平成30年第8回定例会会議録(12月18日_日程第1_一般質問 安田 薫議員)

○議長(加来良明)  一般質問を続けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 議長のお許しを得ましたので、4項目について一般質問をさせていただきます。

 まず1項目目は、人口減少に応じて自治体事業の取捨選択を考えてはという題目です。自治体の目的は住民の福祉の増進であります。人は自分が満たされてこそ他人にも優しくなれる。ところが、この10年間位は、職員の福祉意識が減退してきました。その大きな理由としては、職員が減少し、事業が増加したことによると思われます。すう勢的に事業が増加してきたため、多くの自治体は非正規職員を増やすことで対応してきたとありますが、本町ではどうであったかを伺います。また、人口減少に対応して自治体の事業の取捨選択があるかを伺います。

 2項目目。公園等のトイレの洋式化はということで質問します。この夏御影パークゴルフ場に来町したバスのお客さんで、パークゴルフ場のトイレは和式しかなく困っていた高齢者がおりました。アイスアリーナへ行けば洋式があるのですが、日曜日で休館であったため、アイスアリーナへは行けませんでした。そこでまちなかの公園等のトイレの様式化の状況等について伺います。

 3点目。単身者住宅の入居条件について。最近町内にはアパートがたくさんできております。供給が多いのだろうと思いますが、町の単身者住宅が空いているように思われます。入居条件にある年齢制限の緩和等ができないかを伺います。

 続きまして4項目目は、3つほどありますけれども、超高齢化社会に対応した地域包括ケア再構築について。清水町はこの問題に対しては各種施設等たくさんあり、また医療機関も多くあり、ほかの町に負けるようなことはありませんけれども、僕なりの考えで質問しますので、答弁をよろしくお願いします。1点目は、急速に大都市の高齢化が進んでおり、地方、わが町に大都市の福祉施設を建設してもらい、交流等は考えられないかを伺います。次に、町の福祉担当者は介護される側の気持ちを尊重するという共通認識を持って従事しておられると思いますけれども、本人が、これは介護者ですね、本人が望めば在宅での介護、看護、医療を提供し、単身世帯でも終末まで在宅を維持する支援ができるかを伺います。3番目に、地域包括ケアシステムは、自助、互助、共助に期待がかけられているが、今日本では地域内の人間関係のつながりの希薄化が問題とされているが、本町ではどうかを伺います。以上、よろしくご答弁をお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは安田議員のご質問にお答えをしたいと思います。

 まず1点目、人口減少に応じて自治体事業の取捨選択の考えはという質問に対する答弁でございますけれども、全国的な人口減少と高齢化が進行する中、国が新たに取り組む制度の実質的な担い手として、地方自治体の業務が拡大していく現状があります。また、業務内容も高度化・専門化するとともに、幅広い対象者に応じた対応が求められ、職員の業務範囲はより深く、より広くなっています。一方で本町においては過去に財政状況の改善に向けて職員の採用を抑制してきたこともあり、限られた人員を動員して対応してきており、また、臨時・非常勤職員については従来から保育職場、牧場、公園管理など限られた分野の中で拡大をせず対応してきているところであります。人口減少に対応した事業の取捨選択があるかとの点につきましては、時代に応じて事業の効果が薄くなったものなどについては縮小や廃止の見直しはできていますが、必要な事業については対象者の減少を根拠に廃止することは簡単に判断できない面もあります。いずれにいたしましても事業推進の選択は、住民生活をしっかりと支えること、町の発展につなげる新たな取り組みを進めることを念頭に、持てる財源と町の資源を効果的に投入して持続的な運営ができるよう判断していく考えでおります。

