平成30年第2回定例会会議録(3月12日_日程第4_一般質問 口田邦男議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 通告によりまして、3件について質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

 まず1件目、食の拠点構想の青写真はということで、質問をさせていただきます。

 私は前回の一般質問においても、この件についての質問をさせていただきました。清水公園を再開発して観光拠点とし、交流人口の増加をするための食の提供、物産販売や観光の振興を促進するというような内容の話ではなかったかなと記憶しております。

 しかし、平成30年度の予算(案)を見る時、その内容は何ら食の拠点構想に結びつく答え的な青写真が見えてこない。あの新聞報道以来、私はもちろん、町民の多くも大いに関心を持っているのは事実でございます。町長はあの事業が単なるパフォーマンスに終わることなく、町民がなるほどなと、そう思うような青写真を明らかにすべきと思いますが、町長の考えを改めてお伺いいたします。

 次に2点目でございます。公共施設の改修・耐震化と財源裏づけということで、お伺いをいたします。

 近い将来、道東にも大震災が起こるというような報道を聞いております。本町においても、他人事ではございません。それに対応すべき公共施設の耐震化改修並びに建て替え等を行う必要があると思います。しかし、財源が必ず付き物でございまして、財源確保が大きな課題となっていることが事実だと思います。原則的には、基金は減らさず、借金はせずということだと思います。

 先般、実施が近い事業について財源の説明を受けました。基金を取り崩し、借金をする、それが現実の姿ではなかったかなと思われます。私は率直にまたしても、財政破綻の道へ進むのではないかというふうに思ったのが現実でございます。しかし、財政当局からの中期財政推計の説明によりますと、財政的にはさほど心配しなくてもよいと聞こえました。そう理解していいのか、改めて町長の考え等をお伺いしたいと思います。

 加えて、中期推計計画に含まれない大型事業と財源の裏付けについてお伺いをいたします。

 次3点目、町長一年の検証及び今後のあるべき姿と抱負ということでお伺いをいたします。

 町長は就任以来一年を過ぎました。町民としていろいろなところに顔を出し、積極的に対話をし、町民と信頼関係の構築に努力されていることを率直に評価するとともに、敬意を感じております。今後町長は、町民のためにどのような方向で力を発揮していただけるかをお伺いいたします。

 以上、3点についてご答弁をお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは口田議員の3点の質問についてお答えをさせていただきます。

 1点目の食の拠点構想の青写真はというご質問ですけれども、現在、休業中の園内事業所の食による集客力と情報発信力の再現により、交流人口や町民の利用を喚起するため、事業所の再開に取り組み、予算に関する資料の主要事業施策シートに掲載のとおり各事業を実施いたします。

 併せて、当該事業所が持っている食の強みを活かし、さらに、本町の食を広くアピールするため、観光協会や商工会等との連携により、国道等を往来する交流人口を主なターゲットとして、町内飲食店の協力を得た中で、本町産の食材等を使用した食のイベントや清水公園等で開催する朝採り野菜等を取り扱うトラックマーケットと合わせながら、本町の食や食材に素晴らしさがあることを印象付け、本町への集客に結びつける食の拠点構想の実現に取り組んでまいります。

 このことにより、現在ハーモニープラザ等において進めております情報発信拠点整備検討・実践事業におきまして、本町の観光資源の再生・活用の有効な場所として、清水公園を改めて位置づけしたいと考えているところであります。

 清水公園の再開発構想につきましては、昨年から関係課において清水公園整備等に関する協議を行い、遊具の更新、池の改修、バーベキューコーナーの増設、花植栽等による景観の充実、園内遊休地及びパークゴルフ場の利活用、オートキャンプ場の新設等について、町民が集い、そして交流人口の利用も増加されることを想定する中で検討を進めてきております。

