平成29年第8回定例会会議録(9月21日_日程第3 一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) それでは通告に従って質問いたします。

 1点目は、清水・帯広間の路線バスの運行について伺います。

 過去、十勝バスは新得・帯広間の路線バスが走行しておりました。この路線は赤字のため本町も路線の距離に応じて相応の負担をしていたと聞いております。しかし、本町の財政悪化に伴い、芽室より上りは廃止してきた経緯があります。清水駅の跨線橋対策が進まない中、高齢者の帯広等への通院に対応するため清水・帯広間として路線バスを運行するため、バス会社と協議してはどうか伺います。

 2点目は、高齢者の生活支援について伺います。

 数年前からコミュニティバスの運行により、該当地区に住む方にとっては買い物や用足しに喜ばれているところでございます。しかし、この区域外に住む町民にとってはあまり関係のない話となっております。更に高齢者の車の免許証返納の動きもあります。高齢者が生きがいを持って、地域で暮らすという角度から、地域での移動手段・確保の必要性について伺います。

 

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) ただいまの佐藤議員のご質問について、お答えをさせていただきます。

 まず1点目の清水・帯広間の路線バスの運行についてでございます。

 6月の定例会の一般質問におきまして、佐藤議員からのご質問に対し、昨年の台風災害時に運行された清水高校スクール線の回送車両を活用した臨時バスの運行を参考に、この方式による有料運行について検討する旨をご答弁させていただきました。この内容に沿って清水高校スクール線の運行会社に対し、十勝清水駅を拠点に帯広バスターミナルを結ぶ区間についての運行内容と経費の試算、過去の区間料金等についての検討をいただきました。試算では14人ほどの乗車があれば料金収入で経費を賄えるとの回答を得たところであります。町といたしましてはこの回答を受けて、利用者の運賃設定や運賃で賄えない運行経費の町負担の規模についての見極めをした中で、町民の新たな交通の確保に取り組んでまいりたいと思っているところでございます。具体的には、朝、いわゆる高校生を送ってきた帰りの便、朝8時台を十勝清水駅を起点に出発をし、そして帯広まで送ると。それから帰りは15時台に帯広を出発し、そういうバスが回送と言いますか、空で来ますのでそれに合わせて帯広のいろいろなところを停車した中で、お客さんを乗せた中で清水駅まで町民の皆さまを送ると、そういうような内容で今後進んでいきたいというふうに思っています。そのバスはもちろん16時20分に清水高校を今現行運行しておりますように、16時20分清水高校出発便となる便でございます。そのお互いの朝・晩の回送を利用した中での町民の利用について具体的に更に検討を進めて、できるだけ早い期間にそれをまとめていきたいというふうに思っているところでございます。

 次に2点目の高齢者の生活支援についてお答えをさせていただきます。

 高齢者の生活における移動手段につきましては、現状としてコミュニティバスの運行は現在清水・御影の市街地において巡回路線を設定し、曜日を設定した中で定期運行を行っていますが、郊外・農村地区においてはスクールバスの混乗(乗り合わせ)による一般向けの利用を図っているところで、そういう状況でございます。現状では限られた時間帯の1日1往復という状況から、利用は一部に留まっております。いわゆるスクールバスとの運行・運用のことについてでございます。広大な農村部における公共交通につきましては、路線と運行ダイヤを設定した定期バスの場合は、路線周辺の方にとっては利用の機会もありますけれども、路線から遠方の方にとっては、停留所までの移動も簡単ではありませんので、乗車後の移動時間も必然と長時間になってしまいます。また、定期運行の形態を取っても利用が思うようにいかず、空車を巡回する場面も多くなることは容易に考えられますので、高齢化社会であり、またご自身での自動車の運転に何らかの不安を感じている町民の方々の運転免許証の自主返納が今後増えてくることも予想できるため、特に農村地域にお住まいの皆様には日常生活における移動手段につきましては、切実な問題であると考えているところでございます。このため、農村部においては、管内の自治体でも取り組みが一部始まっている、予約乗合型の公共交通を軸に具体的な運行方法、料金の設定の在り方などを検討し進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上、回答でございます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 路線バスですが、新たな交通手段をもろもろ考えてということでございます。高齢者が通院するということは、大変な状況でございます。高校のバスもろもろ考えているようでございますが、以前は新得・帯広間の路線バスで赤字経費負担は上りは新得町の境界、下りは芽室町までの境界までと大幅な距離での負担でしたが、清水・帯広間であれば芽室町の境から清水までの距離で負担額も大変減ると思います。大幅に減ると思います。このことについて、実施に向けて十勝バスと協議し運行していただきたいと思いますが、再度伺います。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(田本尚彦) 帯広・新得間、従前の路線バスにつきましては、自治体との補助の補完もありましたけれども、利用の人数等、乗合乗車としての利用の少ない実態等もあって、当時路線バスが廃止に至ったというふうに記憶しております。今ご質問のありました芽室・帯広間の路線を清水まで延長して、その分を町で補完をしての検討はどうかというお話がございましたが、以前の試算をお願いをした部分では清水・芽室間の部分の路線を、これは区間の新設というかたちでございますけれども、それによって芽室で仮に乗り換えをした場合ということですが、1,500万円ほどの計算も出ていた経過がございまして、これだけの負担を伴っての新たな路線というのはなかなか難しいものというふうに判断をして、現在先ほどお答えをした検討を進めてきているところでございます。

 

○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 負担が大きいということはよくわかりました。音更町がここに新聞がこの間出ていましたが、先ほど町長からの答弁でもありましたが、農村部に乗り合いタクシー予約制で実証運行へ、こんな事例もございます。高齢者に優しい町になるためにいろいろなことを考えていただきたいと思いますが、再度十勝バスとの協議を考えていただきたいと思いますが、ここについてはいかがですか。

 

○議長(加来良明) 佐藤議員。乗り合いについては、コミュニティバス、郊外・農村地域について先ほど答弁あったのですけれども、今1項目目の質問ということでいいですか。

 1項目目で、予約バスとかを町はいま2項目目で検討していると言ったのですけれども、1項目目でもそういうことに取り組んでほしいという質問内容でしょうか。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 高齢者の通院が先ほど申し上げましたが、大変辛いものでございます。そういった中で、通院のバスの軽減をはかっていただけないかなと。バスでなくても優しい乗り物があればそれにこしたことないのですが。通院について、通っている患者さんが優しい方向で行く方法が何かありませんかということをお聞きしたいです。

 

○議長(加来良明) 佐藤議員。先ほどスクールバスを利用した朝と夕方のバスを町は協議していくという答弁をしたのですけれども、それ以外の取り組みということですか。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) そうです。

 

○議長(加来良明) それ以外に町として考えることがあるのであれば、答弁をお願いいたします。

 企画課長。

 

○企画課長(田本尚彦) ただいま高齢者の通院等についてということで、この部分につきましては元々の清水駅の跨線橋によって、なかなか帯広等への医療機関の利用が困難な方がいらっしゃるというところから始まった今回の検討状況でありまして、ご説明をいたしました十勝バスのスクール線利用の回送を利用したものの想定につきましては、帯広バスターミナルまでの区間の間に主要な医療機関にも接続ができるような方法というのを視野に入れて協議を進めているところでございます。

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