平成30年第8回定例会会議録(12月18日)

○議長(加来良明) これより本日の会議を開きます。(午前10時00分)

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明)  日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 今回私は2件について質問させていただきます。1件目は町長、2件目は教育長の質問となりますが、よろしくお願いいたします。

 まず1件目でございますけれども、町財政の現状と今後ということについて質問をさせていただきます。町財政は現在、そして今後どうなっていくのだろう。私、そして町民の誰しもが関心を持ったことだろうと思っております。平成14年から行財政改革推進計画に取り組み、当初は財政破綻も夕張の次は清水町だとも言われておりました。また、平成大合併の問題では借金が多い町ということで、近隣町村からも敬遠され悔しい思いをしたことも昨日のように思い出されます。事実、当初は約270億の借金を抱え、基金も底をつく寸前のシミュレーションではなかったと思っております。しかし、行財政改革に取り組み、町民全員の我慢により、現在では健全財政の仲間入りができたのではないかと思います。二度と財政破綻の道へは進みたくない。全町民の願いではないでしょうか。しかし、現在も多くの事業展開が行われております。将来財政は大丈夫なのか、不安な一面も感じられます。町担当者による綿密な計画のもと、財政推計を立てながら実施をしていると思いますが、改めて町長の口から町民に対して安心ができるご答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。その点につきまして、次の5点についてお伺いをいたします。

 1点目、基金についてです。平成29年度末約35億円。今年度末の予測はいくらぐらいになるか。また、今後の推移はどういうかたちになっていくかをお伺いいたします。

 2点目、台風10号による災害復旧費、今年度見込みを入れまして52億4千万円。実質町負担額は1億3900万円となっておりますが変わりはないのでしょうか。また、今後この河川や排水路、非常にきれいになりました。この維持管理、これはどういうかたちで行っていくかをお伺いいたします。

 3点目、債務残高。現在本町の借金と呼ばれるものはいくらあるか。また、今後はどのように推移していくかをお伺いいたします。

 4点目、実質公債費率。平成29年度6.2%。昨年より0.7ポイント改善されたということでございますが、その理由と今後はどういうかたちになっていくかをお伺いいたします。

 次5点目、今後の大型事業の見通しについてお伺いをいたします。財政推計によりますと、平成35年までは債務残高が多くて、大型事業はそれ以降になると聞かされておりますが、いかがなものでございましょうか。以上1点目の質問でございます。

 次、2件目でございます。町民バスの関係でございますけれども、町民バスの小型化の考えはということで、質問をさせていただきます。現在町民バスとして大型バスを保有し運行しておりますが、その運行に疑問を感じております。本来、町民のためのバス運行がなされているでしょうけれども、規制があり、利用したくとも利用ができない、それが現状でございます。まず、現在の利用状況は。利用人数、30人以上は何日、30人以下は何日、そのうち1泊は何回か。ということで、町民サービスのための運行が少ないのではないかと考えられます。今後はこのバスを小型化し、町民バスを重点とした運行にすべきと考えますが、いかがなものでございますか。以上2項目について質問させていただきます。よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは口田議員のご質問にお答えをいたします。大項目の1、町財政の現状と今後ということでございます。まず1番目から5番目まで順を追ってお答えをさせていただきます。

 1点目の基金については、平成30年度末で約33億円と見込んでおります。また、平成31年度以降につきましては、各年度決算で30億円程度を維持しながら推移するものと見込んでおります。

 次に2点目、台風10号による災害復旧費の関係ですが、実質の町負担は平成29年度決算主要政策成果表でお示ししたとおり、1億3900万円程に変わりありません。河川、排水路の今後の維持管理につきましては、災害時に被害拡大を招かぬよう河川補修や排水路雑木伐採を強化していく考えであります。

 次に3点目、債務残高につきましては、一般会計、水道事業会計、下水道事業会計の地方債残高、御影畑総償還金、駅前ハーモニープラザ建設費補助、消防事務組合地方債に対する負担見込みを合わせまして、平成30年度末では約120億円になります。今後の推移については、本年度から着手した文化センター大規模改修工事や次年度の保育所建設工事などにより、平成31年度末で約137億円と見込んでおり、平成32年度以降、徐々に減少していく見通しであります。

 次に4点目の実質公債費ですが、平成29年度では前年度比マイナス0.7%(厳密に言えばポイント)の6.2%となりました。これは、水道・下水道事業会計の地方債償還財源とする一般会計繰出金が減少したことが主な要因としてあげられます。また、今後の推移については、減少傾向であった一般会計の地方債償還金が次年度以降増加に転じ、平成36年度に約13億6,000万円でピークとなる見通しであります。これに伴い、実質公債費比率も上昇し、平成36年度は12%となる見通しですが、平成37年度以降は下降していく見通しであります。

 5点目の今後の大型事業の見通しについてですが、議員ご指摘のとおり、債務状況の将来見通しを考えますと、早くても平成35年度以降の実施と考えております。

 以上、私からの答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) 町民バスの小型化についてお答えをいたします。

 町民バスは、町民の福祉の増進を図ることを目的として運行しております。平成17年4月より、町民バス2台の運行から1台での運行としており、その後、運転技術員の退職により、平成22年から民間事業者へ運行委託し、現在に至っているところです。

 平成30年11月末現在の町民バス利用状況ですが、運行日数64日、延べ利用人数1,510人となっております。この内、30人以上の利用は17日で、宿泊を伴ったもの2団体、30人未満の利用は47日で、宿泊が伴ったもの7団体となっております。

 町民サービスのための運行が少ないのではとのことでございますが、平成17年に町民バスを1台で運行する際に使用できる団体を制限し、乗車人数を20人以上と定めたところです。例年、7月から9月までの夏期期間に利用希望が多くなり、希望する期日に利用できないこともありますが、期日の変更を行うなどしていただき運行している状態にございます。今後、乗車人数を15人以上で利用できるよう運営管理規則を改正し、多くの団体等に利用していただけるよう見直しを図ってまいります。

 また、ご質問の町民バスの小型化につきましては、現在の町民バスが平成7年に導入してから23年を経過しておりますことから、更新時期、利用状況を踏まえ、小型化について十分に考慮のうえ、検討してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それでは若干再質問をさせていただきたいと思います。第1点目の基金の関係でございますけれども、今町長からの説明によると、今年度の平成29年度末の35億からみると若干基金は減るということですね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) ただ今ご答弁申し上げましたとおり、現在の予算の状況等においての平成30年度末の見込みといたしましては、約33億という内容になっております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) ということは減るということですよね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 29年度末よりは若干減るということになります。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) その要因は。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 現在大きなものといたしましては、文化センターの改修事業なども持っておりますので、そういった事業のやりとりの中で若干基金が一旦減るという状況になろうかと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長にお伺いいたしますけれども、この基金ですね、町長の考える基金の、どのぐらいが理想だと感じておりますか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 一番難しいご質問、自分の家の貯金がいくらあれば安心できるかというのと同じような部分もありますけれども、過去にもいろいろ基金がぐっと減って1億程度まで落ちただとかそんな場面があったのですけれども、そのときに一応目標として30億の基金を積み立てるという、私はまだ職員だったときですけれども、そんな目標を立てながらまちづくりをしてきたと。ただ、そういった中でやはりなかなかまちづくりに対する予算が使えなくて、皆さんに職員の給与カットも含めて町民の皆様にすごく不自由な、不便な思いをさせたということがありますので、私といたしましてはここで、30億で一つの目標を達したこともありますので、それよりは減らないような状況の中でうまく今まで我慢してもらって、まちづくりが停滞した部分にお金を少しつぎ込みながらというようなことを考えておりますので、基本としては30億を目標にしながら、今それをオーバーしていますけれども、当然のことながら来年から保育所の建設に着手するだとか、それは起債を借りてやりますけれども、そんな大型事業を年次別に並べまして、我慢するものは我慢し、もう我慢しきれないものはそうやって始めてということの中でうまくそれを回しながら少しはしっかりとした基盤を築きながら、でも積極的なまちづくりのためにお金も使わなくはならないかと。そんな思いで目標としては30億という目標を持って今後もやっていければという思いは持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 私も基金については、今執行していく上では30億というのはやはり一つの線だろうと僕なりに思っております。だがしかし、もし災害が起きた場合、前回みたいな台風10号の災害では事業費がやはり50億ぐらいかかっている。これは激甚災害でカバーできたから1億なんぼで済んだけれども、災害が出たから必ず激甚災害の指定を受けるとは限らないと、それをカバーするにはやはり50億ぐらいは目標にしてやっていかなくてはならないのではないかと、そういう目標で町長、執行にあたったらいいのではないかと思うのだけれども、そういう考えはありませんか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 貯金というのは何十億あっても、我が家の貯金も大したない貯金ですけれどもそんな場面があります。いろいろなところで必ずしも他所の町村や何かに比べて多いという場面でもありませんけれども、でもうちの財政規模としてそれなりに循環をして何とか単年度もうまく運営できるということの中になっておりますので、50億を目標にするとまだまだ皆さんに我慢をしてもらわなくてはならない部分がいっぱいありますので、当初の目的が達成された中で、それから今やはり積極的にいろいろな面で皆さんと一緒にまちづくりをしていかなければやはりあとから後追いでいろいろなことをやってもかなりそのお金がいっぱいかかる、倍以上かかるだとか、いろいろなことが出てくるのではないかと思いますので、50億、それには越したことはないけれども、そこまで高い目標を持つことなく、当面の目標としてきたのは達成されたので、これからは積極的な部分を持っていきたいと、そんな思いを持ちながら今後もやっていきたいという思いは強く持っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長のおっしゃることはごもっとも、分かります。でも最近特にとんでもない自然災害が起きているものだから、万が一起きた場合どうなるかということを考えた場合にはやはりちょっとそこら辺も考えたほうがいいのではないかということで今発言しているのだけれども、あくまでも現状維持の30億をこれからも維持するのだと、あまりそれにこだわらないで、なるべく50億を目指してやっていっていただきたいと思います。以上です。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 実は、激甚災害に指定されて、それから私も町長になった平成28年の災害から平成29年の2月に町長となりました。そのときにやはり一番心配したのは、この災害によって大きないわゆる町の財政が厳しくなるのではないかということも大分懸念されたところで、おかげさまで激甚災害ということで、平成28年、29年、30年をずっと振り返ってきますと、その災害の中でも逆に少しお金は貯金できるような状況も生まれてきております。それだけ国の支援だとか、特別交付税でいろいろまたプラスした部分があっただとかということで1億3,900万の災害の部分の支出をしておりますけれども、そういう中であってもどちらかというよりもプラスの中で基金が積み立ててこられたということもありますし、心配ですけれども、心配ばかりではまちづくりはできないなという思いを持ちながら、とにかく今は、今まで内向きになってきたまちづくりをどうやって皆さんと一緒に元気なまちづくりをして、人口減少もこれからどんどんどんどん起きてきますけれども、どうやってそれを最小限に食い止めるかだとか、そんな策を積極的に持っていかなければ、これから5年後、10年後に貯金が50億になってからやってもなかなか、今がやるタイミングではないかという思いで町政を進めているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 私の言うのは、どうしてもこうしても遮二無二やれということではなしに、そういったことを頭の中に置いて執行していただきたいということでございますので一つよろしくお願いします。

