平成29年第8回定例会会議録(9月13日_日程第9)

○議長(加来良明) 日程第9、請願第13号、適正な地方財政計画の策定を求める意見書に関する請願について、請願第14号、教職員の長時間労働是正を求める意見書に関する請願について、請願第15号、道教委「新たな高校教育に関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書に関する請願について、以上、3件を一括議題とします。

 請願文書表を朗読させます。

 事務局長。

 

(請願文書表 事務局長 朗読)

 

○議長(加来良明) 請願第13号について、紹介議員の説明を求めます。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明)それでは、私のほうから、日本労働組合総連合会北海道連合会清水地区連合会から提出されました、適正な地方財政計画の策定を求める意見書に関する請願でございます。

 この請願は地方自治体の地方交付税の根拠を決めるには、政府で財政制度審議会等の意見を受け、閣議決定において経済財政の計画が立てられています。その中で国の財政として今日的には赤字財政が続いているわけでして、そのことを是正するために社会保障費あるいは地方に下ろす地方交付税の減額というような状況がこの頃続いています。

 2015年には経済財政再生計画ということで、国を通じた基礎的な財政収支を平成20年度までに黒字化するという大目標の中で減額されてきた傾向であります。今日的には、各地方公共団体が持っている財政調整資金等のいわば積み立ての貯金ですが、その額が増えてきています。そのことを持ってして、地方公共団体の財政が豊かだから国からの交付税を減額することも考えるというような傾向が2年ほど前から出てきています。それでは地方財政としては大変なわけでありまして、特に財政調整基金等は、災害などがあった時には道路とかそういったインフラばかりではなくて、被災を受けた人の助成を行うわけですから、そういった時に柔軟な財政対応が地方自治体としては行っていかなければならない。その時に大事な基金でありますし、そのために財政担当者が苦労されてそういった基金を積み上げられてきたということです。ですから、今年の閣議決定の中でも、そういう方向でいくということに大変懸念されているところですので、国の交付税を確保するためにも、地方公共団体が持っている財政基金を踏まえたようなかたちでの財政計画を立てることはやめていただきたい、そういった内容の請願でございます。

 地方公共団体の今日的な状況を考えたときに、これまで夕張市の財政破綻問題があったことを踏まえて、各全国の自治体が財政調整基金の積み上げをはかってきたと、そのことを逆手に取ったかたちの中で交付税を減額しようという傾向が出てきているのではないかということで、それに地方公共団体としてはやはり反対していかざるを得ないのではないかと。そのことを清水町としても意見書として挙げていくということでいきたいと考えておりますので、皆様方の懸命なるご審議をお願いいたしたいと思います。

 

○議長(加来良明) これから、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) おはかりします。

 ただ今議題となっています、請願第13号、適正な地方財政計画の策定を求める意見書に関する請願については、総務産業常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。

 これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 よって、請願第13号は、総務産業常任委員会に審査を付託することに決定しました。

 

○議長(加来良明) 次に、請願第14号について、紹介議員の説明を求めます。

 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 請願第14号、教職員の長時間労働是正を求める意見書に関する請願について、簡単にこの内容をご紹介を申し上げまして、議員皆様のご賛同を賜りたいと存じます。

 2016年に文部科学省が行った、公立小中学校教員の勤務実態調査で厚生労働省が示す「過労死レベル」に達する月80時間超の残業に相当する教員が小学校で33.5%、中学校で57.6%と過酷な勤務実態が明らかになりました。これは非常に切実な問題でございます。要因といたしましては、授業の準備や打ち合わせ、中学校の過熱化する部活動指導、更に「全国学力・学習状況調査」の実施に向けた学力向上策などが求められ、教員一人一人の業務負担が増えているということでございます。教員の時間外勤務は、「給特法」制定当時と大きく異なり、現在は超勤が無制限・無定量となっております。学校の敵は教員の多忙です。忙しすぎるため子どもに向き合えない、自分を高めるための時間が持てない。結果、教育に跳ね返ってきます。教職員を守り、育てていかなければなりません。そのために実効性のある超過勤務削減策が急務となっているところでございます。

