平成31年第2回定例会会議録(3月11日_日程第3_一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 次に、7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 8年前、3月11日、東日本大震災で被災されました皆様方に、お悔やみ・お見舞いを申し上げます。

 私はこのたびの議会議員選挙において町民の多くの皆様のご支援をいただき、3度、議員としてこの場に立たせていただくことになりました。身を引き締め、心も新たに町民の声を行政に届けてまいる所存でございますので、執行側におかれましても前向きに取り組んでいただきたいと思います。 

 それでは通告にしたがって、2項目3点質問させていただきます。

 1点目はJR十勝清水駅の跨線橋対策について伺います。この問題につきましては今回の選挙において町民の皆様方が一番関心を持っておられることだと改めて実感した次第であります。私は初当選以来、一貫してこの問題に取り組んでまいりました。今回も1つ提案をさせていただきます。

 エレベーター設置には多大な経費を要するので、早急な対応は困難であるとのことでしたので、財政負担をほとんど要しない対策を提案したいと思います。それは、構内通路、分かりやすく言いますと、構内踏切の設置です。これを設置すれば跨線橋を使わずに駅舎とホームが結ばれることになります。この構内踏切は、全国的には跨線橋や地下道の整備、駅舎の高床化などによって減少傾向にあると言われておりますが、地方の駅ではバリアフリー化のため復活している事例もあると言われております。現に北海道内におきましてもJR石北本線の網走駅構内や女満別駅構内、さらには函館本線の中ノ沢駅構内、仁山駅構内、野田生駅構内などほかにも多数設置されている状況でございます。全国的にはJRや私鉄など多くの構内踏切が設置されているようでございます。設置者はあくまでも鉄道事業者になりますので、町長が先頭に立って、官民一体となった期成会を立ち上げ、その実現に向けて取り組んでいただきたいと思いますが、町長の考えを伺います。

 2点目に、清水高等学校への支援について伺います。

 教育行政執行方針を読ませていただきました。清水高等学校の振興の項目はありましたが、わずか3行のみで何を取り組むのか全く分かりません。そこで、具体的にお聞きいたします。

 昨年12月定例会の質問に対し教育長は「教育委員会の若手職員を中心としたプロジェクトチームを設置し、魅力ある清水高校に向けて意見やアイデアを提案してもらっている」と答弁をいただきました。提案してもらっているのであれば、今回の執行方針で述べられるのが本来だと思いますが、その内容についてお聞きします。

 次に、これも12月議会の答弁で、高校生の昼食の確保について手伝えることがあれば協力していきたいと答弁されております。給食の提供と理解しておりますが、現状について伺います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤幸一議員の質問にお答えをさせていだきます。

 1点目の「JR十勝清水駅の跨線橋対策について」でございます。JR十勝清水駅の跨線橋対策につきましては、十勝清水駅のバリアフリー化のため、JR北海道の経営状況などからも町が設置などの経費を全て負担しないと解決しない状況であり、実現が難しい状況であることは12月の議会でも申し上げたとおりでございます。

 また、根本的な解決とはなりませんけれども、清水御影間のコミュニティーバスの運行のほか、昨年4月より運行しております、芽室や帯広方面の医療機関を経由した清水帯広線バスにより、高齢者や足の不自由な方を支援するほか、十勝圏活性化推進期成会などを通じ、国へJR北海道の鉄道施設の老朽化更新や路線維持に対する新たな支援制度の要望をしております。

 さて、今回提案をいただきました構内通路の設置についてですが、以前跨線橋対策についてJR北海道との協議の中でも、例えば列車の通行に支障のないように構内を近道してホームまで行けるようにできないかをお話しさせていただいたこともあるようです。

 しかし、安全面などの理由からできない旨、口頭で回答をいただいております。構内通路につきましては、今回JR北海道の釧路支社に尋ねたところ、道内にそのような構内通路のある駅もいくつかあるようです。しかしそのいずれも国鉄時代につくられたものであり、安全性の確保のため、JR北海道としては新たな構内通路の設置は行っていないということです。現在構内通路が復活した事例など、参考となる資料があればいただきたいとお願いし調べているところですが、列車乗降利用者の安全面を最優先に考えると設置は困難であると考えているところであります。以上でございます。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 清水高等学校の支援につきまして、お答えをいたします。

 清水高等学校の支援につきまして、12月定例会でも答弁をいたしましたが、教育委員会の若手職員を中心としてプロジェクトチームを立ち上げ、魅力ある清水高校に向けて意見やアイデアを提案してもらっています。具体的な意見や提案内容については現在プロジェクトチームの中で検討をしておりますが、今後高校生及び中学生を対象にアンケート調査を行い、高校を選ぶ上で何を基準とするのかについてニーズを把握し、その結果を基に具体的な支援策を検討してまいります。

 2点目の、高校に対する給食の提供に向けた取り組みについてですが、町として学校給食の提供は現在のところ考えてはおりませんが、高校生の昼食の問題につきましては、高校の生徒会でも改善に向け、何らかの対応を検討しているとのことであり、生徒達の自主性を尊重しつつ、その検討結果により教育委員会といたしましてもお手伝いができることがあれば、積極的に協力してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 1点目の跨線橋対策でございますが、構内通路については安全面から設置しないということでございます。答弁では新たな支援制度の要望をしているとありますが、どのような要望でございますか。お伺いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 企画課長。

○企画課長(松浦正明) これまで跨線橋対策ということで、バリアフリー化の基準緩和などを進めてきたところでございますけれども、JR北海道の財政的なものもございますので、全道的にもそちらのほうも含めたかたちで、鉄道施設の老朽化更新とか路線維持、そちらのほうも含めた中で支援していただきたいというかたちで要望書を出しているところでございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 清水高校の支援でございますが、プロジェクトチームからの中間報告は受けておりますか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 現在、その調査書としてまとまったものが上がってきているということはございませんが、随時集まっていろいろなことを検討しているところでございます。また、相手のいることでございますので、高校側ともこんなアイデアはどうでしょうかということもいくつかご提案をさせていただいたところでございますけれども、今のところ、いろいろ高校側の事情もございまして、それに対して積極的なご意見をいただいているという現状ではございません。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) これは清水高校が3間口にならないうちに、魅力ある清水高校に向けて真剣にスピード感を持って取り組んでいただきたいという考えから質問させていただいております。3間口になってしまうと学校の先生方もかなり減る予定でございますので、これについてはスピード感を持って取り組んでいただきたいと思いますが、再度教育長にお願いいたします。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 昼食の問題につきましては、現在通っている高校生の支援につきまして非常に大きなことだと思っております。またほかに間口の減をなんとか食い止めるための施策につきましては、学校側とも十分協議をしながら、何が学校を選ぶポイントになるのかということをしっかりと調査をいたしまして、最も適格な施策を打っていくということを考えております。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317