 次ですけれども、台風災害の関係。これは今町長がおっしゃられたとおり、あの数字は変わらないと、そういうことですね。それで、河川、それから排水路、これは非常に今きれいになりました。全く新しくなったというぐらいきれいになったのです。これをまた放置したらまた木が生えて、川だか何だかわけがわからないようなことになるのです。何年もしないうちに。そういうことにならないような対策というのはやはり考えていかなければならないので、それらの具体的な考えは持っているか持っていないか一つお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 町長の答弁からもあったように、排水路、河川も合わせてそういうものについては強化していくというかたちの中で総合計画の中にも排水路の、議員が言われたとおり、災害によってかなり排水路もきれいになりました。そこは最低限度のそういう維持をしていくというかたち。それと、補助災害で受けたところばかりではございません。そのほかについてもやはり伐採だとか排水路の環境整備をしていかなければいけないものですから、そこにつきましても強化はしながら、あと多面的機能支払交付金の中で地域のほうにもお金がおりているところもございます。そういうところと協力をしながらより強化的に環境整備に努めていきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 排水路、河川の管理については私はあまり分からないので、河川のブロックが敷き詰めてありますね。その間から木が生えて、かなりもうもうと茂っているのです。これはかえって根っこがはびこってブロックが丈夫になっていいのだと解釈していたのだけれども、それはどうも違うような、今回の災害を見るとそれがかえってあだになったように感じられるのですけれども、そこら辺の分析というのはどうしておられますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(小林 進) 確かに法面について、今回の補助災害とかの復旧については、法面などの特殊加工とかいうかたちの中で、直してもすぐまた雨が降ったりとかするようなかたちがありますので、そういう法面を保護するという保護をしております。基本的に木なのですけれども、今回の災害でそこの木にいろいろなものがひっかかって、それが弊害となって対岸のほうの浸食を起こしたと、そういうことになっております。基本的に法面だとかそういうところには木は生えないようなかたちの中で流れを阻害しないようなものが原則となっておりますので、今回につきましては全部被災を受けたところは切っておりますけれども、そのほかにもまだまだたくさんあるのは現状でございますので、そういう支障となるようなものについては伐採していきたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。次、公債費比率の関係ですけれども、その前に債務残高の関係ですけれども、今ご説明を受けた段階においては、今年度末では120億ぐらいになると。当初私ここに書いてあるように平成14年の270億という数字は、基礎数値は同じか、どうですか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) いただいているご質問の内容でほぼ間違いないと思います。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それによると非常に短期間、10年か十何年のうちに非常に債務も減らしたと、借金も減らしたなと思っております。若干、近年2、3年は事業が多いので増えるということですけれども、それ以降また徐々に減っていくということでございますので、なかなか努力されていると思っております。ただしこれは、これ以上事業を展開しないということでの数字でしょうね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) お示ししている推計につきましては総合計画等で今後ある程度実施を予定している計画のものを想定した借り入れに基づく償還、こういったものを計算しております。当然償還金の中にも地方交付税等で措置されるものもございますので、そういったものの見合いをしながら全体的な調整をしているというところでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。次に移ります。公債費比率。非常に、とんでもない改善のポイント。0.7ポイント改善されたと出ておりますけれども、これは非常に素晴らしい数字ではないかと思うのだけれども、こういうことはどういうことが原因なのかということで思っていたのですけれども、いろいろ町長からも説明がございました。2024年には12%ぐらいにまで上がるということでございますが、それ以降は大した心配しなくてもいいと理解してよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 楽観せずに緊張感を持ちつつ対応していきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 次、大型事業の今後についてでございますけれども、今後考えられるのは体育館、あるいは研修会館、御影公民館、御影消防分遣所等々が考えられますが、これらの事業については先ほど町長から言われたように、35年度以降ということになるのですね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 先ほどご答弁のとおりでございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かりました。ちょっと私が心配なのは、いろいろ事業を展開しているのだけれども、起債で借りて、それが交付税算入で70%戻ってくるということでどんどんどんどん事業を展開していく。それはいいのだけれども、交付税が戻ってくるのは20年か25年かけて戻ってくるという説明だったと思うのだけれども、そんな気の遠くなるような、20年か25年と俺は生きていないかもしれないけれども、それぐらい長い期間で戻ってくるので、そうなると非常にどうなのかなと。違うか。間違っていたら指摘してください。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 地方交付税にルールとして措置される借入金につきましては、償還の年限というのが定められておりまして、実際の償還の期間に合わせて交付税が交付されることになりますので、予定よりも長いから心配だというところはないような、そういう数字を実際にやり取りしての仕組みになっております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) それは私の解釈が間違っていたかもしれません。償還が10年だったら、10年かけて交付税は算入されてくるということなのですね。分かりました。それならちょっと私の考えは間違っておりましたけれども安心しました。いずれにいたしましても、いろいろと大変でございましょうけれども、財政は一番の要でございますのでひとつよろしくお願いいたしましてこの質問は終わります。

 続いて町民バスの件ですね。町民バスいろいろとご答弁をいただきました。非常にこの規制がありまして、利用したくてもできないという現状なのです。正直言って。この規制というのはどういう規制があるのですか。大きな規制何点か教えてください。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) 現在の規制としましては、1日の走行距離が300キロメートルを越えないようにする。それから、基本的には宿泊は認めていないということです。それと、乗車人数は20人以上としてございます。基本的に年間の使用回数を1回ということで制限させていただいてございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 今利用団体あるいはその他について、この20人というのはなかなか確保するのは難しいのが現状なのです。だから利用したくてもできない。唯一老人クラブを例に挙げれば、単位老人クラブで20人以上なんてまずいないのですよ。お年寄りにしてみれば唯一の足であって、近くの温泉でも送り迎えしてくれるかもしれませんけれども、なんぼ年寄りといえどもやはり管内だけでなく管外へ出ていろいろなものを見聞したいという気持ちは十分持っているのです。だがしかし、やはり金銭的な問題があるので、そこら辺も非常に老人クラブの会員の減少にもつながっていくし、ちょっとそういった面の町民福祉の面について考え方が甘いのではないかと思っておりますが、その点はどうですか。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) ご指摘のとおりだと思います。現在バスが一台ということもありますので、ある程度制限しないとなかなかいろいろな団体が利用できないということもありまして制限させていただいております。その点もありますので、先ほど教育長から答弁がありましたとおり、利用人数を15人以上ということで緩和させていただいて運用を図ってまいりたいと考えてございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 規制はあるけれども、町長がOKを出したらその限りではないですよというのも一部あると思うのです。それで一泊したところも数字に出ておりますし、20人以下で走っていることもあるし、それはやはり町長が認めたからできることであって、その町長が認めたということは、何も福祉の面ではないのです。ある大会の選手の合宿だとか、送迎だとか、そういうものにほとんど使っているのではないかと思います。だからちょっと町民バスの運行からかけ離れているのではないかと。選手の運行のための町民バスではない。合宿の送り迎えが町民バスではないと思いますので、ちょっとその利用の角度が変だと思って今回質問させていただいているのですけれども、その点についてはどうお考えですか。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(神谷昌彦) 一泊を認めているものにつきましてはそのほかに単位老人クラブですとか遺族会、それから障害児振興連絡協議会、在宅福祉を考えるすずらんの会につきましても特別に宿泊ということで認めている状況でございます。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 分かっています。これは町長に聞いたほうがいいと思うのだけれども、バスの小型化ということを今言ったのだけれどもまだちょっと待てというような答弁でなかったかと思うのだけど、町長サイドでいっそのこと福祉の面だし、職員サービスの原点だから早急にやりましょうという考えはございませんか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) まずは先ほどから何度かお答えしていますように、やはり財政の状況や何かもしっかりと見守りながら確実なところも含めて、さっき言った30億の基金、それから負債もやはりなんぼ交付税で返って来るといえども、ふんだんに使える状況ではありませんので、財政当局と打ち合わせをしながら、ずっとシミュレーションをしながらやっている中で、バスの更新も23年経っているということですけれども、今度の更新するような状況になったときには、そういったことも含めて考えなければならないと思いますけれども、ある程度の、そんなに遠くないときに、更新はもう限界がありますので、そんなことも考えている部分はありますので、そのときに合わせて今のバスの、でも大は小を兼ねるという部分もありますので、効率のことも含めて小型化も含めてその辺は十分に検討しながら進めたいとは思っております。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 町長のおっしゃっていることは十分承知しておりますし分かります。でも、本町の財政もある程度健全財政に近づいたので、そんな中で思い切ってそれを町民サービスのほうへ、もうちょっと重点を置いた施策もいいのではないかと思いますので、それはまだちょっと使えるからどうのこうのはあるかもしれませんけれども、その点は考えながら一つよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 日ごろ町民へのサービスというのは十分心がけて運営を政策をまちづくりを進めているつもりでおりますので、このことも十分、先ほど言いましたように、わずかな期間の中で更新とかそういうのもきますので、十分このことも一つの判断材料としてバスの部分も持っていきたいと思いますし、それから今後についてもこの分野に限らず、全てのまちづくりについてはやはり積極的に皆さんに、今まで我慢してもらった分本当に清水に元気に住んで、元気が出てくるなと、住んで良かったなと思えるようなサービスも提供しながら、しかしながら財政も守らなければならないということの中で、いいところの着地点を見出しながら頑張ってまちづくりをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

○8番(口田邦男) 終わります。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 次に、12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 一般質問、議長におかれまして許可されましたので4点について一般質問をさせていただきます。

 阿部町長は昨年2月19日の町長選挙にて、町民に対して公約として5つの約束、43の宣言をされました。そして多くの町民の期待を受け、見事に当選されました。以来、本町のまちづくりの船頭として舵取りをして来られましたが、あとわずかで早一期目の折り返しを迎えると思います。町長が町民と約束された43の宣言、言わば公約はどれを取っても重要なものだと思いますが、私はその中でも最も大切なものが町民との対話による新たなまちづくりであると考えております。フェイスブックの活用による町の情報公開を積極的に取り入れ、これを基本に現場に積極的に出向き、職員や住民との対話やミーティングなどを精力的に行い、そこで出された意見など重要と思われるものは多少リスキーであっても政策として果敢に取り組んできている阿部町長の姿勢を私は率直に評価し、よくやられているなと評価をしております。しかし、人口減少問題や町の財政問題、一朝一夕に対応できる問題ではなく、長期的に今後も抱えていかざるを得ない問題であり、わが町だけでは到底対応するのが難しい問題も多く含まれているかと思います。そこで、本町への私の一般質問として限られた持ち時間ではありますので、大まかに4点について質問をさせていただきます。

 1点目としては、清水町人口ビジョン・総合戦略に基づく取り組みの進捗状況と達成状況、更には計画見直しのお考えについて。

 2点目としては、住民の身近な近々の問題として、全町内での交通安全対策についての考え方について。

 3点目として、御影市街地中心部のまとまった未利用地の考え方について。

 4点目として、現在道内で急増しているコミュニティースクールの導入の考えについてお伺いします。

 まずは1点目ですが、平成27年度に作成された、「清水町人口ビジョン・総合戦略」については、現在4年目を迎えております。同計画の期間は平成27年度から平成31年度の5か年計画で、来年度で最終年度となります。町長としても計画推進の総指揮者として、その取り組みの推進を引き継いで2年目にあたります。作成されている総合戦略は原則として毎年度成果の検証を行い、必要に応じて実施内容の見直しを図るサイクルの下に推進するものとされているかと思います。そこで、総合戦略に挙げた各施策の進捗状況及び取り組み成果についてお伺いします。また可能であれば今後その内容を清水町人口ビジョン総合戦略進捗状況報告書としてまとめていただきたいが、そのお考えがありますでしょうか。お伺いします。さらに、現在の清水町人口ビジョン総合戦略の計画期間は来年度が最終年度になりますが、検証された取り組み内容を反映させ、同計画の改訂版を策定するお考えはありますでしょうか、お伺いします。加えて最近の新聞等報道によると、首相の諮問機関である地方制度調査会で公共施設などのまちづくりを複数市町村が連携して行う一定の圏域を行政区域として捉え、各市町村が全ての行政サービスを担ってきた従来のフルセット主義からの脱却を目指す、構想とその圏域の法制化で取り立たされております。複数市町村の連携については、本町としてすでに動いている広域消防組織や、来年度に予定しているごみ処理事業の十勝圏複合事務組合加入などのほか、清水町人口ビジョン総合戦略の中では今後の考え方として、保健・医療・福祉、観光等の広域連携の可能性も挙げておりますが、今後一層の人口減少や財政情勢の厳しさから、わが町だけでは到底対応することが難しいとする問題も出てくるかと思います。町長として、この辺の考え方について、現時点でどのようにお考えになっているのかをお伺いします。

