平成30年第6回定例会会議録(9月18日_日程第2_一般質問 原 紀夫議員)

○議長(加来良明) 次に、7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 7番、原紀夫でございます。桜井議員同様、大変な災害が道内で起きたということで、日々大きな報道がされております。特に本町としても2年前に大きな災害に見舞われて多くの方に助けていただいたという面からすると現在日赤病院も支援に入っておりますし、また加えて本町の職員も出かけて頑張っているという状況下にあります。ホームページ等を開けてみますと、数が少ないと、清水町についてはもっと多く支援をしたほうがいいのではないかという書き方もされておりますので、たぶんそういうかたちになるのかなという期待をしているところでございます。一昨日、臨時議会で多くの質問をさせていただいたどんぶりまつりが開催をされました。私はあまり人が来ないのではないかということでずっと心配をしていたのですが、さにあらんや、あの会場に溢れるばかりの方が来ていただいて、大きな成功を収めたと。この中で特に私の心配していた職員の活躍というのは大きなものがございまして、敬意を表するところでございます。いろいろと意見等も私はお伺いをしておりましたので、来年度に向けて今回指摘をされた分についてはより改善して次回に向けて頑張ってほしいとこのように願うところでございます。

 さて、私の質問、桜井議員と同じように森林に関しての質問でありまして、過去あまり本会議で森林についての質問というのはあまりなかったという気がいたしますが、一連の法律の改正等々によってこれから林業経営等についても変わっていくという立場からいろいろな質問をさせていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いをいたします。

 私の質問、前段長々と書いてありますが、桜井議員の質問ともかなり重複をしてくるところが今答弁を聞きまして感じるところがありましたので、そういうところを極力外しながらお尋ねをさせていただこうと思っておりますのでよろしくお願いをいたします。

 2年前に清水町がまさにこの予期せぬ大災害を受けて、私も70数年生きておりますけれども清水町があの浅い10センチくらいしかない川が氾濫を起こして家を流し人の命も奪うなどということは誰もが想像しないような出来事でありました。しかしながらこういう大きな災害が起きたという原因はやはり今遅ればせながら森林経営管理法等が成立をして私有林の管理についてこれからやろうとしておりますが、やはり国有林に責任があるのだろうと。私は元国有林に30数年おりましたので、そういうところの責任は私相当感じているところでありまして、まさかこういう災害になるとは思わなかったという職員が大半だったろうと思います。さにあらんや、これからの森林経営というのは長く細くしっかりと木を育てて、しっかりと雨水等を木が保水して受けて、そして下流に圧力をかけないようなかたちにしていくというのが非常に大事だろうと私は感じておりますのでこの1問目にお尋ねをする分については先ほど桜井議員の答弁にもありましたが、今一度もうちょっと掘り下げてこの管理法について町がどのようなことを進めようとしているのかを具体的にお尋ねをさせていただこうと思います。

 2点目でありますが、先ほども森林の面積に触れておりましたけれども、清水町の森林面積、18,000ヘクタールありまして、うち国有林が大半で11,000ヘクタールあります。町有林が2,000ヘクタール、私有林が4,900ヘクタール、若干先ほどの数字と私に誤差がありますが、これはいろいろな調べ方によって数字が変わっておりますのでご理解をいただきたいと思いますが、この私有林の中で先ほども触れておりました、誰の山か分からないという理由で伐採や植林が全くできていないという面積について町はどの程度把握しているのか、もう少し深くお尋ねをさせていただこうと思います。加えて森林組合との関係はこれから非常に重要なポイントになると思いますが、先ほども触れておりましたように林業労働者は相当減っているというよりいないに等しいのではないかという認識をしておりますし、そのために国、振興局含めて業界に補助金を出して新型の機械を導入したりして省力化し、人がいなくても木材を切ったあとの整理ができるというかたちにしているというところにあるわけであります。この森林組合との協議、今までと違ってより深まりのある協議をぜひしてほしいと感じておりますが、そのことについて年間どのくらいの回数等やっているのかを含めてもう少しお尋ねをさせていただこうと思います。

