令和4年第3回定例会会議録(3月14日_日程第4-中河議員)

○議長(桜井崇裕) 日程第4、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。

 1つ、スーパー2店舗閉店後の買い物弱者への対応はについて質問します。

 昨年、清水地区のスーパーが2店舗閉店いたしました。町民の買い物の行き先は、清水地区で1店舗のみとなったスーパーに集中しています。このコロナ禍の中、店の中は混み合い、駐車場も混んでいます。また、駐車ができず、買い物を諦めて帰る人もいるということです。路上駐車も見られ、接触事故も発生しているとも聞いています。遠くから歩いて来ている人は、混み合う中で、やむなくコロナを心配しながら買い物をしています。

 以下の3点についてお伺いします。

 1つ、今の現状をどう見ていますか。

 2つ、スーパー1店舗しかない現状をどのようにするか考えはないですか。

 3つ、遠くから歩いて買い物に出てくる人、また、歩くのが不自由で買い物に出てこられない人に対して、移動販売車等の誘致やそのほか工夫する考えはないですか。

 以上です。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問にお答えをいたします。

 まず、小項目1から順番に順次お答えを申し上げます。

 まず、小項目1つ目の今の現状についてでありますけれども、昨年2月に十勝清水駅前の食彩館、そして、8月にプラザ。いちまる清水店が閉店いたしました。本町は人口減少が進んでいるとはいえ、約9,300人を有しており、従来、3店舗において食料品等を中心に買い物がされていたことを考えると、不便だと感じている町民が一定程度存在するものと考えております。

 小項目2つ目です。現状をどうにかする考えはないかという御質問についてでありますけれども、もちろん、買い物弱者等、住民の困りごとについて、できるだけ寄り添っていきたいと考えておりますが、同時に、このたびのスーパーの閉店をはじめ、人口減少に伴う市場経済の縮小を行政サービスで全て補うには限界があるものも事実でございます。スーパーだけでなく、商業環境は様々な要因から厳しさを増しておりますが、商業振興が住民の利便性の向上につながるよう、引き続き各種支援の充実を図ってまいりたいと考えております。

 次に、小項目3でございます。買い物弱者への支援についての考え方でございます。

 まずは、高齢化に伴う移動手段の確保に引き続き力を入れてまいります。高齢者へのタクシー券の配布をはじめ、コミュニティバスや買い物銀行バスの移動手段を充実し、車をお持ちでない方でも日常生活に不自由しない環境づくりに取り組んでまいります。

 更に、新年度より、試験的ではありますが民間事業者等と連携し、移動販売車による販売について取り組みたいと考えております。具体的な時期や実施主体は未定ですが、福祉的なサービスである買い物弱者ヘの支援が少しでも町内経済活動に結びつくよう商工会等とも協議していきたいと考えております。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 1項目目です。不便だと感じている町民が存在していることを理解しているとのことで、そこはよかったと思います。

 それで、2点目にいきます。

 スーパーが1軒しかないということで、3月9日付の新聞に、歌志内で14年ぶりにスーパーができるというニュースが載っていました。帯広の大空団地でもスーパーがなくなり買い物がしづらくなったときに、バス会社が大型バスに人と品物を乗せて大空団地の高齢者や住民に販売し、感謝されていると新聞にも載っていました。

 スーパーばかりでなく、小売店でも店を出してもよいという人がいれば、町からの補助、または援助をして店を出す後押しをする制度、そういうものはありますか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真)  今の中河議員のお話でございます。

 歌志内で10年ぶりにスーパーが復活したというお話、私も新聞で拝見いたしました。公設民営型だというお話が書いてありました。

 清水町は歌志内ほど人口が減少していないので、まだまだ小売店が存在しますので、公設民営に限らず、行政が直接小売り業に着手するということは、今のところ考えておりません。ただ、今、御指摘があったとおり、例えば民間事業者が小売りを展開したいだとか、あるいは移動販売車を町内の小売店が実際にやってみたいだとかというときには、町には新しく起業したり、お仕事を始めるときの助成金というのがございます。そちらのほうを活用して、新たな商売に取り組んでいただければということを考えております。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) もし、そういう人が出てくれば、後押しをしてもらえるものがあるということで、そういうところも期待しながら、新しくお店を作る、やってもいいという人が出てくればいいと思っています。

