○議長(桜井崇裕) 次に、3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) 3番、公明党、山下清美でございます。
事前に通告しております2項目について質問をさせていただきます。
初めに、歩道・空き地管理について伺います。
清水・御影の市街地中心部では空き店舗や空き地が目立つようになってきております。空き店舗等の前の歩道は近隣の町内会で協力しながら草取りを行っているところでございますが、手が回らない地域もあります。特に駅前通りのインターロッキングの歩道で管理がかなりなされていないという部分が見受けられております。
町外から来客が訪れた際に、駅前は本当にメインストリートです。玄関口である本通りの歩道をきれいに管理する方法を検討してはいかがでしょうか。
また、中心市街地の空き地、増えてきておりまして、草が伸びているところが目立つ土地もあります。町としても地権者に働きかけており、先週も防災無線で空き地の草刈りを呼びかけておりましたが、火災等の心配もございます。さらなる対策を考える必要があると思いますが、町長の考えをお伺いします。
次に、体育館建設事業についてでございます。
体育館建設事業については、3月定例会で、安全性に配慮した施設面積の確保、健康指向と防災機能、単なるスポーツの場にとどまらない施設、各種の分野で、庁内会議を進めていくとともに、町民検討会議での御意見、利用団体からの要望や事業費コストに留意し、町長部局と協議の上、建設事業を進めていくとの答弁で、その後3か月ほど経過をいたしました。
以下の点についてお伺いをいたします。
まず1点目ですが、体育館等建設に関わる庁内検討会議、これの検討状況、そしてまた、具体的に決定している部分はあるのかについてお伺いをいたします。
2点目ですが、このような大規模事業というのは、町の将来を見据えながら、これからの町政を担う若い世代の職員の意見を取り入れていくべきではないかと思いますが、いかがでございましょうか。
3点目です。建設後の維持管理費を考慮して、カーボンニュートラル、配慮した省エネルギーの構造、今年に入りましていろいろな部分で脱炭素社会という部分が世界的にも広がっております。国内においてもそういった表明をしている部分があちこちで出てきております。そういった部分を検討項目に加える必要があると思いますが、町としての考え方を伺います。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
町長。
○町長(阿部一男) それでは、山下議員の質問にお答えをいたします。
大項目1は私から、大項目2は教育委員会のほうからお答えをさせていただきます。
まず、1点目の歩道の管理については、清水町清水本通り道路の十勝清水駅から5丁目まで、清水南2丁目道路の本通りから国道274号まで、御影本通り道路は駅前から国道38号までが、それぞれインターロッキングによる歩道として整備されています。
山下議員御指摘のとおり、空き店舗などの前で管理されていないところが散見される状況であり、これまで町として除草剤等の散布など行った時期もありましたが、散布の制限などあり、現在は実施していない状況です。
管理の方法として、町直営での除草が考えられますが、歩道の延長を考えると現実的ではありません。そのほかでは、業者委託による除草、地先の住民や町内会等による除草など考えられますが、予算や合意形成を必要とします。
現在、自主的に草取りなど管理されている方もおりますし、プランターによる花いっぱい運動に取り組まれている町内会もありますので、地先の住民の方を含めた町内会への働きかけや、町内会単位での管理協定など、駅前を含めた町の玄関口としてふさわしい環境整備の方策について模索していきたいと考えています。
空き地の管理については、廃棄物の処理及び清掃に関する法律において、不法投棄の抑止のための清掃保持の努力義務が規定されており、また、十勝広域消防事務組合火災予防条例では、空き地に対し、火災予防上必要な措置を講じなければならないとされ、町民生活課、清水消防署から広報により、草刈りなど適正な管理について周知を行っております。
また、空き地の状況に応じて、所有者に対し個別の文書を送付し、草刈りなど適正な生活環境の整備を依頼している状況です。
私有地の空き地に起因する様々な問題については、草刈り等を強制することは難しい状況です。今後においても、私有地の管理は所有者等の責務であることの周知に努めるとともに、状況に応じた個別の依頼に努め、適正な生活環境の保持に努めてまいります。
私からは以上でございます。
○議長(桜井崇裕) 教育長。
○教育委員会教育長(三澤吏佐子) それでは、大項目の2番目、体育館建設事業についてお答えをいたします。
御質問の1点目、新体育館等建設庁内検討会議の状況については、新年度に入り、建設コンセプトや施設概要などを議題にいたしまして、5月11日に会議を開催しておりますが、具体的な部分についての決定事項はありません。
庁内検討会議におきましては、今後開催してまいります町民検討会議での御意見や、利用団体からの要望なども踏まえながら、庁内議論を重ねてまいります。
