平成30年第4回定例会会議録(6月19日_日程第1_一般質問 高橋政悦議員)

○議長(加来良明) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 4番、高橋政悦議員。

 

○4番(高橋政悦) 通告に従いまして2点質問させていただきます。

 まず、清水町の財政構造と今後の財政見通しということで、歳入歳出の特徴的構造及び歳出の目的別構造。これは十勝管内各市町村の中でも目的別歳出の構成に特徴があるように思いますが、清水町は何に手厚い財政構造になっているのか。また、債務残高等の現状を踏まえ、とはいえ昨日の原議員の再質問答弁の中でもやりとりされていましたが、清水町一人あたりの借金額は北海道179市町村中131位。その額は一人当たり72万7千円と十数年前に比べてかなり頑張った感じがしているのですけれども、その現状を踏まえ、昭和40年代50年代に整備した公共施設等の老朽化、それに伴う大量更新時期が到来している今、今後の人口推計、医療や介護保険に係る社会保障関係費の見通しを鑑み、長期的な財政健全化をどのように考えているのか。また、本町が進めようとするまちづくりの実現に必要な投資財源の確保はどのように考えるのかをお聞きします。

 次いで、清水町体育館の整備見通しについてとして、少子高齢化が進展し、人口減少を少しでも食い止める努力がされるとしても減少は避けがたいと予想される中、市街地が無秩序に拡散していくこと、要するにスプロール化と言われていることですが、町を維持するコストの増大を招き、持続可能な運営ができないと思えます。清水町においては少なからずともスプロール化が起きていることは明らかですが、町はそのスプロール化という言葉そのものをどう整理しているのか。また、今後の望ましいまちづくりの方向として、コンパクトシティという考え方を持っているのか。ここまで体育館の整備見通しの質問なのになぜかまちづくりに関してじゃないかと思われるかもしれませんが、新体育館が建設されるとすればその場所選定にはやはりとても重要な根幹となる項目であると考えるためにあえて質問させていただいています。その考えのもと、清水町体育館の整備に対し、具体的な構想をお聞かせ願いたい。

 また、本年3月に改訂された清水町耐震改修促進計画という冊子の中で、公共建築物のうち優先的に耐震化に着手すべき建築物の中に体育館が入っているのかどうか。昨日大阪で震度6弱の地震があって多くの被災者が出ているようですし、清水町が大丈夫なんていう保障がありません。また4年ほど前に耐震化についての検討経過の報告の中で、体育は平成32年以降使用不能となるというような報告を受けた記憶があるのですけれども、その後規格が変わったのかどうかよくわかりませんが、現状どうなっているのか。体育館整備に関する具体的な検討の過程すら見えない状況で町民が安心して運動できる環境を提供しているのかどうかということをお聞きしたいと思います。以上です。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは、高橋議員の質問にお答えをしたいと思います。項目の1点目については私のほうから、2点目については体育館でございますので教育委員会のほうから回答させていただきます。

本町の財政構造と今後の財政見通しについてでありますけれども、ソフト事業は単年度の収支の範囲内で事業展開し、地方債を主な財源とするハード事業は後年度の公債費推移に十分注意を払うことが健全な財政を維持する基本と考えております。また、議員ご指摘のとおり公共施設等の老朽化の財政需要は高まっておりますが、平成30年度から平成34年度の中期財政計画における後年度の債務償還等の推移見込みでは、平成38年度以降の償還負担が大幅に縮小していきますことから、推計以後の平成35年度以降においても、健全な財政を維持しつつ、老朽化対応に地方債を活用していける見通しであります。

 2点目のまちづくりの実現に必要な投資財源の確保についての考えに対する答弁でありますけれども、本町の財政力指数は0.3であり、自主財源3割、地方交付税等の依存財源7割の歳入構造となっており、こうした中での財源確保は、やはり、補助事業の活用や地方債の交付税措置の活用に頼らざるを得ないのが実情でありますが、町税を柱とする自主財源の維持、更には拡大を目指していくことが重要であり、農業を中心に産業基盤の拡充と人口減少対策の充実が必要と考えております。

 また、健全財政を維持ししつ、各種事業を展開していくためには、事務事業を見直し、取捨選択していくことも財源確保のために必要となりますし、依存財源割合が高く、国の地方財政措置に左右されやすい状況でありますので、基金残高の確保も必要と考えております。

