平成31年第2回定例会会議録(3月11日_日程第3_一般質問 口田邦男議員)

○議長(加来良明) 次に、9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 通告に従いまして2件について質問をさせていただきます。

 まず1件目でございますけれども、本町における不祥事の対応策はということで質問させていただきます。

 本町において、残念ながら、職員・町・民間の間で不祥事が起きてしまいました。既に事案については報告を受けておりますが、新聞で話題となり、また、連続して起きてしまった、まさに町の汚点となったのは事実でございます。今後の対応については二度と起こさないように努力するということでございましたが、これらの件についてはプライバシー、仕事の意欲に結びつく事案であり、非常に難しい問題であるということは承知しております。しかし、現実にはまだまだ存在する事案ではないかと思っております。どうかこんなことで有名にならないよう、おのおのが取り組んでいかなければならないことでもあると考えております。まずは町長にこれらに対しての具体的な要因と今後の防止策についてお伺いをいたします。

 1つ目は、セクハラは論外である。パワハラの判断は業務上必要な指示や指導に不満を感じたりする場合と、いじめ・いやがらせから起きる場合があります。本町における事案は何を根拠にパワハラと認めたのか。本町にそれらの規定があるのか。安易に認めることは職場での指示、指導に影響を及ぼすのではないかと思いますが、そうした心配はないのかということを伺います。

 2つ目、アイスホッケーチームの中で全国的に話題となった事案がありました。そのほか町内のどこの職場においても起こり得る、既に起きているかもしれません。町長はこの件について、これらの要因と防止策をどう考えているかをお伺いいたしたいと思います。

 次2件目でございます。防災対策は万全かということでご質問いたします。本日3月11日、東日本災害があった日でもあり、また本町においても台風10号の影響を受けた災害から3年目を迎えております。防災全般を見直す意味でこの問題について取り上げてみたいと思っております。台風10号における災害復旧もほぼ終わりに近づいております。そうした中、防災対策は万全なのか。次の点についてお伺いをいたします。

 今後台風10号と同等、それ以上の規模の台風が来たとき、河川・橋・道路・畑・上下水道・農業用水、これらはどうなるのだろうか。最悪の場合の想定はできているのだろうか。この点についてお伺いをいたします。

 2つ目といたしましては、胆振東部地震でのブラックアウトによる被害は、酪農家だけでなく商業施設・工場・一般家庭等大きな影響を受けております。対策として発電機の導入等が行われておりますが、大規模酪農家が主であり、商業施設、一般家庭への対応策はどうなっているのかをお伺いいたします。

 3つ目、先般も厚真町で震度6弱の地震があり、JRは運休、国道は通行止めとなるなどの被害が出ております。本町においても大規模地震は必ず起こりうる。これらに対しても早急に対策をしなければなりませんが、その対策をお伺いします。

 4つ目、あらゆる災害を想定し、全町的な防災訓練を行うべきと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。

 以上2点、よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、口田議員の質問にお答えしたいと思います。

 まず1点目の本町における不祥事の対応策はということでお答えをさせていただきます。

 このたびのハラスメントに係る事案が起きましたことは誠に遺憾であり、町民の皆様に改めてお詫びを申し上げます。また、今後このような事案が起きないよう、指導・監督に努めてまいります。

 さて、ご質問にありました1点目についてですが、パワーハラスメントの概念としては、人事院及び厚生労働省によりますと「職務上の地位や権限または職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、人格と尊厳を侵害する行動を行い、精神的・身体的な苦痛を与え、あるいは職場環境を悪化させること」とされております。

 パワーハラスメントか否か判断する場合は、その言動等が適正な業務の範囲なのか、感情的・高圧的・攻撃的に行われていないか、社会通念上許されるものなのか、など多角的に判断しなければなりません。

 このたびの事案においては、関係者への聞き取り調査を基に、他のハラスメントにおける事例を参考に慎重な審議をし、事実関係を認定の上、関係者を処分したところであります。

 今後においては、「職場におけるハラスメントの防止等に関する要綱」の周知徹底を図り、ハラスメントは許されるものではないとの共通認識により良好な職場環境を整え、円滑な業務執行ができるように努めてまいります。

 2つ目の質問であります、町内でも同様の事案が起きているかもしれないとのことですが、働く職場においては、日頃から上司と部下など職員同士でコミュニケーションを十分に取ることが重要であり、コミュニケーションを図ることからお互いを気づかい信頼関係を築くことで、ハラスメントが起きない優良な職場環境が整うものと考えております。