 次に2問目、公園のトイレの洋式化はについての答弁でございます。市街地の公衆トイレについて身体障害者用の洋式のみ設置しているところは、日の出公園、御影公園、中央公園の3か所。男女とも1個ずつ洋式を設置しているところは有明公園、御影本通の2か所となります。清水公園には下側の駐車場にあるカリヨントイレに身体障害者用1個、男子用2個、女子用3個を配置しております。パークゴルフ場内のパノラマハウスには男子用1個、女子用1個を配置しております。上側の駐車場にあるログハウス調のトイレには身体障害者用1個を配置しています。洋式の設置がないところは清水霊園のほか、児童遊園地など住宅地に設置した公園の仮設トイレが本通り公園、西文化児童遊園地、御影鉄南中央公園、桜ヶ丘公園、大平遊園地の5か所となります。なお、議員ご指摘の御影パークゴルフ場のトイレにつきましては、新年度に男女各1個の洋式化を計画しているところであります。

 続きまして大項目の3番目、単身者住宅の入居の条件についての答弁でございます。御影単身者住宅は特定公共賃貸住宅として国の補助を受けて建設されたものです。特定公共賃貸住宅の補助要件として、公営住宅に入居できない収入階層の方で同居親族がいない若年単身者向けの賃貸住宅として、収入中間層のニーズを対象に御影単身者住宅を建設いたしました。年齢制限の緩和につきましては、若年の定義について、町の裁量にて決定できる部分もありますので、実施に向けて検討してまいりたいと思います。

 次に大項目の4、超高齢化社会に対応した地域包括ケア再構築についてであります。その1点目、大都市の福祉施設を建設してもらい、交流等を考えられないかとのご質問ですが、都市と地方との長い交流の中において可能となった事例があるようですが、自治体間の交流や利用者の意思の尊重などを条件として実現したものだと考えられます。都市部においては、用地の確保や設置費用などの問題から、特養整備に苦心されていると言われておりますが、介護保険施設の整備にあたって、必要なサービス量として、都市と地方のどちらで介護保険事業計画に位置づけしていくこととなるのか、また、このことにより介護給付の財源はどちらが負担するのかなどの整備が必要であり、また、この事例においては、住環境の変化や入所者のストレスを懸念し、遠隔地の特養建設に批判の声もあったようであります。町といたしましては、介護保険制度の動向や他の自治体の事例など、今後も注視してまいりたいと考えております。

 次に2点目のご質問でありますが、その答弁であります。福祉担当課において、利用者やご家族との面談を行い、また、ケアマネージャーをはじめとして、その方に関わる医療や介護の専門職により会議を持ちながら、利用者の意向に可能な限り沿った中で介護サービスの提供に結びつけているところであります。自宅や住み慣れた環境において、最後まで過ごしたいと望んでいる方は多いのではないかと考えておりますが、そのためには、ケアマネージャーやホームヘルパー、訪問看護など、医療と介護の連携が必要であり、利用者が望む生活の実現に向けて連携しながら対応していかなければならないと考えております。しかしながら、本町においてはお一人で生活されている利用者に提供できる24時間対応のサービスの体制がなく、介護施設や医療機関を利用することが必要となる場合もあるものと考えております。