 3点目でありますが、 耕地防風林の関係であります。たぶんどなたも感じていると思うのですけれども、春先の風の強いときに国道を通ると場所的に風の強いところがありますので、柵を設けたりしているところでありますけれども、土が飛んできて先が見えないという状況が間々見受けられているのはご存知かと思います。こういう状況が続くと事故にも結びつきますし大変な事態になるわけで、何としてもこの辺は止めなければならないという思いは以前から持っておりましたが、いかんせん森林法の規制から外れているということもありまして、やはり持ち主の判断で好きなように切って耕地を広げるということができる状況になっておりますので、管内的に見ると補助金を出して、道も出しておりますけれども、出して保護に努めるようなかたちも進めておりますが、町としては今後どういう考え方でいるのかということについてお尋ねをさせていただこうと思っております。私の質問4項目あって、1項目を外して今回臨んでいるのですが、以前からちょっと心配していることが山についてございまして、山火事の関係についてちょっと、若干触れさせていただこうと思っておりますのでよろしくお願いをいたします。後ほどこの山火事については今回の質問以外のところで質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。

 大きな項目の2項目目ですが、役場の本庁舎内の課の配置について見直してはどうですかということを、そのことによって、公務も業務も効率的な運営ができるのではないかと、こういう視点からお尋ねをさせていただきます。文化センターが今年から改修されておりまして、来年半分がまた改修されると。この機にやはりもう一度考え直してはどうかと、こういう基本的な考えでございます。

 現在1項目目として、本庁舎内に教育委員会はありませんけれども、私は以前も申し上げておりますが、やはりこの保健福祉課内の全課を教育委員会と合わせてまちのほうにつながりを持ってやれないかと。当然のことながら、保健福祉課は今保健センターのほうにありますが、子育て支援課が横にありますからこの連携というのは取れていると思いますが、全体を見てそういう対応をできないかと、こういうことであります。したがって、学校教育課と社会教育課と子育て支援課の連携というものをより密にするということで考え方をお尋ねをさせていただきたいと思います。

 2項目目であります。現在の企画課に財政を入れたらどうだと。財政を統合して、企画財政課にしてはどうだと、こういう考えでございます。そのことで事務の効率化がより図られるのではないかということからそういう点でお尋ねをさせていただいているわけであります。

 3項目目ですが、移住少子化対策だとか町内会担当などの専門的な職員を各課に配置して、より専門性のある業務を担っていただいて、町民との連携を密にしてもらうようなかたちにしてはいかがかと。特に今回婚活プロジェクトもできましたし、また大きな祭りも例年行われるということから見て、皆さんの努力は高く評価をいたしますが、よりやりやすい事業、行いやすい方法についてもうちょっと考えてほしいなと、こういうところでお尋ねをさせていただいております。

 4項目目については前段で申し上げた項目について、即何か月以内にやれとかこういうことではなくて、じっくり職員の考えもいろいろと聴取をしてこういうかたちにしてはどうなのだろうと、このほうがいいのではないか等々含めて協議をしていただいて今回の文化センター改修に伴ってちょっと考えをまとめてほしいなと、こういうことであります。

 以上の質問であります。よろしくお願いをいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは原議員のご質問にお答えをさせていただきます。

 まず、大項目の森林経営管理法による本町の私有林管理についての答弁をさせていただきます。その中の、小項目の第1です。森林管理法に対する町の見解に、森林経営管理法に対する町の見解についてでありますけれども、森林保全についての重要性はもちろん町も十分認識をしており、間伐が適正に行われない場合は、下層植生が消滅し表土の流出につながりますので、必要な間伐を行うことにより水源かん養機能や土砂流出防止機能を高め、災害に強い山づくりを達成することができます。

 森林経営管理法に基づく新たな森林経営管理制度を着実に実施することにより、間伐等の必要な森林を把握し、併せて譲与される森林環境譲与税の活用については、地球温暖化や土砂災害防止など本来森林が果たす役割や森林整備に必要な私有林の間伐等を進めてまいります。