 2点目ですが、御影地域づくり推進協議会では6年ほど前に御影地域の市街地、農村部を含め地域全域の交通安全危険箇所実態調査を実施し、信号、止まれ標識、白線、道路標識等の要整備箇所及び優先度について地図上に落とし、近々の課題として同資料を添付して町及び清水町安全推進協議会に要望し、その後公安に要請があがり、その結果、市街地や農村部の標識等の多くの危険箇所への止まれの標識設置や、止まれ道路標示などがなされ、感謝しているところです。にも関わらず御影地域では今年に入り市街地農村部とも数件の交差点事故が発生しております。基本的にはその原因はドライバー個々の注意力の緩慢によるところが多いと考えますが、清水町の住民の高齢化で運転免許証を返納する人が多くなり、歩いて町に出る高齢者が増えるでしょう。本町の中に信号機がついていますが、歩行者用が付いていない信号機が多く、身体障害者の人には視野の狭い人、目が不自由な人、映像が見づらく不便なもので歩道を渡るのは危険です。本通6丁目のフクハラ、山本ふとん店に買い物に来る人の多いところ、南2条10丁目北海道マツダ、ゆめあとむの交差点に車の通行量の多いところが、歩行者用信号機がありません。また、北3条5丁目の交差点、鳥せい商事のところ、道路幅が広くて横断するのが大変なところです。通学路にもなっているので、歩行者や信号機の設置を町から働きかけてはどうでしょうか。交通安全、交通事故防止のためには、町として地域としてやらなければならない対策だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 3点目、現在御影市街地中心部に元食糧事務所跡地、元御影農協事務所跡、いずれも十勝清水町農協が所有している土地だと思います。まとまった面積の土地が未利用地として現存しております。この土地は私ども御影地域の住民としては今後の地域の市街地形成のあり方を左右するほど重要な位置にあるかと思っております。ついては町としては当該地の利用活用計画について、これまで土地の所有者である十勝清水町農協からの何らかの利用計画が、話が届いているのでしょうか。もし届いていないのであれば、計画の内容をお知らせ願います。清水町農協に対してお聞きいただいて、これから農協の協力をいただくかたちで地域の振興策として有効活用方法を検討していただきたいと思います。

 最後4点目ですが、コミュニティースクールは、学校と保護者、地域の皆さんが共に知恵を出し合い、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支えていく地域とともにある学校づくりを進める仕組みと道教育委員会資料で紹介されています。昨年の地域教育行政法改正で、教育委員会が各学校へ導入に努める努力義務の規定が盛り込まれ、以来、各市町村での導入が相次いでいると報道等で承知しております。現時点において十勝管内の幼稚園、小中学校のそれぞれの導入状況についてお知らせください。

 2つ目に、コミュニティースクールを導入することによる代表的な活動例についてどのように考えているのかお聞きしたいと思います。

 3つ目に、コミュニティースクールの導入によってどのようなことが期待できるのかお聞きします。

 4点目、本町にとっての基本的な導入に向けての考え方と、導入時期についてお知らせください。

 5点目として、導入に向けての推進計画内容について教育長からお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 西山議員に申し上げます。通告時に確認できていない質問まで範囲が広がっている部分がありますので、最初では答弁できない部分もあると思いますけれども、再質問の中で質問を行っていただくようにお願いいたします。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) ここで休憩します。      (午前10時56分)

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時10分)

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは西山議員の質問にお答えをしたいと思います。

 まず大項目の1点目でございます。平成27 年に策定した「清水町人口ビジョン・総合戦略」において、清水町人口ビジョンは平成72年、つまり2060年を見据えた人口の見通しと、清水町総合戦略は平成27 年度から平成31 年度の5か年間の計画期間となっております。この総合戦略については、毎年度の実施事業の評価は、当該年度終了後に各施策の推進状況、取り組むべき内容については重要業績評価指標に基づいて、施策効果や目標達成の状況等を検証し、更に取組みを進めていくこととしております。本年度も総合計画審議会などに平成29年度実施事業評価と人口の移動の状況を説明し、改善などのご意見をいただいております。取り組みの進捗は、総合戦略に掲載している具体的施策39事業について、平成29年度末時点で重要業績評価指標を期間内に達成できる見込みの事業は、農業振興対策事業、担い手対策事業、住宅リフォーム等奨励事業など23事業。更なる推進や強化が必要な事業は、移住交流推進事業やまちの子宝ありがとう事業など11事業です。そのほかには奨学金貸付事業のように貸付けは行っていますが、期間内に町内就職に結びつくことが困難な事業や、30年度以降に実施叉は検討予定である事業が5事業となっております。また、今年3月に国立社会保障・人口問題研究所が発表した2045年までの市町村ごとの推計人口によると、清水町は6,753人となり、清水町人口ビジョン策定時に推計された人口6,257人よりも496人多くなっており、道内の状況をみても比較的減少率が低くなっております。しかしながら、各施策効果による見込人口である6,840人と比較すると、87人減となり、更なる人口減少対策の検討が必要と思っているところでございます。なお、昨年度の清水町の住民基本台帳の人口動態では、社会増減は12人の減少、自然増減が100人の減となっており、特に近隣市町村への転出超過や、出生数の減少の傾向がみられ、早急な対策が必要であると考えているところであります。

 次に、平成31 年度で終了する「清水町人口ビジョン・総合戦略」につきましては、次期総合戦略の策定でございますが、平成31年度中に策定が必要になると思われますので、現在のところ国としての考え方や策定についての通知が来ていない状況であります。議員のおっしゃるとおり、ほとんどの自治体が人口減少する状況であり、住民のサービスを低下させないためにも、行政の効率化などによる複数市町村の連携は更に重要となると思います。現在も十勝定住自立圏の推進のほか、十勝圏複合事務組合などの一部事務組合や、各種事業促進期成会による連携を進めています。また、十勝ふるさと市町村圏基金を活用した広域事業としては、ブロック別広域連携事業、十勝への移住や観光PR事業などを行っており、十勝町村会では、十勝地域と東京圏との連携交流事業も検討しております。清水町総合戦略の中でも、産業、観光、教育など新たな広域連携を進めることとしており、これまでも、十勝・イノベーション・エコシステムなど連携してまいりました。今後も近隣町村など可能な連携事業があれば、進めてまいりたいと考えているところであります。

 次に2点目の、町内の交通安全対策についてのお答えでございます。町内の交通安全対策につきましては、町と清水町生活安全推進委員会等が連携し、交通安全啓発活動、新入学児童街頭指導、交通安全講習会、危険箇所の確認及び事故現場の注意喚起看板等の設置など多岐にわたり活動を展開しております。また、幼稚園、保育所、小中学校では、幼児・児童・生徒に対し交通安全教育を切れ目なく行い、町内事業所等においても交通安全啓発にご協力をいただいている状況であります。交通安全対策を講ずべき市街地や郊外のどちらにも、まだまだ対策が行き届いていない危険な交差点や見通しのよくない箇所が多くあることは承知しており、また、町内会や関係団体等から地域交通安全施設設置の要望を数多く受けており、徐々に改善を進めておりますが、改めて危険箇所等を確認することで、一層の交通安全対策を講じる起点にすることができるものと考えるところであります。今後におきましては、危険箇所や要望事項を再度点検し、一時停止標識や停止線等については、交通法規上の設置基準があることから新得警察署の助言を受け、また、町や清水町生活安全推進委員会等が独自にできるものについては、できる限り必要な安全対策を講じてまいりたいと考えております。

 次に第3点目、御影市街中心部のまとまった空き地活用対策についてお答えをいたします。十勝清水町農協の御影支所前の道路向かいにある十勝清水町農協の土地については、利用計画については特に私のところに届いてはおりません。先日、十勝清水町農協としての利用計画をお尋ねしたところ、現在は特に利用計画を持っていないようですが、近隣にも同農協所有の土地があり、農協として何らかの施設整備が必要になった時など、活用できるまとまった土地であることから、組合員全員の貴重な財産として保有しているそうでございます。なお、町から市街地の活性化につながる計画の提案などがあれば検討はしたいとのことでありますので、地域振興策など町として必要になった時には協議をしてまいりたいと思っております。

 以上、西山さんの質問のお答えとしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) それでは大項目の4番目、コミュニティースクール導入の考え方についてお答えをいたします。

 コミュニティースクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支えていく「地域とともにある学校づくり」を進める仕組みであります。平成29年4月に「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正され、教育委員会にコミュニティースクールの導入が努力義務化されたところであります。さて、1点目の現時点での道内、十勝管内の導入状況につきまして、幼稚園を除く導入割合では、道内で27.5%、十勝管内で23.8%となっており、一部のみ導入の市町村を含みますと、道内では99の市町村が、また、十勝管内においては9町村で導入済みとなっております。9月1日現在の導入状況について申し上げます。道内、幼稚園11、小学校265、中学校157、義務教育学校5、高等学校13、特別支援学校2、合計453でございます。また、十勝につきましては、幼稚園2、小学校23、中学校10、義務教育学校0、高等学校1、特別支援学校0、合計36でございます。

 次に2点目のコミュニティースクール導入に伴う代表的な活動につきましては、保護者や地域住民などから構成される学校運営協議会が設けられまして、学校運営の基本方針を承認したり、教育活動などについて意見を述べるといった取り組みが行われるところです。

 3点目のコミュニティースクール導入により期待するものにつきましては、学校と地域住民等が力を合わせて学校運営に取り組むことにより、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことが出来ることにあります。

 次に4点目の本町の導入についての考え方と時期、予定についてでございますが、本町では、これまで"しみず「教育の四季」"を宣言し、感性あふれた表情豊かな子どもたちを育てるため、家庭、学校、地域が一体となり、町民総ぐるみでの教育実践活動に取り組んでまいりました。この"しみず「教育の四季」"の取り組み自体が、コミュニティースクールでうたわれている「地域とともにある学校づくり」そのものであると考えており、この「教育の四季」の組織を生かしながら、本町独自のコミュニティースクール体制として再編成し、平成31年4月から導入してまいりたいと考えております。