 続きまして2点目の公共施設の改修・耐震化に向けての財源裏付け等についての質問のお答えでございます。

 ご質問の中期財政計画(平成30年度から平成34年度)に含まれない大型事業については、耐震化と老朽化という点で御影公民館、御影分遣所、体育館の3施設が今後建替えの方向にあると考えているところであります。また、給食センターについて設備の大規模更新が必要となってくるものと見込まれております。さらに、御影公民館と御影分遣所にあっては、一部施設の共有化の検討、体育館にあっては農業研修会館や柔道場も一体で検討していく必要があると考えております。これら大型事業の施設整備費にかかります財源についてですが、世代間負担の公平の観点や交付税算入制度からも地方債を財源とすることを見込んでおります。

 中期財政推計においては、平成35年度以降の債務償還についても公債費負担の推移を分析しており、これら中期財政推計に含んでいない大型事業にかかる地方債発行についても、将来に過度な負担を残すことなく、適正な公債費管理の基で地方債制度を活用していける見通しとなっているところでございます。

 次に3点目、町長の一年の検証及び今後のあるべき姿と抱負についてであります。

 私が町長に就任していろいろな課題に取り組み、早くも1年が経過しました。町民の皆さんのまちづくりへの疑問や思いを受け止めて施策に活かすには、まず直接お話を聞き、また行政の取り組みを理解していただき、新たな解決策を考えて取り組んでいくことが重要と考えております。

 私は昨年7月から8月に福祉、教育、産業などの各方面で活動されている20の団体、130名の方々と懇談を持たせていただきました。また、11月から12月には町内の地域ごとの住民懇談として、14会場に77名の町民の皆様にお集まりをいただいて、意見交換をさせていただきました。

 町民の皆様からのご意見も得ながら、私が掲げた公約とともに事業に取り組んでまいりました。今後におきましても、まずは災害からの完全復興を目指し、人口減少に対する子育て支援の積極的な取り組み、農業をはじめとした産業の振興、雇用労働力の確保について更に進めてまいる所存でございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) まず、1点目から再質問をさせていただきます。

