令和4年第6回定例会会議録(9月13日_日程第1_中河)

○議長(桜井崇裕) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 4番、日本共産党、中河つる子です。

 1、ごみの減量化、資源化への取り組みを。

 平成31年4月1日よりごみ処理は、十勝圏複合事務組合に加入し、帯広市にあるくりりんセンターにて共同処理をするようになりました。広域になったために、積極的にごみを減らそうという考えが弱まっているように感じます。

 我が町のごみは町民の問題として捉え、どのようにしたらごみの減量ができ、地域の暮らしやすい環境づくりに役立つかを考えてみたいと思います。

 昨年10月1日に、本町のゼロカーボン宣言がなされました。昨年の議会答弁の中で、生ごみのコンポスト化、資源リサイクルの推進を進めるとあります。

 小項目1、平成31年4月以降のごみの量の推移はどのようになっていますか。

 小項目2、燃やせるごみの減量化が二酸化炭素削減に寄与するが、その中で生ごみを減らすことが大きな比重を占めます。そこで、本町としても、生ごみの減量化に対してどのような取り組みを進めていますか。

 小項目3、生ごみ処理器コンポストの購入助成を衛生組合が行っていますが、どのくらいの数が普及されましたか。また、コンポストで生ごみを堆肥にするには技術が必要です。コンポストの使い方で成功している個人、団体の実践例を聞き、町民に効果を広げる取り組みをしてはどうでしょうか。

 小項目4、家庭で出る草木の処理で、以前はひもで結んで出していたものが、今は燃やせるごみの袋に入れて出さないといけない。これも二酸化炭素削減から堆肥化できないでしょうか。

 以上です。よろしくお願いします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員の御質問に順次お答えいたします。

 ごみの減量化、資源化の取り組みについて質問をいただきました。

 本町では、町民1日1人当たりのごみの排出量は680グラム、資源リサイクル率は29.4%を令和7年度の目標値として掲げ、リデュース、リユース、リサイクル、リペア、リフユーズの5Rを推進しているところであり、議員御指摘のとおり、ごみの減量化、資源化はゼロカーボンの実現に向けても重要なものとなっております。

 まず、1点目の平成31年4月以降のごみの量の推移につきましては、令和元年度が総量2,447トンで、町民1人1日当たりに換算すると717グラム、令和2年度は総量2,481トンで、町民1人1日当たり735グラム、令和3年度は総量2,548トンで、町民1人1日当たり768グラムとなっており、コロナ禍で家庭のごみが増える傾向がある中、ほぼ横ばいで推移している状況となっております。

 2点目の生ごみの減量化の取り組みにつきましては、生ごみ処理容器コンポスターの購入助成を清水町衛生組合にて実施しているところであり、3点目の御質問の普及数については、衛生組合で購入助成を行った件数は令和2年度29件、令和3年度13件、令和4年度は12件となっております。

 また、コンポスト効果を町民に広める取り組みにつきましては、これまで購入助成の申込み案内チラシにおいて処理方法や使用方法を周知しておりますが、使い方の工夫をされている町民もいらっしゃるようですので、実践例をお聞きし、次年度以降の案内チラシや広報、お知らせ版での町民周知を検討してまいりたいと思っております。

 最後に、4点目の草木の堆肥化についてでございますが、家庭でできるものや事業化し町民還元や販売を目指すものがあるかと思います。他市町村の取組事例など、今後調査研究を進めてまいりたいと思います。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 2017年の廃棄物基本計画では、1人当たり2032年まで、これから10年先です。それまでに599グラムが目標ということが出されていましたが、これはあと10年ということですが、この目標への取り組みなどについてはありますか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 先ほど町長の答弁の中で、町民1人当たり1日当たりの廃棄物の処理量のほう、御答弁させていただいております。議員の御質問がありました599グラム、この目標値に向かって10年間というスパンがありますけれども、どのような方向でいくのかということですが、まず1点目としては、ごみそのものを抑制する。5Rの1つでございますけれども、まず、簡単には、買いだめとかそういったものを十分御家庭でも注意をしていただくとか、お気遣いをいただいて、ごみ総量を減らすということがまず1点。それから、資源化を図ってごみを有用なものに変えていく。この取組がごみに関しては大きな2本柱になると認識しております。

 資源化につきましては、本年4月1日から、製品プラに関するリサイクルの促進といった法律が施行されており、プラマークのある容器包装からもともと製品としてプラスチックになっているものを資源化していこうという動きが出てきております。

 ただ、そういった容器そのものを、プラ製品をどのようにして最終的に資源化していくのか。当然、受け側の設備の問題がございますので、そういったものをさらに、例えば清水町のリサイクルセンターで製品プラを受けた。それを最終的にどこに持っていって再資源として利活用していくのか、こういった体系の整備が今後全国的にも、道内的にも広がっていくだろうということでございますので、そういった資源化を進めていくというのが重要かと思います。