 次に、私有林の2点目、私有林の適正管理面積の把握と森林組合等との協議の件についてでありますが、私有林には所有者が不明な森林もあり、適切な管理が行われているか把握していないのが現状であります。

 防災対策上からも、森林経営管理法については適切に進めていかなければならないと考えており、昨年度から森林組合とも会議や打ち合わせを行い、本年度に林地台帳を整備いたしますので、平成31年度から実施する森林所有者の意向調査を踏まえて、私有林の管理状況を把握し、適切な管理方法を指導していく考えであります。

 次に3番目、耕地防風林の保全の件についてでありますが、十勝特有の農村景観を形成している林地防風林が、農業経営の大規模化により利便性等から伐採され、近年、減少傾向にあります。

 耕地防風林については森林法の規制対象外であり、伐採届等の必要がなく、所有者の意向で伐採されるのが現状であります。耕地防風林は、強風による土壌の飛散などの農業被害を防止するために、開拓の歴史の中で広く整備が進められてきたことから、その必要性について多くの方に理解をいただき、保全していかなければならないと考えております。

 今後におきましては、広報紙等を利用して周知するとともに、伐採を行う事業者に対しましても再造林を勧めるなどの働きかけを行っていきたいと考えております。

 次に、大項目2点目。役場本庁舎内各課配置の見直しによる業務の効率化運営についてのご質問にお答えをさせていただきます。

 まず第1点目、庁舎内における各課の配置につきましては、業務が関連する課を近くに配置するなど効率的な業務運営に配慮し、町民の皆様が来庁された際に分かりやすい配置となるよう心がけております。

 役場庁舎建設当初は、学校教育課、社会福祉課、児童福祉課も配置していましたが、事務の電算化に伴うパソコン、プリンター、その他機器の配置などによる必要スペースの確保や、業務増大などによる人員増加などに対応するため、社会教育課が配置されていた中央公民館に学校教育課を移し、保健福祉センターの設置に伴い保健福祉課を配置し、後に子育て支援課を新設配置している状況にあります。

 教育と福祉では関連する分野がそれぞれ同一建物内で連携を図り、効率的な業務運営ができていると認識しております。

 ご指摘の子育てから教育への連携につきましては、幼保・小連携協議会において関係者が情報交換を行い、幼児教育と小学校教育の適切なつながりに取り組んでまいります。

 また、お子さんの発達の状態を幼少期から就職に至るまで記録できる「バースデーブック」の配布により、成長の過程で関わる保護者や関係者の情報共有を図り、適切な支援に繋がるよう取り組んでいます。

 今後も各課の連携により効率的な業務運営に努めてまいります。また、課の配置が原因となる業務運営の不都合が生じた場合には、効果的な見直しを行うことも必要と考えております。

 次に2点目の財政係の企画課への統合につきましては、健全財政の維持と人口減対策などの施策展開の調和という点では有効な面があると考えるところですが、戦略的で効果的な施策展開が求められている今、企画課が担う政策の企画立案と各課事業の連携を進めていくためには、まずは財源にとらわれずに豊かな発想と鋭い視点から施策展開を考えること、企画課には各課との結びつきをより強くし、牽引役としての機能が一層求められていること、企画課自らが地域公共交通などの担当事業を有していること、更に各課の所掌事務ボリュームの均衡などを考慮すると、これまでどおり、企画は施策展開の推進を集中して担い、財政は政策事業予算だけではなく経常経費も含め全体の財務運営を担うものとするほうがよいとの思いがありますが、議員ご指摘のとおり職員からの意見も今後聞きながら検討をしてまいりたいと考えております。

 次に3点目、移住、少子化対策及び町内会担当などの専門的職員を配置して専任化を図るべきとのご質問に対する答えでありますが、従来から移住・定住促進、人口減少対策や子育て支援策、町内会・農事組合の運営などについては、担当する課・係の事務分掌を定めて対応をしております。