 町内における各事業所・団体において、ハラスメントは許されるものではないと認識され、適切に対応されているものと考えております。

 次に、大きな2点目、大項目の2、防災対策は万全かとの質問にお答えをさせていただきます。

 まず1点目にお答えをいたします。あの台風・大雨災害から3年目を迎えます。国や道、関係機関の協力を得ながら被害を受けた畑や上下水道・農業用水の復旧は完了し、河川・橋・道路においても順調に進んでおりますが、あくまて「原状復帰」の復旧であります。

 河川上流部の国有林内の谷止工という土砂をせき止める施設の新設や一部の河川では川幅を広げる工事も行われておりますが、いろいろな災害を完璧に避けることはできない状況も考えられます。

 甚大な災害を防ぐことは難しいですが、町民の命を守ることを最優先に、災害対策本部の体制を早急に立ち上げ、被害状況の速やかな把握に努め、避難勧告等の発令判断や自衛隊の応援に係る北海道への要求などを適切に行うとともに、町民への情報提供をより確実に行うため、防災行政無線の再整備や庁舎の非常用発電機の整備を進めているところであります。最悪の場合の想定としては、河川の決壊にともなう道路・橋・畑の流出、水道・農業用水の断水や停電、電話の不通などが同時に発生することも考えられます。その状況に応じて適宜対応できるよう清水町建設業協会との災害応急対応支援協定や日本水道協会北海道地方支部との水道施設の応急復旧に係る相互応援協定や、食品スーパー、コンビニエンスストア、ホームセンターなどとも災害時の物資供給に係る協定を締結するなど対策を講じているところであります。

 2点目についてですが、町内においては地域により若干の差はありましたが、停電の復旧に約2日弱かかり、農業、商工業など全ての業種をはじめ、町民生活全般にわたり影響が出たところであります。特に酪農家は生乳2日分を廃棄せざるを得ず、大きな災害影響を受けたところです。

 国は酪農に関して、停電の影響により全国で生乳需給のひっ迫が懸念されることから、酪農家の非常用電源の整備等に対する補助の支援策を講じたところであります。

 商業においては、冷蔵・冷凍食料品の廃棄や物流の影響による休業、そしてまた工業においても工場の稼働停止などの影響がありました。町及び商工会で、商工業者へ清水町中小企業近代化資金融資制度の運転資金及び設備資金の無利子及び補償金免除制度や日本政策金融公庫による融資利率の軽減制度の活用などについてお知らせを行ったところであります。

 一般の家庭に対しましては、特段支援策を講じてはおりませんが、停電への備えなど、町民が災害から命を守るための情報を防災ガイドマップや清水町暮らしのガイドを活用し、町内会等地域の会合などに伺うなどして情報提供を行い、平時から家庭での備えや地域での助け合いについて協力をいただいているところであります。その中で、家庭において3日分の水や非常食の備蓄、さらに冬期間の停電に備え、暖房器具などの準備もお願いしているところであります。

 3点目ですが、政府の地震調査委員会が先日発表した自身の長期評価においては、十勝沖でマグニチュード8程度の地震が30年以内に起きる可能性は前回評価の8%から9%に上昇しました。大規模地震では、町全体で建物の全半壊などにより生き埋めとなった人や閉じ込められる人も多く予想され、道路の損壊などもあり、町や消防の救助や支援が届くまでに時間がかかります。

 普段から自分の命は自分で守る自助を基本に、町内会や自主防災組織において非常時には協力して助け合うことができるよう、日頃から連携・協力して防災活動に取り組む共助を進めることが特に重要と考えております。

 本年度から町内会・農事組合・地域集団に対し自主防災組織の結成をお願いし、131町内会・農事組合のうち、49の町内会・農事組合に結成をいただいております。防災意識の普及・啓発や、災害時に自ら避難することが難しい人に対し、手助けする人の選出、安否確認のための連絡網の整備などに取り組んでいただいております。今後、こういった活動の輪をさらに広げることで被害を最小限に減らせるよう、日頃の自主防災組織の活動に対しては職員を派遣し支援してまいります。