 また、御家庭のほうでも、ごみの分別、こういったもの、手間をかけていただくということが最終的に資源化を高めていくというものになっていくだろう。こういった取り組みの中で現在のごみの量を少しずつでも減らして目標値に近づけていくということが重要と認識しているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) その資源化していくというのに対して、次の2項目めに入りますけれども、燃やせるごみの減量化、二酸化炭素削減に供すにはやはり燃やすごみの中の生ごみの減量が必要ではないかと思います。分別のブックにも、先ほど言いましたようなごみの減量には食品を買い過ぎて余らせるとか料理を作り過ぎないとか、そういう分別ブックにも詳しくそういうのが載っています。

 それと、減らすためには、生ごみの資源化では、先日、中札内村で、微生物で分解して固形物を残さないようにする資源をつくる。そういうのが出ていましたし、また、先日、旭山学園に聞いてみましたら、事業所から出る食品残渣物を集めて鶏の餌にやって、卵を、事業所、(フクハラ)とかホテルなんかから回収してきますので、そこへまた使ってもらうというような、町内でもうそのように資源化といいますか、ごみを出さないようにして、企業もやられているようです。

 そのようにやっているということを私たちの町の個人のほうでもそのように、生ごみなどを資源化にするような取り組みはできないものでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) まず、生ごみでございますが、燃やせるごみの中でも当然水分を含んでいるものがありますので、各御家庭ではよく水分を切って、燃やせるごみとして出していただきたいとお願いしているところですが、それだけ焼却をしていく過程でも、設備にもやはり若干の負荷がかかっていくという部分もありますし、当然、燃やせるごみ全体の中で占める割合もそれ相応にあるということでございますので、議員が御指摘しているように、そういったものをまず自家消費、自分の家でできる部分に関して自分で作ったものを活用していくということが一番よろしいかなと思ってございます。

 この点で、町長答弁でもございましたけれども、コンポスターの普及というものに取り組んでおります。実績としてはまだまだなのかなと思っておりますが、こういった部分をまず町民に周知して、さらに自家消費という形とかできるものを進めてまいりたいと考えてございます。

 また、中札内の例が議員のほうからございましたけれども、こうした形で事業化なりできたものを町民に還元するというようなことを取り組んでいる道内、さらに全国で市町村事例というのもございます。それ相応に、最低でも数千万円の設備投資、それから収集体制、そういったものを検討していかなければなかなか、いわゆる事業化というような形で、家庭とはちょっと離れて事業化していく、超えていくという部分は当然調査研究が必要かなと思っておりますので、そういった事例についても、今後十分調査研究を進めてまいりたいと考えているところでございます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 本当に、事業化するには何千万円ですか、この間の中札内の予算で50,000千円ぐらいの予算も立てていましたので、簡単にはできないと思いますが、そういうのがあればなお一層資源化にはいいかと思いますが、すぐにはできないと思います。

 それで、3点目のほうに移りますけれども、コンポストの助成を衛生組合などで行っているということですが、私もコンポストは使っているのですが、なかなか自分のところで上手に使いこなせないというのがあります。近所の方とかいろいろな方にも聞いていますけれども、そういうところの上手なところを聞きながら、自分のほうにも生かそうと思っているのですが、やはりいろいろな人に聞いてみますと、なかなか本当にうまく使えない。虫が湧くとかいろいろなことで使えないと。

 そういうことで、ここにも書きましたけれども、上手に使っているところの、それはコンポストばかりではなく、生ごみを減らすということで、コンポストまたは段ボール箱の処理とか、EM菌とか、分別ブックに出ておりますけれども、そういうようなものも含めて、ごみを少なくする、生ごみを処理するような、そういうものを広く、よい例を集めて町民にその効果をお知らせするような、そういうことでも生ごみの資源化に役立つのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) まず、生ごみの資源化とコンポスターの件でございます。令和2年のこの中で、町の広報紙の中、コンポスターの利用者インタビューというような形で掲載をしたことが過去にございます。利用して、うちでは家庭菜園で使っているよというような記事内容でございますが、今、議員からあったように、単純に使っただけではなくて、もう少し進んで、こうやるともっとうまく使えるよ、こうしたら、私こんな工夫している部分というのが非常に住民の方々で広まっていく部分の効果が高くなっていくと思いますので、そういったものを、特にコンポスターを来年度以降もやっていく予定で当然ございますので、特にそういうとき、さらに町の広報とかの中でも取り上げて、こちらのほうでもよい実践例とか、こういう工夫がありますよというようなことを住民に周知してまいりたいと考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) そういうことで、少しずつでも、自分たちでも取り組める方法をやっていくことも大事だと思います。

