○議長(桜井崇裕) 一般質問を続けます。
4番、中河つる子議員。
○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。それでは、新型コロナウイルス感染症の発生を防ぐため立ち向かっている医療、介護施設へ必要な経費の支援を、で質問します。
昨年、2月に十勝管内で新型コロナウイルスの感染が確認されてから1年がたち、累計で700人にもなりました。その後、3月に入ってからも毎日感染が確認されて、12日現在で124名、累計859人になっています。昨年11月には、十勝でも初の集団感染が確認され、その後当町でも発生しました。発生が多いのは主に老人施設ですが、病院でも出ています。
これらのニュースを毎日見て、我が町の介護施設、医療機関は感染を出さないためにどれほどの注意を払い、対策を施しているのかを調べてみました。予防対策として、消毒、清掃の徹底では、通常の3倍の時間をかけ、人の触ったところ全ての消毒、拭き取り、そのための人の増員、介護職1人をつけている。職員への私生活についての注意喚起として、施設内に病原菌を持ち込ませないための徹底をし、買い物は15分以内など、また、風邪、熱の症状、接触の疑いがあれば5日から2週間休んでもらう。休んだ人の補充は残った職員で勤務し、超過勤務で補う。連絡はLINEで全職員へ送る。この緊張した勤務が1年も続いているのです。医療・介護施設の職員の方は、地域の医療、介護に責任と使命感を持ち、長期間闘ってきています。
これらの対策のためには、経費も相当かかっていることでしょう。昨年、6月議会で、コロナ対策として町内の医療・福祉施設へ消毒洗浄に要する費用の一部として補正予算が組まれましたが、今回、国の第3次新型コロナウイルス感染症対策臨時交付金を使い、医療・介護施設を支援するべきではないでしょうか、町長の考えをお伺いします。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
町長。
○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問にお答えをしたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されてから1年以上が経過しておりますが、この間、医療機関や福祉施設においては、消毒等の感染防止に向けた取組を徹底し、従事者は不要不急の外出を控えるなどの対策を講じて、地域住民への医療・介護の継続的な提供に努められておりますことに、改めて敬意と感謝を申し上げるところでございます。
こうした医療機関や福祉施設の取組に対して、本年度、国の地方創生臨時交付金を活用した本町独自の施策として、施設等の消毒や洗浄などに要する費用の一部を支援する目的の福祉・医療施設等感染症拡大防止支援金を交付しております。
現状では、新型コロナウイルス感染症の終息が見込めない中、消毒等の感染防止の取組は今後も継続されることから、令和3年度において福祉・医療施設等感染拡大防止支援金の交付を予定しているところでございます。
以上でございます。
○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。
○4番(中河つる子) 昨年11月30日付で、議会より町長へ要望書を提出しましたが、その中に、保育所、こども園、幼稚園、小中高校における早急な検査実施と役場業務委託先などの職員、医療・福祉職員の早急な検査実施とその負担を要望しています。
この検査とはPCR等の検査のことですが、定期的に検査をすれば無症状者を早期に発見し、隔離し、それぞれの働く人たちを支援できると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
保健福祉課長。
○保健福祉課長(佐藤秀美) 今、昨年の議会からの要望書の関係の再質問ですけれども、以前もお答えしていると思いますけれども、役場のクラスターを受けまして、その後、役場庁舎とか、それから保健福祉センター、それから文化センター等に勤務している委託先の従業員につきましても、町が費用を負担して検査を受けていただけました。
保健センターの部分では、デイサービスセンターが入っておりますので、デイサービスセンターの職員につきましても、町費で検査を受けていただいたというところであります。
○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。
4番、中河つる子議員。
○4番(中河つる子) やはりPCR検査っていうのはすごい威力を発揮し、役場のクラスターが出たときも、やはり全員をPCR検査したために、うつっている人と、陽性と陰性を分けたということが、それはすごい大きな力を発揮し、早く鎮められたと思うのです。
それで、やはり先ほどの答弁、佐藤議員の答弁にもありましたが、PCR検査というのはその場限りだというのはありますが、陽性者を発見するというのではすごい威力を発揮し、症状が出ていない人を発見して隔離するということができるということでは、大きな力を発揮すると思われます。そういうことで、PCR検査というのは有効だと思います。
それから、PCR検査をするにはたくさんのお金がかかるというのもありますが、今、ソフトバンクなどでは、北海道に事業所を持って2千円ほどの金額でPCR検査をできるというもありますし、そういうものも使いながらPCR検査というものを有効に使い、医療・介護施設を支援するという方法を考えることはできないでしょうか。
○議長(桜井崇裕) 答弁。
保健福祉課長。
○保健福祉課長(佐藤秀美) 先ほどの佐藤議員の質問ともちょっとかぶってくるのですけれども、今、ワクチン接種につきましては、発症それから重症化に有効であると言われております。国のほうも、そういったクラスター等も考慮しまして、医療従事者から今ワクチン接種が始まっております。まず第1順位として、医療従事者のまずワクチン接種を行うという国の方針です。
それに引き続いて65歳以上の高齢者が接種対象になってくるのですけれども、先日の補正予算の質疑の中でもお答えしましたが、65歳以上のくくりの中で、態勢が整えば高齢者施設、介護施設に従事している方も、入所者と一緒に従事者もワクチン接種を受け入れるという特例が設けられておりますので、そういったワクチン接種、やはりなるべく早く受けていただいて、クラスター等の対応に役立てていきたいなというふうに考えております。
PCR検査よりも、やはりワクチン接種が一番の予防につながるのではないかなと思っておりますので、ワクチン接種のほうを最優先に考えたいなと思っています。
○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。
4番、中河つる子議員。
○4番(中河つる子) 先ほどもありましたが、ワクチン接種も4月の末でしたか、から医療関係者が行われるというのもありましたが、ワクチンはコロナ終息に向けた有力な手段ですが、順調に進んでも社会全体で効果が現れるには一定の期間を要します。現状では、無症状感染者を発見し、保護するためにはPCR等の検査を定期的にすることが医療・介護従事者を支援することにつながるのではないかと考えます。再度お伺いします。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
保健福祉課長。
○保健福祉課長(佐藤秀美) 先ほどのちょっと答弁もかぶるかと思いますけれども、まず、医療機関それから介護施設のクラスターを防ぐためにという御質問だと思いますけれども、先ほどの答弁と同じように、やっぱり優先順位、医療従事者それから介護施設の従業員というのをなるべく早い段階でワクチン接種を受けていただいて、発症それから発症の予防につなげていければなと思っておりますので、先ほどとまた同じ答弁になってしまいますけれども、ワクチン接種を最優先に考えていきたいなと思っております。
以上です。
○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。
○4番(中河つる子) 長引く新型コロナ感染症で住民も疲弊していますが、病院、介護施設はさらに緊張した時間を過ごしています。何とか支援が届き、元気でこのコロナのワクチンが全体に行き渡るまで、効果が現われるまで乗り切ってほしいというそのための支援が届いて、元気で乗り切ってほしいと思います。
そういうことで、質問を終わります。