 次に5点目の導入に向けての推進計画につきましては、本年度、清水町CS準備委員会を2回ほど開催し、組織体制や推進計画等の検討を進めているところです。計画の概要といたしましては、コミュニティースクールに関わる学校運営協議会の設置に向け、現在の学校支援委員会制度を見直し、本町の清水・御影地域ごとに、それぞれ学校運営協議会を設置する方向で検討しています。清水ブロックとしては、清水幼稚園・清水小学校・清水中学校を合わせて1つ、御影ブロックでは、御影小学校・御影中学校を合わせて1つの学校運営協議会として設置することにより、幼・小・中の連携強化と滑らかな接続を意識した体制の構築を考えております。平成31年4月の導入に向けて、準備委員会において、更に具体的な部分を煮詰めてまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) それでは再質問させていただきます。先ほどの答弁の中にもありましたけれども、清水町人口ビジョン総合戦略で、企画課でつくっていただいて新しい平成30年度の資料をいただきました。毎年見直しをして行うということで非常に良いことだと思っております。またその中を見ると、やはり先ほどおっしゃったように人口の流出が多いということで、近隣町村に転出する方が多いということでお話がありました。やはりそれをいかにこれから食い止めていくかということが一番難しいことではないかと思いますけれども、何か施策がございますか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 今回平成29年度の実施事業の評価において人口の動態状況等を調べまして、先ほど申し上げたとおり人口社会増減自体はそれほど少ないのですけれども、その中で近隣町村への流出が多いということと、さらに、出生数が減っているということが、この2点が一番大きな問題かと思っております。今後定住、移住については更に力を入れてまいりますし、出生数については9月にも補正させていただきましたけれども、結婚対策として根本的な支援を強めているところでございますので、今後ともそういうところに力を入れていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) やはりこれから清水町に働きに来ている方も非常に多いということで、段々高齢化になってきて一気に大きい事業所に働きに来てくれる方が減ってしまうと大変なことになるのではないかと思ってちょっと危惧しているところなのですけれども、どうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 今おっしゃったとおり、以前、昔はというか、私が役場に入ったぐらいについては国勢調査においても清水町から帯広方面に日中働きに行っている方が多かったのですけれども、現在は逆に清水町に働きに来る方が多くなっている状況でございます。そういうのを勘案しながら、清水町に住んでもらえるのが一番良いと思いますので、定住対策とかそういうところにはいろいろな方策を今後検討してまいるかたちになるかと思いますのでよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 子どもの出生率が非常に少ないということで、私も見てびっくりしたのですけれども、やはり人口をなんとか清水町に増やすことをもう少し積極的にやっていかないと大変なことになるかとは思うのですけれども、一番難しいことだとはよく分かるのですけれども、最近町長の頑張りで、今婚活も一生懸命やってこれからスタートしていろいろな面でお嫁さんを斡旋したり、来る人ということでやっていますので、この辺は少しは良くなるかと思って我々も期待しているところですけれども、その辺についてちょっとお考えをお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 子育てについては当初総合戦略を策定したときにはいろいろ子育てに対する支援を考えてまいりましたし、当初は紙おむつの助成事業というかたちで進めておりましたけれども、現在はさらに、支援というかたちで出産祝い金制度に変えているところもございます。そのほかにも子育てについては、子育て世帯の負担を軽減する施策はいろいろ町の事業としてやっておりますので、そういうところも加味しながら、なかなか強制して子どもを生みなさいということにはなりませんので、生んで育てやすい環境をつくるのが重要かと思いますので、そういうところに力を入れて進めてまいりたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) この総合戦略の中に見ても、観光とかそういうものを十勝広域でやるということになっていますけれども、どう見てもちょっと観光のほうがやはりよその町村から見ても弱いのではないのかと感じるのですけれども、その辺もう少し力を入れてやっていただきたいと思うのですけれどもどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 観光についての施策についてのご質問をいただきましたので、一定程度お答えしたいと思いますが、観光分野については清水町、それから観光協会と連携をしながらいろいろな事業を行っているところでございます。他の町と比べると、という部分でいけば宿泊機能の部分で弱い部分があったりしているというところがそう見えるのかと思っておりますが、町の中では目的地となる観光資源の充実を図りながら町内に来ていただいて周遊をいただき、飲食店などにも寄っていただくような休憩型観光といいましょうか、そんなようなことの充実に向けて取り組んでいるところでございます。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 今年は肉・丼とかいろいろやっていただいて、観光客があれだけの人数が来るということもすごいことだと思って私も感心したのですけれども、ああいう大きいイベントをやはりやって、人を呼び込むということが一番大事なことだと思いますので、何かそういうもので町を、今言われたように、いろいろ食べて歩いて巡回できるようなシステムを早く築いていただきたいと思いますけれども。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 西山議員おっしゃるとおりでございます。イベントにつきましてはその日1日と言いましょうか、イベントだけの来町ということではなく、それをきっかけにして複数と言いましょうか、そのあとも町に来ていただくような周知、それからイベントの趣旨等のアピールを強めていきたいと思っています。それから観光協会で今年度スタンプラリーというものを取り組んでいたり、一か所ではなくいろいろなところに周っていただくような取り組み等にも取り組んでいるところでございます。今後におきましても次年度の予算の中でまたそういったような事業を検討していきたいと思ってございます。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) それでは2点目の質問に移させていただきます。交通安全のことですけれども、一時停止標識ですとか、停止線、止まれの表示等が表示されているのですけれども、年数が経って見づらい箇所がけっこうあると思うのですけれども、そういうところをもう少し目配りをして、交通安全に気をつけていただきたいと思いますけれどもどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(高金信昭) 議員ご指摘のとおり、町内には複数の交通標識等がございます。経年をしておりまして見づらい部分、それから折れていたり曲がっていたりして不安定な交通規制になっているところがございますのは承知しております。その点については私ども担当のほうで把握をしておりまして、随時新得警察署をとおして北海道公安委員会のほうにご案内をして取り組んでいただいている状況でございますが、ただ全道を網羅している団体のところに申請しているもので、即時直るというところは数少ないということをご理解いただきたいと思います。以上です。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 先ほど言われたように町内の交差点というのは事故がけっこう多いのですけれども、どこで起きても学校の通学路の付近で事故が起きるということが多いので、やはり今まで幸いに子どもたちが巻き込まれていませんのでいいのですけれども、やはりああいうところにもう少し、道路上にはっきり白線を引いて分かりやすいようにしていただきたいと思うのですけれどもどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(高金信昭) ご指摘のとおり児童の通学に対しては最善の注意を図っていくべきだと考えております。今年になってから教育委員会主催によります通学路の安全推進会議というものがございまして、各小中学校から14か所だと思いましたが、安全対策を講じてはいかがかというご案内をいただきまして、関係の組織が集合いたしまして、各14か所について点検をいたしました。その中で一か所、特に御影中学校前の要望が過去からありまして、横断歩道を設置していただきたいということだったのですが、それは交通法規上なかなか、国道のところに歩道があるもので、それは設置できないということがありまして、どうするかということで新得警察署の交通課のほうと協議いたしましたところ、アドバイスをいただきまして、次年度におきまして道路上に通路帯というのですかね、そういうものを町道であるということで安全対策のために講じるということを進めることにいたしました。その他にも危ないところが多々ありますので、通学路の安全確保ということで検討を進めてまいりたいと思っております。以上です。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 町内観光施設への町外観光客の現地事故も続いておりますので、同観光施設への事故防止啓発もぜひ協力を呼びかけてほしいと思うのですけれどもいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(高金信昭) 先に交通安全上のこちらの対応についてご答弁をしたいと思います。基本的には千年の森さんに行かれる観光客のことだと思いますが、団体で来られる方はバス、あとはレンタカーを使われているということで、そのエージェントさんだとかレンタカー会社さんにおきまして外国語でのご案内、日本の交通法規のご案内を徹底していただけるということを、町単独ではなくほかの町、それから観光連盟とも協議しながらお話をあげていきたいと思います。以上です。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 観光協会等の会議、それからいろいろな場面を通じて周知していきたいと思っています。以上です。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) それでは3番目の質問に移させていただきます。御影市街地にまとまった土地があるわけですけれども、先ほどの答弁から言われますと、まだ何も考えていないということですので、ぜひやはりあれだけの大きい町の中に空き地があるものですから、やはり人口減少を防ぐためにもああいうところを住宅地として活用していきたいと思ってはいるのですけれども、やはり主権者が農協ということで、町からも何らアピールがないということですけれども、ぜひ住宅地として何か活用方法を急いで考えていただきたいと思いますけれどもどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 先ほどの人口減少対策にも関わりますけれども、御影地区は公営住宅も建てている部分もございますけれども、やはり御影地区につきましては子どもの数が少ないとかいろいろな状況もあるように分析しております。今後はここの土地に限らず御影とか清水もそうですけれども空き地・空き家対策の有効活用については検討が必要と考えておりますけれども、全体的な計画の中で、ここの土地も含めた中でいろいろ検討を進めなければいけないと考えておりますのでよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) まとまった大きい土地ですので、一個の建築屋さんというのですか、そういうところでなくて、十勝清水町の建築協会あたりが主体となって全部切り売りにしないでまとまって皆で共同で住宅を売り出すというような、そういう方策をやっていったらいいのではないかと思いますので、どうか企業体としても地域振興策のために協力をいただきたいと思いますけれどもどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(阿部一男) 今議員からご案内いただきましたあそこの土地については非常に私も御影の中では一等地に準ずるところではないかという思いを持っています。それでちょっと話が飛びますけれども、今平成30年であります。それをざっくりと10年ごとで割っていくと、人口の動態を見てみますと、平成元年から10年までは御影地区も人口減少の中にずっとありました。ところが住宅政策ができて、いろいろな政策をやったときにその残りの10年から20年までの間は御影の人口が増加をたどりました。ところがその後また10年減少に転じているという状況があって、清水の本町はこの30年を10年ごとに全部とってもやはりずっと0.8%から0.9%ぐらい毎年減少でずっときていて、清水の人口がそれなりに保てているという部分は御影の真ん中の10年間があったからだということの中で私は捉えているところもあるのですけれども、今後いろいろなことをまちづくりを考えるとまた御影地区が帯広の通勤の範囲内だとかいろいろなことを考えていきますと、やはりまた清水もそうですけれども、清水も今町有地、国から払い下げをいただいた町有地やなんかはまた民間の人に売り出したりしていますけれども、ここは大事な、御影の今ご案内ありました土地については大事なところだと思うので、しっかりとした政策をもって、農協もいろいろな計画があれば相談に応じますよということがありますので、こういった部分も視野に入れながら、まちづくり全体を考えたときに、本当に重要な場所になってくると、そんな思いを持っているところでございますので、しっかりとまずは基本計画を立てた中で進めていければという思いを持っているところでございます。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) ありがとうございます。それでは4点目のコミュニティースクールについてお伺いしたいと思います。本町では「教育の四季」という素晴らしいものがありまして、私もそんなにコミュニティースクールなんて必要ないのではないか、同じことではないかと思って考えておりました。その中で本町も努力義務の制約の流れを受けて十分な準備が整わない中でコミュニティースクールの設置に向けて無理に動かしても、急いでも駄目だと思いますので、ゆっくりとやっていただきたいという感じでいるのですけれども、どうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) 今議員がお話しいただいたとおり、清水町の「教育の四季」に関しましてはコミュニティースクールの内容を網羅した中ですでに13年を経過しているところでございます。そういう中で地域に根ざしたものがしっかりございますし、学校の教育現場の中でもそういう部分がしっかり根付いてきていると考えております。その中で最初から何か新しいことをするというかたちで混乱を招くのではなく、現在「教育の四季」で行っておりますことをしっかりと生かしながら緩やかに進んでまいりたいと思っております。さらに、始まりましてから細部につきましては少しずつ学校の運用なども含めまして直していかなければならないというところも出てくると思っておりますので、そういうところも考慮しながら進めてまいりたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 地域住民が学校運営に参加することは、学校を核にしてオールラウンドのコミュニティー推進にしていって、まちづくり推進につながるかと思います。一方で大きなデメリットも隠されているかと思いますけれども、その辺は丁寧に作業を進めていただいて、期待をして質問を終わります。ありがとうございました。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) 「教育の四季」に関しましても、それからコミュニティースクールに関しましても、家庭・学校・地域の連携なくしてはならないものだと思っております。町民の方々のご協力をますますいただきながら、学校が、そして子どもたちがますます輝きますように、願っておりますので、努力してまいりたいと思います。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) ここで休憩します。      (午前11時49分)

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明)  一般質問を続けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 議長のお許しを得ましたので、4項目について一般質問をさせていただきます。

 まず1項目目は、人口減少に応じて自治体事業の取捨選択を考えてはという題目です。自治体の目的は住民の福祉の増進であります。人は自分が満たされてこそ他人にも優しくなれる。ところが、この10年間位は、職員の福祉意識が減退してきました。その大きな理由としては、職員が減少し、事業が増加したことによると思われます。すう勢的に事業が増加してきたため、多くの自治体は非正規職員を増やすことで対応してきたとありますが、本町ではどうであったかを伺います。また、人口減少に対応して自治体の事業の取捨選択があるかを伺います。

 2項目目。公園等のトイレの洋式化はということで質問します。この夏御影パークゴルフ場に来町したバスのお客さんで、パークゴルフ場のトイレは和式しかなく困っていた高齢者がおりました。アイスアリーナへ行けば洋式があるのですが、日曜日で休館であったため、アイスアリーナへは行けませんでした。そこでまちなかの公園等のトイレの様式化の状況等について伺います。

 3点目。単身者住宅の入居条件について。最近町内にはアパートがたくさんできております。供給が多いのだろうと思いますが、町の単身者住宅が空いているように思われます。入居条件にある年齢制限の緩和等ができないかを伺います。

 続きまして4項目目は、3つほどありますけれども、超高齢化社会に対応した地域包括ケア再構築について。清水町はこの問題に対しては各種施設等たくさんあり、また医療機関も多くあり、ほかの町に負けるようなことはありませんけれども、僕なりの考えで質問しますので、答弁をよろしくお願いします。1点目は、急速に大都市の高齢化が進んでおり、地方、わが町に大都市の福祉施設を建設してもらい、交流等は考えられないかを伺います。次に、町の福祉担当者は介護される側の気持ちを尊重するという共通認識を持って従事しておられると思いますけれども、本人が、これは介護者ですね、本人が望めば在宅での介護、看護、医療を提供し、単身世帯でも終末まで在宅を維持する支援ができるかを伺います。3番目に、地域包括ケアシステムは、自助、互助、共助に期待がかけられているが、今日本では地域内の人間関係のつながりの希薄化が問題とされているが、本町ではどうかを伺います。以上、よろしくご答弁をお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは安田議員のご質問にお答えをしたいと思います。