2点目の若い世代の職員の意見については、体育館建設事業は、まちづくりとして大きな施策であり、議員御指摘のとおり、これからの町政を担う若い世代の職員の参画も重要でありますので、庁内検討会議での議論や基本設計にも反映できるよう、意見やアイデアを聴取する機会を設けてまいります。
3点目のカーボンニュートラルに関する検討については、脱炭素社会の実現を目指し、2050年度までのカーボンニュートラルの実現を基本理念とした地球温暖化対策推進法の改正が、本年5月26日に成立するなど、官民を問わず環境問題への取組が求められております。
体育館建設事業におきましても、基本設計を進める中で再生可能エネルギーの活用なども検討してまいります。
以上、体育館建設事業についての答弁とさせていただきます。
○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。
3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) 空き地・歩道の管理について御答弁を頂きました。
こういった部分については、町内会の方々、町民の協力なくてはできない部分でございます。今回の総合計画、配付されていましたその31ページを見ましても、大小の中で協働による環境保全ということで、ボランティア清掃の実施件数なども元年度には103件と多くの方々の協力を得ながらやっていることは事実でございます。
そういった中でも見過ごされている部分、そういったものがやはり出てきてしまっているという部分、さらなる呼びかけも必要になると思います。
こういった住民の力、大変大きなものがあります。そういったものをさらに御協力頂けるような方策を何か考えていらっしゃるのかお伺いをいたします。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
町民生活課長。
○町民生活課長(斉木良博) 今御質問頂きました、さらに取組をする方法ということで御質問を頂きました。先ほど町長が答弁しております中で、地先の住民含めた町内会への働きかけ、町内会単位の管理協定などというふうなことで答弁をさせていただいているところでございますが、全国といいましょうか、先進地自治体では、町内会や企業、学校だとか、そういったようなところと自治体が管理協定を結んで、一定区間の道路だとか、公園だとかの清掃ボランティアをお互いに支援をしたり、活動をしたりをする管理協定を結んで行っている自治体がございます。
町は、例えば清掃用具の支援をするとか、ボランティア活動に係る保険の負担をするとか、そのようなことを支援をし、活動を行う団体等については清掃のボランティアを行って、きれいな生活環境の補助をしていくという、今おっしゃったような協働の取組をしている自治体がございますので、清水町においても、本通りですとかのインターロッキングの部分で草が伸びているところ散見されます。
取り組んでいる方ももちろんいて、きれいに管理をしているところもございますが、空き地ですとか、なかなか管理が届かないというところがありますので、町内会なのか、もしくは違う団体なのか、模索しながら管理協定を結ぶような取組ができないかなということを今後検討をしていきたいというふうに思っています。
以上です。
○議長(桜井崇裕) 3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) よろしくお願いいたします。
空き地管理の関係でもう1点なのですが、周辺にいらっしゃる方々はたばこのポイ捨てだとかの火災の心配、あるいは、これからの虫が発生するなどの心配がそれぞれあります。
そういった部分では、今の状況の中で、いろいろ町としても工夫されて啓発活動をされて、実際にそういった地権者のところに行ってお話をしているという話も聞いております。
そういった部分の心配が周辺のところでありますので、何か周辺の方々がそういった心配を取り除けるような方策も考える必要はあるかなと思いますが、その点について考えがあればお聞きしたいと思います。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
町民生活課長。
○町民生活課長(斉木良博) 空き地の部分につきましては、先ほど答弁をさせていただいたように、広報による周知、それから、防災無線においても周知をさせていただいて、それぞれ所有者の責務として適正な管理をお願いしているところでございます。
また、個別な状況によっては、今おっしゃったように近隣の住民の方の心配等もございまして、こちらに連絡を頂いた部分については、個別に文書を発送して、具体的に、例えば草刈りの想定される費用なども積算できるような、平米当たりの草刈り委託料というのでしょうか、その料金も示しながら、適正な管理を呼びかけているというのが現状でございます。
空き家という部分については、廃屋撤去の助成事業等を行っていて、そちらについては今おっしゃったような火災の危険だとか、もしくは防犯上の危険性があるということで、町としても取り組んでいるところですし、国でも空き家の部分については、空き家等対策の推進に関する特別措置法みたいな形で、法律で規定をしながら進めているというところでございます。
一方、空き地についてはなかなかそういったような法律もなく、町としては今行っている周知、それから、状況に応じての個別の文書発送という部分を丁寧に行っていく考えでございます。
