_日程第4)

○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 行政報告2件について申し上げます。

 まず最初に「農作物の生育状況等について」であります。

 6月1日現在の農作物の生育状況等につきましてご報告申し上げます。

 今春は、3月の好天により雪解けが進み、5月上旬にはてん莱の移植、馬鈴薯等の植え付けも順調に終了いたしました。

 しかし、4月中旬の強風により春まき小麦10ヘクタールに被害があり、また、5月上旬の強風により、てん菜4ヘクタールに補植や移植の作業が行われました。

 デントコーンや豆類の播種作業につきましては、デントコーンは5月19日、大豆は5月18日、小豆は5月19日、菜豆類は5月30日にそれぞれ播種最盛期を迎える等、平年並みから6日早いという進捗状況となっております。

 主な作物の6月1日現在の生育状況は、てん菜は3日早く活着の良否で「良」、大豆は1日から8日遅れでありますが、出芽の良否で「並」、牧草は2日早く「やや良」、秋まき小麦も2日早い「やや良」となっており、4月から5月の好天により順調な生育となっております。

 以上、6月1日現在の農作物の生育状況等についての行政報告といたします。

 なお、今後におきましても、農業関係機関と連携のもと適正な管理作業などの指導に万全を期してまいりたいと考えております。

 続きまして、「国民健康保険税の課税誤りについて」

 国民健康保険税に係る課税誤りにつきまして、ご報告申し上げます。

 今年4月末に、国民健康保険税滞納事案について、個人町道民税と国民健康保険税の課税金額に大きな隔たりがあったことから、課税内容の確認を行ったところ、課税総所得金額等の算定に誤りがあることが判明いたしました。

 その主な原因といたしましては、青色申告による繰越損失額の取扱いを誤認したことにより、所得割額の算定に用いる課税総所得金額等に誤りが生じたものです。

 このため、過去3か年分について、繰越損失額のある国民健康保険加入者世帯の課税内容を確認した結果、平成27、28年度分において、国民健康保険税を過大又は過小に課税、徴収していることを確認いたしました。

 国民健康保険税額の再算定を行った結果、納めて頂いた税額の還付が41世帯で5,999,600円、追加徴収が8世帯で207,500円となり、さっそく該当世帯を訪問して謝罪と概要をご説明し、所得税修正申告書の提出等の手続きについてご了承を頂きました。

 なお、過大に課税した税額の速やかな還付処理を進めるため、5月18日付け専決処分により所要の予算措置を行ったところであります。

 今回、誤って課税をした方々に多大なご迷惑をおかけし、町民の皆様の信頼を損ねたことを深く反省するとともに、今後このようなことがないようチェック体制を強化し、適正な事務処理に努めてまいります。

 以上、国民健康保険税の課税誤りについての行政報告といたします。

 

○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑ありましたら、許可します。

 質疑はありますか。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 国民健康保険税の課税誤りについてお聞きいたします。ただいま行政報告の中で誤りがあったという報告がございましたけれども、あ、そうですかで済む問題ではないと思います。なぜならば、課税をされた方に多大な迷惑をかけた。そして、町民の信頼を損ねたという重大な問題でございます。そこで、この報告によりますと、27年・28年に誤りがあったと記されておりますけれども、26年度以前は問題なかったと思われますが、なぜ27年・28年度にこの問題が生じたか、もう少し詳しく説明をしていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 税務課長。

 

○税務課長(小林秀文) 先ほどのご質問ですけれども、26年度に担当者が代わりまして、事務担当者であった者が代わったことによりまして、事務引継ぎ等のなかで26年度については正しく計算をされておりました。そして27年、事務担当者が2年目ということで課税事務を行った中で行政報告のほうでもご説明いたしましたとおり、青色申告の取り扱いを誤認したということによって2か年分の課税を誤ってしまったということでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) その理由はわかりました。チェック機能というものはあるはずなんだけれども、チェック体制というのはうまく機能していなかったのか。

 

○議長(加来良明) 税務課長。

 

○税務課長(小林秀文) 課税を行った後に、いろいろな所得の方、国民健康保険の課税において例外的な計算もあるものですから、所得の内容に応じて、所得の種類、そういったものに応じて、電算システムの中でチェックリストを作成して、手と目視でもう一度計算を行っております。そんな中で、今回、繰越損失額を所得割において当然適用させるところをさせていなかったという部分において、チェックリストで発見できなかったということは大変申し訳なく思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) これからチェック体制を強化するというふうにここに書いてありますけれども、これもなかなか難しい問題かなと思います。それと同時に今回の問題が非常に重大な問題であるということで、これはこれで終わりということにはならないと。ある程度、処分の対象にもなるのでないかということで、当時新聞にも出ておりましたけれども、その辺の問題について、処分の問題について副町長、答えてください。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 今の処分の関係のご質問でございます。5月30日に7名からなる懲戒処分審査委員会を設置しました。これは自治法なり、うちの条例なりに規定されております。そこで審査をしました。最終的に過去の例も含めまして、今回は多くの被保険者の皆さんにご迷惑をかけた、信頼を損ねたということもございまして、懲戒処分に該当するということでしております。個々の詳細は控えさせていただきますが、懲戒処分は4つあります。戒告・減給・休職・停職、その減給なり懲戒なりの処分を科す決定をしております。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 新しい町長に代わられまして、職員の以前と違った意気があって、町政が相当前へ向いて町民を巻き込んでしっかりした町政をしてほしいなと、こういうふうに思っていた矢先に、こういう事案が発生したということは残念であります。以前、大きな事案があった際に、この辺もいま口田議員が言われたようにチェック体制ということも相当厳しくその際も言っておりました。私も、今回この事案以外にも、またいろいろと出てくるのではないかなという気が相当懸念したところがあって、常々そんな目でいろいろと物を見ているのですけれども、過日もあまり大きな数字ではありませんでしたけれども、どうも1人で職員が整理をしていて、決裁を終えてぽんと出したりしていて、あとで間違いに気づくとか、そういうものが多いのではないかとこんな気がしてなりません。したがって今、口田議員が言われたように、今一度新しい町政になってから再チェックをするということではなくて、職員がそれぞれ一から出直すような気持ちでしっかりとやってほしいと思っております。この辺について町長から今の段階でこういう大きな事案が発生しましたので、それの決意を申し上げていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 今回の事案については大変申し訳なく、多大なご迷惑をかけたと反省しているところでございます。今、議員がおっしゃられましたようにチェック体制をしっかり強化するとともに、職員の気持ちの引き締めも含めて、今後しっかりと事務の再チェックも含めまして、新たな方向に向かってしっかりと行政をしていくように再度指示をしてまいりたいとそういうふうに思っております。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これで行政報告は終わりました。

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議会事務局 電話番号:0156-62-3317