 まず1点目、人口減少に応じて自治体事業の取捨選択の考えはという質問に対する答弁でございますけれども、全国的な人口減少と高齢化が進行する中、国が新たに取り組む制度の実質的な担い手として、地方自治体の業務が拡大していく現状があります。また、業務内容も高度化・専門化するとともに、幅広い対象者に応じた対応が求められ、職員の業務範囲はより深く、より広くなっています。一方で本町においては過去に財政状況の改善に向けて職員の採用を抑制してきたこともあり、限られた人員を動員して対応してきており、また、臨時・非常勤職員については従来から保育職場、牧場、公園管理など限られた分野の中で拡大をせず対応してきているところであります。人口減少に対応した事業の取捨選択があるかとの点につきましては、時代に応じて事業の効果が薄くなったものなどについては縮小や廃止の見直しはできていますが、必要な事業については対象者の減少を根拠に廃止することは簡単に判断できない面もあります。いずれにいたしましても事業推進の選択は、住民生活をしっかりと支えること、町の発展につなげる新たな取り組みを進めることを念頭に、持てる財源と町の資源を効果的に投入して持続的な運営ができるよう判断していく考えでおります。

 次に2問目、公園のトイレの洋式化はについての答弁でございます。市街地の公衆トイレについて身体障害者用の洋式のみ設置しているところは、日の出公園、御影公園、中央公園の3か所。男女とも1個ずつ洋式を設置しているところは有明公園、御影本通の2か所となります。清水公園には下側の駐車場にあるカリヨントイレに身体障害者用1個、男子用2個、女子用3個を配置しております。パークゴルフ場内のパノラマハウスには男子用1個、女子用1個を配置しております。上側の駐車場にあるログハウス調のトイレには身体障害者用1個を配置しています。洋式の設置がないところは清水霊園のほか、児童遊園地など住宅地に設置した公園の仮設トイレが本通り公園、西文化児童遊園地、御影鉄南中央公園、桜ヶ丘公園、大平遊園地の5か所となります。なお、議員ご指摘の御影パークゴルフ場のトイレにつきましては、新年度に男女各1個の洋式化を計画しているところであります。

 続きまして大項目の3番目、単身者住宅の入居の条件についての答弁でございます。御影単身者住宅は特定公共賃貸住宅として国の補助を受けて建設されたものです。特定公共賃貸住宅の補助要件として、公営住宅に入居できない収入階層の方で同居親族がいない若年単身者向けの賃貸住宅として、収入中間層のニーズを対象に御影単身者住宅を建設いたしました。年齢制限の緩和につきましては、若年の定義について、町の裁量にて決定できる部分もありますので、実施に向けて検討してまいりたいと思います。

 次に大項目の4、超高齢化社会に対応した地域包括ケア再構築についてであります。その1点目、大都市の福祉施設を建設してもらい、交流等を考えられないかとのご質問ですが、都市と地方との長い交流の中において可能となった事例があるようですが、自治体間の交流や利用者の意思の尊重などを条件として実現したものだと考えられます。都市部においては、用地の確保や設置費用などの問題から、特養整備に苦心されていると言われておりますが、介護保険施設の整備にあたって、必要なサービス量として、都市と地方のどちらで介護保険事業計画に位置づけしていくこととなるのか、また、このことにより介護給付の財源はどちらが負担するのかなどの整備が必要であり、また、この事例においては、住環境の変化や入所者のストレスを懸念し、遠隔地の特養建設に批判の声もあったようであります。町といたしましては、介護保険制度の動向や他の自治体の事例など、今後も注視してまいりたいと考えております。

 次に2点目のご質問でありますが、その答弁であります。福祉担当課において、利用者やご家族との面談を行い、また、ケアマネージャーをはじめとして、その方に関わる医療や介護の専門職により会議を持ちながら、利用者の意向に可能な限り沿った中で介護サービスの提供に結びつけているところであります。自宅や住み慣れた環境において、最後まで過ごしたいと望んでいる方は多いのではないかと考えておりますが、そのためには、ケアマネージャーやホームヘルパー、訪問看護など、医療と介護の連携が必要であり、利用者が望む生活の実現に向けて連携しながら対応していかなければならないと考えております。しかしながら、本町においてはお一人で生活されている利用者に提供できる24時間対応のサービスの体制がなく、介護施設や医療機関を利用することが必要となる場合もあるものと考えております。

 次に3点目の地域包括ケアシステムにおいては、各種の生活課題は自助、互助、共助に加え、公助との連携によって解決していくことが必要となります。それぞれの関係は、基本となるものが自助であり、自らの健康に注意したり、介護予防活動に取り組んだりするなど、自身の生活課題を解決し、また、共助となるのは介護保険制度などであり、要介護者等が尊厳を保持し、有する能力に応じて自立した生活を営むことができるよう支援するものであります。互助は、それぞれが抱える生活課題をお互いに解決し合い、支え合うことができることであります。ご指摘のとおり、人間関係の希薄化が言われているところですが、本町においては、現在、地域サロンが8か所開設され、また、地域カフェとして3店舗の方にご協力をいただき、地域住民同士が支え合う取り組みがされておりますことは、大変心強く思っているところでございます。しかし一方では、なかなか自宅から外出する機会を持たない方もおられますので、地域サロンや地域カフェ等の場に参加していただき、お互いを支え合う関係づくりができるよう、また、今ある地域サロン等の活動が長く続くよう、今後においても取り組んでまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 1項目目ですけれども、私もこの場に立って20年、職員の皆さんの移り変わり等を見てきましたけれども、顔が見えるうちは良かったのですけれども、最近になって若い職員との接点がなくなるとどうしても希薄になってきているような気がします。また若い職員が地域にどれだけ出ているか、またいろいろな活動をしているかということも注目しているのですけれども、その辺の指導というか、行動等は指導していることはありますか。新人職員ですけれども。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 職員の研修についてでございますけれども、採用の初日に一般的な事務的なこと、法的なことにつきまして研修を行い、また、十勝の帯広で行っております研修会、初任者研修等におきまして、例えば電話の接遇でございますとか、対人関係のいろいろな接遇ですとか、そういったものの研修を行っているところであります。特に庁舎外に出て住民の方とこういった接点を持ちなさいというところについては特別な研修は行っていない状況でございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 採用のときに、役場に入ったときにいろいろそういうありきたりの指導はしていると思うのですけれども、地域に出て町民との接点が大事かと思うのですけれども、特にその辺だけお聞かせ願います。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) それぞれ配置された業務の範囲にもよるかと思います。特に窓口等で内勤が中心となる職員につきましては、これはなかなか業務の中で外に行くということは難しいところかと思いますが、お客様が庁舎に来庁されたときの対応としての心得等につきましては各職場において上司のほうからの指導等も含めて能力の向上に努めているところと思っております。また、庁舎外に出て行う業務等もございます。こちらにつきましても最低限の心得というものを持ちつつ、お客様との対応の中でトラブルがないようにこれも各課において十分な対応ができているものと考えています。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) それで、私ども議員側は、私が入ったときはもう2人がけの椅子もありまして、たくさんおりました。前はそんなに変わっておりません。その辺で先ほど言っています、事業だとか役場の職員の数はなかなか減っていかないかと思うのですけれども、全体的に見たら減ってはおりますか。あとは仕事の量が、先ほど答弁で多様化しているしいろいろ仕事の量は減らないということを言われたのですけれども、その辺の関係を答弁願います。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 職員の数につきましては午前中でも話題がありましたけれども、財政が非常に厳しかった時代、行革によりまして職員の採用を一定期間抑えるというところに取り組んできております。ピーク時は200人を超える職員数でありましたけれども、現在は170人を切る状況になってきているという実態でございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 先ほどの答弁の中で取捨選択はやむを得ないところは考えていくということですので、職員の仕事の量が減ることが一番かと思うけれども、今の時代はやはりいろいろな専門的なもの、また、1人の人間が言うことも組み入れなくてはいけないこともあって、多様化しているということですけれども、その辺はもう率先して減らす理由をしっかりして事業等は減らしたほうがいいのではないかと思うのですけれどもその辺はいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(田本尚彦) 先ほどの答弁にも触れていますけれども、制度的なもので当然やらなければならない業務というところについては調整ができないところでありますが、それ以外の独自の判断でできる事業、こちらにつきましても基本的には住民の方々へのサービス、福祉の向上というところで選択をされていくものでございますけれども、それに関わる手間と言いますか、そういったところにつきましてはその都度工夫をしながら職員に過度な超過勤務にならないような対応を各課で工夫をしてもらっているところであります。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) この間パワハラがありましたけれども、私は仕事をしっかりして町民向けには良い職員だったと思っていたのですけれども、ちょっと残念なことかと思います。まだ優秀な職員ですので、今後ともその職員が萎縮しないでしっかりした仕事をしていけるように町長部局の幹部のほうはしっかり指導していってほしいと思います。

 次に、公園のトイレ洋式化については、先ほどかなり洋式化されているということで聞きました。この普通のぼっとん型から洋式化するのに経費がそれほどかからなければトイレのスペースだとか、器具等はそんなに高くないかと思うのですけれども、どのぐらいの進度で進んでいきますか、今後。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 先ほど町長のほうから答弁したようなかたちの中で今のところ改善してきておりまして、今現在というか予定しているのが御影のパークゴルフ場というかたちの中で認識しております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 計画どおりやっていただければそんなに予算もかからないでできるかと思いますので、今やはり年配者、またよそから来た人らは必要とするものなので、しっかり進めてほしいと思います。

 単身者住宅の入居条件についてはすっかり聞きましたからいいと思うのですけれども、私がこの単身者住宅の入居条件についてということを町の広報紙に載ってからそのあと僕の知り合いから、教員住宅のほうも空いているのだけれどもどうなのだと言ってくれと言われたのですけれども、これは議長のほうに報告していなかったので言わないのですけれども、それについては次回の、私は次回ないかもしれませんけれども、次の者が質問していただきたいと思います。単身者住宅の入居条件については答弁はよろしいです。

 次4番目です。先ほど僕も冒頭、清水の環境は進んでいるとは思うのですけれども、新得、鹿追に比べたときにはちょっと施設とかいろいろな医療だとかある割には西部4町では先に出ているという感じがしないのですけれども、その辺はもう少しアピールして、清水町の在宅福祉だとか福祉の関係はこうなんだというアピールに関してはもうちょっとしてほしいと思うのですけれどもいかがでしょう。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(青木光春) 近隣町村と比較してということでございますけれども、私どもといたしましては施設の部分、それから医療の部分等で決して近隣町村には負けている、勝ち負けではありませんけれども、比較して劣っているということは思ってございません。特に地域密着型なんかは、これはやはり町民向けということもございますので、なかなかそれを他町村に云々ということはしたところで、よその町の方が清水の地域密着型に入れるかというとそういうわけではございません。一定の条件等もあり可能な場合はあるのですけれども、基本的にはそういうものでございます。そして広域型の部分につきましてもベッド数は他町は100床ですとか120床というところはありますけれども、私どもの特養につきましてもそこまでは至ってはいないのですけれども、他町村の方の入所ということも多く聞いておりますので、そういった面ではよその町でなかなか入れないという方も多くおられまして、あるいはいろいろなご家族の状況等で本町の特養等に入所を希望される方のお話も聞いておりますので、具体的に直接的にPRして云々ということは、これはしておりませんけれども、やはりそこそこの居宅介護支援事業所ですとかケアマネさんですとか、それから各町村の介護担当ですとかそういったところでいろいろな空き状況を確認しながら、そして清水のほうを希望されるということもあろうかと思いますけれども、そういった状況の中で今進めているということでございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 力強い答弁をいただきました。僕ももっともだと思っていますので、もう少し宣伝していいというものではないけれども、やはり清水町はその件は本当に進んでいますよという話をしっかりしていってほしいと思います。先ほどの答弁で単独世帯で終末までというところがちょっと無理かという聞こえ方がしたのですけれども、その辺の、清水町もいろいろありますから、連携だとか町がやはり筆頭になって音頭をとっていくようなことで、もう少しこれを進むことはできないでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(青木光春) 都市部の介護サービスの事業所においては24時間対応ということで事業を行っている事業者があるということでございます。ただ本町におきましてはいろいろなニーズの中で事業者の参入というのがなかなかないということでございます。そんな中でお1人でお住まいの方が希望はもちろん自宅で最後までということが多いかとおもいますけれども、やはり私どもも単身世帯の方をそういう状態の中で1人でお家のほうに置いておくということは我々も不安でございまして、必要があれば医療機関、それからなんとか介護事業所に、施設のほうを利用していただくということが本人にとってはどうかというところはありますけれども、遠く離れたご家族も中にはおられると思いますけれどもそういった方、それから我々も一つの安心の部分もあって、いつどういう状態になるか分からないというところがありますので、現実的に今の清水の中で24時間対応してということにはなかなか難しいのではないかと考えております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 私の質問に関して大体全て理解できました。私は22年前におそらくパークゴルフ場の有料化というところから一般質問に入ったかと思います。今日最後、パークゴルフ場のトイレで終わりましたけれども、本当に長い間お世話になりまして、今後とも皆さんと共に頑張っていきたいと思いますので、質問はさておいて、あいさつをして終わらせていただきます。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 次に、9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 一般質問、通告大きな項目で2つしております。通告によりまして質問をさせていただきたいと思います。