 次に3点目の地域包括ケアシステムにおいては、各種の生活課題は自助、互助、共助に加え、公助との連携によって解決していくことが必要となります。それぞれの関係は、基本となるものが自助であり、自らの健康に注意したり、介護予防活動に取り組んだりするなど、自身の生活課題を解決し、また、共助となるのは介護保険制度などであり、要介護者等が尊厳を保持し、有する能力に応じて自立した生活を営むことができるよう支援するものであります。互助は、それぞれが抱える生活課題をお互いに解決し合い、支え合うことができることであります。ご指摘のとおり、人間関係の希薄化が言われているところですが、本町においては、現在、地域サロンが8か所開設され、また、地域カフェとして3店舗の方にご協力をいただき、地域住民同士が支え合う取り組みがされておりますことは、大変心強く思っているところでございます。しかし一方では、なかなか自宅から外出する機会を持たない方もおられますので、地域サロンや地域カフェ等の場に参加していただき、お互いを支え合う関係づくりができるよう、また、今ある地域サロン等の活動が長く続くよう、今後においても取り組んでまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 1項目目ですけれども、私もこの場に立って20年、職員の皆さんの移り変わり等を見てきましたけれども、顔が見えるうちは良かったのですけれども、最近になって若い職員との接点がなくなるとどうしても希薄になってきているような気がします。また若い職員が地域にどれだけ出ているか、またいろいろな活動をしているかということも注目しているのですけれども、その辺の指導というか、行動等は指導していることはありますか。新人職員ですけれども。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 職員の研修についてでございますけれども、採用の初日に一般的な事務的なこと、法的なことにつきまして研修を行い、また、十勝の帯広で行っております研修会、初任者研修等におきまして、例えば電話の接遇でございますとか、対人関係のいろいろな接遇ですとか、そういったものの研修を行っているところであります。特に庁舎外に出て住民の方とこういった接点を持ちなさいというところについては特別な研修は行っていない状況でございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 採用のときに、役場に入ったときにいろいろそういうありきたりの指導はしていると思うのですけれども、地域に出て町民との接点が大事かと思うのですけれども、特にその辺だけお聞かせ願います。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) それぞれ配置された業務の範囲にもよるかと思います。特に窓口等で内勤が中心となる職員につきましては、これはなかなか業務の中で外に行くということは難しいところかと思いますが、お客様が庁舎に来庁されたときの対応としての心得等につきましては各職場において上司のほうからの指導等も含めて能力の向上に努めているところと思っております。また、庁舎外に出て行う業務等もございます。こちらにつきましても最低限の心得というものを持ちつつ、お客様との対応の中でトラブルがないようにこれも各課において十分な対応ができているものと考えています。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) それで、私ども議員側は、私が入ったときはもう2人がけの椅子もありまして、たくさんおりました。前はそんなに変わっておりません。その辺で先ほど言っています、事業だとか役場の職員の数はなかなか減っていかないかと思うのですけれども、全体的に見たら減ってはおりますか。あとは仕事の量が、先ほど答弁で多様化しているしいろいろ仕事の量は減らないということを言われたのですけれども、その辺の関係を答弁願います。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 職員の数につきましては午前中でも話題がありましたけれども、財政が非常に厳しかった時代、行革によりまして職員の採用を一定期間抑えるというところに取り組んできております。ピーク時は200人を超える職員数でありましたけれども、現在は170人を切る状況になってきているという実態でございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 先ほどの答弁の中で取捨選択はやむを得ないところは考えていくということですので、職員の仕事の量が減ることが一番かと思うけれども、今の時代はやはりいろいろな専門的なもの、また、1人の人間が言うことも組み入れなくてはいけないこともあって、多様化しているということですけれども、その辺はもう率先して減らす理由をしっかりして事業等は減らしたほうがいいのではないかと思うのですけれどもその辺はいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 先ほどの答弁にも触れていますけれども、制度的なもので当然やらなければならない業務というところについては調整ができないところでありますが、それ以外の独自の判断でできる事業、こちらにつきましても基本的には住民の方々へのサービス、福祉の向上というところで選択をされていくものでございますけれども、それに関わる手間と言いますか、そういったところにつきましてはその都度工夫をしながら職員に過度な超過勤務にならないような対応を各課で工夫をしてもらっているところであります。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) この間パワハラがありましたけれども、私は仕事をしっかりして町民向けには良い職員だったと思っていたのですけれども、ちょっと残念なことかと思います。まだ優秀な職員ですので、今後ともその職員が萎縮しないでしっかりした仕事をしていけるように町長部局の幹部のほうはしっかり指導していってほしいと思います。

 次に、公園のトイレ洋式化については、先ほどかなり洋式化されているということで聞きました。この普通のぼっとん型から洋式化するのに経費がそれほどかからなければトイレのスペースだとか、器具等はそんなに高くないかと思うのですけれども、どのぐらいの進度で進んでいきますか、今後。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 先ほど町長のほうから答弁したようなかたちの中で今のところ改善してきておりまして、今現在というか予定しているのが御影のパークゴルフ場というかたちの中で認識しております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 計画どおりやっていただければそんなに予算もかからないでできるかと思いますので、今やはり年配者、またよそから来た人らは必要とするものなので、しっかり進めてほしいと思います。

