平成30年第8回定例会会議録(12月18日_日程第1_一般質問 口田邦男議員)

○議長(加来良明)  日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 今回私は2件について質問させていただきます。1件目は町長、2件目は教育長の質問となりますが、よろしくお願いいたします。

 まず1件目でございますけれども、町財政の現状と今後ということについて質問をさせていただきます。町財政は現在、そして今後どうなっていくのだろう。私、そして町民の誰しもが関心を持ったことだろうと思っております。平成14年から行財政改革推進計画に取り組み、当初は財政破綻も夕張の次は清水町だとも言われておりました。また、平成大合併の問題では借金が多い町ということで、近隣町村からも敬遠され悔しい思いをしたことも昨日のように思い出されます。事実、当初は約270億の借金を抱え、基金も底をつく寸前のシミュレーションではなかったと思っております。しかし、行財政改革に取り組み、町民全員の我慢により、現在では健全財政の仲間入りができたのではないかと思います。二度と財政破綻の道へは進みたくない。全町民の願いではないでしょうか。しかし、現在も多くの事業展開が行われております。将来財政は大丈夫なのか、不安な一面も感じられます。町担当者による綿密な計画のもと、財政推計を立てながら実施をしていると思いますが、改めて町長の口から町民に対して安心ができるご答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。その点につきまして、次の5点についてお伺いをいたします。

 1点目、基金についてです。平成29年度末約35億円。今年度末の予測はいくらぐらいになるか。また、今後の推移はどういうかたちになっていくかをお伺いいたします。

 2点目、台風10号による災害復旧費、今年度見込みを入れまして52億4千万円。実質町負担額は1億3900万円となっておりますが変わりはないのでしょうか。また、今後この河川や排水路、非常にきれいになりました。この維持管理、これはどういうかたちで行っていくかをお伺いいたします。

 3点目、債務残高。現在本町の借金と呼ばれるものはいくらあるか。また、今後はどのように推移していくかをお伺いいたします。

 4点目、実質公債費率。平成29年度6.2%。昨年より0.7ポイント改善されたということでございますが、その理由と今後はどういうかたちになっていくかをお伺いいたします。

 次5点目、今後の大型事業の見通しについてお伺いをいたします。財政推計によりますと、平成35年までは債務残高が多くて、大型事業はそれ以降になると聞かされておりますが、いかがなものでございましょうか。以上1点目の質問でございます。

 次、2件目でございます。町民バスの関係でございますけれども、町民バスの小型化の考えはということで、質問をさせていただきます。現在町民バスとして大型バスを保有し運行しておりますが、その運行に疑問を感じております。本来、町民のためのバス運行がなされているでしょうけれども、規制があり、利用したくとも利用ができない、それが現状でございます。まず、現在の利用状況は。利用人数、30人以上は何日、30人以下は何日、そのうち1泊は何回か。ということで、町民サービスのための運行が少ないのではないかと考えられます。今後はこのバスを小型化し、町民バスを重点とした運行にすべきと考えますが、いかがなものでございますか。以上2項目について質問させていただきます。よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは口田議員のご質問にお答えをいたします。

 大項目の1、町財政の現状と今後ということでございます。まず1番目から5番目まで順を追ってお答えをさせていただきます。

 1点目の基金については、平成30年度末で約33億円と見込んでおります。また、平成31年度以降につきましては、各年度決算で30億円程度を維持しながら推移するものと見込んでおります。

 次に2点目、台風10号による災害復旧費の関係ですが、実質の町負担は平成29年度決算主要政策成果表でお示ししたとおり、1億3900万円程に変わりありません。河川、排水路の今後の維持管理につきましては、災害時に被害拡大を招かぬよう河川補修や排水路雑木伐採を強化していく考えであります。

 次に3点目、債務残高につきましては、一般会計、水道事業会計、下水道事業会計の地方債残高、御影畑総償還金、駅前ハーモニープラザ建設費補助、消防事務組合地方債に対する負担見込みを合わせまして、平成30年度末では約120億円になります。今後の推移については、本年度から着手した文化センター大規模改修工事や次年度の保育所建設工事などにより、平成31年度末で約137億円と見込んでおり、平成32年度以降、徐々に減少していく見通しであります。

