令和4年第3回定例会会議録(3月14日_日程第4-佐藤議員)

○議長(桜井崇裕) 次に、6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 6番、佐藤幸一です。議長の許可を得ましたので、2項目2点、通告に従って質問いたします。

 1項目、庁内における新型コロナウイルス感染症に係る予防、対応マニュアルについて伺います。

 新型コロナウイルスはオミクロン株に変異し、さらに感染力の強いステルスオミクロンに変異し猛威を振るっているとされております。新規感染者が減少したとは言え、連日、全道で2,000人近くの感染者が確認され、多くの方が療養に専念されているところで、ここで改めてお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方に心から哀悼の意を表する次第であります。

 さて、清水町役場は2020年にクラスターの発生を受け、飛沫感染予防策などを講じたところでありますが、これをもって感染が完全に治まる訳ではありません。万が一、職員が発症した場合に、町民生活等への影響を最低限とするため、迅速、適切な対応により、感染の拡大防止を図るための基本となる新型コロナウイルス感染症に係る予防対応マニュアルを作成されているのか伺います。また、策定しているとなれば、実践しているのか伺います。

 次に、清水高等学校の持続化に向けた取り組みについて、お聞きをいたします。

 昨年12月の定例会で、清水高等学校魅力化支援について質問したところでございますが、今回は、清水高校の持続化に向けた取り組みについて伺います。

 清水高校は、令和3年度から3間口となり、教員の配置数が減り、令和4年度からは系列を見直さなければならないと聞いております。つまり、4系列になり、それだけ魅力が減ることとなります。

 令和3年度の出願数は97名で、入学者は81名、4年度の出願数は98名で、仮に全員が入学しても、定員120名を大きく下回っております。このまま入学者が減少すると、3間口から2間口、2間口から1間口となり、最悪、廃校へと推移することが想定されます。そうならないよう、清水町として、清水高校に積極的に関与していかなければなりません。

 そこで質問させていただきます。

 1点目は、町長にお聞きしますが、まちづくりを推進する中で、清水高等学校の役割なり、位置づけなどはどのように考えているのか、お聞きをいたします。

 2点目として、これは何度もお聞きしておりますが、清水高校に通学する生徒全員に通学費補助の実施です。町として、清水高校にさまざまな支援を行っていることは承知しておりますが、通学費の補助については町内生徒のみの支援になっております。これを町外の通学生徒にも拡大していただきたいと思い、再度お聞きする次第であります。

 以上、2項目について質問いたしました。前向きな答弁をお願いいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤議員の御質問に、大項目1については私のほうから、それから、大項目2については、一部町長ということはあったのですけれども、高校振興のことでありますので、まずは教育長のほうから応えさせていただきます。

 それでは、まず、大項目1、町内における新型コロナウイルス感染症に関わる予防と対応について、お答えをいたします。

 役場における新型コロナウイルス感染症への予防対策につきましては、道の新型コロナウイルス感染症対策本部が示している「北海道における措置内容」に基づき、「新型コロナウイルス感染症の感染予防強化方針」を策定し、感染予防に取り組んでいるところであります。

 次に、職員が新型コロナウイルスに感染した場合の対応につきましては、「清水町新型インフルエンザ等対応業務継続計画」に基づき、優先して行うべき業務を継続し、町民生活等への影響を最小限とするよう対応してまいります。

 小中学校におきましては、文部科学省が示している「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」及び北海道教育委員会からの通知により、状況に応じて対応をしているところであります。

 また、幼稚園、保育所におきましては、感染者が発生した場合の対応マニュアルを作成し、感染の拡大を防ぐとともに、迅速な対応に努めているところであります。

 いずれにしましても、感染対策を徹底し、新型コロナウイルスに感染しないこと、さらには、万が一に感染した場合においても、感染を拡大させないよう取り組んでまいりたいと思います。

 私からの答弁は以上です。

○議長(桜井崇裕) 次の答弁を求めます。

 教育長。

○教育委員会教育長(山下 勇) 清水高等学校の存続に向けての取組について、私のほうからお答えさせていただきます。

 清水高等学校につきましては、平成9年度に総合学科に転換し、特色ある教育活動を実践してきたところであります。入学者数の減少により、令和3年度からは3学級間口となりましたが、令和4年度より、新たな学習指導要領の下、系列を再編し、「地域課題探求型」の総合学科として、新たにスタートいたします。

