平成30年第4回定例会会議録(6月19日_日程第1_一般質問 安田 薫議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 質問項目は、生産性の高い農地の整備について質問いたします。

 一昨年の台風大災害から素早い復興で、農地はほぼ生産できるようになりました。十勝全体では297ヘクタールと言われていますが、本町の実態を踏まえつつ、次の点について伺います。私も先日ペケレベツ川近辺の農地をちょっと見てきましたけれども、本当に畑が元のようになっておりまして、まだ工事中ではありますけれどもこれから完璧なものになるかと思います。安定した生産の確保と農作業効率が上がれば経営も良くなります。個別の努力以外で圃場の整備事業等は今までいろいろな事業を行ってきましたが、本町全体を見たとき、他町と比べると整然としていない、いや地があったり原木があったり畑の隅に真っ角になっていない箇所がやはり多く見られます。今後の整備計画について伺います。

 2項目目については状況が把握できましたので、この質問は前項の圃場の整備事業等の中に入れさせていただきます。よろしくご答弁お願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは、安田議員のご質問にお答えをさせていただきます。

 農作業効率化を向上させる今後の農地整備計画でありますが、現在実施している畑総整備は、道営農業競争力強化基盤整備事業の松沢地区、美蔓地区、下佐幌・人舞地区の3地区が事業実施中であります。事業概要は暗渠排水、起伏修正、除レキ、区画整理、道路整備、排水路整備が主な整備内容で、地元負担率は17%、事業期間は概ね5年から8年となっております。 

 今後の事業計画は、現在計画調査中で平成31年度着手予定の清水・羽帯地区、その後に御影・旭山地区を事業申請する予定となっております。このほかに、町が事業主体となって農地災害復旧の支援をしている農地耕作条件改善事業により、暗渠排水を中心に除レキ、土層改良を単年度毎に基盤整備を実施しています。

 農地区画が不均一になっているとのご質問についてですが、農地の地形を変えるには、支障となる施設等を移動するか撤去する必要があり、現在計画している道営事業により整備を行うことは可能でありますが、排水路などを移動するには下流域の摺り付け工事が必要で、当事者以外の地権者にも影響を及ぼすことになります。特に区画整理については地域全体の理解と協力が必要となりますので、地域の要望を十分聞きながら農作業効率が上がるような基盤整備を進めてまいります。以上答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 区画整備に地域全体の理解が必要とありましたが、農地の貸借の関係でやはり土地を、貸し手と借り手があるのですけれども、この事業を進める上ではこの事業に参加するために貸し手の人が理解を持っていただくような指導だとか啓蒙等はどのように行っているかをお伺いします。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 賃貸借の関係なのですけれども、事業を実施するにあたりましては耕作をしている方であればできます。主体となります。貸している方につきましても、それにつきましては借りている方が持ち主の方にお話を何度かしていただきながら事業をしていただけるかどうかは本人同士の話し合いにより決定いただけることになっておりますので、その辺はご理解していただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) そのときの経費なのですけれども、経費は総体で相談してみるのか。もし暗渠排水だとか事業をしたときの経費なのですけれども。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) あくまでも経費につきましても本人同士の話し合いになります。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 先ほど町長の答弁で今もやっているし、今後もいろいろ事業をやっていくということですけれども、ほとんどの圃場はできていてもちょっと三角の角が残っただとか、そういうところが見られるので、その辺の小さい面積ですけれども、面積だから事業に乗らないというところがあるのですけれども、この辺はどのような指導をしていきますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) たしかに道営事業とかそういうものにつきましては採択要件とかそういうものがございます。ただ町長の答弁からありましたように農地耕作条件改善事業とかは小さい面積でも対応していくことが可能でございますので、その辺は耕作者の方とか農家の方に意見を聞きながらなるべく農家のほうの意向に沿えたような整備事業を実施していきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) それでは排水路などの移動をするには大変だということを先ほど町長の答弁で聞きましたけれども、排水の袋小路というか大きな幹線の明渠がちょっと畑の底面積より高い明渠が一つありまして、そこの近辺の畑がやはり水抜きが暗渠排水をしてもできないとかそういうところは今後どのような方法で、そういうところは水抜き等をしたらよいかお伺いしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 既存の排水路があるのであれば、これは維持範疇になりますので、土砂上げとか元作った整備をした原形に戻してあげるというかたちになろうかと思います。ただしいろいろ地形が変わったりとかした中で隆起面積が変わっただとかそういうものであれば、その事業を実施する前にお話を聞きながら現地を確認し、そして取り入れるものが可能であれば実施していきたいとは思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 事業をするには、農業明渠の大きな排水路等はお金もかかりますし、仮に幹線の明渠が舗装されていればもうそれ以上下げることは不可能ですか。やはり一つの事業、5年から8年かけてやるとできなくなるので、その後はもう復興のための高い明渠を低くするというのは無理でしょうか。どうでしょう。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 道営事業につきましては同じ工種で排水路をつくって事業が整備完了してから5年は、事業は同じ工種であればできませんけれども、ほかの工種であればすぐでも採択は可能ですけれども、同じ工種であれば5年は置かなければならない。それほどやはり当初の計画をしっかり持ちながら整備計画を立てて事業は執行していかなければならないというかたちになります。以上です。

 

○議長(加来良明) これで、一般質問を終わります。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317