 次に4点目の実質公債費ですが、平成29年度では前年度比マイナス0.7%(厳密に言えばポイント)の6.2%となりました。これは、水道・下水道事業会計の地方債償還財源とする一般会計繰出金が減少したことが主な要因としてあげられます。また、今後の推移については、減少傾向であった一般会計の地方債償還金が次年度以降増加に転じ、平成36年度に約13億6,000万円でピークとなる見通しであります。これに伴い、実質公債費比率も上昇し、平成36年度は12%となる見通しですが、平成37年度以降は下降していく見通しであります。

 5点目の今後の大型事業の見通しについてですが、議員ご指摘のとおり、債務状況の将来見通しを考えますと、早くても平成35年度以降の実施と考えております。

 以上、私からの答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) 町民バスの小型化についてお答えをいたします。

 町民バスは、町民の福祉の増進を図ることを目的として運行しております。平成17年4月より、町民バス2台の運行から1台での運行としており、その後、運転技術員の退職により、平成22年から民間事業者へ運行委託し、現在に至っているところです。

 平成30年11月末現在の町民バス利用状況ですが、運行日数64日、延べ利用人数1,510人となっております。この内、30人以上の利用は17日で、宿泊を伴ったもの2団体、30人未満の利用は47日で、宿泊が伴ったもの7団体となっております。

 町民サービスのための運行が少ないのではとのことでございますが、平成17年に町民バスを1台で運行する際に使用できる団体を制限し、乗車人数を20人以上と定めたところです。例年、7月から9月までの夏期期間に利用希望が多くなり、希望する期日に利用できないこともありますが、期日の変更を行うなどしていただき運行している状態にございます。今後、乗車人数を15人以上で利用できるよう運営管理規則を改正し、多くの団体等に利用していただけるよう見直しを図ってまいります。