 それぞれの課題は全国的にも地域の共通課題として国や道からの制度の紹介や自治体間の情報提供があり、また、例えば移住であれば本町のPRと交流人口の確保と連携した取り組みが必要であるなど、他の業務と不可分なところがあるため、分割専任化することは難しいところがありますが、喫緊の課題については各課において職員の業務配分を調整するなどの対応をしているところです。

 次に4番目のご質問、時代の流れや社会の変化の中で、それぞれの課題に対する手法も変化しており、情報の収集や国・道などの上部機関との連携を図りながら、地域の現状と課題を捉えて効果的な解決策を打つために、私も担当課あるいは関係する課も含めて情報の共有と十分な議論を行い、効果的な取り組みにあたっており、もとより担当部署の専門性をより高めて課題解決に当たりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

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○議長(加来良明) ここで休憩します。      

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

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○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、原紀夫議員

 

○7番(原 紀夫) それでは再質問をさせていただきます。町長から答弁をいただきましたが、順次再質問をさせていただくことといたします。清水町にも2年前大きな災害が出て、水源地がめためたに壊れたということもあったりして、やはり水をより大事に育てて森林がつくっていく保水力がしっかりと保たれて風が吹こうが何が吹こうが木は倒れないと。そして、順次毎年木が太っていくということが一番大事なことでありまして、今回特に町民こぞって、先ほども触れましたがあんなに太い木が流れるなんてどういうことだと。私自身大事にしていたナラの木がありまして、途中、公園の中をぐるぐる回って、きのこの採集を趣味にしておりましたので、していたときに、このナラの木はもう少ししたら舞茸が出るなと狙いを定めていたのですけれども、そっくり根元から、あの大木が影も形もなくどこへ飛んで行ったのかなくなったと。これは東日本大震災のあの流れたあれを思い浮かべて、車が木の葉のように流れて家も流れると。清水町にもこんなことがあるのかと驚いたわけで、特にそういうことからしてやはり木をしっかり育てて未来に引き継いでいくということが非常に重要だということは私も再認識をいたしました。

 いろいろな補助制度がありますが、町長の答弁もいただきましたけれども、この私有林の間伐を今後進めていくということであります。この間伐、そのままにしておくと全く木が太らないと、国有林が最たるもので、最終的に一般会計でやったときには金がなくて、一般会計から金が入らないということで、間伐はしたいのだけれどもできないと。できないまま10年20年と推移すると私と同じようにこじれて太くならないと。そして売り払いしたときには私の経験からいくと大根1本よりカラマツのほうが安かったという時代もありました。

 今幸いなことに、手入れのできているところは住宅を建てるような材にまで今成長をして、ヤニも取り除いて曲がりを何とか修正して曲がらないようなほうにどうするかということまで研究が進んでいるようでありますので、やはりこれからはそういうことに力を入れるべきだと思います。

 さて、お尋ねしたいのは補助制度がありますが、清水町の山持ちの皆さんが人工林の保育の中で補助制度を活用しているのかどうか。この辺についてちょっとお尋ねをさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 民有林についての補助ですけれども、活用しております。未来につなぐ森づくり推進事業が一応植生だとか、森林整備地域活動支援交付事業の間伐なども補助事業があります。それにつきましては、未来につなぐ森づくりにつきましては64ヘクタールぐらい。森林整備地域活動支援につきましては42ヘクタールぐらいが補助事業を活用して実施しております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 補助事業を活用していると。額的には大きな金額ではないのですけれども、ほかの町村も大いに活用していると聞いております。これから今回森林経営管理法が決まった後、町の財政、そんなにうちはゆとりがないと言われればそれまでですが、一部これからは町も山を育てるためには少しやはり町のほうからも補助をするとか、これから山の持ち主が分からないということになったときもいろいろな方法があるのですけれども、そういうことも含めて考える時期に来ているのかという気もするのですが、そのことについてはどのようにお考えでしょう。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 今回の法律成立が、確かに議員が言われるとおりきっかけかと思います。町のお金を入れていくかどうかにつきましては今後、先ほどから申し上げています31年からの意向調査にあたりながら、森林所有者の意見を聞いて、将来的な計画を立てていきながら、先ほども言いましたけれども町有林、周りにそういう森林があった場合には合わせて森林保全のために整備を考えていきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 補助制度についてしっかり考えていただくということでありますので1項目はこの程度にさせていただきます。

