○議長(加来良明) 日程第4、議案第88号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
商工観光課長。
○商工観光課長(高金信昭) 議案第88号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定についてご説明を申し上げます。例規集につきましては、第2巻5,001頁からの登載でございます。
まず、議案説明資料最後の頁の対照表をご覧ください。当該条例中附則第12項に次の1個を加える改正でございます。13号といたしまして、平成29年12月1日から平成33年3月31日までの間に、第3条第1号に規定する運転資金について第9条の規定による申込みをしたものに係る利息の補給については、第8条の規定にかかわらず、利息額に相当する額(100円未満の端数があるときは、その金額を切り捨てる。)を交付するものとする。附則といたしましては、この条例は平成29年12月1日から施行するというものでございます。
提案理由といたしましては、本年4月開会の第5回清水町議会臨時会におきまして制度拡充を行いました。さらに、昨年12月1日から施行しております運転資金に係る利子の全額補給が平行されて実施している中にあって、現在まで全体的な借入希望は多少増加となっているものの、積極的な事業展開にはつながっていない状況にございます。これは事業者各位がさまざまな景気動向や社会変化をにらみながら事業展開の方針を見極めつつ、制度の利用を慎重に考えている表れと受け取っているところでございます。主な要因といたしましては、小売業につきましてはネット販売や購買力の町外流出、人口減少による購買層の減少などにより経営環境はより狭められ、経営について現状維持に終始しているものと思われます。また、建設業関係につきましては、災害関連の公共事業の増加はあるものの、直ちに設備投資に反映することは少なく、逆に災害にかかる公共事業がなくなったのちのことに懸念が及ぶところであり、慎重な経営になっているものと思われます。さらに、全ての事業者にとっては平成31年10月1日に予定される消費税増税に伴う8%から10%に引き上げられる影響が懸念されるところであり、町民の購買力の低下は大きなものと考えるところでございます。国の見方では現在、景気動向は回復基調が長期間維持しているとの発表もありますが、実感といたしましてその効果が地方まで及んでいるとは言いがたく、今後の景気動向はますますさまざま社会情勢に左右されるものと考えられます。よって、この状況を踏まえ、事業の進展・継続に努められる事業者に対しまして町といたしましては、安定した長期的な経営を支援することが必要であると考え、前改正までは1年を期間としたものを長期間に設定し、柔軟かつ安定的な経営につなげられるよう対応してまいりたいと考えております。
以上、提案理由とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、議案第88号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、議案第88号は、原案のとおり可決されました。