 また、ご質問の町民バスの小型化につきましては、現在の町民バスが平成7年に導入してから23年を経過しておりますことから、更新時期、利用状況を踏まえ、小型化について十分に考慮のうえ、検討してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それでは若干再質問をさせていただきたいと思います。第1点目の基金の関係でございますけれども、今町長からの説明によると、今年度の平成29年度末の35億からみると若干基金は減るということですね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) ただ今ご答弁申し上げましたとおり、現在の予算の状況等においての平成30年度末の見込みといたしましては、約33億という内容になっております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) ということは減るということですよね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 29年度末よりは若干減るということになります。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) その要因は。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 現在大きなものといたしましては、文化センターの改修事業なども持っておりますので、そういった事業のやりとりの中で若干基金が一旦減るという状況になろうかと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長にお伺いいたしますけれども、この基金ですね、町長の考える基金の、どのぐらいが理想だと感じておりますか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 一番難しいご質問、自分の家の貯金がいくらあれば安心できるかというのと同じような部分もありますけれども、過去にもいろいろ基金がぐっと減って1億程度まで落ちただとかそんな場面があったのですけれども、そのときに一応目標として30億の基金を積み立てるという、私はまだ職員だったときですけれども、そんな目標を立てながらまちづくりをしてきたと。ただ、そういった中でやはりなかなかまちづくりに対する予算が使えなくて、皆さんに職員の給与カットも含めて町民の皆様にすごく不自由な、不便な思いをさせたということがありますので、私といたしましてはここで、30億で一つの目標を達したこともありますので、それよりは減らないような状況の中でうまく今まで我慢してもらって、まちづくりが停滞した部分にお金を少しつぎ込みながらというようなことを考えておりますので、基本としては30億を目標にしながら、今それをオーバーしていますけれども、当然のことながら来年から保育所の建設に着手するだとか、それは起債を借りてやりますけれども、そんな大型事業を年次別に並べまして、我慢するものは我慢し、もう我慢しきれないものはそうやって始めてということの中でうまくそれを回しながら少しはしっかりとした基盤を築きながら、でも積極的なまちづくりのためにお金も使わなくはならないかと。そんな思いで目標としては30億という目標を持って今後もやっていければという思いは持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 私も基金については、今執行していく上では30億というのはやはり一つの線だろうと僕なりに思っております。だがしかし、もし災害が起きた場合、前回みたいな台風10号の災害では事業費がやはり50億ぐらいかかっている。これは激甚災害でカバーできたから1億なんぼで済んだけれども、災害が出たから必ず激甚災害の指定を受けるとは限らないと、それをカバーするにはやはり50億ぐらいは目標にしてやっていかなくてはならないのではないかと、そういう目標で町長、執行にあたったらいいのではないかと思うのだけれども、そういう考えはありませんか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 貯金というのは何十億あっても、我が家の貯金も大したない貯金ですけれどもそんな場面があります。いろいろなところで必ずしも他所の町村や何かに比べて多いという場面でもありませんけれども、でもうちの財政規模としてそれなりに循環をして何とか単年度もうまく運営できるということの中になっておりますので、50億を目標にするとまだまだ皆さんに我慢をしてもらわなくてはならない部分がいっぱいありますので、当初の目的が達成された中で、それから今やはり積極的にいろいろな面で皆さんと一緒にまちづくりをしていかなければやはりあとから後追いでいろいろなことをやってもかなりそのお金がいっぱいかかる、倍以上かかるだとか、いろいろなことが出てくるのではないかと思いますので、50億、それには越したことはないけれども、そこまで高い目標を持つことなく、当面の目標としてきたのは達成されたので、これからは積極的な部分を持っていきたいと、そんな思いを持ちながら今後もやっていきたいという思いは強く持っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長のおっしゃることはごもっとも、分かります。でも最近特にとんでもない自然災害が起きているものだから、万が一起きた場合どうなるかということを考えた場合にはやはりちょっとそこら辺も考えたほうがいいのではないかということで今発言しているのだけれども、あくまでも現状維持の30億をこれからも維持するのだと、あまりそれにこだわらないで、なるべく50億を目指してやっていっていただきたいと思います。以上です。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 実は、激甚災害に指定されて、それから私も町長になった平成28年の災害から平成29年の2月に町長となりました。そのときにやはり一番心配したのは、この災害によって大きないわゆる町の財政が厳しくなるのではないかということも大分懸念されたところで、おかげさまで激甚災害ということで、平成28年、29年、30年をずっと振り返ってきますと、その災害の中でも逆に少しお金は貯金できるような状況も生まれてきております。それだけ国の支援だとか、特別交付税でいろいろまたプラスした部分があっただとかということで1億3,900万の災害の部分の支出をしておりますけれども、そういう中であってもどちらかというよりもプラスの中で基金が積み立ててこられたということもありますし、心配ですけれども、心配ばかりではまちづくりはできないなという思いを持ちながら、とにかく今は、今まで内向きになってきたまちづくりをどうやって皆さんと一緒に元気なまちづくりをして、人口減少もこれからどんどんどんどん起きてきますけれども、どうやってそれを最小限に食い止めるかだとか、そんな策を積極的に持っていかなければ、これから5年後、10年後に貯金が50億になってからやってもなかなか、今がやるタイミングではないかという思いで町政を進めているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 私の言うのは、どうしてもこうしても遮二無二やれということではなしに、そういったことを頭の中に置いて執行していただきたいということでございますので一つよろしくお願いします。

