令和元年第4回定例会会議録(6月17日_日程第3_一般質問 深沼達生議員)

○議長(加来良明) 次に、1番、深沼達生議員。

○1番(深沼達生) まず、農村でのインターネット事情についてということで、清水や御影の市街地には光回線が通っていますが、農村地域ではエリア外となっています。ポケットWi─Fiを設置したり、ギガ数を多く契約したり、それぞれ対応をしているところですが、とても不便だという声を多く聞きます。

 農業も自分で生産から加工、販売までできる世の中になりつつある中で、情報を取り入れる手段としてインターネットを活用することは新たなビジネス展開につなげる上で必要不可欠になると思いますが、町としての考えを伺います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、深沼議員のご質問にお答えをします。

 現在、情報通信手段は日々進歩しており、インターネットを利用して誰もがどこにいてもあらゆる情報を入手できる時代となっております。

 また、農業分野においても、インターネットを利用した生産物の情報発信やスマート農業の取り組みなど、情報通信技術の活用が進んでおり、今やインターネットは日常生活や農業経営において必要不可欠なものとなっていると理解をしております。

 本町におけるインターネット環境については、議員ご指摘のとおり、市街地のみに光回線が整備され、農村地区においては携帯電話網を利用しなければならない状況となっております。

 その対策を行うべく、昨年度、無線LANを利用した場合の電波伝搬調査をするなど、あらゆるシステムを調査研究しておりますが、それぞれ一長一短があり、有効な手段を決めるところまで至っていないところであります。

 今後においては、新たな通信システムである5Gの早期普及と施設整備に対する財源措置を、国をはじめ、関係機関に働きかけるとともに、町といたしましてどのような施設整備が有効なのか、費用対効果も含め、さらに調査研究を進め、インターネット環境が改善されるよう努力してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 1番、深沼達生議員。

○1番(深沼達生) このことは清水だけではなく、ほかの町村も抱えている問題だと思うのですが、ほかの町村ではどのような対応をしていたりするのか、わかる範囲でいいですからご説明いただきたいと思います。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) インターネットに関する各町村の取り組みですけれども、場合によっては無線LANを利用して全町に対してインターネット環境を提供している町村もあれば、光回線を国の補助事業を利用して敷設した上でそういう環境を整えているという町村があるというふうに聞いてございます。

○議長(加来良明) 1番、深沼達生議員。

○1番(深沼達生) この問題はとても重要なことだと思います。

 それで、先ほど答弁にあった、昨年度、無線LANを利用した場合の電波伝搬調査とありますが、具体的にどのような調査を行ったのか教えていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) 昨年度行いました調査につきましては、役場に親機といいますか、送信元を置きまして、各町内、避難所に指定しております福祉館等々までの無線の電波の伝わり方と、あとはそれに伴う情報通信の速さなどを測定する調査を行ってございます。

○議長(加来良明) 1番、深沼達生議員。

○1番(深沼達生) その結果、一長一短あるとも書かれていますが、いいこともあれば悪いこともあるということだと思うのですが、具体的にどのようなことなのか教えていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) 一長一短についてですけれども、まず、メリットとして挙げられる点とすれば、通信事業者と町が契約する形になりますので、利用料につきましては、既存の携帯通信会社との契約との差は発生し、安価になるのではないかというふうに思っています。

 ただ、デメリットとしましては、それに伴う費用の設備が数億単位でかかるというものと、あと、情報通信速度も今の光回線ほどのスピードは出ないという結果が出ておりますので、スピードをどこまで求めるかというところも検討しなければならないですし、また、その後、施設整備に際してはいろいろな財源措置がありますけれども、ランニングに対してはほぼ単費で対応しなければならないということもありますので、ランニングコストというものも考えながら、施設整備またはシステムの選択というものを考えていかなければならないと思っております。

○議長(加来良明) 1番、深沼達生議員。

○1番(深沼達生) このようなインターネットは農業経営にとっても必要不可欠なことから、これからも国をはじめ、関係機関に働きかけていただき、そういった情報を農村部のほうにもいろいろ情報を提供していただきたいなと思うのですが、いかがですか。

○議長(加来良明) 総務課参事。

○総務課参事(鈴木 聡) 今後につきましてもインターネット環境というものは重要ですので、各関係機関に財政措置ですとか、施設の普及というものを働きかけていきたいと思っております。

 また、こちらで仕入れた情報についてはできる限り皆様にお伝えしていきたいと考えます。

○1番(深沼達生) よろしくお願いします。終わります。

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