 2項目目ですが、先ほど桜井議員の答弁の中でも私有林の中に所有者が不明な森林があるということも言われておりましたし、全く押さえていない的なように聞こえたのですが、数字的に言うと何ヘクタールぐらい全く押さえているのだけれどもあとは分からないとか、その辺はなくて全く押さえていないのかもう一度ちょっとお答えをいただきたい。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 先ほどもちょっとお答えしましたけれども、森林経営計画の中では4,000ヘクタールぐらいございます。その中で当然町有林と民有林、私有林があると思うのですけれども、町有林約1,800、これについては100%経営計画ができております。今度民有林になりますけれども残り2,146ヘクタールぐらいが残るかたちになるのですけれども、その数字からいきますとまるっきり町のほうであまり把握していないというのは2,500ヘクタールぐらいあるのかなと。ただしその中でも天然林が1,500ヘクタールぐらいあって、人工林につきましては1,000ヘクタールぐらいかなというかたちで考えております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 31年度から実施をする意向調査によってどのような変化があるのか、これは分かりませんけれどもこの法律によって町も相当前向きにこれから考えて経営をしていくという姿勢というのは伺いましたので安心したところであります。そこで前町長にも同じような質問をした経緯がありますが、林務課の体制、清水町の農林課の林務課、係長さん長年頑張っておられますが、どうもそういう面からすると体制不足ではないかと以前から思っているのですが、前の町長は専門職がいないので必要だということを私にも言っていた経緯もありますが、この辺については現行の中でしっかり対応できると考えて、この法律を受けてこれからけっこう忙しくなる。先ほどの森林組合との関係も出てきましたけれども、もう少し幅を広げて仕事がしやすい体制にしたほうがいいのではないかという思いがあるのですが、町長でも課長でもどちらでもけっこうですがその辺についてはいかがなのでしょう。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 今の体制、職員の関係のご質問だったかと思います。林地台帳の面で昨年体制的にどうなのだろうという話をしました。森林組合との関係も保ちつつなんとかやっていきますという話でございました。乗り越えられると思っていますが今の担当係長が大ベテランになってきております。専門職ではございませんので、一般事務職で採用しておりますので、またいずれ、近いうちに異動も考えなければならないと思います。その辺での後継者づくりについては考えていかなければと思っております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 分かりました。私考えるに、そこは一番重要なところだろうという感じがいたしますのでご配慮をお願いしたいと思います。

 次に、3項目目。防風林の関係であります。防風林、いろいろ森林法で規制されている保安林、17ぐらい保安林がありますが、その中のひとつに防風林がありますが、防風林といえども幹線の防風林と支線の防風林、すなわち防風保安林、幅の広いかなりの風が吹いても持ちこたえられるような森林法に規制された防風林もありますし、本町のように畑の中に2列3列縦隊で植えている、これは幹線防風林と言っておりますけれども、この耕地防風林ですね。これはやはり農家の皆さんが大型機械を購入してそのことによってやはり邪魔だと、広くしたほうが仕事もやりやすいという面もあって、私も山周りが趣味なものですからあっちこっち出向く機会がありますが、年々伐採をして広げたりしているところが相当目につくなということがありますので、この辺についてやはりこの答弁をいただきましたように再度持ち主ともやはり疎通を図って、先ほど冒頭で申し上げましたようにやはり風が吹くと天気が悪くなって黄砂が中国から飛んできた以上に暗くなって走りづらいような状況というのは好ましいものでもありませんし、国道沿いは木をばっさり切って裸にしている状況も相当ありますので、これからますますそういう面が増えていくのではないかということが私は懸念されると思っておりますので、この辺について厳しく対応してほしいと思っているのですがいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 今議員が指摘されたとおりかと思っております。あくまでも森林法に該当しない耕地防風林でございますけれども、これについては確かに、先ほど町長から答弁がありましたように、風景のことだとか、それと今議員からも言われましたように砂、それと冬になりましたら雪、暴風で道路が塞がったりだとか、そういうこともいろいろあって、そういう防風林の大切さというのが確かに、個人所有のものかもしれませんけれども、今後はそういう大切さだとかそういうものについては広報とかホームページ等、そういうもので周知していきながら、なおかつ今回の環境税の中で来年から行われる調査の中でもそういうものの類があれば、そういうことについてもお話をさせていただきながら保全に努めていければと思っております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 分かりました。よろしくお願いをいたします。