 最後の質問ですけれども、災害を想定した訓練は非常に大切であると考えます。昨年9月には大雨洪水を想定した避難訓練を、清水市街地と御影市街地の一部を対象に行い、約200名の参加をいただきました。参加した皆さんからは、避難所までのルートの確認や避難所となる施設をはじめて利用した方もおり、段ボールベッドや屋内用テントなど備蓄品の確認もできて、防災を考えるきっかけとなったという意見を多数いただきました。今後も町内会や地域集団、自主防災組織と連携し、大雨や地震を想定した避難訓練を定期的に行ってまいります。

 以上、答弁とさせていただきます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) ここで休憩します。      

○議長(加来良明)休憩前に引き続き会議を開きます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 質問を受けます。

 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それでは再質問をさせていただきたいと思います。

 最初に、セクハラについて質問をさせていただきたいと思います。私は先ほどセクハラは論外であると申し上げました。論外ということは、本町で起こった事案に対しては議論する余地なしと、悪質であるという意味でございます。セクハラについてはボディータッチから起こりうるもの、それから言葉上から起きるものと2つに分かれると言われております。いずれにいたしましても相手があるということでございまして、その相手が不快と感じた時点から起こるものでございます。この世の中、男と女がいる以上、この問題が起こりうるのは当たり前かもしれませんが、しかし、そのことによりまして心に傷をつけたり仕事に影響を与えたりしてはいけません。現在本町において町長はこの実態があると思いますか。お伺いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 副町長。

○副町長(金田正樹) 現在でセクハラの実態があるかどうかという質問かと思いますけれども、それについてはありません。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 今、ありませんという答弁でございましたけれども、それは絶対間違いのない答弁か、それとも副町長あるいは町長の耳に入っていないのか、そういう可能性もあるのかと、そう言われれば、それは絶対にないと言い切れるのか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) ないと信じたいですけれども、その辺の話は入ってきておりません。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 絶対ないという断言はできないはずですけれども、信じたいと、それに尽きるのではないかと思いますし、私もそう思います。そういうことでセクハラについては現時点ではないと思います。次、パワハラの関係でございますけれども、これについて先ほど町長からいろいろとご説明をいただきました。業務上、いろいろな指示等によって起こる不満から起きるパワハラ、いじめ、いやがらせ、これから起きるパワハラ、これらについて今、現状の中で、庁内だけのこととは言いません。で言うと、現在そういう可能性が存在するのかどうかお伺いいたします。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 実際そういうことがあるのかどうか話は聞いておりませんが、これもないと信じております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) ここであるとかないとかと責め合う気はございませんけれども、ないと信じているという言葉、ちょっとそれはどうかと私は思いますけれども、私の耳に実際ちょっと可能性があるということが聞こえてきているのですよ。今副町長は信じていると言うけれども、副町長の耳には必ず入っていると思うのだけれども、それは口外できないだけのことで、実際には存在していると私は思っているのだけれども、そこら辺の捉え方として、今現在ありませんということにはならないのではないかと思うのだけれども、そこら辺はどうですか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 先ほど言われましたように、指導の一環とか捉え方の問題があるかと思います。信じていると、当然そうですけれども、実際にそういう状況があるという話は耳に入ってきておりません。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) セクハラにしろ、パワハラにしろ、相手のあることでございまして、相手の訴えにより表面化するものでございまして、実態ではほとんど訴えることができない状態でないかと思っているわけでございます。それらは訴えられる人はいいけれども、訴えられない人というのは我慢をしていることになるのではないか。そのことによって仕事にも影響するし、マイナス面のほうが多いということで、そういった面でいかにしてそれを見つけ出すと言ったらいいのか、対応策というのは考えておられるかどうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) ハラスメント、人格も傷つけますし、広い意味では勤労意欲の低下ですとか仕事にも支障をきたしてくるかと思います。本町はハラスメントの防止等に関する要綱というものを決めております。先日も課長職を集めて説明をしておりますし、この辺は課の職員に周知するようにということを言っておりますし、課長職には絶えずアンテナを高くして、職員の違いに十分留意するようにと話をしております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) パワハラの実態というのは、パワハラを受けている者の周りの人はたぶん気がついているのだろうと思いますけれども、それを安易に無視している。それが実態ではないかと思います。そこら辺もオープンにして明るい職場をつくっていただきたいと思っているところでございます。この件については置いておきまして、次にアイスホッケーの関係で質問させていただきます。

