平成29年第6回定例会会議録(6月27日_日程第1_一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) それでは通告に従って質問をいたします。

 1点目は、清水10号道路踏切の拡幅に係るJR北海道との協議結果と今後の取り組みについて伺います。私は平成26年第7回定例会において10号道路には歩道が整備されておりますが、踏切に進入すると道幅が狭くなり、歩行者にとっては非常に危険である、踏切の拡幅について質問をいたしました。その際の答弁はJR北海道と協議してまいりたいということでございました。あれから3年経過しておりますが、その協議の結果と今後の取り組みについて伺います。

 2点目は、十勝清水駅の跨線橋対策について伺います。私はこの6年間にこの件について6回質問してまいりました。それだけ町民の要望が多く寄せられている問題でもあります。さて、平成27年第7回定例会において5回目の質問をいたしましたが、JR北海道の財政的な問題もあるので、当面、清水芽室間のバス復活も考えていきたいという答弁がございました。今日どのような状況になっているのか伺います。また、阿部町長の跨線橋対策に対する考えを伺います。よろしくお願いをいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは佐藤幸一議員のご質問に対する答弁を述べさせていただきます。

 清水10号道路の踏切に関わる部分の回答ですけれども、以前にここの拡張・拡幅工事の件について簡単な見積もりをした経過がありまして、その時に6,000万円かかるという、誠に概算でございますけれども、算出されてございます。そんな問題もあり、これの負担部分については当然今のJRの状況等も含めますと、町村が全額持ちというようなことも話し合いの中では出ていたようでございます。そんな中で、こういった経費の負担の問題もあり、具体的な拡幅に向けての事務というのは進んでいない状況にあります。JRといたしましても、常々踏切事故防止対策について強化しているところでもありますし、また町も道路管理者として安全に踏切内を通行できるよう、今後も安全対策については関係者と協議をしながらそういった部分については実施してまいりたいと思います。私は今朝、その踏切のところに立って、普段何度も通っている踏切ですけれども、改めて、ちょうど高校の生徒が通るとき、150人以上の高校の生徒が上り線を通って降りてきて、ずっとその状況も見させていただきました。整然としてあそこの踏切内を通過され、そしてそういう状況もちょっと拝見させていただいて、割と行儀良くといったらおかしいですけれども、そういった中で通過しているかなという状況で。これは学校等の指導、日頃の皆さんの交通安全指導等も行き届いている部分もあるのかな。そんな状況を見させていただいて、その時に車ももちろん何台か通過していて、踏切ですので安全に注意しながら渡っていただいているかなとそういう状況も今日確認をしてきているところでございます。本来であるならば、こういったことについても前向きに取り組んでいきたいという思いは持っているんですけれども、ただいろいろなことを考えていきますと、改めて私のこの問題に対する考えはということで聞かれましたけれども、なかなかこの拡張に町として踏み切るという決断を出す部分については、相当難しいところがあるかなとそういう思いで、今日の現場にも立たせていただいたところでございます。ただ、今後につきましても、今日たまたま高校振興会の総会もありますし、学校・高校などと協議しながら、あるいは高校生以外にも何人か、もちろん普段この時間帯ばかりではなく通っておりますけれども、今後においては特に高校との連携を図りながら、しっかりと踏切通過の安全、そしてまたあらゆる場面においてここの安全な踏切通過について町としても関わった中で、しっかりと指導していきながら町民の安全を守っていきたいな考えておりますので、その辺についてご理解をよろしくお願いしたいと思います。