 この関係の質問では最後になるのですが、先ほど前段でおさわり程度に申し上げましたが、実は私、長々と国有林に勤務していまして、この頃は山火事が少なくなりましたので、皆さん山火事は起きないのだろうと思っている人も多いのかという気がするのですけれども、私は非常にそこを心配しているところがありまして、昔は担当区事務所と言っておりましたが今は森林事務所と言っておりますが、私がここに、清水町に2年7か月勤務した際には帯広営林署と統合して12か所の担当区事務所があったのですが、今清水町に1か所だけしかないのです。したがってこの国有林の管理をどうするのかという心配があって、昨日ちょっと、私の町内に森林事務所があるのでお伺いをして聞いてみようと思って行ったところ、住んでいない。どこから通っているのかは知りませんでしたけれども、その前は稚内から来た人がいまして、「1人で単独作業ができないので困っているのです」とこんな森林官がおりましたので、今は西部の署長、清水さんという方で、植樹祭に来たときにもちょっと厳しめにお願いをした経緯があるのですが、山火事、仮に起きたら町としてはどういう対応をするのか。町有林を含めて、町有林で火が出た、山火事だとなると今現状どうなるのかということについて、難しいお尋ねでありますので、ちょっとこの辺についてお尋ねをさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 山火事ですけれども、これにつきましては一般的な火災と同じようなかたちではないかと思っております。今広域の中で、消防も広域化されておりますから、まずそこのほうの一報の中で、その町有林ばかりではなく、そういう私有林だとか国有林も含めて、その規模に応じたような、火災の規模に応じたような体制がつくられるのではないかと考えております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私も山火事が起きたときに消しに標茶のほうまで出向いて行って、弁当もあたらないで、一番先に山火事というのは先頭を切っていくと弁当があたらないようになっているのを知らないで、先に行ったものはほとんど弁当があたらないで、後続部隊がおいしいものをたくさん食べたという苦々しい経験がありまして、山火事だけは出したくないという思いがあるのですけれども、もし仮に出たときに、私が勤務していたときには鹿追町に集まって、十勝管内の山火事予消防対策協議会というものがあって、それぞれの町から町長さんも行く、私も町長にくっついてよく行ったりしていたのですが、今はそういうものも聞いたことがないので、なくなったのかと思っているのですがこの辺について理解しているでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 大変申し訳ございません。対策協議会については今はたぶんないと認識しております。過去にはあったというお話は聞いておりますけれども、今はないという認識でございます。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 事が起きてからではもう、うちの災害と同じように、まさか山火事になるとは思わなかったと、これから気温が高くなって乾燥して強い風が吹くと摩擦でも火が出るものですから、笹に火がつくと、風がつくと瞬時に広がるという危険なものがけっこうありますので、ないのは分かりましたので、やはり振興局なりに今後機会があるたびに山火事関係の予消防についてしっかり対策をしていればいいのですけれども、空中消火も含めて対応できる体制が広域消防団の中にしっかりあって、「さあ清水町で一部山火事、山奥のほうで火が出ている」と、「はい分かった」とヘリコプターが飛んできて上から消火剤を撒くとか、そういう体制がしっかりできていればいいのですけれども、どうもそんな感じではないと。一方、林道、町有林の林道、植樹祭で通ったぐらいでほかあまり認識はしておりませんけれども、消防車が安心して入れるような林道というのは私が林地を回っている限りではないという感じがしておりますので、ここについても認識を新たにしてもらって今後やはり振興局を含めて対応してほしいと思うのですがいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 確かに路網については整備がされていないところもたくさんあろうかと思います。万が一災害が起きて森林火災が起きれば空中散布等につきましても有効な手段になるとは思いますけれども、そこら辺の体制が徹底されているかというと、ちょっと分からないような現状にあるのは事実かと思います。今後につきましても、当然2年前に大きな災害を受けてその災害のときにも北海道、国、そういうところからたくさんの支援を受けておりますので今後も災害を受けた町として、森林火災も災害の一つです。そういうことも含めて、そういうことを想定することについて関係機関、北海道、森林管理所、国になりますけれども、そういうところと協議しながら、そして要望をしてこういう課題があるということを訴えていきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 大きな表題の2項目目に移らせていただきます。課の配置を変えてはどうですかというお尋ねをしておりまして、以前もお話をしておりますが、役場の中に入ってすぐの左側のコーナーが、幅広いトイレからこちらのほうがありますが、以前は私はよくあそこに勉強しに来ていただいて資料を紐解いていたのですが、非常に座り心地が悪くて何か見てはならないものを見ているような雰囲気等も以前はありまして、このごろはあそこへ調べに行ったことがないのですけれども、あの辺を含めてやはりもうちょっと考えて再整備、庁舎内の再整備を、町長も頑張って去年からおられるので、この辺を含めて全体的に考えたらどうですかという話をしているのと、文化センターの中に教育委員会があります。教育長を目の前にしていいづらいのですけれども、以前初めのころ、下にいたとき学校教育課はどこですかと聞かれたから、私「その左側の階段を上がってすっと行ったらすぐあります」と言ったらまっすぐ直行ですうっと行ってしまって、ぐるっと回って「どこか分からない」と来て私が連れて行ったことが何年か前ですけれどもありまして、現実に私もあまり教育委員会はなかなか厳しくて行かないのですけれども、先日牛玉丼でちょっと用事があって行ったときに見ても、どうも「中も狭いなぁ」という感じもしておりましたし、教育長のところはそんなに広いのかどうか細長いところがありますけれども、あの辺を含めてもうちょっと町民を含めてオープンなかたちで目につくところに「教育委員会に意見がある」とぼんぼんと行くぐらいのかたちのほうがかえっていいのではないかと思って、こういう提案を合わせてしているのですが、どうでしょう。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 今ご質問いただきました、まずは庁舎に入って左側のところの調べものをする場所ということで、情報コーナーのところのお話しかと思います。こちらにつきましては町のいろいろな資料ですとか、ほかの行政機関から来る冊子などを町民の方にご覧いただく場所として、情報提供の場として設けておりますけれども、その使い勝手等があまり好ましくないというご意見でございましたので、再度整理整頓なり内容等を見直して行きたいと考えております。