 議員各位のご理解により、採択されますようお願いいたしまして請願の紹介に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これから質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 全般的に云々ということではございません。今、奥秋議員から請願内容を説明いただきましたが、2頁目の裏側になりますが、ここに教職員の勤務条件・教育条件の改善ということが書いてあります。その前座で、ほかについて私は特に疑問を持つものではありませんが、長期休業期間中の校外研修の保障。これ、長期休業期間中の校外研修の保障という文面なのですが、これについては私は疑問を持っています。内容的にどういうことかわかりませんけれども。過去において、そういう例がありました。夏休み・冬休みに先生が自分の欠けている部分を校外研修と称して、その部分だけを一生懸命研修していたという経過がございます。ただ、これらについて、一般町民といいますか、PTAのほうから疑問提示された記憶がございまして、これらについて内容を、私は条件を付ける気はありません。この文面について、内容を十分精査した上で調査をお願いしたいと思いますが、議員いかがでしょうか。この文章だけです。

 

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 奥秋議員。

 

○10番(奥秋康子) お答えいたします。その通り、中島議員がおっしゃったように、しっかりと調査したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) おはかりします。

 ただ今議題となっています、請願第14号、教職員の長時間労働是正を求める意見書に関する請願については、厚生文教常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。

 これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 よって、請願第14号は、厚生文教常任委員会に審査を付託することに決定しました。

 

○議長(加来良明) 次に、請願第15号について、紹介議員の説明を求めます。

 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) それでは、請願第15号、道教委「新たな高校教育に関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書に関する請願のご説明をいたします。

 道教委は2006年の新たな高校教育に関する指針に基づき、毎年度公立高等学校配置計画を決定し、望ましい学校規模は40人学級で4~8学級として高等学校の募集停止や再編統合を行ってきました。これによりまして、2007年からの10年間での道内の公立高校は統廃合により42校減少し、公立の高校の無い市町村が50と増加しました。当議会でも今までに道教委に対し、「新たな高校教育に関する指針」の問題点を抜本的に見直す要請を行ってきたところでございますが、2018年から20年度の公立高等学校配置計画案では、40校42学級の大規模な削減が計画をされております。高校再編や学級数削減により、自分の意思とは違う進路選択をせざるを得ない子どもたちも出てきております。私たちの近辺から高校が無くなることは時間的にも、経済的にも負担増になるばかりでなく、子どもの進学を機に地元を離れる保護者も現れ、過疎化が進み地域の衰退に大きく関わる重大な問題でございます。従って、中学生の卒業者数の減少期でありますので、学級定員を見直し地域の高校を存続させ、希望する全ての子どもに豊かな高校教育を保障するために、下記の事項を道の教育行政に反映させるよう請願するものでございます。

 議員皆様のご理解により採択されますようお願いをいたしまして、請願の紹介に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これから質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 全般的に今奥秋議員の紹介議員としての説明、これは全国的というか特に北海道の場合の事情は理解できます。ただ、清水町議会ですから、我が清水高校、地元の清水高校がどうなるかということを、先ほどの所管調査、付託されるわけですけれども、この協議の中でやはり地元の清水高校がどうあるべきかということを、この文面から全く、全道的な部分でしか見えないので、その辺を紹介していただいた議員もその委員会に所属していますので、その辺も含めてやはり地元清水高校がどうあるべきかというものを、受けたから紹介してそのままということには私はならないだろうと。清水高校の充実・発展それを念頭にした中で意見の取りまとめを希望するものでありますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 中島議員の質問のお答えをしたいと思います。この文面からは清水高校どうのというものがございませんが、道に対して清水町以外にも過疎化の部分が、大変学級数統廃合が非常に危機的な状況にあるというふうに私どもも認識しております。また今おっしゃったように、清水高校も今総合学科でございますが、それを存続させるために私たちもしっかりその部分では関心を持って、この委員会でも諮って考えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) ほかに質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) おはかりします。

 ただ今議題となっています、請願第15号、道教委「新たな高校教育に関する指針」を抜本的に見直しすべての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書に関する請願については、厚生文教常任委員会に審査を付託することにしたいと思います。

 これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

 よって、請願第15号は、厚生文教常任委員会に審査を付託することに決定しました。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317