平成29年第9回臨時会会議録(11月6日_日程第5)

○議長(加来良明) 日程第5、議案第104号、工事請負契約の締結の議決事項の変更についてを議題とします。

 本案について、提案理由の説明を求めます。

 総務課長。

 

○総務課長(小笠原清隆)

 議案第104号、工事請負契約の締結の議決事項の変更について提案理由の説明を申し上げます。

 平成29年8月23日開催の臨時会で議決をいただきました、議案第83号、御影12号道路(平和橋)災害復旧工事の契約金額が設計変更により変更になりましたことから提案するものでございます。

 契約金額の変更の主な要因といたしましては、沈下した橋脚を撤去し、再生するため、川の流水や土砂が入らないように橋脚を囲うように鉄板を土中に打ち込む工事を行ったところですが、昨年の災害査定時に比べまして春先の雪解け水ですとか、台風等の降雨によりまして現場の土砂量が増しており、作業の安全性を確保するため橋脚を囲む鉄板の強度を高める必要が生じたことによるものでございます。当初の積算にあっては、厚さ13ミリメートル、深さ130ミリメートルの鋼板94枚を、厚さ15ミリメートル、深さ170ミリメートルに変更することで工事金額が増額となったものでございます。このため、契約金額が変更前176,245,200円が変更後197,575,200円となり、21,330,000円の増額となったものでございます。なお、契約金額につきましては、消費税込みの金額でございます。

 以上、議案第104号の提案理由とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これより、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 今臨時会で2件の設計変更が出ているのですが、どちらにしても変更額としては大きい。今提案説明の中で簡単にすっと流した説明になっていますけれども、工事現場は降雨だとか、発注した後の現場での大きな変更。天災というかそういう部分で、今お話があった8月の臨時会で議決した後、その大きな変更が出てくるほど被害が出たのかどうか。すっと課長が説明されたので、そういうことがあったのかなという感覚をしていたのですけれども、これがまず1点目。

 2点目、土留め板の厚さを変更するということ。これは要するに原因なんですよね。何が原因なのというところが。要するに災害とか天災的な部分があったからということと、もう1つ、これは今全部コンサルですよね、設計は。現場を把握しているわけではないのだけれども、捉えようによっては単純ミスなんですよね。最初から13を15.5にしていればこんな問題は出てこないし、災害の最中だったから業者もコンサルも忙しかったという、言い訳というよりは現状そうだったというのはある程度理解しています。大変だっただろうと、忙しかっただろうと。ですが、これは場合によっては単純な設計的な検討の不足ではないかなというふうに感じて今お話を聞きました。そういうことからいったら、設計変更したらだめだとかいいとか言っているのではなくて、流れとして現実に職員も町も災害対応についてはすごく力を入れている。これは理解している。災害は最後の締めくくり、災害の起きている状況や締めくくりは現場なのです。技術屋なのです。不足気味です。どうやって見ても職員の数が少ない。だから、場合によっては体調を崩す職員も出てくるだろうと思っています。それだけプレッシャーがかかっているのです。国からの支援もいただいているようですが、この方は期限付きですから。こういう設計コンサルから上がってきたものに対して目を通すという時間が職員にもないのですね。これを職員が発見できるかどうかはちょっと疑問がありますけれども。その辺からいくと、どうもコンサルに対して、設計変更はコンサルがしたのですね。設計変更のための積算はコンサルに委ねたのですね。それか建設業者か。どちらにしても設計変更した金が、誰かどこかで支出が伴っているかどうか、この3つについて質問したいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 建設課長。

 