 また教育委員会につきましては、学校教育にアプローチがなかなか見にくいというお話もございましたので、これにつきましてもお客様がいらっしゃったときには分かりにくいようなご案内については職員が丁寧に、場合によっては同行してご案内をするということも普段から心がけるように伝えておりますので、またそういった対応で住民の方の利用に支障がないように対応してまいりたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 今の段階、現段階で文化センター全体の改修が終わっても、この教育委員会は現行のまま場所も移さない、現行のままやりたいと、こういう認識でしょうか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 冒頭町長からご答弁申し上げましたとおり、今の配置に至るまではいろいろな経緯等がございまして、住民の方の利用のところも考慮しつつ配置をしてきているところでございます。教育委員会につきましては学校教育課、社会教育課を一つの建物の中に配置をするというところが望ましいという判断でこれまで進んできておりますので、今回の改修でもその課の配置についての配置換え等の検討はしておらず、現状の対応で今改修を進めているところでございます。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 文化センター全体を見て、将来これからなんとしても人口が減少しないように歯止めをかけたいという町長の強い姿勢がいろいろな面に出てきておりますけれども、将来センターの管理運営等々について指定管理者に乗せてやるという考えは現段階で全くないのか、あるのか、この辺についてはどうでしょう。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) それでは私のほうからお答えをさせていただきます。指定管理者の指定ということでありますが、今社会教育課で文化センター、公民館、管理しております。文化センターのほうは舞台装置があるので、専門的な職員というか、専属の職員が必要ということもありまして、管内を見ますと、音更町の文化センターが指定管理を入れているという状況であります。これも専門的な技術を持った職員がたくさんいるという管理者なのですけれども、なかなか十勝全体で見ても指定管理を受けていただけるような会社が少ないというか、そういう法人が、もちろん町内にはおりませんし、町内にいれば検討も必要かと思っていますけれども、ただ検討していないわけではございません。今申し上げたとおり、学校教育ならびに社会教育係一緒になって子育て支援というかたちも理由としては理解していますけれども、その辺も含めて移ったときに指定管理者ということが出てくるかと思っていますので、いろいろ難しい問題を解決しつつ将来的には指定管理者を入れる考えは今のところは持っています。それに向けていろいろ整備しなければいけない部分も、課の配置も含めて考えていかなければならないと思っているところであります。現在の段階ではということであります。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 改修が終わったらすぐに変えれという私の論法ですが、ちょっと無理なのかと認識をいたしましたが、将来的に指定管理を受ける業界がないと、ゼロではないと思うのですけれども、町内になくても町外にはあるはずなのですが、その辺をいろいろと精査していただいてより公立的な運営ができて、しっかりできるということであれば職員の数を含めてこれからそう増やすというわけにはいかないでしょうし、技術が伴えば十分移り得る施設ですので配慮をお願いしたいというところでありますのでこの点については理解をするところであります。