以上でございます。
○議長(桜井崇裕) 3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) 市街地中心部については、本当にきれいになるような、市街地に住んでいらっしゃる方が本当に心配ないような管理をまた一層努力をお願いしたいと思います。この点についてはよろしくお願いします。
続きまして、体育館の関係でございます。
この体育館については、建物としては数十年に一遍という本当に大規模な建物、大きなプロジェクトと考えます。そこら辺のこの建物に対する構えというか、スタンスというか、小さいものを建てるような雰囲気のスタンスなのか、大きいものを建てるスタンスなのか、しっかりしたものをみんなで協力していけるような一大事業と考えますけれども、そこら辺の心構えをちょっとお伺いしたいと思います。
○社会教育課長(藤田哲也) まず、施設の大きい小さいというお言葉の部分もあっての質問でございましたけれども、基本的に3月の議会のほうでもお答えさせていただきましたように、まずは活動のために安全性に配慮した施設の面積の確保ということが当然必要になってくるということでございます。
今後になりますけれども、各利用団体等の方との御面談や御意見を聞く中で、それぞれのスポーツ競技において、危険性やそういったものというものも当然御意見で何点か出てくるだろうというふうに考えているところもございまして、まずはそういった活動をする上で、きちんと安全に配慮できるというものを考えていきたいというふうに思っているところでございます。
そういった点では、現在の建物の面積でございますけれども、こういった部分については一つのまずはベースになるのかなというふうに考えてございます。
その上で、こういう部分は逆に広げる必要が出てくる要素だろうと、逆にいろいろ話を聞いたり、検討をしていく中で、ここはもうちょっと狭めてもいいだろうという部分というのは、それぞれの種目もありますし、最終的にまだ具体的なものは今お話しする形にはなりませんけれども、間取りとかそういったような工夫の中で考えていくという形になっていくかなというふうに思っております。
また、本来のスポーツだけではなくて、これも3月の答弁と重なるところございますけれども、防災ですとか、健康志向であったりとかというような部分についても、配慮した施設にするために、必要があれば施設の規模であったり、そういったものも当然検討に加えて進めてまいるということになってまいります。
以上でございます。
○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。
3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) その進め方については、よろしくお願いをいたしたいと思います。
2点目の関係の若い世代の職員の意見をいろいろ取り入れていこうということで、前向きの答弁をいただきました。
そういった中で、全ての部分での部分的な部分にいろいろポイントを当てながら、いろいろな方が、職員がそういった協議に参加できるような、満遍なくばあっと全てに周知するのではなくて、このことについてどうだいということで、ポイントを当てながらそれぞれに参画をしてもらえるような工夫をしていく必要があると思います。
これについて意見どうだいと庁内全体にぼんと出すという部分もあるかもしれないけれども、それだとなかなか出てきづらいという部分あると思います。こういった部分について集まって、数人ぐらいになると思いますけれども、そういった部分の意見を聞く方法についても何か考えられているのかお伺いします。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
社会教育課長。
○社会教育課長(藤田哲也) 先ほど教育長のほうから答弁の中で、若い職員の参画する機会を設けてまいるということでの御答弁をさせていただいているところでございます。
具体的に、何名かを例えばよくある各課から選出をしてプロジェクトチームみたいな形というところまでは、現時点では考えてはございません。
ただ、まず利用者さんであったりとか、町民検討会議の中で、こういう意見が出てきているのだと、こういったことを、これは若い職員もございますけれども、全職員のほうに対しても、こういう意見を頂いているのだよというようなことについては、まず十分周知をして、その上で意見を聴取していくという形があろうかと思いますし、その中で、状況によっては直接数名の方を集まっていただいて、意見を交わすというような場面についても考えていきたいと思いますが、こういうときに、そういうときには、テーマというか、そういったものをある程度絞り込んで、明確にした上での議論というような形で進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(桜井崇裕) 3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) ぜひ、町庁舎全体で、みんなで体育館を、建設事業に携わっているのだという意識を持てるような意見の取りまとめを工夫していただきたいと思います。