 まず1点目ですが、舗装道路の穴埋めということですが、実際に道路を顧みたら、私は舗装の穴埋めということでタイトルを出したのですけれども、もう50年ぐらい前かな、これは穴埋めというより、地域から出たのはグレーダーを使って早く砂利道を平らにしてくれというそんな話から道路整備というのは始まったと思い出しました。時代が変われば変わるものだという思いをして今回これにつきましても通告してチラシが出たら、町民から「ちょっと中島さん、幼稚すぎるよ」というような言い方をされたのですが、これは人それぞれですから一向に構わないです。実際に昔の話をしても仕方がないのですが、舗装という道路になった経緯というのは、国道、道道、そして町道ということで流れがあった。国がやはり一番率先して舗装道路をしたと。そのあと道道、財政的な事情からで町道と。そんな中で町道は市街地非常に広いわけでたくさん道路がその当時からあったわけですから、一方のほうを正規の舗装にするとその周辺の道路が必ずほこりの立たない道路にしてくれといった時代なのです。それが当時工事名としては防塵処理工事ということで、舗装工事ではないですね、防塵なのです、ほこりが立たない道路ということでスタートしたと。それが名残としてまだ残っている道路も若干あるのかという思いがあります。当然その部分は舗装が云々ではないのですね。砂利と路盤改良した部分の厚さで舗装の傷みというのは大きな影響があると。だから国道の場合は1メートル20センチぐらい路盤改良されていますし、町で大体90センチくらいですか、正規の道路改良としては。舗装も国道ですとたぶん30センチ近く舗装しているところもありますし、だから町道は大体8センチ程度かな、という舗装の厚さも違いますから当然傷み具合も違うのも理解はしているつもりをしています。それで今回その中で特に今言いました防塵処理の次に来たのが農道整備なのですね。これも舗装、路盤改良や何かもちょっと条件が違うと思います。若干浅いと思います。ですからそこに舗装してもたぶん3センチか5センチの1層だったと思いますが、当然傷みが早くなるのは当たり前で、その中で農村部というのは高速で走らなかったですよね、その当時は車が。農機具も今の時代から見たらもっと小さかった。小型だったと思います。だから路面に与える影響が少なかった。それが今回はそういう状況の中で台風によって迂回路等々で走った部分ですね。これがちょっと目立ったかなということで、前回の一般質問で新羽帯、常盤間、常盤橋の話を申し上げましたが、これらについても同じことが言えると思うのですよね。それで私は3項目、(1)から(3)まで今回あげました。これはたぶん手持ちはないだろうと思いながらも。あげさせていただいて、今現状の考え方をお聞きして、再質問の中でまた学ばせていただきたいという思いです。それで1点目として補修計画は。そして補修時期は、あるいは補修方法はということで3項目させていただいています。これはどういうことかということは読んでもらったとおりですのでこれについてまずお答えを願いたいと思います。

 まず2つ目、清水高等学校の生徒が卒業したとき、身に付く支援をと。これは表現としていいのかどうか分からないのですけれども、やはり卒業したときに清水高校へ行ってこんなことを学んで自分の体の中で知識として財産となったというものをという表現です。楽しかっただけではなく清水高校を出たことによって、こういうことが身に付いた、自分の財産として体の中に清水高校でというものをぜひ考えていただきたいということで、どういう表現がいいのか分からなかったのですけれどもこういうことで書かせていただきました。これは12月8日、清水高校の体育館で総合学科の語る会でしたか、私も可能な限り出席しようと思って何回かは出ていませんけれども、可能な限り行きたいと思って出ました。今年はまたちょっと違った意味で子どもたちが変わったなという感じがしたところがあります。これは私の感じたことですから今ここでどうのこうのということはないのですが、かなりいい総合学科、要するに複数の系列で学び取れるいい総合学科というのが私はちょっと見えてきたと非常に喜ばしく思っておりました。これからはその中で道立高校、これは間違いないです。ですけれども、町長も2年前、教育長も今年変わられて、やはり地元の高校という意識をしっかり、たぶんご答弁の中でそういうお気持ちが私は教育長から出ると思っていますけれども、地元の高校ということで考えていただきたい。ちょっと飛躍した言い方になりますけれども、いろいろな部署で町の中で人の交流、あるいは観光、いろいろな事業で人の出入りを期待しています。清水町にという部分で考えていると思いますが、それを考えたら清水高校に中身は別として人の動きという部分からいくと、子どもが3間口と4間口だったら単純に言って40人の動きが変わるわけです。これは1日ではないですね。当然教員も変わります。教職員の数も変わります。それを考えたら教育の部分ではなくて町の振興からもある意味ではすごく大事なものではないかと、かねがねそういう思いをしております。ですからこれは教育委員会だけではなくて、町の振興という部分からもぜひ町内、役場庁舎内全員で地元高校へのバックアップというものを考えていただきたい。それは魅力ある高校に必ず、子どもがですよ、生徒たちが魅力を持つ高校に必ずなっていくのではないかという思いをしております。それで、できるだけお金をかけないでという思いもあるのですが、これで十勝管内の大学ってたぶん2つですから、大学の名前を言ってもいいのですけれどもそれはそれとして、なぜそこにちょっと私がこうやって質問の中でさせていただくかというのは、清水高校を出ていろいろな部署に就く、そういう職場に入ったときの位置づけ、ランクづけという言い方はちょっと人に失礼ですから位置づけという部分で。それと大学へ行こうという子どもをその中で、生徒の中で、大学で実際に学生さんたちとやりとりをする先生が清水高校に入ってもらえれば、当然大学の授業というかそういうものを経験できると思います。それだったらそこで子どもたちが、生徒たちが「それなら私行ってみたい」。それも卒業したあと、清水高校から大学へ行って高校は清水高校ですからそういう将来的な社会的な位置づけ、そういうものを私は子どもにチャンスを与えてほしい。そのために助手でも講師でもいいのです。必ずしも上の方とは言いません。やはり大学の中身を知っている方々が高校でそういう大学とはどういうことを学ぶのだということを直接、前に聞いたらたまたまほかの大学といろいろ交流をはかっていますと話していました。そこに何人行っているか知りませんけれども、やはり私は身近なところからも考えていただきたいということでこのように書かせていただきました。ただ、文章的には書いてありますけれども、私はやはり学校の、今年ちょっと変わったと言っても、先生方の意識もかなり変わっていますね。すごく良くなってきています。これは歴代の校長先生がうまくバトンタッチして、先生方がそれに応えて一丸となってやっていただいているなという思いがしています。それとたまたまちょっと帰りがけに先生に会ったら、やはり北海道で一番先の総合学科なのだからという先生がいました。頼もしい先生でした。そういう先生も赴任して来られていますから、ぜひ町のほうで、教育委員会と言わないで、教育委員会と町としっかりタイアップして、そして職員の方々も、清水高校、わが町に高校があるのだという誇りを持ってぜひともバックアップなり協力なり知恵、そういうものをどんどん出していただきたいという思いをして質問させていただきました。答弁のほうよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは中島議員のご質問にお答えをしたいと思います。

 舗装道路の穴埋めをというご質問でございます。その中の1点目、何を基準にしているのかという点でございますけれども、日ごろのパトロールにて舗装の傷みや交通量などの状況を毎年把握し、その上で補修方法を検討の上、補修計画を策定しているところでございます。

 2点目、補修の時期についてですが、舗装道路の穴、特に凍結が緩む春先に集中しますので、応急措置として直営作業で常温合材や土のうの投入を行い、状況を見ながら6月頃から舗装補修工事等を実施してきております。

 3点目についてですが、それぞれの舗装の傷み状況に応じ、部分的な舗装のパッチやわだち掘れ解消のため、舗装オーバーレイ等の工事を実施をしております。

 以上、舗装の穴埋めをという内容の質問に対する答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) それでは清水高等学校の関係につきましてお答えをさせていただきます。

 北海道清水高等学校の生徒が、卒業のときに身に付く支援策についてということでお答えをします。

 清水高校の4間口維持に向けまして、町長部局とも連携を図りながら教育委員会といたしましても、様々な振興策に取り組んでいるところであります。今年度から新たな取り組みといたしまして、高校のインターネット環境の充実・強化を図るとともに、タブレットを配置し、授業やチャレンジクラス等で活用をいただいております。また、生産技術系列の生徒らによる地域イベントへの出店経費の助成、清水町国際交流協会が行っている海外派遣費用の一部を助成する等、今年度から更に追加して支援に取り組んでいるところでございます。

 ご質問いただきました、管内の大学の先生と清水高校生が知識の連携を図れるように検討できないかということにつきまして、現在、清水高校では様々な系列や分野ごとに多くの民間の方々にお世話になり、それぞれの専門分野を中心に講師を務めていただいております。また、酪農学園大学との高大連携集中講義として、清水町の環境についての調査・研究等が行われており、生徒との交流・連携を深めているところであり、毎年多数の清水高校生が入学している帯広大谷短期大学には、本年度も既に、数名の生徒が内定をいただいていると聞いております。今のところ、十勝管内の大学とは具体的な連携事業までには至っておりませんが、ご提案のありました連携強化を進めることは、大変有意義なことでありますので、清水高校とも相談をしながら、検討してまいりたいと考えております。