 平成29年度末の一般会計基金残高は35億円超と以前お示しした中期財政推計を上回ることとなります。健全財政の維持のために大幅な取崩しはできせんが、当面する各種課題に向け、基金の活用も財源の一つと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 次に、教育長。

 

○教育長(伊藤 登) おはようございます。高橋議員の大きな項目2番目についてお答えを申し上げたいと思います。

 清水町体育館の整備見通しについてでございますが、まず最初に「スプロール化」という言葉そのものをどう整理しているのか。」もう一点「コンパクトシティという考え方を持っているのか。」というご質問にお答えをしたいと思います。

 清水町まちづくり計画の中で、「これまで市街地を拡大する郊外型のまちづくりを進めてきましたが、少子高齢化と人口減少が進展していく中で、買い物や通院などがしやすく利便性の高い、コンパクトなまちづくりを進めていく必要がある。」と記載されておりますので、今それに向かってあらゆるものに対してまちづくりを進めているという状況であります。

 次に、「体育館の整備に対し具体的な構想はあるのか。」という質問ですが、体育館も昭和49年に建設され、43年を経過しております。施設の老朽化が進んでいると認識しているところであります。以前から体育館の建替えについては、関係団体・町民の皆様からお話があったところでありますが、現在建替えの具体的な構想などは、検討しておりません。今後、早い時期に建設場所や規模等を含め、関係団体等より広く意見をいただき協議し、平成37年度以降の建設を目指す考えでおります。

 次に、本町の耐震改修計画でありますが、国の基本方針に基づき、平成22年3月に策定し、国の目標耐震化率(90%から95%)の内容でありますので、変更により本年3月に改定したところでございます。計画の目的は、町民の人命や財産を地震による災害から守るため、建築物の耐震化を効率的かつ効果的に推進することであり、住宅・建築物の各耐震化率の目標を定め、公共施設の耐震改修や民間建築物の耐震化の促進に関する普及啓発及び支援制度の整備により、早期の耐震化を目指すものです。

 本町の計画期間は、平成30年度から平成34年度までの5年間とし、住宅及び特定建築物の耐震化率95%の目標を設定したところであります。優先的に耐震化に着手すべき建築物は、公共建築物のうち、特定建築物の耐震化を優先的に進めている状況であります。

 ご質問の「公共施設のうち優先的に耐震化に着手すべき建築物に体育館が入っているのか。」というご質問でありますが、この特定建築物の中に、体育館は含まれておりますが、その実施につきましては、先ほども申し上げたとおり、体育館の建替えを計画しているところであり、耐震化の予定は今のところはございません。今後、体育館としての機能を維持するための修繕改修等を行いながら、町民の皆さんが安心して利用できるよう、指定管理者と連絡を密にし、施設管理に努めてまいりたいと考えているところであります。

 以上、「清水町体育館の整備見通しについて」のご答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 4番、高橋政悦議員。

 

○4番(高橋政悦) まず1項目目から再質問させていただきます。清水町の財政はここ十数年健全化を目指して頑張ってきた結果、なかなかいい感じになっているということ、その結果を踏まえてそろそろ積極的なまちづくりに対する投資を行う時期に来ていると思うのですが、まだこのあと大きな建物を建てなければならないとか、改修しなければならないということはあるにしても、そろそろ健全な財政維持だけの目的の予算ではなくて、責めの予算編成を組んでもよいのではないかという気がするのですが、その辺に対するお考えをお伺いします。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) そのような考えで進んでおります。具体的にはいろいろなソフト事業も、今日もたまたまいろいろなことで道新にも載っておりましたけれども、そんなことも含めて充実をさせる。それからハードのほうも今文化センターの改修にかかっておりますけれども、そしてまた保育所の新しい部分の建設も来年度に向けて、再来年度の開園に向けて取り組むということで今進んでおりますので、自分としては今後の財政をある程度のところで維持しながら、でも、今議員がおっしゃったように積極的になれる部分も十分あると認識しておりますので、今後も公園開発にしてもしかり、前向きにまちづくりを進めていくと、そういう思いを強く持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 4番、高橋政悦議員。

 

