平成30年第4回定例会会議録(6月18日_日程第3_一般質問 大谷昭宣議員)

○議長(加来良明) 次に、1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) 議長の許可を得ましたので、通告に従いまして質問させていただきます。

 1番、バイオガスプラントの推進について。

 本町の生乳生産量は、2017年度(平成29年度)12万トンを超え、JA別で管内トップとなり、今年度の生産量は更に増える見込みであります。今後も安定的な生乳生産と持続可能な酪農を行う上で、適正なふん尿処理を行うことが求められています。

 バイオガスプラントは臭気を大幅に低減でき、肥料価値の高い消化液を作ることができるとともに、バイオガスを利用して発電・売電もできることから、現在多くの地域に注目されている。

 本町においても昨年4月、酪農家とJAが共同出資でバイオガスプラント会社を設立するなど、今後もこういった施設の建設の動きが増えるものと考えるが、多額な設備費用と運営経費が課題である。

 バイオガスプラントの推進に対する町の考えを伺いたいと思います。よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 大谷議員の質問について答弁をさせていただきます。

 本町の基幹産業である農業は、平成29年度の農業産出額が286億円にのぼり、このうち畜産関連では214億円を占めており、このことからも畜産は本町にとって重要な産業でありますが、同時に家畜糞尿に係る環境対策を進める必要があります。

 バイオガスプラントは、環境に配慮した家畜糞尿処理と併せ、再生可能エネルギー施設として、発電、売電、消化液の肥料化など地産地消型エネルギーシステムとしても有効であります。

 本町では個別利用の2つの施設が現在稼動しており、今年から9戸による共同利用施設の建設が着工され、来年中には運転を開始する予定であります。

 町といたしましては、今後のバイオガスプラント整備の推進が図られるよう、固定資産税相当額の支援など有効な施策について、関係機関と協議しながら進めていきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) 今固定資産税については回答をいただきましたけれども、今までの規定によりますと固定資産相当額年500万円5年間という規定があると思いますけれども、今回集中型プラントということで、僕も構成委員の一人でありますけれども、約20億円近い金額がかかります。本当は今までの規模とは、個別のプラントとは違いますので、ぜひこの辺を今のところ具体的な何か上限ですとか、年数とかという考えはありますでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 今条例とかの制定というかたちなのですけれども、詳しい内容についてはまだ制定を提案できるような状態ではございません。今後、今収入に関してもいろいろ入ってくる計画になってくると思います。今建設中ということでありますから、今後そういう関係機関と建設費20億円というかたちで言われましたけれども、建設費用、ランニングコスト、それに加わって収入、そういうものを含めてどのような支援を町としてできるかどうかを検討していきたいと思っております。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) よろしくお願いしたいと思います。バイオガスプラントによって肥料価値の高いといわれている消化液が出ると思いますけれども、この辺の利用促進について町としての考えを伺いたいと思います。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 消化液につきましては耕畜連携というかたちの中でも消化液は有効的な肥料というかたちの中では認識しております。町といたしましても平成28年、29年でしたか、各団体といろいろ活用についてご説明等をしながら、有効利用について農家の方々と話をして、活用について協議している現状であります。この結果に基づいてなかなか畜産関係だけでまかないきれるというかたちにはなりませんので、耕作農の関係と連携をとりながら全編的に有効活用に向けてやっていきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) その辺もよろしくお願いしたいと思います。農家ばかりでなくて家庭菜園等に町民の方に無料でもいいと思うのですけれどもふるまうような、そういうかたちも検討していただきたいと思います。バイオガスプラントの欠点としては、酪農家の人はふん尿処理を少しでも減らしたいと思うのですけれども、100入れたものが100出てくるという欠点があります。少しでもいろいろな方が利用できるような対策をお願いしたいと思いますけれども、町民の方に本当に買ってもらえたり、その辺の考えはございますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 当然のごとく、耕作連携の中で農家の方に使っていただくことが大前提になるとは思いますけれども、今後とも今議員から質問もあったように町全体で有効活用ができるものについてはそのようなかたちの中で進めていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) よろしくお願いいたします。冒頭で言われたとおりに、バイオガスプラントは本当に多額な費用と運営経費がかかるわけでございますけれども、そのプラントを維持するために売電収入というのが絶対の条件になろうかと思いますけれども、今回これからもプラントの建設予定があるという話も聞きますけれども、町内ではなかなか今から売電をするということは難しいという話も、ほくでんさんの改定だと思いますけれども、聞いておりますけれども、その辺は町としては把握されておりますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 今現在美蔓につきましては、年がら年中というかたちではございませんけれども、一部売電可能というかたちになっております。町といたしましても、個別方、集中型、いろいろと検討していかなくてはいけないと思うのですけれども、町は2箇所程度考えていかなければいけないのかなというかたちの中で考えておりますけれども、もう1戸については確かに今議員からご指摘があるように、売電については難しい現状にございます。ただそれについてはほくでんと協議しながら今進めておりまして、今ちょっと一時止まっておりますけれども、それにつきましても売電できるように進めている現状でございます。バイオガスプラントにつきましては、売電がなければかなり採算性が悪いというようなかたちになってくる現状であるとうちのほうも理解してございますので、なるべくそういう売電が可能なようなかたちの中で関係機関と調整し、できるようなかたちで実施していきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 1番、大谷昭宣議員。

 

○1番(大谷昭宣) わかりました。売電ができなければバイオガスプラントは建設、維持できないと思います。これらについて町としても清水だけの問題ではないと思いますけど、国とかほくでんへ強く要望していただきたいと思います。この辺について町長のお考えを伺いたいと思います。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 確かにいろいろな状況がありまして、今美蔓地区のその部分は当初の計画どおりにもちろんプラントが着工しておりますし、いくと思うのですけれども、先ほど課長が答弁したように、あるいはご質問にありましたように、その後の集合型の2基目、3基目については売電の部分の中で少し今事務が止まっているという状況も聞いております。いろいろな方法があると思うのですけれども、今後においてはエネルギー問題のほうからまた売電について強く働きかけるとともに、またほかの方法も、例えば建設コストの問題で、建設コストが補助金等によって半分になればランニングコストにも影響してきて、それが例えば売電が少し落ちたとしてもいろいろなプラス面の効果があるだとか、そういったことも考えられることもありますので、売電になるとエネルギー省、いわゆる産業経済省の部分になるし、それからその農業の部分のコストの低減になると農水省だとかそういうことになるし、そういうことも含めて私としては戦略を立て直していろいろなかたちの中で、その地元のバイオガス発電が安心して推進できるようなそんな状況をつくっていくようなことの中で今後努力をしていきたいと思っております。よろしくお願いをいたします。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317