 第2問目、駅の跨線橋対策はということのご質問に回答させていただきます。

 過去にJR十勝清水駅の跨線橋対策につきましては、高齢者や障害のある方が円滑に公共交通機関を利用できるよう国等の関係機関へ制度要望やJR北海道に対し、事業化への協力等についてお願いをしてきております。これまでのJR北海道との協議・検討の中でエレベーターの設置による乗降手段の確保について具体的な検討をしていただきましたが、エレベーター2基と通路等の周辺整備におよそ2億円の費用が見込まれ、その後の運用についても保守や運転の安全確保などの人員の配置等も必要になると思われます。JR北海道では道内の駅のバリアフリー化について3,000人以上の乗降客がある駅を対象としておりますが、現在は路線の廃止も視野に入れた道内全体の経営見直しが取り組まれている状況から、JR負担に伴う整備と管理は誠に困難な状況であるかなということを認識しているところでございます。利用者が限られた過疎地の駅ではありますが、住民の生活に密着した公共交通の円滑な利用を確保するため、駅舎のバリアフリー化の推進について行っている国・道など関係機関への要望を引き続き粘り強く取り組んでまいりますが、先ほども申しましたように実現の見通しは非常に厳しい状況と認識しているところでございます。現在の普通及び快速列車の運行につきましては、御影駅の1番線接続は帯広行きで11本全てと、新得方面行き13本中7本であり、コミュニティバスのダイヤは御影駅で乗り換えられる帯広方面行き9時39分と12時9分、帯広からの帰りについては15時1分に1番線で乗降することができます。これは何度か多分お知らせしている状況があると思います。平成27年12月の質疑では、議員よりJRの経営見直しに関連し、滝川釧路間が対象に含まれ、普通列車が減便されようとしているとのご発言があり、当時の町長からは減便よって不便を感じさせるようになれば、清水芽室間のバス復活を考えなければならないかもしれないが、これによって普通列車の乗客が減ることもまた考えなければならないとの答弁をした記録がございます。過去に帯広清水間に路線バスが通っておりましたが、乗車人数が国の補助基準を満たさないことから廃止となり、当時運行していたバス会社によれば、仮に清水芽室間3往復を運行した場合は年間1,500万円の費用がかかるとの試算を出されております。昨年の台風災害の時はバス会社の被災地支援として無料による臨時バスの運行が行われました。これは帯広からの通学に利用されている清水高校スクール線の回送車両を活用したもので、9月9日から12月26日までの平日に運行され、JRが不通だったこともあり1日平均15名弱の方が利用されておりました。実際、この方式による有料運行でどれほどの利用があるかは不明ですが、費用と効果について帯広などの通院には有効な手立ての一つであると思われますので、この高校の回送車を利用した、病院等通院の足を確保することを主体とした、住民のこういったサービスについて検討してまいりたいという思いでおります。

 以上でございます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) これからもJRと協議していくというお話でございますが、ただいま町長も事故がないという話をしておられましたが、私も毎日歩道を通りますが、車が通る、通学生が通るとなればかなり危ない面も多々ございますし、子どもが踏切を外れて通っていくんですよね、両側。そういった点も見ていますし、これについては事故がないのがよろしいのですが、本当に事故が起こってからでは困ります。町民の命を守るために最優先して取り組む課題だと思いますが、町長の考えをもう一度お願いしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) この件につきましては、拡幅工事等の方法の中で安全を確保するということ、できればいいという思いはありますけれども、先ほども述べさせていただきましたように、なかなかそれを決断するような状況には、まだまだやらなければならないことがいっぱいあり、予算等もそちらのほうにかけなければならないことがいっぱいありますので、この部分については、私の期の中でといいますか、今ある中で前向きに決断するということは非常に難しいなと、今そういう思いでございます。ただ、比較的、先ほど言いましたように、安全に通っているとはいえ、絶対事故があってはなりませんので、そういった部分の安全、高校生に対する安全教育、あるいは町民の皆様に対する安全指導については事あるごとに今後も続けた中でしっかりやっていきたい。また、ドライバーしかりでございます。そういった中でこの部分については対応していきたいと思っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 跨線橋ですが、前回の答弁もございましたが、見通しが暗いということでございます。実際には芽室までハイヤーを利用している方がいるのも現状ですし、高額医療となっております。高齢者と障害者に優しいまちづくりの観点から、あらゆる角度から取り組んでいただきたいと考えますが、今一度町長の考えをいただきたいと思います。

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 本当に議員のおっしゃるとおり、なんとかそういうことも含めて、過去からも含めて前町長も悩んできたところだと思いますけれども、やはりこのエレベーター等を付けるということを中心としたそういう対策については、やはり非常に私の判断としても難しい。それは先ほども申し上げたとおりでございますけれども、それ以外の方法の中で先ほど言った芽室、清水高校の回送線をうまく利用した中で、またコミュニティバスも新年度に向かってもう少し利用しやすいように、町内を巡回しているコミュニティバスについてもいい方法で改善していきたいという思いを持っておりますので、そういった中で少しでも町民の高齢者の利便性をあるいはみんなの大変な気持ちを考え、そういったことをもう少し今よりも利便性が向上できるように、前向きにそういう点では検討していきたいとそのように思っております。

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