 1点目のまちづくりを推進する中での清水高等学校の位置づけについて、お答えさせていただきます。

 町では、第6期総合計画の第3編、「学びから生きる力を育むまち」の第2章で、「高校振興の充実」を掲げており、清水高校の振興を教育施策の柱の1つとしております。また、生徒が卒業後に町内事業所で就労することにより、定住を促進されること、アイスホッケー部の全国的な活躍や生徒たちが学んだ技能を生かし、「パン甲子園」「料理甲子園」「パティシエロワイアル」等で上位入賞を果たすことなどにより、清水町の話題性が高まること、教職員を含め300人程度が在籍する高校であることで、経済的な部分も含めたにぎわいがあることなど、清水高校の振興は本町のまちづくりの推進にとって重要であります。

 今後も幼保小中との交流や町内事業所との連携などを通して、町民が清水高校を身近に感じ、「地元の高校を守り育てる」という機運を高めていくことが必要であると考えております。

 2点目の町外者の通学費補助の実施についてお答えします。

 昨年12月の定例議会の一般質問でもお答えしたとおり、現在の通学費補助は清水町内から通学する生徒を対象として実施しております。町外者への通学費補助を行っている市町村もありますが、必ずしも入学者の増加につながっていない現状があります。

 また、16,000千円以上の多額の費用がかかることや、支援をしていない町外へ通学する高校生と不均衡が生じることを考慮し、町外から通学する生徒への補助は現在も考えておりません。

 教育行政執行方針でも述べましたように、今後も清水高等学校と連携し、「清水高校で学びたい」と思っていただけるような魅力ある学校づくりに対し、清水高等学校振興会などを通じての支援、協力を行ってまいりたいと考えております。

○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。

 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 新型コロナウイルス感染予防に取り組んでいるとのことでございます。

 先ほど申しましたように、職員が発症すると町民生活に大きな影響を及ぼします。感染防止の取り組み、症状がある場合の対応、医療機関を受診した場合の対応、感染が判明した場合の対応など、きめ細かく定め、臨時職員も含め、全職員が共通認識を持つ必要があります。万が一にも感染拡大させないよう取り組んでいただきたいと思いますが、再度伺います。

○議長(桜井崇裕) 次の答弁を求めます。

 総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) 感染拡大防止につきましては、先ほど町長の答弁にも申し上げましたとおり、まず、感染予防としましては、道の措置内容を参考にしまして、清水町における、役場における感染予防強化方針を定めまして、それに基づきまして、感染の予防、それから、対策に取り組んでいるところでございます。

 特に、感染を広げるということは職員の健康管理が大事となってございますので、毎日の検温と体調の状況を確認しまして、もし、発熱とかの症状がございましたら、それにつきましては、職場を休んで、医療機関等を受診しながら感染の拡大防止に努めているところでございます。

 もし、感染が仮に判明した場合につきましても、業務継続計画に基づきまして、優先すべき業務等について、町民生活に影響を与えないような形でしっかりと対応してまいりたいと考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) よろしくお願いします。

 2つ目の清水高等学校の持続に向けた取り組みについて、お伺いをいたします。

 まちづくりにおける高校の位置づけ、まちづくりにおける清水高校の位置づけについて、町長の思いをお聞きいたしました。2019年の三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によりますと、高校が存続している自治体と高校が統廃合で消滅した自治体との比較では、15歳から17歳の人口層の格差が拡大しているそうでございます。つまり、高校が消滅すると、若者が減少するとされております。高校が存続している自治体は、地域の若者が、地域とのつながりを深め、将来的な人口維持につながるといわれております。高校はまちづくりに大きな役割を果たしている訳です。

 清水高校は、文化やスポーツでの活躍で全国にその名を広め、町をPRしております。そのことから、清水高校は存続していかなければならないのです。そのためには、町として清水高校に積極的に関与していく必要があるのです。