次なのですけれども、3点目のいろいろな部分のこれからの維持管理に関わっての課題になると思います。
総合計画の中でも、先ほどの清掃と同様に、協働による環境保全の中で、省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの利用を促進しますと、総合計画にうたっておりまして、これに基づいた体育館という部分もお考えだと思いますが、その考えがあれば、お伺いをしたいと思います。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
社会教育課長。
○社会教育課長(藤田哲也) カーボンニュートラルの関係でございますけれども、まず、法律改正等々もございますけれども、この環境問題というのは、今回の法律改正の以前から温暖化対策としてかなり世界的に問題になってきていると、議員からもお話がありましたように、総合計画の第1編第1章の中でも、省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの利用を促進しますという形で出てございます。
具体的に、こういった再生可能エネルギーに焦点を当てるとかいう部分については、現段階ではございませんけれども、建物を今後40年、50年と使っていく建物を建てていくときに、そういった環境問題に迎える新たな時代の中にふさわしい建物というコンセプトというか、そういう考え方を取り入れながら建設事業については進めてまいりたいと思います。
したがいまして、基本設計の中では、複数の省エネの熱源の問題だったりというようなものも検討しなければならないだろうと思っておりますし、また、冷暖房というような主要な設備以外にも、例えば細かな点からいけば、外灯の照明であったりとか、使う資材に関しても再生品を部分的に用いることができないかとかいうのについても検討をしてまいります。
もちろん、事業費、コストとの留意の関係もございますけれども、基本的なスタンスといたしまして、議員から御指摘がありましたように、今後の社会において必要となるという意味では、カーボンニュートラルには配慮したという環境問題に当然意識した建物づくりということを進めてまいりたいと考えております。
○議長(桜井崇裕) 3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) この件に関しては、いろいろと方法はあると思いますので、今、課長からいろいろな方法も念頭に置いているという話がありましたので、その方向でぜひぜひよろしくお願いします。
また、そういったものを含めまして、基本設計について4月以降にこれから委託を考えているのだという話でした。
そういった部分では、いろいろな部分がまだ定かでない部分が多い中での委託という部分は、まだ難しいのかなと考えますけれども、こういった部分、いろいろな、これから練る部分が多い、そして、利用者の意見を聞きながら、そして、町民の意見を聞きながらという部分では、基本設計の委託というのはまだ先のほうでいいのではないかと思いますが、その辺どうでしょうか。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
社会教育課長。
○社会教育課長(藤田哲也) 基本設計につきましては、現段階ではまだ入札というところまでは至ってございません。
ただ、どのタイミングで発注をしてまいりますかという点ですけれども、当然、基本設計の業者が入っていただいて、そして、業者さん、基本設計の受注業者さんのほうと、こういった施設づくりを進めるにはどういう技術的な部分があるとか、課題があるとか、そういったようなことも、業者さんのほうも加わっていただくことは、大変重要な部分となってまいります。
ですので、基本設計につきましては、まだ内部で協議はしていませんから、明確に何月に発注とは申せませんけれども、時期としては、私の立場としては早い段階で発注を進めていき、エネルギー問題もそうですけれども、建物の規模も含めて、複数の案というか、そういったものを内部的に練っていく上でも、早期に発注を進めてまいりたいということで考えているところでございます。
○議長(桜井崇裕) 3番、山下清美議員。
○3番(山下清美) いろいろな部分も課題をそれぞれ基本設計の業者と相談しながら進めていくという話でございました。
建設年度もある程度、その方向性を決めていますけれども、そういった部分にこだわらず、しっかりといろいろな部分の積み重ねの部分を重要にしながら、そういったものが出来上がって、建設年次が多少一、二年遅れても構わないと思いますが、その点の建設年次の進め方、いかがでしょうか。
○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。
社会教育課長。
○社会教育課長(藤田哲也) まず、建設のというか、新体育館の供用年次という意味かと思います。議論につきましては、重ねて一つ一つ進めていかなければならないということでございますが、まず、目標といたしまして、令和6年度中の新体育館オープンを目指しますということにつきましては、現町長の公約でございますので、これに向けて進めてまいるという考えでございます。