 食の拠点の青写真、全く見えてこない。何をどうしてどうするんだ。何もなしなのですか。単なる本当にパフォーマンスとしか思えないのだけれども、そういう具体的な考え方は持っていないのか、その辺をちょっと確認をさせていただきたいと思いますが、どうですか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 先ほどの答えの中に文章もいっていると思うのですけれども、ああいった部分についてトラックマーケットだとか、そういうことの中の、それから交流人口をいっぱい増やすためのPRも含めていろいろやるということのほかに、具体的に3、4点の部分を挙げたと思います。例えば、子どもたちが集まれるように公園の中における遊具の更新、池の改修、池を持っているのは管内の中では清水町と本別町だけでございますので、そういった優位性を活かした中で更に進めていきたいなというふうに考えております。また、バーベキューコーナーは1つありますけれども、団体客を呼んで例えばパークゴルフをしたあと、バーベキューをやってもらうだとか、そういったことをあれするともう少し増設した中でやるだとか、あるいは花の植栽の景観をもうちょっと、今つつじがありますけれども、もう少し皆さんが見に来れるような状況の中で、芝桜とはいかないかもしれないけれども、例えばそんな部分について、もう少し植栽の部分についてきれいにして、みんなが憩いの場所として集まるような整備もまたしていきたいと思っております。さらにまた、パークゴルフ場の下のほうの体育館も含めたところのパークゴルフ場の整備、もちろん上のところに38ホールありますので、そういった部分も使い方についてかなり起伏が激しいところを、いろいろとまたかたちを変えながらというふうな部分も含めてやっていきたいと思っていますし、それからまたオートキャンプ場の整備だとかそういったことも進めていきたいとありますけれども、順番を追って一つ一つやっていく中で、もっといいアイディアが浮かんでくるかもしれませんし、今の部分についてこれについてはどうかこれについてはどうかと、役場だけではなく観光協会あるいは商工会といろいろなところを含めながら、それらについて煮詰めて、次の部分の中でそういう予算的な部分も含めて皆さんに提示しながら進めていこうと、そういう考えを持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 何かわからないなというのが、率直な考えなのだけれども、私の描く食の拠点とはちょっとずれているような気がして、公園全体を考えてどうのこうのと言うならわかる。公園の管理から、それはわかるよ。でも、食ということになればちょっとずれているのではないかという気がするのだけれども、なぜそういう答えしか出ないということになれば、ここに書いてあると言いましたね。主要実施施策シートの中に書いてありますよね。これを見ると、今回は何も町でやることではないです。浄化槽を作りますよ。あとは、観光協会に補助しますよ。要するにみんな丸投げなのです。だから、内容は説明できないと思うのだけれども、どうですか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 観光協会の事務局は、町で持っております。だから、丸投げだとかそういうことではなくて、観光協会と一緒に、さらにまた商工会等も含めながら、この問題については何度か先ほど挙げました懇談会を、特に観光協会、商工会と多く回数を持ちまして、いろいろと進めて、最終的にあそこを拠点にして、あそこに人が来てもらうばかりではなくて、あそこを目指して来てもらうのだけれども、町にせっかく食の、何回か出ておりますどんぶりものの牛玉丼、そしてまた牛とろ丼、それからまた豚丼もおいしいところがたくさん街道沿いに、あるいはちょっとだけ町に入ったところにたくさんあります。最終的には、そこに来てもらっていわゆる外貨をそこに落としてもらってという休憩型の部分のあそこを拠点にするということの中で、今考えている途中でございまして、その中にあそこの公園自体にも子どもたちが憩えるような、そういった部分を作りながら、更に町民もいっぱい来てもらってというような構想の中で、新しい部分も持っていく。それから、さっき挙げたバーベキューハウスについては観光客も来てもらってそこでやるというのも一つのすごい、バスが1台2台停まってもらって、うちのおいしい肉を食べてもらうというのも一つ大きなことではないかなと。そういうのを一つ一つ進めていこうというふうに考えておりますけれども、例えば池の改修については、いろいろすぐやりたかったのです。挙げたかったのだけれども、丁度あそこは水道の施設がちょっと入っているということの中で、せっかく今年また改修してもそこをまたいろいろなことの中で変化が違ってくるというので、1年待って、1番最初にそれをやりたかったのだけれども、そういうようなこともあって延ばしたりだとかということになったのですけれども、確実に今年はこの部分、その次にいろいろみんなと煮詰めた中で一つ一つ今言った構想を3年ないし5年くらいの中で進めていければなと、そういう思いを持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 誠に恥ずかしい話だけれども、観光協会というものは、どういったかたちの中で構成されているのですか。観光協会そのもの。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(高金信昭) 観光協会の構成団体といたしましては、飲食業、製造業、商工業の方たちが会員として観光の振興に対していろいろ助言等、事業等を実施していただいております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) そうなると私が言った、観光協会に丸投げという言葉が当てはまるのではないの。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) そうとは全然思わないで、中核となって役場の職員も含めて一緒になって、それから商工会の人もだぶっている人もいっぱいおりますので、一緒になって本当にあそこを何とか盛り上げていきたい。そして、最終的にはそれで人を呼んで町も潤うような政策に結びつけるのが1番かなと思って一生懸命やっているところでございますけれども。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長の言わんとしていることはわかるよ。わかるけれども、丸っきり協会というのは組織が違うのだから。もちろん、町も相談してどうのこうのということはわかるけれども、補助として出すのだからね。補助として出すとなっているんだ、ここでは。違う組織に補助として出すのだから丸投げできるということに当てはまるのではないの。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) そういうかたちが一番、事業として推進しやすくて、より早めのそういうところに取り掛かりながら、それから役場単独でやるよりは相乗効果も期待できるというような思いで今のような予算の組み立て方にしましたけれども、ただ今後のいろいろな部分については、町が独自で公園開発という公園開発の担当課などもございますので、そういったことの中でいろいろなかたちを進めていくときには、町独自の予算の中で進める場合もあったり、それからまたいろいろと協力してくれるところに補助金で出したりだとか、いろいろなかたちの中を取っていきたいと思いますけれども、まず今の部分については、私は元々新聞構想の中ででも、まず今までの賑わいを取り戻すことが、災害前の賑わいを取り戻すことが先だよということを2回そういうような発言をした中でやってきておりますので、そういったことを着実に1歩ずつして、まずは元の状況に結構あそこの公園が流行っておりましたので元の状況に戻し、そしてそこからあふれたお客さんを町のほうに紹介するだとかそういった部分もありましたので、今回観光協会がそこの中に入ってそういったことを更に積極的にPRしながら全体を潤うようなことにしていければなと思っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長の言わんとすることは十分わかります。承知の上で物を申しているのだけれども、これは補助金として出しているのだから、観光協会ね、これは町の言い逃れであって全部計画をこれからやるのは観光協会がやるのだから、町長は説明できるはずないなとそういう思いでいたのだけれども、決してそういうことではないですね。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 一体となって、時には主体となってここのところは進めていきたいと思います。今後も町民の意見はもちろん、一般の人の意見ももちろん組み入れた中でやりますし、ただ、あそこにお金を投資するとなるとそこそこな部分で考えていかなければなりませんので、慎重にしながら、でも確実に1歩ずつ前進していきたいなとは思っております。