 単身者住宅の入居条件についてはすっかり聞きましたからいいと思うのですけれども、私がこの単身者住宅の入居条件についてということを町の広報紙に載ってからそのあと僕の知り合いから、教員住宅のほうも空いているのだけれどもどうなのだと言ってくれと言われたのですけれども、これは議長のほうに報告していなかったので言わないのですけれども、それについては次回の、私は次回ないかもしれませんけれども、次の者が質問していただきたいと思います。単身者住宅の入居条件については答弁はよろしいです。

 次4番目です。先ほど僕も冒頭、清水の環境は進んでいるとは思うのですけれども、新得、鹿追に比べたときにはちょっと施設とかいろいろな医療だとかある割には西部4町では先に出ているという感じがしないのですけれども、その辺はもう少しアピールして、清水町の在宅福祉だとか福祉の関係はこうなんだというアピールに関してはもうちょっとしてほしいと思うのですけれどもいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(青木光春) 近隣町村と比較してということでございますけれども、私どもといたしましては施設の部分、それから医療の部分等で決して近隣町村には負けている、勝ち負けではありませんけれども、比較して劣っているということは思ってございません。特に地域密着型なんかは、これはやはり町民向けということもございますので、なかなかそれを他町村に云々ということはしたところで、よその町の方が清水の地域密着型に入れるかというとそういうわけではございません。一定の条件等もあり可能な場合はあるのですけれども、基本的にはそういうものでございます。そして広域型の部分につきましてもベッド数は他町は100床ですとか120床というところはありますけれども、私どもの特養につきましてもそこまでは至ってはいないのですけれども、他町村の方の入所ということも多く聞いておりますので、そういった面ではよその町でなかなか入れないという方も多くおられまして、あるいはいろいろなご家族の状況等で本町の特養等に入所を希望される方のお話も聞いておりますので、具体的に直接的にPRして云々ということは、これはしておりませんけれども、やはりそこそこの居宅介護支援事業所ですとかケアマネさんですとか、それから各町村の介護担当ですとかそういったところでいろいろな空き状況を確認しながら、そして清水のほうを希望されるということもあろうかと思いますけれども、そういった状況の中で今進めているということでございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 力強い答弁をいただきました。僕ももっともだと思っていますので、もう少し宣伝していいというものではないけれども、やはり清水町はその件は本当に進んでいますよという話をしっかりしていってほしいと思います。先ほどの答弁で単独世帯で終末までというところがちょっと無理かという聞こえ方がしたのですけれども、その辺の、清水町もいろいろありますから、連携だとか町がやはり筆頭になって音頭をとっていくようなことで、もう少しこれを進むことはできないでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(青木光春) 都市部の介護サービスの事業所においては24時間対応ということで事業を行っている事業者があるということでございます。ただ本町におきましてはいろいろなニーズの中で事業者の参入というのがなかなかないということでございます。そんな中でお1人でお住まいの方が希望はもちろん自宅で最後までということが多いかとおもいますけれども、やはり私どもも単身世帯の方をそういう状態の中で1人でお家のほうに置いておくということは我々も不安でございまして、必要があれば医療機関、それからなんとか介護事業所に、施設のほうを利用していただくということが本人にとってはどうかというところはありますけれども、遠く離れたご家族も中にはおられると思いますけれどもそういった方、それから我々も一つの安心の部分もあって、いつどういう状態になるか分からないというところがありますので、現実的に今の清水の中で24時間対応してということにはなかなか難しいのではないかと考えております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 私の質問に関して大体全て理解できました。私は22年前におそらくパークゴルフ場の有料化というところから一般質問に入ったかと思います。今日最後、パークゴルフ場のトイレで終わりましたけれども、本当に長い間お世話になりまして、今後とも皆さんと共に頑張っていきたいと思いますので、質問はさておいて、あいさつをして終わらせていただきます。

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