 2点目の財政係を企画課に入れたらどうだと、こういう話をしているのですが、企画課の業務、幅広く大変な業務で責任のある中枢の課でありますから、よく分かっておりますし私も時々あそこを回って見ていて何かあればほとんどいない。幹部は留守というのが結構あったりして、大変な課だという認識もしておりますし、それと財政との絡みですけれども答弁をいただいたとおりやはりこの財政と企画の絡みについては現課の各種事業等々を含めて考えると答弁いただいたことも私なりにうなずけるところがありますので、後段で言っておりますように職員間でどういうかたちがいいのか疎通を図っていただいて、今のかたちが一番いいと言うことであればそれはそれとして結構ですので、そういう面も含めて今後検討してほしいと思いますがどうでしょう。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) ただいまご答弁差し上げた部分の中で検討もということでございますので、当然その時々でまたいろいろな事情が出てくると思いますので、十分に職員と町長とも意思疎通を図って対応していくことになろうかと思います。

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 4項目目については一連の流れの中でいろいろとこの答弁もいただいておりますが、私が一番危惧しているのは・・・・・・失礼しました3項目目ですね。今この災害を含めていろいろと町民に協力をしてもらって進めなければならないことが非常に多くなっている。そして町内会の構成についても相当年齢が上がってきている。芽室町あたりは担当制を採用しているが先日の議会等々でも新町長は担当制の人数を増やしたいということも言っているようです。特にそういうことからしても、うちの町も地域の担当制を増やすということの前段で私はどの町内会もそうだとは言わないけれどもやはりある程度サポートしてあげられる、町内会の活動を課でサポートできるような体制というのは年がら年中ではありませんけれども時期的にそういう配慮をしてあげれば町内会の運営等にも非常に良い結果が出てくるでしょうし、役員のなり手不足についても若干改良される面もあるのではないかという気がしておりまして、どの課にどの人をとかそういうことではなくて、その辺についても先ほど触れましたようにやはり職員間の疎通を図っていただいて相談の上で前向きに考えてほしいとこのように考えているのですがいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 町民の方々の活動等について滞りが出ないように職員としてどういうサポートができるかというところは、またご意見ご要望等の内容を考えながら対応し得るものを検討していくことになろうかと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 4項目目につきましては先ほどもお話を前段でいたしましたように今後、今日明日ではなくて若干時間をかけて職員間で連携を持って図っていただきたいということを先ほど申し上げましたので、そのことについての答弁は頂戴をいたしましたのでこれで終わらせていただきます。終わります。

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