 さて、魅力ある清水高校づくりに向けての取り組みについては、教育委員会を中心に若手職員によるプロジェクトチームをつくり、振興策について意見やアイデアを出してもらっている段階ですが、その中で、「清水高校では昼休みに外出できないので、購買部のようなものがあったらよいのでは」という提案がありました。この件につきましては以前中島議員よりご提案があったと記憶をしております。清水高校には、帯広からバス登校をしている生徒が多く、朝早く出発して校門前に着いてしまうため、保護者から昼食のお弁当を持たせるのに苦慮しているとの声もあるとのことで、地元の商店の方が実際に参入していただけるかは未知数でありますが、教育委員会といたしましてもお手伝いのできることがあれば積極的に協力してまいりたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 1点目の舗装道路の穴埋めにつきまして今町長からご答弁をいただきました。現状としてはこういうことになろうかと思います。これは1点目に該当するのかと思うのですが、3点一緒になってしまうのですけれども、まず春先、2点目にいきます。まず舗装道路の穴ぼこについてはということで、春先に集中して修理しているというお答えをいただきました。これは春先ということはある部分ではもう予算化されていますよね。その春先調査した時点で穴ぼこの状況というのが当初予算の中でちゃんと組み込まれているか。どの程度把握して当初予算で見ているのか。私がちょっと心配しているのは、多くなっても当初予算の枠内で修理をするという理解をしていて、これは予算上やむを得ないと思うのだけれどもそういう理解でいいですね。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 春先、3月ぐらいから実際的に気温が上昇しまして緩むような状況になっております。毎年同じ場所ではなくて、同じ状況の中である程度同じ箇所数ぐらいが穴ぼこというかそういう状況になっておりますので、ある程度の把握をした中で新年度予算のほうに計上しまして、なおかつ春先4月以降の確認事項において予算措置の中で対応しているというかたちでございます。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 仕事の流れとしては今課長にお答えしていただいたとおりなのだろうなと。今当然出てくることなので、予算の範囲内でというのが出てくるのですね。私はそれからいくとそういうもの、予算にある部分で現業課として、担当課として、これはたまたま例年同じ予算で仕事ができていますとはいかないですね、実際には。だから現状を見た中では6月ということだったから、そういうときは私はできるだけ、可能な限り予算の範囲内だからここは今年はできないとか、ここはまだいいのだとかではなくて、6月でやはり補正してでも必要なものはやはり理事者のほうにちゃんと現状を説明して、予算を獲得して可能な限りやはり、何千万という仕事ではないと思いますので、そういう思いがするのですがいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) ちょっと言葉足らずで申し訳なかったのですけれども、当初に関しまして6月、春先以降8月ぐらいまで、それに関しましては当初予算の中で春先分に対しまして補修の工事のほうを進めております。なおかつ雨等々の状況においても舗装の傷みというかたちのものが出ます。その分に関しましては9月の翌年に向けた中のある程度の対策というかたちの中で数年前ぐらいから補正を用いりまして工事のほうを実施してきているような状況でございます。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 質問の中身がちょっと変わるのですけれども、その穴ぼこということと、舗装面は残っている、穴ぼこは舗装がなくなって砂利が見える。だけど舗装自体が下がっている状況というのは、これがこういう下がりもあるし、湾曲状況で下がっているとか、これは穴ぼことは言わないので、議長から通告がないと言われるかもしれないけれどもこれも捉えようによってはその部類になるのですね。だからそういう道路を、特に農道で整備した道路にそういうことが多いのかと思うので、その辺についてはその穴ぼこに類じたものという部分で担当課としてはどう捉えておられるか、その道路状況を。どこどこの道路とはいらないです。そういうところはどう捉えているのかということを聞きたいと思います。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 穴ぼこというお話をしたのですけれども、全般的な舗装の傷みというかたちの中で捉えております。一つは中島委員が言われるかたちの中で、奥深くというか路盤まで行っている、その部分は穴ぼこというかたちのものと、あとはへこみが、多少1メートル、2メートルぐらいのというかたちのものと、あとはレールというか、縦断的にかなり長くへこんでいるというものも含めた中で、パトロールをとおした中でそれぞれ補修の状況を見ながら補修の対応を分けながら対応しているというところでございます。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 次の質問、2番目に移りたいと思います。その前に今課長が言われたように、必要なものは理事者のほうに現状を説明しながら積極的な補修、道路改良に努めていただきたいと思います。

 2番目にいきたいと思います。大変いろいろ詳しいご説明をいただきました。その中で私これは1、2とかと打っていませんので質問させていただいてご答弁のいただいた中から何点か質問をさせていただきたいと思います。一生懸命取り組んでいこうとしている姿がはっきり私なりに感じさせていただきました。この中で、緊張しているのかちょっと声がおかしいのですけれども、これはほかでも何かそういう説明があったと思うのですけれども、若手職員によるプロジェクト。これに対してどうのこうの言う気はないです。これをどう生かすかということですね。今まずどう生かすかということは、この方々からいろいろなりアイデアなり考えを聞くということだけではなくて、例えばこの中で出てきている大学との連携について、具体的な、私は管内ということでお話を申し上げたので、大学は2つですからその範囲内でということになりますけれども、そのときに私がお話しした部分をどうやったら実行できるでしょうかということを逆に私は、これは教育長の諮問機関じゃないのでしょう。それからちょっとお聞きしたい。この「若手職員によるプロジェクトチームをつくり」というのはどういう位置づけで教育長は捉えておられるか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) 私がこの職に就かせていただきましたときに、清水高校の振興ということは清水町の教育環境を考えたときに幼稚園から高校までが一続きであるということが非常に大切なことだというところを考えました。その中で清水高校の4間口維持を含めまして清水高校の振興を考える上で非常に大切なキーワードとして、私たち卒業してから何年も経った者たちが考える振興策と、卒業して間もない若い職員たちが若い感覚で捉える振興策の間には開きがあるのではないだろうかという私の中の疑問から始まったところなのです。それでまずは教育委員会の若手職員に全部集まっていただきまして、そして、「もしあなたたちだったら清水高校にどんなものがあったら、どんな魅力的なものがあったら清水高校に入りたいと思いますか」という質問から入りまして、若手の方々にいろいろディスカッションをしてもらいました。そうするとやはり学校側とか私どもの年齢の者から、それから親御さんたちが考える振興策とは別のもっと平らな意味で、子どもたちに近い部分でいろいろなアイデアが出てきたのです。それを今まずはいろいろなアイデアを聞いて、その中から現実的に支援策として立ち上げていけるものがいくつか出てくるように今私は思っています。ですからそれが出てきた時点でそれをしっかり行政の力と結びつけていって、振興策として立案できればいいなと思っております。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 審議していて1時間過ぎていますけれども、もう若干時間をいただければと思います。実際に今教育長、大変いろいろな方の、特に職員、内輪といいますか、そういう方たちの考え方という、将来的なものも含めて大変、逆に言うと、これは私なりの判断ですけれども、ストレートにとっていただきたい。行政の経験のない方だからそういう発想ができたと、素晴らしいことだと思っています。行政経験をしているとある程度色形、できるできないを決めてしまうことがあるのですね。そういう部分ではぜひともこの若手のプロジェクト、その中にぜひ、どうしますかではなくて、「こういう話があるのだけれども、これを実際に皆がどうやったら実行できると思いますか」と、これは人脈をつくらないとならないです。これは外部のことですから、担当者が動くことではないです。実際に実行できるときは、教育長あるいは町長自らがいろいろな働きかけをしていかなくてはならない。それらも含めて今一度その可能性といいますか、そういうところに今私がお話しさせていただいていることを含めて実行についてどうなのかというのは、まとめて一つでいいですから、中身的ではなくて、後に出ている食べ物のことですね、給食についてもそうなのです。だからさっきの商工会、町の人が云々ではなくて、そのためにはどうやったらできるだろう。やはりできないだろう。こういう議論もこの中で含めて、一緒くたでよろしいのですけれども、そういうものを含めてですね、逆に言うと教育長は受け側ではなくて、場合によっては発信側に回って、若い方にいろいろな本当に若い発想で知恵をいただく。そういうことを含めて今のお話しした2点について投げかけてみるというようなことを考えていただければと思うのですがいかがなものでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(三澤吏佐子) ただ今のお話大変有意義にお聞きしたところなのですけれども、一つのアイデアをかたちにするためには、いろいろな方々にご協力をいただかなければならないということがあることを承知しております。そういう中で町民の方はもとよりでございますが、清水高校には長い歴史がございまして、その中で素晴らしい先輩方がたくさん世の中に輩出されているわけでございます。東京清水会ですとか、いろいろなそういう先輩方の中にも中央で大活躍をされている方々がいらっしゃいますので、その方々のお力をお借りすることもあるかと思います。それからもちろん町のいろいろな機関とも協力をしながら実現化に向けてお力をお借りしたいと思っております。そして先ほどお話がございました大学との連携の件でございますけれども、意欲のある生徒が更に清水高校で学んだものを元にして、更に上の学校へ進んで、専門学校ですとか大学ですとかに進んでいった。更にその中でいろいろな専門的な知識や技術を学んでいく資格をとるということは、本人の将来的なものにとっても非常に有意義なだけではなくて、その方たちが将来的に清水に戻っていただいて、そして清水町のいろいろな施設や職業の現場で働いていただくということは清水町にとっても非常に有意義なことだと思っております。そういう中でその学ぶ意欲をしっかりと支援してまいりたいとも思っております。清水町の最近の施策といたしまして、奨学資金についても今までとは少し違った枠を設けて活用しやすいようにしているところでございますので、その辺もPRをしっかりして使っていただきながら進めてまいりたいと思っております。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) この件に関して、今教育委員会としての立場、非常に情熱的なものを持っておられるということで期待をしています。そのためには、町の応援ももらわなければならないので町長に一言、今までお話した中で、町の地元の高校としての支援と言いますか、当然教育委員会からの、町側からこうしなさいああしなさいということは、私は基本的にないと思います。できればあればいいのですけれども、なかなか難しいのかなと。その中で教育委員会からの相談を受けた場合、町長としてどの程度それに対して地元の高校の発展を願うかというその辺についてお考えを聞かせていただければと思います。町長からご答弁いただいた時点で、私の質問を終わらせていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) 私も町長就任以来、教育問題については非常に大切な部分があって、清水は文化の町だし、スポーツの町だし、そしてまたあえてプラスして言うならば教育の良い状況の町であると。その象徴が清水高校であると思うところでありますし、清水高校の出口の部分もいろいろとあるのですけれども、基本的には中学生よりも高校生のほうが多い町なのですね、清水町は。ですからこそ、今中学3年生で卒業する生徒80人ぐらいしかいません。でも清水高校は減ったとはいえ90何人の入学者を迎えました。普段その前まで130人以上の入学者を迎えております。ですからまちづくりにとって非常に大事な部分があるなと、もちろん教育にとってでありますけれども、そんな思いを持ちながら、教育委員会部局と町長との話し合いの場が年何回か行われて、普通は通常1回だったのですけれども、去年の場合には2回行いまして、私の思いもお伝えしながら一緒になっていい方法を考えていきましょうと、そんな中でずっと運営をやってきた経過があります。そういう思いの中で、私の学校に対するいろいろな考え方も含めて一緒になって大切な高校をよりまた皆さんがそこで元気に社会へ羽ばたいていって、そしてまた欲ではなくて、戻ってきてもらって清水の中で貢献してもらうと、そういうまちづくりに貢献してもらう、そのために奨学金も幅広く利用しやすいようにしたしという、そんな思いを持って進めておりますので、今後のまちづくりに清水高校は本当に大切な役割を担ってくるのではないかとそんな思いで一緒になっていろいろと教育行政もしていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) ここで休憩します。       (午後2時09分)

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時20分)

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 通告に従いまして2点質問させていただきます。

 まず1点目として、除雪体制確保に向けての対策と今後の方向性についてということで、清水町はもとより積雪地域における除雪は通勤・通学、救急医療、消防・防災等、住民生活の上で非常に重要な事業の一つと考えております。さらに、産業経済の円滑な活動、地域間交流促進の観点から安定的、継続的な除雪体制の確保、維持は極めて重要な問題となっております。現在清水町の除雪体制はその多くを建設業者に担っていただき、地域住民の安心安全を確保してきていると思います。これは積雪地帯における多くの市町村が同様な体制であると考えますが、しかし、除雪業者の受託環境に関する課題、清水町でいえば災害復旧事業による受注増はあったと思いますけれども、今後は公共事業費の縮減が安易に予想できることであり、除雪業者の体力が心配されます。また、除雪オペレーターに係る課題として、除雪技術に優れたオペレーターの絶対数が減少しており、その確保が困難になりつつあること、また、さらに、除雪機械の維持管理費負担増など課題が深刻化していることは否めません。そこで除雪体制確保に向けて、行政としての対策、今後の方向性を伺います。

 次に2点目として、本年9月16日に開催された「十勝清水肉・丼まつり」についてでございます。清水町にとっては人に集まってもらえるとても良い企画であったと思います。9月16日を牛トロの日としたことでの開催であったと思いますけれども、清水神社の秋祭りを3日後に控えた時期の開催、そして本年は9月6日の胆振東部地震により多くの自治体が行事を中止した中、決行するに至った気持ちを含めて町長の事後評価と次年度以降の計画について、開催日、場所、寄附金・協賛金等の在り方を伺いたいと思います。