 

○8番(口田邦男) ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。ぜひ、責任逃れにならないように一つよろしくお願いしたいと思います。

 続いて関連でございますけれども、浄化槽の補助というのが出ております。事業所と上のほうに出ているけれども、事業所とはこれは個人を指して言っているのか、それとも何を指して言っているのですか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(高金信昭) 清水公園内事業所につきましては、清流観光様が運営しているサルビアを想定しております。清流観光様は観光協会の会員として町とともに観光振興を推進してございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 個人ではないのですね。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(高金信昭) 清流観光株式会社でございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 浄化槽の設置の補助というふうに出ておりますけれども、これは公園管理のための浄化槽なのか、それとも事業所の排水のための浄化槽なのか、それはどういうことなのでしょうか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(高金信昭) この件につきましては、今の清流観光様が実施している施設、これは建設課より公園の占有許可を受けて営業してございます。過去からの当地につきましては、傾斜地の一番下部にございまして、排水処理にかなり苦慮をしておりました。実際、清流観光様の施設につきましては、汚水枡を設置しながら営業を行ってございましたが、さすがに水を差す状況が多くなりまして、特に平成28年の台風の時には処理しきれない水になりまして、周りが一帯田んぼのように水はけが悪くなってございました。本来であればそういうものを改善しながらお貸しするということが町に課せられた義務だというふうに考えておりましたが、なかなかそれに手をつけられない状況でございまして、それによりまして現在までサルビア様については営業を中断してございます。そこの中にやはり清水公園に火が消えてしまうということで、町内・町外の方の集客が清水公園にとって最大限減少いたしまして、これを何とかしなくてはならないということを考えまして、今回の排水処理、それから水を処理するという考え方で、本当は側溝等を掘って水の処理をするべきところだったと考えたのですが、それをしますと景観的にも、それから衛生的にも、安全管理の面でも支障が出てくるように考えました。それでやはり、事業所を運営するにあたっては、衛生面を重要視いたしまして、さらには町が設置する側溝等の試算をいたしましたところ、今回の費用と大体同等程度ということを鑑みまして、衛生的・安全管理の面で優先的に浄化槽設置が有効であるという考え方で、今回このようなかたちになってございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 理由はわかります。これも公園管理のための浄化槽だというふうに位置付けすれば、ここに書いてあるような今後事業所に維持管理を任せるということにはならないのではないかと思うのだけれども、当然町が維持管理するべきものではないかと解釈したものだから、ちょっとこの辺がどうかなということで今質問させてもらうのだけれども。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(高金信昭) 議員ご指摘のことも十分考えてございました。実際は、町が設置をして貸与するというかたちも考えてございましたが、そうしますと将来的な考え方が複雑になってございまして、補助金で設置をいたしまして、当該事業者がそれの管理にあたるという考え方に立ちまして、このように示した設置後は事業者が管理・運営するということで、このような提案とさせていただいたところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) わかりました。それでいいとなればいいのだけれども、ちょっと違うかなという面も無きにしも非ずでございますけれども、わかりました。よろしいです。