 町長、この調査報告に何かあればお聞きしたいです。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 学校教育課長。

○学校教育課長(大尾 智) 今、議員がおっしゃられた調査報告、やはり答弁の中にも述べさせていただきましたとおり、やはり教職員を含めて300名程度の高校があるということで、町のにぎわいといいますか、人が行きかいますし、途中でいろいろな経済的な部分も含めて、そこにいる人たちが町でいろいろな活動をするということでの、やはりそういうことがなくなると町の衰退につながるという報告については、確かにそのとおりであろうと思います。

 清水高校につきましては、高校生の議会等でいろいろな意見を出していただいたり、そういう若い方の考え方が町のいろんな政策にもつながっていくということで、やはり高校を存続させていくということは大変重要なことだろうと考えます。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 教育委員会としてさまざまな支援を行っていることは承知しております。保護者からも大変喜ばれていることだと思います。

 清水高校生徒の通学地域割合は、町内30%、管内60%、管外10%といわれております。高等学校の授業料は原則無償となった現在、各家庭では、通学費が大きな負担となっております。したがって、帯広などの生徒は、清水高校の入学を辞退し、近くの私立高校に変更する生徒が増えているのが現状でございます。

 町外通学生への交通費補助について、検討する考えはないのか、再度伺います。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 学校教育課長。

○学校教育課長(大尾 智) 先ほど答弁の中でもお話しておりますが、なかなか通学費の補助、ほかの自治体でもかなりの高額のものをかけてやっているところもございます。ただ、そちらを見させていただきまして、なかなか入学者の増、維持につながっていないという現状もあるかと思っておりますし、あと、同じ答弁の繰り返しになりますけれども、町の考え方としまして、やはり町から、清水町からほかのところへ通っているお子さんについても、同じように支援したいという考え方もございますので、今のところ、そういう町外からの通学費についての補助は、今のところ、検討していない状況でございます。

 それで、先ほど議員のお話もありましたように、去年、今年と志願者の数は、幸いなことに落ちていません。それは今までも高校振興会を通じていろいろな支援をさせていただいたところも多少あるかと考えておりますし、あと、清水高校に行きたいというか、清水高校はこんないいことをやっている高校だということを知っていただいて、通学費支援があるから行きたいということではなくて、清水高校にまず行きたいというところを、生徒を増やすような、そういう広報活動を含めた支援をこれからも継続していきたいと考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 清水高校や振興会から通学費補助についての要望はなかったのか、お聞きいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 学校教育課長。

○学校教育課長(大尾 智) お答えいたします。

 私どものほうに具体的なお話はまだございませんけれども、高校サイドとしては、やはりほかのいろいろな高校もそういうところをやっていますので、その部分では通学費の補助がほしいという考えはあるかと思っておりますけれども、まだ、具体的に強い要望というのはないところでございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 要望したと聞いておりましたが、それは後ほど確認したいと思います。

 学校や振興会とよく協議していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 学校教育課長。

○学校教育課長(大尾 智) 学校のほうからは、通学費だけに限らず、各種いろいろな支援策というのは、希望はお聞きしているところはございます。ただ、こちら側との協議の中で、いろいろな今の支援の策を選択してきたという状況でございますので、もちろん、そういった部分、振興会、あるいは学校のほうとの協議は今後も継続してまいりたいと考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) しつこいのですが、半額でもどうでしょう。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 副町長。

○副町長(山本 司) 高校振興会からの要望というのは様々な要望がございます。そして、金額も大きくなりつつございます。町の財政状況を踏まえて、総合的に判断をし、要望内容が本当に高校の振興につながるのか、そして、高校の魅力づくりにつながって、多くの人たちが清水高校で学びたいという環境になるのかを十分振興会とも今後も話し合いながら、何を支援して、何を我慢してもらうかといったことを議論してまいりたいと考えてございます。

 今、議員からお話がございました半分でもどうかと言った部分については、この場ではどうこうということは申しませんけれども、総合的に判断して、今後も協議を続けてまいりたいと考えてございますので、御理解をよろしくお願いたします。

○6番(佐藤幸一) 終わります。

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