 アイスホッケーについては今まで全国的に清水の名をとどろかせていただきました。ところがパワハラ問題で一転して悪の所業がつけられました。町にとっても大きな汚点であると同時に、大変な事案であると思います。また、町全体の中でもどこにでも起きうる事案であると思っております。この件について町長からいろいろと説明がございましたけれども、特にアイスホッケーについては言及されませんでしたけれども、私もこの問題にはあまり触れたくはありません。しかしながら、あくまでも町の施設で起きた問題でございまして、町とは直接関係はございませんけれども、町長がこの件に対しての遺憾の意、あるいはいろいろな面の指示をなされたかどうかお聞きいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) ここで休憩します。      

○議長(加来良明)休憩前に引き続き会議を開きます。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 社会教育課長。

○社会教育課長(佐々木亘) 町として今回のホッケーに関する問題に対して何か行ってきたかというところでございますけれども、問題が発生した時には当時の監督等々から聞き取り調査等も行っているところでございますけれども、特にその部分に対して私のほうからああしてほしいこうしてほしいというような指示などは行っておりません。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) もちろん町と直接関係あるとは思っておりませんけれども、あれだけ全国的に騒がれて、清水町=アイスホッケーなんてニュースが全国シェアで出たのですよ。そうした段階でこれは町の出来事ですから、町長が町民の代表として何らかの遺憾の意を表したのかと思っているし、町民の代表としてそこら辺の言及をなされるべきではないかと思ったもので今確認をしたところです。

○議長(加来良明) 質問は。

○9番(口田邦男) それがなされたかなされてなかったかということを町長に聞いているのです。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) その問題についてはもちろん教育委員会で聞き取り等、いろいろな経過等の報告は受けております。ただその中でこのアイスホッケー協会のパワハラ問題については、日本アイスホッケー協会がしっかりとした調査に乗り出して処分を下すという状況も逐次報告を受けておりましたので、最終的にはそこのいろいろな細かい調査の判断に委ねるという状況の中でしっかりとそれを精算し、また、この御影グレッズとしてスポンサーは変わりましたけれども残っているわけですから、今後競技は続けていけるような体制になることを見守っておりました。そういった中でそれらのことが十分清水アイスホッケー協会として再生の体制が整ったことも報告として受けておりましたので、新たに頑張ってほしいというメッセージについては十分に伝えてきたところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) もちろんこれからもアイスホッケーには頑張ってもらわなければならないし、活躍してもらうことは十分私も承知しているところです。町長といたしましても別にそれを批判するのではなく、これから頑張ってくれよという意味で、一つ、激励も兼ねた言葉があったのかということを今聞いたわけです。今の答弁で結構です。

 それで、セクハラ・パワハラのまとめとしまして、特に町職員は町の模範となる立場でございますので、思いやりある上下関係、思いやりある男女関係、これらを想定しながら素晴らしい職場をつくっていただきたいと思いますが、そこら辺の意気込みを一つお聞かせ願いたいと思います。最後に。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 副町長。