○4番(高橋政悦) 前向きなご返答で安心しましたが、例えば細かい話ですけれども、総体の予算から見たら小さな話ですけれども、例えば町民の求めに応じた前例がないものに関しても予算に組み込むことができるもの。例えば行政が推進していた自主防災組織をつくる話。実際に自主防災組織、清水町にもできております。ただ、できたからってただそうですかではなくて、それを補助するような予算づけ、これもけっこう大切なことだと思います。町民の動きに応じて臨機応変に対応可能な予算編成等々を組み込んでいただければますます町民も動くようになるし、行政も思うところに到達できると思いますが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 私は前例だとか既成の概念にこだわることなく、職員にもいろいろな前向きな予算を組みましょうと、そういうことも含めて常に自分の考えも指示し、そしてそれにしたがって仕事をしているという認識でおりますけれども、今の具体的な部分につきましてはそれを今すぐ認めるとかそういうことではなくて、常にアンテナは広げた中でいろいろなところ、こればかりではありませんので、いろいろなところに幅広く、今まで例えば商店街の活性化に向けていろいろなことをやってきました。そしてまた新しい感覚の中でそういうものが出たときに、やはりそれも広げて対応しようだとか、そういったことについては十分今取り組んでいるところですし、今後も積極的に前向きに取り組んでいきたいという思いを持っております。

 

○議長(加来良明) 4番、高橋政悦議員。

 

○4番(高橋政悦) そのアンテナの広がりが小さくならないように、大きく大きくしていっていただきたいと思います。

 続いて2項目目に対して再質問させていただきます。答弁の中に体育館は建て替えを計画しているから耐震化の予定はないとの答弁でしたが、指定管理者との連絡を密にして施設管理に努めるぐらいのレベルで町民が安心して利用できる環境を提供できるとお考えでしょうか。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 社会教育課長。

 

○社会教育課長(佐々木 亘) 耐震化の予定がない中で町民の方が安心して利用できる環境ができるかというところでございますけれども、先ほど教育長のほうからも申し上げましたとおり体育館の建て替えを計画していることから、耐震化の予定はしていないところでございます。体育館も経過年数とともに老朽化も進んでいると認識しているところでございます。これまでも安心して利用できるように指定管理者により施設の点検等を行っているところでありますけれども、更に施設の維持管理においてはこの点検等も重要なところになろうかと思いますので、施設点検の強化は例えば定期的なもので数か月に一度の点検であればそのスパンを短くする、回数を増やすですとか、方法はいろいろあろうかと思いますけれども、いずれにしても早期に異常発見に努めて、修繕の対応が必要な場合は協議をさせていただき、施設の安全を確保し、安心して利用できるよう努めてまいりたいと考えております。以上です。

 

○議長(加来良明) 4番、高橋政悦議員。

 

○4番(高橋政悦) ぜひ事故等起こらないような体制をとっていただきたいと思います。それと、すでに体育館運営に関わる団体、体育協会なり町民有志なりが体育館建設に係る勉強会、これは行政と別に、個別にというかグループが勉強会等を私費でというか、自分たちでやっているという話を聞いております。要するに行政の考えと関係団体の方たちの考え方がちょっと違う方向に行くと、今動いている方たちが無駄になったりすると思うので、行政サイドも早急に行動していただいて、今動いている方たちと連絡を取りながら一つのものをつくっていくようなかたちが望ましいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) ただ今の件について私のほうから答弁させていただきます。昨年、たしか7月だったと思うのですけれども、私の各団体との懇談会。今年も今7月に大半のものは予定しておりますけれども、そのときに体育協会と文化協会と合わせて懇談会を行いました。体育協会はたぶん10名くらいの役員さんというかそれぞれの団体、バドミントンだとかいろいろなところを代表して合計10名くらいの方が参加されて、この問題についてお話をしました。そして今年から少し勉強会を始めようという約束をそのとき私も入った中でした経過がございます。それで今ちょっと動いているのかもしれないけれども、今回また7月にそういう会議を持って、具体的にどう進めようかという話をしようと思っていますので、そのときに更に皆の意見を聞いて、いつ頃の建設がいいだとかそういったことも含めて話し合いをしようと思っておりました。ただそのときにも私は、平成32年ぐらい、これはたまたま私の任期が平成32年度までですのでそのときにしっかりとした、いつ建てるかという方針も含めてある程度のしっかりとした年度。ここでは37年以降と先ほどの教育長の答弁ではありましたけれども、そういうことも含めて、あるいはその前にひょっとしたらできるのかどうか、それは財政だとかそういうことを含めながらそういう考えでいるということをまずお示しをして、じゃあそのために勉強会をしようということになっておりますので。これは必ずしも決定事項ではありませんけれども、今後その約束したことをしっかりと守りながらこういう体育館の建設に向けては進めていきたいという思いを持っておりますので、その辺についてもよろしくご理解のほどお願いしたいと思います。

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