 次ですけれども、台風災害の関係。これは今町長がおっしゃられたとおり、あの数字は変わらないと、そういうことですね。それで、河川、それから排水路、これは非常に今きれいになりました。全く新しくなったというぐらいきれいになったのです。これをまた放置したらまた木が生えて、川だか何だかわけがわからないようなことになるのです。何年もしないうちに。そういうことにならないような対策というのはやはり考えていかなければならないので、それらの具体的な考えは持っているか持っていないか一つお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 町長の答弁からもあったように、排水路、河川も合わせてそういうものについては強化していくというかたちの中で総合計画の中にも排水路の、議員が言われたとおり、災害によってかなり排水路もきれいになりました。そこは最低限度のそういう維持をしていくというかたち。それと、補助災害で受けたところばかりではございません。そのほかについてもやはり伐採だとか排水路の環境整備をしていかなければいけないものですから、そこにつきましても強化はしながら、あと多面的機能支払交付金の中で地域のほうにもお金がおりているところもございます。そういうところと協力をしながらより強化的に環境整備に努めていきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 排水路、河川の管理については私はあまり分からないので、河川のブロックが敷き詰めてありますね。その間から木が生えて、かなりもうもうと茂っているのです。これはかえって根っこがはびこってブロックが丈夫になっていいのだと解釈していたのだけれども、それはどうも違うような、今回の災害を見るとそれがかえってあだになったように感じられるのですけれども、そこら辺の分析というのはどうしておられますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 確かに法面について、今回の補助災害とかの復旧については、法面などの特殊加工とかいうかたちの中で、直してもすぐまた雨が降ったりとかするようなかたちがありますので、そういう法面を保護するという保護をしております。基本的に木なのですけれども、今回の災害でそこの木にいろいろなものがひっかかって、それが弊害となって対岸のほうの浸食を起こしたと、そういうことになっております。基本的に法面だとかそういうところには木は生えないようなかたちの中で流れを阻害しないようなものが原則となっておりますので、今回につきましては全部被災を受けたところは切っておりますけれども、そのほかにもまだまだたくさんあるのは現状でございますので、そういう支障となるようなものについては伐採していきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。次、公債費比率の関係ですけれども、その前に債務残高の関係ですけれども、今ご説明を受けた段階においては、今年度末では120億ぐらいになると。当初私ここに書いてあるように平成14年の270億という数字は、基礎数値は同じか、どうですか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) いただいているご質問の内容でほぼ間違いないと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それによると非常に短期間、10年か十何年のうちに非常に債務も減らしたと、借金も減らしたなと思っております。若干、近年2、3年は事業が多いので増えるということですけれども、それ以降また徐々に減っていくということでございますので、なかなか努力されていると思っております。ただしこれは、これ以上事業を展開しないということでの数字でしょうね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) お示ししている推計につきましては総合計画等で今後ある程度実施を予定している計画のものを想定した借り入れに基づく償還、こういったものを計算しております。当然償還金の中にも地方交付税等で措置されるものもございますので、そういったものの見合いをしながら全体的な調整をしているというところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。次に移ります。公債費比率。非常に、とんでもない改善のポイント。0.7ポイント改善されたと出ておりますけれども、これは非常に素晴らしい数字ではないかと思うのだけれども、こういうことはどういうことが原因なのかということで思っていたのですけれども、いろいろ町長からも説明がございました。2024年には12%ぐらいにまで上がるということでございますが、それ以降は大した心配しなくてもいいと理解してよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 楽観せずに緊張感を持ちつつ対応していきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 次、大型事業の今後についてでございますけれども、今後考えられるのは体育館、あるいは研修会館、御影公民館、御影消防分遣所等々が考えられますが、これらの事業については先ほど町長から言われたように、35年度以降ということになるのですね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 先ほどご答弁のとおりでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。ちょっと私が心配なのは、いろいろ事業を展開しているのだけれども、起債で借りて、それが交付税算入で70%戻ってくるということでどんどんどんどん事業を展開していく。それはいいのだけれども、交付税が戻ってくるのは20年か25年かけて戻ってくるという説明だったと思うのだけれども、そんな気の遠くなるような、20年か25年と俺は生きていないかもしれないけれども、それぐらい長い期間で戻ってくるので、そうなると非常にどうなのかなと。違うか。間違っていたら指摘してください。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 地方交付税にルールとして措置される借入金につきましては、償還の年限というのが定められておりまして、実際の償還の期間に合わせて交付税が交付されることになりますので、予定よりも長いから心配だというところはないような、そういう数字を実際にやり取りしての仕組みになっております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それは私の解釈が間違っていたかもしれません。償還が10年だったら、10年かけて交付税は算入されてくるということなのですね。分かりました。それならちょっと私の考えは間違っておりましたけれども安心しました。いずれにいたしましても、いろいろと大変でございましょうけれども、財政は一番の要でございますのでひとつよろしくお願いいたしましてこの質問は終わります。