 次に移ります。公共施設の改修の件でございますけれども、この件について先般、財政推計でいろいろ説明を受けました。それによりますと、ああいうかたちで財政的には心配ないよという説明だったと思うのだけれども、改めて町長の口から心配ない、任せておけということでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 私が町長になっていろいろとやらなければならないこと、たくさん公約にもありましたし、あるいは公約のことも含めてですけれども、あるいは公約にないことも既に改修の時期がきている、何十年老朽化しているとそういうことも判断した中で、財政当局としっかりと話し合いをしながら5年計画も立てながら、更に今後の大きな見通しとして5年以上の、ほぼ10年くらいの計画を立てながら起債等を利用した、そういったことの中で十分貯金は増えていくということはないですけれども、貯金をそんなに減らさずに、今やらなければ手遅れになるような部分の改修について、それからまたここ10年15年、町の財政が非常に厳しいという中で貯金を増やしてきましたけれども、基金を増やしてきましたけれども、それでやはり住民生活に少し影響を与えてきた、何でもかんでも我慢というような影響を与えてきた場面もあるので、そういったことを含めて新しい状況の中でどうやって利便性の高い生活が送れるか、楽しい生活が送れるか、そんなことを総合的に判断をして、今貯金は増えないけれども、こういったやり方でやっていくのが一番住民の町づくりに対する思いをかなえる方法かな、そういうところを十分検討した中でのことでありますので、大丈夫かと言われれば大丈夫だというお答えになると思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) ありがとうございました。大丈夫だというお墨付きをいただきましたので、これ以上何も言うことはないのだけれども、正直言って地域計画会議においては、これは基金の食いつぶしだなというふうに感じました。正直に言って。しかし、いろいろ説明を聞くと基金を使ってもその年に穴埋めするんだよというような何か構図ができていて、穴埋めというのは要するに執行残なのですよ。執行残をまたそこに埋めるから、何とかかんとかやっていけるのだよということを言っているのではないかなと思ったのだけれども、いかがなものでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) もちろん執行残のことも、過去のデータを全部検証いたしまして、2.7%くらいのあれだと、そういうようなこともあれしながら、逆に言えば昔のこのぐらいでしかならないよと言ったときにそれ以上に増えてきていました。皆さんに過去にお示しした、それが増えたのはその部分の見積りが甘いというよりも、そんなにしていなくて上のほうにきたと。今回私が相当なお金をかけていろいろと投資をする負債も、ちょっと起債も借りるというようなことの中で、その部分も十分検証した中でやり、特に個々の数年は別として平成37年から、いわゆる清水町が本当に財政危機の部分になったそのほかの恩恵はいっぱいありましたけれども、畑草の償還が終わってくる。それから今現に、畑草の償還がまた繰上をするために、ここ数年の間に2億円に利子が浮いてくるということで、そういうことも含めて繰上償還をした。そういう細かいところもびっちりとやりながら、トータル的には平成37年度に過去のそういった部分が全部清算されてというようなこともありまして、そんなこともきめ細かに財政当局と打ち合わせをした中で、私が財政をめちゃくちゃにするなんて話には全然ならないし、職員自体も私も過去においていろいろな給料カットだとかいろいろなことも経験した部分も含めて、職員にも納得してもらえるようなそういった計画を立てて、もちろんその前に町民に納得してもらわなきゃいけないのですけれども、そういった部分も含めて慎重に検証した中での予算の今回の提示したところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) わかりました。とにかく、いらない心配をするなと言われるかもしれませんけれども、過去にああいう苦い経験がありますので、あんまり大風呂敷を広げたような財政のあれはやってほしくないなというふうに思っているものだから、あえて言うのだけれども、なるべくなら基金は取り崩さず、執行残くらいは基金で毎年上積みしていくよと、そういうような財政でなかったら、何も楽しみない。個人だってみんな一緒。貯金がちょっとでも毎年毎年増えていく、そういう楽しみがあってやりがいがあるなと思えるのであって、それは個人と町では違うかもしれないけれども、貯金だけは崩してほしくないなというのは私個人の考えですがどうですか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 重々、余計なことだとは1つも思っておりません。心配が最もだと思います。私も1番心配していたところであります。ですから、財政当局としっかりと相談した中で今みたいな計画を立てて、口田農場みたく貯金がいつもたまっていくということにはならないかもしれないけれども、今は貯金を抑えて我慢して、そして何とか、その代わり今まで不便をずっと十何年間20年間近く15年以上にわたって、町民の皆様にそういった町づくりに対する思いが沈んでいくような状況をつくってきた場面もありましたので、そういったことも含めていくと、貯金は増やさない中で、大きく減らさない中で、今みたく皆さんがこの町に住んで良かったというような町づくりができるような方法の中でやっていきたいなと思って考えたのが、この間のいろいろなことの中で、それから、これから出る予算もそうですし、将来にわたっての大きな示した部分については今後まだいろいろなものを建てていかなければならない。もう本当にほかのものも限界にきているものもありますので、そういった部分も含めて考えさせていただいたところであり、ご心配をいただいて本当にありがたい話なのですけれども、私も毎年検証しながらしっかりとその辺については長期的な見通しを立てながらやっていきたいなと思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) よくわかりました。ぜひ一つ、町長が代わってからえらいことになったというようなことにならないように、健全財政に努めていただきたいというふうに思っております。この項目は終わります。