 以上2点、よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(阿部一男) それでは髙橋議員の2つの質問にお答えをしたいと思います。

 まず1点目、除雪体制確保に向けての対策と今後の方向性についてのお答えでございます。この課題につきましては、多くの自治体で苦慮をしているところであります。本町においては、現在、町道の維持業務につきまして、夏は草刈業務と冬は除雪業務の委託をしておりますが、本年の除雪会議にて委託業者から、今後においてオペレーターの高齢化により担い手不足が生じるとの話があったところでございますが、例えばこれらについては大型特殊機械免許等の資格取得への支援策等も検討しながら対応してまいりたいと思っているところでございます。なお、豪雪時の緊急時体制につきましては、清水町建設業協会との災害応急支援に関する協定に基づき、協議の結果、協力体制の確立ができたところですが、様々な課題について委託業者と話し合いをしながら、安定的で継続的な除雪体制について協議を進めてまいります。

 次に大項目2点目、「十勝清水肉・丼まつり」についてのお答えでございます。これにつきましては今年6月頃より検討をはじめ、7月20日補正予算の議決をいただき実施をしました。「十勝清水 肉・丼まつり」については、議決後2か月ほどの短期間ではありましたけれども、商工会、建設業協会、観光協会等を実行委員とする実行委員会により準備を進め、9月16日は、予想を超える多く方の来場をいただき、9種類の丼やサイドメニューなど各店舗のメニューを堪能していただき、本町の優れた畜産資源を広くPRできたものと評価をしております。来場者数については、実行委員となっております十勝毎日新聞社の記事では1万2千人との記載もあり、各団体、メディアなどのお力添えをいただいたことが周知の部分で功を奏したものと考えております。次年度については、過日、実行委員会を開催し協議いたしましたが、開催日を9月1日日曜日、会場については本年と同じ有明公園で開催する予定としたところでございます。お尋ねの寄附金・協賛金についても、本年と同様に商工会、建設業協会、観光協会の会員にご協力を呼びかけ、賛同いただける事業所より協賛をいただくことを想定しているところでございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) それでは何点か再質問させていただきます。まず除雪体制確保に向けてのほうでございます。現在の除雪体制について清水町では何社とどのような契約を交わしているのかご質問いたします。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 今現在委託業者、全業者数に関しましては7業者となっております。委託に関しまして3ブロック、ABCというかたちの中で分けた中の委託業務を発注しているようなかたちでございます。発注の仕方としましては、委託業者を3ブロックに分けた中で、企業体として公募による結果、それに基づいた中で契約をしております。なお本年度におきましては随意契約というかたちになっております。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) ただ今の答弁の中で3ブロックという表現がありましたが、これは要するに清水町3つの地区に分けて、それぞれに担当してもらうということで、例えばABCと先ほど言いましたけれども、Aブロックがとにかく除雪がしやすくて、すぐ終わってしまった。でもCはとてもやりづらくて時間がかかっている。そのときにAからCに行くというようなそういうような横断的な作業の仕方ということにはならないのでしょうか。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 今のご質問なのですけれども、Aブロックが一応2社入っております。Bブロックが3社、Cブロックが2社というかたちの中の共同企業体というかたちの中で複数というかたちの中のエリアの中で除雪作業をやっていただいております。もちろん一つずつの業者の中で出動というかそれはやっておりますので、そのブロック内で例えばちょっと遅れた業者があるというかたちになれば、もう一つの企業体組んでいる業者、そちらのほうが応援に入りながらそのブロック間の中で対応をしているというかたちでございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) つまりあくまでもブロックはブロックで分けられているということですよね。つまり役場側からどんな命令が出るか分からないけれども、3つのブロックがあれば命令系統は3つということで、それを一つにして横断的にその事業をこなすというようなお考えはありますか。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 今除雪体制の中で、ABCブロック、その中で代表というところを設けております。それぞれ年次ごとに動いていくようなかたちなのですけれども、もちろん町のほうのある程度の判断に基づいて、その代表者と協議しながら、話し合いをしながら、それで出動の時間帯だとか、あとは状況確認、それも含めて進めてきているところでございます。以上です。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) それでは次の質問ですが、私の質問の中で、町長の答弁の中には除雪業者に対する体力維持に関する具体的な答弁がなかったように思うのですが、今のところそのようなことは検討することもできず、答弁もできないということでしょうか。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 答弁の中でもちょっとお話ししたようなかたちなのですけれども、まず本年度、委託業者のほうからお話が出たのが、オペレーターの高齢化、それが出てきております。あと細かなことに関しまして、その町に対する要望等々というのは今のところ聞き取りをしておりませんので、今後におきまして委託業者のほうと念密な協議をした中でいろいろな対策のほうを考えていきたいというかたちで考えております。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 今の段階ではそういうことだということは分かりましたが、将来的に、私の質問が間違っているのかもしれませんが、要するに公共事業が減っていくだろう。当然災害復旧等でやることはやってしまう、ということはほかのところで通常の業務は減っていくだろうということで、それに携わっておられる建設業界の方々は仕事が少なくなった上で除雪だけは一生懸命やれと、そんな感覚になってしまうのかという気がしています。そういうことが、公共事業が減らないのだという答弁がいただけるのであれば、それはそれでいいのですが、もしその私の危惧している、減っていくだろうということが事実であれば、それに対する対策というのは何かあるのかお聞きしたい。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 建設業ですね、言わば土木のほうなのですけれども、恒久的なお話はちょっとできないのですけれども、今現在国のほうでも橋梁の点検等々というかたちの中で修繕に関しましては本町も手がけてきているような状況でございます。この事業に関しましてはどちらかというとエンドレスというか、そんなようなかたちになると思いますので、ある程度の修繕事業に関しては維持というか、やっていかなければならないというかたちの中で考えております。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 次の質問にしますけれども、議会として町民との意見交換会等で毎回よく出るのが除排雪に対する意見でございます。その都度執行側に申し入れを行ってまいりましたけれども、除雪の基準といいますか、そういうものが今年それらの意見交換会での意見を伝えたことによって何か変わったところがあればお知らせ願いたい。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) 基準の見直しに関しまして、当初一般的な除雪に関しましての積雪した厚さ、これに関しましては10から15センチとなっておりました。この分に関しましては10センチ程度に改めまして、なおかつ市街地、御影市街、清水市街、両方の市街の中で、今までは交通安全上だとか除雪の作業効率、それを考えた中で日中の除雪というのは控えさせていただきました。これに関しましても3月の分、その辺を踏まえまして、本年度からはある程度雪が降って、日中でも継続しているときには町として除雪のほうを出していくというかたちの中で考えております。もう1点が交差点の除雪でございます。交差点の除雪に関しましても、全交差点というのは到底無理だと思いますので、幹線的な交差点、こちらのほうに関しましてもある程度積雪があった中で見通しが悪くなる場合には排雪作業をするということで決定しておりまして、なおかつ除雪会議の中でも委託業者のほうにその旨を周知した中で本年度は進めていきたいと考えております。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 今のことは、それは議会が少しは役に立ったという認識でよろしいかということです。

 

○議長(加来良明) 建設課長。

 

○建設課長(内澤 悟) この問題というか課題に関しましては町民全般からいろいろな意見をいただいております。もちろん議員さんのそういう思いも含めた中で本年度見直しをしたということでございます。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) ありがとうございます。それでは2番目の質問にいきたいと思います。「十勝清水肉・丼まつり」について、答弁の中には受け入れ態勢とか提供食材について、この事業についての反省点が一つもなかったということなのですが、完璧な事業だったという認識でよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) ご指摘のとおり決して完璧だとは思っておりません。当日答弁の中でも申し上げましたが、予想を超える多くの方に来ていただいてこちらのほうの対応が追いつかなかったという部分もございます。駐車場、それから近隣の店舗等の駐車場にもとまったりということで、いろいろな部分で課題を把握しています。次年度に向けてはそれらを解決するように準備、対応をしていきたいと考えています。以上です。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 次年度に向けてよろしくお願いしたいという気持ちは持っております。一つだけ、寄附金について、寄附金を集めている最中に何人もの方が私のところに相談に来て、「なぜ15,000円なのだ。寄附金って金額を決めないものではないのか」とか、必要なのかとかとよく質問されましたが、「寄附金は私の感覚では自由なのではないですか」という話をしましたが、その辺の意図が伝わっていなかったという面があると思います。その辺についてせっかくの機会なので、どういう意図で15,000円を募集したのか、次年度からも寄附金はいただきたいという答弁だったので、その辺をちょっとお知らせ願いたい。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 今年度、今年の肉・丼まつり開催にあたって、協賛広告というかたちでご協力のご依頼をさせていただいております。寄附というかたちの文書なりそういったようなかたちでは出してはいませんけれども、8月6日に実行委員長名で商工会の会員の方、正会員それから賛助会員も含めてです。それから建設業協会の会員の方、観光協会の会員の方、それぞれに協賛広告掲載のご協力の依頼ということで文書を発送させていただきました。今回実行委員会に十勝毎日新聞社も入っているということで、広報計画を考えた中でそれぞれの事業者さんに協力をいただいて事業者の協賛広告というかたちで取り組むということになりまして、文書を実は8月6日と8月16日2回出しております。なかなか分かりにくいというご意見もいただきましたので、問い合わせ等もいただきましたので、それを含めて、補足の部分も含めて8月16日に出させていただきました。十勝毎日新聞の紙面に事業者名等を記載して、その広告料の部分、25%ですけれども、その部分と残る部分については事業の協賛金というかたちで運営経費に活用させていただくというかたちでご説明といいましょうか、文書に記載をさせていただきました。新聞の協賛広告ということなのでそれぞれサイズが決まっているということがありまして、協賛金については15,000円からというような記載をさせていただいて文書を発送したという経緯でございます。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 協賛についてはよく分かりました。ただ、協力いただける事業者の皆さんに案内を出したところだと思うのですが、例えば清水町の予算の中で補助金を出している団体にその案内を出す。具体的に名前は言いませんが、例えば何千万円も出している団体に対してそれを議会の中で、例えば「5千万円出しました。これで運営してください」というものを出しているところが協賛金を出すために、例えば15,000円であれ、15,000円の協賛金を出すことによって、その協賛金を出すためにその補助金を出したわけではない。もしそれが、15,000円が協賛金でもいいのだったら、49,985,000円でよかったのではないかと思う方もおられると思いますが、その辺の対象にする考え方というかその辺はかっちりやった方が論理的ではないかと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 今年につきましては先ほど申し上げたとおり商工会、建設業協会、観光協会、それぞれの会員に文書でご依頼を差し上げたところでございます。実行委員会形式をとっていますので、それぞれ今回でいけば実行委員に商工会長、建設業協会会長、観光協会会長が実行委員として入っていて組織をしているという状況がございます。それぞれの会員についても平等にこちらとしては文書で依頼をさせていただいたつもりでございます。補助金云々の部分についてでございますけれども、それぞれの事業所が事業所なりの判断で協賛をいただくというのが協賛広告の趣旨かなと考えてございます。検討をということでございますが、今のところ平等にまた依頼をしたいと考えてございます。以上でございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 実行委員がそのように協賛を求めてきっと歩いたのだと思うのですが、そのときに威圧的な態度であったと、15,000円出すのか出さないのか、出さなきゃいけないだろう、そういうことの報告を受けたこともあるので、その辺の整理だけはきちんとやっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 商工観光課長。

 

○商工観光課長(斉木良博) 実行委員会に十勝毎日新聞社が入ってございまして、十勝毎日新聞社の関係グループ会社が協賛金のお願いということでそれぞれ事業所を回らせていただいたという状況でございます。そういったご意見等があったことを伝えましてまた次年度、次回協賛金についてのご協力をさせていただくときには留意したいと思います。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 以上で、本日の日程は全部終了しました。

 おはかりします。

 議事の都合により、12月19日は休会にしたいと思います。

これにご異議ありませんか。

 

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。

よって、12月19日は、休会することに決定しました。

12月20日は、午前10時に会議を開きます。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 本日は、これで散会します。(午後2時45分) 

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317