 続いて町民バスの件ですね。町民バスいろいろとご答弁をいただきました。非常にこの規制がありまして、利用したくてもできないという現状なのです。正直言って。この規制というのはどういう規制があるのですか。大きな規制何点か教えてください。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) 現在の規制としましては、1日の走行距離が300キロメートルを越えないようにする。それから、基本的には宿泊は認めていないということです。それと、乗車人数は20人以上としてございます。基本的に年間の使用回数を1回ということで制限させていただいてございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 今利用団体あるいはその他について、この20人というのはなかなか確保するのは難しいのが現状なのです。だから利用したくてもできない。唯一老人クラブを例に挙げれば、単位老人クラブで20人以上なんてまずいないのですよ。お年寄りにしてみれば唯一の足であって、近くの温泉でも送り迎えしてくれるかもしれませんけれども、なんぼ年寄りといえどもやはり管内だけでなく管外へ出ていろいろなものを見聞したいという気持ちは十分持っているのです。だがしかし、やはり金銭的な問題があるので、そこら辺も非常に老人クラブの会員の減少にもつながっていくし、ちょっとそういった面の町民福祉の面について考え方が甘いのではないかと思っておりますが、その点はどうですか。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) ご指摘のとおりだと思います。現在バスが一台ということもありますので、ある程度制限しないとなかなかいろいろな団体が利用できないということもありまして制限させていただいております。その点もありますので、先ほど教育長から答弁がありましたとおり、利用人数を15人以上ということで緩和させていただいて運用を図ってまいりたいと考えてございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 規制はあるけれども、町長がOKを出したらその限りではないですよというのも一部あると思うのです。それで一泊したところも数字に出ておりますし、20人以下で走っていることもあるし、それはやはり町長が認めたからできることであって、その町長が認めたということは、何も福祉の面ではないのです。ある大会の選手の合宿だとか、送迎だとか、そういうものにほとんど使っているのではないかと思います。だからちょっと町民バスの運行からかけ離れているのではないかと。選手の運行のための町民バスではない。合宿の送り迎えが町民バスではないと思いますので、ちょっとその利用の角度が変だと思って今回質問させていただいているのですけれども、その点についてはどうお考えですか。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) 一泊を認めているものにつきましてはそのほかに単位老人クラブですとか遺族会、それから障害児振興連絡協議会、在宅福祉を考えるすずらんの会につきましても特別に宿泊ということで認めている状況でございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かっています。これは町長に聞いたほうがいいと思うのだけれども、バスの小型化ということを今言ったのだけれどもまだちょっと待てというような答弁でなかったかと思うのだけど、町長サイドでいっそのこと福祉の面だし、職員サービスの原点だから早急にやりましょうという考えはございませんか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) まずは先ほどから何度かお答えしていますように、やはり財政の状況や何かもしっかりと見守りながら確実なところも含めて、さっき言った30億の基金、それから負債もやはりなんぼ交付税で返って来るといえども、ふんだんに使える状況ではありませんので、財政当局と打ち合わせをしながら、ずっとシミュレーションをしながらやっている中で、バスの更新も23年経っているということですけれども、今度の更新するような状況になったときには、そういったことも含めて考えなければならないと思いますけれども、ある程度の、そんなに遠くないときに、更新はもう限界がありますので、そんなことも考えている部分はありますので、そのときに合わせて今のバスの、でも大は小を兼ねるという部分もありますので、効率のことも含めて小型化も含めてその辺は十分に検討しながら進めたいとは思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長のおっしゃっていることは十分承知しておりますし分かります。でも、本町の財政もある程度健全財政に近づいたので、そんな中で思い切ってそれを町民サービスのほうへ、もうちょっと重点を置いた施策もいいのではないかと思いますので、それはまだちょっと使えるからどうのこうのはあるかもしれませんけれども、その点は考えながら一つよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 日ごろ町民へのサービスというのは十分心がけて運営を政策をまちづくりを進めているつもりでおりますので、このことも十分、先ほど言いましたように、わずかな期間の中で更新とかそういうのもきますので、十分このことも一つの判断材料としてバスの部分も持っていきたいと思いますし、それから今後についてもこの分野に限らず、全てのまちづくりについてはやはり積極的に皆さんに、今まで我慢してもらった分本当に清水に元気に住んで、元気が出てくるなと、住んで良かったなと思えるようなサービスも提供しながら、しかしながら財政も守らなければならないということの中で、いいところの着地点を見出しながら頑張ってまちづくりをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

○8番(口田邦男) 終わります。

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