 それから、4番目に入ります。家庭で出る草木の処理で、2番目の、燃えるごみを減らすということに関連するのですが、秋になると枯れた花、草、野菜の収穫後の茎などがたくさん出ます。春から秋にかけて庭先をきれいに見せてくれた草花が秋には枯れ、その整理をしなければなりません。その整理のために燃やせるごみ袋45リットル1枚120円ですけれども、それを何枚も使わなければいけないという話を聞きます。高齢などで草をいける穴が掘れなくなる。そうすると、花をつくるのをやめようかなという声も聞かれました。

 町の中や家の周りに花を植えてきれいにするというのはまちづくりでも推奨され、つくっている人はもとより、そこを通る人、町外から来た人たちにも潤いを与えます。その花の始末がやりづらくなり、極端な言い方をしますと、町の花々が減るとすれば、活気のない町になってしまうのではないか。そういう意味でも、できれば花づくりも楽しめるような堆肥化ができればいいかと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 町内に花があって、家庭で散歩をして、御近所の花を見て非常に和むとか、通りかかった方が、町外者が見ても非常に花いっぱいのいい町だとなることは大変すばらしいことで、そういうものを清水町としても花いっぱい運動という形の中で当然支援、推進していくところでございますが、各御家庭で出る草木につきまして、この草木の部分だけを堆肥化できるかどうかという部分については、町長答弁でもありましたように、事業化のためには調査研究が必要かなと。

 特に、家庭でやる際に草木を堆肥化する、御家庭でするという技術もどうやらあるようなのですが、発酵過程で大変臭いが生じるケースがあって、これがあるばかりに、逆に御近所からクレームにつながってしまうといった事例もあると私承知しておりまして、やはり家庭でできることが一番いいのだろうと思うのですが、そういった堆肥化についても、事例を十分調査研究してから、その上で町民の方に、こういう方法、草木については堆肥化がありますよというようなことを周知できればいいかなと思っておりますし、そういった形ができることを目指して調査研究を進めてまいりたいと考えてございます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 草や花、木などは本町だけでなく、近隣の町と連携して処分場をつくるなんてことは考えられないでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 広域化の中で、こういった草木の堆肥処理施設をつくるということがもし有用だという形で合意が近隣町と取れるのであれば、それも当然1つの手法かなと思います。

 今まで、その状況の中で、近隣町村とそういった堆肥化なりの施設を、生ごみにせよ草木にせよ、そういったものを資源化していく共同施設をつくったらどうだろうとかというようなのは、話をしたことが現状ではないというのがこれまでの経過でございますので、そういった部分について、まず近隣町のほうではどういった課題に、ごみ処理の課題について特に注目しているのか、どういった方向性を考えているのかというようなことを、まず話す機会を持って、その過程の中で広域化と焦点を合わせられるような話の道筋というのが出てくるのであれば、議員がおっしゃられるような広域化というものも1つの検討要素になってくるというふうに考えるところでございます。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 将来的に見ても、二酸化炭素を減らすということは気候危機の対応にもつながっていくと考えます。そのためには、町民参加型の"ゼロカーボンとかち清水"をつくり上げていくということは必ず気候危機などにつながっていくと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) ゼロカーボン全体の推進ということの中で、ごみの減量化というか資源化、これ一つの大変重要な要素でございます。このほかに、例えば家庭でできることというのは省エネでございます。電力やそういったエネルギーを極力使わないというようなことも一つのゼロカーボンの推進でございますし、いろいろなゼロカーボンの中では推進を町の中ではしていきたいところで、企画課のほうが所管になって、今中心になって進めてございますけれども、本年度、ゼロカーボンの推進に向けた基本計画の策定を進めてまいりますので、そういったことで、全体の中で、ごみ処理だけでなくて推進できるもの、家庭で取り組めるもの、こういったものは町民のほうに周知啓発、そして協力のお願いというものを進めてまいることになっていくかと思います。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) ゼロカーボンとかちを進めるためにも、ぜひ今質問したようなことを取り入れてやっていただけたらいいかと思います。よろしくお願いします。企画課長、何かありますか。お願いします。

○議長(桜井崇裕) 企画課長。

○企画課長(鈴木 聡) ゼロカーボンの推進におきましては、先ほど町民生活課長も申しましたとおり、現在、戦略策定という形で、現在の把握、あと将来に向けて目標を定めるということで今調査研究を進めているところであります。

 また、今後、町民の皆様にそのゼロカーボンというものに対する御理解を得るために意見交換会等を開催する予定で準備を進めておりますので、そういう意見交換会等を通じまして町民の皆様とゼロカーボンに向けた情報共有を図って、皆様とともに進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

○議長(桜井崇裕) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) ぜひそのように進めて、"ゼロカーボンとかち清水"を実現してほしいと思います。

 以上で終わります。

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