○副町長(金田正樹) 人間性として成長していくことも必要ですし、職員がその能力を十分に発揮できるような職場環境をつくり上げていく努力をしてまいります。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 次、防災関係についてお伺いをいたします。先ほど町長からいろいろとご説明がございました。災害復旧はほとんど終盤に近づいているということでございますが、あくまでも原状復帰だということでございますので、台風10号規模の台風が来た場合、それ以上の規模の台風が来た場合にはまた同じような状態になるということは明らかになったわけでございます。それに対しての対応策でございますけれども、いろいろと説明がありましたが、今までよりはスムーズに事が運ぶだろうと私も期待しております。ただ問題は、台風はいいです。経験済ですから。今度は地震だと私は思っているのです。地震に対しての対応策。まず、マグニチュード8なんていったらたぶん橋は全部落ちているだろうと思うし、民家も大半は倒壊するだろうと思っています。そうした場合において、橋は倒壊したら車の移動はできません。そうした場合において、火事が起きたり、建物の下敷きになったり、そういった災害が起きた場合に本当に対応できるのだろうかということを考えた場合に、そこら辺の対応策というのは考えておられるかどうかということをまずお伺いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 大地震が発生した場合、過去の経験からいっても建物全半壊により全町的に人が生き埋めになった、または閉じ込められる状況が想定されます。私ども行政の救援・救護活動に関しましても、議員がおっしゃられたように道路の寸断等が発生しましたら、そこに行けない状況も多々発生する可能性が十分にございます。そこで私どもも地域の力、町内会、農事組合、隣近所の力を十分に発揮していただいて最低限助けられる状況があれば力を合わせて救出、救護に取り組んでいただくといった仕組みを各地域につくっていただけるようお願いもいたしますし、いざといったときの備えについて、普段から啓発啓蒙を図ってまいりたいと考えてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 分かりました。とにかく地域でできることは当然今言ったとおりでございますけれども、地域に対応できない事案が起きた場合、例えば火災、けが人が出た場合、道路が寸断されているのだからまず運ぶのは無理でしょう。そうした場合の対応、そこら辺までいろいろ考えた対応策というのを考えておられるのかどうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 最終的には私ども行政の力も及ばない、そこにたどり着かないという最悪の場合は、ヘリコプター、空輸ですね、自衛隊等の支援をいただく、または道の防災ヘリ等、空からの救出救護を含めて対応していただく手段が最終手段と考えてございます。町独自で当然空輸できる手段は持ってございませんので、私どもはそういった支援を受けながら最善を尽くしてまいりたいと考えてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) もちろん道路が寸断されたりなんかしたら、空輸よりも仕方ない。それは分かるのですけれども、災害が起きた場合、特に起きた場合は本町だけの問題ではなくなるのですよね。地域全ての問題。空輸どうのこうのと言ったってそんなものできるわけないし、そうした場合にどうするか。そこまで詰めた防災の考えを持っておられるかどうか今聞きたかった。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 私どもとしては最低限各自で命を守ってもらう。そのために3日間以上、自分で非常食なり、水なりを確保してもらう。そういったことは最終的には命を守る上での非常に大事な根本でございますので、そういったことを引き続き、最悪の事態を想定しながら、自分でできることは自分で準備をお願いしたいという部分を今後周知・啓発してまいりたいと考えてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 自主防災。自分の命は自分で守るという建前について考えておられるようでございますけれども、自分の命を自分で守れないような状態が起きた場合、何か良い方法はないか。そこまで詰めていろいろと防災計画を練っておられるのか。ある程度表面上の、自分の命は自分で守れ、それ以上のことはしょうがないから諦めろという考えなのか。まだまだこれから検討していく要素があるのか、そこら辺はどうですか。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 自分の命は自分で守るというのは基本でございますけれども、地域、隣近所を含めて、町内会、農事組合、普段からのつながりの中で救える命を少しでも確実に救えるように普段からお話をしていただきたい部分もございますし、我々行政としてもよりよい方向を目指して、地域防災計画等を含めながら避難訓練等に結びつけていって、また、地域の皆さんの声も聞きながら、実践できる実行力のある支援体制というのを模索していきたいと考えてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) いずれにいたしましても、私も無茶なことを言っているということは自分でも分かっているのだけれども、それでもそういう事態が起きるということもまず間違いないだろうと想定できます。そうした場合に、車がだめなら歩くしかない。よっぽど緊急の場合には病院の先生に歩いて現場まで行ってもらうという方法もとらなければならない。そこら辺まで詰めた防災計画をするべきではないかと思うのだけれども、それらを含めて今一度考え方をお願いいたします。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 各地域、清水町全体広うございます。河川も多数流れてございますので、そこそこの地域で危険箇所等も、きちんとその地域の人方が把握していただきながら万が一に備えて最善の避難方法、また、命を守る方法を私どもも各地に行ってお話しする機会がございますので、そういった機会にまた改めて地域の皆様と話し合いをしながら防災対策に取り組んでまいりたいと考えてございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) いろいろ申し上げましたけれども、万全を尽くすように努力されるようお願い申し上げたいと思っております。

 最後防災訓練の関係でございますけれども、昨年、大雨洪水を想定した防災訓練がなされたと聞いておりますけれども、今度は先ほどから言っているように地震を想定した、全町的にどういう格好になるか、その辺を想定した訓練をやるべきではないかと思いますが、その点をお聞き願って、私はこれで質問を終わらせていただきます。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(山本 司) 昨年は大雨災害を想定した訓練を実施いたしました。今後地震も当然想定した訓練を考えてございます。地震となると全町的な被害を受けた中での対応ということになりますので、今後地震に向けた避難の訓練も、全町的なものも含めて進めてまいりたいと考えてございます。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317