○建設課長(高橋覚史) 概要につきましては、先ほど総務課長のほうから説明をしましたけれども、考え方として当初設計時と現在の現場状況に誤差が発見されたということでの大きな設計変更内容となっております。内容については、仮設工が主なものでありまして、現場で安全に作業するにあたって、矢板等の規格変更が必要になったというのが大きな要因となっております。 また、仮設の中で重機・機械を、矢板を打つ機械を使うのですけれども、その積算の中で当初は北海道に1台あるのを使うということでの積算でありましたけれども、こういった災害時、北海道の機械が使えないような状況になった事実がございまして、本州の横浜のほうから重機を運搬することが必要になってきたという事情もありまして、矢板を打つとき、それから最後に矢板を抜くのですけれども、そういった運搬費等々でこういった金額になっております。いずれにいたしましても、コンサルに発注、短い時間で査定用設計書それから実施に向けての設計等々を組んでいるわけですけれども、今後そういった変更がないように、現場それから技術者としてチェックをしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 3項目目についての答弁は、積算をコンサルタントがしたのか、現場から請負業者が対応したのかという質問があったのですけれども。

 建設課長。

 

○建設課長(高橋覚史) 監督員から設計変更、その前に現場のほうから積算、こういうかたちで変更をしたいということで協議し、あとは積算のコンサルのほうと協議して、こういった内容に至ったところであります。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 課長、私が聞いているのは、1つだけなのですけれども、先のほうのことはいいとして、今2つ目、3つ目のコンサルか業者かということで、それは協議した上でそうなったということなのですけれども、この積算をこれだけの、112%アップの根拠、計算したのは誰ですかと聞いている。実際に入札に関わることなのですけれども、今町で入札前に設計額を公表していますよね。だから、それに対して入札をしてきているわけですね。今工事が始まって業者から監督員にこれは無理だという積算申出があった。本来は入札時に業者はそれは無理だよと、こういう厚さでなかったらこの設計金額ではできませんよと場合によってはそういうものがあって然るべき時もある。一度受けてしまうと本来はそれで契約したものを誠実に着実に実行しなくてはならない、仕上げなければならないのが基本なのです。だけど、たまたま事前に公表されているから、それに従ってやったのだからということで、業者の責任、入札した者の札に対しての責任というのは一切なくなっている。だから、積算を誰がしたかというのはそこに大変問題がある。それと、コンサルに出した場合にそのコンサルが設計変更分の費用を請求していないか。サービス工事でやったのかどうかということを聞きたい。ほかのことを言ったことは、入札の在り方には問題がある。今回お答えはいらないですけれども、私は常々疑問を持っていますので。今お聞きしているのは誰がやってそこに費用が発生しなかったかどうかということをお聞きしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(高橋覚史) そういった設計変更に伴う積算について費用は伴っておりません。積算技術センターのほうで積算をして、監督員のほうでチェック等をしてこういった事務を進めているところです。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私もこの設計変更の関係でちょっとお尋ねをさせていただきたいのですが、この工事に関係しての上流から下流までの一連の部分で鹿追出張所が2回にわたって町民の説明会を行いました。私は2度も出席をさせていただいているのですが、その中で被災者のほうから今やっている工事についてこういうふうにしてほしい、ああしてほしいという要望がいろいろ出ているのですが、この要望を受けて新たに工事が今進んでいるわけですが、受けて途中から変更をして工事の中に組み込んだりしたときに、今言われた一連の工事の変更ということが発生するわけですが、この掛かり増しの費用、逆の時もあるのかもしれませんが、今回のこの12号道路の関係では25,000千円ほど変更しているのですが、激甚災害指定を受けていて、勉強不足で申し訳ないのですが、最終的に工事が完了した後に改めてこの分については町が負担してくださいよと新たな負担の発生というのはないのか、この辺について聞きたいのですがいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 建設課長。

 

○建設課長(高橋覚史) 既定予算の中で執行しておりますので、そういった197,575,200円ということで、最終的にはこれに対しての補助率、基本80%で激甚になりまして、92.3%の国からの補助があるということであります。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 国からの補助の枠を飛び抜けないということを言われたのですか。どうでしょう。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(高橋覚史) 今回増えた分に対しての国の補助は対象となります。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、討論を行います。

 討論ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、議案第104号、工事請負契約の締結の議決事項の変更についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第104号は、原案のとおり可決されました。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317