令和4年第5回定例会会議録(6月16日_日程第3_佐藤)

○議長(桜井崇裕) 一般質問を続けます。

 次に、6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 6番、佐藤幸一です。議長の許可を得ましたので、通告に従って1項目3点質問いたします。

 特殊詐欺の防止対策について、伺います。被害者に電話をかけるなどをして対面することなく信頼させ、指定した預金口座への振り込み、その他の方法により不特定多数の方から現金等をだまし取る犯罪を特殊詐欺と言います。オレオレ詐欺以外にも巧妙な手口が多様に存在しますので、手口も特徴をしっかり把握する必要があるとされております。

 警察庁の資料によりますと、昨年の全国における特殊詐欺の認知件数は1万4,498件、被害額は282億円となっており、被害額は過去最高の平成26年の565億円の半額となったものの、依然として高齢者を中心に被害が高い水準で発生しており、深刻な情勢は続いていると言われております。

 そこで、本町における実態と防止策について伺います。

 1番目に、町内における特殊詐欺の件数と被害額について、お聞きいたします。

 2番目に、関係機関との連携や防止対策の取り組みについて、お聞きをいたします。

 3番目に、被害防止対策の一つとして自動通話録音機の設置が有効との報告もありますが、これらに対する助成措置の考えについてでございます。

 以上、1項目3点について、お伺いをいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。(中断)

○町長(阿部一男) それでは、佐藤議員の特殊詐欺の実態と防止対策についての答弁をさせていただきます。

 まず1点目の特殊詐欺の件数、被害額につきましては、北海道警察本部が道内の特殊詐欺事件の認知件数と被害額を公表しておりますが、市町村別の数値は公表されておらず、本町内における件数と被害額の統計的データはございません。しかしながら、令和2年の北海道内の特殊詐欺事件は認知件数183件、被害額498,000千円程度となっており、また本町の消費相談等の状況を踏まえますと、被害防止対策は重要なものと考えております。

 2点目の関係機関との連携、防止対策の取り組みにつきましては、消費生活センターだより風しみずのお知らせ版掲載や出前講座の実施、随時の注意喚起チラシの新聞折り込み等を消費者協会等と連携し、実施しているところであります。

 次に3点目の自動通話録音装置につきましては、特殊詐欺の防止効果が期待されるものとして1台5,000円から15千円程度で販売されています。十勝管内では、豊頃町が高齢者等への無料貸出し事業を実施していることを承知しておりますが、現時点では購入助成などの助成をする考えはございません。日々、巧妙化する特殊詐欺の手口などに対応するため、チラシなどでお知らせを行うなど、啓発活動に力を注いでいくことが効果的と考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 2番目の関係機関と連携や防止対策について伺います。北海道では昨年1年間で59件が発生し、被害額は130,000千円となっておりますが、今年は4月末で既に89件、430,000千円以上の被害額が発生しております。89件のうち札幌方面が64件と断トツですが、釧路方面では8件と、札幌方面以外ではトップの数字となっております。

 いつどこで、誰が被害者になるか分かりません。関係機関との連携を密にするとともに、答弁にありました以上の取り組み、発生防止に早急に取り組んでいただきたいと思いますが、再度お聞きをいたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 御答弁させていただきます。今、佐藤議員からございましたように、一旦、少し下火に、特殊詐欺の件数や金額は下がってきたとは言え、やはり対策の強化は必要ということかと認識をしているところでございます。具体的には、まず出前講座というのを実施しておりますので、この点につきましては、コロナ禍の中で昨年度の件数につきましても若干出前講座の件数が減っているという形が本町内の状況ではございますが、こういったものの回数を増やしていく。

 それから周知のチラシですけれども、定例のお知らせ版のほうに奇数月に掲載をしてございます。そのほかチラシ等の掲載も新聞折り込み随時やっていくという部分については、警察等の情報も十分聞き取りする機会とか情報提供を受けながら、必要に応じて注意喚起を図ってまいりたいと。特に特殊詐欺の関係について最も防止効果が高いのは、やはり皆様のほうに、こういう手口は危ないよということを周知することが最も大切というか防止策になるだろうという考えを持ってございますので、こういった点を今まで以上に強化してまいりたいと考えているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) いろいろ取り組みされておりますが、清水町から被害者を出さないように、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。

 次に、3番目の自動通話録音機の助成について、伺います。これは相手側に通話が録音されている旨の音声が流れるため、相手側が会話をためらい、電話が切られるということで、かなり効果があると言われております。清水から1人の被害者も出さないように、この自動電話録音機能助成について、ぜひ実施していただきたいと思いますが、再答弁を願います。

○議長(桜井崇裕) 町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 自動通話録音装置につきましては、まず電話が出た段階で、この会話は録音しますよと。当然、特殊詐欺を行う、いわゆる犯罪者のほうとしては、そういったものは記録に残るということは証拠になるだろうということで、その時点でやはり相手に警戒心とか、犯罪者に警戒心を与えるということで一定の効果が期待できると考えてございますが、現在、十勝管内では1町村にとどまっている、その町村の利用状況等もお伺いしておりますけども、設置から5年程度たっておりますが、飛躍的に伸びているという状況ではない。

 さらに北海道内のこういった事業の実施状況調査、それを踏まえた上での道の補助事業の活用検討と、こういったものも進んでおりますので、現時点では、現在、町長のほうから答弁がありましたように設置は考えて、助成は考えてはおりませんけれども、こういった進捗状況も見ながら、その上での改めての判断というか検討というものについても、状況を見ながら進めてまいりたいと、このように考えてございます。

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