 次に最後でございますけれども、町長一年の検証、いろいろと町長、私が先ほど申し上げたとおり、いろいろと努力されていることは率直に評価いたしますし、大変だなと思います。今後についても述べられたように頑張る決意であるように思いますが、一つ町長、無理なことを言うなよと言うかもしれないけれども、一つ今後町長にぜひやってもらいたいなというのは、先ほど基金の問題でも出ました。その説明の中で、保育所の件なのだけれども、これも既に終わってスタートしていることだからいいのだけれども、一応例え話で聞いてください。例え今、保育所やろうとしているけれども、補助金はありませんよということですよね。補助はないよと。これがどういう段階で、たぶん、国の出先機関に問い合わせて聞いたら、補助はないよ、そうですか、そういうことで始まったのではないかなというふうに思うのだけれども、でも私はいろいろなところから聞いたら、補助は確かにない。民間でやる場合にはある。しかも、2分の1補助の、3分の2補助、土地の取得に対しても補助が入る、解体についても補助があるよというそういった補助規制があるのです。これはうちの清水町には当てはまらないかもしれない。でも、そういった方面に対して、担当課で対応したってそれまでしかわからない。ないよ、はいそうですか、なんだけれども、それ以上の仕事は町長なんだ。それをやってもらえないかなとお願いをしたいのだけれども。そんなもの、俺のやる仕事ではないから知らないとおっしゃるならそれまで。それの考えだけ聞かせてください。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 口田議員が言われるように、そのことも町長の仕事でありますけれども、今回はわざわざいろいろな状況の中で制度も変わったのかな、そして日本の、説明したと思うのですけれども、過日説明があったと思うのですけれども、日本の起債部分、過疎債の日本の事業が改めて、だから民間には補助金2分の1だとか3分の2あるけれども、公共の部分についてはないので、今までよりもより日本の起債事業が使えるようになって、しかもそれが3分の70%はバックだというようなことをあれすると、3分の2以上の補助金になります。3分の2は66.7%ですので、それ以上の補助金になるので、当然こっちのほうがいいかなと。だから、補助金もらうよりもこっちの部分でもらったほうがたとえ数%でも、町にとっての財政負担についてはいいのではないかなというような、そういう総合的な部分の中で判断をさせてもらったところですし、そんなところで今こうやって決めさせていただきました。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 結構ですよ。私は例え話で言ったのだから。少なくてもそれだけの力の持った町長になってほしいなという願いを含めて、決意を今聞いただけだから。そういうことで私は結構です。それ以上の答えはいりませんから。私の質問をこれで終わります。

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