 3番目に移ります。

 遠くから歩いてくる人たちは大変ということと、今の答弁にもありました移動販売車による取り組みたいという回答です。ぜひ実現してほしいと思います。

 毎月、新聞と一緒に来るChai(チャイ)という雑誌がありまして、この3月号がちょうどスーパーの特集で、その中に、ダイイチスーパーが、移動スーパーとくし丸くんという、そういうものを出しているという、そういうのもちょうど載っていまして、こういうものがあるのだとすれば、町のほうでも交渉しながら来てもらえばいいというのをちょうど見ていたものですから、こういう回答をもらいまして、これから、ぜひそういう移動車が来るように頑張ってほしいと思います。

 先に経験している御影地区の例をお話してみたいと思います。

 御影も六、七年前にスーパーがなくなりまして、その後、何年もたたずに帯広から生協の移動販売車が来ています。その車は、町内住宅地をくまなく回っていまして、本当に皆さん利用しています。それで、その移動車は週に2回回っていますが、特に歩いて買い物に行くのが困難な人の家の前に停まると、近所の人も出てきて買っています。買い物を利用している人に聞くと、「週2回来てくれるのでとても助かる」、「刺身や弁当もある」、「その他の買い物がしたいときはAコープで買う」とのことです。

 また、昔は、旧熊牛農協でも農村に移動販売車を出していたというのも聞きました。そういうことも昔はしていたのです。

 これから高齢化が進む中で、このように移動販売車の誘致は、高齢化していく町民にとってとても明るいニュースだと思います。困難はあるでしょうが、実現に向けてぜひ頑張ってほしいと思います。

 最後に、憲法25条に、すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するとあります。清水町民にも、食料品を買うという最も基本的なことに真剣に取り組んでもらうことが安心安全に暮らす元ではないかと思います。

 これで質問を終わります。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) 中河議員の御質問にお答えいたします。

 今、御指摘があったとおり、高齢化をにらみながら、それぞれ民間の企業も移動販売だとか、あるいは宅配サービスというものに取り組んでいることは御存じだと思います。私も、今、中河議員が御覧になった広告雑誌、拝見いたしました。隣町のスーパーダイイチですとか、あるいは十勝バスですとか、あるいは皆さんがよく宅配サービスで御利用されている生協ですとか、様々な販売手法というのがあると思います。現に、御影でも、私が調べたところですけれども、毎週火曜日と金曜日に16か所でそれぞれ10分程度ですけれども、移動販売というのをされているようです。

 私もどういった形がいいのかということをそれぞれ担当のスタッフやなんかとお話をし、例えばなんですけれども、これは民間企業の都合にもよるのでしょうけれども、どちらかの曜日の午後に清水地区を回るだとか、あるいは清水地区も今あるスーパーから離れたところ、例えば東団地だとか、従来、スーパーいちまるを利用してきたエリアだったり、あるいは鉄道から南だったりというところを中心に場所を設定して販売するということは、民間企業と協力した中ではあるかと思います。

 ただ、こちらも移動販売の条件として、1日に40人程度のお客さんが必要だというお話も聞いております。行政が協力しながら住民に広く周知をし、40人以上のお客さんが集まるような環境を整えるのであれば、ぜひ協力したいというお話も伺っておりますので、そちらの実現に向けて、これからも取り組んでいきたいと思います。

 あと、さらに、私は商工観光課長でございますので、もちろん住民の利便性を掲げるということと、あと、福祉サービスとして高齢者の買い物に対応するということはもちろんなのですが、地元の経済も潤うということも同時に考えていかなければなりません。生協の移動販売によって救われる人がいる反面、町内の消費が減るということにはなってはいけないので、そこは商工会等と協力しながら、例えば移動販売車が販売をする時間を長めに設定し、例えばそこで地元の野菜ですとか、お肉ですとか、そういったものを、地元で商売をやっている方と一緒に売るだとか、あるいは生協さんに呼びかけて地元の食材を使ってもらうだとか、そういったことを多角的に考えながら、福祉サービスの向上が地元の経済というものにつながるような形で実現できたらということを考えているところでございます。

 以上です。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317